2: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:00:56.56 ID:OW4RwFMp0

春香「あ、真美ちゃん!」

真美「はるちゃーん!」ダキッ

春香「おふっ...... 久しぶりだね、真美ちゃん......」

真美「うん、久しぶり!」

春香「ふふ......」ナデナデ

真美「えへへ~」ギュー


1: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 17:59:21.48 ID:OW4RwFMp0

3: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:04:39.14 ID:OW4RwFMp0

春香「はいこれ。お土産!」

真美「あ! ありがとー...... どうだった、おばーちゃん家?」

春香「楽しかったよ。久しぶりにおばあちゃんといっぱい話せたし!」

真美「そっか、よかったね!」

春香「真美ちゃんは?」

真美「ん?」

春香「どうだった? 亜美ちゃんと!」

真美「もういつも通りって感じだよ!」

春香「そっかぁ。うん、大丈夫そうだね......」

真美「うぇ?」

春香「だって真美ちゃん、幸せそうだもん」

真美「......そーかな?」

春香「うん!」

真美「......// も、もういこ、はるちゃん!」

春香「え、そ、そう?」

真美「ほらー!」グイグイ

春香「お、押さなくても大丈夫だって...... う、うわっ!?」ドンガラガッシャーン

真美「は、はるちゃん!?」


4: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:06:03.35 ID:OW4RwFMp0

真美「だ、だいじょーぶ、はるちゃん?」

春香「えへへ、大丈夫。私昔からよく転ぶんだ......」

真美「ええ、ほんとーにだいじょーぶなのそれ......」

春香「うん...... 昔からなんでか転んで怪我したことはないから」

真美「......それならいーんだけど......」

春香「そ、それよりどこ行く?」

真美「うーん、はるちゃんはどこか行きたいとことかある?」

春香「私は...... 雑貨屋さんとか......かな?」

真美「うん、そこ! そこいってみよ!」

春香「いいの?」

真美「うん。真美も行ってみたいから......!」

春香「そ、そっか......! じゃあいってみよー!」

真美「おー!」


5: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:07:43.96 ID:OW4RwFMp0

春香「はぁー、かわいい~...... この筆箱すっごい可愛い......」

真美「......」ジー

春香「このうさぎさんが......ん?」

真美「......」ジー

春香「どうしたの、真美ちゃん?」

真美「......んっ!? い、いや何でもないよっ!?」

春香「え、なんでそんな動揺してるの」

真美「い、いやなんでもないって」

春香「ふーん...... ねね真美ちゃん、かわいくないこれ?」

真美「えっ、うん...... か、かわいーね......」

春香「だよねだよねー!」

真美「かわいーね、ほんと......」

春香「うんっ!」

春香「あ、あっち行こっ、真美ちゃーん!」タッ

真美「......かわいーなぁ、ほんと」


6: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:09:26.83 ID:OW4RwFMp0

春香「うわうわー!! ここのコーナー、いっっぱい可愛いものがあるぅ~!!」

真美「......」ジー

真美「かわいいけどさー。はるちゃん、なんにも買わないじゃん......」

春香「え?」

真美「なにがほしーの?」

春香「特にないよ?」

真美「......へっ?」

春香「ただ見てるだけだけど......」

真美「じゃあなんで......」

春香「?」

春香「真美ちゃんと見てるのが楽しいからだけど......?」

真美「えっ......?」

春香「あっ! も、もしかして真美ちゃん、楽しくなかった......かな?」

真美「......」

春香「あ、ご、ごめんね、真美ちゃ

真美「すっごく楽しい!」

春香「!!」

真美「かわいいもの見るのって、楽しいよね!」

春香「だ、だよねっ...... よかったー......」

真美「なるほど...... じゃあ探さないと......!」ボソッ

真美「あっち行ってみよ、はるちゃん!」タッ

春香「いいよー!   何みたいんだろ、真美ちゃん......」


7: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:11:16.04 ID:OW4RwFMp0










春香「いやー、楽しかったね~!」

真美「ふふ...... うん!」

春香「途中から真美ちゃんも楽しそうになってくれてよかったよ! 最初はちょっとつまんなそうに見えたから......」

真美「最初は楽しみかたを知らなかっただけだよー」

春香「......楽しみ方?」

真美「うん! 楽しみ方!」

春香「......そ、そっか?」

真美「うんっ!」

春香「......?」


8: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:12:41.86 ID:OW4RwFMp0

春香「私はとっても堪能しちゃった!」

春香「真美ちゃん、どこか行きたいとこない?」

真美「さっきちょっと見えたんだけど、あのお店行きたい......かも......」

春香「ほんと!? いこーよ!」

真美「う、うん。でもはるちゃんが好きじゃないかも......」

春香「ふふっ」

真美「......?」

春香「私は真美ちゃんがいればどこでもいいなー♪」

真美「!」

春香「だから行こっ......ね?」

真美「えへへ、うん!」


9: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:14:16.71 ID:OW4RwFMp0

真美「うわっ!」

真美「ここ!」

真美「これ!」

真美「こんなものまでっ!」

真美「こんなにいっぱいの......!!」

真美「いたずらグッズ!!!」



春香「な、なにこれ......」


10: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:16:54.92 ID:OW4RwFMp0

真美「みてみてはるちゃん、これ!」

春香「ん?」

真美「はなくそ味のガムだって! こっちは舐めてる間にとんでもなく酸っぱくなるアメ! こっちは......

春香「えぇ!? こ、こんなのどうやってつか

真美「えっへへ~、これは学校でも使えるし、こっちは亜美に......」

真美「んっふっふ~」

春香「......ふふ」


春香「......新しい真美ちゃんの一面が見れてよかったかも......」


真美「......これははるちゃんに......」キラン

春香「えっ!?」

真美「んっふっふ~」

春香「......」

春香「よかった......よね?」


11: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:20:02.72 ID:OW4RwFMp0








真美「た、楽しかったぁ......」

春香「グッズだけならすごく面白くて、楽しかった......」

真美「んふっ、いたずらしてみたらもっと楽しいとおもうけどね~」

春香「それは...... 私はいいや~」

真美「おもしろいのに~......」

春香「......あはは」

春香「真美ちゃん、私またお洋服見に行きたいんだけど......」

真美「あっ!! 真美も行きたいっ!!」

春香「お昼先に食べたい?」

真美「んー。先によーふくみてゆっくりお昼ご飯食べたい、かな」

春香「そう? なら先にお洋服屋さんいこっか!」

真美「うん! いこー!」


12: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:22:43.86 ID:OW4RwFMp0







春香「わぁ、これかわいい~♡」

真美「こ、こっちもかわいー!」

春香「あ、これかっこいい......でも私、似合うかな......」

「よくお似合いですよ、お客様!」

春香「え......?」

「お客様のお持ちになっているそのトップスなんですけど~、今学生の間で評判になっているものでして~!」

春香「そ、そうなんですか」

「お客様にぴったりだと思いますよ!」

春香「ほ、本当ですか!? じゃ、じゃあこれ......


