1:2019/11/04(月) 23:33:11.517 ID:DigY6AY30.net
小倉「どうしたの?シャミ子ちゃん」

シャミ子「小倉さん聞いてください。私、最近怖い夢をよく見るんです」

小倉「シャミ子ちゃんの夢!?いったどんな夢なのかな?」ワクワク

シャミ子「息を荒げた桃から『シャミ子が悪いんだよ』って言われて襲われる夢なんです…」

小倉「ふむふむ」

シャミ子「毎回襲われた瞬間に怖くなってすぐに目を覚ますんです…」

小倉「なるほどー」

シャミ子「もしかして私、桃から悪者だと思われてるんでしょうか?」

小倉「うーん、どうだろう?でもまぞくなんだから悪くてもいいんじゃない?」

シャミ子「あ、そういえば私まぞくでした。まぞくとして悪いことは良いことですよね!」シャキン

小倉「うんうん、そうだよ」

シャミ子「…でも桃から悪いって言われるのはなんだか嫌です…桃には嫌われたくありません…」ショボン
2:2019/11/04(月) 23:34:15.415 ID:wMI7sAi9d.net
シャミ子は悪くないよ
3:2019/11/04(月) 23:36:30.123 ID:DigY6AY30.net
シャミ子「それでこの夢ってなんなんでしょう?私夢魔ですし何かしら意味がある気がするんです」

小倉「うーん、仮説はいくつかあるけどねー?というか、そういうのはご先祖様に聞いた方が早いんじゃない?」

シャミ子「それがごせんぞは『仕方がない』とか『大人になればわかる』としか言わなくて」

小倉「やっぱりご先祖様は原因わかってるんだね」

シャミ子「もうモヤモヤでいっぱいなんです!何か分かるなら教えてくれませんか?」

小倉「あくまで仮説だけど、シャミ子ちゃんの夢と並行世界のシャミ子ちゃんの意識がリンクしてるのかも」

シャミ子「並行世界??」

小倉「無限にある世界の内のすぐご近所の世界だよ。そこにも別のシャミ子ちゃんと千代田さんがいるの」

シャミ子「えっ?私とは別の私ですか?頭がこんがらがります!」

小倉「そこで襲われたシャミ子ちゃんの強いイメージが次元の壁を越えて夢に流れ込んできたってわけ」

シャミ子「ですが、私何度も桃に襲われてます!もしかして別の世界私ってみんな極悪なんですか!?」
4:2019/11/04(月) 23:40:49.985 ID:DigY6AY30.net
小倉「うーん、どうだろう?リンクしてるってことはそれほど個体差はないと思うけどー」

シャミ子「でも心配です!桃から嫌われたくないです!どうにかできませんか?」

小倉「そうだねー、大きく分けて二通りやり方があるよー?」

シャミ子「お願いします教えてください!」

小倉「まず一つめが自白剤を用意してー」

シャミ子「あ、二つ目の方でお願いします」

小倉「まだ途中なのにー…じゃあ二つ目だけど、とにかく好感度を上げていくのはどうかな?」

シャミ子「好感度を上げるですか」

小倉「そうそう。たとえ好感度がマイナスだっとしても好感度を上げ続ければいつかはプラスになるよ」

シャミ子「なるほど!」

小倉「ただ、地味に面倒だし、好感度が最初からプラスだったら完全な無駄骨なんだよね」

シャミ子「プラスだったら嬉しいですが……」

小倉「まず好感度の確認をして効率的に行うためにここはやっぱり自白剤を…」

シャミ子「好感度アップ作戦やります!自白剤はなしでお願いします!」
5:2019/11/04(月) 23:41:41.719 ID:DigY6AY30.net
シャミ子「それで具体的にはどのようにすればいいのでしょう?」

