1: 2009/08/30(日) 00:09:27.35 ID:/mqhiBx10
【ポッケ村 昼下がり】

プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
行商お婆「おや、プーギーよ。散歩かの?」
プーギー「ぷー」

行商お婆「今日もお前さんとこの主人は、狩りに行っちまったのかい。
     全く世話もせんと…駄目な主人じゃのぉ」

プーギー「ぷぷーっ!」とことこ
行商お婆「おや、怒らせてしまったわぃ」

4: 2009/08/30(日) 00:11:58.72 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
訓練教官「ぬ?ハンターさんとこのプーギーではないか!」

プーギー「ぷんっ!」
訓練教官「ほほぅ、今日も特訓しに来たのか?良い心がけだ!」

プーギー「ぷきーっ!」
訓練教官「ドスファンゴにも負けないぐらい、強い豚にしてやるぞ!はっはっは!」

5: 2009/08/30(日) 00:14:12.57 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
ネコート「新米ハンターのところの…プーギーか」

プーギー「ぷーっ」くんくん
ネコート「こ、こりゃ、服の中に潜るでない!」

プーギー「ぷぷー♪」
ネコート「や、やめぃ!股の匂いを、か、嗅ぐでないっ!んミャァァ…」

村長お婆「よいよぉーい。プーギーはお前さんを好いてるようじゃのぉ」
プーギー「ぷぅーぷぅー♪」
ネコート「………」なでなで

6: 2009/08/30(日) 00:17:47.17 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
案内女性「ぁらぁん。プーギーちゃんじゃない」

下位メイド「きゃーっ♪」
上位メイド「ぷーちゃんだー」
G級メイド「かぁわいいー♪」
商人メイド「今日もすべすべねっ」
女の狩人「(あ、あたいも撫でたいな…)」

トレジャ-爺「…いつ見ても、美味そうじゃの」じゅるり
トレニャ「トレ爺、食べちゃ駄目なのにゃっ!」

7: 2009/08/30(日) 00:19:31.85
和んだ

8: 2009/08/30(日) 00:20:35.78 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
商店女将「あらぁ、プーギーちゃん。今日も一人かい?」
プーギー「ぷ」

商店女将「あんたんとこのハンターさん、大忙しだねぇ。今日も仕事だろ?
     村に来てまだ間もないってのに、ご苦労なこったね」

プーギー「ぷぷぷー」

商店女将「大丈夫、あんたのハンターさんは、ちゃぁんと帰って来るさね。
     ささ、ごはんをあげようね」

10: 2009/08/30(日) 00:22:51.00 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
引退狩人「ほぉ、プーギーではないか。少し話を聞いてくれるか?」

プーギー「ぷぷっ?」
引退狩人「…どうしたら、商店の女将さんをデートに誘えるのだろうか…」

プーギー「ぷー」
引退狩人「引退したハンターの我輩なぞ、相手にしてくれぬだろうなぁ…」

プーギー「ぷぅー。ぷぷぅー」すりすり
引退狩人「慰めてくれるのか。ありがとうな。我輩もお主を飼いたいものだ」

14: 2009/08/30(日) 00:24:49.54 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
ネコバァ「おお、ブタっこや。めんこいめんこい。久々よのぉ」なでなで

プーギー「ぷぷっ。ぷぷーっ。ぷぷぴー」
ネコバァ「…婆はネコの言葉は判るが、豚の言葉は判らんのじゃ。すまぬのぉ」
プーギー「ぷー…」

ネコバァ「言葉は判らんが、お前さんの暇つぶしにはなってやれるぞぃ」なでなで
プーギー「ぷーっ♪」ぴょん

16: 2009/08/30(日) 00:26:58.89 ID:/mqhiBx10
武器屋猫「はぁ…今日もひまなのニャ…
     親方みたいに、ハンターさんの武器防具が作りたいニャ…
     包丁とか、かごとか、日常用品を作る作業はもう飽きたニャン」

プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
武器屋猫「お、プーギーニャね!おまいさんの為にまた服を作っておいたニャン!」

プーギー「ぷー?」
武器屋猫「さぁ、着るニャン!」がさごそ

[ねこスーツを 装備させられました]

プーギー「ぷぷー♪」
武器屋猫「良く似合うニャよ!」

18: 2009/08/30(日) 00:29:33.36 ID:/mqhiBx10
【ハンターの自宅】

プーギー「ぷー。ぷー」とことこ

キッチン猫A「ニャーっ。料理の仕込みは大変だニャー」
キッチン猫B「いそいでお肉を焼くニャッ。帰ってくるニャッ!」
キッチン猫C「旦那さんにあげるプレゼント、出来たニャー!」

オトモアイルーA「ネコパンーチ!ネコキーック!」
オトモアイルーB「めめめ、瞑想ニャ…ぶつぶつ」

プーギー「(今日も台所はにぎやかだプー)」とことこ

20: 2009/08/30(日) 00:31:41.66 ID:/mqhiBx10
プーギー「ぷー。ぷー」とことこ
小鳥たち「ぴちち」「ちゅんちゅん」

プーギー「(お空が真っ赤)」
プーギー「(燃えてるみたい)」

プーギー「(少し寒くなってきた)」
プーギー「(そろそろご主人が帰ってくる頃だ)」
プーギー「(それまで、少し寝るプー)」

zzz zzz…

22: 2009/08/30(日) 00:33:51.16 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア6】

ハンタA「わわわっ、あばばばばばっ」
ティガレックス「ギャワァァアー!」

『ハンターAは 力尽きました』

ハンタB「こ、こっちくんな!」
ハンタC「やべっ、閃光玉切れた!」

ティガレックス「ガガガガッ! ギャワー!」ドドドッ

『ハンターBは 力尽きました』
『ハンターCは 力尽きました』

ハンタ♀「雪嵐がヒドくて周りが良く見えないや…
     壁沿いに這って進もう………あ、雪山草、みっけ!」ごそごそ

23: 2009/08/30(日) 00:34:30.80
3乙したwww

25: 2009/08/30(日) 00:36:28.71 ID:/mqhiBx10
【ポッケ村 集会所 夜】

ネコタク「ウミャミャ!けが人ニャ!みんな、どいてニャッ!」

ドサササッ

下位メイド「しっかりしてください!今、手当てしますからね!」
ハンタA「い、いてぇ…」

上位メイド「回復薬G、飲んでください」
ハンタB「うぐぐぐ…」

G級メイド「はい。麻酔薬ですよ。痛みが和らぎます。ゆっくり吸入してください」
ハンタC「ううっ…」zzz

ネコート「…ひどい咬創じゃな。この噛み痕は…ティガか」
村長お婆「恐らくティガだろうよぉ。まぁたポポを食べにきたんじゃろうて」

26: 2009/08/30(日) 00:38:33.21 ID:/mqhiBx10
ネコート「…ハンター♀は…?ハンター♀がおらぬぞ?」キョロキョロ
村長お婆「おぉや。ほんにのぅ」

ハンタA「ハ、ハンター♀は…雪山草を採取してた筈だ…うっ」
下位メイド「だめよ!そんなケガで起きたら!」

ネコート「…起き上がらずとも良い、横になったままで話しておくれ」

ハンタA「すまない、ネコートさん。助かるぜ。
     洞窟までは一緒だったんだが…出たところでひどい雪嵐に遭い、見失った…」
ハンタB「みんなで探そうとしたらよ、ティガの野郎が現れやがったんだ!」

ネコート「やはり…ティガか…」

27: 2009/08/30(日) 00:40:44.64 ID:/mqhiBx10
村人の男「おっ?ティガレックスだって?まぁた、ポポさ、食いに来たんか!」ひそひそ
村人の女「まっ。ポポは子供さ産んだばかりだってのに」ぼそぼそ

商店女将「ちょっと引退狩人!あんた助けに行っておやりよ!」
引退狩人「…今の我輩では…ティガレックスはとても…」
商店女将「もぅっ、頼りないねぇ!」
引退狩人「(´・ω・`)」

商店女将「トレ爺、あんた達はどうなんだい?」
トレジィ「…あと100歳若ければのぉー」
トレニャ「…あと100歳取ってればニャー」

はぐれ猫「………(ティガレックスにゃ…?)」ささっ

29: 2009/08/30(日) 00:42:55.34 ID:/mqhiBx10
【ハンターの自宅】

プーギー「むにゃむにゃ」
????(ぺちっ ぺちっ)
プーギー「すーすー」
????(ぺちぺち べちん!)

プーギー「ぷっ!痛いぷー」
????「起きるにゃっ!」
プーギー「ぷー…?ごしゅじんー?ごはんー?」zzz
????「この、ねぼけぶたっ!早く起きるにゃっ!」べちんっ

プーギー「だれ?」
はぐれ猫「オイラだにゃ。はぐれ猫だにゃー」
プーギー「あー…、集会所の、はぐれ猫さん。こんばn」
はぐれ猫「あいさつは、抜きにゃ!」

31: 2009/08/30(日) 00:45:18.86 ID:/mqhiBx10
はぐれ猫「この村で、おみゃーと話せる猫スキルを持ってるのはオイラだけだから、言いにきたにゃ!
     実は…おみゃーの旦那さんが、帰ってこないのにゃ!」
プーギー「ええええっ?!」

はぐれ猫「さっきネコタクシー係のやつらが、
     狩りに行って倒れたハンター達を連れて村に帰って来たんにゃが、
     おみゃーのところの旦那さんだけ、いないんにゃよ」

プーギー「どうしよう、どうしよう」おろおろ

はぐれ猫「今、猫の捜索隊が雪山に行ったにゃ。
     きっと大丈夫にゃ。夜が明ける頃には、きっと見つかるにゃ」

プーギー「ぷぅーっ!ぷぴぃーっ!」どたどた

はぐれ猫「お、落ち着くにゃ!朝まで待つにゃ!」
プーギー「ぷぅー…」

はぐれ猫「オイラが集会所で様子を聞いてくるから、おみゃーはここで待ってるにゃよ?」
プーギー「………(ご主人…)」

32: 2009/08/30(日) 00:47:32.57 ID:/mqhiBx10
【その頃 雪山 エリア8】

ハンタ♀「あにゃ。山頂の方に来ちゃった。
     そういえば、山頂には雪山草がいっぱいあるって聞いたんだけど…」

きょろきょろ

ハンタ♀「確か、崖の何処かにある抜け穴通った先って教わったような…」

がさごそ がさごそ

ハンタ♀「あ、崖への抜け穴、見ーっけ!よし、行こう!」ごそごそ


【雪山 エリア8 抜け穴先の崖】

[雪山草を 入手しました]

ハンタ♀「ふー。大量大量ー!取ったどぉー♪」

ティガレックス「………ギャワワワワワー!!」
ハンタ♀「ティ、ティガレックスの声っ?!」

33: 2009/08/30(日) 00:50:13.57 ID:/mqhiBx10
ティガレックス「ギギャアアァァァー!」
ハンタ♀「ど、どうしよう…
     あんな強いモンスターがいたんじゃ、この抜け穴から出られないよ…」

ティガレックス「…グギャァアアァー!」
ハンタ♀「ひゃぁっ!すごい声っ…」

ティガレックス「ギャワワワワッ!ギャワワァァー!」ドォーンッ
ハンタ♀「ふわっ!が、崖に体当たりしてるっ」

ズズゥン…!