「それ、あんまり合ってないんじゃないかな~」


春香「......あっ、真美ちゃん......」

真美「ほかにもはるちゃんにもっと合う服あると思うんですけど......」

「え、えっと」

真美「ど、どうですかてーいんさん......?」

「そうですね。でしたらもっとこっちのほうが......」

真美「えっと、もっとカジュアルな奴は......」

「それでしたら向こうに......」

真美「そ、そーですか。ありがとーございます。いこ、はるちゃん!」グイッ

春香「う、うん」


13: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:24:09.22 ID:OW4RwFMp0



春香「......」

真美「......あ、これとか合うとおもうよ、はるちゃん」

春香「......あ、ありがとう」

真美「はい! 上に合わせてみて!」

春香「......うん」

真美「ほら! かわいいよ、はるちゃん!」

春香「......えへへ、ありがと......」

春香「......」

春香「さっきの服、ダメだった......?」

真美「......」

真美「ダメじゃないけど......」

春香「......」

真美「はるちゃんはこういう明るい色とか、かわいい系の服がすっごく合ってるから......」

春香「......!」

真美「なんか...... さっきの人が適当にすすめてるみたいで......」

真美「......ちょっと、なんていうか......」

春香「......真美ちゃん」

真美「......」

春香「真美ちゃーん!」ダキッ

真美「わわっ!?」

春香「えへへありがとう、真美ちゃん!!」

真美「え、でも...... 真美邪魔しちゃって......」

春香「ううん、私をちゃんと見てくれててすごく嬉しい......!」ギュー

真美「う、うぁ//」

春香「ありがとう!! 今度は私が真美ちゃんに似合う服探すからねっ!!」

真美「う、うん!」

春香「待ってて!!」


14: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:29:31.90 ID:OW4RwFMp0







春香「......」ジー

真美「......あ、あのはるちゃん......」

春香「......」ジー

真美「ま、まだかな?」

春香「......」

春香「あーん!!! 真美ちゃんなんでも似合っちゃうから、難しいよ~!!」

真美「え? そ、そんなこと......」

春香「あるよ~! 羨ましいよ~!!」

真美「あはは......」

春香「あと少しだけ待ってて! 今最後の三つで悩んでて......」

真美「う、うん。もちろんいいよ......」

春香「......むーっっ!!!......」


15: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:48:56.46 ID:OW4RwFMp0

春香「......決めた! これっ!」

真美「あ、決めた~? あれから20分も悩むとは真美思わなかったよ~......」

春香「こ、これ...... 私は一番合うと思ったんだけど......」

真美「えへへ、はるちゃんが選んだ奴ならなんで......も......」

春香「どう、かな?」

真美「......!!」

春香「......え、えと。真美ちゃん?」

真美「こ、これ...... 真美が一番欲しいと思ったやつ......」

春香「え? ほんと!?」

真美「うんっ!! すごいねはるちゃん!!」

春香「えへへ、そうでしょー?」

真美「......んぅ......」

春香「......どしたの?」

真美「いや...... 嬉しーなって......!」

春香「......」

真美「......ありがとね、はるちゃん///」

春香「......」ダキッ

真美「えっ、はるちゃん!?」

春香「真美ちゃんかわいーんだもん! いいでしょ?」

真美「うう、別にいいけどさ......///」

春香「......♪」ギュー


16: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:50:19.44 ID:OW4RwFMp0

真美「これほんとに買おっかな......」

春香「うんうん! いいと思うよ!!」

真美「......あ」

春香「うん?」

真美「......ムリだ。はるちゃん、ご飯食べに行こ」

春香「えっ?」

真美「ちょっと...... 今月はムリ......」

春香「そ、そっか......」

真美「できればお昼もお財布にやさしいとこに......」

春香「ふふ、ならいこっか!」

真美「......うん、ごめんねはるちゃん」

春香「公園に!」

真美「......え?」


17: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:52:34.71 ID:OW4RwFMp0






春香「ふぅー! やっぱり外は気持ちいね!」

真美「うん、そーだね......」

春香「ん~っ!」ノビー

真美「......あの、はるちゃん」

春香「うん?」

真美「コンビニとかどこにあるかな? 真美お腹すいちゃった」

春香「えへへ、それがね~......」ゴソゴソ

真美「......ん?」

春香「じゃーん! お弁当、作ってきたんだ!」

真美「えっ!? おべんとー!?」

春香「うん。こっちのほうがハンバーガーとかより体にいいって思って......」

真美「う、うわー! ま、真美の分もある......」

春香「ふふ...... お茶もあるよ、食べよ?」 

真美「ありがとーはるちゃん!」


18: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:54:05.47 ID:OW4RwFMp0

春香「あ、あそこの木陰に座ろう! 私、シート持ってきたから......」

真美「いいねー! 真美もそれがいーよ!」

春香「ふふ、そう?」

真美「すっごく楽しみっ!」タッ

春香「......ふふ......」







春香「はい、真美ちゃんの!」

真美「ありがと!」

春香「それじゃ...... いただきまーす」

真美「いただきまーすっ!!」


19: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:54:54.79 ID:OW4RwFMp0

真美「......」パクパク

春香「......」パク

真美「うぅん! おいひい!」モグモグ

春香「そう? ならよかった!」

真美「......ゴクン このからあげ、味がおいしーよ!」

春香「揚げるまえに味付けてるからね...... お母さんに教えて貰って」

真美「ふぅーん...... ごはんとあってすっごい......あむ」

春香「ふふ...... ゆっくり食べてね......」

真美「ん......んぅ!」モグモグ

春香「真美ちゃん卵焼き好きでしょ? これは甘いやつなんだよ!」

真美「ほ、ほんふぉ!? んぐ......」

春香「あ、お、お茶っ!!」ゴソゴソ

真美「んぅ!? うぅう......」

春香「ま、真美ちゃん!!」

真美「ごくっ......ごくっ...... ぷはぁ」

春香「だいじょうぶ!? ごめんね、急がせちゃって......」

真美「ううん、真美が急いで食べちゃってただけだよ。早く食べちゃうの直さないと......」

春香「あ、じゃあさ......」

真美「うん」

春香「いっしょにお話ししながら食べてみない?」

真美「お話し?」

春香「うん! 真美ちゃんいっぱい口に入れちゃうでしょ? お話ししようとすると自然と少なく食べるようになるんじゃないかなって......」

真美「お~、なるほど...... いーね! やってみよー!」

春香「まぁ、私が話したいっていうのもあるんだけど......」


20: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:56:01.32 ID:OW4RwFMp0

春香「亜美ちゃんとのゲームはなにやったの?」パク

真美「えーっとスマブラでしょ、マリカでしょ、それとマリパでしょ、うーんぷよぷよ、にフォーエバーブルー......」パク

春香「おー、なんか後半よくわからないけど、楽しかったんだよね。よかったね!」

真美「うーん、まぁね。でも亜美にスマブラで負け越してるから......」

春香「亜美ちゃん上手いんだ?」

真美「ま、真美のが上手いよっ! マリカは真美のが勝ち越してるんだから!」

春香「ふふ、そうなんだ......」

真美「はるちゃんの家、wiiあるんだよね? 今度ソフト持ってくよ!」

春香「うん。でも私真美ちゃんより下手だと思うよ......」

真美「全然いいよ! 真美、はるちゃんとやりたいもん!」

春香「そ、そっか...... えへへ」

真美「楽しみだな~!」


21: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:57:05.28 ID:OW4RwFMp0

真美「あ、ほんとだ! ふつーに食べれた!」

春香「でしょ?」

真美「うん! 野菜とかもおいしかったよ!」

春香「ならよかった、プチトマト甘くておいしかったでしょ?」

真美「あ、そーなんだよね、おいしかった!」

春香「塩を振っといたの、私も好きなんだ~」

真美「はるちゃんいいお嫁さんになれるよ!」

春香「ええ!? 私なんて全然だめだよ~、このお弁当だってお母さんに手伝ってもらって作ったんだし......」

真美「うーん、すっごいおいしいけど...... あ」

春香「どしたの?」

真美「お、おわっちゃった......」

春香「あ、私も食べないと、あむ」

真美「うぅ、もうおわっちゃった...... ごちそーさまでした......」

春香「はーい!」


22: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:57:58.37 ID:OW4RwFMp0

春香「ふぅ、それにしても天気が良くて助かったよ」

真美「真美も心配だったんだ、朝曇ってたもんね」

春香「そうそう!」

春香「......どうする、このままここでおしゃべりしてよっか?」

真美「んー......」キョロキョロ

春香「ん、どしたの真美ちゃん......?」

真美「......」ダキッ

春香「わわっ!」

真美「......えへへ、そーする!」ギュー

春香「ふふ、恥ずかしいの?」ナデナデ

真美「......みられるのは、ちょっと......//」

春香「そっか~♪」ナデナデ


23: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 18:59:31.76 ID:OW4RwFMp0







真美「......」ギュー

春香「......」ナデナデ

真美「......あ、そーだ。はるちゃん」

春香「ん、なあに?」ナデ...

