1: 2011/11/01(火) 12:27:50.01 ID:+DOIyH/60
―中学校―

教師「委員長」

委員長「はい?」

教師「今日から転校してきた子なんだ。学校の案内とかしてやってくれないか?」

雪少女「おはようございます!」

委員長「あ、はい!いいですよ!じゃあ、行きましょうか?」

雪少女「はい!よろしくおねがいします」

委員長「どこから案内しようかなぁ……よし、向こうから―――」

雪少女「あ……」

委員長「ひぃ!?」

委員長(な、なに……?手がすっごく冷たかった……)

4: 2011/11/01(火) 12:31:16.37 ID:+DOIyH/60
委員長「えっと……」

雪少女「ふふ」

委員長「な、なに?」

雪少女「いえ、貴女の手……すごく温かったから」

委員長「そ、そう?」

雪少女「はい」

委員長「……つめたっ!!」

雪少女「そ、そんなに冷たいですか?」

委員長「う、うん……冷え性?」

雪少女「んー……では、手袋します」

雪少女「はい。これで手を握っても大丈夫ですよ?」

委員長「そ、そうだね」

委員長(なんか変な子)

6: 2011/11/01(火) 12:34:37.22 ID:+DOIyH/60
委員長「えっと、ここが音楽室で……」

雪少女「はい」

委員長「向こうが美術室」

雪少女「はい」

委員長「……」

雪少女「なんですか?」

委員長「いや、いつまで手を握ってればいいのかと」

雪少女「うふ……あのぉ」

委員長「はい?」

雪少女「私とお友達になってもらえませんか?」

委員長「え、うん。勿論だよ。むしろ私からお願いしたいぐらいで」

雪少女「うれしい!!ありがとうございます!!!」

委員長「ひゃぁぁぁぁ!!!!!だきつかないでぇぇぇ!!!こごえるぅぅぅ!!!」

雪少女「あ、ご、ごめんなさい……つ、つい……」

7: 2011/11/01(火) 12:40:25.22 ID:+DOIyH/60
委員長(体温が低いとかそんな話じゃない……)

雪少女「……あ、の……大丈夫ですか?震えてますけど……」

委員長「う、うん……ちょっと……寒いだけ……」

雪少女「すいません……」

委員長「い、いいよ……大丈夫……だから……」

雪少女「……はぁ」

委員長(あ、ダメダメ!!転校初日で嫌な思いなんてさせちゃあ)

委員長「気にしないで!!私、寒いの苦手じゃないし!!」

雪少女「え!本当ですか!?」

委員長「うん!!もうね、裸で真冬を乗り切ろうと思ってるぐらいで!!」

雪少女「すごい!すごい!!―――やっとみつけた……私の理想の友達……うれしい」

委員長「えっと……」

雪少女「……えへへ」

委員長「あ、えと……抱きつきは……なしで」

雪少女「……あぅ」

9: 2011/11/01(火) 12:44:01.34 ID:+DOIyH/60
―教室―

教師「転校生だ。みんなよろしくしてやってくれ」

「「はーい」」

雪少女「みなさん、よろしくお願いします!!」

「かわいいー」

「肌しろーい」

友「転校生レベル高いね」

委員長「ぅぅぅ……」

友「どうしたの?震えてるけど」

委員長「いや……気にしないで」

友「そう?」

委員長(結局、あれから二度も抱きつかれて……体の震えがとまんない……)

