4: 2010/03/06(土) 13:23:05.12 ID:YyIjECw60
―とある高校―

土御門「カミやんカミやん、帰りどうする?どっかよってくかにゃー」

青ピ「あの地下街のゲーセン、新しい筐体入ったんやてー」

上条「おう、行く行く。おい一方通行、帰りにゲーセン寄ってこうぜ!!」

一方「あァ、今支度すッから待ッててくれや」

5: 2010/03/06(土) 13:23:59.70 ID:YyIjECw60
―道中―

「花が萎れますー」「ですのですのですの」


青ピ「なぁなぁなぁなぁ!今の子ごっつ可愛くなかった!?」

一方「ッたくお前はそればッかじゃねーかよ動物園の猿かッつーンだよ。そもそもどこがいいンだよアレのよォ」

青ピ「吊り目ツインテだぜ!?しかもあの制服は常盤台のお嬢様!ああ、罵られたい!」

上条「お前どんだけガン見してたんだよ…ていうか制服どこのかなんて何で知ってる」

青ピ「ボクぁ放っといても女の子の方から寄ってくるカミやん体質もってないでの。代わりに入念なリサーチで女の子の要望にこたえようと……」

一方「ストーカーじゃねェか」

7: 2010/03/06(土) 13:25:05.19 ID:YyIjECw60
青ピ「んなんという暴言かー!ボクぁただ女の子を……」

土御門「にゃー、だめにゃー青ピ。アクセ口リータはアクセ口リータだから、ちゅうがくせいなんて年増すぎて食指動かないんだぜい」

一方「あァ、中学生はババァ……ッて何言わせやがる。俺の好みは、あーいう気の強そうなのじゃァなくて、もッと従順そうなだなァ…」

土御門「舞夏は渡さんぞ!!」

一方「誰だよ!マジ口調で何言い出したいきなり!?」

上条「ああ、お前は舞夏まだ見たことないんだっけか。土御門の妹さん。メイド見習いやってんだ」

8: 2010/03/06(土) 13:26:56.51 ID:YyIjECw60
土御門「『従順』を絵に描いたようならぶりーシスターだにゃー…渡さんぞ」

一方「急に素のテンションになンなきしょィンだボケ!妹想いなこッたな!」

青ピ「いや、このシスコン軍曹はそんなもんやないで」

上条「ああ、リアルに手を出してるからな…」

一方「?」

11: 2010/03/06(土) 13:29:58.95 ID:YyIjECw60
―ゲームセンター―

青ピ「なぁなぁプリ撮らん?新台来てるみたいなんやけど」

上条「野郎だけでプリクラとか、正気じゃないのは頭の色と出来と女の趣味とセンスくらいにして下さい!」

一方「殆ど全部じゃねェか」

土御門「青ピ…いくら女の子に相手にされないからって、俺らにはそっちの気はないんだにゃー」

青ピ「そんなんやない!そんなんやないねん!ボクァただいずれ女の子と来たときのために…」

一方「一人でサカッてろ馬鹿!」

12: 2010/03/06(土) 13:31:36.29 ID:YyIjECw60
青ピ「撃たれてる!ボクめっちゃ撃たれてる!助けて、助けて!」

一方「はッはァ!飛び散りやがれェ!」

青ピ「助けて!助け…あー死んだー…」

土御門「一方はショットガン系好きだにゃー」

一方「そういうオマエはスナイパーばッかだな」

上条「…いきなし壁刺しグレネードにやられた…」

一方「ひゃはははは、気ィ落とすなよォ。罠避けにはなッたぜェ?」

上条「不幸だぁぁー!」

14: 2010/03/06(土) 13:33:22.86 ID:YyIjECw60
土御門「おりゃあ!」ガン!

スコア 228

土御門「まーまーかにゃー」

上条「おお、流石だなー」


青ピ「せいほぅ!!」ガツン!

スコア 252

青ピ「へっへーん、どんなもんや」

土御門「意外と青ピ、ガタイはいいからにゃー」

上条「でも掛け声がなんかキモい」

一方「ドヤ顔がうぜェ」

16: 2010/03/06(土) 13:35:04.76 ID:UwcFCO6y0
一方口悪すぎだろww

18: 2010/03/06(土) 13:35:31.94 ID:YyIjECw60

上条「おらぁ!!」ソゲブ!

スコア 220

土御門「カミやん、くぐった修羅場の割に数字は出ないんだよにゃー」

一方「…なンだ今の音」


青ピ「能力は使用禁止やでー?」

上条「ズルすんなよ!」

一方「チッ…うォらァ!」パチン!

スコア 157

一方「……」

青ピ「やーいやーいもやしっ子ー」

土御門「貧弱貧弱ゥ!だぜいにゃはははは」

一方「……」イライラ

22: 2010/03/06(土) 13:37:55.56 ID:YyIjECw60
上条「なんだもう一回やるのか?」

一方「……」チャリン

ドカン!!

