1: 2010/10/18(月) 22:44:20.45 ID:Gld+TOmO0
戦争は変わった。

ID登録された兵士は、ID登録された武器を持ち、ID登録された兵器に乗る。
体内のナノマシンが、兵士たちの能力を助長し、管理する。
遺伝子の制御、情報の制御、感情の制御――――戦場の制御。

戦争は変わった。

今やすべては監視され、統制されている。




オタコン「まあ、リキッドがその管理システムを奪って現役引退したから
     戦争はこの世からなくなっちゃったけどね」

老スネーク「おかげで凄い暇になった」

老リキッド「戦争止めたらノーベル平和賞もらったぞ」

ナオミ「スネーク、貴方フォックス・ダイはどうしたの?」

老スネーク「タミフル飲んだら治った」

3: 2010/10/18(月) 22:45:58.49 ID:Gld+TOmO0
サニー「スネークお爺ちゃん。遊んで」

老スネーク「ああ。またあとでな」

サニー「またって……いつもそう言う!」

老スネーク「すまないが任務があるんだ」

サニー「任務って近くの公園でゲートボールしてるだけでしょ! 私も連れていってよ!」

老スネーク「戦場に子供は連れていけない。いい子でお留守番してるんだサニー」

サニー「ヽ(`Д´#)ノ」

老スネーク「あの老いぼれを今日こそ沈める。これ公式戦ではない、私的な試合だ……」

4: 2010/10/18(月) 22:46:02.84 ID:FrXTxM3n0
タミフルすげぇ

6: 2010/10/18(月) 22:48:02.67 ID:Gld+TOmO0
サニー「お父さん」

オタコン「よぉおおし!安価ゲット!!『パンチラしてる御坂キボンヌ(´・ω・`)』」

サニー「ハルお父さん!」

オタコン「なんだいサニー。今、僕は忙しいんだ。
     遊び相手ならスネークに頼めって言っただろう?
     現役引退して年金暮らしなんだし」

サニー「スネークお爺ちゃんは公園に行っちゃったよ」

オタコン「またか……最近多いな」

9: 2010/10/18(月) 22:50:36.46 ID:Gld+TOmO0
サニー「子供は危ないからって連れていってくれない……」

オタコン「まあ、あの歳であれだけ元気なんだから問題ない……って安価拒否ぃ!?
      御坂にパンツは認めないって……安価は絶対だろぉがぁあぁぁあああ!!」

サニー「ハルお父さん声が大きいよ」

オタコン「ちょっとまってくれサニー。今、大切なところなんだ。
      くそっ、絵師だからって上から目線でものを言いやがって!」

オタコン「チキショオオオオオ!このスーパーハカーを怒らせたらどうなるか思い知らせてやんよおおおおお!!」

サニー「…………」

12: 2010/10/18(月) 22:52:42.59 ID:Gld+TOmO0
ガチャ

サニー「お母さん」

ナオミ「あらサニー。どうしたの不機嫌な顔をして」

サニー「す、スネークお爺ちゃんもハルお父さんも遊んでくれない。
     せっかくの日曜日なのに……」

ナオミ「困った人達ね……そうだサニー、私と遊びましょう」

サニー「ホントに!? お仕事は大丈夫なの?」

ナオミ「さっき片付けたわ。さあ何をして遊びましょうか」

14: 2010/10/18(月) 22:54:36.41 ID:Gld+TOmO0
サニー「じゃあCQCごっこ!」

ナオミ「CQCって軍用格闘術の……? 
    スネークね……こんな野蛮なことを女の子に教えたのは」

サニー「ファイナルフラッシュ!!」 メコォ

ナオミ「い、痛い!! 蹴らないでサニー!」

サニー「戦士の基本は格闘術だぁ!!」

15: 2010/10/18(月) 22:57:31.21 ID:Gld+TOmO0
~夕食~

ナオミ「スネーク」

老スネーク「なんだナオミ」

ナオミ「もうサニーにあんな暴力的な遊びを教えないで」

老スネーク「なんの話だ?」

ナオミ「とぼけないで! CQCのことよ。
     サニーはもう年頃の女の子なの。これ以上あの子におかしな知識を吹き込まないで!」

老スネーク「年頃ならば自衛の手段くらい覚えるべきだろう」

ナオミ「そういう問題じゃないわ。サニーは優秀な子よ。
     あなた達のようにろくに働きもせずに好き勝手やってる糞ニートと同調させないで、って言ってるのよ!」

オタコン「あなた達って、僕もかい?」

ナオミ「当たり前でしょ! 
    朝から晩までパソコンの前に引っ付いてニタニタしてる奴がニート以外に何だと言うの!? 
    次にまたあの時のようなことを家でしたら、そのセンスの悪い眼鏡を叩き割るわよ!」

