1: 2012/05/05(土) 20:32:06.46 ID:JXxinfTM0
<教室>

ガラガラ……

男「お、来たぜ」ヒソヒソ

級友A「相変わらず、気持ち悪いツラしてるな」ヒソヒソ

級友B「なんであんなのと一緒のクラスなんだよ……最悪だ」ヒソヒソ

学生「やぁ、おはよ」

男「…………」

級友A「…………」

級友B「…………」

6: 2012/05/05(土) 20:37:14.77 ID:JXxinfTM0
学生の机の上には、花が置いてあった。

クスクス…… ハハハ……

学生「なんだよこれ……!」

男「おいおい、あそこの席のヤツって死んだよな?」

級友A「じゃあ、アレだれだよ」

級友B「幽霊じゃね?」クスクス

学生「…………」

9: 2012/05/05(土) 20:44:16.81 ID:JXxinfTM0
さらに、机の中には大量のゴミが入っていた。

学生「…………!」

学生「──だれがやったんだっ!?」

シ~ン……

学生「うぅっ……」ガサゴソ

男「おい、ゴミがゴミ片付けてんぞ」

級友A「どんだけ~」

級友B「ゴミもアイツにだけは捨てられたくないだろうな」

ハッハッハ……!

学生「…………」ガサゴソ

11: 2012/05/05(土) 20:50:21.62 ID:JXxinfTM0
授業が始まった。

国語教師「えぇ~……では、次の段落を学生くん、読みなさい」

学生「す、すいません」キョロキョロ

学生「教科書を忘れてしまって……」

国語教師「なに!? 君は、ついこないだも忘れてたじゃないか!」

国語教師「まったくもう、だらしがない……」

学生「すいません……」

国語教師「しょうがないな。隣の女子Aさん、教科書を見せてやりなさい」

女子A「えぇっ!?」

14: 2012/05/05(土) 20:56:13.69 ID:JXxinfTM0
学生「じゃあ……ちょっと貸してくれるかな」

女子A「えぇ~……私、学生くんに教科書をさわられたくありません!」

国語教師「おい、なにをいってるんだ」

女子A「だって菌が移っちゃうじゃないですか!」

国語教師「なにバカなこといってるんだ!」

女子A「うわぁ~~~ん! 絶対イヤですぅ!」

女子A「うえぇ~~~~~ん……!」

国語教師「!」

国語教師「ああ、分かった! もういい!」

国語教師「男くん、次の段落を読みなさい」

男「は~い!」

17: 2012/05/05(土) 20:59:16.94 ID:JXxinfTM0
授業後──

男「わりぃわりぃ、学生」

男「さっき、おまえの国語の教科書借りちゃった! 無断で」

学生「ひどいじゃないかっ!」

男「いや、でもよく探したら自分のあったんだけどさ、返すタイミングなくて」

男「ゴメンな! ほら、返すよ」バサッ

学生「くぅっ……!」

20: 2012/05/05(土) 21:07:18.13 ID:JXxinfTM0
学生「ん!?」パラパラ

学生「この教科書、落書きだらけじゃないか! しかも油性ペンで!」

学生「君が描いたんだろ!?」

男「ハァ?」

男「おまえが自分で描いてたんだろ?」

男「おまえ、証拠もないのに、そういうこというワケ?」

男「うわ、傷ついたわ~……。こうやって冤罪って生まれるんだろうな」

男「ひでぇな。ホントゴミクズだな、おまえって」

学生「…………!」

ザワザワ…… ガヤガヤ……

「ひどいわねぇ」 「決めつけってよくないよな」 「最低だなアイツ」

21: 2012/05/05(土) 21:13:23.15 ID:JXxinfTM0
体育の時間、種目はバスケである。

体育教師「よし、じゃあ先生が分けたチーム同士で試合を行う!」

学生「よ、よろしく」

男「ハァ~……なんでテメーなんかと同じチームなんだよ」

級友A「あーもう、やる気なくなったわ……テンションガタ落ちだよ」

級友B「せっかくバスケだってのに……ヘコむわ~」

男「しかもバスケ部エースのイケメンがいるチームとだぜ」

級友A「勝てる気がしないな」

24: 2012/05/05(土) 21:17:46.79 ID:JXxinfTM0
試合が始まった。

男「くそっ、どう攻めたものか……」ダムダム

学生「こっちこっち! ぼく、フリーだよっ!」

男「ハァ? おまえなんか眼中にねぇし」ボソッ

イケメン「もらった!」パシッ

男「あっ、しまった!」

イケメン「シュート!」シュッ スパッ

男「くそ~やられた!」