ハンタ♀「きゃわわわっ!」ぺたん

ハンタ♀「いたたたたたっ…尻餅ついちゃった。今の揺れ、何?
     山頂への高台から、そおっと見てみよう…」

ガラガラガラ… ガラララ…

ハンタ♀「ああっ、大きい岩が東の道を塞いでる…!
     きっと今の体当たりのせいで、崩れ落ちたんだ!」

35: 2009/08/30(日) 00:53:57.83 ID:/mqhiBx10
【雪山 ベースキャンプ】

捜索猫A「みんな、マフモフ服は着たかニャ?」
捜索猫B「んミャミャッ!着たニャ!」
捜索猫C「さぁ、ハンター♀を、探しに行くニャよ!」
捜索猫D「んニャー!ネコタク部隊、出発ニャーッ!」

【雪山 エリア1】

捜索猫A「うんしょ、うんしょ」
捜索猫B「ネコ荷車は重いニャ。重労働だニャ」
捜索猫C「ふニャァ。段差はキツイのニャ…」

捜索猫D「あ、虫発見ニャー」ダダダッ

捜索猫A「こらーっ、サボるニャー!」

36: 2009/08/30(日) 00:56:46.24 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア7】

捜索猫A「旧キャンプ跡に着いたニャ!」
捜索猫B「んミャー!やっと着いたニャー」
捜索猫C「それにしてもひどい雪嵐だニャ」
捜索猫D「前が良く見えないニャ。みんな気をつけるニャよ」

捜索猫A「オレは西エリア、ネコBは東エリアを捜索ニャ!」
捜索猫B「判ったニャニャー」

捜索猫A「ネコCは北エリア、ネコDは、山頂方面を探すニャ!」
捜索猫C「ラジャーだニャ」
捜索猫D「判ったニャ!」

捜索猫A「みんな、ハンターさんを見つけたら、必ず一度戻ってくるニャ!
     もし見つからなくても、日が昇るまでに必ずここに戻ってくるのニャ!
     雪嵐が激しいから、みんな、無理は捜索は禁物ニャよ?」

捜索猫達「ンニャー!!」

40: 2009/08/30(日) 00:59:27.70 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア8 山頂付近の崖】

ハンタ♀「…良かった。ティガレックスの声、しなくなった。何処か行ったみたい」
????「カジカジ カジカジ」

ハンタ♀「それにしても、寒いよぉ…雪嵐、この岩陰にもびゅーびゅー吹き込んでくる…」
????「カジカジ カジカジ」

ハンタ♀「…マフモフ装備、着てきて良かった…
     他のだったら、ホットドリンクが尽きて今頃凍死だったよー」
????「カジカジ カジカジ」

ハンタ♀「しかし弱ったなぁ…モドリ玉、ケチんないで持ってくれば良かった。
     ティガレックスがうろついてるんじゃ、危なくって一人じゃ下山できないよ」
????「カジカジ カジカジ」

41: 2009/08/30(日) 01:01:30.49 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「ん…?さっきから、何かヘンな音がする…」きょろきょろ
????「カジカジ カジカジ」

ハンタ♀「荷物入れの、皮袋からだ。何だろう?」
????「カジカジ カジカジ」

ハンタ♀「わわわ…フルフルベビーだ。生肉、かじってるw」
フルベビ「ギギッ?」かじかじ

ハンタ♀「生肉の匂いに釣られて、出てきたのかなー?
     山頂にあるクシャルの抜け殻、まだ掘ってないのに」
フルベビ「ギィィ」

43: 2009/08/30(日) 01:03:51.19 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「それにしても、フルフルベビーって、こんな大きさなんだ。図鑑でしか見た事なかった」
フルベビ「ギッ?ギュギュッ」きょろきょろ

ハンタ♀「うわぁ…ちっちゃい…てのりフルフルだね…」
フルベビ「ギィー」

ハンタ♀「足もちっちゃくて、可愛い…お肌、すべすべ」なでなで
フルベビ「ンギギー」くんくん

ハンタ♀「手のニオイかいでる。ふふっ、くすぐったいよ」
フルベビ「ギギギ」

ハンタ♀「…鳴き声は、あんま可愛くないねw」
フルベビ「ギギィー?」

45: 2009/08/30(日) 01:06:41.05 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「それにしても、今日の雪嵐は凄いなー。こんな激しい嵐、初めて遭ったよ」
フルベビ「ギギー」パタパタ

ハンタ♀「一緒に来たハンターさん達、無事かなぁ?
     もっとも、みんな私より強いハンターさん達だから大丈夫だろうけど…」

フルベビ「ギッギー」
ハンタ♀「…フルベビちゃんがいてくれて、良かった。こんな所に一人じゃ寂しいもん」つんつん

フルベビ「ギー。ギー」ぺろぺろ
ハンタ♀「えへへ♪くすぐったいよぉ。そうだ!もっとお肉食べる?」
フルベビ「ピギッ?!」
ハンタ♀「ふふっ。私、生肉だけは、いつもいっぱい持ってきてるんだ♪」

47: 2009/08/30(日) 01:08:08.00 ID:/mqhiBx10
フルベビ「(まぐもぐ もぐもぐ)」
ハンタ♀「フルベビちゃん見てたら、おなか空いてきちゃった。私も夜ご飯にしようーっと」

ハンタ♀「ハチミツと落陽草で元気ドリンコ作って、生肉は肉焼き機で焙ろう」

♪~
ふんふふーん ふふふ 
 ふふふふーん ふふふ
  たからっ たからっ
   たからっ たからっ
    たたたたたたーん

ハンタ♀「………いいニオイがしてきた!今だっ!」

[上手に 焼けましたー♪]

フルベビ「ギギギーッ♪」パチパチ

49: 2009/08/30(日) 01:10:14.47 ID:/mqhiBx10
ティガレックス「………ギャワワワアァー!!」
ハンタ♀「!!!!」

ティガレックス「ガガガァーッ!グギャギャギャ!」ドシッドシッ
ハンタ♀「ティガレックスの声!戻ってきたんだ!」

ティガレックス「ンギャアアァーーー!」
ハンタ♀「…ヤダ…怖いっ…」がくぶる

ティガレックス「ギャワワッ?!ギャッ、ギャギャッ!」ガリガリ

ハンタ♀「ヒッ!抜け穴を、ほ、掘ってるっ?!」
フルベビ「ギギギギギ!」

ハンタ♀「(どうしよう、ど、どうしよう…っ)」

捜索猫D「ん…?こんがり肉の、匂いニャ…?」くんくん

52: 2009/08/30(日) 01:12:17.08 ID:/mqhiBx10
ティガレックス「ガルルルッ、グルルッ!」ガシガシ
ハンタ♀「(うわっ!ティガレックスの指先が、穴から出てる!)」

フルベビ「ギ………ギギィ…」トテトテ
ハンタ♀「だ、駄目だよフルベビちゃんっ。穴に近寄っちゃ、駄目!」

フルベビ「ギギィ、ギギギギ…」バチバチ
ハンタ♀「で、電気?」

フルベビ「ギー…」すうっ
ティガレックス「グルルルー…?」

フルベビ「ギュワァアァアーーー!」バチバチッ
ティガレックス「ギャワワッ!」ササッ

ハンタ♀「(電気ブレスの痛みで、ティガレックスの爪が引っ込んだ!)」

54: 2009/08/30(日) 01:14:20.18 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「だ、大丈夫?」
フルベビ「グギーッ」

ハンタ♀「フルベビちゃん、赤ちゃんなのに強いんだね」なでなで
フルベビ「ギギュゥー」ぺろぺろ
ハンタ♀「…ティガレックスは?」

しーん

ハンタ♀「はぁ…とりあえず助かった…?」ぺたん
フルベビ「ピギィー…」

????「………フニャァアアー?!」
ハンタ♀「こ、今度は何の声っ?」

56: 2009/08/30(日) 01:14:59.70
ところでプーギーどこいった?www

57: 2009/08/30(日) 01:15:56.41 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア8】

ティガレックス「ガルルルルルル…」
捜索猫D「はわわっ、ティガレックスだニャ!
     マズいニャー。ハンターさん探すのに夢中で、気づかなかったのニャ!」

ティガレックス「ゴルルルッ…ギルル…!」
捜索猫D「正面から見つかってしまったニャ!」

ティガレックス「ギュワアアァアー!!」
捜索猫D「ど、どうするニャ………に、逃げるニャッ!」ダダダダッ
ティガレックス「ガルルルルルッ!」ドタドタ

ハンタ♀「(思わず穴から出てきちゃった)」
ハンタ♀「(怖いけど…あれは、猫の声だった様な)」

フルベビ「ギギッ!」ぴょん
ハンタ♀「あ、やっぱり猫さんだ!」

捜索猫D「逃げるニャッ!逃げるニャッ!」ダダダッ

ハンタ♀「(ティガレックスに追われて、東の細道の方へ逃げてく…って、駄目だよそっちは!)」

58: 2009/08/30(日) 01:17:39.16 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「おーい、ネコさーん!」
捜索猫D「んミャミャッ?人の声がしたニャッ!」キョロキョロ

ハンタ♀「そっちに逃げちゃ、駄目ぇーっ!そっちは、落石で道が塞がれてるのー!」
捜索猫D「ミャッ?」

ティガレックス「グギャアアァ!」くるっ
ハンタ♀「(こっち見んな!)」

ティガレックス「ギャワワワッ!」ダダダッ
ハンタ♀「ええと、ええと、さっき採ったネムリ草使って………よし、出来た!
     これでも食べてろ!えーい!」

[眠り生肉を (投げ)捨てました]

ティガレックス「ガギャア♪」ガツガツ
ティガレックス「グルル………グゥー…」zzz

ハンタ♀「猫さん!今のうち、こっちに!」
捜索猫D「わかったニャーッ!」ダダダッ

61: 2009/08/30(日) 01:18:54.02 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア8 山頂付近の崖】

捜索猫D「ふニャァー…助かったニャー」ぺたん
フルベビ「ギー」
ハンタ♀「良かった…無事で…」

捜索猫D「あんた、もしかしてハンター♀かニャ?」
ハンタ♀「うん。そうだよ」
捜索猫D「やっぱりニャ!ウチは、あんたを探しに来たんニャ!」

かくかく しかじか

ハンタ♀「そっか。とりあえず、ハンターAさん達は村に戻れたんだね。良かった」
捜索猫D「あんた…お人よしニャねー。まずは自分の心配をするニャよ」

ハンタ♀「フルベビちゃんも、ありがとね。さっき、助けてくれたんだよね?」
フルベビ「ギィ!」すりすり
捜索猫D「…こんなのに懐かれるなんて、あんた相当変わってたハンターさんニャね」つん
フルベビ「ギイイィー!」カプッ
捜索猫D「い、痛たたニャッ!」

62: 2009/08/30(日) 01:19:40.60
でもフルフルベビーって持ってるとHP減ってくよな

63: 2009/08/30(日) 01:20:27.99 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「ねぇ猫さん。雪嵐が落ち着いてるから、今のうちにかまくら作ろうか?」
捜索猫D「フニャニャ?」
ハンタ♀「助けが来るまで野ざらしじゃ、辛いもん」
捜索猫D「た、確かに…いくらマフモフ装備とはいえ、吹きっさらしはキツいのニャ」ブルブル

がしがし ぺたぺた

捜索猫D「ウニャニャ…山頂の雪はさらさらで、かまくらには向いてないニャよ…」
ハンタ♀「うん…そうだね…雪嵐もまたいつ酷くなるか判らないし、困ったね………へっくしゅっ」

フルベビ「ギギッ?!」
ハンタ♀「ん…?どしたの、フルベビちゃん」

フルベビ「ギ!ギギーッ」グイグイ
ハンタ♀「何、何?」
捜索猫D「あんたの服を、引っ張ってるニャね」

64: 2009/08/30(日) 01:21:45.67 ID:/mqhiBx10
フルベビ「ギギギ。ギィーギィー」
ハンタ♀「こっち?こっちに行きたいの?」
捜索猫D「…そっちは山頂と反対の方向ニャよ?」

ぺたぺた ぺたぺた

ハンタ♀「んんっ?そっちは崖だよ?」
フルベビ「ミギギィーッ!」

ぴょんぴょん ぴょんっ

ハンタ♀「フ、フルベビちゃんが、落ちちゃった?」
フルベビ「ギー…グギギーィ♪」
ハンタ♀「崖下から、鳴き声が聞こえる…」

65: 2009/08/30(日) 01:23:00.26 ID:/mqhiBx10
フルベビ「ギギュー。ギュッギュー」
捜索猫D「お、降りろって事なのかニャ?」
ハンタ♀「そう…みたいだね…」

捜索猫D「よーし。ウチが先に降りるニャ。ハンターさんは、後から来るのニャ」
ハンタ♀「わ、わかった」
捜索猫D「合図したら、降りてくるニャよ」
ハンタ♀「うん」

… … …

捜索猫D「………聞こえるかニャー?もう良いニャ!ハンターさん、降りて来るニャー」
ハンタ♀「だ、大丈夫ー?」
捜索猫D「安心するニャ!下は大きい岩棚になってたニャー!」

67: 2009/08/30(日) 01:25:03.43 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア8 崖下の岩棚】

捜索猫D「さすがはハンターさん。無事、降りられたニャね」
ハンタ♀「ふああぁぁ。何とか降りられたぁー。はぁー、怖かったぁー」ぺたん

フルベビ「ギギィーッ!」ぴょん
ハンタ♀「わわっ、フルベビちゃん♪」

フルベビ「ギギギ。ギィーギィー」ぴょんぴょん
ハンタ♀「ん?こっち?こっちに行きたいの?」

フルベビ「ギッ。ギギ」ぺたぺた
捜索猫D「とりあえず、ついて行くニャ」
ハンタ♀「うん」

68: 2009/08/30(日) 01:26:18.05 ID:/mqhiBx10
【雪山 崖下の氷穴】

ハンタ♀「うわぁ………。これ、は…?!」
捜索猫D「氷穴、かニャー?ずいぶん大きな穴だニャー」
ハンタ♀「雪山にこんな所があるなんて、知らなかった…」

捜索猫D「きっとあいつは、この洞穴にあんたを案内したかったんニャね」
フルベビ「ギッギ!」ぴょんぴょん

ハンタ♀「ありがとね、フルベビちゃん」チュ
フルベビ「…ギギュゥー♪」

捜索猫D「この氷穴なら、雪嵐をしのぐにもってこいニャね!」

72: 2009/08/30(日) 01:27:36.32 ID:/mqhiBx10
【雪山 崖下の氷穴 内部】

とことこ とことこ

ハンタ♀「地面がちょっと滑るね。壁もだ」
捜索猫D「気をつけるニャよ。洞窟は湧き水が多いからニャ全体的に湿っぽいニャ」

ハンタ♀「綺麗…氷穴が、ぼんやり青く光ってる…」
捜索猫D「ニャー。岩壁に発光する水晶が、沢山埋まってるからだニャ」

ハンタ♀「猫さん…物知りさんだねー♪」
捜索猫D「えっへん!ウチはトレニャーが趣味だからニャー。
     それに、ハンターさん助けにあちこち行ってるから、自然と詳しくなったのニャ」

