1:2019/07/25(木) 16:14:03.267 ID:pRPJtlCt0.net
勇者「わんわんっ!(丁度いい!そこの人、賢者に連絡してくれ!いや誰でもいい、とにかく呪いを治せる人を……)」

お姉さん「どうしたの?迷子かな?」ナデナデ

勇者「わんっ!(ちくしょう!言葉が通じない!)」

お姉さん「すごく泥だらけだね。お姉さんの家に行こっか」

勇者「わうっ(くそぉ!こんなことしてる場合じゃないんだ!早く呪いを解いて魔王を倒すのが俺の使命で……!)」

お姉さん「ほらほらー、暴れないの♡」
2:2019/07/25(木) 16:16:57.761 ID:pRPJtlCt0.net
お姉さん「さっ、お風呂入ろっか」

勇者(だめだ、仕方ない。取り敢えずここにいても埒が明かないから逃げ出して……)

お姉さん「それじゃ服脱ぐからちょっと待っててね」ヌギヌギ

勇者(!!!???)

お姉さん「んっしょ……」ヌギヌギ

勇者(…………)ゴクリ

お姉さん「おっ、大人しく待ってることも出来るんじゃん。それじゃ一緒に水浴びしようね♡」バイン

勇者「わん……♡」
3:2019/07/25(木) 16:18:17.468 ID:KRyFvmgm0.net
勇者は賢者になる時が来たんやな...
4:2019/07/25(木) 16:20:54.753 ID:pRPJtlCt0.net
お姉さん「ほーら、ごしごしー♡」ゴシゴシ

勇者「うわん……」

お姉さん「ねぇ、君何処から来たの? って聞いても喋れるわけないか」ゴシゴシ

勇者「わん……」

お姉さん「あっ、おまたもちゃんと洗わなきゃね」スッ

勇者「わふぅん!」

お姉さん「あ、大丈夫? 痛かった?」

勇者(い、犬にされてよかった……)
5:2019/07/25(木) 16:26:50.491 ID:pRPJtlCt0.net
お姉さん「よし、身体ちゃんと拭けたね。それじゃちょっと待っててね」バタバタ

勇者(……ここは天国だった)

勇者(……いかん! だからといってずっと犬の姿でいるわけにもいかない!)

勇者(呪いの詳細についても分からないんだ。最低でも誰かに俺が呪いにかかっていることを知らせなければ……!)

お姉さん「お待たせー。ご飯持ってきたよー♡」

勇者「わんっ!(すまないな! 風呂に入れて貰ったのは感謝するが、もう俺は行かねば……)」

お姉さん「あれ? どうしたの? ご飯いらないの?」

勇者「わんわん(礼は人間の姿に戻った後で……)」グーゥ

勇者「……」

お姉さん「あはは、やっぱりお腹空いてんじゃん。ほら、遠慮しなくていいから食べよ♡」
6:2019/07/25(木) 16:29:00.335 ID:lPPqqYxea.net
犬種はなんですか?
7:2019/07/25(木) 16:30:00.858 ID:NyiMmAzq0.net
>>6
柴犬
9:2019/07/25(木) 16:31:31.422 ID:pRPJtlCt0.net
勇者「……」モグモグ

お姉さん「美味しい?」

勇者「わん」モグモグ

お姉さん「うん、気に入ってるみたい」ニコッ

勇者「……」

勇者(思えば今まで……勇者として生きてきたが、辛いことや苦しいことの方が多かった……)

~~~~~~
11:2019/07/25(木) 16:37:25.381 ID:pRPJtlCt0.net
町長「ささ、今宵は幾らでもお召し上がりください。勇者様御一行はこの町を救って頂いた英雄ですから」

戦士「マジかよ! 食い放題なんて最高だな!」

魔法使い「こんなに食べたら太っちゃいそう!」

町長「どうぞどうぞ。うちのシェフたちが腕によりをかけて作ったんですよ。あ、勇者様、ちょっとよろしいですか?」

勇者「え? なにか話ですか? いいですよ」

町長「あの……あまり大きな声で言う気はありませんが、あなたたちが倒した魔族幹部、そもそもあなたたちを追ってこの町に来たそうですが……」

勇者「えっ、まぁ……はい」

町長「撃退して頂いたことは勿論感謝していますが、もとはといえば結局あなたがたが原因ではという声もありましてね……こちらとしても心苦しいが、明日には出て行って貰えますかな」

勇者「……はい」
12:2019/07/25(木) 16:43:29.747 ID:pRPJtlCt0.net
王様「おお勇者よ、氏んでしまうとはなにごとだ」

勇者「申し訳ありません! しかし必ず陛下の命に従い、魔王討伐を達成してみせ……」

王様「あのさ、御託はいいのよ」

勇者「……え?」

王様「人一人生き返らせるのにどんだけ労力かかるか分かってる? 今回国宝級の薬草使ったのよ?」

勇者「……はい」

王様「君結構頑張ってるみたいだけどさ、本当に魔王倒せるの? 倒せなかったら今回の蘇生完全に無駄になるんだよね」

勇者「そ、それは! この命に代えても……」

王様「口では何とでも言えるけどさ、今回の死因ってなんか砂漠でカニにやられたんでしょ? 雑魚に負けてて魔王倒せるの?」

勇者「……」

王様「……はぁ。勇者に任命しちゃったからあんまりポイポイ死なすわけにもいかないから蘇生したけどさぁ。ちゃんと頑張ってよね。せめて幹部の一人と相打ちくらいはしてくれると助かるな」

勇者「……はい」

