1:2018/11/03(土) 21:35:35.149 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……んー?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あ、そうか」

幽霊ちゃん「……信号無視の車に轢かれたんだっけ。私」

幽霊ちゃん「それで……えっと……あれ?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ていうか、私浮いてない?」

幽霊ちゃん「……おや~?」
2:2018/11/03(土) 21:36:19.290 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……とりあえず」

幽霊ちゃん「家に帰ろうかな」

幽霊ちゃん「……おお。すごい。ホバー移動してるみたい」

幽霊ちゃん「あ、電柱通り抜けちゃった」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「まいったなー……」
4:2018/11/03(土) 21:37:18.411 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……うーん」

幽霊ちゃん「……えいやっ」

幽霊ちゃん「……おお、壁通り抜けた」

幽霊ちゃん「ていうか、昼間だし、誰もいないかな……」

幽霊ちゃん「時間も……結構経ってるのかな」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あ」

幽霊ちゃん「お母さんいるし……仕事どうしたの」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……聞こえてないし」

幽霊ちゃん「はあー……」
6:2018/11/03(土) 21:37:38.802 ID:fAajUC1Ta.net
破ァ!
8:2018/11/03(土) 21:38:21.299 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「お母さん、凄く草臥れてるなあ」

幽霊ちゃん「……そりゃあ、苦労して育ててきた一人娘が、ねえ?」

幽霊ちゃん「まいったなあ……」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……昼間なのに、暗いし」

幽霊ちゃん「電気付けた方がいいよ……って、触れないし……」

幽霊ちゃん「ていうか触ったらポルターガイストだし……」

幽霊ちゃん「……」
9:2018/11/03(土) 21:39:19.451 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……ここで、こうしてても仕方ないし」

幽霊ちゃん「……学校行ってみよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……空がとっても青いよ」

幽霊ちゃん「……お母さんも、家に籠ってるから元気でないんじゃないかな……」

幽霊ちゃん「はあー……」
11:2018/11/03(土) 21:40:21.729 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……体育の時間か」

幽霊ちゃん「クラスに誰もいないや……」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……私の席、ここだよね」

幽霊ちゃん「……中、空っぽ。誰か片付けたのかな」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ふわあ」

幽霊ちゃん「……寝てよ」
12:2018/11/03(土) 21:41:31.992 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……ん」

幽霊ちゃん「……んんんー」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……おわぁあぁ……って、ああ夢か。ああ、轢かれたかと」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……いや、轢かれたんだっけ」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……ていうか騒がしいし」

幽霊ちゃん「体育終わったんだ……」

幽霊ちゃん「ああ、なんだろ。みんなの顔が懐かしいというか、切ないというか……」

幽霊ちゃん「本当に誰も私に気づかないんだねえ……」
13:2018/11/03(土) 21:43:08.923 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「授業始まっちゃった」

幽霊ちゃん「……誰も座らないってことは、ここが私の机でいいんだね」

幽霊ちゃん「授業の内容わかんないや……やっぱり結構時間経ってるなあ……」

幽霊ちゃん「……皆、いつも通り」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……人が、一人死んだって言うのになー」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「まいったなあ……」
15:2018/11/03(土) 21:44:09.646 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ねえ、○○くんさ」

幽霊ちゃん「悲しくないの?」

幽霊ちゃん「……私って、やっぱり印象薄い?」

幽霊ちゃん「……だからフラれたのかな」

幽霊ちゃん「……喋ってよ」

幽霊ちゃん「……真面目に授業受けちゃってさ」
16:2018/11/03(土) 21:45:07.856 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……まつ毛長いなあ」

幽霊ちゃん「……遠くからじゃ、わからなかったな」

幽霊ちゃん「……ふーん」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……んー」

幽霊ちゃん「……ちゅっ。なんてね、なんてねー」

幽霊ちゃん「……はあー」

幽霊ちゃん「……虚しいけど、ちょっとドキドキしたわ」
17:2018/11/03(土) 21:46:09.204 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……こっち全然見ないのも、無反応なのもドキドキする」

幽霊ちゃん「変なのに目覚めそう」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ゆうたいりだつ~」

幽霊ちゃん「……ちょっと古いね」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……匂い、感じないんだね」

幽霊ちゃん「触覚と嗅覚が駄目なんだ……残念」
18:2018/11/03(土) 21:47:12.074 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……はあー」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……うーん」