ハンタ♀「さすが捜索猫さんっ」
捜索猫D「えへへニャー」

73: 2009/08/30(日) 01:28:38.33 ID:/mqhiBx10
捜索猫D「そうだニャ!ハンターさん、ピッケル持ってるかニャ?」
ハンタ♀「あ、持ってきてるよ!袋に入ってる」がさごそ

捜索猫D「この発光水晶、採掘してお土産に少し貰って行くニャ」カンッ カンッ
ハンタ♀「ふふっ、抜け目ないなぁw」

捜索猫D「ねぇハンターさん。村に戻ったら、今度一緒にトレニャーハントへ行こうニャ!」
     ウチがバッチリ案内するのニャ!」
ハンタ♀「ありがとう!楽しみだなー」

フルベビ「ギーッ。ギギュー」ぺたたたっ
ハンタ♀「あ!待ってよー、フルベビちゃん!」

74: 2009/08/30(日) 01:29:52.70 ID:/mqhiBx10
【その頃 ポッケ村 集会所 明け方】

捜索猫A「ただいまだニャ…」
捜索猫B「ニャー…」
捜索猫C「うニャニャー…」

ネコート「おお、捜索猫達よ。ご苦労であった」
村長お婆「ささ、こっちへ。火に当たりなされぃ」
案内女性「あたたかい猫用スープを、用意してあるわよぉ」

ネコート「して、ハンター♀は?」
捜索猫A「ウニャァ…見つからなかったニャ…」
ネコート「さようか…」

捜索猫C「それより!捜索猫Dが戻らないのニャ」
ネコート「何じゃとっ?!」

捜索猫A「あいつには、エリア8の山頂の方を探しに行かせたのニャ」
捜索猫B「確かに雪嵐はひどかったニャ。けど、あいつは道に迷う様なやつじゃないニャ!」
捜索猫C「もしかして…ティガに襲われて…」ぶるぶる

ネコート「…ハンター♀も、捜索猫も戻らないのか…
     山頂で一体、何が起きてるというのか…?」

76: 2009/08/30(日) 01:34:01.13 ID:/mqhiBx10
捜索猫A「さぁ皆!身体も温まったし、みんな今からもう一度、探しに行くニャ!」
捜索猫B「捜索猫Dも、ハンター♀も、一緒に連れて帰るのニャー!」
捜索猫C「ウニャニャー!」

ネコート「待て!
     いくらお主達が捜索のエキスパートとはいえ、徹夜で捜索とは、無茶がすぎる!
     しかも、雪嵐はますます勢いを増しておったと言うではないか」

捜索猫A「でも…このままじゃ、捜索猫の面目が、丸つぶれニャー!」
捜索猫B「そうにゃ!捜索猫に、探せない物はないのニャ!」
捜索猫C「それに仲間が…捜索猫Dが、心配なのだニャ!」

村長お婆「厳しい事を言うがのぉ…儂等は、お主達まで失う訳にはいかんのじゃよ」
捜索猫達「!!」

ネコート「…せめてもう少し休んで、体力を回復してから出立せよ」
村長お婆「そうじゃそうじゃ。日はまだ昇り始めたばかりじゃ。ささ、一眠りいたせぃ」
捜索猫達「フニャニャ…」

はぐれ猫「… … …」ささっ

78: 2009/08/30(日) 01:35:03.06 ID:/mqhiBx10
【ハンターの自宅 明け方】

プーギー「お外が明るくなった…夜が…おわっちゃった…」

プーギー「神様。ぶたの神様。
     どうか、ご主人を無事に帰してください」

プーギー「ご主人…帰ってきて…」
プーギー「ボク…もう突き飛ばしたりしないから…」
プーギー「忙しくて構って貰えなくても、文句言わないプー…」

プーギー「ご主人…あのあったかい手で、またボクを撫でて…」

ギッ、ギギーッ…

プーギー「(ご主人っ?!)」くるっ

79: 2009/08/30(日) 01:36:18.56 ID:/mqhiBx10
はぐれ猫「…にゃぁ。オイラだにゃ」
プーギー「はぐれ猫さん、か…」ぐすすっ

はぐれ猫「…大ピンチだにゃ!」
プーギー「?!」

はぐれ猫「おみゃーんところの旦那さん探しに行った捜索猫の一匹が…行方不明になったにゃ」
プーギー「!!」

はぐれ猫「これはいよいよ、本格的に危ないにゃ…」
プーギー「そんなの、い、イヤだっ………
     イヤだよ、ご主人………」

じりじり じりじり

プーギー「プーッ!イヤだー!!
     うわぁーーんっ!ふわぁぁーーん!」

はぐれ猫「… … … … …」

81: 2009/08/30(日) 01:38:11.09 ID:/mqhiBx10
はぐれ猫「おみゃー…旦那さんは、好きかにゃ?」
プーギー「うん!だいすきだよ!」

はぐれ猫「旦那さん…大事かにゃ?」
プーギー「うん!ダイジだよ!」

はぐれ猫「ごはんよりもか?」
プーギー「当たり前じゃないか!」

はぐれ猫「じゃぁ、一つ聞くにゃ。おみゃーに…覚悟はあるかにゃ?」

プーギー「かく、ご?」
はぐれ猫「旦那さんの為なら、何でも出来る心の事にゃ」

プーギー「あ………あるよっ!あるともさ!
     だってボクは、ご主人が世界で一番大事で大好きなんだプー!」

はぐれ猫「そうか…判ったにゃ。覚悟があるなら、オイラについてくるにゃ!」

83: 2009/08/30(日) 01:40:20.06 ID:/mqhiBx10
【ポッケ村 道具屋】

トントン トントン

商店女将「むにゃむにゃ…誰だい、こんな朝っぱらから」
はぐれ猫「オイラだにゃー。開けて欲しいのにゃ」

商店女将「あらっ、はぐれ猫かい?」ガラガラ
プーギー「ぷー…」
商店女将「おやまぁ、プーギーちゃんも一緒なのかい?」

かくかく しかじか

はぐれ猫「…というわけで、オイラ達、雪山に行こうと思ってるのにゃ」
商店女将「まぁ…そうだったのかい。プーギーちゃんのご主人がねぇ…」
プーギー「ププーゥ」

はぐれ猫「女将、お願いだニャ。オイラ達にホットドリンクを分けて欲しいのにゃ」
商店女将「判ったよ。そういう事なら、遠慮なく持ってお行き!」
はぐれ猫「助かるのにゃー」

84: 2009/08/30(日) 01:41:32.75 ID:/mqhiBx10
はぐれ猫「女将。プーギーをちょっと見ててくれるかにゃ?
     オイラは、もう一箇所寄ってくるにゃっ」スタスタ

商店女将「わかったよ。さ、プーギーちゃん、こっちにおいで」
プーギー「ぷー?」
商店女将「行く前に、おばさんがブラッシングをしてあげようね」

シュッ シュッ

プーギー「ぷー…ぷぅー…(気持ち良いなぁー)」
商店女将「しかし…大丈夫かねぇ。あたしゃ心配だよ」なでなで
プーギー「ぷー?」

商店女将「もし、可愛いあんた達まで遭難したりしたら…」なでなで
プーギー「ぷ?」

商店女将「まぁ…はぐれ猫がついて行くなら大丈夫かね。よっと…」どっこいしょ
プーギー「ぷぷぅー?」

商店女将「さ、プーギーちゃんが背負えるかばんを探すとするかねー」

86: 2009/08/30(日) 01:42:38.17 ID:/mqhiBx10
【ポッケ村 武器屋】

武器屋猫「むにゃむにゃ」
はぐれ猫(ぺちっ ぺちっ)
武器屋猫「すーすー」
はぐれ猫(ぺちぺち べちん!)

武器屋猫「ニャー!ついにピ○チューをGETしたニャー…♪」zzz
はぐれ猫「この、ねぼけネコっ!早く起きるにゃっ!」べちんっ

武器屋猫「ニャ!痛いニャー!」
はぐれ猫「起きるにゃっ!」
武器屋猫「はぐれ猫?どうしたのニャ、こんな朝早くに?」

89: 2009/08/30(日) 01:44:15.20 ID:/mqhiBx10
かくかく しかじか

武器屋猫「なるほどニャ…プーギーの旦那さん、帰ってこないのかニャ」
はぐれ猫「そうなのにゃよ」

武器屋猫「で、おまいさんはオラにどうして欲しいニャ?」
はぐれ猫「オイラ達に、武器と防具を貸して欲しいのにゃ」

武器屋猫「まさかおまいさん、雪山に行くつもりなのかニャ?」
はぐれ猫「勿論、そのつもりだにゃ」

武器屋猫「む、無茶だニャー!」
はぐれ猫「無茶は承知だにゃ。けど、行かなきゃいけないにゃ!」

90: 2009/08/30(日) 01:45:36.57 ID:/mqhiBx10
武器屋猫「そんなの、捜索猫隊に任せた方が良いニャよ!」

はぐれ猫「雪嵐が、相当ひどいらしいのにゃ。
     捜索隊の再出発を待ってたら………間に合わないかもしれないのにゃ」

武器屋猫「でも…」ぶつぶつ
はぐれ猫「おみゃーは、武器屋のご主人が同じ目にあったら、どうするにゃ?」
武器屋猫「!!」

はぐれ猫「旦那さんが帰ってこないなんて、そんな哀しい事…
     オイラはもう誰にも味わって欲しくないのにゃ!」

武器屋猫「そういえば、おまいさんの旦那さんは…
     判ったニャ。用意してやるニャ。ちょっと待ってるニャ!」スタスタ

91: 2009/08/30(日) 01:48:15.20 ID:/mqhiBx10
【ポッケ村 道具屋】

はぐれ猫「お待たせたにゃ。武器屋猫に装備を貸りて来たのにゃ」
商店女将「おや、お帰り。早かったねぇ。荷造り、こっちであらかたしておいたよ」
はぐれ猫「助かるのにゃー!」
プーギー「プ!」

はぐれ猫「ついでに集会所を覗いてきたにゃ。
     捜索猫隊、村長、ネコートさんは、まだ集会所にいたにゃ。
     だから、今が村を出るチャンスにゃ!」

【ポッケ村 道具屋 裏口】

商店女将「二人とも。くれぐれも、うーんと気をつけて行くんだよ?」
     あ、そうそう。これ、焼いておいたよ。二人でお食べ?」

[女将の手作り焼きおにぎりを 入手しました]
[女将の手作りこんがり肉を 入手しました]

はぐれ猫「うにゃにゃっ。ありがとうにゃー!」
プーギー「プー!」
商店女将「無事に帰って来るんだよ」ぎゅっ

93: 2009/08/30(日) 01:50:20.16 ID:/mqhiBx10
【ポッケ村 村はずれ】

とことこ こそこそ

はぐれ猫「そおっと、そおっとにゃ。
     見つかるとメンドウにゃ。草むらに隠れながら行くにゃ…」こそこそ
プーギー「プー。プー」とことこ

はぐれ猫「お、門番のおっさんにゃ。ちょっと様子を見てくるにゃ。
     オイラが呼んだら、一気に駆け抜けるにゃよ!」すたっ
プーギー「判ったプー」

村の門番「…ふわぁぁぁぁ…ねみぃ」
村の門番「どれ、ちょっと小便してくるか…」どっこいしょ

はぐれ猫「…よし、今にゃ!一気に走るにゃーっ!」
プーギー「ご主人っ、今行くからねっ!待っててプー!」ダダダダッ

95: 2009/08/30(日) 01:52:31.21 ID:/mqhiBx10
【その頃 雪山 崖下の氷穴】

捜索猫D「はー…巨大な氷柱がいっぱいだニャ」
ハンタ♀「うん。こんな大きいの…見た事ない」ぺたぺた
捜索猫D「たぶん大きい鍾乳石を、上から氷が覆ってるんニャね」
ハンタ♀「これって、すっごい昔からあるんだろうねー」

とことこ とことこ

捜索猫D「何か…天井が高くなってきたニャ…風も少し吹いてきてる…」
ハンタ♀「本当だ。足音も反響してるし、この先は開けた空間なのかも」

捜索猫D「それにしても、長い氷穴だニャァ。ウチはちょっと疲れたニャー」
ハンタ♀「うん。随分歩いたよね。少し休もっか?」
捜索猫D「賛成だニャー」
フルベビ「ギー♪」