27: 2012/05/05(土) 21:23:11.67 ID:JXxinfTM0
男「……あ~あ、惨敗だったな。さすがイケメン」

イケメン「仕方ないさ、君たちのチームは一人少なかったからね」チラッ

学生「!」

男「そうそう、代わりに亡霊は一人いたけどな」チラッ

イケメン「ハハッ、早く成仏してくれるといいんだけどねぇ」

級友A「塩でもぶっかけとくか?」

級友B「塩はもったいないから、砂でもかけとこうぜ」パッパッ

学生「…………」

32: 2012/05/05(土) 21:25:50.18 ID:qn4giLNf0
よく心が折れないな

34: 2012/05/05(土) 21:30:25.53 ID:JXxinfTM0
午前の授業が終わり、昼食時間となった。

学生「いただきまーす……」カパッ

男「うっわ、キモッ! いただきます、とかいってるよ」

男「アイツにいただかれるメシは不幸だな」

級友A「しかもなんだよあの弁当、色どり悪すぎだろ」

級友B「なに? アイツ一人だけ戦時中? 空襲とか来るんじゃね?」

クスクス…… ハハハ……

学生「…………」モグモグ

37: 2012/05/05(土) 21:36:15.60 ID:JXxinfTM0
不良A「いいもん食ってんじゃねーか」バッ

学生「あっ!」

不良A「へい、パース!」ヒュッ

不良B「おう!」パシッ

不良B「ランチダーンク!」ドカッ

学生の弁当が、ゴミ箱に叩き込まれた。

不良A「ナイッシューッ!」

学生「ああっ……ぼくの弁当……!」

39: 2012/05/05(土) 21:39:15.97 ID:JXxinfTM0
不良A「イェーイ!」パシッ

不良B「イェーイ!」パシッ

不良A&B「ギャハハハハハッ!」

学生「うぅっ……!」

男「…………」チラッ

男(オイオイ、さすがにありゃやりすぎじゃないのか……?)

男(適度なとこで抑えるのがコツだってのに……)

41: 2012/05/05(土) 21:42:44.15 ID:O/E8CFcq0
食い物の恨みは恐ろしいぞ

43: 2012/05/05(土) 21:46:17.39 ID:JXxinfTM0
昼休みになった。

女子B「学生くん」

学生「! ……なんだい?」

女子B「ねぇ、ちょっと体育館裏に来てくれない?」

学生「えっ……」

女子B「大事な話があるの」

学生「うん、行くよ! 行く行く!」

女子B「じゃあ、ついてきてね」

49: 2012/05/05(土) 21:52:13.16 ID:JXxinfTM0
<体育館裏>

学生「話って……なんだい?」

女子B「実は私、学生君のこと──」

女子B「ずっと前から、メチャクチャ気持ち悪いって思ってたの!」

女子B「どうしても、いわずにはいられなかったの!」

女子B「だってもう、ホント気持ち悪くて……見てるだけで吐き気がするの!」

女子B「正直、話しかけるのもイヤだったけど、でもいわなきゃ……って思って……」

女子B「……オエッ」

学生「……え?」

58: 2012/05/05(土) 21:59:17.11 ID:JXxinfTM0
ワハハハハ……!

男「え? ……じゃねーよ、なに期待してたんだよおまえ」

級友A「まさかコクられるとか思ってたのか?」

級友B「うわぁ~……ミジメすぎる!」

女子B「うぇ~ん、キモかったよぉ……」タッ

女子C「よしよし、よく頑張ったよアンタは」ナデナデ

女子C「さ、みんな早く教室戻ろ」

ハハハハハ……!

学生「…………」

65: 2012/05/05(土) 22:07:23.39 ID:JXxinfTM0
<職員室>

国語教師「──というワケなんですよ、あれは明らかないじめですよ」

体育教師「体育の時もそうでしたよ」

体育教師「バスケで、一人だけパスを回してもらってませんでしたからね」

担任「はぁ……」

体育教師「はぁ、じゃないでしょ!」

体育教師「あなたが担任なんだから、もっとしっかりしないと!」

国語教師「今のうちにどうにかしないと、どんどんエスカレートしていきますよ」

国語教師「こんなことが明るみになったら、保護者からもクレームが来ますよ」

担任「はい、なんとかします……」

71: 2012/05/05(土) 22:10:44.13 ID:cI9PgOZd0
いじめを担任が気がつかないとかwwwww

74: 2012/05/05(土) 22:12:29.31 ID:JXxinfTM0
担任(……ったく、ツイてねぇなぁ)

