1:2019/12/06(金) 01:26:43
TV『SNSで未成年女子と知り合い……』

TV『わいせつな行為を働いたとして、30代男が逮捕されました……』



男「最近こういうニュース多いなぁ。犯人も別にイケメンってわけじゃないのに」

男「女の子もガードが甘すぎるよ」

男「……ん、ちょっと待てよ」

男「ってことはSNSやれば、俺も未成年の女の子と知り合えるかも!?」

男「よっしゃ、SNSやろう!」
6:2019/12/06(金) 01:30:38
男「まず、プロフィールを作ればいいんだな」

男(つっても、俺のスペックをそのままプロフィールにしても誰も見向きもしないよな)

男「えーっと、まず20代独身! 実家は大富豪! ジャニーズ系のイケメン! 身長180cm!」

男「スポーツ万能! 英仏語ペラペラ! 空手有段者! 某有名大学を出てて……」

男「……こんなところでいいか」

男「ウソまみれだが、世の中元々ウソでまみれてる。なんの問題もない!」

男「あとは適当に日記みたいなのを書いて、誰かと知り合うのを待つか……」
7:2019/12/06(金) 01:33:29
……

男「……む」

『17歳女子高生です。とても素敵な方ですね』

男(キター! いいの!? こんな簡単でいいの!?)

男「すぐ会おう! いや待て、いくらなんでもがっつきすぎだ……」

男「17歳なら、色々悩みがあるんじゃない? よかったら聞くよ……と」カタカタ

『本当ですか? じゃあ……』

男「ふむふむ……年頃の女の子だな」
8:2019/12/06(金) 01:36:20
数日後――

『色々とありがとうございました』

男「いやいや」

男(当たり障りのないアドバイスしかできてねえけどな)

『もしよかったら……会えませんか?』

男「キター!」

男「いやだからがっつくなって……落ち着いて返事を返そう」カタカタ

男「そう、釣りは焦りが禁物なんだ……!」カタカタ
9:2019/12/06(金) 01:39:09
男「だったら……今度の休日、○×駅に15時でいかがかな、と」

『かまいません』

男「じゃあ、目印に俺は赤いバラをつけていくからね、と」

『古風ですね』

男(ほっとけ)

『私もバラをつけていきます』

男「ヒャッホウ! この大魚、喰いついた!」カタカタッターンッ
11:2019/12/06(金) 01:42:54
当日――

男「ふんふ~ん」

男「よーし、めいっぱいオシャレしていくぞ~!」

男(まず、メガネは外そう……)

男(あまり目よくないけど、全く見えないってほどじゃないしな)

男(髪もワックスでバッチリ整える! ちょっと立てたりして!)シュバッ

男(香水も少々……)シュッシュッ

男「よし、だいぶ決まったぞ! 普段とは別人だ!」

男「だけど20代イケメンとは言いがたい……ま、大丈夫だろ!」
14:2019/12/06(金) 01:46:03
○×駅――

男「ル~ルルル~、フンフ~ン」

男(とここで、気づく)

男(俺はプロフィールにウソばかり載せていた)

男(ってことは、相手もその可能性が十分あるじゃねえか!)

男(もしかしたら、とんでもないババアが来るかも……)

JK「あの……」

男「――――ッ!」
16:2019/12/06(金) 01:49:20
男(目を凝らすと……赤いバラが見える)

男(この子がもしかして……!?)

JK「もしかして、あなたがSNSであたしの悩み相談に乗ってくれた……」

男「そう、俺だよ!」

男(若い! 化粧厚めだけどマジで17ぐらいじゃねーのこの子!)

男(だが、変な下心は無しだ……あくまで大人として接してやらねば!)ゴホンッ
17:2019/12/06(金) 01:54:15
JK「えぇっと、本当に20代ですか?」

男「!?」ギクッ

男「ハハ……ちょっと……見栄張っちゃったかな?」

JK「でもいいんです。包容力がありそうな人で安心しました」

男(うひょ~! 包容力あるとか言われたことねえ~!)

