1: 2013/01/30(水) 19:42:51.98 ID:+aP9W+250
サクラ「……し…シンジさん?」

シンジ「ん、なに?」

サクラ「なにじゃありませんわ!! いきなりなに言うてるんです!?」

シンジ「え?」キョトン

サクラ「しらばっくれないで下さい!!」

10: 2013/01/30(水) 19:48:58.98 ID:+aP9W+250
シンジ「…………」

サクラ「…ほんまになんなんですか」

シンジ「ところで今日のご飯は何かな、やる事無いから食事が一番の楽しみなんだよね」

サクラ「…知りません」プイッ

シンジ「えー、昨日までは聞けば教えてくれたのに」

サクラ「シンジさんがそういう態度なら私も接し方変えさせてもらいますんで」

シンジ「そんなに怒らないでよ、良いじゃないか別に」

サクラ「……ちっとも良くありませんけど、シンジさん女の人に言うたらあかん事言ったって自覚あります?」

シンジ「ん?」

サクラ「……」イラッ

12: 2013/01/30(水) 19:54:11.79 ID:+aP9W+250
サクラ「……もう言いです、また時間になったら来ますんで、じゃ」スタスタ

シンジ「あ、ちょっと待ってよサクラちゃん」

サクラ「…なんですか、私はシンジさんだけ構ってる訳行かないんですが」

シンジ「…うん、それはわかってるよ」

サクラ「なら引き止めんといて下さい」スタスタ

シンジ「待って!! 待ってよ!!」

サクラ「………なんなんですかもう…」

シンジ「………一人になるの…嫌なんだ…」

サクラ「………」

シンジ「……わがままだって思うけど、サクラちゃんしかまともに話してくれる人居ないんだよ」

15: 2013/01/30(水) 20:00:38.69 ID:+aP9W+250
サクラ「……そんな事言うたかて…私も仕事あるし…」

シンジ「………」ショボン

サクラ「……うぅ…ちょっとだけですからね?」

シンジ「っ!! ありがとうサクラちゃん!!」

サクラ「……はぁ、まったくもう…」

17: 2013/01/30(水) 20:06:39.07 ID:+aP9W+250
サクラ「…それで、私引き止めてどうするんですかシンジさん」

シンジ「……えーと」

サクラ「…考えてないなら仕事の邪魔せんといて下さいよ…はぁ…」

シンジ「…ごめん」

サクラ「謝るんならさっきのにして下さい、けっこう怒ってるんですからね?」


シンジ「なんで?」

サクラ「……………殴っても構わへんやろか?」ムカッ

19: 2013/01/30(水) 20:11:38.46 ID:+aP9W+250
シンジ「ああごめん、そんなに傷付くなんて思ってなかったからつい…」

サクラ「…ついで暴言吐かんといて下さいよ、ホンマ殴りますからね?」ムカムカ

シンジ「ごめん、謝るよ」

サクラ「…はぁ、もう言わんって約束して下さいよ?」

シンジ「もう言われたくない?」

サクラ「当たり前ですやん、女の子はそういうの気にするんですよ?」

シンジ「へぇ、そうなの?」

サクラ「そうなのて…シンジさん非常識過ぎやない?」ジト

21: 2013/01/30(水) 20:17:53.32 ID:+aP9W+250
シンジ「………そうだよね、僕が非常識だからこんな事になった訳だし…」シュン

サクラ「……あ…す、すいませんシンジさん…」

シンジ「…良いんだよ気を使わなくたって…サクラちゃんは間違ってないし…」

サクラ「………あー…地雷踏んでもうたかな…」オロオロ

シンジ「………」イジイジ

サクラ「…シンジさん…確かにシンジさんは取り返しのつかない事したかもしれません、でも床にのの字書いたってなんも変わりませんよ?」

シンジ「………」ウジウジ

サクラ「…めんどくさい人やなホンマ…あーもう謝りますからいじけるのやめてくれへんシンジさん!?」

23: 2013/01/30(水) 20:24:13.24 ID:+aP9W+250
シンジ「……僕がいじけようが元気だろうが関係ないよ、どうせ僕は嫌われ者だし」イジイジ