98: 2009/08/30(日) 01:54:06.08 ID:/mqhiBx10
捜索猫D「ニャー。ウチは、お水汲んでくるニャねー」とことこ
ハンタ♀「はーい」

がさごそ がさごそ

ハンタ♀「んっと…もうちょっと敷物を引っ張ってと…
     よし、敷けた!岩の上に直接座ったら、お尻冷えちゃうもんね」

フルベビ「ギッギッ、ギッギッ」ぐいぐい
ハンタ♀「…敷くの、真似してるのかな?かわいいなぁー♪」

… … …

捜索猫D「…ニャニャッ?沸き水の溜りに、エビがいるニャ!」
氷穴海老「(ビチチチ ビチチッ)」
捜索猫D「全身真っ白ニャ!珍しいニャー。持って帰るのニャ!
     あ、こっちにも珍しい色の虫がいるニャー!」がさごそ

99: 2009/08/30(日) 01:55:13.16 ID:/mqhiBx10
ハンタ♀「はい、フルベビちゃん。生肉のたたきだよっ」
フルベビ「ギギュー!」ぱくぱく

捜索猫D「ただいまニャ。お水汲んできたのニャ。冷たいから、気をつけるニャ」どさっ
ハンタ♀「おかえり、猫さん。はい、こんがり魚。温め直しておいたよ」
捜索猫D「フニャーッ!美味しそうだニャー!」とことこ

ぱくぱく ごくごく もぐもぐ

捜索猫D「それにしても…ハンターさん焼くの上手ニャねー」もぐもぐ
ハンタ♀「えへへー。私、狩りは上手じゃないけど、こういうのは得意なんだー」

捜索猫D「アイルーキッチンの猫シェフよりも、上手だと思うニャー」
フルベビ「ギッギィーッ♪」
ハンタ♀「ありがとうー。あ、ふたごキノコも良い感じだよ!さ、食べよう!」

101: 2009/08/30(日) 01:56:18.45 ID:/mqhiBx10
フルベビ「ギュー…ギュー…」zzz
ハンタ♀「ふー。お腹いっぱい」
捜索猫D「食べた食べたニャー」ぽんぽん

ハンタ♀「あ、フルベビちゃん、寝ちゃってる」なでなで
フルベビ「ンギュゥー…♪」zzz
ハンタ♀「そうだ。マフモフフードの中に入れてあげよう…よいしょっと」

捜索猫D「ウニャー…ウチも少し寝たいニャ。ハンターさん、ひざを貸して欲しいのニャ」
ハンタ♀「うん。おいでおいで」
捜索猫D「♪(ごろごろ)」

捜索猫D「ニャー…この氷穴の先には…何があるんニャろか…?」
ハンタ♀「ねー。何があるんだろねー」なでなで

捜索猫D「この先に出口があれば、一番良いんニャが…
     もし…入り口に戻るハメになっても、雪嵐が止んでたら…良いニャ…」zzz

ハンタ♀「そうだねー。そうだと良いねー。
     ふわぁぁあ。私も少し寝ようっと…むにゃむにゃ」zzz

104: 2009/08/30(日) 01:59:16.68 ID:/mqhiBx10
【その頃 雪山のふもと】

はぐれ猫「うにゃっー!無事に着いたにゃ!さ、このベースキャンプで装備を整えるにゃ!」

[ドスランピッケルを 装備しました]
[マフモフスーツを 装備しました]

はぐれ猫「…懐かしいにゃぁ…これ装備すると、昔を思い出すのにゃ…」
プーギー「むかし?」
はぐれ猫「な、何でもないにゃ。ささ、おみゃーにも着せてやるにゃ!」

[マフモフウォーマーを 装備しました]

プーギー「プー。あったかいプー」
はぐれ猫「これで、雪山もバッチリにゃね!さぁっ、行くにゃよーっ!」

105: 2009/08/30(日) 02:00:27.25 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア1】

はぐれ猫「おみゃーは、ツタ登り出来るかにゃ?」
プーギー「ごめんなさい…ボクの手、物を掴むのには向いてないんだ」
はぐれ猫「謝らなくても大丈夫にゃ。じゃぁ、こっちの道から行くにゃー」

とことこ とことこ

はぐれ猫「さぁ、思い切り走って、段差を飛び上がるにゃ!」
プーギー「うん!プププーっ!」ぴょん

はぐれ猫「よっしゃ、あと、1段にゃ!」
プーギー「プゥウゥーっ!」ぴょん

はぐれ猫「やったにゃ!良く登れたにゃねー。
プーギー「ふぁああ。に、二段ぐらいなら何とか…ね」
はぐれ猫「おみゃーは、がんばりやさんだにゃ!」なでなで

106: 2009/08/30(日) 02:02:15.77 ID:/mqhiBx10
【雪山 エリア4】
プーギー「くんくん。水のニオイがいっぱい」
はぐれ猫「湧き水は冷たいから、飲む時は気をつけるにゃよ?」

プーギー「お、お鼻が凍る…しっぽもギューって丸まっちゃうよ」
はぐれ猫「洞窟は、冷えるにゃからね…オイラも、ひげがギューってなりっぱなしにゃ」

プーギー「ねぇねぇ、はぐれ猫さん。あれは、何?」
はぐれ猫「あれ?ああ、あれは、鍾乳石にゃ」
プーギー「ふぅん。モンスターの牙みたいだねぇ」

プーギー「ねぇねぇ、はぐれ猫さん。あれは、何?壁で何か光ってるよ」
はぐれ猫「あれは、鉱石にゃ。おみゃーの旦那さんが掘ってくるやつにゃ」
プーギー「ああ、あれか!ボク、前にこっそり食べたんだけど、固くて美味しくなかったんだよね」

107: 2009/08/30(日) 02:03:25.04 ID:/mqhiBx10
プーギー「プー。道がいっぱいだねー」
はぐれ猫「どっちに行こうかにゃー?」

(ギャワー ギャワワー)

プーギー「!! 今、遠くの方から、何か怖い声が聞こえたよ」
はぐれ猫「小型の恐竜にゃ。この洞窟に住んでるのにゃ」

プーギー「ボク…食べられちゃうよ…」
はぐれ猫「安心するにゃ。出くわした時はオイラが気をそらすから、その隙に走り抜けるにゃ」

プーギー「!! …くんくん、くんくん」
はぐれ猫「どうしたにゃ?」

プーギー「…ニオイがする」
はぐれ猫「ニオイ?」
プーギー「おひさまみたいな…いいニオイ…これ、ご主人のニオイだよ!」くんくん
はぐれ猫「ど、何処行くにゃ?!」

108: 2009/08/30(日) 02:06:27.02 ID:/mqhiBx10
プーギー「こっち、こっち…」くんくん
プーギー「こっち、こっち…」くんくん
プーギー「こっち、こっ」

ごつん

山菜お爺「あいたたたた…」
プーギー「ぷぷっ」

山菜お爺「…小鬼だ。小鬼がおる」

はぐれ猫「山菜爺!」
プーギー「ぷ?」

はぐれ猫「大丈夫にゃ。とってもいい人だにゃ」
山菜お爺「はて。はぐれ猫によく似た小鬼だ。おまけに子豚の小鬼までおるわい」

はぐれ猫「お久しぶりにゃー!」ぺこり
山菜お爺「…ブルファンゴにしては、小さいのぉ…」なでなで
プーギー「ぷぷー?」

110: 2009/08/30(日) 02:08:40.71 ID:/mqhiBx10
山菜お爺「道にでも迷ったんか?」
はぐれ猫「人を探してるのにゃ。女の子のハンターなのにゃ!」
山菜お爺「はて、ニンゲン?どうかのぉ、わしゃ、目が悪いでのぉ」

プーギー「ぷ!」
はぐれ猫「どうしたにゃ?」
プーギー「ぷぷー!(このお爺さんから、ご主人のニオイがする!)」
はぐれ猫「何にゃって?」

山菜お爺「…おお!そういえば、雪山草を集めてたおなごがいたのぉ」
はぐれ猫「そ、その女の子、どっちに行ったのにゃ?」

山菜お爺「雪山草は、山頂の方にたーんと生えとるって、教えてやったぞぃ」
はぐれ猫「山頂にゃね?!よーし、さっそく行くにゃよ!」
プーギー「ぷぷー!!」

111: 2009/08/30(日) 02:10:04.46 ID:/mqhiBx10
山菜お爺「………はぐれ猫よ。お前さん、山頂を目指す気か?」
はぐれ猫「そうにゃよ?」

山菜お爺「なら、気をつけなされよ。昨日から轟竜の鳴き声が、風に乗って聞こえてくるでのぉ」
はぐれ猫「轟竜!ティガレックスにゃ?!」

山菜お爺「そうじゃ。それにお山は昨夜から、雪嵐が吹き荒れておる。
     いつもならば明け方には止むんじゃが…今回の雪嵐は、ちと長すぎる…」
はぐれ猫「えっ?!ま、まだ止んでなかったのかにゃ!」

山菜お爺「のお、はぐれ猫よ。雪嵐が止んでから山頂に行ってはどうじゃ?」
はぐれ猫「それじゃ駄目なのにゃ!実は…」

113: 2009/08/30(日) 02:11:37.58 ID:/mqhiBx10
かくかく しかじか

山菜お爺「成程…その子豚の主人を探しに行くとな。
     ならばこの爺が、抜け道を案内したるぞい?
     小うるさい恐竜共に会わずにすむ、トッテオキの道じゃよ」

はぐれ猫「抜け道っ!助かるにゃ!」

山菜お爺「まずは、この爺の隠れ家へ寄ってゆくがええ。
     山頂に向かうには、少々準備がいるでの」

はぐれ猫「にゃー。良いのかにゃー?」
山菜お爺「はぐれ猫には、昔さんざん良い物を貰ったからのー。ほっほっほ」
はぐれ猫「懐かしい話だにゃ」

山菜お爺「大体、そんな丸々肥えた子豚を連れて、雪嵐のお山へ登ろうなぞ、
     いくらお前さんでも無茶が過ぎるぞ?」

プーギー「ぷー?」

115: 2009/08/30(日) 02:12:54.56 ID:/mqhiBx10
【エリア? 山菜お爺の隠れ家】

はぐれ猫「にゃー。洞穴の岩穴なんてヘンテコなところ、良く住めるにゃね」
山菜お爺「ここは仮家じゃよ。採取しに来る時にだけ使うんじゃ」

プーギー「ぷー…(ねぇ、はぐれ猫さん。急ごうよ。ご主人が待ってるよ)」ひそひそ
はぐれ猫「落ち着くにゃ。山菜爺は山のエキスパートにゃ。言う事を聞いておいて、損はないにゃ」
プーギー「ぷぅ…」

山菜お爺「ささ、出立前に、爺特製のホットドリンクスープを、腹いーっぱい飲むが良い。
     これさえ飲めば、一日寒さ知らずじゃで」
プーギー「んぷぅーっ♪(おいしい!)」

116: 2009/08/30(日) 02:14:10.33 ID:/mqhiBx10
【エリア? 洞窟の抜け道】

とことこ とことこ

山菜お爺「ほれ、この双子岩の隙間を抜けるぞぃ」
プーギー「ぷ、ぷぶぅーっ(狭いっ)」
はぐれ猫「がんばるにゃ。オイラが背中を押してやるにゃ!」

山菜お爺「さぁ、あの大板岩の裏を通るぞぃ」
はぐれ猫「クモの巣が顔にっ!イ、いやにゃっ!」ぶんぶん

山菜お爺「この隠れ岩穴を抜けたら、もうすぐじゃよ」
はぐれ猫「にゃにゃっ?暗くて良く見えないにゃ」
プーギー「ぷぎゅうー(暗くて怖いプー)」

山菜お爺「…ほぉれ、洞穴の出口じゃわぃ」
はぐれ猫「うにゃにゃ!やったにゃ!」
プーギー「ぷぷぷぷぷぷ!」

118: 2009/08/30(日) 02:16:00.22 ID:/mqhiBx10
【エリア? 洞窟の抜け道 出口】

山菜お爺「この先をしばらく行くと、針葉樹の森がある。そこを抜ければ山頂はすぐじゃ」
はぐれ猫「判ったにゃ!」

山菜お爺「そうじゃ、おぬしらにこれをやろう。大切にするんじゃぞ」

ごそごそ ささっ

プーギー「ぷ?」
はぐれ猫「大猪の硬い皮なのにゃ!」

山菜お爺「この硬皮は、雪風をしのいでくれる良い物じゃ。それをまとって行くが良いわぃ」

はぐれ猫「にゃーっ…そんな貴重な物、良いのかにゃ?」

山菜お爺「なぁに、気にせんでぇえわぃ。山に行けば、また拾えるでの。
     大猪の躯は、良く野ざらしになっとるんじゃよ」

122: 2009/08/30(日) 02:23:34.71
はぐれ猫「はにゃー。助かるにゃー」がさごそ

[大猪の硬い皮を 装備しました]