小倉「それは私よりシャミ子ちゃんの方が詳しいんじゃない?千代田さんが喜びそうなことをすればいいんだよ?」

シャミ子「桃の喜びそうなこと…」

小倉「千代田さんの好きなものは?」

シャミ子「猫です。はっきり言って桃の猫好きは筋金入りです」

小倉「じゃあ決定だ。猫を使って千代田さんに好かれよう」

シャミ子「といっても猫なんて飼ってませんし…」

小倉「猫がいないなら猫になればいいじゃない!」

シャミ子「えっ?」
9:2019/11/04(月) 23:44:53.948 ID:DigY6AY30.net
ピンポーン

シャミ子「こんばんは桃」

桃「どうしたのシャミ子」

ガチャッ

桃「……本当にどうしたのシャミ子、猫耳なんて付けて」

シャミ子「今夜の私はまぞく改めねこまぞくです。さあ猫の私をもてなすがいい!」

桃「何を言ってるのかなシャミ子。本当に何を言ってるのかな?」ハァハァ

シャミ子「分からなくていいんです。桃は今日一日、私ことを猫だと思って接してくれればいいんです」

桃「状況はよく分からないけど、シャミ子は猫をなめてるのかな?」

シャミ子「えっ?」

桃「まず猫は人語を喋らない」

シャミ子「あっ……にゃー」

桃「うん」キュン

メタ子「時は来た」

シャミ子(解せません)
10:2019/11/04(月) 23:48:02.107 ID:DigY6AY30.net
桃「そして猫は二足歩行しない」

シャミ子「そうでした…にゃん」ヨツンヴァイ

メタ子「時は来た」

シャミ子(やっぱり解せません。桃の夢の中のメタ子は喋るし二足歩行でマッチョでした)

桃「そして猫は頭から首筋をこすりつけてマーキングするよね」

シャミ子(こうですか?)

すりすり

桃「うん」キュン
12:2019/11/04(月) 23:50:12.413 ID:C/UUm5K7M.net
時来た
13:2019/11/04(月) 23:50:15.748 ID:DigY6AY30.net
桃「あと、気を許した相手には『撫でろ』と言わんばかりにそのままゴロンと仰向けになったり」

シャミ子(たしかに)

ごろん

桃「はぁ…」キュン

なでなで

シャミ子「桃、くすぐったいです…にゃん」

なでなでなでなで

桃「そういえばなんで猫が服を着てるのな?脱ごうか」ハァハァ

シャミ子「えっ脱ぐんですか!?にゃん」

桃「猫は服を着たりしない。あたりまえだよね」

メタ子「時!来てるぞ!」

シャミ子(言われてみれば確かに夢のメタ子も裸でした!納得です!)

ぬぎぬぎ

桃「ちょっと待って。靴下はそのままにしようか。ほら、猫によっては靴下を履いてるような柄の子もいるわけだし」
14:2019/11/04(月) 23:52:11.467 ID:71XH/Jjz0.net
桃の天才的な妄想力が発揮されていく
15:2019/11/04(月) 23:56:15.118 ID:DigY6AY30.net
シャミ子「どうでしょう?にゃ?」

桃「いいよシャミ子、すごくいい」ハァハァ

シャミ子「にゃん!」

桃「あと飼い主の指を甘噛みしたりするのって可愛いよね」

シャミ子(なるほど)

はむっ

シャミ子(これは!ほのかな桃の香りと味がしておいしいです!)

ペロペロはもはも

桃「なにこれ可愛い」ムラムラ
16:2019/11/04(月) 23:57:34.731 ID:71XH/Jjz0.net
これは据え膳まぞく
17:2019/11/04(月) 23:58:23.216 ID:DigY6AY30.net
シャミ子「桃の指美味しいです。もっとペロペロしたい!」

ガバッ

桃「んんっ!!?」

レロレロレロレロ

シャミ子「桃のお口温かいとろとろの桃ジュースで一杯です!美味しいです!」

桃「シャミ子……」フーッフーッ

シャミ子「もう一回しましょう!もう一回!もう一回!」

桃「シャミ子が悪いんだよ」ギラリ

ズキュゥゥーン!

シャミ子「んむうっ!!んん!んんんn…」

レロレロ チュパチュパ ジュッポジュッポ ぬらぬら



がんばれシャミ子、魔法少女の口撃にも耐えられる強いネコまぞくになるんだ!
18:2019/11/04(月) 23:59:24.772 ID:qFvxn0CK0.net
はっぴいえんどっ
20:2019/11/05(火) 00:01:57.040 ID:I5Yck2ka0.net
二人は幸せなキスをして終了です
21:2019/11/05(火) 00:02:43.882 ID:od7nyUXG0.net
やっぱりシャミ子が悪い
23:2019/11/05(火) 00:21:10.731 ID:4BB56tyNr.net
イイハナシダナー
24:2019/11/05(火) 00:30:57.635 ID:CrSlX12XM.net
おつまぞく
25:2019/11/05(火) 00:39:47.032 ID:jc6ngl1+0.net
>桃「ちょっと待って。靴下はそのままにしようか。ほら、猫によっては靴下を履いてるような柄の子もいるわけだし」


これは紳士
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1572877991