教師「席は委員長の隣な」

雪少女「はーい」

11: 2011/11/01(火) 12:47:38.61 ID:+DOIyH/60
雪少女「よろしくおねがいします!」

委員長「う、うん」

友「よろしくね!」

雪少女「はい!」

友「委員長とはもう仲良くなれた?」

雪少女「はい。委員長さんはいい人です」

友「だよね。まあ、少しお人よしな面もあるけど」

雪少女「うふ……私の理想のお友達です」

委員長「あ、ありがとう……」

友「私、委員長とは幼馴染なんだ。これからよろしくね」

雪少女「はい!」

委員長「あ!握手は―――」

友「きゃぁ!?―――冷たい?!」

雪少女「す、すいません!!手袋忘れてました。――はい、握手」

友「あ、うん……」

12: 2011/11/01(火) 12:50:55.73 ID:+DOIyH/60
―1限目 数学―

教師「では、ここの問題を――」

雪少女「はい!!」

教師「お、元気だな。よし、転校生」

雪少女「5です!!」

友「おぉ。すごい」

委員長「う、うん」

雪少女「ふふーん」

教師「……全然違う」

雪少女「あぅ」

友「どっからその答えが……」

委員長「自信満々で答えるところがすごいね」

友「うん」

13: 2011/11/01(火) 12:54:19.85 ID:+DOIyH/60
―2限目 国語―

教師「では、この漢字の読みを―――」

雪少女「はい!!」

教師「あ、はい。じゃあ、君」

雪少女「はい!……め、しん、です!!」

教師「……『目深』はまぶかと読むんだ」

雪少女「そ、そうですか……また一つ、かしこくなりました……」

友「ど、どんまい!」

委員長「う、うん!」

雪少女「ありがとうございます」

友「(ねえ、もしかして……)」

委員長「(しっ!!)」

15: 2011/11/01(火) 12:58:12.27 ID:+DOIyH/60
―3限目 世界史―

教師「14世紀から16世紀初めにメキシコで栄えた王国はなんていうか。わかるやつ」

雪少女「はい!」

委員長「ちょ!?大丈夫?」

雪少女「はい!」

友「……」

教師「じゃあ、答えてみて」

雪少女「ユダ王国です!!」

委員長「あちゃー」

友「はぁ……」

教師「全然、違う」

雪少女「バカな!?」

17: 2011/11/01(火) 13:01:58.56 ID:+DOIyH/60
―4限目 英語―

教師「明日、アナタの家に遊びに行ってもいいですか?―――これを英文にしてください」

雪少女「はい!!」

委員長「え?」

友「あ、いやいや、これはノートに書けばいいから」

雪少女「トゥモロー……ユー……」

委員長「もう黙って!!」

雪少女「むぐ!?」

委員長「きゃ!?つめたい!?」

雪少女「あ、そんな急に口を塞ぐから……霜焼けになりますよ?」

委員長「霜焼け?!」

教師「はい。そこ、静かに」

委員長「す、すいません」

雪少女「ごめんなさい」

18: 2011/11/01(火) 13:06:07.42 ID:+DOIyH/60
―昼休み―

友「ごはんたべよう!」

委員長「うん。あ、一緒に食べよう!」

雪少女「あ、はい」

委員長「どうしたの?元気ないね」

雪少女「いや……なんか、委員長さんに恥ずかしいところばかりを見せてしまったようで」

委員長「ううん。間違いは誰にだってあるよ」

雪少女「委員長さん……やさしい……♪」

委員長「きゃぁぁ!!!腕に抱きつかないで!!」

雪少女「あ、うっかり」

友「わざとでしょ、今のは」

雪少女「えへ」

委員長「うぅ……ホットのお茶でも買ってくる……」

19: 2011/11/01(火) 13:10:03.09 ID:+DOIyH/60
委員長「……ただいま」

雪少女「おかえりなさい」

委員長「ところでどうして、そんなに……冷たいの?」

雪少女「え?あ、いや……私、普通の人より体温が低くて」

友「平熱は?」

雪少女「んー……マイナス……」

委員長「マイナス?」

雪少女「あ、いえいえ。27度です」

友「低いな……大丈夫なの?」

雪少女「私の住んでいた地域では普通でした」

委員長「どこに住んでたの?」