サクラ「……はあ…どないしよ」

シンジ「僕が非常識だからミサトさんもアスカも僕にキツくあたるんだ…」ショボン

サクラ「………」

シンジ「その上現在唯一の話し相手のサクラちゃんにまで嫌われるんだ…もう嫌だ…」ウジウジ

サクラ「そ、そんな事あらへん!!」

シンジ「…………」

サクラ「私はシンジさんの事嫌ったりしない!!断言したります!!」

25: 2013/01/30(水) 20:33:05.52 ID:+aP9W+250
シンジ「……ホント?」チラッ

サクラ「ホンマです!!」コクリ

シンジ「ホントにホント?」

サクラ「ホンマですってば」

シンジ「……でもそう言ってた人みんな見事に手のひら返したし」

サクラ「私は違いますってば!!お兄ちゃんの顔に泥塗るような真似出来へんもん!!」

シンジ「ぶーす」

サクラ「なっ…」

シンジ「…ぶぅぅぅす」

サクラ「……シンジさん?」ビキビキ

27: 2013/01/30(水) 20:38:32.28 ID:+aP9W+250
サクラ「……言わへんって約束速効でぶっちぎりおったよこの人…」

シンジ「…………」

サクラ「…最低ですわ、なんでそんな事言えるんかわからへん!!」

シンジ「……嘘つき」

サクラ「……は?」

シンジ「さっき何があっても絶対に嫌いにならへん言うたやん自分」

サクラ「………うぐっ」

シンジ「どういう事やねん、自分の口から出たもんに責任取れへんの?なあ?」

サクラ「関西弁使うのやめてくれへん?ごっつムカつくわそれ」

28: 2013/01/30(水) 20:39:56.66 ID:i6WA4tAJO
無視せずに構っちゃうサクラちゃん可愛い

29: 2013/01/30(水) 20:46:51.74 ID:+aP9W+250
シンジ「そっくりそのまま返したる、なんやねんその口調大阪もうあらへんのやから標準語しゃべりぃや」

サクラ「……………………………………」ビキビキ

シンジ「黙っとらんでなんか言えや」

サクラ「……どうしてそんな事言えるんや、酷すぎって自分でわからんの?」ジワッ

シンジ「…………」

サクラ「…………」ウルウル

シンジ「…ごめんサクラちゃん、絶対に嫌いにならないって言うから…試したくなって…」

30: 2013/01/30(水) 20:52:58.04 ID:+aP9W+250
サクラ「……お兄ちゃんがよろしく言うてなかったら嫌っとるところですよ、そういうのホンマ嫌や…」

シンジ「…ごめん」

サクラ「………まぁ、試したくなる気持ちは分かりますよ? シンジさんも相当辛いんやろうし」

シンジ「でも…自分が辛いからって人を傷つけていい理由になんかならないよ」

サクラ「……シンジさん」

32: 2013/01/30(水) 21:00:41.07 ID:+aP9W+250
シンジ「…わかってる筈なのにね…どうしてこんな事するんだろ…ははっ」

サクラ「……その…シンジさん」

シンジ「…良いよもう、僕になんか構ってたらサクラちゃんまで酷い目に合うよ?」

サクラ「………そんな事言わんでよ」

シンジ「…言うよ、僕は疫病神なんだ…だから近付かない方が身の為だよ」

サクラ「シンジさん!!」

シンジ「………大丈夫、トウジならわかってくれるから、無理しないで?」

33: 2013/01/30(水) 21:04:00.90 ID:+aP9W+250
サクラ「……っ…!!」

シンジ「妹が酷い目に合う事の方が…トウジなら我慢ならない筈だもん、そうでしょサクラちゃん」ニコッ

サクラ「…確かにそうかも知れへん、でもお兄ちゃんならこう言う筈や」

シンジ「………」

サクラ「…友達を大事にせん奴は最低やって、絶対に言うと思う」

シンジ「…友達?」

サクラ「そうや、シンジさんはお兄ちゃんの友達や、だから無下になんて出来へん」

シンジ「……だからそれは」

サクラ「それと私とも友達なんや、なら大事に思って当然やない?」

シンジ「え?友達だったの?」

サクラ「」

34: 2013/01/30(水) 21:09:40.77 ID:+aP9W+250
サクラ「」

シンジ「ごめん、まったくそんなつもりなかった」

サクラ「…こ、これからなればええやん?」

シンジ「僕さ、友達になってくれませんかって聞かれた時どう反応すれば良いか分からないんだよね、だってさ普通友達って俺達友達だよな!!とか言わないと思うしなんか裏ありそうで怖いもん」