幽霊ちゃん「……目を、ズボンとパンツの間に入れれば中見えるのかな」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あ、暗いけど、あ、あ」

幽霊ちゃん「え、待って、待って……これ、もうちょっとだけ進んじゃったら、私、どうなっちゃうの……?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……わわ」
19:2018/11/03(土) 21:48:11.265 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あ、授業終わった」

幽霊ちゃん「……きりーつ、れい」

幽霊ちゃん「ありがとうございましたー……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……○○くん、どこ行くの」

幽霊ちゃん「……お昼ごはん、何食べてるの」

幽霊ちゃん「……いつも教室から出てるけど、一人で食べてるの?」

幽霊ちゃん「ねえ、ねえ……」
20:2018/11/03(土) 21:49:09.540 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「わー、屋上で食べてるんだ……」

幽霊ちゃん「悪だなあ、でも青春っぽい」

幽霊ちゃん「私も○○くんと一緒に食べたかった……」

幽霊ちゃん「……お、手作りー。冷凍しかないけど」

幽霊ちゃん「お母さんが作ってくれたの? それとも、もしかして自分でだったり? 冷凍しかないし」

幽霊ちゃん「……私、味覚ってどうなってるんだろ?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ぺろぺろ。駄目だ、味しないやー」

幽霊ちゃん「……ぺろぺろ」

幽霊ちゃん「……○○くん。何も知らないでご飯食べてるや……ふふふ……れろれろ」
21:2018/11/03(土) 21:50:24.783 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「はあーあ……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……○○くん、食べ終えた? お腹いっぱい?」

幽霊ちゃん「……昼寝かあ。いいねえ。私も寝ようかなあ」

幽霊ちゃん「……あ、○○くんのお腹動いてるなあ。生きてるんだなあ」

幽霊ちゃん「……私って息止めても大丈夫なのかな……あ、ずっと止められる」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……はあー」

幽霊ちゃん「……まだ死にたくなかったなあ」
22:2018/11/03(土) 21:51:43.252 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「お母さんが悲しんでるの見ると後ろめたくなるよ」

幽霊ちゃん「私のこと頑張って育ててくれたもんねえ。もっと孝行しておけばよかったなあ」

幽霊ちゃん「私に期待してたんだなあとか、それを裏切っちゃったんだなあって、いろいろ考えちゃうよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「○○くんは悲しんでくれた?」

幽霊ちゃん「○○くんが悲しんでくれてたらね、私は嬉しいよ」

幽霊ちゃん「嬉しい。後ろめたくはないかなあ」

幽霊ちゃん「なんでだろうね? お母さんが悲しむところは見たくないのに」

幽霊ちゃん「いやまあ、○○くんと私は他人だから」

幽霊ちゃん「ろくに話したことも無かったよね。もしかしたら私の名前って知らなかったりする?」

幽霊ちゃん「私はあなたのことをよく見てたけど、でも深くは知らないな。見てただけだもん」

幽霊ちゃん「ねえ、びっくりした? 告白してきた子が死んじゃってどう思った?」

幽霊ちゃん「……少しは泣いてくれてたらいいな」

幽霊ちゃん「……」
23:2018/11/03(土) 21:53:15.451 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……授業終わっちゃった」

幽霊ちゃん「……どうしようっかなー」

幽霊ちゃん「ねえ、○○くん。どうしたらいいと思う?」

幽霊ちゃん「……やっぱり返事くれない。不意打ちならいけると思ったんだけどなー」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「○○くんについてっちゃおーかなー」

幽霊ちゃん「私、ストーカーになっちゃおかな」

幽霊ちゃん「……家に帰りたくないし」

幽霊ちゃん「……」
24:2018/11/03(土) 21:53:42.667 ID:lS+CCKHE0.net
幽霊ちゃん以外喋らないのか
25:2018/11/03(土) 21:54:06.605 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ね、○○くん。ついてっていい?」

幽霊ちゃん「うんいいよ! もちのろんさ!」

幽霊ちゃん「ありがと~ちゅちゅちゅのちゅ~」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「はあー……」
26:2018/11/03(土) 21:55:16.692 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「ここが○○くんの家かあ。興奮するなあ」

