1:2018/12/04(火) 20:20:04.519 ID:UL2pbWsy0.net
A「吉田さんて怖いよねー……」

真子(やめてよ……)

B「この間も黒木さんのことイジメてたらしいよ……」

真子(そんなことない……)

A「本当最低だよねー……」キャッキャッ

真子「吉田さんはそんな人じゃない!」バンッ

AB「えっ」ビクッ
2:2018/12/04(火) 20:21:09.515 ID:UL2pbWsy0.net
吉田「オラー!!」

もこっち「ぐえええ」

真子「……」

A「……」

B「……」

真子「へへ……」ニコリ…

AB(ええー……?)ガビーン
3:2018/12/04(火) 20:23:04.261 ID:UL2pbWsy0.net
真子「ゆり……吉田さんてクラスのみんなから嫌われてるのかな……」

ゆり「え、何急に」

真子「今日ある人達が吉田さんの悪口を……吉田さん怖いって……」

ゆり「そりゃあ……まあ……吉田さんああいう見た目だし……」

真子「やっぱり外見のせいだよね!?よし」

ゆり(何がよしなのか)
4:2018/12/04(火) 20:25:20.166 ID:d5KLZmPu0.net
ガビーンで草
5:2018/12/04(火) 20:26:14.908 ID:UL2pbWsy0.net
真子「吉田さん身だしなみちゃんとしよう!」

吉田「は?」

真子「ほら、シャツしまって。ボタンとめて」グイグイ

吉田「お、おい」

真子「はいネクタイ」ギュッ

吉田「ぐえっ」

真子「姿勢も正す」

吉田「何がしたいんだ!?」

真子「吉田さんをもっと良くしたいの!!!!」豪ッ

吉田「うわ!?」

真子「これからずっとそうしててね」

吉田「ええー……?」
6:2018/12/04(火) 20:27:53.429 ID:UL2pbWsy0.net
真子「どう?これで怖くないでしょ」

A「いや……」

B「怖いでしょ……」

真子「どこが!?全然怖くないよ!?」

吉田「舐めてんのかテメー……?」

もこっち「ヒイッ、すいません」

真子「……」

A「……」

B「……」

真子「全然怖くないよ?」ニコリ…

AB「怖いって」
7:2018/12/04(火) 20:30:47.730 ID:UL2pbWsy0.net
真子「ゆり……吉田さんのことまだ怖いって人達が……」

ゆり「いやまあ……仕方ないんじゃないの」

真子「身だしなみちゃんとさせたのに」

ゆり「え、あれ真子がやらせたの」

真子「うん」

ゆり「そ、そう」

ゆり「まあ……吉田さんは見た目だけじゃなく言動や態度も怖いというか。オラーって感じで」

真子「やっぱり?ああいうのは吉田さんのよくないところだよね」
8:2018/12/04(火) 20:34:12.253 ID:UL2pbWsy0.net
真子「だって。吉田さん」

吉田「……」

ゆり(いたの!?)