雪少女「ヒマラヤ……」

友「ヒマラヤ?」

雪少女「いえ!平山市です」

委員長「ど、どこ?」

20: 2011/11/01(火) 13:13:46.17 ID:+DOIyH/60
雪少女「うぅ……」

友「(ちょっとかわってるね)」

委員長「(ほら、可愛い人はなんか天然だって言うし)」

友「(そ、そうなの?)」

委員長「(多分)」

雪少女「あの……なんのお話を?」

委員長「あ、ううん!なんでもないよ!」

雪少女「そう、ですか?」

友「あ、つぎ体育だ。急いで食べなきゃ」

委員長「そだね」

雪少女「体育……」

21: 2011/11/01(火) 13:16:51.34 ID:+DOIyH/60
―更衣室―

雪少女「……」

委員長「どうしたの?さっきから体操服を眺めてるけど」

雪少女「あの。ブルマーじゃないんですか?」

委員長「ブルマー?」

雪少女「はい」

委員長「いや。短パンにジャージだよ、普通は」

雪少女「ブルマーがよかった……」

委員長「なんで?」

雪少女「ほら……生足がこう……」

委員長「鼻の下伸びてるから」

雪少女「委員長さんだけでもブルマーに……ここにありますから!!」

委員長「や、やめてよ……」

雪少女「にがしません……」

委員長「ひぃぃ!!」

23: 2011/11/01(火) 13:20:36.52 ID:+DOIyH/60
―グラウンド―

雪少女「うーん……外はいいですねー!」

友「ジャージなしって寒くないの?」

雪少女「むしろ服を着てるぶん暑いです」

友「えぇ……」

委員長「変なの」

教師「じゃあ、今日は持久走をするからな」

「「えー」」

友「かったるいのはいやなんだけど……」

委員長「そう?走ってるだけだから私は好きだな」

友「単調な作業が好きだもんね」

雪少女「よーし!がんばって42.195キロをめざしますよー!!」

24: 2011/11/01(火) 13:24:32.06 ID:+DOIyH/60
―15分後―

雪少女「ひぃ……はぁ……」

委員長「あ、大丈夫?」

友「無理しなくてもいいから」

雪少女「す、すいません……わ、たしにペースをあわせ、ごほっ!ごほっ!!おぇ」

委員長「う、うん……気にしなくてもいいよ。ゆっくり行こう、ね?」

雪少女「いいんちょうさん……好き♪」

委員長「ぎゃあ!!?抱きつかないで!?」

雪少女「あらら」

委員長「折角、良い感じに体が熱くなってたのに……」

友「体温あがらないんだ。運動しても」

雪少女「え、ええ……そうなんです。不思議ですよねー」

委員長「うぅ……寒いからちょっとペースあげる」

雪少女「あ、まってくださいよぉ!」

25: 2011/11/01(火) 13:26:33.77 ID:+DOIyH/60
―更衣室―

「疲れたねー」

「ほんとほんと」

友「ふう……」

委員長「あ、私トイレ」

雪少女「あの、私も」

委員長「一緒にいこっか」

雪少女「はい」

友「じゃあ、私荷物持って行っとくよ」

委員長「ありがとう。ごめんね」

雪少女「お願いします」

友「あいよー」

27: 2011/11/01(火) 13:31:41.29 ID:+DOIyH/60
―トイレ―

委員長「ふんふーん」

ガチャ……バタン

雪少女「……ここ、トイレ?」

雪少女「椅子みたい……」

バタン

委員長「はぁ~♪」

雪少女「……あの!!」

委員長「んー?どうしたの?」

雪少女「ここ、水が溜まってますよ!?」

委員長「は?」

雪少女「こ、このままおしっこしたら……えと……大変なことに……」

委員長「どういうこと?」

雪少女「うぅ……実家のトイレじゃないと……これは……」

委員長「ねえ、大丈夫ー?」

28: 2011/11/01(火) 13:35:46.60 ID:+DOIyH/60
雪少女「委員長さーん」

委員長「うわぁぁぁ!!!上からのぞかないでよ!!!」

雪少女「あ、すいません」

委員長「まったく」

雪少女「じー」

委員長「こら!!」

雪少女「す、すいません!!つい!!」

委員長「全くもう……」

ジャー……

委員長(悪い子じゃないんだろうけど……)