17: 2010/10/18(月) 22:59:03.03 ID:Gld+TOmO0
オタコン「あ、あれは安価だったから仕方なかったんだよ……」ブツブツ

老スネーク「おい! 俺はもう定年だぞ。ニートじゃない!」

ナオミ「戸籍上はまだ30代だろーが!
     オクトカムスーツ着てゲートボールする元気があるなら働け!
     テメーのタバコ代が月にいくらかかってると思ってんだ!!」

ガチャ

サニー「ナオミお母さん。言われたとおり手を洗ってきたよ」

ナオミ「偉いわサニー。さあ、夕飯を食べましょう。今日はサニーの好きな目玉焼きもあるわよ」

サニー「わーい!」

老スネーク・オタコン「…………」

18: 2010/10/18(月) 23:02:25.12 ID:Gld+TOmO0
~翌日~

サニー「朝だ……Mk.2(マーク・ツー)のお散歩に行かなきゃ」

サニー「おはようMk.2! 今日もいい天気だね」

Mk.2「・・・・・・」

サニー「電柱にオシッコしちゃだめだからね」

Mk.2「・・・・・・」

???「おやサニー。ペットのお散歩かい?」

サニー「あ、アキバおじさん。おはよう!」

アキバ「おはようサニー」

20: 2010/10/18(月) 23:04:51.74 ID:Gld+TOmO0
サニー「メリルおばさんは?」

アキバ「メリルはもう出社したよ。最近忙しいみたいでね。昨日も休日出勤だったし……」

サニー「アキバおじさんは会社に行かないの?」

アキバ「僕は主夫だからね。家事をして家を守るのが仕事さ」

サニー「へぇ。じゃあニートの仲間だね!」

アキバ「に゛ッ!! ににににに、ニート!?」

23: 2010/10/18(月) 23:08:28.84 ID:Gld+TOmO0
サニー「うん。だってスネークお爺ちゃんもハルお父さんもずっと家にいるよ。
     家のお手伝いはしないけど……そういう人はニートだってナオミお母さんが言うの」

アキバ「ち、違うんだサニー。確かに僕は家にいることが多いけど、
     ちゃんと内職もしてるし働いているんだ。スネークやオタコンとは違う」

サニー「違うの?」

アキバ「ああ、違うとも!」

サニー「でもナオミお母さんがスネークたちに怒るように、アキバおじさんも怒られてるよね」

アキバ「だ、誰に……?」ギクッ

サニー「茶色の背広を着て杖を持ったお爺さんに。
     スネークお爺ちゃんがタイサって言ってる人」

25: 2010/10/18(月) 23:09:49.91 ID:Gld+TOmO0
アキバ「うぅ!? その話を何処で……
     頼むから僕が大佐に小言を言われてるってこと、メリルには言わないでくれよ……!」

サニー「なんで?」

アキバ「あの二人がオレ絡みの喧嘩すると家がいくつあっても足りないんだよ。
     だからこの通り……! 今度、Mk.2の新しいパーツを買ってあげるから」

サニー「ホントに!? わかった。約束する!」

アキバ「はぁ……腹が痛い……」

26: 2010/10/18(月) 23:13:23.49 ID:Gld+TOmO0
一方、公園ではスネークがゲートボールに勤しんでいた


爺1「スネークさんや、茶はいるかの?」

老スネーク「いただこう」

爺2「今日のスコアも絶好調じゃったの」

老スネーク「いや……今日は奴が来ていなかった。あいつに勝たなければ意味がない」

爺1「まぁたそれか。兄弟なんだから少しは仲良くしたらどうじゃ」

老スネーク「あいつを兄だと思ったことはない(弟かもしれないけど)」

27: 2010/10/18(月) 23:14:38.74 ID:KwFx1gfb0
4の後がこんな幸せな生活だったらいいなぁ、と思いました。

28: 2010/10/18(月) 23:15:36.77 ID:Gld+TOmO0
爺2「頑固じゃのう……む、あの人影は……」

爺1「お、公園の管理人じゃ。久しぶりに顔を見せよってからに……おいじーさん! こっちじゃこっち!」

老ゼロ「ぁう~」

爺1「管理人、あんた相変わらず死んだ魚のような目をしとるの」

爺2「まったくじゃ。車椅子なんざ使っておるからボケるんじゃ。
   そんなんでよくこの公園を運営できとるの」

老ゼロ「うぁあ~」

老スネーク「(相変わらず得体の知れないジジイだな……)」

31: 2010/10/18(月) 23:19:58.30 ID:Gld+TOmO0
ドーン!!

