1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:17:27 ID:wsmcxXXw
男「…」スタスタ

幼「おーい、男!待ってよー!」タッタッタ

男「…」スタスタスタ

幼「待ってってば!」タッタッタッタッタ

男「…」スタスタスタスタスタスタ

幼「やぁっと追いついた!男!おはよう!」

幼「なんで今朝に限って、一人で行っちゃうのよっ」

2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:18:16 ID:wsmcxXXw
男「…」スタスタスタスタスタスタスタ

幼「…さっきっから待てって言ってんでしょーがっ!」バシッ

男「…」スタスタ

幼「何よ、何で何も言わないの?」

男「俺は…」プイッ

幼「何よ?」

男「昨夜、ついに理解したんだ」ボソッ

幼「何を?」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:19:01 ID:wsmcxXXw
男「幼馴染なんて幻想だ!」

幼「は?」

男「幼馴染なんて、この世に存在しない、幻なんだよ!」

幼「ちょっと、男、頭大丈夫?受験勉強のし過ぎでおかしくなった?」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:19:49 ID:wsmcxXXw
男「主人公の事が好きだけど、長年兄妹みたいに接してきたから」

男「男女としての距離感が掴めずにいるうちに…」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:20:44 ID:wsmcxXXw
男「隣りの席の積極的な女や」

幼「隣りの席のって私じゃん…」

男「む」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:21:26 ID:wsmcxXXw
男「頼りがいのあるメガネでおさげの女子委員長」

幼「ウチのクラスの委員長、男じゃん…」

男「む」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:25:39 ID:wsmcxXXw
男「些細な気配りに心惹かれちゃったツンデレ女子」

幼「男、昔から周囲への気配りゼロじゃん」

男「む」

幼「あと、ツンデレって何よ」

男「む」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:26:40 ID:wsmcxXXw
男「部活のクールな女子部長とキュートな女子後輩」

幼「男、帰宅部でしょーが」

男「む」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:27:36 ID:wsmcxXXw
男「学校で一番の美人、女子生徒会長」

幼「ウチの学校の生徒会って、全員男子じゃん…」

男「む」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:28:59 ID:wsmcxXXw
男「外見はギャルっぽいのに、実は密かに心寄せてるギャル娘」

幼「ウチの学校、髪染め禁止でしょ?」

幼「だいたい制服でギャルっぽい外見ってどんなのよ?」

男「む」

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:30:57 ID:wsmcxXXw
男「黒髪ロングで清楚なお嬢様」

幼「だから、ウチの学校、校則で髪伸ばすの禁止じゃん。ロングとかダメじゃん」

幼「あとお嬢様って具体的にどんな人がお嬢様なん?」

幼「本物のお嬢様はもっとレベルの高いお嬢様学校に行くんじゃない?」

男「む」

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:32:16 ID:wsmcxXXw
男「学校のマドンナ先生、もちろん独身」

幼「マドンナ先生って表現古っ!」

幼「ウチの学校の女性教諭、一番若くて40代じゃん…」

幼「…まぁ、独身だけど」

男「む」

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:33:18 ID:wsmcxXXw
男「昔、近所に住んでて、転校して離れ離れになったんだけど」

男「数年ぶりに戻ってきた、美少女転校生」

幼「仮にそんな子が居たとしてさぁ」

幼「男がその子の事を覚えてるとは思えないんだけど」

男「む」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:34:28 ID:wsmcxXXw
男「実は血の繋がりが無いとわかって、恐ろしく積極的になった義理の妹」

幼「男、一人っ子じゃん…」

男「む」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:36:05 ID:wsmcxXXw
男「と、とにかく!」

男「…以上の様な人々に」

男「先手を打たれてしまうが」

男「『男が幸せなら…アタシは…』なんて言って」

男「身を引いてしまう…」

男「そんな幼馴染は存在しない!幻想だ!」

幼「まぁ、そんなシチュエーションは滅多にないんじゃない?」ハァ

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:38:53 ID:wsmcxXXw
男「もしくは!」クワッ

幼「まだ続くの?」ハァ

男「クラスのDQNに手篭にされたり」

幼「ドキュンってどういう意味?」

幼「あと、手篭って、またしても表現古っ!」

幼「昭和か!」バシッ

男「む」

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:39:49 ID:wsmcxXXw
男「イケメン先輩に言い寄られたり」

幼「イケメンて」ハハハ

男「む」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:40:46 ID:wsmcxXXw
男「鈍感な主人公に愛想尽かして」