雪少女「あ、あれ!?委員長さん、でちゃったんですか!?」

委員長「うん?早くしたほうがいいよー」

雪少女「……わ、わかりました!!」

委員長「……?」

雪少女「―――す、すいません。お待たせしました」

30: 2011/11/01(火) 13:40:17.85 ID:+DOIyH/60
委員長「どうかしたの?」

雪少女「い、いえ……まあ、他の人のおしっこで溶けるかなぁって」

委員長「どいうこと?」

雪少女「な、なんでもないです」

委員長「なら、いいけど」

雪少女「ところで次の授業は?」

委員長「えっと、美術だね」

雪少女「あ、じゃあ美術室に?」

委員長「うん」

雪少女「じゃあ、急ぎましょう!」

委員長「手袋!!」

雪少女「おっと……はい」

委員長「よ、よし……行こう」

「きゃぁぁあ!!!!なにこの便器!?!?凍りついてる!?!?」

33: 2011/11/01(火) 13:48:37.15 ID:+DOIyH/60
―6限目 美術―

教師「では、今日はこの木を彫刻刀で掘ってください」

「「はーい」」

教師「指などを切らないように気を付けてくださいね」

友「うーん……どんな風に掘ろうかな……」

委員長「むずかしいよね」

雪少女「ふん!ふん!!」

委員長「ご、豪快だね……危なっかしいほどに」

雪少女「そうですか?こう、インスピレーションが浮かんで来ちゃって……ふん!ふん!!」

委員長「あ、あぁ……なんか怖い……」

友「そんな過保護にならなくても……」

委員長「だ、だって……」

雪少女「ふん!!ふん!!―――いた!?」

委員長「ほら!!大丈夫!?」

雪少女「あ、だ、だいじょうぶです!!」

35: 2011/11/01(火) 13:52:51.88 ID:+DOIyH/60
委員長「みせて!」

雪少女「うぅ……」

委員長「つめたっ……!!―――結構、ざっくりいってるなぁ」

雪少女「あ、あのそれ以上、素手で触ってると火傷しちゃいますよ……?」

委員長「先生!!」

教師「どうしたの?」

委員長「保健室に連れて行きます」

教師「指を切ったのね。いいわ、おねがい」

委員長「ほら、いこう」

雪少女「は、はい……」

友「……」

友「ん……?」

友「なんだ……落ちた血が光ってる……」

友「つめたい……凍ってる?」

36: 2011/11/01(火) 13:57:00.69 ID:+DOIyH/60
―保健室―

委員長「失礼しまーす」

委員長「誰もいない……仕方ないね」

雪少女「あの……もう、私に触れない方が……」

委員長「水で傷口を洗わないとね?」

雪少女「はい……」

委員長「そこの水道で洗って。その間に消毒液とか準備するから」

雪少女「はい……」

委員長「えっと……あった、あった」

雪少女「……」

委員長「ほら、ベッドのとこに座って」

雪少女「はい」

委員長「染みるかもしれないけど、我慢してね」

雪少女「……」

委員長「あとは、ガーゼと包帯を……」

37: 2011/11/01(火) 14:01:04.97 ID:+DOIyH/60
委員長「はい、できた。―――痛くない?」

雪少女「はい……」

委員長「なに?包帯の巻き方が下手とか言いたいの?」

雪少女「委員長さん……手……」

委員長「あ……こ、これくらい平気だよ」

雪少女「ごめんなさい……こんなに赤くなって……痛い、ですよね?」

委員長「少しだけだから」

雪少女「初日から……すいません……」

委員長「いいよ。気にしないの」

雪少女「委員長さん……」

委員長「まだ、痛い?もう少し、ここにいる?」

雪少女「はい……」

委員長「うん。じゃあ、あと少しだけいよっか」

雪少女「でも、授業は……?」

委員長「いーって。一回ぐらい欠席しても」

38: 2011/11/01(火) 14:05:02.57 ID:+DOIyH/60
雪少女「委員長さん……」

委員長「んー?」

雪少女「……」

委員長「なによ?」

雪少女「き、訊かないんですか?」

委員長「なにを?」

雪少女「わ、私が何者か……」

委員長「訊いたら、教えてくれる?」

雪少女「……」

委員長「言いたくないことをわざわざ訊いたりしないよ、私は」

雪少女「委員長さん……」

委員長「友達、だもんね?」

雪少女「ともだち……」

委員長「違った?」

雪少女「い、いえ!!そ、その通りです!!」

39: 2011/11/01(火) 14:08:59.60 ID:+DOIyH/60
委員長「ふわぁぁ~」

雪少女「そろそろ、戻ります?」

委員長「もういいや。あと10分だし」

雪少女「そうですか」

委員長「うん……ちょっとねちゃおっと」

雪少女「……」

委員長「……」

雪少女「…………んー」

委員長「なに顔を近づけてるの?」