幽霊ちゃん「大きいね。一戸建てなんだね」

幽霊ちゃん「自分の部屋とか持ってるんだ。ふーん」

幽霊ちゃん「お母さんも綺麗な人だったね。マダムーって感じ?」

幽霊ちゃん「お父さん何してる人なの? 何してたらこんなにお金貰えるの?」

幽霊ちゃん「……私んちは母子家庭でボロアパートだからさ、こういうの素直に羨ましいよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……あ、今のは、別に、他意はないよ。羨ましいってだけで」

幽霊ちゃん「でも、お母さんがあくせく働いて稼いでくれるお金が、悲しくなってくるよね」

幽霊ちゃん「……」
27:2018/11/03(土) 21:56:12.560 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……ていうか、帰ってそうそう部屋に閉じこもって、PCでアニメ見てるのってどうなの?」

幽霊ちゃん「……まあ、○○くんはクラスでよくアニメの話してるもんねえ」

幽霊ちゃん「いやいや、そういうところも好きだよ、うん。楽しそうでいいよね」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……お母さんがご飯作ってくれるんだ? ていうか、お母さん一日中家にいるんだ?」

幽霊ちゃん「……いいねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……何のアニメ? ねえ、これ何で日本なのに髪がピンク色なの? ねえ?」

幽霊ちゃん「……楽しそうに見てるねえ、うんうん、いいね。私も見てよっかなー」

幽霊ちゃん「……」
28:2018/11/03(土) 21:57:27.469 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……ねえ、どの子が好き? 私はねえ、この気の強そうな子がいいなあ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あ、ご飯呼んでるよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……私はー、いいかな。行かないでおこうっと」

幽霊ちゃん「……おかまいなくー」

幽霊ちゃん「……元から構われてないけど」

幽霊ちゃん「……はあー」

幽霊ちゃん「……やっぱり行こう」
29:2018/11/03(土) 21:58:31.591 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……はい、おやすみー」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……私はぷかぷかと○○くんの部屋の中」

幽霊ちゃん「……不思議だなあ。こうして○○くんが寝ている空間にいるなんて」

幽霊ちゃん「……○○くんの寝息が聞こえてくるなんて、不思議だなあ」

幽霊ちゃん「……今日は私の知らない○○くんの顔を見れて良かったよ」

幽霊ちゃん「……家族そっけなくない? 会話少なくない? まあ私関係ないからいいんだけど」

幽霊ちゃん「……」
30:2018/11/03(土) 21:59:27.479 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……未練があるんだろうねえ」

幽霊ちゃん「……私」

幽霊ちゃん「だから、私って成仏してないんだろうねえ」

幽霊ちゃん「……何となくわかるんだ。そういうことなんだって」

幽霊ちゃん「……なんだろうなあ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……どうしたらいいと思う? ○○くん」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……どうすればいいんだろうね?」
31:2018/11/03(土) 22:00:43.036 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……悪霊になっちゃおうかな!」

幽霊ちゃん「……そうだよ、私は悪霊~けけけっ」

幽霊ちゃん「未練たらしく好きな男の子に付きまとうお化けなんだ」

幽霊ちゃん「ああ、○○くんに散々付きまとえるんだ!」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……どこにも触れないけどね」

幽霊ちゃん「……」
32:2018/11/03(土) 22:01:38.312 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……せめて憑りつければな」

幽霊ちゃん「幽霊ってそういうもんじゃないの……? なんていうか……」

幽霊ちゃん「こうやって浸透するように侵入すれば、普通は、こう……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あ、できた」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」
33:2018/11/03(土) 22:02:58.001 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「ねえ○○くん、いろいろ試した結果」

幽霊ちゃん「……興味深いことが分かったよ、○○くん」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「まずね、憑りついたら自由に体を動かせるけど、本人の嫌がることはできないんだね、うん」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あと、動かしてる間の記憶は普通に本人に残る。でも、自分の意思でやったこととして認識されるようだね」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……だから、まあ、凄いハッスルしちゃったよね。ごめんね○○くん」

幽霊ちゃん「夜中に急に目覚めてハッスルしちゃったんだよ○○くんは」

幽霊ちゃん「……私、いろいろブレーキが壊れてきてるなー、ごめんごめん」

幽霊ちゃん「……久しぶりに匂いと触覚を感じたよ。凄く感動した。私生きてるんだって勘違いできた」

幽霊ちゃん「……」
34:2018/11/03(土) 22:04:08.762 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……でも、何度もできることじゃないようだね」

幽霊ちゃん「幽霊としての力が使うたびに薄れてるから……」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……何度もできないし、何度もやったら終わるんだ」