スコア 999 パパパパーラーラーラッパラー

青ピ「やーいやーい一方のズルッ子ー」

上条「ムキになっちゃってこの子ったら!」

一方「あああどッちにしろうぜええええええ!!」

25: 2010/03/06(土) 13:40:23.44 ID:YyIjECw60
―帰宅中―

青ピ「あ、ボクこっちやけん」

一方「おゥ、またな」

土御門「またにゃー」

上条「またな、そのうちパン買いに行くぜー」

26: 2010/03/06(土) 13:42:00.62 ID:YyIjECw60
―男子寮―
上条「明日の宿題なんだったっけ?」

土御門「数学」

一方「出席番号的にそろそろ当たりそうだよなァ…じゃァな」ガチャ

上条「おう」ガチャ

土御門「明日にゃー」ガチャ

28: 2010/03/06(土) 13:43:53.96 ID:YyIjECw60
―次の日―

ガンガンガンガン
上条「一方通行ー、起ーきーろー!遅刻すんぞー」ガンガンガンガン

ガチャ
一方「うあァァァァうッせェー……」

上条「あーさでーすよーと。もう土御門は行っちまったぞ」

一方「あァ、あァ、起きたよ、起きたからもういいだろォがよォ、先に行ってろ…」ペタペタペタ

30: 2010/03/06(土) 13:46:26.14 ID:YyIjECw60
―次の日―

ガンガンガンガン
上条「一方通行ー、起ーきーろー!遅刻すんぞー」ガンガンガンガン

ガチャ
一方「うあァァァァうッせェー……」

上条「あーさでーすよーと。もう土御門は行っちまったぞ」

一方「あァ、あァ、起きたよ、起きたからもういいだろォがよォ、先に行ってろ…」ペタペタペタ

上条「駄目だ、この間もそうやって一度起きたからって放っといたら、お前二度寝してて結局学校来たの昼休みだったじゃねーか」スタスタ

一方「部屋ン中までついてくンなよ…くあ…」

上条「そら顔洗えって。メシあるのか?」

33: 2010/03/06(土) 13:49:27.86 ID:YyIjECw60
小萌「今日も一方通行ちゃんは遅刻せずに来ましたねー、えらいえらい」

一方「ガキじゃねェンだぞ、頭撫でようとすンな…」

上条「俺がいなかったら絶対遅刻してたろ」

青ピ「あああああ…いいなぁ、一方通行いいなぁ、小萌センセに撫で撫でされていいなあああああ」

一方「されてねェっつの」

青ピ「背の低い小萌センセが一方の頭撫でようとがんばって背伸びしてる姿がぁ…ボクぁ…ボクぁもう…」

一方「病気だろコイツ」


37: 2010/03/06(土) 14:00:08.28 ID:YyIjECw60


―放課後、ゲームセンター―

ぴーぴーぴー...ブー

青ピ「あーまたしくったーーー!!」

上条「はっはっは、他人の不幸を見るのはこんなに楽しいもんなんですね。いくらこのハイテクUFOマシーンに貢いだんだい青髪ピアス君?」

青ピ「…まだや、まだまだや…この高難易度キャッチャーの景品ぬいぐるみは、今巷の女の子の間で大ブーム中…」

青ピ「これさえあれば、ボクもモテモテなんやーーー!!」

38: 2010/03/06(土) 14:01:39.41 ID:YyIjECw60
上条「さすがの上条さんもその絶叫は引くわ…」

土御門「きもいぜい青ピ…」

一方「必死すぎだろォがよ…」

上条「…とか言いつつ、一方通行、お前ちゃっかり一個取ってるのな」

一方「楽勝だったぜ?」

土御門「能力使ったなら反則だぜい」

39: 2010/03/06(土) 14:04:02.33 ID:YyIjECw60
青ピ「いつの間に!くれ!」

一方「い・や・だ・ね。こいつァ俺が正々堂々取ッたもンだ。ベクトル変換はァ使ってねェ」

青ピ「ニア ころしてでもうばいとる」

土御門「やめとけ、返り討ちだにゃー」

40: 2010/03/06(土) 14:07:06.14 ID:YyIjECw60


一方「いつの間にか、はぐれちまッたな…」キョロキョロ

女の子「あ、あの!」

一方「あ?」

女の子「それ……譲ってもらえませんでしょうか」

一方「このぬいぐるみかァ?

女の子「はい」

42: 2010/03/06(土) 14:10:37.20 ID:YyIjECw60
一方「何でこンなもンが欲しいンだよ?」

女の子「…それ、取れたら願いが叶うとか、能力のレベルが上がるとか言われてて」

一方「どっちも俺にァ必要ねェな。科学の街で下らねェオカルトが流行ってンなァ」

女の子「高位の能力者さんですか?…あなたには、分かりませんよ、無能力者の気持ちなんて」

一方「ッは、いじけてくれてンなァ。…ちィと待ッてな」
一方(ま、絶対座標と力学演算の練習だァな)

ぴーぴーぴー...がしゃこん

43: 2010/03/06(土) 14:14:51.44 ID:YyIjECw60
一方「ほれ」

女の子「え?」

一方「も一個取れたからくれてやらァ。ま、ンなもンで何が変わるとも思えねェが」

女の子「…同情、ですか…?」

一方「なンとでも思え。ただ、な…」

女の子「?」

一方「俺が言ッても嫌味なだけかもしンねェが…」
一方「能力なンざより、大事なモンもあるもンだぜェ?」

女の子「…ありがとう、ございました」ペコ

44: 2010/03/06(土) 14:16:30.93 ID:YyIjECw60

一方「で、アイツらどこに…」

青ピ「みーたーぞー」

一方「うォ!?」

土御門「確かに見たぜい、一方通行の瞬速のフラグ立て…」

上条「ぬいぐるみなんて似合わねーもん何で取ってんだと思ったが、中々隅に置けませんねこの子ったら!」バンバン

一方「痛ェ!痛ェし、うぜェ!『幻想殺し』ではたくンじゃねェ!」

45: 2010/03/06(土) 14:20:37.37 ID:YyIjECw60
青ピ「そんなことより…そんなことより、や。さっきこいつからぬいぐるみを奪うことが出来ていたら、あのフラグはボクに立ったてたハズなんや…。黒髪ロング…黒髪ロングのちゅうがくせい…」

一方「発想がイカレてンぞそれ」

青ピ「喰らえ貴様にフラグを奪われた痛み!マグネットパワープラァス!」

土御門「マグネットパワーマイナァス!」

青・土「「クロスボンバー!!」」ズガッ!

カキーン(反射)