雪少女「え……」

委員長「……」

雪少女「あ、ほら……こういうときは……なんか、顔を近づけたくなるっていうかぁ」

委員長「ふーん」

雪少女「あははは」

40: 2011/11/01(火) 14:13:22.65 ID:+DOIyH/60
―教室―

友「あ、お帰り」

委員長「ごめんね。また荷物を」

友「それはいいけど、大丈夫だった?」

委員長「うん」

雪少女「こ、この通り」

友「そっか」

委員長「さてと、帰る準備でもしようかなぁ」

友「だねー」

雪少女「あ、あの……」

「委員長ー、ちょっといいかなー?」

委員長「なにー?」

雪少女「あ……」

友「ねえねえ」

雪少女「はい?」

41: 2011/11/01(火) 14:19:54.83 ID:+DOIyH/60
友「これ……貴女の血なんだけど」

雪少女「!?」

友「なんでか凍ってるんだよね。しかも解けないし」

雪少女「そ、それは……」

友「どうしてなの?」

雪少女「えと……」

友「雪女……とか?」

雪少女「ななな、なにをいっておりますか!!ゆ、雪女なんていいい、いるわけないじゃないですか!!」

友「分かりやすい……」

雪少女「も、もう……ま、漫画の読みすぎですよ!」

友「そ、そう?」

雪少女「はい!!」

友「……」

雪少女「……あぅ」

42: 2011/11/01(火) 14:24:57.36 ID:+DOIyH/60
委員長「じゃあ、また明日ね」

友「また雑用?」

委員長「まあね」

雪少女「お疲れさまです」

委員長「さよなら」

雪少女「はい」

友「バイバーイ」

雪少女「……」

友「ん?」

雪少女「あの……」

友「な、なに……そ、そんなに見つめないでよ……」

雪少女「なんでもしますから黙っていてくださいね!!お願いします!!」

友「は??」

雪少女「約束ですよ!!」

友「う、うん……」

44: 2011/11/01(火) 14:29:41.99 ID:+DOIyH/60
―翌日―

委員長「おはよ!」

雪少女「あ、おはようございます!」

委員長「どうかした?」

雪少女「な、何もきいてません?」

委員長「なにが?」

雪少女「い、いえ、何も聞いてないなら……いいんです」

委員長「ん?」

雪少女「……」

友「おーっす!!」

雪少女「……!?」

委員長「おはよう!」

友「うん!おはよ!」

雪少女「……あ、さ、さきにいきます!!」

委員長「あ……どうしたんだろう?」

45: 2011/11/01(火) 14:32:31.50 ID:+DOIyH/60
―昼休み―

委員長「ごはん食べよ!」

友「うん」

雪少女「……」

委員長「ほら、こっちきなよ」

雪少女「……わ、私……食堂で食べます!!」

委員長「え……」

友「どうしたんだろう?」

委員長「……」

友「変な子だね」

委員長「そうだね……」

委員長(昨日と態度が一変してる)

委員長(嫌われるようなことしたかな?)

46: 2011/11/01(火) 14:37:21.90 ID:+DOIyH/60
―数日後 教室―

「あの子、あんまりしゃべらないよね」

「うん。何考えてるかわかんないよね」

雪少女「……はぁ」

委員長(まずい……孤立し始めてる……)

委員長(なんとかしないと……)

委員長「ねえ」

雪少女「……な、なんですか!?」

委員長「あ、えと……転校初日以降、まともに喋ってくれないくなったから……なんでかなって」

雪少女「……」

委員長「ねえ……どうしたの?」

雪少女「……本当は知ってるんですよね?」

委員長「何が?」

雪少女「……その優しさが辛いんです!!うわーん!!」

委員長「えぇ!?なんで泣くの?!」

47: 2011/11/01(火) 14:41:31.82 ID:+DOIyH/60
雪少女「わたしのことなんて、放っておいてください!!」

委員長「ちょ!!待ってよ!!」

委員長「なんなの?」

友「ん?あの子、泣きながら真珠を落としていったけどなんかあったの?」

委員長「真珠?」

友「ほら」

委員長「本当だ。綺麗……」

友「最近、なんか暗いよね」

委員長「うん……」

友「大丈夫かな?」

委員長「……私がなんとかするよ」

友「おお」

委員長「委員長として!――そして、あの子の友達として!!」

友「カッコいいな」

48: 2011/11/01(火) 14:46:07.93 ID:+DOIyH/60
―数ヵ月後 12月 終業式―

教師「じゃあ、みんな体には気を付けてな」

「「はーい」」

委員長「……」

雪少女「……はぁ」

委員長(なんの進展もないまま、明日から冬休みか……)

委員長(もう完全に浮いちゃってるしなぁ)

委員長(みんなも半ば腫れものみたいに扱いだしたし……)