真美「前に約束してた花火さ、結局やらなかったじゃん」

春香「あ、そーだね。どうしよっか」

真美「別の日にやらない......? 真美楽しみだったんだ......」

春香「もちろんいいよ。じゃあ今度うちの庭でやろっか!」

真美「ありがと、はるちゃん......」

春香「いーえ! ふふ......」

真美「......んー?」ノビー

春香「なんでもないよ」ナデナデ


24: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:01:43.03 ID:OW4RwFMp0

春香「あのね真美ちゃん」

真美「うん?」

春香「あのさ、今日って何か用事ある?」

真美「え? ないからはるちゃんと遊んでるんだよ」

春香「い、いや夜とか......」

真美「帰った後? うーんとくには...... なんで?」

春香「その......もしよかったらなんだけど......」

真美「うん」

春香「きょ、今日うちにまた泊まっていかない?」

真美「えっ?」

春香「そ、そのね! 真美ちゃんがよかったらなんだけどね! お母さんもまた会いたがってるし......」

真美「で、でも...... また真美がいったら迷惑になるんじゃない......?」

春香「迷惑なんて...... このまえの金曜日だって私は迷惑なんて思ったことないよ......?」

春香「お母さんだってそう。言ってたでしょ、お母さんとっても楽しかったって」

真美「......」

春香「あれから真美ちゃん大丈夫?って聞いてくるんだよ...... 私が何回も説明したのに」

真美「......」

春香「きっと心配してるんだと思う。だから迷惑とは反対だと思うよ」

真美「......」

春香「それにね」

春香「私、また真美ちゃんとお泊りしたいんだ」

真美「っ!」

春香「だめ、かな......?」

真美「ま、真美もっ! 真美もしたい!」ギュー

春香「えへへ、そう?」

真美「うんっ! 真美もお泊りしたいっ! はるちゃんも!?」

春香「うん。真美ちゃんといっしょに」

真美「えへへ、そっか~♪」ギュー

春香「......うん♪」ナデナデ


25: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:02:54.24 ID:OW4RwFMp0

真美「はるちゃん、電話かして」

春香「いいよー...... はい、真美ちゃんの家!」

真美「ありがとー」プルルルルル

ガチャ

「はい、双海です」

真美「あ、おかーさん?」

「真美? ということは、これは春香さんの携帯?」

真美「うん、かしてもらってるんだー」

「そう、あとでお礼言っておきなさいよ」

真美「うん! わかった!」

「楽しそうでよかったわ。それでどうしたの?」

真美「あのね、今日はるちゃんのお家に泊まってもいい?」

「春香さんの家に......? そうねぇ......」

真美「ま、真美いー子にするよ! やくそくするからっ!」

「......向こうの親御さんに迷惑かけないって約束するのね? 春香さんのお母さんにはお許しをもらってるの?」

真美「うん、はるちゃんが......」

「そう...... 分かったわ。くれぐれも春香さんと親御さんに粗相のないようにね」

真美「うんっ! ありがとおかーさん!」


26: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:03:46.92 ID:OW4RwFMp0

「楽しんでいらっしゃい...... あ、それと」

真美「うん」

「春香さんの家の電話番号、教えて貰えないか聞いてみてくれる? あいさつしたいから」

真美「うん! はるちゃん、お家の電話番号おしえてー!」

春香「え、うん。○○○の△△〇だよ」

真美「おかーさん○○○の△△□だって!」

春香「ちょちょっと、最後は〇だよ~!」

真美「あれ......? 最後は〇だって~!」

「......真美、あなた大丈夫なんでしょうね」

真美「だ、だいじょーぶ!」

「ふふ...... 浮かれて危ないこととかしちゃだめよ」

真美「うん」

「お礼は言うように」

真美「うん」

「それと何かあったら電話するのよ。お母さん今日は一日家にいるから」

真美「うん」

「それじゃ、春香さんによろしくね。帰るとき電話するのよ?」

真美「うん、わかった! バイバイ、おかーさん!」

「ええ、気を付けてね」

ガチャ


27: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:04:56.14 ID:OW4RwFMp0

真美「はい、ありがとはるちゃん」

春香「ううん、泊ってもいいって?」

真美「うん! おかーさん許してくれた!」

春香「やったね!」ダキッ

真美「わぷっ...... うん!」ギュ

春香「ふふっ」ギュー

真美「......♪」ギュー

春香「......」ナデナデ

真美「......あ、はるちゃんはおかーさんに電話しなくていいの?」

春香「実は来るときに真美ちゃん今日泊まりに来るって言っちゃったんだ」

真美「え、そーなの?」

春香「うん。だからお母さん張り切っちゃって...... 今日は晩御飯ごちそうだと思うよ!」

真美「ほんとっ!? やったー!!」

春香「そうだね......」ナデナデ

真美「......えへへ」ギュー


28: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:05:51.62 ID:OW4RwFMp0




ワーヒローイ! アッチニスベリダイアル、アソボー! イェーイ!