青・土「「痛ってぇぇぇぇぇ!!!」」

一方「バカだろオマエら…」

上条「土御門まで悪ノリして」

46: 2010/03/06(土) 14:21:37.91 ID:YyIjECw60


チンピラA「おい、アイツ…」

チンピラB「ああ、一方通行だ」

チンピラC「野郎、でかい顔して歩きやがって…チッ」

チンピラD「一度ノしたやつに狙われてるなんざ、関係ねえってか」

A「あいつをぶっ殺せたら、さぞスッキリするんだが」

B「無理だな、あいつの能力は無敵だ」

C「…よぉ、別に野郎自身にゃ手を出せなくてもよ、連れならボコれんじゃねーか?」

D「…悪くねぇな」

47: 2010/03/06(土) 14:23:16.48 ID:YyIjECw60
 
一方「ああ、今日は俺ァこッちだ。じゃァな」

青ピ「したらな!」

土御門「また明日にゃー」

上条「またなー」

54: 2010/03/06(土) 15:00:49.55 ID:YyIjECw60

A「よう、ちょっと待てよにーちゃんら」バキッ

青ピ「痛!?なに!?」

BC「「へへへへへへ」」ゾロゾロ

土御門「!!囲まれたぜい…」

上条「何しやがる!」

D「へっ、別にお前達には恨みは無いが…、一方通行には色々世話んなっててよぉ…。とばっちりで悪いが、付き合ってもらうぜ」

55: 2010/03/06(土) 15:04:49.82 ID:YyIjECw60


ABC「「「参りましたー!!」」」

D「こいつら…喧嘩慣れしすぎてやがる…」

上条「なんだったんだこいつら?」

土御門「一方通行がどうとか言ってたにゃー」

青ピ「あいつも狙われとるんやないかな。一応、連絡したほうがええんちゃう?」

上条「あいつが負けるとも思えねぇけど…そうだな、」

56: 2010/03/06(土) 15:08:11.11 ID:YyIjECw60
Pllllllガチャ

上条「カクカクシカジカ」

一方「マルマルウマウマか。……事情は分かった。世話ァかけたな、俺ァ大丈夫だ」

上条「(世話?)あ、ああ、とにかくお前も気をつけろよ。じゃ」ガチャ

57: 2010/03/06(土) 15:14:37.25 ID:YyIjECw60
―次の日―

上条「一方通行ぁー、一緒にメシ食おうぜ!」

一方「……」フイ
スタスタスタ

上条「?」

―また次の日―

土御門「アークセーラレータぁー、メイドものの秘密用途本、一緒に見ようぜい!」

一方「……いらねェ」プーイ

土御門「一方通行?」

吹寄「土御門!大声でなんてことを!」

土御門「にゃー!勘弁だにゃー委員長!!」

59: 2010/03/06(土) 15:17:11.87 ID:YyIjECw60
―またある日の放課後―

青ピ「いっぽー!一緒に帰るかー?」

一方「……いい」スタスタスタ


上条「あいつどうしたんだ?」

土御門「ATフィールド(心の壁)全開って感じだぜい」

青ピ「転校してきたばっかの頃みたいやなぁ……」

60: 2010/03/06(土) 15:20:08.24 ID:YyIjECw60
上条「一方通行!」

一方「……」スタスタ

青ピ「おおっと!」

一方「!」

土御門「にゃっハァー!ここは通さないぜーい!」

一方「…どけよ」

上条「嫌だね。最近どうしたんだよ、俺達をスルーしやがって。俺達何かしたか?」

62: 2010/03/06(土) 15:29:48.55 ID:YyIjECw60
一方「オマエらには関係ねェよ」

青ピ「関係ないなんてことないやろ、冷たいやん!」

一方「ねェッつッたら、ねェンだよ!どけ」

上条「お前に関係あることで、俺達に関係ないことなんてねーよ!ダチだろうがよ俺達!」

一方「俺といると、また狙われンだぞ」

上条「…もしかしてそれが理由か?」

一方「…チッ」

64: 2010/03/06(土) 15:37:13.85 ID:YyIjECw60
一方通行「俺の力は、周りの奴らを傷つける。俺は、誰だろうが、憎ンでも気を許してもいけねェのさ」

青ピ「別に君にやられたわけじゃ……」

一方「俺自身がやらなくッても、俺に恨みのある奴が、そうするンだ。こないだみたいになァ。やりそうな奴をリストアップすれば、きッとノートが何ページか埋まるンだぜ?」

土御門「……」

一方「オマエらとツルンでる間は忘れてられたがよ。俺ァもともと、こンな陽が当たる場所に、そんな場所にいるヤツと一緒に、いていい人間じゃねェンだよ」

一方「俺のせいで、お前らが襲われたンだ。今回は大したことにァなンなかッたが、次もそうとは限らねェ。…こんなことが続けば、いつかお前らも俺のことを厄介に思う、関わらなきゃァよかったと思うだろうよォ」


一方通行「オマエらには、…その、なンだ……嫌われたくねェンだよ…」

65: 2010/03/06(土) 15:42:07.57 ID:YyIjECw60

上条「……一方通行、あのな」

上条「見下ろしてんじゃねぇー!!」バキッ!

一方「う!?」

上条「厄介に巻き込む?感情を向けたせいで傷つける?そんなもの、ダチなら当たり前のことだろうがよ!」

67: 2010/03/06(土) 15:45:36.47 ID:YyIjECw60
上条「てめぇの過去に何があったのかなんて知らない、それはお前が背負うしかないことなんだろう…。だが、俺達だってちょっとくらい、お前を支えてやることはできる!」

上条「頼ることができない、喧嘩もできないなんて、その程度の関係だったのかよ俺達はよ!?」

上条「てめぇが俺達のことをただ守られる側だと、対等なダチじゃあないと思ってるってんなら…まずはそのふざけた幻想をブチ殺す!」

69: 2010/03/06(土) 16:04:14.04 ID:YyIjECw60
一方「上条…」
一方「…オマエ達も同じか?」

土御門「まー俺達からは特に…」

青ピ「言いたいことはカミやんが大体言ってくれたやの。とにかく、水臭いことは言いっこ無しっちゅうことやで、一方通行」

一方「……後悔すンぞ」

70: 2010/03/06(土) 16:11:07.36 ID:YyIjECw60
土御門「なんだにゃー、一方通行、俺達を心配してくれるのかにゃ―?」

一方「悪ィかよ」

上条「意外とお前、他人に気を使うタイプなのな。使い方間違ってっけど。俺達といるのが嫌ってわけじゃないんだろ?」

一方「…まァ、な」

上条「だったら、そうすりゃいいさ。もうちょっと自分に素直になれよ。心配すんなって、お前意外といいやつだから、いい方に転ぶさ」

71: 2010/03/06(土) 16:14:46.94 ID:YyIjECw60
一方「ンなけしかけるようなこと言いやがッて。もし俺がオマエの思ってる以上のクズだッたらどうするンだよ?好き放題始めたLV5第一位を、止められる奴なンざいねェンだぞォ?」

上条「んー…そうだな、お前が道を間違えたそのときは…」

上条「よし、俺がブン殴って止めてやる。俺の『幻想殺し』でな」グッ

一方「……頼もしいこッた」

72: 2010/03/06(土) 16:20:10.99 ID:YyIjECw60

土御門「さて、一段落着いたところで、これからどうするにゃー?」

青ピ「またゲーセンいかん?」

上条「流石に飽きたぜ、ちょっと遠出して…」


一方「…ありがとよ」ボソッ

上条「ん?何か言ったか?」

一方「なンでもねェよ」

74: 2010/03/06(土) 16:24:29.23 ID:YyIjECw60
―ある日の昼休み―

上条「今日の出汁巻き卵は失敗だな…」モソモソ

一方「昨日も言ッてなかッたかそれ」モグモグ

上条「お買い得品で卵まとめて買っちまってなぁ。期限までに消費しきらないと」

一方「飽きそうだな」モグモグ

上条「上条さんは、昼食に毎日800円クラスのコンビニ弁当+缶コーヒーを日替わりで供せるようなブルジョワジーじゃないんです、こういう試行錯誤は必要なんですよ、と…唐揚げ一個くれ」

一方「ン…」ヒョイ

76: 2010/03/06(土) 16:29:34.02 ID:YyIjECw60
青ピ「パン屋で下宿マジオヌヌメやで。朝焼いたばかりのパンを毎日食べられる」パクパク

土御門「ときに、なぁ、一方通行」ムグムグ

一方「ンお?」ジュルルー

土御門「お前、女の子と『した』ことあるかにゃー?」

一方「」ブーー!!

一方「ぶへェ!ごほッ!…いきなり何聞きやがる!?」

78: 2010/03/06(土) 16:33:42.94 ID:YyIjECw60
土御門「いやーLV5ってのは、やっぱりそっち方面も進んでるんじゃないかにゃーって」

一方「生憎だが、能力の発現以来、俺一人のための特別カリキュラムを受けてきたからなァ。同年代の女とまともに会話したのも小学校以来だ」

青ピ「おお、ということは当然彼女も!?」

一方「いねェよ…」

青ピ「友よ!」ガシッ

一方「肩抱くんじゃねェ!」カキーン

79: 2010/03/06(土) 16:38:29.57 ID:YyIjECw60
土御門「あー青春したいぜい…」

上条「まったくなぁ…」

青・土「「……」」

上条「え、ちょ、2人とも、何を…ぎゃああああ!?」

青ピ「この野郎白々しい!ネタは上がってるんでい!」グリグリ

土御門「カミやんが常盤台のお嬢様とよろしくやってるのは、お天道様が承知なんだぜい!?」ゲシゲシ

上条「あのビリビリはそんなんじゃ、いてててて!」

84: 2010/03/06(土) 16:43:35.65 ID:YyIjECw60
一方「はッ。ッたく何が女だ、下らねェ」

青ピ「なんや、一方は彼女なんていらんと?」

一方「あァ、興味ねェな」
一方(今は、こいつらがいるしな…)

青ピ「なるほど、一方通行は男に興味が」

一方「死ね」ガス!