幽霊ちゃん「はあ……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「どうしようかな……私どうすればいいのかな」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」
35:2018/11/03(土) 22:05:08.461 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「とりあえず、○○くん……」

幽霊ちゃん「……ご飯を作ってあげるよ」
36:2018/11/03(土) 22:06:12.660 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「○○? 朝ご飯はちゃんと食べていきなさい」

幽霊ちゃん「うるさいなあ? うるさくない。せっかく作ったんだから、ちょっとだけでも食べていきなさい」

幽霊ちゃん「昨夜の残りじゃないわよ。朝から作ったんだから」

幽霊ちゃん「珍しい? まあ、そういう気分の時もあるわよ。いいから、ホラつまんできなさい」

幽霊ちゃん「おいしい? おいしいの? ふーん、おいしいんだ……」

幽霊ちゃん「何でもないわよ。何怪訝そうな顔してるの。何にもないわよ」

幽霊ちゃん「私だって、お母さんなんだから、いつまでも手抜きばっかりしないわ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……はい、あーん」

幽霊ちゃん「……じょ、冗談よ。おほほ」

幽霊ちゃん「……」
37:2018/11/03(土) 22:07:12.631 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……あー、○○?」

幽霊ちゃん「お父さん時間あるし、駅まで一緒に歩こうか?」

幽霊ちゃん「……何をポカンとしているんだ。いいじゃないか。別に」

幽霊ちゃん「お父さんな、最近お前とろくな会話をしていないことに気づいてな」

幽霊ちゃん「たまにはいいじゃないか。ん? 親子の会話をしようじゃないか。ん?」

幽霊ちゃん「何を不気味そうにしている。まあいいから一緒に行くぞ」

幽霊ちゃん「お前の好きなアニメの話とか、何でもいいんだ。会話をできれば」

幽霊ちゃん「さあ行くぞ……何を怯えているんだ、まったく」

幽霊ちゃん「……」
38:2018/11/03(土) 22:08:18.895 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「おっはよ! ○○くん!」

幽霊ちゃん「あ、びっくりした? ごめんね、あはは」

幽霊ちゃん「ねね、一緒にご飯食べようよ!」

幽霊ちゃん「へ? じゃなくてぇ。いいじゃん、私たち友達でしょ?」

幽霊ちゃん「友達だよぉ、結構会話するじゃん、私たち! ね? ほらほら、一緒にご飯食べよう?」

幽霊ちゃん「私、前から○○くんと親睦を深めたいなあって思ってたんだぁ」

幽霊ちゃん「……実は私もアニメとか興味あってぇ。○○くんに面白いの教えてほしいなぁって……」

幽霊ちゃん「ねぇ、いいでしょ? ……やったぁ! じゃ、行こう!」

幽霊ちゃん「……」
39:2018/11/03(土) 22:09:11.072 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「あ、○○くん。一緒に帰ろ!」

幽霊ちゃん「○○くんの家って、向こうだよね? 私の家も同じ方向なんだぁ」

幽霊ちゃん「どうしてって、まだ話足りないからだよ! お昼に話しただけじゃ、全然足りないもん!」

幽霊ちゃん「もしかして誰かと帰る約束してる? それとも、私と一緒に帰るの恥ずかしいかな?」

幽霊ちゃん「そんなことない? よかったあ、じゃあ一緒に帰ろうよ!」

幽霊ちゃん「○○くんと会話してると楽しいんだあ。これは本当」

幽霊ちゃん「私たち、前からちょくちょく話してたじゃない? でも、積極的に話せてなかったから」

幽霊ちゃん「思い切って誘ってみたんだ! OKしてくれて良かったよ!」

幽霊ちゃん「私もっと○○くんと仲良くなりたいな!」

幽霊ちゃん「……」
40:2018/11/03(土) 22:10:04.137 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「おかえりなさい、○○お兄ちゃん!」

幽霊ちゃん「ん? どうしたの? え? 話しかけてくるなんて珍しいなって?」

幽霊ちゃん「んー……まあ最近は、ちょっと気恥ずかしかったからぁ。お兄ちゃん、アニメ見ててキモいし」

幽霊ちゃん「それよりお兄ちゃん、なんかいいことあった?」

幽霊ちゃん「なんだかテンション高いような気がするけど」

幽霊ちゃん「……ふーん? まあいいけど」

幽霊ちゃん「あ、そうだ、お兄ちゃん……」

幽霊ちゃん「……夕飯出来るまで一緒に遊ばない?」

幽霊ちゃん「いいでしょー、ね? ね?」

幽霊ちゃん「……」
41:2018/11/03(土) 22:11:10.773 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「おい、○○。たまには一緒に風呂に入ろうか」

