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543:2018/06/11(月)20:05:53 FVd
9月3日

~ヨークシン路地~

レオリオ「さ、今日も気合い入れてやろうぜ!」

昨日と同じく、レオリオとゴンたちは路地で腕相撲の条件競売をしていた

ダイヤモンドを手にいれた男の話が出回っていたのか、朝から多くの人だかりができている

━━━はい、次の方!

次々と勝っていくゴン

それが100人近くになろうとした頃



ヨークシンシティでオークションすっぞ!前編
544:2018/06/11(月)20:06:29 FVd
大男「おい、次はオレの番だ」

2mはあろうかという、レスラーのような体格の大男が名乗り出る

スーツ姿という点、そしてもう1人柄の悪そうな男が後ろにいるのがいかにも怪しい

ズシッ

椅子に座ってゴンに腕を出す大男

だが、あまりにも体格が違いすぎて腕相撲をするための手が組めない

大男「おいおい、どうやってやんだ?あぁ?」

そうドスを効かせる大男
545:2018/06/11(月)20:07:05 FVd
そこでレオリオがスッと前に出る

レオリオ「オレがやる」

その言葉に大男の後ろにいた男が反応する

男「おいおい、兄ちゃん。ごねる気はねぇがそれはルール違反なんじゃねぇのかい?」

もっともな問いに、レオリオはドンッと300万ジェニーを机に置く

レオリオ「ダイヤにプラスして300万ジェニーも付ける。これでどうだ?」

チラッと振り向く大男

それを見て頷く男
546:2018/06/11(月)20:07:46 FVd
レオリオ「じゃぁ始めようぜ」

そう言うとレオリオは席に着いて大男と手を組む

キルア「んじゃはじめるぜ?レディー…ゴッ!」

キルアがそう言った瞬間

ゴッ!!!

547:2018/06/11(月)20:08:15 FVd
一瞬で、大男の腕がレオリオ側にあり得ない角度に曲がる

大男「お…あぁ…あ」

自分の右腕を抱えながらふらつく大男

そしてその腕相撲の様子を見ていた挑戦待ちの男たちは一目散に後ずさる

レオリオ「ちっ……商売あがったりだぜ しゃーねー店終まいすっか」

ポリポリと後ろ頭をかきながらそう言うレオリオ

そこに先程の大男の連れの男から声がかかる
548:2018/06/11(月)20:08:48 FVd
男「いやー、兄ちゃん強いねぇ」

近づきながら名刺を取り出す男

レオリオ「後ろの2人はもっと強いぜ」

レオリオはゴンとキルアを指す

男「━━━どんぐらいだ?」

スッ、と目を細める男

レオリオ「こんくらい、━━━は簡単だな」スッ

そう言って名刺を見せるレオリオ
549:2018/06/11(月)20:09:31 FVd
そこには男が渡そうとしていた名刺が

まだレオリオとの距離は3m以上

名刺もケースから出そうとしたところだったはず

男「…本当にデキるようだな。その名刺の場所に来な」

それだけを言うと、大男に肩を貸して路地裏へと消えていった

レオリオ「かかった魚はでかいかな?」

レオリオはにやりと笑って名刺の裏を見ていた
551:2018/06/11(月)21:39:36 FVd
~ビスカ森林公園~

その頃、悟空・ベジータ・悟天・トランクスの4人はビスカ森林公園に出掛けていた

悟天「お父さん、ここで何するの?」

悟空「何か美味しい生き物いねぇか探すんだ」

ベジータ「あの時の豚はもういないようだな」

トランクス「パパ、あの時の豚って?」

4人はオークションで購入した商品が届く9月4日までの間、ハンター試験で食べた美味しいもの巡りに行っていた

その間にヨークシンシティで大変なことが起こるとは露知らず………
552:2018/06/11(月)21:40:12 FVd
~ヨークシンシティ中心 あるホテルのフロア~

十老頭たちは顔を付き合わせていた

昨晩、陰獣の梟(フクロウ)を抱えて戻ってきたカストロ

怪我の具合は酷くはなかったが、その口から聞かされたのは”他の陰獣全滅”の言葉だった

他にもたらされた”幻影旅団かもしれない”との情報は、まだ完全な確認ができていない為、結論は横置きされていた
553:2018/06/11(月)21:40:39 FVd
こんなに何度も集まることはないな、と思いながらも、十老頭たちは朝から円卓に集合していた

十老頭「昨日の話はもう聞いた者もいると思う。━━梟以外の陰獣は全滅した」

そう口を開いたのは初老の男

ざわっ、とざわつく円卓

自分達の安全は大丈夫か!?敵は倒せるのか!?

各々が自分勝手に話はじめる

初老の男は手でそれを制して、そして全員を見ながら言う
554:2018/06/11(月)21:41:29 FVd
十老頭「我々の安全はここにいらっしゃる先生が守ってくれる。そして敵に対しては、昨晩のうちに先生以外のプロの頃し屋を雇った」

それを聞いてカストロが反応する

カストロ「聞いていなかったのですが…。一体どのような者を」

十老頭「━━━ゾルディック家の者だ」

一瞬溜めを作って口にした初老の男

カストロ「あのゾルディック…」

頃し屋として有名なその名前を聞き、眉をひそめるカストロ
555:2018/06/11(月)21:42:41 FVd
そしてもう1人の男も眉をひそめていた

先生と呼ばれている男だ

男「ちょっといいですかな?ゾルディック家の誰を呼んだのか、まさかあのジジイは呼んでないでしょうな?」

急な問いかけに初老の男は困ったように言い淀む

十老頭「…ゼノ先生のこと、でしょうか…?」

男「もちろんだとも」

十老頭「呼んではまずかったでしょうか…?」

男「そうか、もう呼んでしまったか」
556:2018/06/11(月)21:46:45 FVd
苦々しげに呟く男

何か因縁があるのか、それとも

男は静かに三つ編みをいじりながらどこか遠くを見ているようだった



そして━━━微妙な空気が流れる中、会議は終わった
565:2018/06/13(水)21:31:24 3Au
~ヨークシン裏路地 地下~

ゴン「なにここ」

裏路地にある小さなビルの階段を下りたゴンたちの目の前には、およそビルの敷地面積の数倍はあろうかという地下ホールが広がっていた

地下ホールはボクシングやレスリングでお馴染みの、試合会場のような出で立ち

司会”レディース&ジェントルメン!”

急に舞台の上から派手な格好をした司会者がマイクで話はじめる

司会”今回の条件競売は!「かくれんぼ」でございます!”

566:2018/06/13(水)21:32:18 3Au
ざわざわっ

司会”皆様には、このヨークシンシティに隠れている者たちを捕まえて頂くのが条件です!参加費用は500万ジェニー!”

そして、と続ける

司会”捕まえた者1人あたり、20億ジェニーをお渡しします!”

おおおおおおおおおお!!!!!

大歓声と共に舞台に詰めかける観客

司会”500万ジェニーを支払った方には、かくれんぼの対象者の顔写真をお渡しします!では━━━競売スタート!”
567:2018/06/13(水)21:33:33 3Au
ゴン「20億ジェニー…」

呟くゴン

キルア「3人も捕まえたらグリードアイランド買えるかな」

呑気に言うキルア

だが、そんなキルアとは反対にレオリオは真剣に考え込む

レオリオ「…何かあったな」

キルア「何かあったってどういうことだよ」

真剣な表情のレオリオに疑問を挟むキルア

レオリオ「この場所を見ろよ。地下ホールに試合の舞台。本来ならここはボクシングやレスリングの試合を賭けにしたお金稼ぎをしてたとこだったはずだぜ」
568:2018/06/13(水)21:34:57 3Au
キルア「…ってことはここのマフィアたちに何かあったってことか」

頷くレオリオ

レオリオ「ああ、だがヨークシンシティを仕切るコミュニティマフィアにケンカを売るやつなんて国でもいやしねぇ」

キルア「いや━━━、いる」

真顔でそう言うキルア

ゴン「え?誰?」

キルア「ゴン、オレたちが聞いたことある名前さ。もちろんレオリオも。…そう、”幻影旅団”」
569:2018/06/13(水)21:36:04 3Au
一瞬沈黙の流れる3人

レオリオ「…あの幻影旅団か」

キルア「そういうこと。…どうする?」

そう問いかけるキルアに返事をしたのはゴン

ゴン「オレは…やるよ」

レオリオ「おまっ!相手はあのA級首だぞ!」

ゴン「それでもやらなきゃ始まらないから」

ゴンの真っ直ぐな目

キルア「無理だよレオリオ。こうなったらこいつは聞かないよ」

そのキルアの言葉に従うように、3人は500万ジェニーを支払って地下ホールを後にした
570:2018/06/13(水)21:37:25 3Au
~ヨークシン郊外 廃屋~

ピチョン

額に当たった滴で目を覚ます

クラピカ(━━━ここは…どこだ…?)

ぼーっと辺りを見回すクラピカ

天井が見えるところから、自身が寝かされていることがわかる

クラピカ(明るさからいって朝、か。天井の壊れ具合から廃屋だと推察できる。気候は変化がない、ということはヨークシンシティ周辺か)

そして首を回して部屋を見渡したとき
574:2018/06/13(水)22:45:44 3Au
ヒソカ「やぁ◆」

この男と目が合う

クラピカ「━━っ!ヒソカ!」

起き上がろうとするが体が動かない

ヒソカ「まだ無理みたいだね。オーラの使いすぎ◆」

その様子に、何かをされることはないと感じたクラピカ

クラピカ「私は、どうなった?」

その問いにヒソカは簡単に説明する

575:2018/06/13(水)22:46:24 3Au
ヒソカ「キミと彼は相討ち。と言ってもほぼキミの勝ちみたいなものだったけどね◆無駄にオーラを消費してオーラ切れにならなければ余裕で彼を屠れただろうね」

クラピカ「奴は、どこだっ!」

ヒソカ「それは教えられない◆キミはボクに助けられた。だから彼をどうするかはボクの自由」

クラピカ「何が目的だっ!」

指先の上でトランプをくるくると回しながら答えるヒソカ

ヒソカ「うーん、前にも言った通り目的は”団長”◆そこに彼が使えそうだからカードとして持っておこうと思っただけ」
576:2018/06/13(水)22:48:30 3Au
数秒ヒソカと視線を合わす

クラピカ「━━━くそっ!」

クラピカは拳で地面を叩く

わかっているのだ

自分がヒソカに助けられて借りができてしまったこと

だからこそ、ウボォーギンをどうするかはクラピカに決められないこと

冷静になれず、オーラを無駄に消費しすぎた自身が招いた結論だということも

ヒソカ「さて、じゃぁボクは行くよ◆1日くらいは大丈夫だと思うけど、彼のほうも見とかなきゃ逃げられるしね。キミはダメージも少ないからもう少し横になってれば動けるだろう」

