1: 2011/09/22(木) 19:45:56.42 ID:s4IS6E530
――おかしいのだ

シィィーーーーン
…と、マンガなら表現されるであろう静寂が一匹のハムスターの周りを覆っていた

――普段なら、ロコちゃんが帰ってきて、僕に「ただいま」を言っている頃なのだ

このハムスターの名は『ハム太郎』

そしてこれから始まるのは『奇妙な冒険』……そしてその『一部』である

5: 2011/09/22(木) 19:48:54.20 ID:s4IS6E530
カラッ

普段から脱走しているハム太郎にとって、ケースの扉を開けることなど
空中に放り投げられた甘いものを3つ食べるより容易なことであった

本来なら飼い主が気付き修繕すべき問題なのだが

ハム太郎「様子がおかしいのだ……なんというか、空気が『異様』すぎるのだ」

6: 2011/09/22(木) 19:52:12.48 ID:s4IS6E530
ハム太郎「ロコちゃんに何かあったのか……?もしそうなら大変なのだ」

タッ

ケージの外に出たハム太郎、しかし一度その歩みを止める

ハム太郎「しかし……もし何かあったとして、僕に何ができるのだ……たかがハムスターの僕に」

7: 2011/09/22(木) 19:54:56.76 ID:s4IS6E530
ハム太郎は思考する

しかし、すぐに考えることを止めた

ハム太郎「考えても仕方がないのだ、とにかくハムちゃんずハウスへ行くのだ」

そう結論付けた時

ゴトッ

ハム太郎「ッ!?」

物音がした  一階からだッ!!

12: 2011/09/22(木) 19:57:16.15 ID:s4IS6E530
そして再び訪れる静寂

ハム太郎「ロコちゃん……?帰ってきているのか…?」

ハム太郎「まさか……もし帰ってきているのなら、まっすぐ部屋に上がってくるはずなのだ」

ハム太郎「僕はロコちゃんのことをよく知っている(つもりなのだ)……これは明らかに『不自然』なのだ」

14: 2011/09/22(木) 19:58:50.80 ID:s4IS6E530
ハム太郎(今すぐにでも一階へ行き調べるべきなのだろうか……)

ハム太郎(しかし……僕は果たして一階に行けるのだろうかッ!?)

ハム太郎(この小さな体でッ!果たして一階に行けるのだろうかッ!!?)

ハム太郎(『できるわけがない』ッ!!)

18: 2011/09/22(木) 20:02:18.58 ID:Tw5Li7QcO
元来――

ハムスターとはとても臆病な動物である

だからなのか………人からはよく愛玩動物として飼われている(野生のハムスターなんて有り得るのだろうか?)

しかし、ハム太郎にはハムスターには持っていないものを持っている

それは『勇気』だッ!!

20: 2011/09/22(木) 20:05:33.10 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「もし自分を可愛がってくれる飼い主がいてよォー………」

ハム太郎「もしそいつがかなりヤバイピンチに陥っていたとするなら………」

ハム太郎「てめぇーそりゃ僕だったら助けるのだッ!!」

ハム太郎「ロコちゃんを助けるのだッ!!」

そして

一匹のハムスターは駆け出したッ!!

奇妙な決戦へとッ!!

21: 2011/09/22(木) 20:08:02.52 ID:/wNgRy7DO
一階に何が起こってんだよwwwwwwwwwww

22: 2011/09/22(木) 20:08:37.44 ID:Tw5Li7QcO
二階から一階へッ!!!!

ハム太郎は走るッ!駆けるッ!!

当然襲う恐怖ッ!!!!

恐怖が精神を蝕み始めるッ!!
しかしそれは『当然』ッ!むしろ『必然』ッ!!

『未知なるもの』に恐怖しない生物なぞこの世………いや、この地球にはいないッ!!(宇宙空間に一人……人なのかは分からないがいるはずだ)

23: 2011/09/22(木) 20:13:00.10 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「確かにもの凄く怖いのだ………一体一階な何があるのかを考えると足がすくむのだ………」

ハム太郎「しかし………!」

ハム太郎「ロコちゃんや………ハムちゃんずのみんなのことを考えると『勇気』がわく………」

24: 2011/09/22(木) 20:15:21.02 ID:Tw5Li7QcO
とある先人は言った――

『ノミのような小さな生物が人間に立ち向かう………これは「勇気」とは呼べない』

『「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!』

ハム太郎は『ノミ』かッ!?

否!

ノミのような小さな生物だが

彼は『恐怖』を知っているッ!!!!

26: 2011/09/22(木) 20:17:47.80 ID:Tw5Li7QcO
そして今ッ!!

ハム太郎「『一階』に着いたのだ………!」

まさにッ!『恐怖』を『我が物』にしたッ!!