爺1「な、なんじゃ!?」

爺2「爆発かの!? ラーズグリーズが空襲に来たんじゃ!!」

老スネーク「(違う……これはメタルギアRAYの着地音だ。ということは……)」

爺1「!! でっかいシャチみたいなロボットから人が出てきたぞい」

老リキッド「ぬふぅ……いかん。役所に年金受け取りに行ってたら遅れてしまった」

爺2「なんじゃリキッドさんか……」

老スネーク「リキッドォォオオォオオァアアアァァアゲホッ!ゲホッ!?」

老リキッド「おいおい兄弟。いい歳をした老人が興奮するもんじゃない。
       そんなにAEDに世話になりたいか? うん?」

32: 2010/10/18(月) 23:22:31.70 ID:Gld+TOmO0
老スネーク「黙れ。さっさとその迷惑な車から降りてこい。今日こそ決着をつけてやる」

老リキッド「このメタルギアRAYはエコカー減税対象のハイブリッド仕様だ。
      貴様の化石のようなメタルギアREXとは違って地球に優しい」

老スネーク「その化石にシャドーモセスで海の藻屑にされたのはどいつだったかな」

老リキッド「ふん。減らず口を……何なら今ここで決着をつけてやろうか」

老スネーク「メタルギアで? それは無理な相談だ。
       次に町を壊したら夕飯を一週間抜きにするとナオミに言われたのを忘れたのか?」

老リキッド「…………」

老スネーク「二度と家にいれてもらえなくなるぞ。そうなれば収容所(老人ホーム)行きだ」

老リキッド「……ちっ」

老スネーク「降りてこいリキッド。今日こそお前を倒す」

老スネーク「この戦場(ゲートボール場)でな」

36: 2010/10/18(月) 23:25:29.74 ID:Gld+TOmO0
・同時刻、スネーク家唯一の稼ぎ手であるナオミは勤め先の製薬企業に出社していた。


同僚1「ナオミさん。この資料、明日までに成分分析して保証課にデータを提出しちゃって下さい」

同僚2「ナオミ博士。例の新薬ですが第一段階をパスしたという報告が入りました。
    二課が次の指示を求めています」

部下「な、ナオミ先輩! 遠心分離機のrpmが30以上だと強制終了しちゃうんですけど……」

上司「ナオミくん。お茶」

39: 2010/10/18(月) 23:28:06.26 ID:Gld+TOmO0
ナオミ「(はぁ……稼ぎが増えるから出世できたのはいいけど、
     中間管理職がここまで大変だとは思わなかったわ……)」

上司「ナオミくん。お茶」

ナオミ「(スネークは役立たずの老害だし、旦那のハルは腐れニートだし、
    糞グラサンのリキッドは趣味の悪い船にばっかり金を注ぎ込むし……
    唯一まともなソリダスは家に帰ってこないし……)」

上司「ミス・エメリッヒ! お茶ぁ!」

ナオミ「(こんな家庭じゃサニーの将来が心配だわ……兄さん、私はどうすれば……)」

上司「ナオミきゅん。わし、お茶が飲みたい」

ナオミ「うっせえぞハゲ。茶ぐらい自分で汲めや。
     その残り少ない希望(毛根)にまたフォックス・ダイをぶち込まれてぇか」

上司「ひぃいぃいいぃ」ガタガタガタ

ナオミ「(兄さん……)」

42: 2010/10/18(月) 23:34:42.25 ID:Gld+TOmO0
~夕方~・スネーク家

ナオミ「ただいま~」

サニー「お帰りなさいナオミお母さん!」

ナオミ「ただいまサニー。今からお夕飯作っちゃうからね」

サニー「もうご飯はできてるよ?」

ナオミ「えっ? ほ、本当だ……まさかハルが?」

???「ハルはオフ会でいない。作ったのは俺だ」

ナオミ「はぁ!? あの万年オタク野郎。またオフ会かよ!
    普段は家から出たがらないくせに、帰ってきたらギタギタにしてy……じゃなかった。
    あなた雷電じゃない、どうしたの? いえ、今はジャックと呼ぶべきかしら」