山菜お爺「こりゃ、じっとしておれ!」がさごそ
プーギー「ぷ、ぷぷっー?!」

[大猪の硬い皮を 装備させられました]

プーギー「んぷぅーっ♪(あったかい!)」

山菜お爺「チビ共よ。無事、戻って来るんじゃぞ?爺との約束じゃよ?」
はぐれ猫「約束、にゃ!」
プーギー「ぷ!」

はぐれ猫「色々ありがとうにゃ!さぁ、洞穴を抜けるにゃよー!」
プーギー「ぷぷぷー!」
山菜お爺「…気ぃつけてのぉー…」

123: 2009/08/30(日) 02:25:41.89 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 崖下の氷穴】

フルベビ「ギュギー!ギーッ!」ぴょんぴょん
ハンタ♀「フルベビちゃん、何かすごい元気だねー。少し寝たからかな?」
捜索猫D「あいつはどうも、寒さが増すと動きやすいみたいだニャ」

ハンタ♀「…本当だ。さっきキャンプした所よりも寒い気がする」ぶるるっ
捜索猫D「ウチも、ひげがギューってなってきたニャ」

(るぅるーっ…るぅるーっ)

捜索猫D「ニャッ?何か聞こえてきたニャ」
ハンタ♀「え?」
捜索猫D「耳を澄まして、良く聞くニャ」
ハンタ♀「…」

(るぅるーっ…るぅるーっ)

ハンタ♀「本当だ!聞こえた!」

126: 2009/08/30(日) 02:32:01.11 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「これ…声かな?女の人の声みたいな…」
捜索猫D「ウチの耳にも、そう聞こえるニャ」

(るぅるーっ…るぅるーっ)

ハンタ♀「でも…こんな氷穴に、人がいるのかな…」

(るぅるーっ…るぅるーっ)

ハンタ♀「ねぇ…どうしよう…?」
捜索猫D「ウニャニャァ…」

フルベビ「ギギギッ。ギッギ」ぐいぐい
ハンタ♀「…フルベビちゃんが…また服引っ張ってる…」
捜索猫D「これは進むしか…ないニャね」

127: 2009/08/30(日) 02:35:36.55 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 最奥】

捜索猫D「何ニャァ、ここは?!」
ハンタ♀「う、うわぁ…ものすごく広い…天井も、あんな高くに…」
捜索猫D「氷穴の奥に、こんな広い場所があったなんて…驚いたニャ!」
フルベビ「ギッギ!」

捜索猫D「…ウニャニャッ…?!見るニャ!向こうの岩の窪み」
ハンタ♀「え?!」
捜索猫D「だ、誰か座ってるニャ!…ハンターさん…かニャァ?」
ハンタ♀「うん…そうみたい…だってフルフルS装備着てるし…」

フルベビ「ギー。ギー」てくてく
ハンタ♀「フルベビちゃんが、あの人に近寄ってく…」
フルベビ「ギー。ギギーッ」すりすり
????「……… ………」

捜索猫D「おかしいニャね…?」
ハンタ♀「うん………ヘンだ。あの人、全然動かない」
捜索猫D「そばに行ってみるニャ!」てくてく

129: 2009/08/30(日) 02:37:47.30 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「こんニャちは…」
????「……… ………」

ハンタ♀「…こ、こんにちは…」
????「……… ………」
ハンタ♀「あのーっ…寝てるんですか?」

そおっ ぺたっ

ハンタ♀「…ヤダっ!!」ビクッ
フルベビ「ギギッー?!」
捜索猫D「どうしたのニャ!」

ハンタ♀「冷たい!…この人、死んでるっ?!」
捜索猫D「ええええっ!」

131: 2009/08/30(日) 02:41:16.13 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「ここで力尽きたハンターさんなのかなぁ?」じーっ
捜索猫D「…パっと見、寝てるみたいだニャ…」

ハンタ♀「死んでる風に見えないよね…触ると石みたくカチンコチンで冷たいのに…」ぺたぺた
捜索猫D「ミャー。不思議だニャァ」

ハンタ♀「着てる服だって、ちゃんとしてるし…」くいくい
捜索猫D「フルフルの皮で出来てる服だから、寒さには強いのかもニャー」

ハンタ♀「そうか!もしかしたら、フルベビちゃんはここに連れてきたかったのかも!」
捜索猫D「ニャッ!そうかもしれないニャ!」
フルベビ「ギュー。グギギー」すりすり

ハンタ♀「私…この人、村で弔ってあげたい…こんな所に一人なんて…寂し過ぎるよ。
     ここで会ったの、狩人の縁だと思うんだ」
捜索猫D「ニャニャニャ!それは名案だニャ!」

ハンタ♀「ハンターさん。私達がこの氷穴を出て無事に村へ戻れたら、必ず戻ってきますからね。
     だから、どうか力を貸してくださいね」

132: 2009/08/30(日) 02:42:32.98 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 中腹 針葉樹の森】

プーギー「ねぇねぇ、はぐれ猫さん。これは、何?」
はぐれ猫「これは、樹氷にゃっ」

プーギー「じゅひょう?」
はぐれ猫「樹がはっぱごと凍ってるのにゃ。遠くから見ると、竜に見えて怖いのにゃ」
プーギー「本当だ。大きい竜みたい…」

ザッザッ ザッザッ

プーギー「ねぇ…ご主人のいる山頂って、遠いのかなぁ?」
はぐれ猫「山菜爺の話だと、この森を抜けたらすぐだって行ってたにゃ。
     さぁ、がんばって森を抜けるにゃ!」

134: 2009/08/30(日) 02:45:08.27 ID:1NufI6HU0
【雪山 エリア8】

はぐれ猫「ようやく、山頂のふもとに着いたにゃ」
プーギー「ん?嵐が少し…止んだみたい」
はぐれ猫「本当だにゃ。さっきまで雪嵐が吹いてたのに」
プーギー「…静かだね」

はぐれ猫「さぁ、おみゃーの鼻で、旦那さんの匂いを探るにゃ!」
プーギー「うん!寒さでちょっと鼻がヘンだけど…やってみる!」

くんくん くんくん

プーギー「………ニオイ、見つけたよ!
     この…おひさまみたいないいニオイは…ご主人のニオイだプー!」
はぐれ猫「でかしたにゃっ!」

プーギー「こっち、こっち…」くんくん
プーギー「こっち、こっち…」くんくん
プーギー「こっち、こっ」

ごつん

プーギー「ぷぷっー?」
はぐれ猫「そこは、ただの雪壁だにゃ」

138: 2009/08/30(日) 02:46:22.97 ID:1NufI6HU0
プーギー「ヘンなの…確かにこっちなのに…」くんくん
はぐれ猫「いくら調べても、ここには雪壁しかないにゃよ?
     おみゃーの気のせいかもしれないにゃ」

プーギー「あのね、焼いたお肉のニオイも一緒にするよ。これって…ご主人が焼いたんじゃないかな?」
はぐれ猫「確かに…ニンゲン以外に肉焼く動物はいないにゃ…」

プーギー「あとね、猫のニオイもするよ?」くんくん
はぐれ猫「にゃに?」
プーギー「もしかしたら…捜索猫さんも一緒なのかも!」
はぐれ猫「にゃにゃにゃっ!」

140: 2009/08/30(日) 02:47:32.10 ID:1NufI6HU0
プーギー「でも…もう一つ、ヘンなニオイもしてくるんだプー」
はぐれ猫「ヘンなニオイ?」

プーギー「うん。鼻がツンツンして…頭がキーンってなって…血みたいなニオイもして…」
はぐれ猫「鼻がツンツンで、頭がキーンで、血みたいでって…イヤな表現のニオイにゃね」

つん つんつん

プーギー「プー…ボク、こんなの初めて…」
はぐれ猫「一体、何のニオイかにゃ…?」

つんつん つん

はぐれ猫「って、誰だにゃ!さっきからオイラの背中をツンツンしてくるヤツは!」くるっ

ティガレックス「…それはもしかして…俺様のニオイじゃねぇかな?」

はぐれ猫「!!!!!!」
プーギー「!!!!!!」

143: 2009/08/30(日) 02:50:03.61 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「おチビちゃん達。こんな所でお散歩かい?」

はぐれ猫「お、おみゃーのニオイか!!ティガレックス!」
プーギー「ティガ、レックス?!」

ティガレックス「…丸々肥えた子豚に、猫…今日はついてるゼ…」
プーギー「ぷぷっ…」じりじり

ティガレックス「ガルル…ちょうどポポ以外の肉が食いてぇと思ってたところだ」
はぐれ猫「おみゃーなんかに喰われてたまるか!」シャキン!

ティガレックス「ほぉ…?てめぇ、俺様の言ってる事がわかるのか?」
はぐれ猫「当たり前にゃ!オイラをその辺のアイルーと一緒にするにゃ!」

ティガレックス「『特殊会話スキル』持ちの猫か…面倒臭せぇ…
     獲物はただ黙って俺に喰われりゃ良いもんを…」

147: 2009/08/30(日) 02:51:21.26
おふぉおおおおおこやし玉ああああああこやし玉ああああああああああ

148: 2009/08/30(日) 02:51:40.31 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「…ん?良く見たらお前…"あの時の猫"だな?
     昔、俺様に出くわして、ニンゲンと一緒に尻尾巻いて逃げた猫じゃねぇか!
     今度こそ、俺様に喰われにきたかぁ?あぁーん?」

はぐれ猫「…逃げるにゃ…」
プーギー「ぷっ?」

はぐれ猫「オイラはいいから、おみゃーは逃げるにゃ」
プーギー「で、でも…」

ティガレックス「そうだな。逃げた方がいい」
はぐれ猫「にゃんだって?」

ティガレックス「獲物には死ぬまで逃げて貰わねぇと、肉が美味くならねぇからな…」
はぐれ猫「!!」

152: 2009/08/30(日) 02:53:13.27 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「さぁ…狩りの時間だ…!」

ビタンビタンッ

ティガレックス「小便は済ませたか? 神様にお祈りは?
     崖の隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」ジュルリ

はぐれ猫「プーギー…早く、逃げるのにゃーっ!」
プーギー「わ、わかったプーッ!」どたどた

ティガレックス「よっし………まずは、テメェからだぁ!」
はぐれ猫「ふにゃーっ!!」

ティガレックス「ギャワワワワー!!」ドタドタ
はぐれ猫「にゃぁっ!」ころりん

ティガレックス「ギャワッ!グワッ!」ガガッ
はぐれ猫「う…うにゃぁーっ!」ささっ

ティガレックス「…ちぃ。避けんのが上手な猫だ…だが、もう一匹はどうだぁ?」

クルッ ダダダッ

ティガレックス「ガギャギャギャギャギャ!!」ドタタタタッ
はぐれ猫「ユ、Uターンしたにゃ?!」
ティガレックス「グゥ…グルルルアァー!」

158: 2009/08/30(日) 02:55:30.68 ID:1NufI6HU0
プーギー「プ、ププーッ!!!」のたのた どたどた

はぐれ猫「(だ、駄目だにゃ!…あんな走りじゃすぐ追いつかれちゃうにゃっ!)」
はぐれ猫「(でも、オイラじゃ…オイラだけじゃ…)」
はぐれ猫「(旦那さん………っ!)」

―――――――――――――――

????『はぐれ猫よ。お前は真に勇敢なオトモアイルーだな』
はぐれ猫『にゃにゃーっ。照れるにゃー。でも、ありがとうなのにゃっ』

????『お前は腕も良いが…その…他のオトモ達に比べて、気持ちが優れている』
はぐれ猫『気持ち?』

????『お前は何事にも決して恐れず、また自分を省みず、立ち向かう。
     どんなに強大なモンスターが現れた時も、また、私がピンチの時でも』

はぐれ猫『にゃっ?』
????『その"気持ち"がとても素晴らしいと、私は言いたいのだよ』なでなで

はぐれ猫『にゃにゃぁー…♪
    (オイラは旦那さんを守る為なら、例え火の中水の中だにゃ!)』

―――――――――――――――

はぐれ猫「(そうだったにゃ…オイラはいつだって…勇敢なオトモアイルーなのにゃ!)」スチャッ!