ハム太郎「………………」キョロ キョロォーーッ

シィィィーーーーーーーン

27: 2011/09/22(木) 20:20:13.40 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「静かなのだ………」

ハム太郎「『静かすぎる』………間違いなく『何かあった』………」

ハム太郎「くんかくんか………」

ハム太郎は自慢の鼻を使い、周囲の臭いを探る、しかし

ハム太郎「臭わないのだ………『何も臭わない』」

28: 2011/09/22(木) 20:23:00.92 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(しかしこの場合、『何も臭わない』ことが『異常』なのだ)

ハム太郎(本来ならあるはずの『ロコちゃんの臭い』がないということはッ!!!!)

ハム太郎「やはり『何か』あったのだッ!!」

ハム太郎「さっき二階にいた時………奇妙な物音が一階からしたのだ、やはり一階が『怪しい』………探索を始めるのだ………」

29: 2011/09/22(木) 20:24:55.28 ID:Tw5Li7QcO
――ガタガタッ

ハム太郎「!?」バッ

またあの『物音』だッ!!

ハム太郎は物音がした方向に振り向いたッ!

その先にあったのは――

ハム太郎「『冷蔵庫』………なのだ………」

31: 2011/09/22(木) 20:29:06.59 ID:Tw5Li7QcO
ガタガタッ

ハム太郎「?………『何か』いる………?」

そもそも冷蔵庫が一人でに開くわけがない………もし開くなら、扉のゴムかなんかが弱くなってるんだろ、早くとり替えることをオススメするぜ

ハム太郎「何だ………?」ソォーーッ

しかし次の瞬間

ハム太郎は物音をたてた『何か』より、その冷蔵庫の『中身』に気を取られることになるッ!

33: 2011/09/22(木) 20:32:02.36 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「――ッ!!!!?あ………あれ………は、あれはッ!?」

冷蔵庫に入ってた『奇妙な中身』とはッ!!

ロコちゃん「ぅ………あ………………ぐ………………?」モゴモゴ

ハム太郎「『ロコちゃん』ンンンーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」

ハム太郎の飼い主であるロコちゃん、その人だったッ!!

バァ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z____
            ン

35: 2011/09/22(木) 20:33:59.33 ID:OXXimCq00
ロコちゃん助かるのかこれ

38: 2011/09/22(木) 20:37:53.99 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「何故ロコちゃんが冷蔵庫にッ!!」

ハム太郎「しかもなんだあの異様な感じはッ!?どろどろなのだ………まるであれじゃあ『煮こごり』なのだッ!!」

何故ハム太郎が煮こごりなんてものを知っているのかッ!?それは割愛させていただこうッ!!

ロコちゃん「ぁ………ぇ………」ハァー ハァーッ

ハム太郎「まだ『息』があることが唯一の救いか………!しかしどうやって………ン!!」

ドンッ!!

中身に気を取られすぎていて、ハム太郎は前方からの『射出物』に気づくのが遅れてしまったッ!!!!

ハム太郎「しまったのだ………ッ!!!!」

39: 2011/09/22(木) 20:40:41.29 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「あぐぁッ!!」ビシィッ

寸前――ッ!!

ハム太郎はかろうじて身をかわし、『かすり』にとどめることができたッ!!

ハム太郎「ぐぁぁ………!」

避けた『射出物』はそのまま壁にブチ当たるッ!!

ハム太郎「な………何だったのだッ!?今のはッ!!『針』のようなものに見えたが………!!」

42: 2011/09/22(木) 20:44:44.01 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「くそッ!なんとか『かすり』にとどめたものも………一体これは『誰が』射ったのだ!?」

ガサッ

ハム太郎「!?」

冷蔵庫から物陰が一人………いや、『一匹』

それは――その物陰の主は――――

ネズミ「………」

ハム太郎「………ネズミぃぃッ!?」

43: 2011/09/22(木) 20:46:00.06 ID:w+NrmittO
ガンバの冒険を思い起こさせるような勝ち目のなさだな

45: 2011/09/22(木) 20:48:29.73 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ――

という表現ではあまりにも曖昧すぎるか

正確には、こいつは『ドブネズミ』である

水を好み、大きいもので体長20~30センチ、体重は1キログラムに達するものもあり
ジャンプ力は2メートル以上、よく泳ぎ、よく食う(こいつの場合人肉さえも食う)

それが、『ドブネズミ』だ

46: 2011/09/22(木) 20:51:22.22 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(このネズミが『射った』のか?)

ハム太郎(そしてこのネズミがロコちゃんをあんなのにしたのか………?)

ハム太郎(一体どうやって………?)