青ピ「ぎゅふぅ…」

一方(微妙に心読まれたかと思ッたぜ)ドキドキ

87: 2010/03/06(土) 16:53:23.57 ID:YyIjECw60
上条「しかしその話題引っ張るわけじゃないが、一方通行って女装似合いそうだよな」

一方「な」

土御門「華奢な体してるからにゃー。肌も白いし」

一方「……紫外線だの何だの、有害そうな外部刺激、全部反射してッからよォ。ホルモンバランス崩れてンだ、多分」

青ピ「アルビノ美少女…あかん、ボク新しい扉開いてしまいそう」

一方「変な目で見ンな」

90: 2010/03/06(土) 17:00:52.06 ID:YyIjECw60
―ある日、一方通行の部屋―

一方「ン?メールか」

一方「新しい実験だァ…?」


一方「『絶対能力進化』…なぁ」ゴロゴロ

一方(ちッと前の俺なら、「俺の能力から周りを守るには、敵対する気さえ起こさせない絶対的な力があればいい」と思ってた俺なら、1も2もなく飛びついたンだろうが)

一方(傷つけたり傷つけられたりするのも友達、か)

一方「モチベーション上がンねェなァ…」ゴロゴロ

92: 2010/03/06(土) 17:06:42.45 ID:YyIjECw60
Pllll...ガチャ

一方「おう上条かァ?どうしたんですかァ常識無いンですかァこンな夜中に」

上条『すまん、ちょっとトラブルだ、助け―』ブツ!

一方「おい?おい、どうしたよ!?チッ!」ダッ

93: 2010/03/06(土) 17:09:55.58 ID:YyIjECw60

不良E「せりゃあ!」ガン!

上条「がっ……」

不良E「ようやく動けなくなったか」

不良F「無能力者のくせにかっこつけるからだ、馬鹿め」ドカ!

上条「うっ!」

女の子「やめて、やめて…」

不良G「おっとぉ、へっへっへ。彼氏はやられちゃったなぁ。残念だったなぁ、せっかく助けてくれたのに」

94: 2010/03/06(土) 17:14:39.60 ID:YyIjECw60
上条「くっ…大丈夫、すぐに助けが」

不良H「こんな路地裏に誰も助けになんか 「オラァ!!」ガン! ぶぁ!!」

不良E「うわ、何だこいつ、空から」

不良G「ち、能力者か…。だが4対1なら」

不良F「お、おい待て。こいつもしかして…」

上条「…来てくれたか」

一方「酷ェざまだな。ちッと待ッてろよ…」


一方「今すぐ、このクソども皆殺しにしてやる」ギロ


96: 2010/03/06(土) 17:16:25.25 ID:O7WyArIc0
一方さんかっこよすぎて濡れる

97: 2010/03/06(土) 17:21:22.94 ID:YyIjECw60
不良達 死ーん

女の子「この人が…ひっく…助けてくれたんです、怖い人たちに襲われて…ひっく」グスグス

一方「らしいなァ。…コイツらまだ生きてやがる。止めさしとくか」

上条「それくらいにしといてやれよ…それより手、貸してくれ」

一方「チッ…オイオイ血だらけじゃねェか」

98: 2010/03/06(土) 17:26:35.42 ID:YyIjECw60


女の子「ありがとうございました、本当に…。あの、上条さん、でしたよね。よければ、連絡先を教えていただけませんか?今度是非お礼を…」

上条「ああ、ああ、大丈夫大丈夫ですよ。上条さんは当然のことをしたまでです」

女の子「そんな、」

上条「それより。これからは一人でこんな時間にウロウロしちゃいけませんよ?上条さんとの約束。ほら、指きりな」ギュ

女の子「は、はい」ポー

一方「…」

102: 2010/03/06(土) 17:29:55.50 ID:YyIjECw60

―帰り道―

上条「あぁ、痛てー。あー、悪いな、服に血付けちまった。後で洗って…」

一方「どうして…」

上条「ん?」

一方「どうしてオマエは、そこまで他人の為に体張れるンだ?」

上条「そんなの…当たり前のことじゃねーか」

一方「そうは思えねェな。普通、俺みたいに能力があるンでもない限りは、そこまでの無茶ァできねェぞ。実際、ボコボコにやられてンじゃねェか」

104: 2010/03/06(土) 17:35:10.08 ID:YyIjECw60
上条「んー……」ポリポリ

上条「確かに相手のが強かった。数がいたしな。でもほら、上条さんは男の子で、襲われてた女の子よりは強いんですよ。だったら助けてやらないと」

一方「自分のが強いから、か」

上条「そうそう」

一方「強ェな、オマエ」

上条「?だからそう言ってるだろ」

一方「そういう意味じゃねェよ、と。そら、着いたぜ」

土御門「ようカミやーん、また女の子助けてフラグ立てて来たって聞いたぜい…にゃははは、酷いやられようだにゃー」ゲラゲラゲラ

上条「こ、この野郎、怪我したダチを指差して笑いやがった!」

105: 2010/03/06(土) 17:41:42.26 ID:YyIjECw60


一方(自分の方が強ェから、か…)

一方(俺よりよほど強者らしい信念じゃねェか?)


一方(無能力者のくせに)


一方(…LV5がLV0に負けッぱなしじゃァ、いられねェよなァ)


107: 2010/03/06(土) 17:48:37.02 ID:YyIjECw60
―数日後、学校―

土御門「おーはよーうカーミやーん!」

上条「よっす…一方通行は?」

土御門「まだ来てないにゃー」

上条「おかしいな…部屋にはいなかったみたいなんだが」

111: 2010/03/06(土) 17:59:58.75 ID:YyIjECw60

小萌「えーと、一歩通行ちゃんはぁ、急な実験に参加することになって、今日からしばらく学校をお休みします」

青ピ「ほー、さすがLV5は忙しいんやねー」

上条「どんな実験なんですか?」

小萌「詳しいことは分からないんですがぁ、『シフト』というキーワードが関わるプログラムだそうですよ」

土御門「もうすぐ夏休みなのににゃー」



122: 2010/03/06(土) 18:55:12.91 ID:YyIjECw60
―とある広場―

一方「……実験の内容が『2万体の標的を撃破』ッてのは聞いてたがよォ」

『妹達』00001号「絶対能力進化実験、第1次プログラム開始まで、残り3分です」

一方「ここの暗部のイカれッぷりを忘れてたぜ。まさか『超電磁砲』のクローンが標的とはなァ」

00001号「……」

一方「よう、オマエ何にも思わねェのかよ?『的』だってよ、ヒャハハハハハ!!」

00001号「……開始まで1分です」

一方「無視ですかァそうですかァ。じゃ、精々楽しむがいいぜェ」

00001号「第1次プログラム、開始します」

123: 2010/03/06(土) 18:58:00.68 ID:YyIjECw60


一方「そら、よッと!」ガン!

00001号「ぐっ…」

一方「勝負あり、だなァ。まッたくつまンねェプログラム―」

バチチチチチ!