男「ホイホイついていっちまう!」

男「そんな幼馴染は人間として最低だ!」

幼「幼馴染とか、そういうの以前にさ」

幼「それって普通に恋愛として、アリなんじゃないの?」

男「違う!」カッ

幼「何が?」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:41:39 ID:wsmcxXXw
男「幼馴染とは!主人公を一途に想い続ける存在なのだ!」

幼「えー?」ハァ

男「幼馴染とはつまり、妖精と同義なのだ!」

幼「何で急に妖精出ちゃった?」

男「この世の中に存在しないという意味で、同じ意味なのだ!」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:42:30 ID:wsmcxXXw
男「だから幼馴染なんて幻想なんだ!」

幼(あぁ、そんな妄想を…)

男「それが1週間考えに考え抜いた上での結論だ!」

幼(受験生が、貴重な時間を1週間も…そんな事考えてたなんて…)

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:44:03 ID:wsmcxXXw
男「だからお前も幻想だ!」ビシッ

幼「は?バカじゃないの?」

男「お前はただの近所にすむ女子高生Aだ!」

男「今はそれ以上でもそれ以下でもない!」

幼「あのさ、男」ハァ

男「なんだ?」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:45:00 ID:wsmcxXXw
幼「17年、お隣同士で、親同士の仲も良くって」

幼「部屋のカーテン開ければ、お互いの部屋が見えちゃう」

幼「しかも、ちょっと勇気だせば、小学生でも飛び移れちゃうくらい近い距離」

幼「保育園から高校までずーっと同じクラス」

幼「苗字も似てるから、出席番号も近くて」

幼「席替えしても何故か隣りになる事が多く」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:46:06 ID:wsmcxXXw
幼「朝、忙しい男のお母さんのかわりに」

幼「起こしに行くのと、朝食アンド弁当を準備」

幼「登下校もほぼ毎日一緒」

幼「休日も男の部屋でゲームしたり、バカ話したり」

幼「そんな、昔からの馴染みを『幼馴染』って言うんじゃないの?」

24: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:47:11 ID:wsmcxXXw
男「だから!」クワッ!

男「そんな絵に描いたような幼馴染が存在するはずがない!」

男「だからお前は幻に違いない!」

25: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:47:54 ID:wsmcxXXw
幼「…」

男「…」

幼「…」バシッ

男「いたっ!何だよ」

幼「…」グイーーーーー

男「痛い!モミアゲ引っ張るの止めて!」

幼「…」ゲシッゲシッゲシッ

男「痛ったい!無言で太ももに膝蹴り連打するの止めて!」

26: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:48:49 ID:wsmcxXXw
幼「…で?」

男「はい…」ボロッ

幼「何で今回はそんな事考えちゃった?」

男「あの、プライバシーに関する事なんで、言いたくないんスけど」

幼「いいから!言いなさいよっ!」

27: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:49:40 ID:wsmcxXXw
幼「アンタ、バカなんだから」

幼「余計な事考えてたら、大学落ちちゃうよ?」

男「…そんなはっきりバカって言われると、オレだって傷つくぞ?」

幼「そんな事はどうでも良いから、何があったの?」

男「実は…」

28: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:50:54 ID:wsmcxXXw
幼「はぁ?告白された?」

男「…はい」

幼「…」プルプル

幼「…誰に?」プルプル

29: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:52:24 ID:wsmcxXXw
男「A組の女さんと、B組の委員長さんと、ツンデレさんと」

男「バレー部の先輩女さんと後輩女さんと」

男「学年が1つ下だけど、転校生女さん」

男「隣町の女子校の生徒会長女さんと、ギャル娘さんと、清楚娘さん」

男「あと、向いのアパートに住んでる教師女さん」

男「それと、ウチの母ちゃん再婚して、義理の妹出来た」

男「その義妹ちゃんからも告白された…」

幼「」

30: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:53:25 ID:wsmcxXXw
男「幼?聞いてる?」

幼「…なんでそんな事になったの?」プルプル

31: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:54:26 ID:wsmcxXXw
男「まず1週間前」

男「下駄箱に手紙が入っててさ」

男「放課後屋上に来てくださいって書いてあったんで」

男「行ってみたら女さんと、委員長さんと、ツンデレさんが居た」

男「あの3人さ、去年同じクラスだったじゃん?」

男「文化祭の時とか、オレ頑張ったじゃん?」

男「その頃からオレの事好きだったらしくて」

男「3人で告白してきた」

男「誰と付き合っても文句なしって事らしい」

幼「」

32: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:55:08 ID:wsmcxXXw
男「バレー部の2人は」