――ドロォ

ハム太郎「ハッ!」

一旦ネズミから視線を外し、ハム太郎をかすった『針のようなもの』に目を向ける

先ほど壁にブチ当たった針のようなものは

――壁を、ドロドロに溶かしていたッ!!

47: 2011/09/22(木) 20:53:44.10 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「………(理解したのだ)」

ハム太郎「ロコちゃんをあんなのにしたのは………ネズミ………『貴様』だったのかッ!!」

ネズミ「………………」

ハム太郎「こいつは………メチャ許せんよなぁ………」

ネズミ「………」スッ

ハム太郎「許せんよなァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!」

49: 2011/09/22(木) 20:58:22.31 ID:Tw5Li7QcO
感情の高ぶりに任せて突進するハム太郎ッ!!

狙うはネズミの首ッ!!

しかしこのネズミはただのネズミではないッ!!

『ものをドロドロに溶かす針を飛ばす』ことができるネズミであるッ!(原作を見てる人は当然知ってるであろうが、これは『スタンド能力』と呼ばれる一種の超能力である)

ハム太郎がこのネズミを狙うと言うならばッ!!

当然ッ!!ネズミは『反撃』の体制に出るッ!!

50: 2011/09/22(木) 20:59:36.90 ID:FBx98YOd0
ハム太郎スタンド見えてんのか

52: 2011/09/22(木) 21:01:58.45 ID:Tw5Li7QcO
このままハム太郎が感情に任せて突進したならば………
間違いなくその先は死である
さながらブレーキの効かない車でチキンレースをするようなもの、必然の死………!

しかしハム太郎も馬鹿ではなかったッ!!!!

ハム太郎(ものを溶かす針を飛ばす針………)

ハム太郎(それを『かすって』しまった僕は、いつかは『溶けて』しまうのだ)

ハム太郎(だから僕が溶けちまわない内に『決着』をつける必要があるッ!!)

ハム太郎(これが最初で最後のチャンスなのだッ!!!!)

54: 2011/09/22(木) 21:04:55.56 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「………………」ガチャッ

ハム太郎(あれは………『発射台』?針を飛ばすための発射台なのか………?)

ハム太郎(だが『問題ない』のだ)

ハム太郎(先ほどは『不意をくらったからかすった』だけで………落ち着けば『避けられる』速度なのだ)

ハム太郎(問題なく避けて………そして『決着』をつけるッ!!)

55: 2011/09/22(木) 21:07:20.17 ID:Tw5Li7QcO
この時ハム太郎

『発射台』のようなものが見えたと言ったが、この『発射台』は『スタンド能力』であり、そこから発射される『針』ももちろん『スタンド』である

通常『スタンド』は『スタンド使い』にしか見えないはずなのだが、ハム太郎は何故か見えていたのだ
『スタンド使い』としての才能があったからなのか、それとも

ハム太郎の『野性』がもたらした『凄み』なのかッ!?

59: 2011/09/22(木) 21:09:29.72 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(残り3メートルッ!!)

ネズミ「………」キリキリ

ハム太郎(『照準』をつけているな………だが無駄だッ!人間相手なら通用するかもしれないが………ハムスター相手に果たして通用するかッ!?)

ネズミ「………………」

ハム太郎(残り2メートルッ!!!!)

60: 2011/09/22(木) 21:13:27.01 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「………!」ガチャッ

ハム太郎(発射態勢に入ったなッ!!来いッ!!)

――残り1メートルッ!!

ネズミ「………!!」

ガァァーーーーンッ!!

ハム太郎(発射したなッ!!)

この時、ハム太郎は弾丸の速度だけでなく、発射口の角度からも予測して右に避けたッ!これは計算ではなかったはずだ、ハム太郎の野性の勘がハム太郎を右に避けさせたッ!!

61: 2011/09/22(木) 21:16:16.90 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「うおおッ」グンッ

ネズミ「!!」

避けたッ!!僅か数ミリの差でッ!

ハム太郎「『勝った』ッ!!このまま一気に行かせてもらうのだッ!!!!」

駆ける!駆ける!!ハム太郎は勝利を信じて駆けるッ!そしてハム太郎とネズミの距離があと数センチというところでッ!!



――ハム太郎は気づいてしまったッ!!

62: 2011/09/22(木) 21:19:56.74 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「こいつ………なぜさっきから『表情』を変えないのだ?」

ハム太郎「普通なら今の一撃を避けたところで負けを確信する………そして絶望する」

ハム太郎「なのにこいつは絶望の表情もせず、さっきから同じ『こいつには既に勝っている』って表情のままなのだッ!!!!」

ネズミ「………………」

ハム太郎「まさかまだ策があるって言うのかッ!?まさか、有り得ないのだッ!!!!」

63: 2011/09/22(木) 21:21:52.85 ID:ThuhdAIX0
何だよこの組み合わせwwww

64: 2011/09/22(木) 21:22:50.85 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「何か分からないがとにかくくらえッ!!!!ネズミィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ビスゥッ!