真美「っ!?」

春香「あ、小さい子たちが来たね......」ナデ

真美「っ!!」バッ

春香「あ、真美ちゃん離れちゃった......」

真美「......だ、だって//」

春香「......ふふっ」

春香「そろそろいこっか!」

真美「うん、そーしよ」

春香「ここだと抱き着けないもんねー」

真美「は、はるちゃん!」

春香「ごめんね、真美ちゃんがあんまりかわいいから......」

真美「もー......//」

春香「ごめんってば♪」


29: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:07:00.90 ID:OW4RwFMp0

ガタンゴトン ガタンゴトン


春香「えへへ、真美ちゃんがいるとこの電車も楽しくなっちゃうな~」

真美「......え?」

春香「......やっぱり電車でできることって限られてるから。私、この時間好きじゃないんだけど......」

春香「真美ちゃんに会いに行く時とか、真美ちゃんと乗ってるとそんな感じもしないんだ...... えへへ」

真美「......いつもありがとね。真美に会いに来るときとか、相談に乗ってくれてたときとか......」

春香「いいんだよ。真美ちゃんは元気になって、今は私といっしょに乗ってくれてるから......」

真美「......ありがと......」

春香「うーん...... 抱き着いちゃだめ?」

真美「え!? えーっと...... 」

春香「お客さん少ないのに......」

真美「......」

真美「ちょ、ちょっとだけだかんね!」

春香「......ふふ、冗談。真美ちゃん嫌がってるもんね。ごめんね、からかって」

真美「別にちょっとくらいなら......」

春香「......」

春香「じゃーあ」


ギュッ


春香「てをつなぐのは......いいのかな?」

真美「......うーん」

春香「......だめ?」

真美「......これくらいなら恥ずかしくないかも......」

春香「えへへ、ありがと」ギュー

真美「どーいたしまして......//」ギュッ


30: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:08:13.30 ID:OW4RwFMp0








春香「ただいまー! お母さん、おかーさーん!」

「はいはい、おかえり春香」

真美「はるちゃんのおかーさん、久しぶり......!」

「あら真美ちゃん! いらっしゃい、元気にしてた?」

真美「うん! 今日も楽しかったよ! はるちゃんといろんなお店いってね、それから_____






「ふふ、そうなの。よかったわね」

真美「うん!」

春香「......そろそろ入らない? 暑いし......」

「あ、そうね! ほらクーラー入れてるからね」

真美「ありがとはるちゃんのおかーさん!」

「いいのよ、お茶でも飲む? それともカルピスのほうが......」

春香「......お母さん、喜び過ぎだよ......」


31: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:09:11.34 ID:OW4RwFMp0

真美「......」パク

「ふふ、おいしい?」

真美「うん! お菓子もありがと、はるちゃんのおかーさん!」モグ

「いいのよ。遠慮せずに食べてね」ナデナデ

真美「んー!」モグ

春香「......お母さん、真美ちゃん晩御飯食べられなくなっちゃうよ......」

「あ、そうね...... 真美ちゃん、晩御飯まで我慢できる?」

真美「あ、うん!」

「真美ちゃんはいい子ね」

真美「真美、はるちゃんのおかーさんのりょーり好きだもん!」

「本当、嬉しいこと言ってくれるわね~!」ナデナデ

真美「へへ......」

春香「お母さん、真美ちゃんのお母さんから何か連絡きた?」

「ええ、わざわざ電話して下さったのよ。あんたが番号教えたの?」

春香「うん」

「そう。真美ちゃん、お母さん真美ちゃんのことたくさん心配してたのよ」

真美「......そっか」

「きっと真美ちゃんが大切で仕方ないのね......」ナデナデ

真美「......そーなのかな?」

「そうなのよ。私も母親だから分かるの......」ナデ

真美「......はるちゃんのおかーさんも、してたの?」

「そうよ」ナデナデ

春香「......」

「してたというか、この子のことは今も心配よ。適当にぶらついてるし、勉強だってちゃんとしないし......」

春香「......耳が痛いです......」

「でもね、春香は春香なりに考えを持っていて進んでいるの。それに最近したことは私もお父さんも誇りに思ってる」

春香「......お母さん......」

「だからね、真美ちゃんも安全に気を付けながらお母さんを信じて進んでいきなさい」

真美「......うん!」


32: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:10:24.58 ID:OW4RwFMp0

春香「......ふふっ、真美ちゃん私のお部屋いこっか」

真美「あ、うん」

「春香、ジュース持っていきなさい」

春香「あ、そうだね。真美ちゃん先行っといて! クーラーつけてていいからね!」

真美「おっけ~!」



「真美ちゃん、ちゃんと笑ってて安心したわ」

春香「ふふ。何回も言ったのに...... お母さん、真美ちゃんにメロメロだよね~」

「それはあんたでしょ、全く。真美ちゃんといると甘えてばっかなんだから」

春香「え、えぇ? そ、そうかな~」

「......」

春香「そ、そんなつもりないんだけど......」

「......よくやったわね、春香」

春香「......え?」

「さっきも言ったけど、お母さんもお父さんも今回のことは凄いことだと思ってるのよ」

春香「......お母さん...... 私、別にそんな......」

「真美ちゃんの笑顔を見て、真美ちゃんのお母さんから話も聞いてね......」

「あんたは一人の女の子を救ったのよ。誇りに思わないわけないでしょう」

春香「......うん」

「ふふ......」ナデナデ

春香「......」

「もうこんなのは嫌かしらね......」

春香「......んーん。ありがとうお母さん」ギュー

「久しぶりね...... 春香が抱き着いてくるなんて......」ナデナデ

春香「......私、嬉しいよ......」

「......そう......」ナデナデ

春香「うん......」ギュー


33: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:11:17.51 ID:OW4RwFMp0

春香「......///」

「はい。ジュース持ってってあげなさい」ポンポン

春香「うん、ありがと」

「七時過ぎにできると思うわ。呼んだら来てちょうだい」

春香「うん......」

「さて、人参切らないと......」

春香「......お母さん」

「んー?」トントントン

春香「お母さんが褒めてくれて、すっごく嬉しかったよ」

春香「認めてくれたみたいで......」

「......」トン...

「......そんなこと言うならもっと成績伸びてくれたらいいんだけどね~」トントン

春香「えー! ひどいよー!」

「......もう、真美ちゃんと遊んできなさい。あんまり待たせてもかわいそうよ」トントントン

春香「はーい」












「あの子があんな風に甘えてくるなんて、本当に久しぶりね......」

「中学に入ったあたりから恥ずかしがってやらなくなったけど......」

「......ふふ」

「真美ちゃんがいてくれてよかったわ......」


34: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:12:24.61 ID:OW4RwFMp0




春香「おまたせ、真美ちゃん!」

真美「あ、はるちゃん。おそいよー」

春香「えへへ、ごめんね」

真美「んー?」

春香「なにするー?」

真美「はるちゃん、なんかあったの?」

春香「え?」

真美「はるちゃん、なんかいつもより笑ってるよ?」

春香「......なんでもないよ」

真美「......ほんとー?」

春香「......うん!」

真美「そっか......!