雷電「どちらでも構わない。サニーに招待されたので上がらせてもらった」

44: 2010/10/18(月) 23:38:10.69 ID:Gld+TOmO0
ナオミ「身体の調子は大丈夫なの?」

雷電「充電できるから問題ない」

ナオミ「充電? 何から?」

雷電「それは言えない」

ナオミ「なんで?」

雷電「日本で発売できるか判らないからだ……」

ナオミ「?」

48: 2010/10/18(月) 23:40:41.83 ID:Gld+TOmO0
雷電「なんでもない。それよりナオミの帰りが遅いと聴いて、
   冷蔵庫の食材を勝手に使わせてもらったが問題ないか?」

ナオミ「ええ勿論ないわ。むしろ助かるぐらい。そういえば奥さんはどうしたの?」

雷電「ローズはパート先の女仲間と旅行中だ。今週末まで帰ってこない」

ナオミ「そう。新婚したてだから少し寂しいんじゃないかしら?」

雷電「ローズが?」

ナオミ「いいえ。あなたよ」

雷電「寂しくはない。離れていても心は一つだ」

ナオミ「……/////」

雷電「なんだ? 俺の顔に何かついてるか?」

ナオミ「い、いいえ。なんでもないわ」

ナオミ「(真顔でそんな台詞言わないでよ。思わずドキッとしたじゃない……)」

51: 2010/10/18(月) 23:44:38.65 ID:Gld+TOmO0
ナオミ「さ、さあジャックが作ってくれた料理が冷めないうちに食べちゃいましょう。
     サニー、スネークとリキッドを呼んできてもらえる?」

サニー「は~い」

雷電「リキッドは俺が呼んでこよう。確か三軒隣の家だったな」


※※※※※※

老スネーク「ニンジンage」

老リキッド「ピーマンage」

老スネーク「ageんなカス」

老リキッド「肉sage」

老スネーク「…………」

老リキッド「…………」

ナオミ「二人とも何ムッツリしてるの? 傷だらけだし……」

老スネーク「いや、なんでもない」

老リキッド「うむ」

52: 2010/10/18(月) 23:47:49.46 ID:Gld+TOmO0
サニー「いただきま~す」

雷電「お代わりはある。サニー、よく噛んで食べるんだ」

サニー「んむ」モグモグ

ナオミ「あら美味しい。ジャック、あなた料理が得意なのね」

雷電「いつも俺が作ってるからな」

ナオミ「え? でもローズって料理教室に通っているわよね」

雷電「付け焼き刃だ」

ナオミ「へ?」

53: 2010/10/18(月) 23:49:32.68 ID:Gld+TOmO0
老スネーク「うむ。持って生まれたものを直すことは難しい」

老リキッド「奴のアレを喰って俺は消化器官の一部を破壊された」

サニー「ローズおばさんが作る目玉焼きは99%が炭素で構成されてるよ」

雷電「まあ……世の中には誰かの手料理を毎日食べるぐらいなら、
    一生レーションだけで生活することを選びたいと考える人間もいるわけだ」

老スネーク「ナオミはまともで良かった」

老リキッド「オタコンと結婚してから安定したよな」

老ナオミ「何をぶつぶつ言ってんのよあんた達……
      ご馳走様。じゃあ私は用事があるから」

サニー「えっ。また出かけるの?」

57: 2010/10/18(月) 23:53:23.21 ID:Gld+TOmO0
ナオミ「ええ」

老スネーク「仕事か?」

ナオミ「……まあそんなところね」

老 リキッド「(夜に外出とは珍しいな)」

ナオミ「ジャック。今夜は泊まっていくといいわ」

雷電「そうさせてもらおう。駅まで送ろうか?」

ナオミ「ううん。大丈夫よ」

59: 2010/10/18(月) 23:56:00.63 ID:Gld+TOmO0
老スネーク「ナオミ。外に出るならタバコ買ってきてくれ」

老リキッド「俺のも頼む」

ナオミ「この前まとめ買いしたはずよ」

老スネーク「リキッドが俺の分を盗み吸いするから無くなった」

老リキッド「おい、ちょっと待て。あのカートンは二人共有だとナオミが言ったはずだ」

60: 2010/10/18(月) 23:57:06.09 ID:Gld+TOmO0
スネーク「パカパカと吸い過ぎなんだよお前は。俺の何倍吸ってると思ってるんだこのもうろくジジイ」