担任(少し前には、クラスの不良のリーダーが喧嘩で大怪我して、てんてこ舞い)

担任(で、今度はいじめかよ……)

担任(とんだ欠陥クラスを受け持っちまったもんだぜ)

担任(ただでさえ忙しいってのによ)

担任(はぁ~……めんどくせぇ)

79: 2012/05/05(土) 22:17:21.64 ID:JXxinfTM0
担任(いじめってのはどうすりゃいいのかねぇ)

担任(俺がやめろ、といったところでどうにかなるもんでもないだろうし)

担任(ま、いずれヤツらも飽きるだろう。一種の流行みたいなもんだ)

担任(しばらくは放っておくか……)

担任(頼むから自殺騒ぎとか起こしてくれるなよ~)

担任(これ以上、忙しくなるのはゴメンだ)

83: 2012/05/05(土) 22:25:17.55 ID:JXxinfTM0
しかし、その夜──

<担任の家>

プルルルル……

担任(なんだぁ?)

担任「はい」ガチャッ

担任「えっ、不良たちが!?」

担任「はい……はい、はい……分かりました……」

担任(また問題発生かよ……クソッ! もう勘弁してくれよ……!)

87: 2012/05/05(土) 22:32:27.50 ID:JXxinfTM0
翌日──

<教室>

担任「えぇ~と、昨夜不良Aと不良Bが喧嘩騒ぎを起こしたらしく」

担任「重傷を負った」

担任「当分学校には来られないだろう」

担任「みんなは下らん喧嘩で怪我なんかしないようにな」

ザワザワ…… ガヤガヤ……

学生「…………」

92: 2012/05/05(土) 22:40:21.68 ID:JXxinfTM0
いじめはそれからも毎日続いた。

男「ヒャッハー、水責めだぁ!」ビシャアア

級友A「やれやれい! ったく、クソがクソなんてしてんじゃねーよ!」

級友B「ウンコごと水で流してやれ!」

男「もっと蛇口開けろ!」

級友A「オッケ~」キュッキュッ

ジャバババ~!

学生「うわぁぁぁっ!」

95: 2012/05/05(土) 22:45:24.15 ID:JXxinfTM0
女子B「うわぁ~ん……!」

女子A「どうしたの!?」

女子B「学生に話しかけられちゃった~気持ち悪いよぅ……」シクシク

女子A「ひっど~い。大丈夫? 息臭くなかった?」

女子C「ホント最低だね、アイツ」

女子C「自分の身の程を分かってないんじゃないの?」

学生「うぅ……」ハァハァ

99: 2012/05/05(土) 22:50:14.56 ID:JXxinfTM0
イケメン(しまった、ボールペンどこやったっけ……?)

イケメン「だれかボールペンを持ってないかなぁ?」キョロキョロ

学生「あ、ぼく持ってるよ」

イケメン「……だれか持ってないかなぁ?」キョロキョロ

男「俺持ってるよ」

イケメン「ありがと、貸してくれるかい?」

男「ああ、いいよ」

学生「…………」

103: 2012/05/05(土) 22:59:18.96 ID:JXxinfTM0
担任はすぐ飽きると踏んでいたが、いじめは一向に衰える気配がなかった。

それどころか、いじめのバリエーションはどんどん増えていった。

悪口、無視、仲間外れ、暴力、持ち物隠し、濡れ衣着せ……。

日が経つにつれて、次々と新しい手口のいじめが開発されるのだ。

また、クラスの中からは時々怪我人が出た。

これがいじめと関係あるのかどうか、担任には分からなかった。

107: 2012/05/05(土) 23:07:19.03 ID:JXxinfTM0
<職員会議>

主任「なぁ」

担任「はい?」

主任「君んとこのクラス、いじめがヒドイらしいじゃないか」

担任「はぁ、私も注意して見てはいるのですが……」

主任「ダメじゃないか、見てるだけじゃあ~」

主任「ああいうのはね、大人からガツンといってあげるのがいいんだ」

主任「あんまり放っておくと、とんでもないことになるよ!」

主任「この学年でなにかあったら、私の責任問題になるじゃないか!」

担任「分かりました、なんとかします……」

110: 2012/05/05(土) 23:15:16.76 ID:JXxinfTM0
担任(はぁ~……ついに会議でも取りざたされるようになったか)