真子「これからは品位ある話し方してね。暴力もダメだよ。チェックするから」

吉田「……」

ゆり(気まずい)
9:2018/12/04(火) 20:37:40.016 ID:UL2pbWsy0.net
真子「いい振る舞いした方が、お互い気持ちいいよね」

吉田「そうだな……そうだね」

真子「ふふ。吉田さん、今日一緒にお昼食べようね」

吉田「ああ」

真子「『ああ』じゃなくて『うん』って言って欲しいな」

吉田「うん」

真子「ふふ。いい子いい子」スリスリ
10:2018/12/04(火) 20:38:45.503 ID:UL2pbWsy0.net
真子「どう?」

A「い、いいんじゃない?」

真子「そう、吉田さんはちょっと誤解されやすいだけなの。本当はとてもいい子なの」

B「確かに誤解してたわ……」

真子「うんうん」

AB「ヤバイよ……ヤバイよ……」
11:2018/12/04(火) 20:40:16.630 ID:UL2pbWsy0.net
もこっち「……」

吉田「何だよ……何ですか」

もこっち「い、いや……最近吉田さん雰囲気変わったなって」

吉田「そうですか」

真子「黒木さんもわかる?そう、吉田さんは変わったの」

真子「見た目もちゃんとしてるし、話し方も丁寧、暴力も振るわない」

真子「今までがおかしかったの。これから吉田さんはもっといろいろな人と打ち解けていくんだよ」

真子「黒木さんもそう思うでしょ?」
12:2018/12/04(火) 20:42:17.762 ID:UL2pbWsy0.net
もこっち「……」

もこっち「私は……前の方がいいかな……」

真子「……え?な、なんで?」

もこっち「その……吉田さん無理してるというか」

真子「で、でも、これは吉田さんの為なんだよ?それに黒木さんだってイジメられなくなったじゃない」

もこっち「でも前の方がいいよ……。それに私イジメられてないし」

吉田「!」

もこっち「てい」シュッ モミモミ

吉田「テメッ」バキッ

吉田「あ」

もこっち「ね?」

吉田「ね?じゃねえだろ」

真子「……」

真子「……」ダッ

吉田「おい!」ダッ

もこっち(ゆりちゃん探すか……!)
13:2018/12/04(火) 20:44:26.504 ID:UL2pbWsy0.net
吉田「……たく、走らせやがって」

真子「私……間違ってた……?でも……今思えば、ゆりもAさんもBさんも様子がおかしかった気が……」

吉田「いや、お前の言うことは正しいよ。ただまあ……疲れるつーか息苦しいんだよな」

真子「だって、そうしないと吉田さん誤解されちゃうんだよ!?」

吉田「別に気が合う奴とだけつるんでればいいっつーか。そこまでしたくないっつーか」

真子「じゃあなんで私の言うとおりにしたの!?」
14:2018/12/04(火) 20:46:24.826 ID:UL2pbWsy0.net
真子「……!!」

真子(言うとおりに『してくれた』んだ……私が望んだから……)

真子(断ったら私が悲しむと思って……私の為に……)

真子(考えてみると……吉田さんは誰に対しても、ああしろとかこうしろとか言ってない……)

真子(それはきっと、相手の人格や価値観を否定することだってわかってるからで……)

真子(私も……わかってたつもりなのに……よりにもよって吉田さんに……!)
15:2018/12/04(火) 20:47:53.928 ID:UL2pbWsy0.net
吉田「なんでって言われてもな……ん?」

真子「わ、私なんてことを」ガクガクブルブルドドドド

吉田「動揺しすぎだろ」

真子「でも!でも!」

吉田「……」

吉田「お互い言いたいこと言って、やりたい様にやっただけだろ」

真子「え?」

吉田「まあ、私もタルくなってきたし今まで通りに戻すわ。んじゃまた明日な」ポンポン

真子「あ、あ、また明日……」
16:2018/12/04(火) 20:48:44.183 ID:UL2pbWsy0.net
ゆり「真子」

真子「どうわあああ!!!!」ドキィ

ゆりもこ「ひい!!」ドキィ

真子「……あ。ゆり、黒木さん」

真子(そうか……二人も私のこと探してくれてたんだ)

真子「ゆり、黒木さん、ごめんね」

もこっち「ひいいいいいいい」
17:2018/12/04(火) 20:49:33.771 ID:UL2pbWsy0.net
真子「私……なんで吉田さんを矯正しようとしちゃったんだろう……」

真子(ゆりにすらやってないのに……)

ゆり「……」

ゆり「それだけ吉田さんが、真子にとって大切なんでしょ」

真子「え!?」

ゆり「特別で……大切な人だから、誰からも好かれる人になって欲しかったんでしょ」

ゆり「そして吉田さんが真子に付き合ったのも……それだけ真子を特別と思ってるからじゃないの?」

真子「ひええ~~~~……」

ゆり(なんで私こんな恥ずかしいこと言ってるんだろう……)

もこっち「あれ?じゃあ普段まこさんからダメ出しされないゆりちゃんは」ドンッ
18:2018/12/04(火) 20:50:59.686 ID:UL2pbWsy0.net
A(戻ってる……)

B(戻ってる……)

岡田「戻ってるじゃん」

吉田「飽きたわ」

真子「あ、あのっ」

A「ヒイッ」

B「な、何?」

真子「その……人の価値観を否定しちゃ駄目だよね……」

A「そ、そうだね」

B「で、でも私らもう吉田さんのこと怖くないよ」

真子「ほ、本当!?良かった……」

真子(結果オーライ……?でもこれからは暴走しない様に気を付けなきゃ……!)

真子「吉田さん……///」


クラスメイトの吉田に対する好感度が上がった!!
クラスメイトのまこっちに対する恐怖度が上がった!!

恐怖!!まこっちの本性 終
19:2018/12/04(火) 21:12:20.541 ID:HQYLeuQmM.net
真子「吉田さんはそんな人じゃない」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1543922404