[ドスランピッケルを 装備し直しました]

はぐれ猫「プーギー!今、助けに行くにゃよーっ!!」ダダダッ

161: 2009/08/30(日) 02:58:08.24 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 崖下の氷穴 最奥】

(るぅるーっ…るぅるーっ)

ハンタ♀「さっきの声だ…!」
捜索猫D「これ…ウチらの…頭から聞こえるニャ…」きょろきょろ
ハンタ♀「見て!岩の上に、何か刺さってる!」
捜索猫D「ウチ、双眼鏡持ってるニャ!任せるのニャ!」

じーっ

ハンタ♀「…猫さん、見える?」
捜索猫D「赤い棒みたいな物が、刺さってるニャ…」
フルベビ「ギギュー?」
捜索猫D「…フニャニャー!あれは狩猟笛だニャ!」

164: 2009/08/30(日) 02:59:12.40 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「…狩猟笛?!何であんなところに?」
捜索猫D「かなり立派で、強そうな笛だニャー」

ハンタ♀「…ねぇ、猫さん…あの刺さってる笛、この人の装備だったのかも」
捜索猫D「ニャ…そうかもしれないニャねー」

ハンタ♀「遺品なら、なおさら一緒に埋めてあげたいな…」
捜索猫D「ウチもそれが良いと思うニャ」

ハンタ♀「ネコさん。崖登り、サポートしてくれる?」
捜索猫D「よろこんでニャ!」

168: 2009/08/30(日) 03:01:56.61 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「まず、そこの右の黒い岩に、手をかけるニャ」
ハンタ♀「うんしょ、うんしょ」

捜索猫D「うまいうまい。次はななめ右上の、白い岩ニャ」
ハンタ♀「うんしょ、うんしょ」

捜索猫D「次は…んー…そのまだら岩にゃ」
ハンタ♀「判ったー。もう届いたから大丈夫ー。さて、引き抜くぞぉー…」ぐぐぐっ

ハンタ♀「(あれ、抜けない………)」つるっ

ハンタ♀「あああああーーーっ!」ドドーン
捜索猫D「ふニャニャーーっ?!(重い…ニャ…)」

ハンタ♀「んくっ…ううっ…」
捜索猫D「…ニュウゥゥ…」

[ハンタ♀は 気絶しました]
[捜索猫Dは ハンタ♀の下敷きになりました]

171: 2009/08/30(日) 03:04:13.34 ID:1NufI6HU0
????「(ぺたっ ぺたっ ぺたぺたっ ぺたっ)」
????「(ぴたっ…)」
????「(くんくん くんくん)」のてのて

ハンタ♀「んんんっ………?」
????「フガフガッ」ぶちょ ぬちゃぁ

ハンタ♀「んくっ………ふあっ…?!」
????「フガッフガッ」じゅるり

フルベビ「……ギッギーィ!!」ぴょぉん

????「…オワァァ?」
フルベビ「ギギギュウーゥ…!!」ぴょんぴょん

????「?!」
フルベビ「ギー!ギギーッ!!」ぐいぐい

????「… … …」こくん

<ビビビビビッ ビビビビーッ…>
<ビリリリッ ビビビビビビィ…>

173: 2009/08/30(日) 03:06:14.12 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「むにゃむにゃ」
フルベビ(ぺちっ ぺちっ)
ハンタ♀「すーすー」
フルベビ(ぺちぺち べちん!)

ハンタ♀「…痛ぁっ?!」がばっ
フルベビ「ギッギ!」
ハンタ♀「フル、ベビちゃん…?」

捜索猫D「や、やっと起きたニャー!急いで逃げるのニャ!」グイッ
ハンタ♀「え?!な、何っ?」
捜索猫D「あ、あれを…あれを見るニャ…!」がくぶる

175: 2009/08/30(日) 03:07:45.42 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「え…?あれ、は…?」
捜索猫D「帯電飛竜…フルフルだニャ!」

フルフル「フガッ フガガッ」クンクン

ハンタ♀「フ、フルフルッ?!」
捜索猫D「そうにゃ。けどラッキーな事に、まだウチらに気づいてみたいニャ。
     ボーっとして、全然動かないのニャ」

フルフル「(ぼーっ)」

捜索猫D「新米ハンターのあんたじゃ絶対勝てないニャ!だから、急いで逃げるニャ!」
ハンタ♀「う、うん!」

????『…人の…子よ…』

ハンタ♀「え?だ、誰?」きょろきょろ

176: 2009/08/30(日) 03:10:48.29 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「ニャ…?こんな時に誰と話してるのニャ?」
ハンタ♀「…フ、フルフル…と???」

捜索猫D「あ、あんた。頭がおかしくなったのかニャ?とっとと逃げるニャよっ!」ぐいぐい
ハンタ♀「で、でも…」

????『私は…古よりこの雪山に住まいし古竜…フルフル』
ハンタ♀「ふる…?ふるふる…って、えええええっ?!」

フルフル『…恐れる事は…ない…』ぺたぺた

フルベビ「ギギーッ!」ぐいぐい
ハンタ♀「…フルベビ…ちゃん…?」

フルフル『そなたを喰ろうたりはせぬ…剣を収めよ…』

179: 2009/08/30(日) 03:12:51.09 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「あ、…あの…フルフルさん?」きょろきょろ
フルフル『…いかがした、人の子よ』

ハンタ♀「私…その…死んだんですかね?」
フルフル『何故、そう思う?』

ハンタ♀「だって…モンスターである貴方と、こうして喋ってるなんて…
     そんなの、夢か死んだかのどっちかだと思うんですけど…」

フルフル『ははは。面白い事を言う。だが、そなたは死んではおらぬよ。
     恐らく…私が、そなたに干渉したせいだ』
ハンタ♀「干渉?」

フルフル『私は、崖から落ちて気を失っていたそなたを目覚めさせるべく、電撃を少々浴びせたのだよ』
ハンタ♀「ええっ?!」

フルフル『その際我が電撃が、そなたの身体に影響を及ぼしたのであろう』

180: 2009/08/30(日) 03:14:17.35
フルフルさんパネェっす

182: 2009/08/30(日) 03:14:32.88 ID:1NufI6HU0
フルフル『…とはいえ、私以外の声は、聞こえぬ様だな』
ハンタ♀「フルフルさん以外の声、ですか?」

フルフル『愛しき我が子…ほれ、そこの』
ハンタ♀「我が子…あ、フルベビちゃん?」

フルベビ「ギー。ギュイーッ」すりすり
ハンタ♀「………」

フルフル『我が子が何と申しているか、判るか?』
ハンタ♀「いえ…いつも通りの鳴き声にしか、聞こえません…」

フルフル『我が子は先程から、そなたの事をさかんに案じておるよ』

ハンタ♀「あ、ありがとう、フルベビちゃん。もう大丈夫だからね」なでなで
フルベビ「ギューギーィ♪」

186: 2009/08/30(日) 03:16:11.18 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「はぁー…あり得ない光景だニャ…
     おっかないモンスターのフルフルと、ニンゲンのハンターが仲良く喋ってるニャ…」

フルベビ「ギギュー。ギュッギュ」ぺたぺた
捜索猫D「ニャー。ウチにはあんたが何て言ってるか、さーっぱり判らないニャ」

フルベビ「ギイイ」
捜索猫D「ま。戦わずにすんだのは、ラッキーだったニャね」

フルベビ「ギギー」
捜索猫D「ウニャ…カラダがまだ少し痛いニャ。ウチは寝るニャよ」

フルベビ「ギ!ギュギュー」もぞもぞ
捜索猫D「判った判ったニャ。あんたもウチと一緒に丸まるニャ。…特別ニャよ?」

189: 2009/08/30(日) 03:17:33.94 ID:1NufI6HU0
フルフル『そなたに…礼を言いたい』
ハンタ♀「礼、ですか?」

フルフル『我が子の話によれば、何でもそなたに助けられたとの事だが?』
ハンタ♀「た…助け、た?」

フルフル『そなた達を喰らおうと巣穴より降りた私を、我が子が必死に邪魔するのでな。訳を聞いたのだよ』
ハンタ♀「(あ、危なかった…)」

フルフル『我が子は…この所の連日の雪嵐で体内時計が狂い、十分な状態で孵化が出来なかったそうだ。
     本来ならそのまま空腹で死に逝く所だったのだが…そなたが助けてくれたそうだな』

ハンタ♀「…ああ!だからあそこにいたんだ!おかしいと思った!」

フルフル『そなたが我が声を理解出来る様になった事が、幸いした。
     私は、あやうく一族の恩人を喰らうところであったよ』

ハンタ♀「(… ホッ …)」

192: 2009/08/30(日) 03:19:37.09 ID:1NufI6HU0
フルフル『して、人の子よ。何故あの狩猟笛を狙っていたのだ?』
ハンタ♀「あ、それは、あの、色々ありまして…」

かくかく しかじか

フルフル『成程、左様であったか。得心がいった」
ハンタ♀「…あの…あそこのハンターさんの事なんですけど…」ちらっ

フルフル『あの者、か…』
ハンタ♀「私…あの方を、村で埋葬して差し上げたくて…
     それであの笛はてっきり、あのハンターさんの持ち物なのかと思って取りに行ったんです」

フルフル『確かにあれは…あの者の笛である』
ハンタ♀「やっぱり…」

フルフル『しかし…人の子よ。あの者の身体と笛は、この氷穴から持ち出せぬぞ』
ハンタ♀「え?!ど、どういう事ですか?」

194: 2009/08/30(日) 03:22:18.04 ID:1NufI6HU0
フルフル『あの者は…身体もそうだが、魂が、ちとな』
ハンタ♀「たま、しい…」

フルフル『あの者の魂は、己の身体に留まったままなのだ』
ハンタ♀「…え?」

フルフル『何か強い思い残しがあるようでな…
     あの者は、あの窪みのある崖と一体化しておるのだ』

ハンタ♀「一体化…って、もしかして」
フルフル『そう…一切動かせぬのだよ。無論、あの者の持ち物である、あの狩猟笛もな』
ハンタ♀「… … …」

フルフル『ところで、人の子よ。そなた、そもそも、何故我が巣にやってきたのだ?』
ハンタ♀「あ、それも、あの、色々ありまして…」

かくかく しかじか

フルフル『そうか…ティガレックス…猛き蟲竜が………そなたも運が無かったな』
ハンタ♀「ええ、それで帰るに帰れなくなってしまって…
     困ってたらフルベビちゃんが、この氷穴に連れて来てくれたんです」

196: 2009/08/30(日) 03:24:00.32 ID:1NufI6HU0
フルフル『成程…しかし人の子よ。私はティガレックスよりも、雪嵐の方が気にかかる』
ハンタ♀「雪嵐、ですか?」

フルフル『私の耳と鼻は格別良くてね。遠くの音もかなり聞こえるのだよ』
ハンタ♀「雪嵐…まだ止んでないんですか?」

フルフル『ああ。未だ聞こえておるよ。岩の隙間から漏れ聞こえる、雪嵐の悲鳴が、な』
ハンタ♀「はぁ…どうしよう…」ぺたん

フルフル『人の子よ。我が巣でしばらく休んで行くと良い。
     そなた…崖から落ちた痛みが、まだ癒えておらぬであろう?』
ハンタ♀「え、えぇ…実は背中がまだちょっと…ははは」

フルフル『柔苔が敷き詰めてある。ゆっくり眠ると良い。
     雪嵐が止んだら、私がそなたらをふもとまで送り届けてやろう』
ハンタ♀「あ、ありがとうございます」

フルフル『さぁ、我が背に乗るが良い。
     猫共々、この氷穴の上方にある我が巣まで運んでやろう』バササッ

198: 2009/08/30(日) 03:25:38.31 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 エリア8】

プーギー「プー!プー!」どたどた

プーギー「(ご主人!ご主人!)」
プーギー「(会いたいよっ、ご主人!!)」
プーギー「(ボクは…ボクは…っ…ご主人に会うまでは…)」
プーギー「(死にたくないプー!ご主人っ!!)」

ティガレックス「…ケツぷりぷり振って走ってやがらぁ…美味そうだ」ぺろり

どたどた どたどた どた

プーギー「プッ!岩が?!行き止まり?!」

ズザザッ ザザザザーッ…

ティガレックス「…GAME OVERだな…子豚ちゃん」
プーギー「!!」

201: 2009/08/30(日) 03:27:40.57 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「ギュワァアァアー!!」
プーギー「…!」ぐぐっ

ティガレックス「ギャ?ガワワワワァアー!!」
プーギー「…!」ぐぐぐっ

ティガレックス「ほぉぅ。俺様の叫び声に耐えるか…。しかしまぁ、涙目じゃねぇか」
プーギー「プ…プググッ!プププーッ!!」

ドカカッ!

ティガレックス「っつぅ…頭突きか…良いね良いね…」
プーギー「プゥッ!」

ティガレックス「喰われるやつはな、最後まで抵抗する義務がある。
     その点じゃ、てめぇは合格だ…だがな…」

ブブン…バシッ!

203: 2009/08/30(日) 03:30:08.60 ID:1NufI6HU0
プーギー「…プーーーーーっ…」

ひゅううぅぅぅうん どすっ

ティガレックス「…おいおい、尻尾だけでおネンネか?まぁ、そんなもんか」

プーギー「プ…プゥ…(ごしゅじん…)」
ティガレックス「さぁ………シネェ!!」

ひゅぅぅううぅぅん………ズドン!!