担任(ま、いつまでも放っておけないしなぁ……)

担任(しっかしヤツらも飽きねぇもんだな)

担任(飽きるどころか、どんどん新しいやり方を思いついてるみたいだし)

担任(近頃のガキってのは、ホント恐ろしいねぇ)

担任(……にしても、マジでどうするかなぁ)

担任(たしか……いじめってのはリーダー格がやめるとスパッとなくなるって)

担任(どこかで読んだことがある)

担任(いじめのリーダーっぽいのは、おそらく男だよなぁ……)

担任(よし、ちょっとアイツと二人きりで話をしてみるか……)

113: 2012/05/05(土) 23:20:18.70 ID:JXxinfTM0
<小会議室>

男「……失礼します」

担任「おう、座ってくれ」

男「なんですか? ボク、呼び出されるようなことはしてないつもりですけど」

担任「ん~……まぁ、なんだ。アレだ」

男「はい?」

担任「ウチのクラスって、学生一人をみんなで寄ってたかってイジメてるだろ」

116: 2012/05/05(土) 23:26:17.60 ID:JXxinfTM0
男「はぁ……」

担任「──で、どうもおまえがリーダーなフシがあるから」

担任「ちょっと二人きりで話してみたかったんだが……」

男「証拠はあるんですか?」

男「ボクがいじめをやってるって証拠でもあるんですか?」

男「しかも勝手にリーダーとかにされて、勘弁して下さいよ」

担任「…………」イラッ

126: 2012/05/05(土) 23:34:15.91 ID:JXxinfTM0
担任「いい加減にしろ!」バンッ

男「!」ビクッ

担任「証拠だなんだと小賢しいことをベラベラと……!」

担任「ったく、大人しく勉強してりゃいいものを次々問題起こしやがって……」

担任「おまえらがアホだと、俺の給料にまで影響すんだよ!」

担任「いいからさっさといじめをやめろ!」

担任「はたから見てりゃすぐ分かんだよ! おまえがリーダーなんだろ!?」

担任(ひゅう、久々に怒鳴っちまったぜ)

担任(もっとも……)

担任(コイツが根は大人しいタイプの生徒だって知ってるから、怒鳴ったんだけどな)

担任(不良とかにはまったく叱れないしな、俺)

131: 2012/05/05(土) 23:43:19.49 ID:JXxinfTM0
男「お……」

男「……お、俺だって」

担任「ん?」

男「俺だって、やりたくてやってるワケじゃありませんよ! あんなこと!」

担任「!」

担任「まぁ……な」

担任「いじめのリーダーってある意味、英雄扱いされるところもあるし」

担任「悪いと分かってても、なかなかやめられないってのはあるだろうな」ウンウン

担任「恥ずかしい話だが、先生も子供の頃いじめをやったことが──」

男「ちがいますっ!」

男「みんなにいじめをやらせてるのは、学生なんですよ!」

担任「……は?」

143: 2012/05/05(土) 23:53:16.47 ID:JXxinfTM0
担任「どういうことだ……?」

男「絶対に……俺がしゃべったっていわないで下さいね」ガタガタ

担任(なんだ、この怯え方は……尋常じゃないぞ)

男「数ヶ月前のことです」

男「放課後、アイツはクラスのみんなを集めて──」

男「みんなの前で不良たちのリーダーを、ボッコボコにしてみせたんです」

担任(え!? 本人は他校のワルと喧嘩したっていってたのに……)