ハム太郎「――かはっ!」

背中に走る激痛

ハム太郎「ば………バカな………これは………」

ハム太郎「さっき………避けたはずの………針………?」

65: 2011/09/22(木) 21:26:10.13 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「………ニヤリ」

ハム太郎「うぐぁっ………や、やっと………」

ハム太郎「表情を変えやがったな………この………………野郎ォォ………………」

それは『跳弾』と呼ばれる現象であり
ネズミは最初からハム太郎に『避けられる』ことを計算して、最終的に跳弾しハム太郎に当たるように『計算』したのだ
野性の勘では、勝てなかった

ハム太郎よりネズミの方が、一歩上手であったのだ――

66: 2011/09/22(木) 21:26:29.11 ID:tqCTy4mmP
しかしどう攻撃する気だったんだ

71: 2011/09/22(木) 21:30:35.63 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「ぐぁぁっ!!」ドサァ

ハム太郎「ぁぁぁあああああああああッ!!ああ………あああッ!!!」ドロォーッ

ハム太郎(ま………負けたッ!!負けてしまったッ!!)

ハム太郎(もう………ロコちゃんを助けられないッ!!)

ロコちゃん「………ハ………ム………………た………………」

ハム太郎(ごめん……ごめんなさいなのだ、ロコちゃんッ!!助けられなくてごめんなさいなのだッ!!!!)

ハム太郎「うぅぅ~~~~~~ッ!!」ポロポロ

とめどなく流れる涙をぬぐう力を、ハム太郎はもう持っていなかった

――完全敗北だ

75: 2011/09/22(木) 21:32:46.00 ID:Tw5Li7QcO
――その時

?「ハム太郎さぁん?大丈夫ですかぁ?」

?「ハム太郎くん、何かあったんでちゅか?」

ハム太郎「!!」

ハム太郎(あの声は――――)

こうし「ハム太郎さぁん………?」

りぼん「どうしたんでちょう………」

76: 2011/09/22(木) 21:34:39.22 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(こうしくん………?りぼんちゃん………ッ!?)

ネズミ「………?」

こうし「ハム太郎さんはどこでしょう………」

りぼん「――しっ!こうしくん、静かにするでちゅ………!」

こうし「え、えぇ?」

77: 2011/09/22(木) 21:37:12.43 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「あれを見て、こうしくん………!」

こうし「あ、あれは………………ッ!ね、ネズミですかぁッ!?」

りぼん「そしてその先には………見ちゅけまちたわ、わたしたちが探していた………」

こうし「――ハム太郎さぁんッ!!!!」

ハム太郎(なんでここに………!?)

81: 2011/09/22(木) 21:41:07.53 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「ハム太郎くんの言いたいことは何となくわかるでちゅ………『何故ここにいるか』でちゅよね?」

りぼん「わたしたちはハム太郎くんが地下ハウスに来るのがあまりにも遅いから、心配して見に来たんでちゅ」

りぼん「ハム太郎くんが集合に遅れるなんて珍しいから………タイショーくんに言ってこうしくんと二人で来たんでちゅ」

りぼん「どうやって入ったか………?それはトップシークレットでちゅ」

82: 2011/09/22(木) 21:44:11.51 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(や、やれやれ………オソロシー奴だな………)

こうし「そ、そんなことよりハム太郎さぁん!そのケガは一体………!?」

ネズミ「!!」ガチャッ

ハム太郎(マズイッ!!)

ハム太郎「に………………ろ!」

こうし「へ?」

ダーンッ!

こうし「わぁッ!?」ビシィッ

ネズミ「………!」

ハム太郎(やった!外してくれたッ!!)

83: 2011/09/22(木) 21:47:15.17 ID:Tw5Li7QcO
こうし「ハ、ハム太郎さぁん!!今のは何なんですかァッ!?」

りぼん「わからないこうしくん………ドロドロに溶けたハム太郎くん、そして今の針のようなもの………」

こうし「うわぁッ!?床がッ!床がドロドロですよぉッ!!」

りぼん「決定的ね、ハム太郎くんをあんなのにしたのはあのネズミ野郎でちゅね」

ハム太郎(ホントにオソロシー奴………!)