サクラ「ならどうしろ言うんや…」

シンジ「あ、勘違いしないでね?僕はサクラちゃん好きだよ? 友達とかそういうのじゃなくて」

サクラ「えっ」ドキッ

36: 2013/01/30(水) 21:15:15.96 ID:+aP9W+250
シンジ「サクラちゃん?」

サクラ「ふぁ!?」ビクッ

シンジ「僕、なんかおかしい事言ったかな?」

サクラ「い、いや…言うてへん…と、思う…」ドキドキ

シンジ「でも、顔が真っ赤だよ?」

サクラ「ちょっと暑いだけです!! なんでもあらへん!!」ブンブン

シンジ「ふーん? ならいいけどさ」

サクラ「……うぅ…不意討ちはビビるからやめて欲しいわ…」ボソッ

シンジ「………」

38: 2013/01/30(水) 21:24:45.71 ID:+aP9W+250
シンジ「………」

サクラ「………」ドキドキ

シンジ「…やっぱりサクラちゃんってトウジの妹なんだよね…うん」

サクラ「…え、なんでです?」

シンジ「いやさ、正直顔は似てないし」

サクラ「はあ、せやろか?」

シンジ「うん、言われるまで分かんなかったもん」

サクラ「それはシンジさんが14年の間エヴァに居たからとちゃいますの? ほら最初にお姉さんじゃなくて?って確認したやないですか」

シンジ「それもあるけどやっぱり似てないよ、サクラちゃんかわいいし」

サクラ「うっ…!?」ピクッ

40: 2013/01/30(水) 21:29:15.32 ID:+aP9W+250
サクラ「し…シンジさん? さっきと言ってる事違いますやんそれ…」ドキドキ

シンジ「え、そうかな…」
サクラ「そうですよ…だって、さっきは…ぶ…ぶすって…」モジモジ

シンジ「だって冗談だもん」

サクラ「…………うぅ…」
シンジ「僕さ、なんか冗談キツいとこあるらしいからさ、ごめんサクラちゃん」

サクラ「い、いや良いですけど…」ドキドキ

42: 2013/01/30(水) 21:35:58.14 ID:+aP9W+250
サクラ「冗談だってわかってるならそんなに怒らないで済むからもう平気ですわ、シンジさんがそれで気が済むなら我慢します」

シンジ「うん…ありがとう」

サクラ「でもあんまりキツいのは勘弁して下さいね?」ニコッ

シンジ「うん、前向きに検討するね?」

43: 2013/01/30(水) 21:41:49.68 ID:+aP9W+250
シンジ「今思ったけどさ、もう一つトウジにそっくりな所見つけた」

サクラ「えと、もう一つ?」

シンジ「うん、サクラちゃんって、他の人の事ほっとけないタイプでしょ?」

サクラ「…あ…まあ確かに…」

シンジ「そういう優しい所、凄い似てるよ」

サクラ「…せ、せやろか?」モジッ

シンジ「うん、トウジもなんだかんだで面倒見良かったもん」

サクラ「……うん」

47: 2013/01/30(水) 21:45:50.36 ID:+aP9W+250
サクラ「あ、もう一つってなんの事です?」

シンジ「トウジと似てる所?」

サクラ「はい、私とお兄ちゃんが似てる部分て正直あんまり無いし、シンジさんも言うてた通り」

シンジ「うん、見た目は兄妹にはあんまり見えないかな?」

サクラ「じゃあ、何処です?」

50: 2013/01/30(水) 21:52:31.52 ID:+aP9W+250
シンジ「サクラちゃんと居るとさ、トウジと一緒にいるような感覚になるんだよね」

サクラ「なんでです?雰囲気とか?」

シンジ「雰囲気は全然違うよ、サクラちゃん頭良さそうだし」

サクラ「はぁ、んじゃ何処なんです?」

シンジ「臭い、かな」

サクラ「…………………………匂い?」ピクッ


シンジ「うん、サクラちゃんの体臭があの万年ジャージのそれと酷似してて凄く落ち着くんだ」

サクラ「…ぇ…?」

52: 2013/01/30(水) 21:58:08.38 ID:+aP9W+250
サクラ「…………え?」

シンジ「あれ?どうかした?」

サクラ「……………」

シンジ「おーい、サクラちゃん?」


サクラ「………私…臭いですか?」ウルッ

シンジ「え?なんで?」

サクラ「だって!!お兄ちゃんとおんなじ臭いって言った!!お兄ちゃんの何日も洗ってないジャージとおんなじ臭いって言ったぁ!!」ウルウル

シンジ「あ、やっぱりあんまり洗ってなかったんだあのジャージ、ずぼらだなぁトウジ」

55: 2013/01/30(水) 22:05:14.91 ID:kb3p1IcO0
わろた

56: 2013/01/30(水) 22:07:12.36 ID:+aP9W+250
サクラ「私はきちんとお風呂入ってるし洗濯もちゃんとしとるもん!! 汗だくのまんま寝転がるお兄ちゃんと違うもん!!」ポロポロ
シンジ「サクラちゃんいきなり泣かないでよ? 僕はくさいって言ってないよ!?」