35: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:13:22.17 ID:OW4RwFMp0

真美「真美ね、これ読みたいんだけど」

春香「あー、この漫画おもしろいよね。いいよいいよ!」

真美「ありがと!」ペラ

春香「......」

真美「......」ペラ

春香「......」ムズ

真美「......」ペラ

春香「......」ムズムズ

真美「......どしたの?」

春香「あ...... 実は私もその話読みたくなっちゃって......」

真美「え、あ、そっか......」

春香「い、いいの! 真美ちゃん読んじゃって!」

真美「い、いや、はるちゃんの漫画なんだし、はるちゃんが先読んで!」

春香「い、いや、いいって! ごめんね変なこと言って......」

真美「ううん、真美も気持ちわかるから......」

春香「や、やっぱり?」

真美「ふふっ、うん......!」

春香「......ふふ」


36: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:14:04.17 ID:OW4RwFMp0

春香「どうしよっか......」

真美「......あ! じゃあさ......」

春香「うん」

真美「床に座って?」

春香「うん」

真美「それでこーして?」

春香「うん」

真美「......へへっ」スポッ

春香「......わっ!」

真美「......こうやったらいっしょに読めるでしょ?」

春香「た、確かに...... 頭いいね真美ちゃん!」

真美「でしょでしょー!? んっふふ」ペラ

春香「......」ジー

真美「......」ペラ

春香「......」ジー

真美「......」ペラ

春香「......」

真美「......」ペラ

春香「......」ナデ

真美「......」ペラ

春香「......」ナデナデ

真美「......」

真美「はるちゃん読めてる?」

春香「え? あ、私また今度読むからいいや」ナデナデ

真美「そー?......」ペラ

春香「......♪」ナデナデ


37: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:14:36.94 ID:OW4RwFMp0

春香「......」ナデナデ

真美「......」

春香「......」ナデナデ

真美「......」

春香「......」ナデナデ

真美「......すぅ」

春香「......」ナデナデ

真美「......すぅ......すぅ」

春香「......真美ちゃん寝ちゃった?」ナデ

真美「......すぅすぅ......」

春香「......いたずらのお店ではしゃいでたもんね......」ナデナデ

真美「......すぅ」

春香「なんでただ撫でてるだけなのに、全然飽きないんだろ......」ナデナデ

真美「......すぅ......」

春香「......ふふ」ナデナデ

真美「......んん......すぅ......」


38: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:15:48.41 ID:OW4RwFMp0








「春香ー! 真美ちゃーん! ご飯よー!」


真美「うぅあ......」パチ

春香「おはよう真美ちゃん」パタン

真美「はるちゃん...... 真美、寝てたの?」

春香「うん。ぐっすりだったよ」

真美「うー...... あったかくて、気持ちよかったから寝ちゃったのか......」

春香「ふふ。みたいだね」

真美「ごめんね、はるちゃん。ずっと寄り掛かっちゃって......」

春香「ううん。私は漫画読んでたから大丈夫だよ」

真美「ならいーんだけど......」

春香「うん。気にしないで! それよりご飯できたって。いこ!」

真美「そ、そーだった! いこいこはるちゃん!」ダッ


39: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:16:19.38 ID:OW4RwFMp0

真美「真美の勝ちっ! うわぁ!!」

真美「お、お、おいしそーっ!!!」

春香「お母さん、はりきったね......」

「二人とも、お皿運ぶの手伝ってくれる?」

春香「うん」

真美「うん!」

「じゃあ真美ちゃん、これ」

真美「かわいいね、このお茶碗!」

春香「あ、それ昔の......」

「ふふ、たまたま見つけてね。今はもう使ってないから、真美ちゃんに貸してあげたらと思って」

真美「え、いーの?」

春香「懐かしいな...... うん、もちろん!」

真美「ほ、ほんと!? やったっ!」

春香「ふふっ、真美ちゃん危ないよ~」

「ほどほどにね、真美ちゃん」

真美「うんっ!」ピョン

春香「わかってるのかな......」

「ふふ。真美ちゃん、ほんと元気いっぱいね~」

春香「かわいいよね」

「そうね」


40: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:16:51.58 ID:OW4RwFMp0

春香「いただきまーす!」

真美「いっただっきまーす!」

「はい、どうぞ!」

真美「はるちゃんのおかーさんのご飯楽しみだったんだー!」

春香「お昼食べた後なのに喜んでたもんね、真美ちゃん」

真美「うん! はるちゃんのお弁当もおいしかったよ!」

春香「えへへ、ありがと」

「それはね真美ちゃん......」

真美「え?」

「春香が今朝、真美ちゃんのために作ったからなのよ?」

春香「お、お母さんまって......

「真美ちゃんにおいしいもの食べさせてあげたいからって、全部私に味見頼んでくるんだもの」

「おかげで今日は朝ご飯食べずにすんだわよ......ふふ......」

春香「ううぅ...... 言わないでよお母さん......」

真美「......はるちゃん......」

春香「せっかくおいしいお弁当をさっと作ってくる、かっこいいお姉ちゃんになれてたのに......」

真美「......はるちゃん、真美、そこまでしてくれたこと知れてよかったよ......!」

真美「すっごくうれしーもん!」

春香「なら...... いいけど......」

真美「ありがと、はるちゃん!」

春香「......うん......!」







「にしてもサラダまで味見しなくてもね~?」

春香「お、お母さん!!」

真美「あっはは、サラダもおいしかったよ!」

春香「もう......///」


41: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:17:34.71 ID:OW4RwFMp0








春香「それにしてもよく食べるね、真美ちゃん」

真美「んぐぐ...... おいしーから残しちゃもったいないって思って......」

「残しても明日に取っておくから心配しないで。お父さんにも残しとかなきゃいけないし」

真美「そっかー、じゃあごちそーさま!」

「はーい、よく食べてくれたわね」

真美「おいしかったよ!」

春香「......もしかして無理して食べてたりしなかった?」

真美「......ちょっとおなかいっぱいだったかも......」

春香「次からは遠慮しないでいいからね......?」

真美「うん。ありがとー、はるちゃん!」

春香「うん......!」ナデ





「さて、今日は真美ちゃんが妹さんと仲直り出来たから......」

「ケーキを買ってきました~!」

真美「ケーキ!?」

春香「おぉ~! ケーキなんていつぶりだろ......」

「ショートケーキよ。春香好きだからね」

春香「ほんとっ!? やったっ!!」

真美「真美もすきっ!」

「ふふ、お皿片してから食べましょうね」

春香「はーい!」タッ

「まったく、調子いいんだか

真美「はぁーーいっ!!!」タッ

「......真美ちゃんは可愛く見えるのはなんでなのかしらね......」


42: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:18:12.97 ID:OW4RwFMp0

「はい、真美ちゃん」

真美「ありがとー、はるちゃんのおかーさん!」

「はい、春香」

春香「ありがとお母さん。紅茶入れといたよ」

「ん、ありがとね」

春香「うん」

「どうぞ、召し上がれ」

真美「わーい!」パク

春香「久しぶりだな~」パク

「......ふふ」パク

真美「ん~!! おいしー!!」

春香「おいし~っ!!」

「そうね、おいしいわね......」

真美「うんっ!!」パク

春香「えっと...... えへへ......」スッ パク

「......! ふふ......」




「真美ちゃん、妹さんとは何して遊んだの?」

真美「えっとねー、ゲームして、友達と遊んだりして____

春香「......」ズズー



「よかった、もう大丈夫みたいね」

春香「そういったじゃん」

真美「うん! はるちゃんのおかーさんのおかげだよ!」

「何もしてないわ...... 真美ちゃんのおかげよ」

「真美ちゃんのお母さんも言ってたわ...... ちゃんと二人で答えも持って来たってね......」

春香「......?」

「頑張ったのね......」ナデナデ

真美「えへへ......」


43: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:19:34.02 ID:OW4RwFMp0

春香「あ、お母さん、今度うちの庭で真美ちゃんと花火してもいい?」

「花火?」

春香「うん。もともと前からやる予定だったんだけど、ちょっとね......」

「いいわよ。手で持つ簡単な奴なんでしょ?」

春香「うん」

「バケツ用意して周りには気を付けなさいよ」

春香「わかってるって」

真美「やったー! ありがと、はるちゃんのおかーさん!」

「ふふ、たのしんでね」

真美「うんっ!」パクッ

真美「あ...... 終わちゃった、ケーキ......」

春香「......」

春香「......私のちょっといる?」

真美「えっ!? いーの?」

春香「うん、真美ちゃんの仲直り記念だし......」

真美「ありがと、はるちゃん!!」


44: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:20:09.48 ID:OW4RwFMp0

真美「えっへへ...... あ、はるちゃんいちご残してるじゃん! 嫌いなら真美に言ってくれればいいのに~」

「あ、真美ちゃんそれは......