幽霊ちゃん「なんだ、吹き出して。そんなにお父さんと入るのが嫌か」

幽霊ちゃん「そうか……」

幽霊ちゃん「……妹となら入るのか? そうか、入らないか」

幽霊ちゃん「うん、お父さんのちょっとした冗談だ」

幽霊ちゃん「悪かったな。はっはっは……」

幽霊ちゃん「……」
42:2018/11/03(土) 22:12:07.820 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「あー……あー……」

幽霊ちゃん「うん」

幽霊ちゃん「……あー、最近誰かが死んだ気がするなあ」

幽霊ちゃん「俺に告白してきたあの子が死んじゃったんだよなあ」

幽霊ちゃん「なんだか悲しいなあ。悲しいなあ」

幽霊ちゃん「それほど仲良くはなかったけど、人に好かれて悪い気はしないからなあ」

幽霊ちゃん「悲しいなあ、悲しいなあ……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」
43:2018/11/03(土) 22:13:10.013 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「はあー……何してんだろ、私」

幽霊ちゃん「……虚しい。でも、憑依してるときは生きてる感じがする」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……○○くん、なんだかんだ結構愛されてるよね」

幽霊ちゃん「……暇を持て余しつつも余裕のあるお母さん、ちょっと難しい年ごろだけどいい子な妹ちゃん、あとどっしりしてるお父さん」

幽霊ちゃん「……お父さんって、こういう感じなんだねえ」

幽霊ちゃん「私んちはお父さん、私が小さい頃にいなくなっちゃったから」

幽霊ちゃん「それからずっとお母さんと二人で暮らしてたから、わかんないんだよね」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……なんだかんだ、幸せそうだねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……はあ」
45:2018/11/03(土) 22:14:15.604 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……すーはー、すーはー」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ピンポーン」

幽霊ちゃん「もしもーし……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……出ないし」

幽霊ちゃん「……」
46:2018/11/03(土) 22:15:40.028 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あー、最近、疲れたなあ」

幽霊ちゃん「……力使いすぎたなあ、ふらふらしちゃうよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……このまま使いすぎると消えちゃうのかな?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……まあ、このまま幽霊やっててもしょうがないからねえ」

幽霊ちゃん「こうやって、好きやって消えるってのも、悪くはないかもねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……はあ」
44:2018/11/03(土) 22:13:19.351 ID:DwWC5Jsvp.net
黙々と投下していっているお前自身が幽霊に身体を操られているというオチ?
47:2018/11/03(土) 22:16:33.944 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……さあて、と」

幽霊ちゃん「……気を取り直して、今日もやりますかぁ」

幽霊ちゃん「……最近○○くんと話しててアニメにも随分詳しくなったなー」

幽霊ちゃん「……ええと、もうすぐお昼だから」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あれ? ○○くん」

幽霊ちゃん「……なんでもう私と話してるの?」

幽霊ちゃん「……いや、アレは私じゃなくて、あれ?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……んんー?」

幽霊ちゃん「……随分と、仲良さそうな」

幽霊ちゃん「……」
48:2018/11/03(土) 22:17:48.229 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……そうかあ」

幽霊ちゃん「……記憶あるもんねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……私凄いなあ、洗脳じゃないのこれ?」

幽霊ちゃん「……いやでも、元々そういう気持ちが無ければ楽しくお話しさせてくれないから」

幽霊ちゃん「……私はただのきっかけに過ぎないのかなあ?」

幽霊ちゃん「……」
49:2018/11/03(土) 22:18:44.115 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……いいよいいよ、元々自己満足でしかなかったからね」

幽霊ちゃん「それにまだ家族路線があるから」

幽霊ちゃん「……今の時間帯は、○○くんのお母さん、アレだな。井戸端会議してるかな?」

幽霊ちゃん「いや、今日は水曜日だから、家でTV見ながら暇してるはず」

幽霊ちゃん「……ちょっと乗り移らせてもらって、夕飯の仕込みをしようっと」

幽霊ちゃん「いつもより凄い渾身の料理で○○くんを唸らせてやるんだから……」

幽霊ちゃん「今日はどうしようかな、冷蔵庫の中足りないから買い出し行って、今からなら時間たくさんあるからあの料理もできるし」

幽霊ちゃん「よし、やるぞやるぞー」
50:2018/11/03(土) 22:19:53.315 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……あれー?」