ティガレックス「ギャワァアアァ?!」
プーギー「プッ?(な、何?)」

ティガレックス「ギャワワワッ!ガアアァァ?!」
はぐれ猫「この、くそ恐竜!おみゃーの相手は、オイラだにゃっ!」

205: 2009/08/30(日) 03:33:14.59 ID:1NufI6HU0
はぐれ猫「大丈夫にゃ?起きられるにゃ?」
プーギー「ね、ねこさん?!」
はぐれ猫「さぁ、今のうち逃げるにゃよ!」

ティガレックス「ギャギャッ、ガガガッ…!
     てんめぇ…猫の分際で、よくも俺様を…」ギリギリ

はぐれ猫「プーギーには、オイラが手を出させないのにゃ!」

ティガレックス「ちきしょう爪が…痛てぇ…こりゃ、大樽爆弾Gか………痛てぇ…」
はぐれ猫「そのデカい尻尾も、切り落としてやるにゃ!」

ティガレックス「こんの、クソネコがあぁああぁ!!」ブブンッ
はぐれ猫「にゃにゃっー!ふにゃーっ!」ズバッ
ティガレックス「ガガアッー?!腹がっ、腹が痛てぇ!!」ゴロンゴロン

207: 2009/08/30(日) 03:35:04.49 ID:1NufI6HU0
はぐれ猫「…ふにゃにゃぁあーっ!!」ズバビシュッ
ティガレックス「グ、グアアアウアアア!
     し、しっぽがぁ!ア゛ア゛ア゛ア゛!」

はぐれ猫「いいザマだにゃ!おまけに…プレゼントだにゃ!」

ピカーーーンッ!

ティガレックス「め、目がぁぁ?!ち、ちくしょぉぉおお!」ブンッ
はぐれ猫「まだまだぁっ!」

ひゅぅぅううぅぅん………ズドン!!

はぐれ猫「あの時逃げたオイラとは違うのにゃ!猫を、舐めんにゃよっ!」
ティガレックス「…ギャワワワアァー!!」

ひゅぅぅううぅぅん………ズドン!!

ティガレックス「ガガッ…ギギギギィ…
     ぜってぇ殺す………殺してやる!!」

211: 2009/08/30(日) 03:37:06.72 ID:1NufI6HU0
プーギー「(うう…さむいよぉ…)」ずりっ
プーギー「(目が…あんまり開かないよ…)」ずりっ
プーギー「(からだが…ギシギシいたい…)」ずりっ
プーギー「(ああ…口の中が…しょっぱい…)」ずりっ

プーギー「(ご主人…どこ?)」
プーギー「(ボク、会いにきたよ)」
プーギー「(いっぱいいっぱい、歩いてきたよ?)」

ごつんっ

プーギー「あ………れ?すすめない」
プーギー「ゴツゴツして硬くて…これは、崖…?」

ぺたぺた ぺたぺた

プーギー「プ…プ…?あ、穴が…ある…?」
プーギー「よし…この中に、潜ろう…」ずりずりっ

213: 2009/08/30(日) 03:38:47.81 ID:1NufI6HU0
ズズゥン… ドドドドドド…

プーギー「(うう…いたい…よ…)」
プーギー「(…せなか…ズキズキする…)」
プーギー「(あっちこっち…いたい…)」

ゴオッ…ドッドドド…ザザザザ…

プーギー「(…じめんがゆれて…いたい…からだに…ひびくよぉ…)」
プーギー「(ごしゅじん…いたい…いたいプー…)」

ドドド…ザザザザ…

プーギー「(ごしゅじん…ごしゅじん…)」
プーギー「(ねぇ、どこにいるの?ごしゅじん)」
プーギー「(なでてほしいなぁ。いっぱいいっぱい、なでてほしいなぁ)」

……………ズザザザザザザザザ!!!!

はぐれ猫「?!」
ティガレックス「!!」

ザザザザザザザザーーーーーーーー… … …

216: 2009/08/30(日) 03:40:53.52 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 崖下の氷穴最奥 フルフルの巣】

フルフル『…胸騒ぎが…する』

…ゴオッ…ドッドドド…

ハンタ♀「すーすー」zzz
捜索猫D「ミャー…ミュー…」zzz
フルベビ「ギピーッ…グギーッ…」zzz

フルフル『…これは…何の音だ…』きょろきょろ

…ドドドド…ザザザザ…

フルフル『まさか!!』

217: 2009/08/30(日) 03:42:16.23 ID:1NufI6HU0
ザザザザザザーーー!!!
ドドドドドオーーン!!

ハンタ♀「ふ、ふひゃぁっ!?な、何っ?!」びくっ
捜索猫D「ンミャミャッー?!」ぴょん
フルベビ「ギュワッ?」びくびくっ

フルフル『…人の子よ。無事か?』
ハンタ♀「あ、は、はい」

フルフル『すまぬが…私は目が見えぬ故、階下の氷穴に何が起きたか、覗いて見てくれるか?』
ハンタ♀「は、はい!」たたたっ

218: 2009/08/30(日) 03:44:30.66 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「ウニャァ…雪だらけだニャ…」
ハンタ♀「洞窟が…ま、真っ白…」

フルフル『…やはり…』
ハンタ♀「え?」

フルフル『恐らく雪崩であろう。先程から音が聞こえていた…氷穴の天井を破ったのか?』
ハンタ♀「あ、そ、そうみたいです。空が、見えます。それに、風も…!」

捜索猫D「すごい量だニャ。山の雪が全部降ってきたみたいだニャ!」
フルフル『我が巣に昇っていた事が、幸いしたな』

フルベビ「…ギュ?!」くんくん
フルフル『…マズいな…』くんくん

ハンタ♀「どう、したんですか?」
フルフル『どうやら…招かれざる客が、雪と共に降って来たようだ』

221: 2009/08/30(日) 03:46:08.57 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「グ………ギ…」もぞもぞ
ティガレックス「ガ……ガガッ…」ずりずり

ティガレックス「…ギャワワワアァー!!」
捜索猫D「!!!!」ビクッ
ハンタ♀「(ティガレックス!)」

フルフル『人の子よ…我が巣の奥に行くのだ』
ハンタ♀「あっ、あのっ」

フルフル『気づかれぬ様、音を立てぬに』
ハンタ♀「は、はい」

フルフル『出来るだけ、うんと奥に。そしてニオイが漏れぬ様、柔苔に深く潜るのだぞ』
ハンタ♀「…わ、判りました!みんな、おいで!」ぱたぱた
フルベビ「ギュ!!」
捜索猫D「な、何ニャ?」

223: 2009/08/30(日) 03:48:23.84 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「(一体…何が…起きやがった…?)」きょろきょろ
ティガレックス「(どこだ…ここは?)」

バサッ バサッ ズズン…

ティガレックス「誰だっ?!」くるっ
フルフル「… … …」

ティガレックス「その白くて、きめぇブヨ皮…てめぇ、フルフルだな?」
フルフル「…ティガレックス…相変わらず、威勢が良いな…」

ティガレックス「ここは何だ………てめぇの巣か?」きょろきょろ
フルフル「招いた覚えは一切ないが、確かに我が巣だ」

ティガレックス「ハッ!誰が!頼まれたって来るかっ、こんなくそ穴!」
フルフル「ならば早々に立ち去れ。私は、巣を荒らされ…少々機嫌が悪い…」

225: 2009/08/30(日) 03:51:56.65 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「…ニャ?!」ぴくん

ハンタ♀「ど…どうしたの、猫さん」
フルベビ「ギ?!」

捜索猫D「今………猫の声がしなかったニャか?」
ハンタ♀「え…猫?」
フルベビ「ギィー?」

捜索猫D「する…聞こえるニャ…」フラフラ
ハンタ♀「ちょっと!駄目だよ出ちゃ!」

捜索猫D「呼んでる…助けてって…呼んでるのニャー!」ダダダッ ピョン
ハンタ♀「猫、さぁーんっ!」

227: 2009/08/30(日) 03:54:01.57 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「おうよ。すぐ帰る、帰るさ………って、ん…?」

ガシガシガシガシッ

捜索猫D「見つけたニャ!がんばるニャよー!」

ガリガリ ガシガシ

捜索猫D「フニャニャッ!あと少しだニャ!」ガガガッ
はぐれ猫「ふ…ふにゃぁ………」ドササッ

捜索猫D「ああ、良かった!雪から出せたニャ!ん…あんた、はぐれ猫かニャッ?」
はぐれ猫「にゃ…そうだにゃぁー…」

ティガレックス「…先に、あの猫共を殺してからなー!」
フルフル「!!」

230: 2009/08/30(日) 03:55:39.20 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「ギュワアアァアー!」ドドドドドッ
捜索猫D「…フニャニャッー!」
はぐれ猫「ふにゃぁ…」

バチチチチチーッ!

フルフル「ヴ、ヴァアアアアアアアア!」
ティガレックス「ギャワワワァア?!」
フルフル「グゥ…ヴァアアアアーーー!」

ビリバチチチチチッ!
ビョォン ドスン

ティガレックス「て、てめぇ……ガガガ……お、重めぇ…」
フルフル「少々機嫌が悪いと…そう言った筈だ…」

232: 2009/08/30(日) 03:57:14.65 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「猫さぁーんっ!」ダダダッ ピョン
フルベビ「ギー!!」ペタペタ

はぐれ猫「ふにゃぁ…」
ハンタ♀「大丈夫?!」だきっ
捜索猫D「シッカリするニャ!」

ハンタ♀「あぁ…ひどいケガ…!今、回復薬Gあげるからねっ!」トポポポポッ
はぐれ猫「にゃにゃぁ………助かったにゃぁ…」

ティガレックス「ギャワーッ!!グワッ!!」ガブッ
フルフル「ヴァーアアアアア!」ビビビビッ
ティガレックス「ギギャァーー!」ガガッ
フルフル「…フヴァァ!」バチバチバチッ

ハンタ♀「…ま、巻き込まれない様、みんな高台の上に登ろう!」ダダダッ

234: 2009/08/30(日) 03:58:47.97 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴最奥 高台の上】

はぐれ猫「ハンターさん…くすり、ありがとうにゃ…あんた…いいニオイにゃね…」くんくん
ハンタ♀「ニオイ?」
はぐれ猫「(これがプーギーの言ってたおひさまのニオイってヤツにゃね?)」

ハンタ♀「ねぇ捜索猫さん。上からロープ下げてくれたら、フルフルさんの巣に登っていけるんだけど…崖登り、頼める?」
捜索猫D「まぁ、ウチは登れるニャが…」チラッ

はぐれ猫「オ、オイラはいいから…あんた達だけでも、避難するにゃ…」
ハンタ♀「そんなのダメだよ!おぶってでも登るからね!」

捜索猫D「よーし!ウチが登ってロープ下ろすニャ!
     ハンターさんは、はぐれ猫の手当てを頼むニャよ!」
フルベビ「ギッ!」

237: 2009/08/30(日) 04:03:06.15 ID:1NufI6HU0
(るぅるーっ…るぅるーっ)

ハンタ♀「あ…また、あの音…」

はぐれ猫「!!」ガバッ
フルベビ「ギー?」
ハンタ♀「ど、どうしたの?」

はぐれ猫「い、今のは何の音にゃ?」きょろきょろ
ハンタ♀「…たぶん、あの笛の…」

はぐれ猫「………あの、崖の上の笛かにゃ?」
ハンタ♀「うん、たぶん…」

はぐれ猫「じゃぁ、も、もしかして…」きょろきょろ
ハンタ♀「?」

はぐれ猫「…やっぱり…!」ダダダッ
ハンタ♀「あっ!動いちゃ駄目だよーっ」

239: 2009/08/30(日) 04:04:50.80 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 最奥 岩の窪み】

はぐれ猫「久しぶりにゃ。あんた、こんな所にいたんにゃね」ぺたっ
????「……… ………」

はぐれ猫「オイラの旦那さん、何処に行ったか知ってるにゃ…?」
????「……… ………」

ハンタ♀「ねこさん…この人は?」
はぐれ猫「オイラの旦那さんの…パーティの人にゃ」
フルベビ「ギイイ…」

はぐれ猫「優秀な狩猟笛使いさんにゃ。すごく優しい人だったにゃ」
ハンタ♀「………」

はぐれ猫「あの赤い笛。あれはオイラの旦那さんがこの人に贈った笛にゃ。とても珍しい笛なのにゃ」

241: 2009/08/30(日) 04:06:22.48 ID:1NufI6HU0
はぐれ猫「やっと、あんたを見つけてあげられたにゃ…」
????「……… ………」

はぐれ猫「でも…オイラの旦那さんは…」
????「……… ………」

はぐれ猫「一体、何処に行っちゃったんニャ…」
????「……… ………」

はぐれ猫「旦那さん…」
ハンタ♀「………ねこさんっ」ぎゅうっ

捜索猫D「フニャニャー!巣に登れたニャ!ロープ垂らすから、すぐ登ってくるニャ!」

242: 2009/08/30(日) 04:07:59.86 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「ガルルルル…ゴルルルル…」
フルフル「…………」

ティガレックス「おっさん…そろそろ、退いてくんねぇか?」
フルフル「…………」

じりじり じりじり

ティガレックス「あんたの巣を荒らした事はあやまるさ。悪かったよ」
フルフル「…………」

ティガレックス「俺、この通り爪と尻尾がヤラれちまってるんだ。早く帰って手当てがしてぇんだよ」
フルフル「…………」

ティガレックス「なぁ頼むぜ。退いてくんねぇと、こっから飛んで帰れねぇよ」
フルフル「…………」

ティガレックス「あの猫と人間を、ちぃっとカジったらすぐ帰るからよ」
フルフル「…させぬ」

244: 2009/08/30(日) 04:09:32.62 ID:1NufI6HU0
捜索猫D「何をしてるニャー!二人とも、早く登るニャ!」
ハンタ♀「あ、うん」

ハンタ♀「(フルフルさん、大丈夫かな)」じーっ
ハンタ♀「(二匹とも、にらみ合って動かない…)」

はぐれ猫「ねぇ、ハンターさん。オイラ、先に登っていいのかにゃ?」
ハンタ♀「もちろん。ねこさんケガしてるんだから、早く安全な所に行かないと」
はぐれ猫「…ありがとにゃ。急いで登るにゃね」ギュッ

ハンタ♀「(どうか、登り切るまではそのままでいて…)」

245: 2009/08/30(日) 04:11:20.58 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「らしくねぇぞ、おっさん」
フルフル「………」

ティガレックス「誇り高き古龍がよ、何、獲物と慣れあってんだ?あ?」
フルフル「………」

ティガレックス「老いぼれ龍の分際で邪魔すんじゃねぇぞ、ゴルァ!」
フルフル「………そろそろ黙れ」

ティガレックス「カァッ!これでも…喰らいやがれ!!」

ゴゥン! バシッ

フルフル「(………雪のニオイ…)」ぱらぱら
ティガレックス「…チッ。やっぱりてめぇにゃ、雪玉は意味ねぇか…」
フルフル「………」

ティガレックス「だがなぁ、こういう使い方はどうだぁ?!」

ブゥンッ!