真美「え?」パク



春香「あっっっ!!!???」



真美「っ!?」ゴクン

春香「い、いちご...... 取ってたのに...... 取ってたのにぃ~......」ウルウル

真美「え、えっ!?」

「あ~......」

春香「う、う、うぅ」ウルウル

真美「あっ、はるちゃんいちご好きだったの!? ご、ごめんね」

春香「う、うぅうぅ~」ウルウル

真美「ごめんなさい......」

春香「うぇえ...... いちご......」ウルッ

「こら春香。真美ちゃんも謝ってるんだし、いちご一個くらいでいつまでもうじうじしてないの」

春香「ううぅぅ...... だって......」

「ごめんね、真美ちゃん。昔から春香はいちごが好きで最後まで取っておくのよ」

真美「そうだったんだ......」

「まだケーキは残ってるんだから、食べちゃいなさい」

春香「うぅ...... ぐすっ......」パク

真美「ごめんね、はるちゃん......」

春香「............うん......」


45: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:21:23.58 ID:OW4RwFMp0

「ほら、ケーキ美味しかったでしょ?」

春香「......うん」

「お風呂沸いたら教えてあげるから、上行ってなさい......」

春香「......うん」

「いい加減にしなさい、春香」

春香「......」

真美「......はるちゃん......」

「真美ちゃん困ってるでしょ?」

春香「......わかってる...... いこ、真美ちゃん......」

真美「う、うん」

「あ、真美ちゃん真美ちゃん」チョイチョイ

真美「?」

「ごめんね真美ちゃん。あんなにいじけたりは滅多にしないのよ」

真美「うん。真美も初めて見た」

「ああなった春香はめんどくさいと思うけど......」

「真美ちゃんに頼んだわね」

真美「え? でも真美嫌われちゃったかも......」

「ふふっ、それはないから安心して」

真美「......わかるの?」

「ええ。絶対にないから。親だから分かるっていうのもあるけど......」

真美「......?」


春香「なんでお母さんと話してるの真美ちゃん......」


真美「あっ、はるちゃん!」

春香「いっしょに来てよ...... いちご食べたのに......」

真美「ご、ごめんね、いこっか!」

春香「......うん......」

「ふふ...... とにかく任せたからね~」

真美「えぇ~!?」






「......春香はね」

「本当に嫌いになったら、あんなことする子じゃないのよ。真美ちゃん」




46: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:22:49.66 ID:OW4RwFMp0







春香「......」

真美「はるちゃん、ごめんね?」

春香「......」

真美「えと...... なんで真美は抱っこされて......」

春香「......」

春香「いちご、食べたのに......」

真美「あぅ、ごめんね?」

春香「......」ギュー

真美「......」

春香「......いちご」

真美「えっ? ......あ」ギュー

春香「......」

真美「......」ナデナデ

春香「......」


47: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:24:00.91 ID:OW4RwFMp0

真美「ご、ごめんね、はるちゃん......」

春香「......」

真美「うぅ......」

春香「......」

真美「真美、はるちゃんがいちご好きだったの知らなかったんだ......」

春香「......」

真美「あの時はるちゃんがケーキくれるって言ってくれたのが嬉しくて......」

春香「......」

真美「でも、ごめんね。真美確認もしなくて......」

春香「......」

真美「......真美、はるちゃんといっしょだからはしゃいじゃった......」

春香「......」

春香「......」ギュー

真美「あっ、えと」ギュー

春香「......」

真美「......」ナデナデ

春香「......」


48: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:26:02.57 ID:OW4RwFMp0

真美「......ごめんね......」

春香「......」

春香「......私の方こそ......」

真美「......はるちゃん!」

春香「ごめんね...... 大人げないことで...... その......拗ねちゃって......//」

真美「んーん。いちごおいしーもんね...... ごめんね......?」ギュー

春香「えへへ、真美ちゃんはやっぱり優しいね......」ナデナデ

真美「ん......」

真美「......やっぱり笑ってるはるちゃんが一番すきだよ、真美」

春香「そうなの? 私も笑ってる真美ちゃんすきだよ......」

真美「えへ...... そー? じゃ、笑っとこー」ギュー

春香「うん。おねがい」ナデナデ

真美「うんー♪」


49: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:27:05.92 ID:OW4RwFMp0

コンコン

ガチャ

「春香、真美ちゃん、お風呂沸いたから入っちゃって...... あら......」

春香「あ、わかった~、すぐ入るよ~」ナデナデ

真美「ありがとー、はるちゃんのおかーさん!」ギュー

「ふふ...... やっぱり真美ちゃんに任せてよかったわ......」

春香「え、なんのこと?」

「なんでもー? それより真美ちゃんに謝ったの? あんなに拗ねて......」

春香「うぐっ...... うん、悪いことしちゃった......」

「......ならいいわ。真美ちゃんに甘え過ぎないようにね」

春香「あ、甘えてなんか...... ちょっと抱き着いてただけだよ......」

「そっちじゃないわよ......」

春香「え......?」

「なんでもないわ。 ......お風呂行ってきなさい」

春香「う、うん......」

真美「はるちゃん、パジャマかしてー!」

春香「あ、うん! 待ってね......」




「真美ちゃん、ありがとね」

真美「ううん。もともと真美が悪かったんだし......」

「そうかもしれないけど...... めんどくさかったでしょ、春香」

真美「うーん、っていうより......」

「うん?」

真美「嬉しかったかなー。あんな風にわがまま言ってくれて」

「......!!」

真美「なんか前までは真美に気を使ってくれてたから......」

真美「嬉しかった。えへへ......」

「そう...... 真美ちゃんがいれば安心ね......」ナデナデ

真美「ん~......♪」

「......」ナデナデ

「ふふ、真美ちゃんも春香に目いっぱい甘えてね......」

真美「うんっ!」

春香「真美ちゃん、準備できたよ。いこっか!」

真美「はるちゃん! うんっ!」ギュッ

春香「どしたの?」ナデ

真美「えへへ、なんでも~!」ギュー

春香「?」ナデナデ


50: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:27:52.93 ID:OW4RwFMp0






チャプン

真美「ありがとね、また髪洗ってくれて......」

春香「ううん。私がやりたいだけだから......」

真美「真美、きもちいーから好きなんだ。はるちゃんに髪洗ってもらうの......」