一方「あァ?」

00001号「まだ私は機能を停止していません、とミサカは無理に体を起こしつつ述べます」

一方「今、オマエは俺にノされただろうが。オマエの負けだ」

125: 2010/03/06(土) 19:01:37.70 ID:YyIjECw60
00001号「私が恒久的な機能停止状態に陥ること、完全に破壊されることがプログラム終了の条件とされている、とミサカはプログラム進行概要から抜粋します」

一方「要は、死ぬまで戦え、かァ?ッは、笑えねェ。あァ全然まったく完ッ璧に笑えねェぞ。オマエはそれでいいのかよ?」

00001号「『妹達(シスターズ)』は、自己保存の本能が人工的に抑制されています、とミサカは『欠陥電気』計画におけるテスタメント処置記録の抜粋を述べます」

一方「…あァ、そうかよ。じゃァ、遠慮なく!!」ズガ!

00001号「っ…きゅうう……」バタリ

一方「フン。よッと」カツギアゲ

127: 2010/03/06(土) 19:03:54.50 ID:YyIjECw60
―とある研究所―

芳川「あら、一方通行。第一次プログラムは終わったの?別にいちいちここに顔を出す必要はないのに」

天井「君が担いでるのは、00001号の死体かな?それも他の『妹達』が処理する手はずになっているから、ここに持ってくる必要はないよ」

一方「死体じゃねェよ」ドサ

天井「え?」

一方「……」スッ

天井「(握手?)どうしたんだい、一体―」ギュ

128: 2010/03/06(土) 19:06:10.33 ID:YyIjECw60
天井「いぎぎぎぎぎぎぎ!?」

芳川「(天井の掌から痛覚を刺激している!)一方通行!?」

一方「ちッと計画の変更プランを持ッてきてなァ」

天井「変更だと?ありえない!動き始めた計画を変更するなど!それより手を離せ一方通あぎぎぎぎぎ!」

一方「あァそいつァ残念な報せだなァ…。悲しすぎてベクトル操作ミスッちまいそうだ」

天井「分かった!分かった話を聞く!だから離してくれ!」

130: 2010/03/06(土) 19:14:01.47 ID:YyIjECw60
一方「俺の言いたいことァ単純だ。コイツらを殺さなくていいようにしろ」

芳川「…一体どういう風の吹き回し?」

天井「君が人道主義者だったとは驚きだ。…まぁ彼女たちは見目麗しいからな、本来の用途以外の使用法mぎああああああ!」

一方「確かに俺が今更ンなこと言い出すなァお笑い種だろうがよ、今それァどうでもいい。出来るのか出来ねェのか?」

天井「…不可能だ」

一方「……」グッ

天井「(ビクッ)い、いくら痛めつけられても結論は変わらない!そもそもこの計画の進行表はツリーダイアグラムが策定したものだ。我々の一存で変更を加えたとして、どういう結果を招くか想像がつかない!」

132: 2010/03/06(土) 19:21:24.34 ID:YyIjECw60
一方「芳川」

芳川「…ツリーダイアグラムは、2万体の標的を『撃破』しろ、と言っているわ。これを、今あなたがしているように気絶させるだけでいいと解釈すれば、あるいは…」

一方「殺害を無力化と言い換えるようなもンか」

天井「危険すぎる。『もしかしたら』それでいいかも知れないというだけだ。そうやって進めて終わって見れば、全てが徒労だった、ということになる可能性もあるんだぞ」

一方「もう一回聞けばいいだろうがよ、ツリーダイアグラムのご託宣をよォ」

天井「そう簡単にツリーダイアグラムの使用許可が…分かった分かった、やる、やるとも。だからそんな怖い顔で睨まないでくれ」

133: 2010/03/06(土) 19:31:05.16 ID:YyIjECw60
一方「フン。…笑いたきゃ笑えよ、今更こンなことに必死になッてる俺をよ」

芳川「ええ、あなたにまだ人間らしい心が残っていることは、笑って歓迎してあげる。ただ、ツリーダイアグラムの結果が出るまで、第二次以降のプログラムは延期ね」

天井「ということは、『妹達』の寿命についても、調整を始めなければならないか。やれやれ、この一件でしばらくデスマーチ決定だな…」

一方「恩に着るぜ。じゃァな」



芳川「『恩に着る』か。…本当に変わったわね、彼」


135: 2010/03/06(土) 19:36:40.92 ID:YyIjECw60

―数日後、街中―

一方「ン?アイツは…」

00001号「……」テクテク

一方「よう、オマエは、00001号か。培養槽から出てて平気なのかよ?」

00001号「おや、あなたは被験者。ええ、おかげさまで調整は順調です、とミサカは儀礼的に報告します」

00001号「『いつまでも研究所の中じゃ気が滅入るでしょうから、少しはお出かけしてらっしゃい』と」
00001号「つまり精神衛生的及び身体的健康のための、開放系への接触と軽度の運動を行って来いとの指示を受け、定期巡回コースを4.5km/hで歩行しているところです、とミサカは現在の状況を説明します」

136: 2010/03/06(土) 19:42:24.48 ID:YyIjECw60
一方「堅ッ苦しィなァ全くよォ。遊びにいくような所とかねェのかよ?」

00001号「遊びに行くところ、ですか?とミサカは全く予想外のことを聞かれ問い返します」

一方「あとはツルむ相手とか…はいる訳ねェか。同じ顔の『妹達』と連れ立ッて歩いてたら大騒ぎだろうしなァ…」

一方「……。よう、時間はあるんだろうがよ。ちょうど昼時だ、メシ食おうぜ」

00001号「食事ですか?定時の栄養補給には少し時間が」

一方「いいから来い」

00001号「お金も持ってませんし…」

一方「この場面で出せとか言わねェよ。奢ってやらァ」スタスタ

00001号「……」テクテク

137: 2010/03/06(土) 19:45:49.70 ID:YyIjECw60
―とあるファミレス―

00001号「ほぁー…」

一方「キョロキョロすンな」

00001号「ふわぁー…」

一方「メニューと睨めッこしても、写真は食えねェぞ。とッとと選べ」

00001号「ど、どれもぴかぴかしてて、選べませんとミサカは…」

一方「お子様ランチ一つとハンバーグ定食一つ」

店員「かしこまりました」

00001号「ああー!?」

一方「いつまでも悩んでッからだ」

142: 2010/03/06(土) 19:51:15.42 ID:YyIjECw60

00001号「こういった一般的なお店のことは…」

一方「ン?」

00001号「知識としては知っていましたが、自分が利用することがあるとは思いませんでした、とミサカは感慨深く述べます」

一方「フン」

00001号「…何故私を殺さなかったのですか?とミサカは被験者に疑問を抱きます」

143: 2010/03/06(土) 19:52:05.14 ID:YyIjECw60
一方「……」

一方(あのときフッと「コイツぶッ殺した後、俺ァあの馬鹿どもとまた平気な顔してツルめるのか?」ッて思ッちまッた。それに…)

一方「俺は強い、オマエは弱い。それだけだ」

00001号「よく、わかりませんと、ミサカは重ねて説明を求めます」

一方「俺はオマエを殺せるが、オマエは俺を殺せねェ。だから、オマエは俺の敵じゃねェ」

一方「そしてオマエは能力的にも生物としてもか弱い。だから、強い俺が、助けてやるッてことだ」

一方(アイツのように、生きてみてェのさ)