~~~~~~~~~~
14:2019/07/25(木) 16:49:27.792 ID:pRPJtlCt0.net
勇者「……」

お姉さん「もー、どうしたの、静かになっちゃって。ご飯食べて眠くなったのかな?」ギュッ

勇者「わうっ!(うおおお、おお、おっぱいが当たってる!)」

お姉さん「かわいー♡バリイドドッグの生前ってこんな感じだったのかな……?」

勇者「わん」

お姉さん「ねぇ、君野良でしょ? お姉さんに飼われない?」

勇者「……」

お姉さん「わたし犬大好きだから、いっぱい可愛がってあげるよー♡」ギューッ

勇者「わん……」

お姉さん「ふふっ。うーん、それじゃ名前をつけてあげないとなー。どんなのがいいだろ……」

勇者「……」

勇者(いいかもな……)

勇者(犬として生きるのも……)
15:2019/07/25(木) 16:58:03.481 ID:pRPJtlCt0.net
~~~~~~~

魔王「ふははははどうだ見たか!? 呪いにかかってパーティーから孤立した勇者の姿を!」

側近♀「これであの勇者は無力化したも同然ですね」

魔王「くくく……勇者から犬畜生に堕とされた奴の屈辱や如何ばかりか! 想像するだけで胸がすくわ!」

側近♀「そうですね」

魔王「ふふ……見ろ! 奴め、首輪をつけられて散歩なぞしているぞ! 王国の犬どころか市民の飼い犬に成り下がるとは、まったく哀れなものよ勇者め!」

側近♀「はい」

魔王「はっはっは! 見ろ、人間の女がフリスビーを取り出したぞ! 完全にペット扱いされているぞ! 愉快愉快!」

側近♀「そんなことより魔王様」

魔王「そら、投げたぞ! ……なんだ、いいところなのに」

側近♀「まだ本日の仕事が残っております。北方魔族との折衝、先代魔王様の残した引継ぎ業務、先日の砦遠征の後処理、オーク酋長との会談、魔導機械に関する法案審議、食堂の改装計画を今日中にしなければなりません」

魔王「え?」
16:2019/07/25(木) 17:00:53.359 ID:zKFozkKC0.net
ドッグフードはきつい
17:2019/07/25(木) 17:01:13.522 ID:Mf58YKend.net
幸せとはいったい…
18:2019/07/25(木) 17:02:11.661 ID:pRPJtlCt0.net
側近♀「勇者の醜態を鑑賞している暇などございません。さぁ、早く準備を」

魔王「え、えっ」

側近♀「いいから早くしてください。というか予定表と資料は既にお渡ししていたはずですが」

魔王「え、だって、昨日直々に人間どもの砦破壊して帰って来たばかりじゃん!」

側近♀「……」

魔王「もうそのまま寝ちゃったよ。今日くらい休ませてよ……久々に遠く行ったんだし」

側近♀「なりません」

魔王「休みたいんだよ!」

側近♀「なりません」

魔王「……」

側近♀「さぁ、いいから早くしてください」
20:2019/07/25(木) 17:09:37.322 ID:pRPJtlCt0.net
魔王「分かったよ、まったくもう……今日一日頑張れば休めるんだな。ならもうひと踏ん張りすればいいんだろう」

側近♀「いえ、休暇は半月先までありませんが」

魔王「はぁっ!?」

側近♀「魔族大会合と中枢都市視察の日程がどうしても動かせなかったので、今日から半月は動き詰めになります」

魔王「な、なんで!?」

側近♀「なんでと申されましても、だから魔族大会合と中枢都市視察の」

魔王「こんなにヘトヘトなのに半月休みなし!? 有り得ないでしょ!?」

側近♀「有り得ないと申されましても、どちらにせよ先延ばしにすればまた来月、来来月が休みなしになるだけですよ」

魔王「えっ、えぇ……」
23:2019/07/25(木) 17:13:42.682 ID:pRPJtlCt0.net
側近♀「とにかく、昼には北方魔族の使者が到着致します。休憩が終わり次第会議室へとお越し下さい。資料を用意していますので」

魔王「……」

側近♀「分かりましたか?」

魔王「……はい」

側近♀「では、私はこれで失礼致します」ガチャ

魔王「……」

魔王「…………」チラッ

お姉さん『ふふふ、ほーら、取ってきなさーい♡』

勇者『わんわーん!』ガバッ

お姉さん『うふふ、よくできたね。えらいえらーい♡』ワシャワシャ

勇者『わんわんっ!』

お姉さん『あははは、そーれ、もういっかーい♡』

魔王「……」
27:2019/07/25(木) 17:20:18.936 ID:pRPJtlCt0.net
側近♀「魔王様! もうお時間ですが!」ガラッ

側近♀「……いない」

側近♀「おいそこのお前、魔王様を見ていないか? 今から業務があるのだが……」

兵士「いや……見てないっスね」

側近♀「まったく、困ったものだな……ん?」

猫「にゃ~ん」

側近♀「猫? 瘴気の濃いこの城で見るなんて珍しいな……」

猫「にゃ~ん」

側近♀「……にゃ~ん」

猫「にゃーん」

側近♀「にゃお~ん♡」

猫「にゃー」ソロソロ

側近♀「……ほーら、こっちへ……よーし!モフモフしてやるぅ♡」ワシャワシャ

猫「にゃおー」

側近♀「……まだ時間もあるしどうせ魔王様はしばらく見つからないしな……いいよな。一緒にお風呂入るかニャ?」

猫「にゃー♡」

28:2019/07/25(木) 17:20:51.457 ID:DuUqQRrY0.net
おつ
30:2019/07/25(木) 17:24:16.029 ID:F0k0QfIo0.net
もう少し続け
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1564038843