委員長「……はぁ」

友「帰ろうよ!」

委員長「う、うん」

友「そうだ。明日のクリスマスイヴは暇?」

委員長「……嫌なこと訊かないでよ……クリスマスイヴ……?」

友「うん。で、次の日はクリスマス!――毎年恒例のお泊り会、するっしょ?」

委員長「……そっか。それいい!!」

49: 2011/11/01(火) 14:50:37.29 ID:+DOIyH/60
CM

51: 2011/11/01(火) 14:58:34.73 ID:+DOIyH/60
委員長「……ねえ!!」

雪少女「……ひゃい!?」

委員長「明日、暇?」

雪少女「あ、あしたですか……ど、どうして?」

委員長「毎年ね、私の家でお泊りしてクリスマスパーティしてるんだけど、貴女もこない?」

雪少女「……」

委員長「……彼氏、いるの?」

雪少女「……いません」

委員長「なら、いいよね?」

雪少女「でも、ご迷惑じゃあ」

委員長「いつも二人だから、そんなことないよ」

友「一緒にパーティしようよ」

雪少女「……えっと……はい」

委員長「よかった」

雪少女「……」

52: 2011/11/01(火) 15:03:44.68 ID:+DOIyH/60
―通学路―

友「プレゼントどうしよっかなぁ」

委員長「ふふ、いつも迷うよね」

雪少女「……プレゼント?」

友「クリスマスプレゼントに決まってるじゃない」

雪少女「はぁ」

委員長「知らないの?」

雪少女「……すいません」

委員長「クリスマスには仲良しの人にプレゼントをあげる習慣があるの」

雪少女「そうなんですか?」

友「というか、なんで知らないの?」

雪少女「えっと……こっちの文化に馴染みがなくて」

委員長「……こっちて」

友「……?」

雪少女「し、しってるくせに……」

53: 2011/11/01(火) 15:08:30.21 ID:+DOIyH/60
委員長「じゃあ、私こっちだから」

友「じゃあ、明日は……」

委員長「夜の6時から!」

友「おっけー!」

委員長「バイバーイ!!」

雪少女「さ、さよなら……」

友「さてと、明日朝の10時に駅前ね」

雪少女「……え?」

友「クリスマスプレゼント、一緒に選ぼう」

雪少女「でも……」

友「いや?」

雪少女「い、いえ……」

友「なら。約束」

雪少女「……はい」

友「……」

54: 2011/11/01(火) 15:11:34.02 ID:+DOIyH/60
―委員長宅―

委員長「プレゼントはどうしようかなぁ」

ピリリリ

委員長「はーい、委員長だよー」

友『明日、10時に駅前!!』

委員長「プレゼント選び?」

友『そそ』

委員長「いいよー」

友『じゃあ、遅れないようにしてね』

委員長「りょうかいっす」

友『でわでわ~』

委員長「……プレゼント選びか」

委員長「まぁ、相手の欲しいものわかるしいいけど」

55: 2011/11/01(火) 15:15:51.56 ID:+DOIyH/60
―翌日 駅前―

雪少女「……」

委員長「……あれ?」

雪少女「い、委員長さん!?」

委員長「どうしたの?」

雪少女「あの……呼ばれたので……」

委員長「そうなんだ」

友「おっはよー」

委員長「結局、朝から遊ぶのね」

友「その方がいいじゃん?」

委員長「ま、そうかな」

雪少女「……」

委員長「さ、いこ!」

雪少女「あ……はい」

56: 2011/11/01(火) 15:20:19.36 ID:+DOIyH/60
―ショップ―

友「私、向こうみてくるー」

委員長「もう勝手に……」

雪少女「……(キョロキョロ」

委員長「あ、ダメダメ」

雪少女「え?」

委員長「ほら、手」

雪少女「あの……」

委員長「迷子になるよ?」

雪少女「そ、そんな子どもじゃないです!!」

委員長「一緒に選ぼうか」

雪少女「は、はい」

委員長「どれもかわいいねー」

雪少女「そ、そうですね」

58: 2011/11/01(火) 15:26:16.99 ID:+DOIyH/60
委員長「あ、これいいかも」

雪少女「なんですか?」

委員長「ほら、白ウサギの置物」

雪少女「かわいい……」

委員長「これ、貴女のプレゼントでいいかな?」