そう言うと、ヒソカはクラピカの横に水の入ったペットボトルを置いて、廃屋から姿を消した
577:2018/06/13(水)22:49:06 3Au
~ヨークシンシティ 中心街~

ゴン「じゃぁどうやって探す?」

裏路地から中心街へと出てきたゴンたち

レオリオ「やっぱりなんも考えてなかったか…」

ゴンの発言に首を落とすレオリオ

キルア「それより、本当にやるのかよ」

改めてそう言ったキルアは、話をしはじめる
578:2018/06/13(水)22:49:48 3Au
キルア「実はさ、オレの親父が仕事で幻影旅団の1人を殺ってんだ。そして珍しくぼやいてたんだ”割りに合わない仕事だった”って」

ゴン「それってどういう意味?」

キルア「それは標的に対する最大の賛辞なんだけどさ、その時オレたちに言ったんだ。”旅団には手を出すな”ってね。まぁ3年くらい前の話だけど」

579:2018/06/13(水)22:51:54 3Au
静まる3人

ゴン「━━━でも、できるだけのことはやるよ!それに今回は捕まえるだけなんだしさ!」

レオリオ「しゃーねぇな。なら探すか」

ゴン「えっ?レオリオ、なにか良い方法あるの!?」

レオリオ「まぁな。他のやつらもやってるはずだぜ」

それはネット掲示板

3人は掲示板に幻影旅団の写真を張貼り付け、有力な情報に支払いをする方法を取った

一瞬で溢れかえる情報に、”場所・時間・証拠写真”を条件にし、正確な情報の選別を始めた
580:2018/06/13(水)22:52:46 3Au
~ヨークシンシティ 繁華街~

「なかなか網にかからねぇな」

「ほんとにこんなとこに出て来るのかね、鎖野郎は」

長髪の男と、ボサボサ髪の女

2人は連れ立って歩く

既に陽は真上

昼間を回っていた

「ウボォーを狙った理由がわからねぇかえらな。狙いがオレたち幻影旅団なら、あのとき荒野にいたオレたちを狙いに来る可能性はあるが」

「どうだろうね。あたしはすぐに出ては来ないと思うけどね」
581:2018/06/13(水)22:53:06 3Au
「またお得意の勘か?」

「勘もあるけど、鎖野郎があのときウボォーを拐ったんは、あたしたち全員と戦うのを避けるためだったと思うんだよね」

そう言いながら繁華街を見回す2人

「ってことはなんだ、オレたちが2人でいたら鎖野郎は来ないってか?」

「と、あたしは思ってる。けどツーマンセルは団長の指示だから個人行動はさせないよ」

そう言ったところで、女、マチが足を止める

「ノブナガ、あそこならテラスがあるからちょうど良いんじゃない?」

そして2人はテラス付きの喫茶店へと入っていった
583:2018/06/14(木)21:48:54 m61
~ヨークシン 秘密の会合所~

クラピカ(━━━間に合ったか)

ヨークシンのあるビルの一室

十老頭が管轄する秘密の会合所

そこには頃し屋が集められていた

今回のオークション会場襲撃犯の暗殺の為である

そこにクラピカはノストラードファミリーから派遣される形で参加していた

先に部屋に居たのは7人
584:2018/06/14(木)21:50:32 m61
凄みも何も感じない、冴えない者が3人

別段特徴もなく、コミュニティに恩を売るためにどこかのファミリーがその中で腕の立つものを派遣してきたような感じだ

585:2018/06/14(木)21:52:22 m61
その横のにいるのは、確実に殺ってそうな者が2人

ベレー帽のようなものをかぶった男

センターの左側だけを剃った男

586:2018/06/14(木)22:00:43 m61
そして壁際で静かに立っている者が2人

銀色の長髪で整った顔立ちの男

顔に機械を取り付けた三つ編みの男



クラピカ(この2人は確実にできる…)
587:2018/06/14(木)22:03:25 m61
クラピカが参加している者たちを見渡していると、背中から声がかかる

老人「すまんが退いてくれんかの?」

後ろに居たのは、老人と壮年の男

588:2018/06/14(木)22:08:21 m61
クラピカはスッと避ける

老人「すまんの」

そう言って老人は壮年の男と共にソファーへ向かう

と、老人だけが三つ編みの男の前で足を止める

老人「お主、…もしや桃百百か?」

桃百百(タオパイパイ)と呼ばれた男は苦々しげに老人と視線を合わせる

桃百百「ゼノ、やはり貴様が来たか」

589:2018/06/14(木)22:09:18 m61
ゼノと呼ばれた老人

ゼノ「ふむ、お前さんがおるならここに集められた者たちのレベルが知れるということじゃな」

桃百百「ゼノじじい…。いつまでも昔のままの私とは思わない方が良いと思うがね」

キュイン

桃百百の機械の目が注意深くゼノを見る

ゼノ「なんじゃお主、機械なんぞ使いおってからに。…まぁ40年以上も会ってなければ人は変わるからの」

それだけ言うと、ゼノはソファーに座る
590:2018/06/14(木)22:11:27 m61
全員が揃ったことを確認したのか、銀色の長髪男が口を開く

カストロ「お集まり頂きありがとうございます。今回は十老頭よりの依頼で、幻影旅団の抹殺指令が出ております。私は十老頭で陰獣統括をしているカストロと申します」

そうカストロが説明すると、冴えない3人組から質問が出る

冴えない男①「やり方は?」

591:2018/06/14(木)22:12:52 m61
カストロ「特にございません。依頼事項は”幻影旅団の抹殺”それだけです」

それ以上の説明がないと悟ったのか、冴えない3人が残りの頃し屋たちに話しかけ始める

冴えない男①「とりあえず呼び名でも決めよう。何かあったときに連絡も取り合える。…色でいいか。オレはブラックと呼んでくれ」

②「じゃぁオレはレッド」

③「なら私はイエローで」

そう3人組が言ったあと、順番的に壮年の男とゼノの番になる
592:2018/06/14(木)22:16:23 m61
壮年の男「シルバ」

ゼノ「ゼノ」

それだけ短く言うと興味なさげにする

冴えない男②「シルバーに…ゼノ?何色だ?というよりさっき呼ばれてた名前じゃないのか?」

冴えない男の1人がそう口を開いたとき

もう1人の冴えない男が反応する

①「待て、シルバにゼノ…まさかゾルデック家!?誰も本当の姿を見たことがないという伝説の…」

594:2018/06/14(木)23:37:59 m61
ゼノ「別にワシらは普段、変装も潜伏もしとらんのだがのぉ」

冴えない男①「もしかしてゾルデックというのも暗号名じゃなくて本名なのか!?」

ゼノ「そうじゃ。名刺やっとこか?住所と電話番号も載っとる」

不気味に笑うゼノ

①「な、なら…」

そう言って冴えない男は後ろを振り向く

595:2018/06/14(木)23:39:18 m61
①「ま、ま、まさかあんたの桃百百っていう名前も本当に…」

桃百百「私も隠してはいませんがね。いまなら1億ゼニーのところを、半額の5000万ゼニーで引き受けてあげても良いですよ」

そう言って笑う桃百百を、更に鼻で笑うゼノ

ゼノ「ふん、お主は割引し過ぎじゃ。もし頃したいやつがいたら連絡をくれ。3割引で請け負うぞ?しかもやつとは違って確実にな」

それを聞いて冴えない男3人組は静まり返る

596:2018/06/14(木)23:40:56 m61
クラピカはゼノとシルバを見る

クラピカ(彼らがキルアの家族…成る程、明らかに他の者より威圧感が数段上だ)

そして冴えない3人組を見る

クラピカ(この者たちも、決して暗殺者としてレベルが低いわけではないだろうが、力の差を感じて萎縮してしまっている…)

597:2018/06/14(木)23:43:45 m61
次に視線を向けたのは桃百百

クラピカ(桃百百…暗殺者としてあまりにも有名。表世界で有名なことから、実力は裏世界の者に劣るかも知れないと言われていたが…そんなことはないな。明らかにゾルデック家の2人と同等…。)

そして隣に立つカストロ

(彼は見たことがある。天空闘技場のフロアマスターになった男。すぐに辞めたことで有名になったが…まさか十老頭のところに居るとは…。かなりできそうな雰囲気だ)

最後に残りの2人に目をやる

クラピカ(そんな強者たちになんとか対抗できそうなのはこの2人、か)

598:2018/06/14(木)23:46:38 m61
ベレー帽「別にいいじゃん呼び名なんて。だって呼ぶことないもん」



ベレー帽をかぶった男がそう口を開き、続ける

ベレー帽「一人一人が好きにやって良いんじゃないの?」

ハゲ「同感だな互いに流儀も思想も違うんだ。無理に足並みを揃えることはあるまい。オレも勝手にやらせてもらう」

髪を半分だけ剃った男も、ベレー帽の男に同意する

599:2018/06/14(木)23:47:31 m61
それに合わせてクラピカも口を開く

クラピカ「私もその意見に賛同だ。稚拙な連携はかえってミスを生む。人手が必要ならコミュニティの者を使えば良いだろう」

ゼノ「そういうことじゃな」

クラピカの言葉にゼノも頷く

そして頃合いを見ていたカストロが口を開く

カストロ「それに桃百百先生は十老頭の護衛任務が入っている。それぞれやるべきこともあるだろう。では、これで解散です」

その言葉を最後に、ころし屋たちは部屋を出ていった
606:2018/06/15(金)23:21:23 aRX
~ヨークシン 喫茶店~

ゴン「あそこ!」

ゴンたちは掲示板の情報を頼りに、喫茶店へと入っていた

外のテラスには標的の幻影旅団2人

607:2018/06/15(金)23:22:48 aRX
キルア「おい!ゴン!気配を出すな!」

ゴン「あ…うん」

とりあえず席に座る

キルア「こっから先は絶対に姿を見られちゃいけないから━━━」

スッ

そう言いながらキルアが気配を消す

キルア「”絶”を使う」

608:2018/06/15(金)23:23:48 aRX
ゴン「了解!」

ゴンもスッと気配を消す

キルア「レオリオは”絶”できる?」

レオリオ「もちろんできるぜ。だがオレはグリードアイランドの情報を集めとくぜ。要はゲームができれば良いんだろ?」

ゴン「…?そうだけど買わないとゲームできないよね?」

首をかしげるゴン

レオリオ「あぁ、まぁその辺りは考えなくていい。とりあえずそっちの方は任せといてくれよ」

ニコッと笑って親指を立てるレオリオ
609:2018/06/15(金)23:25:12 aRX
キルア「ゴン、尾行について守ってもらうことがある。奴等に姿を見られたら尾行は即中止!速やかにその場を離れること!そしてオレが中止と判断したときも同じ!」

ゴン「オッケー!わかった!」

レオリオ「じゃぁオレからも。ゴン、キルア、2人共本当に無茶はするなよ」

それだけを言うと、レオリオは喫茶店を出ていく

そしてゴンとキルアの幻影旅団追跡が始まる

610:2018/06/15(金)23:26:13 aRX
~ヨークシン テラス広場~

ノブナガ「見られてるな」

マチ「だね」

ノブナガとマチは油断なく周囲を警戒していた

ノブナガ「鎖野郎の仲間か?」

マチ「あたしが知るわけないだろ。もし捕まえてみて鎖野郎の仲間だったらどうすんだい?」
611:2018/06/15(金)23:27:32 aRX


ノブナガ「さぁな。もしそうなら団長の命令通りやりたいようにやるだけだ」

マチ「…団長はおそらくそいつを仲間にしたがってると思うけど」

ノブナガ「マチ」

少しピリッ空気が変わる
612:2018/06/15(金)23:29:12 aRX
ノブナガ「てめぇの意見を押し付けてんじゃねぇ」

マチ「はぁ?押し付けてんのはノブナガ、あんただろ。私は団長の考えを推察しただけ」

ノブナガ「それが押し付けみてぇなもんなんだよ」



ピキッ!