男「信じられないような強さだった……」

男「というより、ものすごくエグかったんです……」

男「単に強いだけじゃなく、絶対敵に回したくないって思いたくなるような……」

男「思い出すだけで、寒気がしますよ」

男「そして……みんなにこういったんです」

151: 2012/05/05(土) 23:59:25.61 ID:JXxinfTM0
数ヶ月前──

学生「ぼくはマゾだ」ニコッ

学生「イジメられるのが、好きなんだ」

ザワザワ…… ドヨドヨ……

学生「だから、これからはガンガンぼくをイジメて欲しい」

学生「もしいじめに参加しなかったら、この彼みたいにしちゃうから注意してくれ」

ザワザワ…… ドヨドヨ……

154: 2012/05/06(日) 00:00:26.03 ID:ykETPb610
うわぁ・・・・

163: 2012/05/06(日) 00:07:35.64 ID:jIHJQMAU0
学生「あと、いっとくけどやりすぎもよくない」

学生「やりすぎたいじめは快感を通り越して、不快になってしまうからね」

学生「やりすぎた人にも、彼のようになってもらうから注意すること」

学生「ぼくを満足させる、適度適量のいじめを毎日行って欲しい」

学生「もちろん、毎日同じようなイジメられ方じゃぼくだって飽きるから」

学生「ぼくを飽きさせないよう、どんどん新しい方法を考えてくれよ」

学生「新しいことに取り組まない怠け者には、ぼく容赦しないからね」

174: 2012/05/06(日) 00:17:43.10 ID:jIHJQMAU0
学生「もちろん、これを他のクラスの連中や教師その他に他言なんてしたら──」

学生「彼のようになってもらうからね」

学生「いや、下手すると本当に殺しちゃうかもしれない」

学生「いっとくけど、ぼくは少年院に入ることなんか怖くない」

学生「少年院入りくらいのハンデがあったって」

学生「出所後やっていける強さやしたたかさは身につけてるつもりだし」

学生「なによりマゾであるぼくにとって、少年院なんてご褒美だからね」

学生「いずれは自分から事件を起こして、入りたいなんて思ってるくらいさ」

学生「ま、ぼくを適度にイジメてくれさえすれば君たちに危害は加えないよ」ニコッ

男(なんなんだコイツは……! この学校には、こんな怪物が潜んでたのか……!)

級友A(やべぇよ、これやべぇよ……!)

級友B(なんでこんなことに……!)

179: 2012/05/06(日) 00:25:33.13 ID:jIHJQMAU0
男「──こうして、クラスでのいじめが始まったんです」

男「みんな、アイツのあの時の笑顔が怖くて嫌々イジメてるんですよ」

男「で、ある日俺はアイツに“君のいじめは絶妙だ”って褒められて」

男「クラスのいじめのリーダー役に任命されたワケです」

男「やりすぎてもダメ、やらなすぎてもダメ……もう毎日が地獄ですよ」

男「いい加減、新しいイジメ方も思いつかなくなってきましたし」

男「かといって、学校を休んだら家にまで殴り込みにきますよ、アイツは」

担任「じゃあ、時折クラスから怪我人が出てたのは……」

男「もちろんみんな、“やりすぎ”“やらなすぎ”って判断されたヤツらですよ」

男「特に不良たちはサジ加減がヘタで、真っ先に制裁されましたね」

191: 2012/05/06(日) 00:33:20.99 ID:jIHJQMAU0
担任(なんてこった……)

担任(どうすりゃいいんだ、こんなの……)

担任(ヘタに俺が突っつくと、学生が怒ってとんでもないことになるだろうし……)

担任(警察にチクりでもして、もし察知されたら、それこそ死人が出かねないぞ……)

担任(なんたって、捕まることを全く恐れてないんだからな……)ゾクッ

担任(説得……するしかないのか? というか、できるか? 俺に)

担任(メチャクチャ強くてマゾないじめられっ子を説得する方法なんて)

担任(どんな本にだって載ってないぞ、きっと)

担任(それにもし失敗したら、俺の安全も──)

担任(ああ、俺はなんてツイてないんだ!)

198: 2012/05/06(日) 00:42:25.56 ID:jIHJQMAU0
男「先生……」グッ

担任「……ん?」

男「俺、今までいじめはイジメてる方が絶対に悪いと思ってました」

男「だって大勢で一人をやるなんて、どんな理由があっても明らかに卑怯じゃないですか」

男「でも、今回の件に関してはハッキリこういってやりたくなります」

男「いじめはイジメられる方が悪い」





                                   <おわり>

199: 2012/05/06(日) 00:42:50.30 ID:vfmuZG7+0
お、おう

200: 2012/05/06(日) 00:43:13.94 ID:je1szJFt0
ん?

201: 2012/05/06(日) 00:43:14.68 ID:Pihg1cjj0
わからん乙

203: 2012/05/06(日) 00:44:34.31 ID:8z2xREe40
あーなるほど

211: 2012/05/06(日) 00:48:23.61 ID:GE9FWV0e0
なんてこった

212: 2012/05/06(日) 00:50:31.14 ID:x3hXnBbh0
実はこれ追い詰められていくのは担任なのかな?

217: 2012/05/06(日) 01:00:16.54 ID:et/DokalO
乙!

引用元: 男「いじめはイジメられる方が悪い」