雪少女「えぇ!?」

委員長「どうしたの?」

雪少女「そ、そんな高価なもの……悪いです」

委員長「500円なんだけど」

雪少女「い、いいんですか?」

委員長「もちろん!」

雪少女「……あの、どうして私に構ってくれるんですか?」

委員長「え?」

雪少女「知っているんですよね……私のこと」

委員長「何の話?」

59: 2011/11/01(火) 15:30:22.90 ID:+DOIyH/60
雪少女「わ、私が……その……人間じゃないって」

委員長「はい?」

雪少女「ゆ、雪女……だって……」

委員長「ゆきおんな?」

雪少女「はい……」

委員長「意味がわかんないけど」

雪少女「え?」

委員長「え?」

雪少女「あの……聞いたんじゃないんですか?」

委員長「誰から何を?」

友「決まったのー?」

雪少女「この人から、私が雪女だって」

友「何の話だ」

委員長「いや、何もきいてないけど?」

雪少女「え?ほ、本当に?」

61: 2011/11/01(火) 15:37:56.65 ID:+DOIyH/60
委員長「うん」

友「何の話?」

雪少女「そ、そうなんですか……お母さんは人間はすぐに言いふらすって言ってたのに……」

委員長「よくわかんないけど。雪女ってどういうことなの?」

友「雪女?」

雪少女「わ、私……てっきり正体がばれたかと思って……それであの……嫌われたんじゃないかって」

委員長「ちょっと待って。貴女、雪女なの?」

雪少女「は、はい」

友「えー?!!」

雪少女「いやいや、貴女は気が付いてましたよね!?」

友「あ、いや……別に思いつきで言っただけなんだけど」

雪少女「なんですと……?」

委員長「雪女……だから体が冷たいのね?」

雪少女「そ、そうです……」

委員長「でも、今までずっとお昼とか誘ってたんだし、嫌ってないってわからなかった?」

63: 2011/11/01(火) 15:42:27.62 ID:+DOIyH/60
雪少女「そ、それは……委員長という立場上仕方なくやっているんだと」

委員長「な……」

雪少女「だから、その……なるべく負担をかけまいと避けてたんですが」

委員長「………」

雪少女「ご、めんなさい」

委員長「……ねえ」

雪少女「は、はい」

委員長「じゃあ、私のこと好き?」

雪少女「え……」

委員長「嫌いじゃない?」

雪少女「も、もちろん……だって、委員長さんは優しいし……き、きらいになんて……」

委員長「よかったぁ……ぐすっ……ほんとうにぃ……」

雪少女「い、委員長さん!?ど、どうしたんですか!?」

友「ずっと気にしてたんだよ?貴女に嫌われたかもしれない。何かしたんじゃないかって」

雪少女「委員長さん……ごめんなさい……私……知らずに……」

64: 2011/11/01(火) 15:46:13.39 ID:+DOIyH/60
委員長「いいの……嫌いじゃないなら……それで」

雪少女「はい……」

友「じゃあ、プレゼント選んじゃおう」

委員長「うん」

雪少女「……」

委員長「どうかした?」

雪少女「いえ……どれがいいか迷います」

委員長「なんでもいいよ?貴女の気持ちがこもっていればね」

雪少女「私の気持ち……あ、じゃあ、手作りでもいいですか?」

委員長「え?今から?」

雪少女「はい!!」

委員長「ま、間に会うなら」

雪少女「がんばります!!」

委員長「う、うん」

65: 2011/11/01(火) 15:50:47.38 ID:+DOIyH/60
―夜 委員長宅―

友「ではー、女だらけのクリスマスイヴがはじまりましたー」

委員長「いえーい」

友「来年こそはこの会が開かれないことを切に願いながらカンパーイ!!」

委員長「ねえ、あの子は?」

友「……いないね」

委員長「どうしたんだろう……手作りのプレゼントにするっていってたけど」

友「間に合わなかったのかな?」

委員長「まあ、そのうち来るよね」

友「家も教えたしね」

委員長「それじゃあ、お先に」

友「うん!」

委員長「カンパーイ」

66: 2011/11/01(火) 15:55:09.43 ID:+DOIyH/60
友「すやすや……」

委員長(もう1時だ……)