84: 2011/09/22(木) 21:51:07.43 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「――全て理解しまちた、ブッ倒すべきはあのヤローってことでちゅね?」

りぼん「あのヤローを倒さない限り、ハム太郎くんを助けられない………ヘヴィすぎまちゅね」

こうし「えっ?ええぇッ!?あ、あれを倒すんですかぁッ!?」

りぼん「いいこうしくん、『やる』しかないのよ、今のわたしたちは………」

りぼん「逃走も敗北も許されない………やれやれでちゅわ、ヘヴィずぎる!!!!」

86: 2011/09/22(木) 21:53:33.86 ID:KUUfA1Jg0
でちゅわが承太郎か胸熱

87: 2011/09/22(木) 21:53:39.07 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(ば、バカな!よすのだ、逃げるのだ………こうしくんたちに勝ち目はないのだッ!!)

ハム太郎「や………め、る………………の………だぁぁぁ………」

りぼん「ハム太郎くん………しゃべってはいけまちぇん、溶ける速度が増すだけでちゅわ………………」

りぼん「大丈夫………………作戦がありまちゅ」

ハム太郎(さ………)

こうし「――作戦ッ!?」

88: 2011/09/22(木) 21:56:32.04 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「こうしくん」

こうし「はっ、はぁいッ!!」

りぼん「いい?この作戦はあなたがいないと意味がありまちぇん」

こうし「へっ?」

りぼん「あなたがしっかりしてくれないと………みんな死にまちゅわ」

こうし「えっえぇぇぇ~~~~~~~ッ!?」

90: 2011/09/22(木) 21:59:54.36 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(こうしくんが中心の作戦………?何だそれ、無謀すぎはしないかァッ!?)

こうし「なっなな、何でぼくなんですかぁッ!?無理ッ!無理ィィッ!『できるわけがありませェン』ッ!!」

りぼん「今………できるわけがない、そう言いまちたか?」

こうし「い、言いましたよ!できるわけが………」

りぼん「その言葉、後4回だけなら言っていいでちゅよ」

こうし「へ!?」

92: 2011/09/22(木) 22:02:40.69 ID:Tw5Li7QcO
こうし「い………今、なんて………」

りぼん「『できるわけがない』と後4回までなら言っていい………そう言いまちた」

こうし「ど………どういうことですかぁ?」

りぼん「後4回言い終えるまでに………『覚悟』を決めなちゃい」

こうし「――『できるわけがありませェン』ッ!!」

94: 2011/09/22(木) 22:05:33.58 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「後3回よ………こうしくん、いい?よく聞いて」

こうし「ハァーッ、ハァー………で、できるわけがない………」

りぼん「今のはカウントしまちぇんわ………いい?こうしくん、作戦は至って単純………この上なく簡単よ」

りぼん「わたしが『おとり』になるから、あなたがあいつに『とどめ』を刺しなちゃい」

こうし「でっ――『できるわけがありませェン』ッ!!!」

96: 2011/09/22(木) 22:09:42.08 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「後!………2回よ、こうしくん、やるしかないの、わかるでしょこうしくん」

こうし「ハァーッ、ハァーッ!ううぅぁああ………!」

りぼん「あなたがやらなければ、ここにいるわたしたちはみんなやられちゃうでちゅ」

こうし「ハァーッ!ハァーッ!!」

りぼん「みんな………みんなよ、それは、ハムちゃんずのみんなも当然含まれているわ」

こうし「みんな………みんな………!」ボロボロ

りぼん「だから………『勇気』を出して………!」

こうし「それでも………『できるわけがありませェン』………!!」ボロボロッ

99: 2011/09/22(木) 22:14:27.81 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「………後1回よ」

こうし「ぼくに………ぼくに『勇気』なんてありませェン………!」

こうし「これが『ぼく』なんです、これがぼくの進んでる『道』なんです………」

こうし「どうしても『一歩』を踏み出せない………それが………このぼくなんです………!」
りぼん「………いいえ!あなたは『勇気』を持っているッ!そして『一歩』を踏み出せるハムスターでちゅわッ!!」