缶が音を立てて軋むほどの圧力がその場で生まれる

テラスの温度が下がったように感じるほど、緊張感が漂う
613:2018/06/15(金)23:29:43 aRX
屋根の上から見ていたゴンとキルアも全身に冷や汗が流れる

ノブナガがコインを取り出す

ピンッ

弾いて掴む

マチ「裏」

マチがそう答えるとノブナガが手を退ける

ノブナガ「表だ。いいな、鎖野郎は頃す」

マチ「ふん、わかったよ」

憮然とするマチ
614:2018/06/15(金)23:31:29 aRX
ノブナガは気にせずにマチに促す

ノブナガ「んじゃ、まぁ━━━動くかね」

マチ「だね。この見てるやつらを誘き出さないとね」

立ち上がるノブナガとマチ

それを見ていたゴンたちは、気づかれていることも知らずに追跡を開始する

キルアの読みは間違っていない

場所はバレていない

だが、どこからか見ていることは気づかれていた
615:2018/06/15(金)23:35:50 aRX
キルア「ゴン、続行だ」

ゴン「わかった!」

ノブナガとマチが歩いていくのを屋根伝いに追いかける

次第に広場から裏手へ移動していくノブナガたち

キルア(まずい、気づかれてるか…いや、そんなことはないはず!アジトに向かっている可能性も!)

そんなキルアの予想に反して、ノブナガたちは逆にキルアたちを探っていた

ノブナガ「なかなか尻尾掴ませねぇな」

マチ「だね、広場でいろんな視線を感じたけど、全部素人だった。だけど今回はプロだね」
616:2018/06/15(金)23:45:14 aRX
次第に人気のない完全な裏路地に着く

ノブナガ「さぁて、出てくるか」

ノブナガはそう言いながら腰を下ろす

キルア(くそっ、待ち合わせか…それとも…)

キルアは動きのない幻影旅団2人を見て焦り始めていた

念も覚えて、発も覚えて、必殺の電撃も使える

だが、それでもいまの自分に勝てる相手ではない

そうキルアは判断していた

ましてやゴンを逃がすこともしなければならない
617:2018/06/15(金)23:45:43 aRX
そう考えていたとき

幻影旅団の1人、男の方に電話がかかる

電話を取ったノブナガ

フィンクス「よう、苦労してるみたいだな。追跡者の場所教えてやろうか?」

それはフィンクスからの電話だった

そんなことを知らないキルア

用心深く幻影旅団の男を見ていたその瞬間

スッ

男の目がキルアを見た

622:2018/06/16(土)21:01:02 gxT
キルア(マズイ!)

一瞬で廃ビルから抜け出そうとするキルア

同じくゴンも、それを察して逃げようとする

だが、キルアの前にはフィンクス

ゴンの前にはパクノダが立ち塞がる
623:2018/06/16(土)21:02:21 gxT
ガガガガガガガガガッ!

縦横無尽に飛び回り、部屋の出口へ向かうキルア

フィンクスはキルアの動きを見切って足を掴む



その瞬間
624:2018/06/16(土)21:03:09 gxT
バリバリッ!

キルアの雷掌(イズツシ)が炸裂する

フィンクス「ッツ!」

フィンクスの手が緩んだ好きに蹴りを入れて抜け出すキルア

そのまま出口へ駆け込んだ途端

キルアは動きを止める

首筋にうっすらと血が浮かぶ

キルアの首には刀が添えられていた
625:2018/06/16(土)21:04:10 gxT
ノブナガ「いいか、動くんじゃねぇぞ」

ノブナガの刀が喉元に当たり、動きを抑えられる

ノブナガ「よぉ、フィンクス。まさかお前たちまで来てるとは。二重尾行とはやられたぜ」

フィンクス「ふん、団長の指示だよ」

ノブナガ「かー、どおりで絶の使い手が多いと思った」

キルア(二重尾行…!やられた!)

ノブナガ「でもよぉ、その二重尾行してた奴が逃げられてちゃぁ意味ねぇよな」
626:2018/06/16(土)21:05:12 gxT
フィンクス「そいつぁ悪かったな、だが気を付けろよ。そのガキ電撃使いだぜ」

キルア(バラされた…警戒してる中で使って効果のある相手じゃない…逃げるのは、無理か)

そんな話をしていると、ゴンが連れてこられる

ゴン「あ!キルア!無事だったんだね!」

キルア「これで無事に見えるならな」

ため息をつくキルア

マチ「追跡者はこのガキ2人だったみたいだね」

マチがノブナガたちの前にゴンを差し出しながら言う
627:2018/06/16(土)21:05:55 gxT
キルアもフィンクスに締め上げられる

ノブナガ「パクノダ、お前ぇ怪我してるじゃねぇか」

パクノダ「えぇ、やられたわ。肋骨数本はいってるかも。まぁまぁな子たちね」

フィンクス「で、どうする?」

そのフィンクスの問いの答えはノブナガには決まっていた

ゴンとキルアは車で幻影旅団のアジトへと連れ去られて行った
628:2018/06/16(土)21:06:46 gxT
~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト~

ノブナガ「ほら、入れ」

ノブナガに押されて建物へと入るゴンとキルア

キルア「こんなとこ見せていいのかよ」

アジトを見せていいのか?と問うキルア

ノブナガ「減るもんじゃねぇしな」

かっかっか、と気さくに笑うノブナガ

連れられて上の階へと行く
629:2018/06/16(土)21:08:21 gxT
そしてフロアに着く

そこには幻影旅団たちが勢揃い

シャル「なに?その子供達」

シャルナークが興味深そうに見てくる

パクノダ「私たちをつけてきた子供達よ。懸賞金目当てで追ってたみたいだけど、鎖野郎の記憶はなかったわ。ただノブナガが連れて帰るって言うから」

キルア(記憶…?なぜそんな言い方を?…まさか記憶を読む念能力者!?)



パクノダの言い方に疑問を抱いたキルアは、そう結論付ける
630:2018/06/16(土)21:09:02 gxT
キルアはさっと全体を見渡して、ヒソカを見つけていた

キルア(ヒソカ!奴ならゴンのことを気に入ってるから逃がしてくれるかも…知らんぷり)

ヒソカもゴンたちを見て一瞬驚くが、知らない振りをする

マチ「で、団長は?」

マチが団長の所在を聞くが、誰からも返答がない

と、そのとき
631:2018/06/16(土)21:11:05 gxT
ゴン「あ!」

フロアを見渡していたゴンが声を上げる

キルア(バカ!)

ヒソカ(アホ…)

キルアとヒソカが同時に心のなかで呟く

ノブナガ「なんだ?知り合いでもいたか?」

そう問われて、自分のミスに気づくゴン

ゴン「あー、えーっと、あの人!人?」

ゴンが指したのはヒソカの足元で縮こまっている豚のような人物
632:2018/06/16(土)21:14:00 gxT
ゴン「天空闘技場で250階のフロアマスターにくっついてた!」

キルア「そーいや居た気がするな…」

ゴンが指したのはウーロン



天空闘技場でベジータとヤムチャが戦ったときに、後ろにいた2人(匹)の人物の1人

ノブナガ「なんだ?あの豚のこと知ってんのか?ヒソカのペットだと思ってたが」

ゴン「知ってるというより見たことあるというか?」

キルア「あんま良いイメージないけどな」

微妙な回答をする2人
633:2018/06/16(土)21:14:52 gxT
マチ「もしあの豚の仲間だったらあんたら頃してたけどね」

ギリッ、と歯噛みしながら睨むマチ

天空闘技場でウーロンに下着を盗まれたマチは未だに根に持っていた

マチ「団長が頃すなって言うから我慢してるけど…そうじゃなかったら一瞬でロースハムにしてるとこだね。そんなことにあたしの糸を使いたくないけど」

フェイタン「で、そいつらどうするあるか?」

ノブナガ「結構使えそうなんで仲間にしたくてよ。とりあえず団長に見てもらうつもりだ」

フェイタンに問われてそう返すノブナガ
634:2018/06/16(土)21:16:10 gxT
だが、それを聞いて大声を上げるゴン

ゴン「誰がお前らなんかの仲間になるか!人を頃すような奴等に!」

フェイタン「お前、生意気ね」

ヒュッ、とフェイタンの剣が風切り音を立てる

キュイン

その剣とノブナガの刀が交差して止まる

フェイタン「なぜ止めるあるか?」

ノブナガ「こいつはオレが連れてきた。手を出すんじゃねぇよ」
635:2018/06/16(土)21:17:09 gxT
フェイタン動いたときに、キルアも動こうとしたが間に合わなかった

更にキルアの喉元にはヒソカのカードが添えられていた

キルア(速すぎる…。この黒服の男も、侍の男も、そしてヒソカも…。絶対的な速さが必要。雷掌だけじゃない、速さを極める能力が)

自分ではゴンを助けられないキルアは、そう心に誓っていた

ピピピッ

そんなやり取りの中、ヒソカはスカウターでゴンとキルアを見ていた

636:2018/06/16(土)21:17:50 gxT
ヒソカ(ゴンが『376』、キルアが『422』…素晴らしい成長速度◆…あぁ、早く食べたい………)