00001号「責任に類する概念でしょうか?とミサカは類推します」

一方「まァ、そンなもンだな」

145: 2010/03/06(土) 19:53:54.34 ID:YyIjECw60

店員「お待たせ致しました、お子様ランチセットと、春の地中海風ハンバーグセットになります」

00001号「うわぁー…」キラキラ

一方(嫌がらせで頼んだお子様ランチで、普通に喜ンでやがる…)



148: 2010/03/06(土) 19:55:33.27 ID:YyIjECw60
店員「こちらベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノ」

一方「えっ」

店員「えっ」

ごめん嘘

149: 2010/03/06(土) 19:58:33.62 ID:YyIjECw60
―学校―

青ピ「結局終業式まで来んかったなー一方」

上条「まぁ、あいつの場合、一ヶ月くらいこなくても成績的には余裕だろうしな」

土御門「そうそう、カミやんなんか、毎日来てるのに補習だにゃー」

上条「うるせー!」

青ピ「ええやんええやん。小萌センセと補習、素敵やん?」

土御門「変わらないにゃー青ピは」

152: 2010/03/06(土) 19:59:56.09 ID:YyIjECw60

―上条の部屋―

上条「フンフンフーン♪…ん?」ドサッ

上条「今何かベランダで…」ガララ

禁書「……」

上条「……」



禁書「…ご飯をくれると嬉しいな」

上条「へ?」

153: 2010/03/06(土) 20:02:45.31 ID:YyIjECw60
―数日後、とある研究所―

芳川「あなたの提案が認められたわ」

一方「早かッたなァ」

芳川「予想外にね。上層部としても『絶対能力進化』実験に期待している、ということかしら」

天井「君の望み通り、プログラムの終了条件には、『標的の殺害』だけでなく『気絶その他行動不能』も含まれることになった」

天井「しかしながら、いくつかそれに付随して条件が変化している。例えばもともと簡易クローンで寿命の短い彼女達の寿命を延長するための処置や、」
天井「それに伴う製造コスト増大、予算や施設的な制限の問題から、実験の規模が少し縮小された」

154: 2010/03/06(土) 20:07:10.87 ID:YyIjECw60
一方「縮小?」

天井「端的に言って、製造される『妹達』が半減することになった。戦闘回数は、同じ個体が2回戦うことで稼ぐことになる」
天井「もし一度目の戦闘で死亡した場合は、不足分を改めて製造する、とのことだ」

芳川「戦闘経験がプログラムに影響を与えることが無いよう、一体あたりの戦闘回数は最大2回、かつ、2度目の戦闘の前にテスタメントにかけて記憶の消去と、MNWとの接続の制限を行うことになるわ」

一方「あァ、俺ァ構わねェぜ」

156: 2010/03/06(土) 20:10:50.87 ID:YyIjECw60
天井「ああ、それと…」

一方「あァ?」

天井「(ビクッ)…先日、恐らくこの計画を策定したすぐ後だと思うんだが、原因不明の事故でツリーダイアグラムとの接続が絶たれた」

芳川「つまり、これ以降は計画の変更を検証できない。今回のが最初で最後の変更、あなたへの譲歩ってことよ」

一方「あァ、これ以上はいらねェさ」

159: 2010/03/06(土) 20:14:15.23 ID:YyIjECw60
―後日、とあるファミレス―

一方「ッてな感じだ。まァ聞いてるだろうがなァ」

00001号「ええ、概要は聞かされました、とミサカは肯定します。あなたとはもう一度戦うことになるようですね、とミサカは改めて確認します…それより」

一方「あァ?」

00001号「サービスのこの…ゲコ太ストラップを獲得するためには、どれを注文すれば良いのでしょうか?とミサカは尋ねます」

一方「それとそれのセットだ…今回はテメェで注文してみろォ」

162: 2010/03/06(土) 20:16:42.36 ID:YyIjECw60
―数週間後、第9956-9982次プログラム―

一方「オラァ!」ドカーン!

09956~09982号「きゅううぅ…」グッタリ

一方「ッはァ!数に頼ッてもこンなもンですかァ!?ッて聞いてねェよなァ、気絶してンだしよォ。…ン?」

美琴「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」バチバチバチバチ!!

一方「はッはァ!まだ隠れてやがッたかよ!?いいぜ、もッと楽しませやがれェ!」

165: 2010/03/06(土) 20:19:48.73 ID:YyIjECw60



美琴「きゃあああ!?」ドカッ

一方「はァー、手間ァ取らせやがッて。しかし随分手ごたえあッたなコイツ…?」ジー

美琴「うーん…」

一方「…やべ、これオリジナルだ」

一方「どうすッか…。面倒くせェ、芳川に任すか」

166: 2010/03/06(土) 20:21:25.09 ID:YyIjECw60

―数日後、街中―

00001号「おや、一方通行ではありませんか、とミサカは知り合いの気安さで呼び止めます」

一方「ン?あァ、オマエか。散歩かァ?」

00001号「ええ、あとこのコースはあなたが時折通るコースなので、会えないかと思って巡回していました、とミサカは狙いが図にはまったことを喜びながら告げます」


169: 2010/03/06(土) 20:24:16.63 ID:YyIjECw60
―とあるファミレス―

00001号「ここであなたと食べるご飯は、研究所で一人で食べるよりずっと美味しい、とミサカは発見しました」モグモグ

一方「美味いものは一人で食ッても美味いンだがよォ、不味いものは不味いもので、何人かで不味い不味い言い合いながら食うと楽しいもンだ。俺も最近知ッたことだがなァ」モソモソ

00001号「でもあなたと一緒だと、特に美味しい気がするのです、とミサカは主観的に過ぎる感想を述べます」

一方「…まァ、オマエにはある意味貸しがあるからなァ。だが、俺がオマエを助けたのはただの自己満足だ。あンまり、恩に着る必要はねェんだぜェ?」

00001号「では、こうしてあなたと会っているのも私の自己満足です、とミサカはキメ顔で述べます」

一方「どこがキメ顔だドヤ顔ッつーンだそれはよォ…フン」

171: 2010/03/06(土) 20:26:32.02 ID:YyIjECw60
00001号「…今日あなたに会えて良かった、とミサカはひとりごちます」

一方「?」

00001号「お願いがあるのです、とミサカは上目遣いで切り出します」

一方「何だ、言ッてみなァ」

00001号「もうすぐ、私はあなたと2度目のプログラムを行います、ミサカは事実を述べます」

一方「……」

00001号「その際私は、テスタメントを使用した初期化を受けます、とミサカは再び事実を述べます」

一方「まァ、しゃァねェよなァ。こうやって馴れ合ッちまッた後で殺す気で戦え、ッつうのも無茶だからなァ」

173: 2010/03/06(土) 20:28:12.05 ID:YyIjECw60
00001号「…どうか、次も私を殺さないで欲しい、とミサカは懇願します」

00001号「こうしてあなたと過ごした記憶を失うのは怖いです、」
00001号「が、記憶を失って、再び何者でもなくなったまま、あなたに殺され忘れ去られるのはもっと恐ろしい、とミサカは…」ポム

一方「……」ナデナデ

00001号「……」

一方「心配すンな、絶対にまた助けてやる」クシャクシャ

175: 2010/03/06(土) 20:30:45.61 ID:YyIjECw60
一方「それに、高々一ヶ月分の記憶だろォがよォ。一ヶ月ありゃ取り戻せる。また連れてきてやらァ」グシャグシャ

00001号「…以前あなたの言っていた概念について、少し理解できた気がします、とミサカは頭を撫でられるまま呟きます」

00001号「『頼もしい』というんでしょうね、この感覚は。そうミサカは理解します」

177: 2010/03/06(土) 20:32:48.62 ID:YyIjECw60
―数日後、とある広場―

『妹達』00001号(初期化済み)「絶対能力進化実験、第10001次プログラム開始まで、残り3分です」

一方「……」

00001号「……」

一方「……」

00001号「開始まで1分です」

一方「……」

00001号「第10001次プログラム、開始します」

178: 2010/03/06(土) 20:34:37.05 ID:YyIjECw60
ドカッ!