リキッド「なんだと!? 言わせておけば偉そうな口を。そんなに早死にしたいか?」

スネーク「ふん……やるか?」

リキッド「貴様の処刑をか?」

ナオミ「おい老害ども。これ以上続けたら老人ホームに強制収容させるからな。
     そんなにニチイの介護ヘルパーに世話になりたいのか? ああ?」

スネーク・リキッド「…………」

雷電「(こわい)」

61: 2010/10/19(火) 00:03:42.12 ID:vxvxyeCY0
ナオミ「じゃあ行ってくるわ。深夜過ぎには帰ってくるから戸締まりを頼むわよ」

サニー「はーい」

<イッテラッシャーイ

<タバコ…

老スネーク「今何時だ?」

老リキッド「7時過ぎだ」

老スネーク「打てそうだな」

老リキッド「ああ、ナオミがいないからいつもよりできそうだ」

老スネーク「前回の借りはキッチリ返させてもらう」

老リキッド「ぬかせ。お前に俺は倒せん。今日は頼みのエメリッヒもいないぞ」

雷電「何の話だ?」

老スネーク「決まっているだろう」

老リキッド「麻雀だ」

―――――――――
――――――――
―――――――

63: 2010/10/19(火) 00:11:39.74 ID:vxvxyeCY0
パチン

パチン

半荘 東四局 ドラ:5m

西家・リキッド「5m切り。ついでにリーチだ」

北家・雷電「(む……!)」

南家・スネーク「(リーチにドラ切りだと……しかも赤牌!)」

雷電「(馬鹿な。手が固まっているにしてもまだ5順目だぞ。
    スネーク(暫定首位)との点差は3千足らず……早期決着を決めて南場で巻き返すつもりか?)」

スネーク「(いや、奴は東場では滅法強いが、南場では何故か手が弱くなる。
      本来ならばここで何がなんでもデカイ手でトップに立ちたいはずだ)」

雷電「(捨て牌は……ダメだ、わけがわからん。染めてる気配はないようだが)」

スネーク「(くそっ。俺の現在の全財産は25円。
       ナオミからの小遣いは既に三ヶ月分前借りしていてこれ以上の無心は不可能。
      賭け金は首位の総取りだから負けられん!!)」

66: 2010/10/19(火) 00:16:43.08 ID:vxvxyeCY0
雷電「(もはやレート云々の話じゃないな。
    スネーク、お前にハコられたら俺が貸した金(約10万)の返済が遠退く!
    あれはローズのへそくりなんだぞ!!!)」

老スネーク「(リキッドは白を既にポンしている。
       しかも雷電(暫定3位)が2順目でカンしてリキッドの客風牌もドラ牌になった。
       客風加えのトイトイ・ドラ3以上……いや、ホンイツか!?)」

雷電「(前半でカンしたのは流石に焦りすぎたか・・・くそっ)」

老リキッド「何をしている。早くツモれ」

雷電「くっ……!!(俺だってあと少しでテンパイなんだ。頼むっ!。危険牌だけは来ないでくれ!)」

雷電―ツモ:西

雷電「」

68: 2010/10/19(火) 00:20:00.12 ID:vxvxyeCY0
スネーク「(おい! なんだその顔は!? 忍者がヤク漬けになったような顔になってるぞ!!)
       まさか風牌を引いたんじゃないだろうな!?」

雷電「…………」

雷電「フッ」

雷電「スネーク……今度は俺が守る……」

スネーク「やめろぉおおおおぉおおおおぉぉお!!」

雷電「ロォオオオォォオオズ!!(俺だってアガリたいんだよぉおおぉお!!)」

リキッド「……!!」

69: 2010/10/19(火) 00:23:10.43 ID:vxvxyeCY0
雷電「(と、通った!?)」

スネーク「(よくやった雷電! あとは俺の純正一連で奴を殺s サニー「あ、ツモ」

雷電・スネーク「」

東家・サニー(暫定2位)「わ~い。ツモだよ!」

雷電「……ただのツモ?」

サニー「うん。1000点だよ~」

スネーク「…………」

リキッド「…………」←三色同順・ドラ3


その後、サニーの怒涛の鬼ヅモによる場荒らしと南3局にて
彼女の跳満に直撃したスネークがハコワレ。

リキッドは東欧に高跳び。スネークはナオミに殺され。
ローズのヘソクリを借用していた雷電は行方不明となる。

72: 2010/10/19(火) 00:30:19.75 ID:vxvxyeCY0
かきためが無くなりました
残っていれば今日の夜にまた来ます
コジプロのかた、ライジング日本で売って下さい

支援ありがとうぎざいました

73: 2010/10/19(火) 00:33:32.93 ID:BA8YBU4h0
おつ

74: 2010/10/19(火) 00:39:47.16 ID:lJX6Ifzw0
面白かったよ

引用元: スネーク「老人ホームだと!?俺はヘルパーなんかに屈さんぞ!」