101: 2011/09/22(木) 22:17:49.99 ID:Tw5Li7QcO
こうし「………ぼくには『ない』ですッ!!」

りぼん「いいえッ!あなたは確かに持っているッ!!『勇気』をッ!!」

りぼん「わたしは知っていまちゅわッ!こうしくんの勇気をッ!!」

こうし「嘘ですッ!ぼくには勇気なんて………」

りぼん「――あなたはいつでも、じゃじゃハムちゃんがピンチの時は勇気を出していまちた」

こうし「!」

りぼん「じゃじゃハムちゃんを助けるためなら、あなたはいつでも勇気をふりしぼったッ!!」

102: 2011/09/22(木) 22:19:59.52 ID:Tw5Li7QcO
こうし「あれ………は………」

りぼん「あれを『勇気』と呼ばないで何と呼びまちょうッ!?あなたは勇気あるハムスターなんでちゅッ!!」

りぼん「その勇気を今ッ!!わたしたちの為にふりしぼって欲しいんでちゅッ!!」

こうし「――ううぅッ!」ボロボロ

りぼん「もう………時間がありまちぇん」

103: 2011/09/22(木) 22:20:35.56 ID:ZOat4Aih0
再生されるから辛い

105: 2011/09/22(木) 22:22:50.83 ID:Tw5Li7QcO
こうし「ううう………うあああああああ………ッ!!」

りぼん「こうしくん………」

こうし「………ッ!………!」グイッ

りぼん「………!」

こうし「………今!ぼくは泣きたい!」

こうし「怖くて怖くて、逃げ出したいですッ!逃げて、泣きたいッ!!」

こうし「でも………!」

こうし「怖がるのもッ!泣くのもッ!!ハム太郎さんを助けてからにしますッ!!」

こうし「ハム太郎さぁんッ!!見ていてくださいッ!!――ぼくの『勇気』をッ!!」

106: 2011/09/22(木) 22:25:28.99 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「こうしくん――――――」

こうし「りぼんちゃんッ!合図をお願いしますッ!!」

ハム太郎(こ………こうしくん)

ハム太郎(あの………こうしくんが………)

ハム太郎(――負けるなこうしくんッ!!負けるなッ!!負けるなッ!!!!)

ネズミ「………」ガチャッ

ネズミがスタンドを構えた

107: 2011/09/22(木) 22:29:03.64 ID:Tw5Li7QcO
りぼん「こうしくんッ!!突っ込みまちゅわよッ!!」ダッ

こうし「はっ!はぁいッ!!」ドンッ

ネズミ「――!」

二人同時に突っ込んできたかッ!!
二人同時に潰すのは無理ダナ
ならばドチラを『先』に潰そうかな
あの変な柄をしたヤローは貧弱そうだ、まるでダメ、こいつは後でも『潰せる』
――なら、先にリボンの方を潰すか

ネズミ「………………」ガチャリ

りぼん(!!やはりでちゅかネズミヤロー、予想通りでちゅわッ!!)

111: 2011/09/22(木) 22:33:07.46 ID:Tw5Li7QcO
こうし(――ぼくは自分が情けないッ!!)

こうし(りぼんちゃんは『おとり』になると言ったッ!女の子なのにッ!!『覚悟』を持ってそう言ったんだッ!!)

こうし(ぼくときたら、今の今までウジウジして………ッ!だけどッ!『覚悟』ならぼくも今決めたんだッ!!)

こうし(りぼんの覚悟を無駄にするなこうしッ!!一回で決めるんだッ!!――『勇気』をふりしぼれッ!!)

113: 2011/09/22(木) 22:36:01.01 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「………………」

バァーーーーーーーンッ!!!!

りぼん「来たッ!!!!行きまちゅわよこうしくんッ!!!!」

こうし「はっ――はぁい!!!!」

ネズミ「――――」

――大丈夫だ、失敗はない
あのりぼんは沈む、次はあいつだ、『問題はない』――

りぼん「うぐぅぁッ!!」ビスゥッ

りぼん「うああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」ドロォッ

114: 2011/09/22(木) 22:39:00.29 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(こうしくんッ!!)

りぼん(こうしくんッ!!!!)

ネズミ「………」ガチャッ

ネズミ「………………?」

――おかしいな
あいつ………………『どこへ行きやがった』?



こうし「ここだよ………」

┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

115: 2011/09/22(木) 22:41:54.89 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「ッ!!!!?」クルゥッ

┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

――こ、こいつ………
いつの間に俺の『背後』にッ!?
あんな………ノロマそうだったのにッ!?――

こうし「ぼくの名前はさ………『こうし』って言うんだ………」

こうし「ぼくの大好きな人が付けてくれた名前でさ」

117: 2011/09/22(木) 22:44:06.44 ID:Tw5Li7QcO
こうし「知ってるかい?『子牛』………」

こうし「小さくってもさ………『牛(bull)』なんだよッ!!」

ネズミ「――――」

――ヤバイッ!!逃げ――

こうし「ブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブル
ブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルブルゥゥゥーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

118: 2011/09/22(木) 22:47:10.04 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「――――ッ!!!!」

――ギャアアアアアアアッ!
くそッ!こいつ俺の目をォォォッ!!!!
なぁぁァァァァァめてんじゃあーーーねェェェェェェーーーーゾォォォォォォッ!!!!
俺のフンより下劣な存在のくせにィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!

こうし「ブルゥゥゥゥァァァアアアーーーーーーーーーーーッ!!!!」

ドグチァッ!