舌舐めずりをするヒソカ

また、一瞬だけだが剣と刀をぶつけた時のフェイタンとノブナガの戦闘力もスカウターは拾っていた

ヒソカ(フェイタンが『136⇒1360』、ノブナガが『121⇒1185』か。やっぱり旅団は楽しめそうだ…)

ヒソカが妄想しながら楽しんでいると、シャルナークが全員に話始める
637:2018/06/16(土)21:18:40 gxT
シャル「まぁまぁ。とりあえずその子供達をここに置いておくわけにはいかないからさ。別の建物に移そう。監督は連れてきたノブナガがする、ってことで」

ノブナガ「わーったよ。ほら、行くぞ2人共」

ゴンとキルアを促すノブナガ

そこにヒソカが声をかける

ヒソカ「ついでにこの豚君も頼むよ◆」

ひょい、と掴んでノブナガに投げる

ノブナガ「こいつはお前ぇのペットだろうが」
638:2018/06/16(土)21:19:35 gxT
ヒソカ「その子供たちと知り合いみたいだからね◆それにちょっと用事があっていまからまた抜けるし」

マチ「ヒソカ、あんたそんな勝手してたら団長から殺されるよ」

集合命令がかかっているにも関わらず、いまから抜けるというヒソカ

マチのそんな警告も無視して

ヒソカ「それは楽しみ…◆」

と、それだけを言って消えていった
639:2018/06/16(土)21:20:54 gxT
~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト別棟~

ノブナガ「さぁて、とりあえず団長来るまではお前さんたちはここで待ってな」

ゴン、キルア、ウーロンは先程のアジトとは別の棟に連れてこられた

ウーロン「お、オレたちをどうしようってんだよ」

ウーロンがキルアの後ろからノブナガへ問いかける

ノブナガ「お前さんが怯えることはねぇだろよ…。ヒソカのペットだし、団長からは頃すなって命令されてるしな」

ウーロン「い、いつ帰してくれるんだよ!」

ノブナガ「そりゃぁ…ヒソカに聞くしかねぇなぁ」

困ったようにポリポリと頭をかくノブナガ
640:2018/06/16(土)21:22:09 gxT
ウーロン「あ、あのピエロ、なんか不気味なんだよ」

ノブナガ「だっはっはっ!だよな、あの顔は不気味だよな!」

嬉しそうに笑うノブナガ

ノブナガ「まぁ悪いようにはしねぇさ。お前さんも、そっちのガキ2人もな。団長の眼鏡にかなわなければ無事に逃がしてやるから安心して待ってな」

そう言うと一つしかない入口に腰を下ろす

641:2018/06/16(土)21:22:56 gxT
ゴン「どうするキルア?」

キルア「…どうしようもねぇな。この狭い部屋じゃ会話は筒抜け、そしてあいつの刀はオレでも見切れない」

2人の会話が聞こえていることの証のように、ノブナガが口を開く

ノブナガ「そういうことだ。どうしたってお前ぇさんたちは逃げられねぇよ。オレはお前ぇさんたちを気に入ってんだ。刀を抜かせるような真似だけはさせねぇでくれよ」

とにかく座るゴンとキルア

ゴン「ねぇ豚さん」

隣に座っているウーロンに声をかけるゴン
642:2018/06/16(土)21:23:50 gxT
ウーロン「豚さんじゃねぇよ。ウーロンだよガキんちょ」

ゴン「え?そっちも子供じゃないの?」

ウーロン「こう見えても結構な歳いってんの!ったく、最近のガキはこれだから」

愚痴るウーロン

キルア「なにこの豚、さっきまでの態度と違うじゃん」

驚くキルア

ウーロン「けっ、どうせどうにもならないなら座っとくしかないだろ」

キルア「態度わるっ!」

アハハ、と笑うキルアとゴン
643:2018/06/16(土)21:24:30 gxT
ゴン「ウーロンさんはなんで捕まったの?」

ウーロン「ヒソカに連れてこられたんだよ。天空闘技場で捕まってからずーっとだ」

キルア「何したんだよ」

キルアにそう問われて言いにくそうにぶつぶつ呟くウーロン

ウーロン「…旅団の……女のパンティー盗んだ」

一瞬の間があって笑いだすゴンとキルア

ノブナガも笑いを堪えている
644:2018/06/16(土)21:26:28 gxT
ノブナガ「そりゃーお前さんが悪いな。で、盗んだのはパクノダか?マチか?シズクか?」

キルア「なんでおっさんが話に入ってくんだよ」

キルアがじと目でノブナガを見る

ノブナガ「いいじゃねぇか。仲間はずれにするなよ。で?誰のだ?」

ウーロン「…マチ、っていう女のやつ」

だーーっはっは!と膝を叩いて笑うノブナガ

ノブナガ「よりによってマチのとはな、くっくっく」
645:2018/06/16(土)21:27:20 gxT
ゴン「マチ、ってあのツンツンした髪の?ちょっとキルアに似てる?」

キルア「似てねぇよ!」

キルアの突っ込みも無視して、ノブナガがウーロンに尋ねる

ノブナガ「あいつ、どんな趣味してんだ?くくっ」

ウーロン「もしかしてオッサンも話せる口か?あの女、可愛い熊のキャラクターもの穿いてたんだぜ!」

だーーっはっは!!

本気で膝をバンバン叩いて笑うノブナガ

ノブナガ「笑い死にさせるきかお前ぇ。くっくっく。あー腹痛ぇ」

それを嫌な目で見るキルア

キルア「変態豚と変態侍じゃん」
646:2018/06/16(土)21:28:12 gxT
~ヨークシン中心街 カクテルバー~

男「あのー、まだまだっすかね…?」

マスター「3万ジェニーの借金だよ?1日1万としても3日は働いてもらわんとね」

男「そこをなんとか…」

マスター「そんなことを言う暇があったら手を動かしてくれ。次はトイレ掃除だ」

モップを渡される男

男(こんなことしてる暇じゃないんだけどなぁ…)

そう思いながらも、男はトイレへと入っていった
647:2018/06/16(土)21:28:57 gxT
~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト別棟~

キルア「さて、冗談抜きにして帰ろうぜ、ゴン」

ゴン「でもどうするの?」

スッと雰囲気を変えたキルア

キルア「ウーロン、って言ったっけ?あんたの能力は?」

ウーロン「さん、を付けろよな。変身、ができたんだけど…」

言い淀むウーロン
648:2018/06/16(土)21:29:37 gxT
ゴン「ウーロンさん?」

ウーロン「…なんか使えねぇんだ」

肩を落とすウーロン

キルア「じゃぁ役に立ちそうにはないな」

ズバリ言うキルア

ノブナガ「おい、お前ら。妙なことすんなよ。絶対に無理なことはすんな」

そんな3人の筒抜けの会話にノブナガが口を出す
649:2018/06/16(土)21:31:37 gxT
キルア「無理かどうかやってみなきゃわからねだろ」

殺気を放つキルア

ゴン「ちょ、ちょっと待ってよキルア」

ノブナガ「そいつの言うとおりだ。入口、お前らにとっては出口か。それはここ一つしかねぇ」

コンコン、と拳で背中の扉を示すノブナガ

ゴン「道が一つしかない…!そうだよキルア!トリックタワーだ!」

キルア「なんだよいきなり」

ゴン「覚えてない!?悟空さんやベジータさんのあの行動!」

キルア「━━ッ!なるほど!」

バッ、と振り向くゴンとキルア
650:2018/06/16(土)21:33:16 gxT
ノブナガ「ヤル気満々、って顔か…。残念だな、本当に気に入ってたんだがな」

カチャ、と刀に手をかけるノブナガ



ゴン「いくよ!キルア!」

シャッ!

ゴンとキルアが一直線にノブナガへ向かう

ノブナガ「真っ向からとは本気のバカか!」

ヒュッ、と刀を抜きかけた瞬間
651:2018/06/16(土)21:34:01 gxT
ババッ

ゴンとキルアが左右に飛んで壁を蹴破る

ノブナガ(何っ!こいつら壁を!)

カンカン

階段を下りる音を聞くノブナガ

ノブナガ(ツンツン頭の方はすぐ階段側、黒髪のほうは袋小路…)

なら、とノブナガは廊下に出てゴンを追う

部屋を開ける度に壁を蹴破っていくゴン

ノブナガ「くそっ!」

最後の部屋まできたがゴンはいない
652:2018/06/16(土)21:35:31 gxT
ノブナガ(しまった!壁だけ壊して部屋に潜んでやり過ごされたか!)

そう思った瞬間、声が聞こえてくる

ゴン「キルア!いまならやれるよ!」

ノブナガ(黒髪のやつの声か。バカが!暗闇に乗じてやるつもりだろうが無駄だ)

そしてノブナガは精神を集中させる



ノブナガ(”円”!これで暗闇でも手に取るようにわかる。オレは太刀の間合い、半径4mまでで十分、つーかこれが限界)

653:2018/06/16(土)21:36:11 gxT
円を維持したままジリジリと歩くノブナガ

だが、ゴンとキルアは戦う宣言をしたまま既に逃げ去っていた

キルア「誰が戦うかっつーの」

捨て台詞を吐きながら走るキルア

ゴン「そう言えばウーロンさんは逃げられたかな?」

キルア「どっちにしても殺されないから大丈夫じゃね?」

そう言いながら、ゴンたちはヨークシンの中心街へと向けて戻って行った
654:2018/06/16(土)21:37:15 gxT
~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト~

クロロ「で、その子供達にも、豚にも逃げられたということか?」

団長、クロロに問われるノブナガ

ノブナガ「面目ねぇ」

クロロ「まぁいいだろう、大事の前の小事だ。それよりヒソカはどうした?」

マチ「一時間ほど前まではいたんだけど、出ていってからはそれっきり」

そうマチが答えると、クロロは顎に手を当てて少し考え込む
655:2018/06/16(土)21:37:45 gxT
クロロ「…まぁいいだろう。今日はいまからやるべき事がある。皆もわかっているだろう?」