委員長「はぁ……やっぱり、嫌われてたのかなぁ」

雪少女『ご、ごめんくださーい』

委員長「え!?」

雪少女『あ、あけてくださーい』

委員長「ベランダから声が……」

ガラッ

雪少女「すいません、遅くなりました」

委員長「遅すぎるよ!」

雪少女「ごめんなさい」

委員長「もう来ないかと思ったじゃない」

雪少女「これ……掘ってたら時間かかって……」

委員長「な、なにこれ……私の氷像!?」

雪少女「は、はい……八分の一サイズです」

67: 2011/11/01(火) 16:00:06.17 ID:+DOIyH/60
委員長(気持ちは嬉しいけど……)

雪少女「……」

委員長「これ、どうやって作ったの?」

雪少女「え!?」

委員長「やっぱり氷を削って?」

雪少女「い、いえません……」

委員長「なんで?」

雪少女「すいません……企業秘密です」

委員長「……?」

雪少女(氷がなかったからおしっこで代用したなんて絶対に言えない)

委員長「まあいいか。ありがとう。私の為にがんばってくれたんだもんね」

雪少女「はい、がんばって出しました」

委員長「出した?」

雪少女「あ、いえ……なんでもありません!!」

委員長「変なの。ほら、こっちきて。お腹すいたでしょ?」

68: 2011/11/01(火) 16:04:30.93 ID:+DOIyH/60
雪少女「―――はぁ、お腹一杯」

委員長「あ、これ。メリークリスマス」

雪少女「あ、白ウサギ♪」

委員長「大事にしてね?」

雪少女「はい!末代まで受け継がせます」

委員長「そこまで大事にされると恥ずかしいね」

雪少女「えへへ……かわいい」

委員長「……」

雪少女「な、なんですか?」

委員長「暖房、あついでしょ?」

雪少女「そ、そんなことは……」

委員長「こっちきて」

雪少女「は、はい」

69: 2011/11/01(火) 16:09:49.17 ID:+DOIyH/60
―空き部屋―

雪少女「あ♪」

委員長「ここなら涼しいでしょ?」

雪少女「でも……委員長さんが寒いんじゃあ」

委員長「大丈夫。厚手の服とか着てるし、重ね着してるから」

雪少女「委員長さん……」

委員長「隣、座ってもいい?」

雪少女「はい」

委員長「……これから、もっと学校でもお喋りしようね?」

雪少女「……はい」

委員長「もう、嫌だからね?避けられるの」

雪少女「……はい」

委員長「……」

雪少女「……」

委員長「……なに?」

70: 2011/11/01(火) 16:13:40.86 ID:+DOIyH/60
雪少女「……あ、いえ……」

委員長「そういえば、保健室で顔近づけてきたことがあったよね?」

雪少女「……あ」

委員長「……あの続き、しよっか?」

雪少女「え?!いや……だめです!!」

委員長「別にいいじゃない。女同士ならノーカンでいいし」

雪少女「いや……あのときは、その……考えなしにしようとしただけで……」

委員長「ほら……」

雪少女「あ……だめ……」

委員長「……ん」

雪少女「んむ……」

委員長「……」

雪少女「……」

71: 2011/11/01(火) 16:16:19.75 ID:+DOIyH/60
―翌朝―

友「ふわぁぁ~」

友「あれ?いない……?」

友「おーい!!」

雪少女「……」

友「うわぁ!?」

雪少女「……どうしたいいのでしょうか?」

友「なに?」

委員長「……」

友「おはよ。どうしたの俯いて?」

委員長「……」

友「ほら、顔あげなよ」

委員長「……あ」

友「……ど、どうしたの?その唇……なんか……腫れあがって……」

委員長「うるふぁい」

73: 2011/11/01(火) 16:21:57.50 ID:+DOIyH/60
友「で、どうしたらそんな唇だけ霜焼けに?」

雪少女「……それは」

委員長「……別にいいでしょ」

友「ははーん……じゃあ、私トイレー」

雪少女「あ……トイレは……」

委員長「……責任取ってよね?」

雪少女「え……?」

委員長「これからずっと友達でいてくれないと、許さないからね」

雪少女「……はい……そんな責任の取り方ならいくらでも……」

委員長「……ふん」

雪少女「……委員長さん……」

友「きゃぁぁぁぁ!!!!便器が凍ってるぅぅぅ!!!!」

委員長「……前言撤回」

雪少女「そ、そんな!?!あぅ……だから近代トイレはいやなんですぅ!!」


おわり。

74: 2011/11/01(火) 16:23:52.91 ID:8QiOXHaM0
大層乙であった

引用元: 委員長「転校生がなんか冷たいんだけど」