男「6日前に体育館裏に呼び出された」

男「前に体育の授業中、俺がサーブ打つ所見てたらしくて」

男「その姿に惚れたらしい」

男「2人で告白してきた」

男「もともと2人、付き合ってるらしいんだけど」

男「2人同時に、同じ人に惚れたって事で」

男「じゃあ3人で付き合っちゃえば良いじゃん!って事になったんだって」

男「どっちが本妻でどっちが愛人でも構わないんだって…」

幼「」

33: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:56:04 ID:wsmcxXXw
男「転校生女ちゃんの事は…幼、覚えてない?」

男「俺たちの1つ下で、よく俺たちの後ついてきてた子」

男「俺たちが中学に上がる時、転校して行ったじゃん」

男「6日前、この街に引っ越してきたんだって」

男「5日前、偶然学校の廊下で会ってさ」

男「ちょっと立ち話してたらさ」

男「いきなり告白された」

男「昔から、オレの事が好きだったんだって」

男「もしこの街で、再会出来たら、絶対告白するって決めてたらしい」

幼「」

34: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:57:21 ID:wsmcxXXw
男「生徒会長女さんと、ギャル娘さんと、清楚娘さんは」

男「先月、予備校の帰りにさ」

男「ヤンキー達に絡まれてる所を助けたんだ」

男「で、物騒だから3人とも家まで送って行ったんだけど」

男「最後に送って行った生徒会長女さんがさ」

男「後日、改めてお礼がしたいから連絡先を交換したいって」

男「オレ、断ったんだけど、向こうが必死に聞いてきたもんで」

男「アドレス交換したんだ」

35: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:58:13 ID:wsmcxXXw
男「そしたら、4日前の日曜に急に連絡あって」

男「駅前の喫茶店に行ったら」

男「ギャル娘さんと、清楚娘さんも居てさ」

男「最初はお礼を言われてたんだけどさ」

男「ギャル娘さんが『好きです、付き合って下さい』って言い出して」

男「生徒会長女さんも『私も君の事が好きになってしまったんだが』って」

男「で、2人が言い合いになっちゃってさ」

男「それをなだめてたら…」

男「清楚娘さんも『わたくしもあなたの事をお慕いしております』とか」

男「結局3人から告白された…」

幼「」

36: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 21:59:14 ID:wsmcxXXw
男「教師女さんは、幼も知ってるよね」

男「あの人、昔から誰も見てない所で」

男「オレに色々チョッカイ出してきてたんだけどさ」

男「3日前、夜食買いに行こうとして家を出た時に」

男「バッタリ会っちゃって」

男「夜の10時くらいだったんだけど」

男「教師女さん、酔っ払っててさ」

男「部屋に引っ張りこまれたんだ」

37: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:00:17 ID:wsmcxXXw
男「『親戚から、お見合いの話しがさー』とか」

男「『男子校のに美人女教師なんて、危ないよねー』とか」

男「めっちゃ愚痴られてさ」

男「眠いなー、腹減ったなーとか思ってたら」

男「『私と結婚しない?』って急に言ってきてさ」

男「『年上は嫌い?』とか『私、魅力ないかなぁ?』とか」

男「何か変な雰囲気になってきたから、走って逃げた」

男「部屋出る時『結婚の話、本気だから!』って…」

幼「」

38: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:01:45 ID:wsmcxXXw
男「義妹ちゃんとは、2日前に初めて会ったんだけどさ」

男「何か『義理の兄妹って萌えません?』とか」

男「最初から全力でアピールしてきててさ」

男「その日の夜、オレの部屋に来てさ」

男「『お義兄ちゃんになら、いいよ?』とかさ」

男「オレたちは義理とはいえ兄妹になったんだから」

男「そういう事言うの止めなさいって言ったら」

男「『一目惚れなんだもん!しょうがないじゃん!』だって」

幼「」

39: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:03:19 ID:wsmcxXXw
男「そんな訳で、考えてたんだ」

幼「…オレ様、モテ期キターーーーー?とか?」

男「違う違う!」

男「漫画や小説なんかだとこういう時さ」

男「幼馴染はなぜか身を引く事が多いよな」

幼「…そういう漫画や小説をあまり読んだ事がないので、わかりません」

男「そういうものなんだよ。幼馴染って」

40: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:04:25 ID:wsmcxXXw
男「先行で、めっちゃ有利なはずなのに、身を引いちゃうんだよ」

男「頑張っても負けちゃうんだよな。その他の登場人物に」

幼「…へぇー」

男「幼はさ」

幼「な、何?」ドキッ

男「オレの幼馴染じゃんか?さっき自分でも言ってたけどさー」

幼「まぁ、幼馴染…だね」

41: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:05:42 ID:wsmcxXXw
男「これは現実の話しだから関係ないと思うけどもさ」