全員が頷く

クロロ「━━━よし、行くぞ」

バサッとマントを翻し、旅団全員を引き連れてクロロたちはアジトを後にする

目指すはヨークシン中心街
656:2018/06/16(土)21:38:20 gxT
~ヨークシン郊外 廃屋2~

ヒソカはアジトを出て、少し離れた廃屋へとやって来ていた

クラピカが寝かされていた廃屋とは別の廃屋

そこにはヒソカが連れてきたウボォーギンが寝かされていた

ウボォー「━━━ここ、は?」

ヒソカ「やぁ◆目覚めたかい?」

うっすらと目を開けるウボォー
657:2018/06/16(土)21:39:17 gxT
ウボォー「…寝起きにてめぇの顔は効くな…」

起き上がろうとするが、まだ体が動かない

ウボォー「ちっ、ここまでガタガタにやられるとはな。ヒソカ、てめぇがここに連れてきたのか?」

ヒソカ「もちろん◆」

首だけ動かしてヒソカの方を向くウボォー

ウボォー「ってことはてめぇに助けられたってことか。やってられねぇな。…鎖野郎はどうなった?」

ヒソカ「逃げられたよ。キミを助けるだけで精一杯◆」

ウボォー「はっ、相変わらず嘘くせぇな」

ヒソカ「んー、逆に相変わらず信用がないなぁ」
658:2018/06/16(土)21:40:14 gxT
当たり前だ、と言いたげにあきれた顔でヒソカを見る

ウボォー「で、助けたからには理由があんだろ?」

ヒソカ「やっぱり話が早い◆」

いいから早く言え、と急かす

ヒソカ「団長と1対1で戦ってみたいんだよね、男同士として」

ウボォー「あー、なるほどな」

ヒソカの言い方は最もだ

ウボォーから見ていても、クロロの周りにはいつも何人かいる

しかもマチやシャルなんかは、男の決闘なんて考えずに邪魔をするだろう
659:2018/06/16(土)21:41:20 gxT
ウボォー「確かにあいつらは決闘の邪魔をするだろうな」

ヒソカ「だろ?キミでもそう思うくらいだから相当なベッタリでね」

ウボォー「決闘は邪魔すべきもんじゃねぇからな。ってーことはオレにマチやシャルを止めて欲しいってことか」

ヒソカ「そゆこと◆」

にっこりと笑うヒソカ

ウボォー「まぁ貸しができちまったし、そんくれぇなら仕方ねぇか」

ヒソカ「じゃあ気がついたみたいだし、ボクは用事があるからいくよ」

ウボォー「あぁ、オレはあと数時間くらいしたら動けるようになる。団長にすまねぇ、と伝えておいてくれ」

それだけ話すとヒソカは廃屋を出ていく

ヒソカ(今日は団員の戦闘力を測る最高のチャンスだからね◆)
660:2018/06/16(土)21:46:14 gxT
~ヨークシン中心 ショッピングモール~

ノストラードファミリーのネオンに声をかける男

頬に十字傷があるのが特徴的だ

ネオン「ナンパ?」

男「かもね」



そんな会話から自然と話し始める2人

ネオン「━━━って感じで退屈だから逃げ出してきちゃった」

男「あはは、それは凄いね」

レストランでそんな会話をしながら、和気あいあいとする
661:2018/06/16(土)21:47:27 gxT
ネオン「実はあたし占いが得意でー」

男「へー!すごいね!オレも占ってよ」

ネオン「じゃぁ紙に自分のフルネーム、生年月日、血液型を書いて」

ペンと紙を渡すネオン

受け取った男はサラサラと書く

ネオン「じゃぁ占うよ」

そう言ってペンを取ったネオン

男は注意深くその動き全てを見ていた

662:2018/06/16(土)21:48:19 gxT
~ヨークシン 秘密の会合所~

トゥルルルルルル

クラピカ「もしもし、クラピカだが」

ゴン『あ!クラピカ!オレだよ!ゴン!』

クラピカ「あぁ、声でわかるさ」

ゴン『いまヨークシンにいるんだよね!?どこかで会えない!?』

クラピカ「いまは難しいな。噂になっているかもしれないが、いまは旅団を追ってる」

秘密の会合所の窓からヨークシンを一望するクラピカ
663:2018/06/16(土)21:49:15 gxT
ゴン『その旅団についてなんだ。さっきまで捕まっててさ━━』

クラピカ「どういうことだ!?無事なのか!」

ゴン『あ、うん。それは大丈夫だったんだけど。オレたちもクラピカと同じく旅団を止めたいんだ』

クラピカ「…わかった。いまからは無理だが、明日話そう。場所は追って連━━━」

ドォオオオオン

窓の外で爆煙が上がる

クラピカ「すまない、また連絡する!」

プッ、と電話を切るとクラピカはその爆煙の上がった場所へと向かった

カストロはその様子を見て、爆煙の近くにある重要施設、セメタリービルへと移動する

カストロの読みと同じく考えか、ベレー帽の男と、髪を半分剃った男も同じビルへと足を向けた
664:2018/06/16(土)21:52:27 gxT
~ヨークシン セメタリービル~

ネオン「ここ来てみたかったんだー」

はしゃいで歩くネオンと、付き添う男

男「オレもやりたいことがあってね」

ネオン「えー、なになに?」

(大暴れ)トンッ



ドサッ

急にネオンが倒れる

周囲がざわつく
665:2018/06/16(土)21:53:55 gxT
そのシーンを警備室見ていた男が2人

カストロとベレー帽の男

髪を半分剃った男は既に動いていた

ベレー帽の男「その画面、巻き戻せるか?」

警備員「ん、あぁ」

ベレー帽の男に言われて画面を巻き戻す警備員

666:2018/06/16(土)21:54:36 gxT
そこには微かに男の腕がぶれたように映っている

ベレー帽の(恐ろしく速い手刀…オレでなきゃ見逃しちゃうね)

ニヤリと笑う、手刀を見逃さなかったベレー帽の男

だが、カストロは違う反応を見せていた

カストロ「師匠…」

愕然とするカストロの横を抜け、手刀を見逃さなかったベレー帽の男は、頬に十字傷のある男を追って行った
667:2018/06/16(土)21:55:51 gxT
~ヨークシン セメタリービル最上階~

各地で爆煙が起こり、人々は逃げ惑う

階段を駆け下りる人の流れに逆らって歩く男が1人

最上階の部屋へと消えていく

そして最上階フロアについたもう1人の男

廊下に落ちた血痕を見ながら追いかける

まるで血の道標
668:2018/06/16(土)21:57:27 gxT
途中の壁にわざとらしく突き立てたらた1人の男

髪を半分だけ剃った男の死体

手刀を見逃さなかった男(匂う、匂うぞ…)



くくく、と笑みを溢しながら男の後を追う、手刀を見逃さなかった男

カチャ━━━

そして一番奥の部屋の扉を開けた
669:2018/06/16(土)21:58:06 gxT
~ヨークシン 中心街~

ドォオオオオン

パパパパパパパパ

爆炎と銃声があちこちで響き渡る

幻影旅団たちが各地で暴れまわる

それを追う影が1つ

ヒソカ(マチが『983』)

ヒソカ(シャルが『997』)

ヒソカ(フィンクスは『1457』、流石にやるね◆)
670:2018/06/16(土)21:59:37 gxT
ヒソカ(ノブナガとフェイタンはさっき測ったし…)

ヒソカ(フランクリンは…『1344』か)

ヒソカ(シズクとパクノダは戦闘用員じゃないけど…『722』に『734』か。結構やるね◆)

ヒソカ(『1997』!?コルトピ、次のターゲットはキミでもいいかな◆)

ヒソカ(ボノレノフは『1110』、やっぱり旅団はいいねぇ…◆)



ヒソカにとっての獲物、幻影旅団の戦闘力を測っていた
671:2018/06/16(土)22:00:33 gxT
~ヨークシン セメタリービル最上階~

カストロは最上階の部屋へと入る

先に手刀を見逃さなかった男が入って行ったはずの部屋

だがそこに居たのは1人

頬に十字傷を付けたその男

カストロ「師匠!!!」

有らん限りの声でそう叫ぶ

男「…なるほど。運命とは面白い」
672:2018/06/16(土)22:01:36 gxT
カストロ「何を訳のわからないことをッ!!なぜこのような!!」

男「余程信頼しているのか。いや、信頼していた、と言った方が正しいか。私からの説明を求めるあたりそれが真実」

カストロ「ふざけるのも大概にしてください!」

激昂寸前のカストロ

男「今日は鎮魂歌を奏でる日でね。キミも聴いていくといい」

ビルの下では街中から爆発音が上がる
673:2018/06/16(土)22:02:21 gxT
カストロ「…もう、前の師匠ではないのですね。なら!私が止める!」

ゴオッ!

オーラを爆発させるカストロ

カストロ「師匠、貴方から教えて頂いたこの技で!」

構えるカストロ

天空闘技場のときには完成していなかった技、虎咬風風拳

カストロ「行きます!”真・虎咬風風拳”!」
674:2018/06/16(土)22:03:12 gxT
ガガガガガガガガガッ!!!!!

猛烈な勢いで男へ攻撃するカストロ

男はそれを片手と両足を使って捌く

カストロ「本を読んで余裕のつもりですか!?でもっ!」

顔の正面に拳を繰り出し、ガードを上げさせたカストロ

空いた横腹に深々と突き刺さる蹴り

きりもみしながら男は壁に打ち付けられる

男(ぐっ!この男、本当に強い!本を閉じて戦うか…、いや、下にあの2人組が来ているのを感じる。この戦いの後にあの2人を相手にするのは無理だ)

かつかつ、と歩み寄るカストロ
675:2018/06/16(土)22:08:21 gxT
カストロ「弱くなりましたね。私ごときに一撃入れられるとは…」

失望の色と共に見下ろすカストロ



男(この男、団員と同じレベルの強さはあるな…。そんな男が一撃も入れられない奴がいる…ヤムチャ、名前は覚えておくか)

ズリ、と壁を使って立ち上がる男

カストロ「私は刺し違えてでも師の行動を正す!」

指先にオーラを溜めたカストロ

そして突きを繰り出した瞬間
676:2018/06/16(土)22:09:15 gxT
バッ

一瞬にして男が消える

カストロ「消えた!?」

カストロ(いや!違う!部屋が違う!どういうことだ!?)

一瞬前まで戦っていた部屋とは違う場所に居た

扉を開けて廊下に出るカストロ

カストロ(ここは…同じくセメタリービルの最上階!)

バッと振り向き、先程までいたはずの部屋へ駆け込む

そこには、縮こまって頭を抱えた中年の男が1人

他には誰もいない
677:2018/06/16(土)22:09:58 gxT
カストロ(どういうことだ!?師はどこに!?)