ネズミ「――――」

120: 2011/09/22(木) 22:49:51.84 ID:Tw5Li7QcO
ネズミ「」ガクゥッ

こうし「ハァーッ!ハァッ!ハァーッ!」

りぼん「や………やった!こうしくんがやりまちたわ!!」

ハム太郎(すごいのだ………こうしくん………)

こうし「ハァー………ハム太郎さぁん………りぼんさん………」

この場にいたハムスター全員が安堵した



――まさにその時だったッ!!

122: 2011/09/22(木) 22:51:53.13 ID:Tw5Li7QcO
ガァァーーーーンッ!!!!

こうし「――え」

ビスゥッ!

りぼん「!!」

ハム太郎「ッ!?」

こうし「う………あ、ああ?」ドロォ

ガクンッ

こうし「ば………バカな………ぼくは………確かに………」

りぼん「こうしくんッ!!!!」

ハム太郎(バカなッ!あいつはもう死んだはずッ!!)

ネズミ「――」

ハム太郎(なのにッ!!!!)

124: 2011/09/22(木) 22:54:41.04 ID:Tw5Li7QcO
こうし「どぉぉぉぉぉぉぉしてやられてるんだァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!???」

こうしを射った一発!
頂点から底辺へ、天国から地獄へッ!突き落とすかのような一発ッ!!

射ったのはッ!!!!

虫食い「………………」ガサッ

――『二匹目』!!もう一匹いたのだッ!!!!

『ネズミ』は『二匹』いたのだッ!!!!

125: 2011/09/22(木) 22:56:09.69 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(なんだってェェェェェェーーーーーッ!!!!)

りぼん「ば………バカなッ!!」

こうし「うぁ………ぁぁぁああああ………!!ぁぁぁぁぁあッ!!」

こうし「うああああああああああああああッ!!!!ハム太郎さぁんッ!!!!」

ハム太郎(こうしくんッ!!くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!)

126: 2011/09/22(木) 22:58:47.47 ID:Tw5Li7QcO
こうし「ダメだったッ!!ぼくではやはりダメだったッ!!!!ハム太郎さぁんッ!!!!ぼくはできなかったぁぁぁ………ッ!!!!」ボロボロ

りぼん(こうしくんのせいじゃあない………まさか………まさか『二匹目』がいたなんてッ!!『運』がなさすぎたッ!!)ポロポロ

ハム太郎(みんなぁぁぁ~~~~ッ!!ロコちゃん………ッ!!も………もう、ダメなのだッ!!)

ハム太郎(もう『希望(スター)』はないのだッ!!!!)

127: 2011/09/22(木) 23:01:11.52 ID:Tw5Li7QcO
希望は終えたのかッ!?


――否ッ!!!!

希望(スター)は失われないッ!!

星は輝く、いつでもッ!!そして正しき者を導くのだッ!!

――希望はあったッ!!




仗助「承太郎さんッ!!いましたよッ!!ネズミがッ!!!!」

129: 2011/09/22(木) 23:03:45.41 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎(何ッ!?)

りぼん(に――人間でちゅわッ!!)

仗助「グレート………!こいつ、冷蔵庫に………『食糧』ってわけかァ~ネズミのくせによォーーッ!!」

虫食い「………!」

仗助「う………!目が合っちまった………ぐ、グレート」

130: 2011/09/22(木) 23:04:28.97 ID:vBrJ3z9b0
杜王町に住んでたんだなwwwwwwwwww

132: 2011/09/22(木) 23:06:27.79 ID:Tw5Li7QcO
虫食い「………………」グィィーン

仗助「承太郎さんッ!ここっスよッ!!」

虫食い「………………」ガチャ

仗助「や、やべぇ…………間に合わねえ」

仗助(そしてこのスタンドの形………『何かを飛ばすスタンド』だッ!!)

虫食い「――」

ドンッ!!

136: 2011/09/22(木) 23:10:00.73 ID:Tw5Li7QcO
仗助「やべぇッ!!ドラァッ!!」

咄嗟に仗助も既に承太郎から受け取っていたベアリング玉で反撃するッ!

仗助「うっ!!」

仗助(針のようなものだ!きっとこれに刺されると溶けるんだッ!)

仗助(素手で弾き飛ばすか!でも気持ち悪いからやめとこう………!)

とっさに傍にあったフライパンを手にとる仗助
それで虫食いのスタンドを弾いたッ!!