00001号「うやぁぁ…」フラフラ バタリ

一方「……」ホッ



一方「…チッ…」

180: 2010/03/06(土) 20:35:56.89 ID:YyIjECw60
上条「てめぇぇぇぇぇ!!」

一方「あン?何で―へぶぁ!」バキッ

上条「『絶対能力』だかなんだか知らないが、やって良いことと悪いことがあるだろうが!!」

美琴「大丈夫!?」

00001号「…うーん…」グッタリ

美琴「良かった、まだ生きてる!」

187: 2010/03/06(土) 20:39:36.67 ID:YyIjECw60
一方「かァァァァァァァみじょォォォォォォォくゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!一体何のつもりですかァこれはァ!?」

上条「てめぇの能力の為に一万人も殺したような野郎に、名を呼ばれる筋合いはねええええええ!!」

一方「あァ!?……いいぜェ、ちょォォォど気が立ッてた所だしよォォォ。オマエの『幻想殺し』と俺の『一方通行』…どッちが強ェか試してやろォじゃねェか…」



一方「泣いて詫び入れても遅ェぞ三下ァ!!」

上条「上・等・だあああ!!」

193: 2010/03/06(土) 20:41:24.82 ID:YyIjECw60


上条「覚悟しろよ最強、俺の最弱(さいきょう)はちっと痛いぜ!?」


バキイィィィィ!!


一方「チッ…やッぱ、強ェなァ、オマエ…」ガクッ


196: 2010/03/06(土) 20:42:12.16 ID:YyIjECw60
―ちょっと時間経過―

上条「すいませんでしたーー!!」ジャンピング土下座

美琴「ご、ごめんなさい…まさかあなたがそんな…『妹達』を殺さないで済むようにしてるなんて思わなくて」

一方「ッたく、オリジナルの方には説明が足りなかッたのはあるだろォがよォ…」

一方「上条よォ、オマエまで、俺がそンなイカれた計画に乗ると思ッてたのかァ?」

上条「ああ、その、すまん…」

一方「……?」

200: 2010/03/06(土) 20:44:20.36 ID:YyIjECw60
―研究所―

天井「…まさか君がLV0相手に不覚をとるとはね…」

一方「…フン」

芳川「これは完全に想定外の事態だわ…。計画自体の信頼性に大きく影響する」

天井「止むを得ないな。しばらく次のプログラムは延期だ。…ツリーダイアグラムの無い今、再開がいつになるかは想像もつかないが」

芳川「『妹達』の寿命を延ばしておいて良かったわね?」

天井「あれは再生産すればいいだけだろう。それより被験者の戦闘経験の時間経過による劣化が心配だ」

一方「昨日勝ッた相手になら、100年経とうが負けやしねェよ。…俺ァもう行くぜ。今日はもう、眠ィ」

芳川「ええ、おやすみなさい。後日詳しいことは報せるわ」


202: 2010/03/06(土) 20:45:32.25 ID:YyIjECw60
―男子寮―

上条「うわぁ!一方通行!何故ここに!はっ、まさか上条さんにボコられた復讐に…」

一方「ボコられてねェよ、ほぼ相討ちだッたろォがァ!ッつーかこッちは手加減しまくりだッつの」
一方「あと俺ンちはオマエの部屋の隣だろォが」

上条「あ、ああ!そうだったそうだったな!ハハ、しばらく帰ってこないもんだから、忘れてたぜ」

一方「……」

上条「……」ヒヤヒヤ

203: 2010/03/06(土) 20:47:31.11 ID:YyIjECw60
一方「…なァ、オマエひょッとして…」

ガチャ
禁書「とーまおかえりー!おなかが減ったんだよ、早くご飯ご飯!」

一方「!?」

上条「ああ、悪いインデックス。じゃ、じゃー、またな」ガチャバタン

一方「……」


207: 2010/03/06(土) 20:51:25.01 ID:YyIjECw60
―次の日の朝―
アサダヨー トーマオキルンダヨ オナカスイタオナカスイター ガブ! ギャー! メザマシガワリニカミツクンジャナイ インデックス!

一方「だァァァァうッせェェェェ!朝ッぱらから痴話喧嘩してンじゃねェ!!」ガンガンガン!

上条「ほらインデックス!怖いお隣さんがベランダから文句言ってるぞ。静かになさい!」

インデックス「ぶー、とーまがお寝坊さんなのがいけないんだよ。おなかとせなかがくっつきそうなんだよ」

208: 2010/03/06(土) 20:53:03.63 ID:YyIjECw60
ベランダ越しに会話中
一方「よォ、上条、一体なァーンなンですかァ、そのチビはよォ」

上条「うーん…話すと長くなるんだが…。まぁ、親戚の子みたいなもんだよ。しばらくここで預かることになっててさ」

一方「オマエの頭の問題も関係あンのか?」

上条「……!」バッ

一方「あァ、あのチビには聞こえやしねェよ。心配すンな。…どッかの小娘と同じ感じだなァと思ッてたら、やァッぱり記憶トンでやがッたかよ」

上条「お見通しか…。随分、『前の』俺と仲良かったんだな、お前」

一方「べ、別に仲良いとかンなんじゃねェよ!オマエらがしつこく絡ンできてたッつーだけで」

上条「?…とにかく、少し外へ行こう。詳しく話しといた方が良さそうだ」


210: 2010/03/06(土) 20:54:45.16 ID:YyIjECw60
一方「はァ、魔術ねェ……」

上条「ま、その話にしたって、『今の』俺からしたら伝聞なんだけどな」

一方「なるほどなァ。オマエにはッきり分かンのは、オマエが7月の終わり頃に、それ以前の記憶をスッパリ失くしてることだけッてわけだ」

一方「馬鹿だ馬鹿だたァ思ッてたが、大概だなァヒャハハハハハ!」

上条「ぐ、他人事だと思いやがって!…まーいいや、それで、お前に聞きたいことがあるんだが、」

一方「記憶を失う前のオマエについて、かァ?」

上条「ああ、教えてくれないか」


212: 2010/03/06(土) 20:56:12.55 ID:YyIjECw60
一方「の前に一ついいかよ?」

上条「ん?」

一方「どうして俺に向かッてきた?」
一方「俺がLV5ッつーのは知らされてたはずだろうがよォ。知り合いッてのは忘れてたなら、下手したら殺されるかも知れねェとは思わなかッたのかァ?」