カストロ「おい!師はどこだ!?」

中年の男を掴み上げる

中年の男「ひっ!ひぃいい!ちょ、超能力者っ!」

カストロ「超能力者だと!?」

カストロは男を下ろす

そして大きく一度深呼吸をする
678:2018/06/16(土)22:11:42 gxT
━━━━その中年の男が言うにはこうだ

爆発が起こり、怖くなって部屋に隠れてうずくまっていた

すると一瞬にして違う部屋に飛ばされていた

その男の元の部屋は、カストロが飛ばされた部屋だった

カストロ(…この男と場所を入れ替えられたのか)

いつの間にそんな新技を、という思い

そしてそこまで姑息な技を使って逃げる師

姑息なところは昔からだが、こんなやり方はしなかった

カストロ「本当に変わってしまわれたのですね…」

師を蹴った右足より、心の方が痛む気がして

カストロは胸をおさえた

680:2018/06/16(土)23:05:27 gxT
~ヨークシン セメタリービル地下~

男「さて、どう戦うかな」



男の目の前には、老人と壮年の男

ゼノ「お前さん、クロロじゃろ」

老人がそう声をかける

男「なんでわかるかな」

ゼノ「後ろ手に持っとる本、その能力は忘れんよ」

やりにくいなぁ、と後頭部をかきながら本をしまう
682:2018/06/16(土)23:08:16 gxT
ボンッ

頬に十字傷のあった男から、幻影旅団の団長クロロに戻る

ゼノ「なんでそんな格好しとったんじゃ?」

クロロ「元フロアマスターらしくてね。監視のきついこの中心街に入るのに便利だったんで」

ゼノ「じゃぁ、早速はじめるかの」



ゴオッ!!!

老人、ゼノ

壮年の男、シルバ

ゾルディック家の2人がオーラを爆発させる
683:2018/06/16(土)23:09:34 gxT


クロロ「やっぱり凄いな…」

ゴオッ!!!

クロロもオーラを爆発させる

ゼノ「シルバ、ちと厄介かもしれんの。ワシもろともで良い。やれ」

シルバ「わかった」

そして息の吐く暇もない戦いが始まる
684:2018/06/16(土)23:11:25 gxT
ヒソカ(流石クロロ◆『1313』、そしてあのじぃさんもやるね…『1287』)

そしてヒソカはシルバにも目をやる

ヒソカ(ゾルディックの現当主、か…)

スカウターに映る『1988』の数字に笑みが溢れる

ヒソカ(ウボォーよりも少ないけど…動きが段違い◆戦ったら確実にこの男の方が勝つね)

そんな2人の攻撃を捌くクロロ

ヒソカ(あぁ、やっぱりいいよ…クロロ◆)



悦に入ったヒソカはしばしその戦いを見守り、そして別のあるホテルへと向かった
685:2018/06/16(土)23:14:37 gxT
~ヨークシンシティ中心 あるホテルのフロア~

桃白白「来たようですな」



十老頭のいる部屋で待機していた桃白白が立ち上がる

十老頭「そ、それは本当ですか先生!」

桃白白「ふむ、この気配からいって楽しめそうな相手ですな。1人は完全に気配を消してますが…まぁ何かする気は無さそうなのでいいでしょう」

スタスタと歩いて扉を開く桃白白

そこには長髪で、服に針を刺した男が立っていた
686:2018/06/16(土)23:16:07 gxT


イルミ「なんだ、見つかちゃってたのか」

猫目のような顔をしたその男

イルミ「邪魔なんだよね。急ぎの仕事ってクロロから言われてるのに」

スッと針を取り出す

桃白白「ほぅ、私を桃白白とわかっても、やるつもりかね?」

構える桃白白
687:2018/06/16(土)23:16:56 gxT
イルミ「あー、あの有名な。うちのじぃさんがよく笑い話で出してたよ」

桃白白「ぐぐぐっ…あのジジイめ。なら貴様はゾルディック家の者ということだな」

イルミ「まぁ全員頃すからバラしてもいっか。そ、ボクはゾルディック家の長男、イルミ」

その瞬間

シュッ!!

挨拶をして気が緩んだ隙をついたように針を投げるイルミ

桃白白「で、挨拶は終わりかな?」

イルミの投げた針を全て掴んでいた桃白白
688:2018/06/16(土)23:21:08 gxT
イルミ「…じぃさんの話と違うな」

ズオッ!!

オーラを爆発させるイルミ



桃白白「あのジジイが使う念、というやつか」

桃白白も気を上げる
689:2018/06/16(土)23:23:15 gxT
ヒソカ(あのイルミで『1179』、そしてあの変なじぃさんがあの有名な桃白白…)



スカウターの数値は『634』

ヒソカ(そんなに高くはない。けどこの感じ…)

念とは違うようなこのオーラ

つい昨日も感じたもの

クラピカが使ったそれだ

ヒソカ(数値だけではわからない、か)

動き出した2人の動きに、ヒソカは静かに見守った
690:2018/06/16(土)23:23:46 gxT
シュシュシュシュ!

全方位から針が飛んで桃白白を襲う

キキキキキンッ

弾き落とすものもあれば、当たって弾かれるものもある

イルミ「どんな体してるのか」

イルミのその呟きに答えるように、桃白白は上着を脱ぐ

そこに見えたのは鋼の体
691:2018/06/16(土)23:26:21 gxT
イルミ「そんな技術見たこともないんだけど」

桃白白「貴様らにはわかるまい」

ヒョォ!

息を吸い込む桃白白

はっ!

発声と共に繰り出される拳

メキョッ!!!

避ける間もなくイルミの顔面を凹ませて吹き飛ばす
692:2018/06/16(土)23:27:20 gxT
イルミ(…!?見えなかった!?)

吹き飛ばされた先で混乱するイルミ

桃白白「ただ拳を速く動かしただけですがね」

脱いだ服をパタパタとはたいて、机の上に畳んで置く

イルミ(依頼の失敗はあり得ない)

イルミは起き上がって桃白白に攻撃を仕掛ける

イルミ(オーラの量はこっちが上のはずなのに!)

全てを捌かれていなして返される
693:2018/06/16(土)23:28:17 gxT
桃白白「まだまだ、甘い」

下蹴りを繰り出すイルミを、イルミの頭を掴んでジャンプで避ける桃白白

そのままキュッ、と手首を動かしてイルミの首を曲げる

イルミ「あ…が…が………」

倒れ込んだイルミが針を投げる

キキン

弾いた針と、散らばった針がイルミに刺さる
694:2018/06/16(土)23:29:00 gxT
桃白白「苦しまずに済むように、どどんぱで止めをさしてあげましょう」

ぽろっ、と手首を取る

そして気を高める

ヒソカ(桃白白の戦闘力が上がっていく…!『933』ここまで一瞬で戦闘力を変えられるのか…素晴らしい◆)

桃白白が腕をイルミに向けた瞬間

最後の力を絞ってイルミが特大の針を投げる

カンッ、と桃白白に弾かれたそれは、イルミの首に刺さり、今度こそ完全に沈黙する

気を静めて手首を付ける桃白白
695:2018/06/16(土)23:30:12 gxT
桃白白「ふむ…さて、終わりましたぞ」

部屋で縮こまっていた十老頭に声をかける

十老頭「さ…さすが先生!!!」

わぁっ、と歓声が上がる

桃白白「前金で5000万ゼニー頂いておりましたので、残りの5000万ゼニーの振り込みをお願いしますよ」

そう言われて慌ててパソコンを操作する十老頭の1人

桃白白「では、私の任務はこれで終わりで。最後にそこの者を火葬してあげましょうかね。一応知り合いの孫のようですので」

そう言ってイルミに近寄ると
696:2018/06/16(土)23:31:20 gxT
十老頭「待て、その者は晒し首にする」

十老頭の1人がそう告げる

桃白白「…昔の私だったらどうしようが何も言いませんでしたが、今の私はそういうことには賛同できないのですがね」

だが、それでも十老頭は首を縦には振らなかった

面子というものがあるのだろう

桃白白「ならば私はもう関与しないことにしましょう」

それだけ言うと桃白白はテラスに出る
697:2018/06/16(土)23:34:06 gxT
そして柱の前に立ち、上と下を小突いて柱を取る

ボコッ



桃白白「聖地カリンは…この方角か」

ぶんっ!!!



シュッ!!

そして投げた柱に乗って桃白白は消えていった
698:2018/06/16(土)23:37:12 gxT
十老頭「所詮は表の頃し屋か。頃した相手をどうしようと構わないのがマフィアのやり方」

どんな晒し首にしようか、と十老頭がイルミの死体に振り向いたとき

十老頭「だ、誰だお前は!」

小さな子供がイルミの死体の横にいた

着物姿の子供



その子供がイルミの首から針を抜く

そして━━━
699:2018/06/16(土)23:37:53 gxT
~ヨークシン セメタリービル地下~

ズズズズン

地響きと共に鳴り響いたのは機械音

ピピピピピ

その音は暗殺完了の合図

ゼノ「何を遊んでおったんじゃイルミ」

イルミ『ごめんごめん、ちょっとやられちゃってて』

ゼノに電話をしてきたのは、死んだはずのイルミ
700:2018/06/16(土)23:38:58 gxT
ゼノ「まさか桃白白のやつじゃなかろうな」

イルミ『そ、知り合いなんだよね?教えてもらってたより相当強かったよ。今はカルトに起こしてもらってなんとか、って感じ』

ゼノ「そうか、奴も鍛え上げておったようじゃの。この連絡をしてきたということは十老頭は始末できたのじゃな?」

イルミ『全く勝てる気しなかったよ。十老頭の方は抜かりなく。それよりボクの依頼者はまだ生きてる?』

そのとき、ガラガラ、と瓦礫を押し退けて立ち上がる者が1人

幻影旅団、団長クロロ
701:2018/06/16(土)23:40:23 gxT
ゼノ「ふん、ピンピンしとるわい」

苦々しげに言うと、ゼノはシルバを連れて帰っていった

「ふひぃー、しんど。あれは盗めねぇわ」

それだけ言うとクロロはバタリとその場に倒れ込んだ

702:2018/06/16(土)23:41:26 gxT
~ベーチタクルホテル レストラン~

ゴン「あ!クラピカ!」

こっちこっち!と手を振るゴン

それに答えるように軽く右手だけ上げてクラピカはゴン達のいる席へと座る

ゴン「久しぶりだね!」

クラピカ「あぁ」

キルア「なんだよ、会えたの嬉しくないのかよ」

クラピカ「いや、そういうわけではないんだ。すまない」

抑揚のない返事に口を尖らすキルア
703:2018/06/16(土)23:42:14 gxT
レオリオ「それにしても全員無事で良かったぜ!」

それを宥めるようにまとめるレオリオ

レオリオ「クラピカ、知ってっか?こいつらあの幻影旅団に捕まって逃げてきたんだぜ!?全然連絡ねぇから心配してたら、心配してた以上の事してきやがる」

アハハ、と笑うゴンたち

ゴン「ねぇ、クラピカどうしたの?」

クラピカ「あぁ、実は━━」

そしてクラピカは話す
704:2018/06/16(土)23:43:08 gxT
先程のヨークシンシティ襲撃は幻影旅団の仕業であること

そしてその幻影旅団たちは十老頭の指示により全員抹殺されたこと

死体も全て確認されていること

クラピカ「私は…もう目的を失った」

復讐に駆られて生きてきたクラピカ

その目的が一瞬で途絶えたいま、次に何をしていいかわからなくなっていた

ゴン「な、ならオレたちと━━━」

そうゴンが言いかけた瞬間

ピリリリリ

クラピカの携帯にメールが届く

”死体はフェイク”