春香「ほんと? ならまたやったげる!」

真美「えへ、たのしみ~」

春香「......そういえば、亜美ちゃんに髪洗ってあげれた?」

真美「あ、うん。亜美にも洗ってもらったけど......」

春香「そうなんだ、よかったね!」

真美「んー、でもなんかしっくりこなかったってゆーか......」

春香「......そうなんだ?」

真美「それよりさ! その後亜美といっしょにお風呂場でみずでっぽーで遊んだんだけど......」

春香「え、みずでっぽう!?」

真美「うん! 二人で部屋から取ってきて......」

春香「でも...... 狭くない? お風呂場って......」

真美「うちのお風呂場ちょっと広いから...... でも昔亜美がみずでっぽーで遊んでた時にこけちゃって......」

春香「だ、大丈夫だったの?」

真美「うん。だいじょーぶだったけど、その後からおかーさんがお風呂でみずでっぽーはだめって......」

春香「じゃあ、やっちゃダメだったんじゃ......」

真美「そーだと思ったんだけど、あの日は怒られなかったんだ...... なんでだろ......?」

春香「なんでだろうね...... でも楽しかったんだよね?」

真美「うん! 久しぶりに面白かった!」

春香「そっか! よかったね~!」ナデナデ

真美「うん!」


51: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:29:06.98 ID:OW4RwFMp0



真美「あ~、気持ちよかったー!」

春香「ふふ、そうだね」

真美「ふぅ...... あ、今日は真美がお布団でいいからね。このまえはベッドで寝さしてもらっちゃったし......」

春香「ううん。真美ちゃんは一応お客様なんだから、ベッドで寝て? 私が布団でいいから」

真美「い、いや真美はお布団でいいから......」

春香「ううん! 私が布団!」

真美「真美!」

春香「じゃあ、私は布団で寝たい!」

真美「真美はもちろんそうだったよ? じゃあってどうゆうこと?」

春香「あっ」

真美「ふふ、真美がお布団ね?」

春香「うぐぐ......」

真美「真美の勝ち―!」

春香「むぅ......」

春香「......あ、もう十時前だね。そろそろ寝よっか」

真美「え~、早いよー」

春香「ダメだよ、大きくなれないよ......?」

真美「家だと亜美ともーっと遅くまで遊んだり、話してるよ~!」

春香「あー、だめなのに~!」

真美「いいじゃん...... 真美もっとはるちゃんと話してたもん......」

春香「真美ちゃん......」

真美「おねがい......」ギュー

春香「も、もう......//」ナデ

春香「まぁ、夏休みだしね...... さっきもちょっと寝てたし......」

真美「えへー、ありがとはるちゃん!」

春香「うん」ナデナデ


52: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:30:09.97 ID:OW4RwFMp0

春香「そういえばさ、真美ちゃん」

真美「うん」

春香「さっきお母さんが言ってた、真美ちゃんたちが『答えを言った』ってどういうこと?」

真美「あー...... うん......」

真美「あの日の夜、亜美と話し合ってね。おかーさんに亜美のおねーちゃんじゃなくて一番でいたいって言ったの」

春香「一番?」

真美「うん。亜美は真美にとって、妹って感じより一番近い友達って感じだから......」

春香「なるほどね...... それで、お母さんはなんだって?」

真美「それでいーって言ってくれた! これからも二人で助け合いなさいって!」

春香「よかったね真美ちゃん。これでみんなちゃんと元通りだね!」

真美「......もとどーりじゃないよ。はるちゃんがいたから、真美は真美の気持ちをおかーさんに言えたんだよ」

春香「......」

真美「ありがとう、はるちゃん」

春香「......」ギュー

真美「んぶっ! んぅ......」ギュー

春香「......どういたしまして♪」ギューー

真美「......んん。はるひゃん......」ギュッ

春香「......」ギュー

真美「......」ギュー

真美「そいえばね、この前亜美と真美とアイス食べたんだけど......」

春香「うん。どこの?」

真美「えっと...... しょーてんがいでゆーめいになってる......」

春香「......それってあのジェラートじゃない!?」

真美「あ、それそれ! それでね____


53: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:30:58.60 ID:OW4RwFMp0









真美「_______でね、真美が勝ったんだよ!」

春香「へぇー、すごいね真美ちゃん......」

真美「えへ、そう?」

春香「うん...... あ、もうそろそろ寝よっか」

真美「......ぇぇー」

春香「......真美ちゃん私のいちご食べたよね?」

真美「え? あ、うん...... ごめ

春香「だから」

春香「いっしょに寝てくれる?」

真美「......っ!」

春香「いちご食べた罰で、私の抱き枕ね?」

真美「う、うん! いーよ!」

春香「ふふ、じゃあ、おいで。電気消すから」

真美「えへへ、ありがとはるちゃん!」

春香「別に。私のお願いだからね~」

真美「それでも! ありがと!」ギュッ

春香「ふふ、いーえ」ギュ


54: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:32:14.87 ID:OW4RwFMp0

春香「えへ、抱き枕なんだから抱っこしちゃお~!」ダキッ

真美「うわぷ!」

春香「えへへ~」

真美「んぐぅ......」

春香「......にしても真美ちゃんと亜美ちゃんって似てたね~。遠目からでもわかったもん」

真美「うん、最初は絶対言われるから」

春香「流石双子だね」

真美「そいえば亜美が言ってたけど、はるちゃんなんで電話でたとき一発で亜美だってわかったの?」

春香「え、電話?」

真美「うん。亜美と真美って声もそっくりだから、亜美が不思議がってて。真美もなんでだろって......」

春香「あー、なんか真美ちゃんにしては他人行儀みたいだったし......」

真美「なるほど......」

春香「あと、真美ちゃんの声より若干高かったから......」

真美「......え? 高い?」

春香「うん。真美ちゃんの声って亜美ちゃんの声よりほんの少し低いと思うんだけど......」

真美「え、そーかな......?」

春香「わ、私の気のせいかも......」

真美「......そうならいいなー!」

春香「なんで?」

真美「......なんでも!」

春香「......?」


55: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:33:28.12 ID:OW4RwFMp0

真美「んふふ......」ギュー

春香「ふふ......」ナデナデ

真美「はるちゃんに撫でられてるとね、すっごく落ち着く......」

春香「そうなの?」ナデナデ

真美「......うん...... なんでだろ......」

春香「......なんか、すっごく嬉しい」ナデナデ

真美「んー......」

春香「......」ナデナデ

真美「......はるちゃん、おやすみ......」

春香「うん...... おやすみ、真美ちゃん」ナデナデ

真美「......ん......」

春香「......」ナデナデ

真美「......」

春香「......」ナデナデ

真美「......すぅ......」

春香「......」ナデ...