幽霊ちゃん「冷蔵庫の中、食材たくさんあるなあ」

幽霊ちゃん「……たしか、冷凍以外の奴、尽きてたと思ってたんだけど……」

幽霊ちゃん「……あ、○○くんのお母さん」
51:2018/11/03(土) 22:20:16.818 ID:yuPwo5lHK.net
スレタイなら幽白にそんな幽霊居たよな
52:2018/11/03(土) 22:20:51.902 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「結構、気合入った格好ですね」

幽霊ちゃん「なんだか、今から、料理の仕込みをするぞー、みたいな」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……なるほどー」

幽霊ちゃん「あはは……私、結構いい幽霊だなー」

幽霊ちゃん「はははは……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「はあーーーーーーーーーーっ」

幽霊ちゃん「……はあぁ」
53:2018/11/03(土) 22:21:59.180 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……皆さん、和やかですねえ」

幽霊ちゃん「ちょっと前と、だいぶ違いますよ。会話が多くなった」

幽霊ちゃん「どうです? お母さんの作った渾身のお料理は」

幽霊ちゃん「おいしそうですねえ、○○くんもお父さんも妹さんもおいしいっつってますねえ」

幽霊ちゃん「お母さんも満更でもなさそうですねえ」
54:2018/11/03(土) 22:23:09.957 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ふっ」

幽霊ちゃん「……まあ、いいことだよねえ」

幽霊ちゃん「家族、仲いいのが一番だもんねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「最初から、最後まで、全然私の居場所なんて作れなかったね」

幽霊ちゃん「いや、本気で作ろうだなんて思ってないけど。私、氏んでるし」

幽霊ちゃん「じゃあ、何がしたかったの? って感じだけど」
55:2018/11/03(土) 22:24:08.016 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……おいしそうだねえ」

幽霊ちゃん「……○○くん。私の料理と、どっちがおいしい?」

幽霊ちゃん「……私だってさあ、料理上手いほうでしょ?」
56:2018/11/03(土) 22:25:24.660 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……私んちはねえ」

幽霊ちゃん「……家だと私がいつも、料理作ってるんだ」

幽霊ちゃん「前話したよね? お母さん、私を養うために一生懸命働いてるから……」

幽霊ちゃん「お父さんいないから、一人で頑張って働いて、私を学校に通わせてくれて、結構苦労してて……」

幽霊ちゃん「……いつも朝早く出て、夜遅く帰ってくるから、私がご飯つくってるんだあ」
57:2018/11/03(土) 22:26:34.109 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……お母さん、いつも疲れた顔してて、ぐったりしてるから」

幽霊ちゃん「……私は、私とお母さんの分の料理を作って」

幽霊ちゃん「……お母さんの分は、ラップをかけて冷蔵庫に」

幽霊ちゃん「……お母さんが夜遅く帰ってきたら、レンジでチンして食べるの」

幽霊ちゃん「……お母さん忙しいから、食べるのは私がもう寝てからになるけど」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……でも、後でメールとかでね、ご飯の感想くれたりするんだよ。美味しかったよとか、いつもありがとうって」
58:2018/11/03(土) 22:28:03.398 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……時々仕事から早く帰れることがあって」

幽霊ちゃん「そういう時は、お母さん予め私にメールくれるんだ」

幽霊ちゃん「今日は早く帰れる><みたいな。顔文字とか使ってきて」

幽霊ちゃん「メール受け取ったら、私も買い出しに出かけて、いつもよりちょっと豪勢なの用意してね」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「TVも無いし、狭いテーブルで、二人だけで向かい合って」

幽霊ちゃん「いろんなこと話しながら、私の頑張った料理を食べるんだけどね」

幽霊ちゃん「……そういう時は、お母さん、とっても嬉しそうにしてるんだ」

幽霊ちゃん「……こんな賑やかじゃないんだけどね。二人だけの侘しいものだったけどね」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……でも」

幽霊ちゃん「それでも、寂しいなんて、思ったことはなかったよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「はあーあ」
59:2018/11/03(土) 22:28:51.991 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」
60:2018/11/03(土) 22:29:43.485 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……今日は、いい天気だねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「はあーあ、っと……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「なんか迷惑かけてごめんね」