705:2018/06/16(土)23:43:54 gxT
その送り主はヒソカ

ガタッ、と立ち上がるクラピカ

ゴン「え!?どうしたのクラピカ!」

クラピカ「…旅団の…死体は偽物…」

キルア「偽物?どういうことだよ!」

矢継ぎ早にゴンとキルアから質問が飛ぶ

レオリオ「とりあえず落ち着いて座ろうぜ」

レオリオがクラピカの手をとって座らせる
706:2018/06/16(土)23:44:34 gxT
クラピカ「━━━ヒソカから連絡があった。あの旅団の死体は偽物だそうだ。…確かに旅団クラスの能力者ならそんなこともできるかもしれない」

クラピカの目にはまた光が灯っていた

ゴン「ならさ!クラピカも協力してよ!旅団にオレたちも捕まってさ。そのとき仲間の為に一生懸命なやつ、侍だったけど、そういう人もいたんだ!だからこんなことやめさせたいんだ!」

ゴンは身を乗り出してクラピカを説得する

クラピカ「私も一度、旅団の一人と戦っている。そいつはクズだったが。ただ、私も倒すことはできず、相討ちとなった」

それを聞いてキルアがピクッと耳を動かす
707:2018/06/16(土)23:45:28 gxT
キルア「相討ち?旅団と?」

クラピカ「あぁ、冷静にやれば勝てたかもしれない」

眉をひそめるキルア

キルア「なんで急にそんなに強くなった?」

クラピカ「”制約と誓約”。自身にルールを課すことで、念能力が上がる。その分リスクも上がる」

ゴン「例えば?クラピカは?」

クラピカ「…私は”旅団以外にこの能力を使わない、使えば死”という制約と誓約を立てている」

そう言って”束縛する中指の鎖”(チェーンジェイル)を見せる

ゴン「それって…」

言いよどむゴン
708:2018/06/16(土)23:46:19 gxT
キルア「そんな重大なことなんでオレたちに言うんだよ!」

キルアが立ち上がってクラピカに言う

クラピカ「君たちを信頼しているから、かな」

恥ずかしげもなく言うクラピカに、少し照れたようにドサッと座り直すキルア

キルア「で、具体的にやり方はあんのか?」

そう問いかけるレオリオに、クラピカはかねてより考えていたことを告げる

クラピカ「せめて旅団の頭、団長と呼ばれる男にこの鎖をかけれたら」

じゃら、と小指の鎖を見せる

”律する小指の鎖”(ジャッジメントチェーン)
709:2018/06/16(土)23:47:13 gxT
クラピカ「これを刺して、念能力を使えば死ぬようにする。これで旅団の動きは止まるはずだ。できれば全員にかけることができればいいが…」

キルア「団長1人だけ、ってならいけるかもしれないな」

そう返事をするキルア

ゴン「きっとできるよ!」

にっこり笑うゴン

クラピカ「ありがとう、2人とも」

ゴン「あ!そうだ!ベジータさんたちにも協力してもらおうよ!悟空さんもいるし!」

そう言ってゴンが立ち上がると、レオリオがため息を吐く
710:2018/06/16(土)23:47:51 gxT
レオリオ「それがな、いねぇんだよ。朝からずーっと。お前たちと連絡取れなくなって、ヤバイと思ったから助けを求めに行ったんだがな」

ゴン「そっか…」

クラピカ「ベジータさんに悟空さんもいたのか。あの2人の力が借りられないのは残念だが、旅団を止めるのは私の私怨だ。私1人でもやる」

そう宣言するクラピカ

キルア「まぁ悟空さんたち待つわけにもいかねーからな。早くしないと旅団がヨークシン離れる可能性もあるし」

そのキルアの言葉にクラピカは頷き、4人は作戦を練り始めた
711:2018/06/16(土)23:48:32 gxT
~ヨークシン郊外 幻影旅団アジト~

ヒソカは携帯を覗く

”団長との1対1を用意する”

目を見開くヒソカ

そのメールはクラピカから

続きには、

”旅団をヨークシン中心街に誘い出して欲しい”

と、書かれていた
712:2018/06/16(土)23:49:25 gxT
ヒソカ「そこが一番難しいんだけどね…◆」

ヒソカは見回す

旅団たちは大盛り上がりだ

特にノブナガは泣きながら喜んでいる

ウボォーギンが戻ってきたからだ

スタッ、と腰かけていた手すりから降りて団長の元へ向かう

クロロ「どうした?ヒソカ」

ヒソカ「豚くんが逃げたこと言っとかなきゃ、と思ってね」

クロロ「あぁ、ノブナガから聞いた。どこかでの垂れ死にしなければいいさ」

ヒソカ「変身能力は役に立ちそうかい?」

それとなく会話を続けるヒソカ
713:2018/06/16(土)23:50:27 gxT
クロロ「…どうした?今日は珍しく話すじゃないか」

注意深くヒソカを見るクロロ

マチ「どうせ自分だけ大暴れに参加しなかったから気まずいんでしょ」

マチが冷たく言い放つ

ノブナガ「そりゃねーんじゃねーか?ヒソカはウボォーを助けに行ってくれてたんだぜ」

珍しくヒソカを庇うノブナガ

ヒソカ「くくくっ、気まずいとかはないね◆せっかくだから団長の面白い能力でも見せてもらえないかと思ってね」

クロロ「何か楽しい企みらしいな、フフッ」
714:2018/06/16(土)23:52:40 gxT
クロロは、ヒソカが自分を狙っていることを知っていた

だからこそ、今回も念を出させて能力を解析するつもりだろう、と考えていた

ならば戦闘には関係のないものを、と本を開くクロロ

クロロ「今日手に入れた能力なんだが━━━」



そしてクロロは占う

ノストラードファミリーのネオンから奪った、100%当たる能力で

そして━━━
715:2018/06/16(土)23:53:25 gxT
クロロ「成る程…このまま残れば半分が死ぬ。だがここを去れば全員が死ぬ」

団員たちが読み上げた内容を聞いて、団長がそれを要約する

クロロ「そして気になるのはヒソカの文。”満月の下 宴の地で真っ赤な目が虫を待つ”か。これは緋の目を持つ鎖野郎のこと。そして虫はオレたち。宴の地は、今日暴れたヨークシン中心。…そして今日が、満月だ」

全員がクロロを見る

クロロ「今日ここで鎖野郎をやらないと、半分が死ぬ。ヨークシンを出ればじわじわと全滅する。つまり、今から鎖野郎やりにもう一度ヨークシン中心街へ向かう」

そう宣言して立ち上がるクロロ

ヒソカは服の中で携帯を打つ

”誘い出し完了”
716:2018/06/16(土)23:54:28 gxT
~ビスカ森林公園~

悟空「んじゃもう暗いしそろそろ帰っか」

悟空たちはあらかた食べ散らかしたところだった

ベジータ「ちょうどいい暇潰しにはなったな。明日にはグリーなんとかというゲームも届くことだしな」

バシュー、と気で食べかすを燃やすベジータ

トランクス「楽しみだなー、悟天!」

悟天「うん、早く帰ろ!」

トランクス「じゃぁ競争だな!」

ドンッ!

悟天然
「あ、ずるい!」

そう言ってドンッ!と追いかける悟天

悟空「まだあいつら子供だなぁ」

ベジータ「ふんっ、カカロット、貴様もあまり変わらんがな」

そう言いながら、悟空とベジータは食い散らかしたものの片付けを始めた
717:2018/06/16(土)23:55:46 gxT
~ヨークシン中心街~

ゴン『配置完了!』

キルア『こっちもオッケー』

レオリオ『オレの方も大丈夫だ』

ゴン、キルア、レオリオから返事が来る

作戦の要はクラピカ

クラピカ「では手はず通りに…頼む」

中心街に旅団を誘い込み、ゴン達が隠れながら気配を出す

そして団長から団員を1人ずつ引き剥がす

団長の周りの人数が5人を下回ったら、クラピカがやる

ほぼ賭けに近かった

だが、クラピカが団長さえ捕まえられればなんとかなる、と言い張って決まった作戦

不安が残る中、クラピカたちはベーチタクルホテルのそばで待ち伏せる
718:2018/06/16(土)23:56:29 gxT
待つこと10数分、壁走りしてくる集団が視界に映る

クラピカ(来た!)

待ちきれずクラピカが殺気を出してしまう

先頭のクロロ含め旅団全員の視線がクラピカへ向く

それに気づくゴンたち

だが旅団とクラピカの距離に対して遠すぎる

クラピカは鎖を出して応戦の構えを取る

旅団全員が鎖野郎だと認識して壁を蹴って飛びすがる

旅団とクラピカがぶつかるその瞬間
719:2018/06/16(土)23:57:01 gxT
ドゴオオオオオオオオオン!!!!

クロロ以外の後ろについてきていた団員が吹き飛ぶ

固まるクロロとクラピカ

後ろを気にしたクロロより、ほんの数瞬だけ早く動けたクラピカ

ジャラ!

”束縛する中指の鎖”(チェーンジェイル)!

ギュルルルルルル!

巻き付いた鎖を締め上げるように引き上げて車に詰め込む
720:2018/06/16(土)23:59:11 gxT
レオリオが運転する車は、ブレーキをかけることなく荒野を目指して走る

レオリオ「何が起こった!?」

クラピカ「わからない!」

レオリオの問いに語気荒く答えるクラピカ

ゴンとキルアは乗り込む暇がなかった

クラピカ(無事に逃げてくれているといいが…)



そうクラピカが思ったとき、クロロが口を開く

クロロ「鎖野郎がこんな優男だったとはな」
721:2018/06/17(日)00:00:01 65p
くくっ、と笑うが、その表情が笑っていないことが透けて見える

クラピカ「余裕がないのは貴様も同じだろう」

ギリッと鎖の締め付けを強める

クロロ「…一体何をした」

クロロは静かに尋ねる

クラピカ「…こちらも…わからない」

クロロ「ふん、どうやら本当らしいな」

互いに何が起こったかわからない

だが、いまはそんなことはどうでもいい

クラピカ「レオリオ、この道の先にある荒野へ向かってくれ」

そう言うと、クラピカはヒソカに落ち合う場所をメールする
722:2018/06/17(日)00:01:13 65p
~ベーチタクルホテル前~

ガラッ

瓦礫の中から人影が姿を表す

シュインシュインシュインシュイン

「いてててて」

ズズーーーン

大きな瓦礫を持ち上げて落とす

立ったのは金髪の子供

そこにもう1人の子供が飛んで降りる
723:2018/06/17(日)00:02:17 65p
トランクス「悟天ずるいよー!スーパーサイヤ人は無しだろ!」

悟天「えへへ、ごめんごめん」

トランクス「ったくもー」

そうしてるうちに砂ぼこりが薄くなってくる

悟天(あっ!)