サクラ「でもお兄ちゃんとおんなじ言うたやない!!お兄ちゃんお風呂入る前に抱きつくからくさいんやもん!!」ポロポロ

シンジ「一緒に生活して同じ食生活だと体臭は似るらしいからねぇ」

サクラ「私嫌やっていつも言っとったもん!!だからお兄ちゃんの後にお風呂入るの嫌なんや!!」ポロポロ
シンジ「わかったよ、わかったから落ち着いて、ね?」ヨシヨシ

サクラ「…うぅ…ひっぐ…」グスッ

61: 2013/01/30(水) 22:18:26.71 ID:+aP9W+250
シンジ「僕はくさいって思わないって、そんな事言ったらトウジがかわいそうだよ?」

サクラ「………私くさくないもん」ウルウル

シンジ「うん、サクラちゃんは良い匂いだよ? 近くに居ると落ち着くよ」

サクラ「………ホンマ?」

シンジ「うん」ヨシヨシ

サクラ「…………」ギュッ

62: 2013/01/30(水) 22:19:57.48 ID:+aP9W+250
シンジ「…あの頃さ、よくふざけてトウジもしがみついてきたな、楽しかったな…学校」

サクラ「やっぱりくさいんやないの!! お兄ちゃん好きやけど臭いだけはあかんかったもん!! 私が抱きついてお兄ちゃん思い出すってそういう事やない!?」ブワッ

シンジ「ああ!?サクラちゃん落ち着いてよ!?サクラちゃんは臭くないよトウジみたいな逞しい男気溢れるウェットなスメルだから大丈夫だってば!?」

サクラ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!シンジさんのあほー!!!!」バタバタバタッッ!!

シンジ「サクラちゃん!? サクラちゃーん!?」

64: 2013/01/30(水) 22:20:25.28 ID:2AE9VNsq0
医官だから消毒薬の匂いとかしそうだな

66: 2013/01/30(水) 22:28:22.91 ID:+aP9W+250
シンジ「待ってよサクラちゃん!! 泣かないで!?」ガシッ

サクラ「嫌や!!シンジさんなんか嫌いやもん離して!!」ポロポロ

シンジ「嫌だ!!」

サクラ「なんでや!!くっさい女の子なんか嫌なんやろアスカさんとかマリさんとかの方がええんやろ!!」

シンジ「そんな事言ってないよ!!僕はサクラちゃんと一緒に居たいよ!!」

サクラ「じゃあなんで酷い事言うてくるんや!!私なんかいじめてそんなに楽しいん!?」ウルウル

シンジ「凄く楽s…ゲフンゲフンいじめてなんかないよ!!サクラちゃんと話してる、サクラちゃんと同じ所に居られるのが凄く嬉しくて、凄いドキドキするんだ!!」

サクラ「え…」

68: 2013/01/30(水) 22:34:24.92 ID:+aP9W+250
サクラ「………それは」

シンジ「言ったよ僕は、さっきもサクラちゃんの事好きって」

サクラ「…ぇ…あぅ…」タジッ

シンジ「…サクラちゃんは、僕を嫌いになるの?」

サクラ「……………」

シンジ「…さっきはならないって言ったよ?嘘なの?」

サクラ「…嘘じゃあらへん」フルフル

シンジ「なら、泣かないで?僕も謝るから…ね?」

サクラ「……うん」コクリ

シンジ「…うん、素直だねサクラちゃんは」ヨシヨシ

サクラ「……えへっ」

70: 2013/01/30(水) 22:39:51.61 ID:+aP9W+250
…………

シンジ「…はぁ、サクラちゃんかわいいなぁ」ウットリ

シンジ「友達の妹ってジャンルだけでご飯が三杯イケるよ、すごくイケない事してる気分になるよね」

シンジ「……ミンチになったブラザー…僕、なんとか頑張って生きるよ」

シンジ「カヲルくんが居なくても、女の子達をいじめていじめていじめ抜くよ」

シンジ「明日は誰いじめよっかな…」ウットリ


終劇

72: 2013/01/30(水) 22:43:15.16 ID:+aP9W+250

75: 2013/01/30(水) 22:49:35.77 ID:2AE9VNsq0
やっぱ一番いじめ甲斐があるのはアスカだな

76: 2013/01/30(水) 22:53:40.10 ID:geW7HXlI0

引用元: シンジ「ぶぅぅすっぅぅぅぅっ!!!!」サクラ「えっ!?」