139: 2011/09/22(木) 23:13:40.71 ID:Tw5Li7QcO
仗助「うっ!フライパンが溶けてやがる………やっぱ触らなくてよかったァ~………ッ!」

仗助「さて………俺の放った玉は!?」

虫食い「………」ググググ

仗助「や、野郎ォッ!!!!」

虫食い「――――」ガクゥンッ

仗助「あ――ほッ!としたぜェ~~当たっていたッ!!!!」

仗助「やってけたぜェ~~~~~承太郎さん!台所っスよ!今仕留めたっス!!」

140: 2011/09/22(木) 23:15:40.56 ID:Tw5Li7QcO
承太郎「………」ノソッ

ハム太郎(ま、また人が………)

承太郎「やったのか?一匹………」

仗助「もちろんっスよ!………って………『一匹』?っとこたぁ、まさか………」

承太郎「ああ………ネズミは『二匹』いる」

仗助「ガァーーーンッ!嘘でしょ………」

承太郎「む?」

141: 2011/09/22(木) 23:18:34.45 ID:Tw5Li7QcO
ハム太郎「………」

りぼん「………」

こうし「………」

承太郎「ハムスター………?ハッ!」

ネズミ「」

承太郎「まさか………」

仗助「承太郎さんッ!女の子が一人やられてますけど、今ならまだクレイジー・Dで治せるっスよ!!」

承太郎「いや仗助………どうやら治すのは一人じゃなくて、『一人と三匹』のようだぜ」

142: 2011/09/22(木) 23:20:53.26 ID:Tw5Li7QcO
仗助「へ?」

承太郎「見てみろ」

仗助「………?うわッ!ハムスターっスか!?こいつら溶けてるじゃねーっスか!!」

承太郎「まだ生きてるぜ………そして側には」

仗助「あ!ネズミ………まさかこいつが………」

承太郎「『二匹目』だな………やれやれ、まさかハムスターにやられるなんて思っちゃあいなかっただろうな」

145: 2011/09/22(木) 23:22:46.43 ID:Tw5Li7QcO
仗助「な、なんでこいつらがやったってわかるんスかァ?」

承太郎「さぁな………飼い主がやられてプッツンきたのかもな、早く治してやれ仗助」

仗助「は、はい」

ドギャンッ!!

ロコちゃん「う………うぅん………?」

仗助「大丈夫か?」

ロコちゃん「ひゃっ!あ、あなたたち………誰………?」

146: 2011/09/22(木) 23:25:24.95 ID:Tw5Li7QcO
承太郎「俺たちが誰かなんて気にしなくていい、君は悪い夢を見ていたんだ」

仗助「そ、そーそーッ」

ロコちゃん「………ううん………なんとなく覚えてる………あなたたちが助けてくれたの?」

承太郎「いいや………」

ロコちゃん「?」

承太郎「礼なら、君のハムスターにすることだな、行くぞ仗助」

仗助「えッ!わ、わかったっスよ、せっかちだなぁ承太郎さんはッ!」

ロコちゃん「ハム太郎が………?」

147: 2011/09/22(木) 23:27:16.37 ID:Tw5Li7QcO
ロコちゃん「ハム太郎………」

ハム太郎(ロコちゃん………)

ロコちゃん「………」ニコッ

ロコちゃん「ありがとっ、ハム太郎!」

ハム太郎「――へけっ!」

149: 2011/09/22(木) 23:29:13.81 ID:Tw5Li7QcO
――その後

こうし「もーッ、ホントに怖かったですよぉぉぉぉぉ!!!!」

りぼん「まぁまぁ、よく頑張ったから、じゃじゃハムちゃんにこうしくんがかっこよかったって言っておいてあげまちゅわ」

こうし「ホントですかァ!?」

りぼん「ホントホント、ほら、はやく地下ハウスに行きまちょう」

こうし「はぁい!ハム太郎さんも早く来てくださいね!」

150: 2011/09/22(木) 23:31:41.98 ID:Tw5Li7QcO
――――――――

承太郎「………」

仗助「それにしても、マジであのハムスターたちがネズミをやっつけたんですかね」

承太郎「さぁな………」

承太郎(やれやれ………奇妙なハムスターだったな………)

承太郎(あんな小動物が、飼い主の為に闘ったか?………やれやれ、俺らしくねーな)

153: 2011/09/22(木) 23:34:49.26 ID:Tw5Li7QcO
――――――――――――

ロコちゃん「今日はとっても楽しかったね、明日はもっと楽しくなるよね!ハム太郎!」

ハム太郎「へけっ!」


――これは、ジョースターとハムスター

二つの『星』を持つ者たちの『奇妙な冒険』

その、一部である――


Fin

154: 2011/09/22(木) 23:36:00.91 ID:p+2wkDv20
勝った!第一部完ッ!

155: 2011/09/22(木) 23:36:36.76 ID:Tw5Li7QcO
俺はなんてものを組み合わせちまったのだろう
ありがとうございました

161: 2011/09/22(木) 23:46:57.08 ID:PNvUghjTO
面白かった

引用元: ハム太郎「耳をかじられている、こいつは『虫食い』と呼ぶのだッ」