トランクス(悟天逃げるぞ!)

ヒュン!ヒュン!

とにかく飛び上がって雲の上に隠れる
724:2018/06/17(日)00:03:08 65p
そして2人が飛んでいったあと

ガラガラガラガラ

起き上がる団員たち

フィンクス「何が起こった…?」

瓦礫を避けながら立ち上がる

フェイタン「わからないあるね」

首を振って砂ぼこりを落とす

マチ「団長は…?」

マチが気づいたように周りを見渡すが、姿はない
725:2018/06/17(日)00:04:00 65p
そしてパクノダやシズク、その他ほとんどの団員がダメージを負って立ち上がれずにいた

ウボォーの後ろにいたヒソカは奇跡的に無傷

そしてヒソカは携帯を見る

”ヨークシン外の荒野、昨日の場所”

とだけ書かれていた

どうやって抜けるか思案していると、ウボォーが声をかけてくる

ウボォー「お前はわかってんだろ?誤魔化しとくから行けよ。その代わり携帯持ってるシャルにでも後で連絡入れといてくれや」

ヒソカ「きっちり借りを返してくれるとはね◆」
727:2018/06/17(日)00:05:18 65p
スウッ、と砂ぼこりに紛れて消える

その数秒後

シャル「ウボォーは大丈夫?」

シャルやノブナガたちがやってくる

ノブナガ「ヒソカのやつはどうした?」

ウボォー「オレが動けないでいる間に団長を探しに行った」

そしてヒソカが動いた方と反対側を指す

シャル「あっちか」

動ける団員たちはヒソカを追って反対方向へと向かって行った
728:2018/06/17(日)00:05:58 65p
~ヨークシン外 荒野~

ズギュル!

クラピカはクロロの心臓に鎖を刺す

クラピカ「この鎖はお前の心臓に刺さっている。発動条件は━━━」

・団員との接触(会話含む)
・念能力の使用

クロロ「わかった」

それだけ言うと黙り込む

そこにヒソカがやってくる
729:2018/06/17(日)00:06:59 65p
ヒソカ「本当にクロロを捕まえるなんてね◆しかもあの攻撃!まさか全てクラピカ、キミかい?」

ゾクゾクゾクッ、と身体を震わせながら近づくヒソカ

クラピカ「あの爆発?は私ではない。逆に私が聞きたいくらいだ」

そしてクロロを置いてクラピカは車に乗り込む

クラピカ「あとは好きにしたらいい」

そしてクラピカは去っていく

ヒソカはクロロを見る
730:2018/06/17(日)00:07:40 65p
もう待てない

背中の蜘蛛のマークを剥がし、クロロに言う

ヒソカ「団員の真似事は終わり◆さぁ、やろう」

オーラを徐々に上げていくヒソカ

だが、クロロはそのまま無防備な状態で笑う

クロロ「団員じゃないなら話せるな。オレはいまあの鎖野郎のせいで念が使えない」

そしてクロロは取引を持ちかける

”除念”と”タイマン”を取引に━━━━
732:2018/06/17(日)00:27:34 65p
~ベーチタクルホテル フロント~

トランクス「うわぁ…やっぱり酷いな」

悟天「ボクたちのことバレてないよね?」

柱の影から壊れた入口を見るトランクスと悟天

そこにゴンたちがやってくる

レオリオ「おっ、帰ってきてるじゃねぇか」

レオリオがトランクスと悟天の肩を叩く

ゴン「おはよ。オレたち今からレオリオが見つけてきた”グリードアイランドができるかもしれない方法”を試しに行くとこなんだ」

キルア「まぁレオリオにしちゃぁいい方法見つけてきたと思うぜ?」

キルアまで太鼓判を押す
733:2018/06/17(日)00:28:25 65p
悟天(トランクスくんどうする?待ってたらゲーム届くはずだけど…)

トランクス(でもこのホテルからは離れときたいよな…夕方までに戻ればいっか)

トランクス「ボクたちも行っていい?」

トランクスがゴンたちに尋ねる

ゴン「いいけどトランクスたちはゲーム届くんじゃないの?」

トランクス「あ、えーと、まずはパパたちがすると思うからさ。あ、あはははは」

キルア「ま、いんじゃね?」

そう言うキルアたちに連れられて、トランクスと悟天はバッテラ氏の館へ向かった
734:2018/06/17(日)00:32:28 65p
~バッテラ氏 地下ホール~

キルア「人がいっぱいいるな」

ざわざわと音が聞こえるほどの人

壇上に上がった男が説明を始める

ツェズゲラ「私はバッテラ氏に雇われたハンター、ツェズゲラ!今から一人一人テストをする!好きな順番で並べ」

ホールの横の扉を指すツェズゲラ

ザザザッ、とそれだけで人の列ができる

そして段々人が減っていき、残ったのはゴン、キルア、トランクス、悟天

ゴンとキルアが先に向かう
735:2018/06/17(日)00:33:57 65p
そして最後になったトランクスと悟天

ツェズゲラ「子供?まぁいい。では、練を見せてもらおうか」



ツェズゲラがトランクスと悟天にそう告げる

トランクス「練ってなに?ゲームは?」

ツェズゲラ「念を知らないのか?話にならん」

トランクス「念なら知ってるけど…気でもいいの?」

トランクスが会話している間暇そうにする悟天

ツェズゲラ「キ?とりあえずキミたちの力がみたいということだな」

トランクス「なんだ、そんな簡単なことか。ほい」
736:2018/06/17(日)00:35:12 65p
バシュ

ドォオオオオオオオオン

気を放って壁に大穴を開けるトランクス

それを見ていた悟天

悟天「そんなのでいいの?」

パァッ

ドォオオオオオオオオン

悟天も反対側の壁に大穴を開ける

ツェズゲラ「━━━ッ!ご、合格だ!」

そして外に出てきたトランクスたち
737:2018/06/17(日)00:35:48 65p
キルア「その様子じゃ合格したみたいだな」

キルアがニコニコの2人組を見てそう言う

レオリオ「なんだ、結局4人とも合格か。いまからもうゲーム入るのか?」

ゴン「オレたちはそのつもり。レオリオはどうするの?」

レオリオ「オレは医者の免許取るために国に帰るぜ。まぁ悟空たちへの挨拶はオレからしとくよ」

簡単な挨拶だけで帰っていくレオリオ
738:2018/06/17(日)00:36:45 65p
そして4人はバッテラ氏の邸宅の一番下、頑丈に守られた地下室へ行く

ツェズゲラ「誰が一番最初に入るか決めたか?」

ツェズゲラが合格者たちに尋ねる

トランクス「はいはい!ボクやる!」

悟天「あ!トランクスくんずるい!」

躊躇なく立候補したトランクス、そして悟天が1、2番、そしてよくわからないプーハットなどが続いた

そして━━━

トランクスがゲームに手をかざす

シュン

ゴン「消えた!」

驚く周囲

悟天も手をかざす

シュン

同じく消え去る
739:2018/06/17(日)00:40:48 65p
~ベーチタクルホテル205号室~

悟空「あれ?ベジータ、悟天知らねぇか?」

ベジータ「ふっ、ちょうどいい。届いたぞ」

部屋に入ってきた悟空にゲームを見せるベジータ

悟空「おー!あのゲーム届いたんか!」

ベジータ「2つセットのようでな。緑と赤がある」

赤い方を渡すベジータ

悟空「どう違うんだ?」

ベジータ「知らん。説明書には”持ったまま念を発動する”とだけ書いてある」
740:2018/06/17(日)00:44:42 65p
悟空「気でも大丈夫なんかな?んじゃ試しにやってみっか」

ベジータ「おい!抜け駆けはずるいぞ!」

ズオッ!ズオッ!

同時に気を発する2人

コンコン ガチャ

レオリオ「悟空、ベジータ、いるか?」

そしてレオリオがドアを開けて見たものは

目の前でゲームの中に消えていく悟空とベジータ

ゴト ゴトッ

残されたのは2つのゲーム機

レオリオ「なんだこれ…?ゲームボーイじゃねぇか!グリードアイランドじゃねぇぞ!?」

タイトルは”ポケモン グリーン&レッド”

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741:2018/06/17(日)00:45:52 65p
~ヨークシン中心街 カクテルバー~

男「あと何日働くのかな…」

ヨークシンに来てから掃除しかしてない男

そう、ヤムチャは取り残されていた


FIN
742:2018/06/17(日)00:55:32 TuB
743:2018/06/17(日)00:58:25 4eX
イッチ完走乙の助!!

今回も面白かったやで!!
744:ケイティ:2018/06/17(日)00:58:51 65p
【雑談】
これにて終わりです!
長々とお付き合い頂きありがとうございました!!!
前回、前々回に比べて数倍もの方が見に来てくれて、本当に嬉しかったです!
グリードアイランド編に繋げる短いストーリーのはずだったんですけど、この物語だけで70000字以上…
累計で180000字以上の長編となってしまいました
ここまで読んでくださり、皆さん本当にありがとうございます!


ずっと謎にしてきた、悟空たちが買ったゲームは「ポケモングリーン&レッド」でした!
ちょうど聞き逃していた悟空たちは「●●●●グリー●●●●ド」の部分だけ聞いていたようです

残されたウーロン、そしてカストロとヤムチャの関係。
それらは、次回のグリードアイランド編で話が進みます。

次回のグリードアイランドでは、トランクスと悟天が…ということで、どうなるかをお楽しみに!

次回作の執筆開始までは、しばらく時間をもらいたく、7月中~末頃にかけてのスタートとなりそうです。
またここに次回作の告知をしに来るので、そのときはよろしくお願いします!
それでは、最後まで読んで頂いた皆さん、”本当にありがとうございました”!!!


ヨークシンシティでオークションすっぞ!
引用元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1525521929