幽霊ちゃん「じゃあね、○○くん」

幽霊ちゃん「ばいばい」
62:2018/11/03(土) 22:31:02.754 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……おはよーう、お母さん」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……なにぼーっとしてんですかー。朝も遅くにいつまで寝ぼけてんですかー?」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……らしくないじゃーん。全然らしくないよ。前までのお母さんはもっとキビキビしてたよー?」

幽霊ちゃん「……」
63:2018/11/03(土) 22:32:05.105 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……いや」

幽霊ちゃん「……ほんとさあ、いつまでこうしてるつもりなの?」

幽霊ちゃん「仕事もやめて、一日中家に引きこもって、何してんの?」

幽霊ちゃん「働きたくないんなら、適当な男ひっかけなよ。お母さん、まだ美人なんだからさあ」

幽霊ちゃん「いつまでもこんな生活してたら、それもしわくちゃになっちゃうよ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……ほんとさあ。いい加減にしてよ」

幽霊ちゃん「……聞いてんの? 聞けよ」

幽霊ちゃん「……もしもーし!!」

幽霊ちゃん「……」
64:2018/11/03(土) 22:33:15.991 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……あー、はいはい。わかりましたわかりました」

幽霊ちゃん「……お母さんの、馬鹿! アホ! 間抜け!!」

幽霊ちゃん「そっちがそうなら、私ももう勝手にやらせてもらうから!! おりゃー!!」

幽霊ちゃん「……って、体が重っ!!!! なんだっこれ!!!」

幽霊ちゃん「ぐっ、ぎぎぎっ……動きづらぁい……」

幽霊ちゃん「……くぅー、力が、抜けていく……」

幽霊ちゃん「……はぁ、はぁ……」

幽霊ちゃん「……くぅ……はぁ……」

幽霊ちゃん「……よいしょ、よいしょ」

幽霊ちゃん「よいしょ、よいしょ……」
65:2018/11/03(土) 22:34:09.039 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「はぁ、ふぅ……」

幽霊ちゃん「やっと玄関出れた……! よいしょ……よいしょ……」

幽霊ちゃん「はぁ……はぁ……はぁ……」

幽霊ちゃん「……人間なんてさあ、外に出て、体を動かしてれば、」

幽霊ちゃん「……元気になるもんだからね……!」

幽霊ちゃん「……よいしょ、よいしょ、ふぅー……」

幽霊ちゃん「……美味しいもの食べて、誰かと話してれば、きっと、良くなるから……」

幽霊ちゃん「……ふぅ、ふぅ……」

幽霊ちゃん「……井戸端会議の、暇な人たちいるし、まずは、そこに突っ込んでみよう……」

幽霊ちゃん「……誰か、友達が、できれば、きっと、」

幽霊ちゃん「……私が、いなくなったって、さあ、」

幽霊ちゃん「……大丈夫だから、お母さんなら、絶対に、大丈夫だから……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……だから」

幽霊ちゃん「……ちゃんと、生きてよ。お願いだから」
66:2018/11/03(土) 22:35:11.651 ID:kP5HIXW50.net
幽霊ちゃん「……はぁ、ちょっと、休憩……」

幽霊ちゃん「……はぁっ、はぁ……ふぅ、ふぅ……」

幽霊ちゃん「はあー……」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「あー、くっそお……」

幽霊ちゃん「……空が青いねえ」

幽霊ちゃん「……」

幽霊ちゃん「……大丈夫だよ」

幽霊ちゃん「お空の上からずっと見守ってるから……」

幽霊ちゃん「……だから、寂しがらないでよ。お母さん」

幽霊ちゃん「……」
67:2018/11/03(土) 22:36:05.061 ID:kP5HIXW50.net
終わりです
また方向性がずれた
もう寝ます
68:2018/11/03(土) 22:38:25.217 ID:R37bNVNpp.net
お母さんに救いをくれよ
69:2018/11/03(土) 22:41:12.446 ID:Ud9Zo8ied.net
70:2018/11/03(土) 22:44:21.203 ID:PcNSMS6L0.net
泣かせてどうするつもりだよ
72:2018/11/03(土) 23:16:00.219 ID:mfdRIn/H0.net

でもお母さんもうちょい救済したれや……
ずっと遠くから見てた男の子にフラれてしかもその後事故で死んだ幽霊ちゃん「……あれ?」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1541248535