上条「…勝てる勝てないは問題じゃないさ。放っておけない、助けたい、俺が考えてたのは、それくらいだ。…まぁ、勘違いだったんだが…」マッタクモッテモウシワケナイ

一方「……」

213: 2010/03/06(土) 20:59:07.46 ID:YyIjECw60

―――

上条「んー…そうだな、お前が道を間違えたそのときは…」

上条「よし、俺がブン殴って止めてやる」

―――

上条「確かに相手のが強かった。数がいたしな。でもほら、上条さんは男の子で、襲われてた女の子よりは強いんですよ。だったら助けてやらないと」

―――

214: 2010/03/06(土) 21:00:16.74 ID:YyIjECw60
上条「なぁ、前の俺は」

一方「フッ、クククク…変わってねェよ」

上条「え?」

一方「あァ、びッくりするほど変わッてねェ。相ッ変わらず暑ッ苦しい馬鹿野郎だよ、オマエは」ニヤニヤ

上条「…そうなのか?」

一方「あァ、保証してやらァ」

上条「そうか。…お前、見た目よりずっと良いやつだな!」

一方「ばッ、ンなわけねェだろ急に何言ッちゃッてるンですかァこのポンコツ頭はァ!」

上条「照れんな照れんな。ははは」

215: 2010/03/06(土) 21:01:05.00 ID:YyIjECw60
―一方通行の部屋―
ピンポーン

一方「はいはいどちらさンですかァ、(ガチャ)…と」

00001号「被験者一方通行、計画の今後について伝言をお持ちしました」

一方「…あァ、上がれよ」

217: 2010/03/06(土) 21:03:59.87 ID:YyIjECw60

一方「凍結、なァ。それだけならメールで知らせりゃァいいことなのに、何でオマエを寄越したンだ」

00001号「機密上の問題から、空中波の使用を嫌ったのではないでしょうか、とミサカは推測を述べます」
00001号「また芳川博士に、『いつまでも研究所の中じゃ気が滅入るでしょうから、ついでに少しお出かけしてらっしゃい』と」
00001号「つまり精神衛生的及び身体的健康のための、開放系への接触と軽度の運動を行って来いとの指示を受けました、とミサカは追記します」

一方「……」


一方「…堅ッ苦しィなァ全くよォ。遊びに行くような所とかねェのかよ?」

00001号「遊びに行くところ、ですか?とミサカは全く予想外のことを聞かれ問い返します」

218: 2010/03/06(土) 21:05:29.93 ID:YyIjECw60
一方「あとはツルむ相手とか…はいる訳ねェか。同じ顔の『妹達』と連れ立ッて歩いてたら大騒ぎだろうしなァ」

一方「よォ、時間はあるんだろうがよ。ちょうど昼時だ、メシ食いに行こうぜ」

00001号「食事ですか?定時の栄養補給には少し時間が」

一方「いいから来い」

00001号「お金も持ってませんし…」

一方「この場面で出せとか言わねェよ。奢ってやらァ」

00001号「……」


224: 2010/03/06(土) 21:16:22.11 ID:uUUY9HDB0
―道中―

00001号「…もしや」テクテク

一方「あァ?」スタスタ

00001号「初期化される前、私は被験者と、今と同様に一緒に行動したことがあるのですか?とミサカは尋ねます」

一方「……さァな」

00001号「私達は親しかったのでしょうか?とミサカは重ねて尋ねます」

一方「……」

226: 2010/03/06(土) 21:17:10.80 ID:uUUY9HDB0
00001号「だとしたら申し訳ない、と」

一方「…俺ァオマエの他にも、記憶無くした馬鹿を知ッてるンだがよォ」

00001号「はい、とミサカは続きを促します」

一方「ソイツは記憶無くしてはいても、何にも変わッちゃいなかッたぜ。多分オマエも心配いらねェよ」ニッ

00001号「…あなたのそんな顔、初めて見ました、とミサカは一瞬呆けてしまいました」

一方「フン」

227: 2010/03/06(土) 21:18:01.77 ID:uUUY9HDB0
00001号「……」

一方「……」

00001号「……」

一方「…今オマエ、『初めて』ッつッたか?」

00001号「ギク!とミミミミサカミサカは」

一方「普通初対面に近い相手の表情に、そンなに驚きゃァしねェよなァ…!」

00001号「イイイイメージ的に似合わなかったとミサカは視線を逸らしてキョドりながら苦しい言い訳をしてみます」

一方「……」ガシ!

00001号「!!」

一方「吐け。」

232: 2010/03/06(土) 21:19:40.78 ID:uUUY9HDB0
00001号「…ええと、じ、実は私達『妹達』はその電撃使いの能力と、クローンゆえに全ての個体が完全に同じアーキテクチャからなるという特性を利用し、MNW(ミサカネットワーク)という共有情報網を持っていまして…」
00001号「初期化前にあらかじめ記憶をMNWにアップロードしておき、第10001次プログラム終了後にそれをダウンロードすることで…」

一方「記憶を取り戻せる、と」

00001号「こくり、とミサカは肯定のしぐさをして見せます」

一方「てンめェェェェ!!」

00001号「(ビクッ)…!」

一方「……」

00001号「……?」

一方「…俺が、俺がどンだけよォ…」

00001号「はぅ…(きゅうううん)」

235: 2010/03/06(土) 21:20:51.01 ID:uUUY9HDB0
00001号「ご、ごめんなさい!」ギュ

一方「うォ!?」

00001号「つい私に対するあなたの心象を聞きたくて、とミサカは衝動に任せて抱きつきながら釈明します!」ギュー

00001号「自分ばかりでなく、忘れられてしまう側の心境も想像してしかるべきでした、とミサカは反省しています!」ギュー

一方「分かッたから離しやがれアホがァ!」

239: 2010/03/06(土) 21:22:09.56 ID:uUUY9HDB0
00001号「……本当に嫌なら反射なり何なりで振りほどけば良いのに、とミサカはちょっと意地悪を言ってみます」ギュウウ

一方「う」

00001号「あああ可愛い一方通行かわいい!!とミサカは愛しさのあまりぐりぐりぐり…」グリグリグリ

カキーン

00001号「あう!」ベシャ

一方「調子乗ンなクソボケ」パッパッ


241: 2010/03/06(土) 21:25:20.90 ID:uUUY9HDB0
00001号「うー、とミサカは座り込んだまま不満をあらわにしますー」

一方「置いてくぞォ」

00001号「ちぇ、とミサカは立ち上がり追いかけます」タタタ

一方「…あァ?」

00001号「これくらいなら、構わないでしょう?とミサカはあなたの手を握ります」キュ

一方「…フン」


243: 2010/03/06(土) 21:26:39.46 ID:uUUY9HDB0
一旦終わり!

一応続き、打ち止め編の構想はあるんだが、書き溜めが尽きた
誰だよ書き溜め投下しながら書き進めればいいとか考えたやつ

それに、なんとなくもう後は蛇足な気がしてきた

249: 2010/03/06(土) 21:29:51.42 ID:gyhRpZFiO
乙です
出来れば続けてほしいな

251: 2010/03/06(土) 21:32:04.21 ID:yxHlZC5aO

引用元: 上条「おい一方通行、帰りにゲーセン寄って行こうぜ!!」