男「……そういう君こそ、俺とどこかで会ったりしてないかな?」

JK「やだ、古い手のナンパみたい!」

男「いや、そういうわけじゃないんだけどね、アハハハ」
19:2019/12/06(金) 01:56:12
JK「どうします?」

男「んー、そうねえ……」

男(なんも考えてなかった……未成年にお酒はダメだろうし、こういう時は……)

男「カラオケでも行っちゃう? パーっと歌おうぜ!」

JK「そうしましょう!」
22:2019/12/06(金) 01:58:43.877 ID:uFAdb7280.net
カラオケボックス――

JK「~♪ ~♪ ~♪」

男(最近の歌は全然分からんけど……)

男「イェーイ!」シャンシャンシャン

JK「ノリいいですね!」

男「ハハッ、まあね~!」

JK「じゃあ次は歌って下さい!」

男「よーし……」
25:2019/12/06(金) 02:00:29.425 ID:uFAdb7280.net
男「~♪ ~♪ ~♪」

JK「上手~!」パチパチ

男「ありがとう!」

男(ククク、仕事で接待カラオケは行きまくってるからな……嫌でも上手くなる)

JK「ただ……選曲がおじさん臭いかも」

男(ほっとけ)
26:2019/12/06(金) 02:02:28.143 ID:uFAdb7280.net
店員「ありがとうございましたー」

男「ふぅ、楽しかった……」

JK「あたしもです!」

男「じゃあ今度はゆっくり食事でもどうだい?」

JK「はいっ!」

男(どこにしよ……まあその辺のレストランでいいか)
27:2019/12/06(金) 02:05:19.171 ID:uFAdb7280.net
レストラン――

男「どう?」

JK「とてもおいしいです」モグモグ

男(顔はよく見えないけど可愛いな、メガネしてくりゃよかった)

男「君のこと……もっと知りたいな」

JK「えっ……」

男「色々質問してもいいかい?」

JK「いいですよー」
29:2019/12/06(金) 02:08:55.713 ID:uFAdb7280.net
男「学生の本分といったら勉強だけど、成績はどう?」

JK「んー、苦手です」

JK「特に暗記科目が……あたし、人の顔覚えるのもどうも苦手で」

男「分かる分かるー!」

男「俺も仕事で苦労するんだよね。あー、この人誰だっけ、みたいな」

JK「あたしもですー!」

アハハハ… ハハハハ…

男(不安だったけど、案外会話が合うな……よかったよかった)
31:2019/12/06(金) 02:10:44.839 ID:uFAdb7280.net
男「ところで、もう夜だけど、家族は心配してないの?」

JK「してるかもしれないし、してないかもしれない……よく分かりません」

男「家族とはあまり上手くいってないんだ?」

JK「そうですね。ここんとこあまり会わないし、喋ってないし……」

男「君自身はどう思ってるの?」

JK「難しいですね……。だけど、とても大切です。あたしを育ててくれてるし……」

JK「いつか恩返ししたいな、って思ってます」

男「そっか」

男(そうだよな……この子には家族がいる。そして俺にも……)
32:2019/12/06(金) 02:13:26.372 ID:uFAdb7280.net
男「実は俺にも……大切な人がいる」

JK「えっ……」

男「しかも、二人も」

JK「え、まさか二股!?」

男「んなこたぁない。ただ、俺も家族と上手くいってるとは言い難い。特に二人のうち一人とは」

男「どうだろう。俺の大切な人達と……会ってくれないか?」

JK「いいですよ……会わせて下さい!」

男「決まり! さっそく俺の家に来てくれ!」
33:2019/12/06(金) 02:15:37.690 ID:uFAdb7280.net
スタスタ…

男「俺の家はもうすぐだよ」

JK「ウソ、あたしの家もこの辺りなんですけど!」

男「マジで? じゃあこれからも気軽に会えるね! いっそ家族ぐるみで付き合うのもいいかも!」

JK「はいっ!」

男「……お、あそこにいるのは。俺の大切な人の一人目じゃないか」
35:2019/12/06(金) 02:17:03.301 ID:uFAdb7280.net
妻「あら、珍しい。父娘が二人仲良く並んで帰ってくるなんて」

男&JK「何ィィィィィ!!?」










おわり
36:2019/12/06(金) 02:18:55.255 ID:K2Z2kKPUr.net

親子かよww
39:2019/12/06(金) 02:22:54.610 ID:RrsIfbva0.net
ちょっと無理がある
42:2019/12/06(金) 02:34:25.599 ID:QG2xSs87a.net
自分の娘の顔すらわからないのか
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1575563203