幼「ん」

男「俺が告白されたって聞いたらさー」

男「もしかしたら幼が身を引いちゃうかもしれないだろ?」

幼「うん…んん?」

男「だからさ…」

幼「ちょっと待った!」ビシッ

42: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:06:56 ID:wsmcxXXw
男「何?」

幼「何で私がアンタの事を好きな感じで、話し進めようとしてるの?」

男「はい?」

幼「私、男の事が好きとか、言った事あったっけ?」

男「んー。直接言われた事は無いかな?」

幼「間接的にもそんな事言った事ないよっ!」カッ

男「それもそうか?」

43: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:07:44 ID:wsmcxXXw
幼「そ、そうだよ!私達は単なるご近所さん!」

幼「それ以上でもそれ以下でもないよっ!」

男「お、おう。そうだよな。ご近所さんだよな」

男「てか、それ俺が言っただろ?近所の女子高生Aって」

幼「言ってたね…」

男「つまりだな、幼」

幼「うん」

44: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:08:51 ID:wsmcxXXw
男「オレは幼に、身を引いてほしくないんだよ」

幼「は?意味わかんないんですけど」

男「オレは幼の事が好きなんだよ」

幼「」

45: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:09:39 ID:wsmcxXXw
男「昔からずっと好きなんだよ」

幼「なっなっ…」カァァァァ

男「だから、オレの事を好きでい続けて欲しいんだよ」

幼「だっだっ…」カァァァァァァ

男「幼、何か言語が崩壊してるぜ?大丈夫か?」

幼「あっあんた!そんなこ、告白を…」

幼「こ、こんな…登校途中に…」

幼「な、な、何の風情もない!」

46: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:11:05 ID:wsmcxXXw
男「んん?告白?」

男「え?幼、オレの気持ちに気づいてたんじゃなかったの?」

幼「はっ?」

男「で、幼もオレの事、好きでしょ?」

幼「なっ」カァァァ

男「当ってるだろ?」ニヤリ

幼「ア、アンタ…」カァァァァ

47: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:12:17 ID:wsmcxXXw
男「オレはさ、ずっと幼一筋だからさ」

男「幼もずっとオレの事好きでいてくれよ」

幼「で、でもアンタ、あんな、た、たくさんの人に告白されて…」

男「全部キッパリ断った!」

幼「え?」

男「その場で、全員断ったよ」

幼「マジで?」

男「一筋だからな」フンス

48: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:13:31 ID:wsmcxXXw
幼「…」グスッ

男「ちょ、泣くなよ!」アセアセ

幼「だって…ずっと片想いだと思ってたから…」グスッ

幼「男の事、鈍感だと思ってたから…」グスッ

幼「わた…わたしの気持ちになんか、ぜんぜん気付かなくて…」

幼「な、何とも思ってないのかなって…」グスッ

49: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:14:12 ID:wsmcxXXw
男「幼、よくオレに鈍感鈍感言ってるけど」

男「幼の方が鈍感じゃん?」ハハハ

幼「うぅ…」グスグスッ

男「絶対幸せにするからさ」

男「幼馴染としてじゃなくて、一人の女の子として」

男「オレと付き合って下さい」ペコッ

幼「あ、あたしで良ければ…」ペコッ

50: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:15:08 ID:wsmcxXXw
幼「じゃあさ」

男「何?」

幼「何でさっきちょっと無視したの?」

男「あぁ、あれは…その…」カァ

男「昨日の夜さ、結論に達したんだ」

男「今朝、絶対気持ちを伝えようって」

幼「うん」

男「でもいざ幼の顔みたらさ…」

男「その…恥ずかしかったんだ…」マッカッカ

幼「あ、そ、そう…」マッカッカ

51: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:16:42 ID:wsmcxXXw
男「つまりさ」

幼「うん?」

男「幼馴染なんて幻想だ!」

幼「は?」

男「今、オレの隣に居るのは」

男「隣の家に住んでいる、オレの大事な彼女だ!」

男「って事だな!?」ハハハ

幼改め彼女「…ハイ」マッカッカ


おわり

52: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:21:32 ID:wsmcxXXw
スレタイ思いついたときは、
うまいオチも同時に思いついたと思ったんだけど
何か、変なオチになっちゃったなぁ…

誰か読んでてくれれば嬉しいです

次スレ立てるときは
ツン幼「はぁ?」男「いや、だからさ…」
って感じで立てたいと思ってます

53: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:28:21 ID:DM8BB6tY
この発想はなかった

56: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 22:35:57 ID:vGQGuaUE
おつ

61: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/09(土) 23:02:20 ID:xTKpp0Zo
乙!
やっぱ幼馴染は報われないとね!

引用元: 男「幼馴染なんて幻想だ!」幼馴染「は?」