真美「すぅ......すぅ......」

春香「......」

春香「ふふっ......」ナデ

春香「かわいいなぁ......」

春香「......」

春香「えへへ」ギュー

真美「......んぅ......」

春香「......」

春香「すぅ......」


56: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:34:48.66 ID:OW4RwFMp0













真美「......」パチ

春香「......すぅ......すぅ」ギュー

真美「はるちゃんだ......」

真美「......」ポケー

真美「......」ギュー

春香「んー...... すぅ......」

真美「......えへ、かわいーなぁ......はるちゃん」

真美「......」ナデナデ

真美「今度は真美が......」

真美「......」ナデナデ

春香「すぅ......」

真美「......」

真美「......」ジー

真美「......えへ」

真美「......」ジー

真美「......」








57: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:35:31.97 ID:OW4RwFMp0

春香「......ん......」パチ

真美「......」ジー

春香「......あれ真美ちゃん、起きてたの?」

真美「うん」

春香「そっか...... いまなんじ?」

真美「えっと...... まだ七時前だよ」

春香「そか......」

真美「......」

春香「......んー......」ポケー

真美「......」ナデナデ

春香「んっ......えへへ......」ギュー

真美「うあ......!」

真美「......」ギュー

春香「......」

真美「......」ナデナデ

春香「......」ポケー

真美「ふふ......」ナデ







58: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:36:08.34 ID:OW4RwFMp0











「春香ー! 真美ちゃーん! もう九時よー、おきなさーい!」


春香「......ぇ?」

真美「おはよ、はるちゃん。そろそろ起きよっか?」

春香「く、くじ? あれさっき七時くらいじゃなかったっけ......?」

真美「うん。はるちゃん、ずっとぎゅーってしてたよ?」

春香「え、そ、そうだったの!?」

真美「うん」

春香「ご、ごめんね真美ちゃん、その...... 苦しかったでしょ?」

真美「ううん、温かかったし......」

春香「そ、そう? ならいいんだけど......」

真美「うん......」ナデナデ

春香「......」

春香「......はっ......! も、もう! 私のほうが年上なんだからね?」

真美「あはは、ごめんね。はるちゃん見てるとつい......」

春香「も~...... 早くいこ、真美ちゃん!」

真美「うん、ごはんー!」ギュ

春香「......あ」

真美「ん? どしたの、はるちゃん?」

春香「おはよう、真美ちゃん! ......言ってなかったから......」

真美「おはよ! 二回目だけどね!」

春香「ありがと。じゃ、いこ!」

真美「あいあいさー!」


ガチャ



59: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:36:58.63 ID:OW4RwFMp0

「おはよう、真美ちゃん、春香も」

真美「おはよー、はるちゃんのおかーさん!」

春香「おはよお母さん」

「ご飯できてるわよ、顔洗ってきなさい」

真美「はーい!」

春香「......まだ八時半じゃん...... なんでお母さんってよく三十分前なのに九時とかいうのー?」

「え、そうだったかしら...... まぁでも八時でも遅いくらいよ」

春香「ほらまた言ったー!」

「うるさいわね...... そんなにまだ真美ちゃんと寝てたかったの?」

春香「......!//」

「......ん?」

春香「そ、そんなんじゃないってば! もう! 顔洗ってくるっ!」

「なにを怒ってるのかあの娘は......」

真美「顔洗ってきたよ!」

「......まだここが拭けてないわよ、真美ちゃん」フキフキ

真美「わぷ...... えへへ、ありがとー」

「真美ちゃんは可愛いわね、いつも笑顔で」ナデナデ

真美「え? あ、ありがと......?」

「ふふ......」

真美「......?」


60: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:37:59.36 ID:OW4RwFMp0



「はい、おかわりもあるからねー」

真美「うんっ! いただきまーす!」

春香「......」

真美「......おいしー! やっぱりはるちゃんのおかーさんの卵焼きおいしーよ!」

「そう? ありがとう」

春香「......やっぱり多い」

「......多いほうがいいでしょ」

春香「......」チラ

真美「お味噌汁も...... ウインナーにおにぎりも、おいしー!」

春香「......」ジー

真美「......ん? いっしょにたべよーよ、はるちゃん?」モグモグ

春香「......そうだね」ナデ

真美「......?」

春香「いただきます」

「......いっぱい食べなさい」

春香「うん」


61: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:40:10.22 ID:OW4RwFMp0







春香「久しぶりにこんなに朝ご飯食べたよ...... ごちそうさま」

真美「はるちゃんのおかーさん、お茶ちょーだい!」

「はいはい、ちょっと待っててね」

真美「うん!」

春香「ふふ、おいしかった?」

真美「うん! はるちゃんといっしょだったし!」

春香「......そう?」ナデナデ

真美「そーだよ」

春香「......」

「はい真美ちゃん。お茶ね」

真美「ありがとー!」ゴク

春香「......ねぇ、真美ちゃん......」

真美「うん?」

春香「......あ、えっと...... 今日も晴れるといいね!」

真美「え? ......うん、そーだね......」

春香「あはは......」

真美「......?」


62: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:42:43.37 ID:OW4RwFMp0






「もう支度は出来た、真美ちゃん?」

真美「うん、だいじょーぶ」

「そう、じゃあ今から帰ること、お母さんに電話しましょうね」

真美「うん」

「待っててね......」

春香「......」

真美「はるちゃん? どうしたの?」

春香「ううん。何でもないよ」

真美「......はるちゃーん、駅までついてきて?」

真美「おねがいおねがい、おねがーい!」ギュー

春香「うん、もちろん。そのつもりだったし」

真美「ありがとー!」

春香「じゃあ私、着替えてくるね」

真美「うん!」

「真美ちゃん、お母さんよ」

真美「ありがと、はるちゃんのおかーさん。もしもしおかーさん? あ、うん。そう。いまから_____





63: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:43:37.40 ID:OW4RwFMp0

春香「じゃあいこっか?」

真美「うん!」

「あら、送ってってあげるの?」

春香「うん」

真美「えへへ、ありがとーね。はるちゃん」

春香「ふふ、うん......!」

「そう。じゃあ気を付けなさいね」

春香「うん、ちょっと行ってくるね」

真美「はるちゃんのおかーさん、ありがとね!」

「いーえ。また来てね、真美ちゃん。私も楽しみだから」

真美「えへへ、うん!」

「いってらっしゃい!」

真美「おじゃましましたー!」


64: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:47:54.39 ID:OW4RwFMp0

春香「うぅ...... 今日も暑いね~」

真美「うーん...... 真美暑いの嫌いだな~」

春香「あはは、私もだよ...... やっぱりクーラーになれちゃうとね......」

真美「うん...... それもだけど......」

真美「はるちゃんに抱き着けないしー」

春香「......なるほど。暑いのが嫌いな理由が一つ増えたよ......」

真美「でもさ、暑い時に食べる辛いものってなんであんなにおいしーんだろーね?」

春香「あ、わかるわかる! その後に食べるアイスも込みでね!」

真美「んっふふ...... わかってるね、はるちゃん!」

真美「......あ~、カレー食べたくなってきたな~」

春香「さっき食べたばっかりでしょ、もう......ふふ」

真美「だって~」

春香「......私も食べたくなってきたかも。今日お母さんに作ってもらおっかな......」

真美「あっ! いいないいな~! ......うぅ、言わないでよ~」

春香「あはは、ごめんね。でももし食べたかったら次に来るときね?」

真美「うん......」

春香「ふふ......」

真美「真美もおかーさんにたのもっかな~」


65: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:48:44.94 ID:OW4RwFMp0








春香「......」

春香「暑かったね......」

真美「うん......」

春香「一人で大丈夫かな? この前はついて行ってあげたけど......」

真美「だいじょーぶ。真美、もう降りる駅覚えたもん」

春香「ならいいんだけど......」

春香「......」

春香「じゃあ...... またね、真美ちゃん」

真美「うん」

春香「......」

真美「はるちゃんっ!」

春香「うん?」

真美「真美、またすぐ会いたい! はるちゃんは次いつ遊べる!?」

春香「......っ!!」

春香「週末と、次の月曜日以外なら...... いつでも」

真美「はるちゃんすごいね! 予定ちゃんと覚えてるんだ!」

春香「あ、そ、それは...... まあ、ね......」

真美「じゃあ明日も...... あ、明日はゆーかたちと遊ぶからだめだ......」

春香「......」

真美「......明後日とか...... だめかなぁ?」

春香「......いいよ......!」

真美「ほんと!? えへへありがと!」


66: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:49:45.53 ID:OW4RwFMp0

春香「明後日、花火しよっか!」

真美「あ、うん! やったあ!」

春香「......」ギュー

真美「うあ!? はるちゃん、どしたの?」

春香「ううん。なんでも......」

真美「......?」ギュー

春香「......えへへ、ごめんね。恥ずかしかったよね」

真美「うぇ...... だ、だいじょーぶ」

春香「ふふ...... ありがとう真美ちゃん」

真美「ううん! 明後日もとまってもいーい?」

春香「私はいいけど......」

真美「やった!」

春香「真美ちゃんも...... お母さんに確認しなきゃだめだよ?」

真美「うん、わかってるってー!」

春香「ほんとかな~......」

真美「じゃあ真美、明後日お泊りの準備してくるかんね!」

春香「あ、来れるのわかったら電話して?」

真美「わかったー! えへへ......」ギュ

春香「......ふふ」ナデナデ

真美「またね、はるちゃん!」

春香「......うん。またね、真美ちゃん」




67: ◆pvi4t7el1QeD 2018/06/11(月) 19:50:29.59 ID:OW4RwFMp0

どうも作者です

ここからは結構ながくいちゃパートが続くと思われます。
よろしくお願いします。

稚拙な表現、文でしたが読んで下さりありがとうございました。
またどこかで自分のssを読むことがあったら、よろしくお願いしますね。


68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/11(月) 19:52:50.02 ID:CBpSmyUL0

この二人本当いいわぁ
寝てる春香にこっそりキスしたりする展開が見たいけど
そういう方向ではないよな……

69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/06/11(月) 22:06:01.25 ID:TcQ7WOD+O
あぁ~^心が潤うんじゃ~^とまあボケは置いといて
これ読んでてニヤニヤ止まらなくなるから読んでて楽しい
青春だなーって感じする。俺にはなかった青春・・・

引用元: 真美「はるちゃん! 夏だよ!」