ハンタ♀「うあっ!!」ドタンッ
フルフル「何っ?!」くるっ

247: 2009/08/30(日) 04:14:17.47 ID:1NufI6HU0
ハンタ♀「(うう…っ…雪の塊で…身体が…っ)」よたよた

はぐれ猫「うにゃにゃ!ハンターさん、雪がカラダに…」
フルベビ「ギギュッ?!」
ハンタ♀「だ、だいじょうぶ…はやく、のぼって?」のたのた

はぐれ猫「でも…」
ハンタ♀「いいからのぼって!!」
はぐれ猫「ひにゃっ…!!」よじよじよじ

ハンタ♀「(解氷剤は………な、ないっ)」ごそごそ

フルベビ「…ギイッ!ギギュッー!」

バチチッ バキンッ

ハンタ♀「っ!(雪の塊、溶けた!)」
フルベビ「ギー♪」
ハンタ♀「ありがとっ、フルベビちゃん!」すりすり

250: 2009/08/30(日) 04:17:18.36 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「………振り返ったのが運の尽きだったな…おっさんよ」
フルフル「フ………フワワァゥッ…」

ティガレックス「尻尾を押さえりゃ、こ、こっちのもんだ…ははっ」
フルフル「グワァ…ギギギッ…」

ティガレックス「これで、忌々しい電撃は出せねぇだろが」ググッ
フルフル「ググググ…ギギッ…」

ハンタ♀「え…フ、フルフル、さん…?」
フルベビ「ギギイィイー!!」

フルフル『………にげ、ろ…人の子よ…』

252: 2009/08/30(日) 04:19:21.65 ID:1NufI6HU0
フルフル『我が巣へ逃げよ…早く…』
ティガレックス「おっさん、さっきから一体何うわ言言ってやがんだ?!頭、イカれたか?」

フルフル『私に構わず…逃げよ…ティガはそこまで飛べぬ』
ティガレックス「いい加減ウゼェな!引き千切ってやる!」

ガブリッ ポイッ ビタンッ

フルフル「…グヴァアアアアーーー!」
ティガレックス「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!良ーぃい気味だぜ!」

ハンタ♀「フ、フルフルさぁんっ!」
フルベビ「ギギギーッ!ギーッギーッ!!」
ハンタ♀「ひどいっ…尻尾が…千切れてっ…」

257: 2009/08/30(日) 04:21:05.80 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「ギュワアアァアー!」
フルフル『来る…な………我が子を連れて…逃げよ…』よたよた

ハンタ♀「に、逃げません!」シャキン!
フルベビ「ギギイィ!」バチチッ

ハンタ♀「(私…戦いは苦手だし、全然強くないけど…)」
ハンタ♀「(でもっ、フルフルさんを助けなきゃ!)」
ハンタ♀「(フルベビちゃんも、猫さん達も、みんな!)」

[にゃんにゃんぼうを 装備しました]

ハンタ♀「てえぇえぇええーーい!」ダダダダダッ

260: 2009/08/30(日) 04:22:41.76 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 エリア8】

プーギー「ん………」むくっ
プーギー「ここ、どこ…?ボク、寝てた?」

プーギー「プー…誰もいない…?」
プーギー「おーい、猫さぁーん」きょろきょろ

ひゅうぅぅーー ひょおぉおおー

????『…小さき、獣の子よ…』
プーギー「ん?誰?猫さん?」きょろきょろ

????『こちらに…我が元に参れ…』
プーギー「???」

びょひょおぉおおー!!

プーギー「プ、プゥーッ!(竜巻???)」

263: 2009/08/30(日) 04:24:06.30 ID:1NufI6HU0
【雪山 謎の空間】

プーギー「ぷぷっ、いたたたたっ」

プーギー「ここ…どこ?」きょろきょろ

プーギー「何も見えないな…しずかで…まっしろ…」

????『小さき…獣の子よ…』
プーギー「?」

????『我が山を荒らすのは…お主か…?』
プーギー「だれ?」きょろきょろ

????『吹きすさぶ雪嵐を越えてまで、我が根城を騒がすのは、お主か?』
プーギー「プー?何のことだかわからないけど…ボク、悪いブタじゃないよ?」
????『……… ………』

265: 2009/08/30(日) 04:25:24.17 ID:1NufI6HU0
プーギー「ねぇ。声だけの人。キミは、だぁれ?ボク、ご主人をさがしてるの」

????『………我が名は風翔龍…クシャルダオラ……』
クシャル『………我は、祖龍よりこの山を任されし古龍………』
プーギー「プ?!」

スススッ… フワワッ

プーギー「わわっ、キミ、竜さんだったの?」
クシャル『……… ………』

プーギー「ボクは、ブタのプーギーだよ!
     はー。キミっておおきいんだねー、かっこいいプー♪」

クシャル『………小さき…獣の子よ………』
プーギー「ん?」

クシャル『今一度問う………お主は…我が山を荒らしに来たのか………?』
プーギー「ううん、チガウよ。ボクは、ご主人を探しにきただけだよ」

268: 2009/08/30(日) 04:26:37.74 ID:1NufI6HU0
プーギー「ねぇ、クシャさん。どうやったらここから帰れるか、知ってる?」きょろきょろ
クシャル『……… ………』

プーギー「ボク、ご主人と猫さんを探さないと」
クシャル『……… ………』

プーギー「ねぇ、クシャさん。ボク、もう行かなきゃ。元の場所に帰らなきゃ」
クシャル『……… ………』

プーギー「早く戻って、ご主人のニオイ探さなきゃ」
クシャル『……… ………』

269: 2009/08/30(日) 04:26:58.98
クシャル「(;´□`)」

271: 2009/08/30(日) 04:28:08.58 ID:1NufI6HU0
クシャル『聞くが良い。小さき…獣の子よ。
     お主の強き願いが、我を呼び出した。
     我は古代神との盟約により、我を呼び出せし者の願いを一つ叶える義務がある。
     小さき…獣の子よ。さぁ、願いを言うが良い』

プーギー「ねがい?」
クシャル『尽きる事の無い生命や、山をも越える巨躯。望めば全ての獣の王にもなれるぞ?』

プーギー「えー。そんなの、いらないよー」
クシャル『……… ………』

プーギー「だってボク、ご主人を探しに来たんだもん」えっへん
クシャル『……… ………』

272: 2009/08/30(日) 04:28:14.86
クシャル先輩、最近うぜーティガとかいう奴一遍シメましょうよ

275: 2009/08/30(日) 04:29:39.67 ID:1NufI6HU0
クシャル『我を呼び出せし程の強き思い…ささやかではあるが、果てしなく強き願い…
     小さき…獣の子よ。全ての遍く望みよりも、お主はそれを望むか?』

プーギー「プー…むずかしくて、良くわかんない…」

クシャル『…問い直そう…
     小さき…獣の子よ。お主は、"ご主人"とやらを探したいのだな?』

プーギー「そう!ご主人探すの!それで、お家に帰るんだプー♪」ぴょん

クシャル『幼き獣の子よ。雪解け水の如く澄んだ眼を持ちしお主の願い、我は確かに聞き遂げた』

びょひょおぉおおー!!

プーギー「プ、プゥーッ!(また竜巻???)」

クシャル『樹氷の女王、豪雪の覇王、吹雪の荒神、凍土の精霊に誓って、お主の願いを叶えよう…』

276: 2009/08/30(日) 04:29:41.54
我が名はイャンクック
祖龍より昭和記念公園の管理運営を任されし物

279: 2009/08/30(日) 04:30:35.92
>>276
先生なにしてんすかwwwwwwwww

280: 2009/08/30(日) 04:30:53.80 ID:1NufI6HU0
【雪山 エリア8】

プーギー「ん………」むくっ
プーギー「あれ…どこ…?」

????『目覚めたか?幼き獣の子よ』
プーギー「だれ?」

幻獣キリン『我が名はキリン…風翔龍クシャルダオラより遣われし者…』
プーギー「クシャさんの友達?」

幻獣キリン『確かに風翔龍とは那由他の刻を過ごせし盟友ではあるが…友達、ねぇ…ふふっ』
プーギー「?」

幻獣キリン『まぁ良い。獣の子よ、お前の主の下へ参ろうか。我が背中に乗るが良い』ハムッ
プーギー「や、やだっ、た、食べないでプーッ」ジタバタ

幻獣キリン『落ち着け、獣の子よ。我が背に乗せるだけだ』ストン
プーギー「ホッ」

幻獣キリン『旋風より、迅雷より速く!我、いざ駆けん!』

285: 2009/08/30(日) 04:32:55.20 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 崖下の氷穴 最奥】

ハンタ♀「…えぇーい!」ズバッ
フルベビ「…ギビィイッ!」バチチッ
ティガレックス「…ギャワッ!ガガッ!」

フルフル「…ギュワアァアアワンッ」バチチチチチチッ
ティガレックス「…ガガアァア!!」

……… ………

はぐれ猫「…オイラ…ちょっと行ってくるにゃ」
捜索猫D「な、何を言ってるニャ?あんた怪我してるニャよ」
はぐれ猫「だいじょうぶ。戦いに行くんじゃないにゃ」とことこ

捜索猫D「あんた…一体何をしに行く気ニャ…?」
はぐれ猫「お届け物をしに行くのにゃ。さぁ、サポートするにゃ!」

287: 2009/08/30(日) 04:34:20.41 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 岩崖】

はぐれ猫「もうちょっと…」よじよじ
捜索猫D「まず、そこの右の黒い岩に、手をかけるニャ」
はぐれ猫「うんしょ、うんしょ」

はぐれ猫「あとちょっと…」よじよじ
捜索猫D「うまいうまい。次はななめ右上の、白い岩ニャ」
はぐれ猫「うんしょ、うんしょ」

捜索猫D「次は…んー…その、まだら模様の岩ニャ!」
はぐれ猫「判ったにゃー!………よし、登れたにゃ!」よじよじ

はぐれ猫「旦那さんのお仲間さん。この笛、ちょっと貸してくれにゃ」

ズズッ ズウゥッ…

捜索猫D「や、やったニャ!」
はぐれ猫「さぁ、ハンターさんに届けるにゃよ!」

288: 2009/08/30(日) 04:34:52.77
いいなぁ……
懐古と言われてもPS2の頃が大好きだったよ

290: 2009/08/30(日) 04:35:40.34 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 最奥】

ティガレックス「ギュギャアァアァアー!」

ブンッ バシシッ

ハンタ♀「きゃああっ!」

フルフル『大丈夫か?!』
フルベビ「ギイイッ?!」
ハンタ♀「う………あ、はい!」

はぐれ猫「…にゃにゃにゃーっ!」ダダダッ

ハンタ♀「猫さんっ?!」
はぐれ猫「みんな、目を閉じるにゃー!」ブンッ

ビカアァアーーン!

ハンタ♀「閃光玉っ?!」
ティガレックス「ガワァアー!!」

フルフル「………?」
フルベビ「………ギ?」

はぐれ猫「そういえば、フルフルには閃光玉効かなかったにゃね」

293: 2009/08/30(日) 04:37:04.19 ID:1NufI6HU0
はぐれ猫「ハンターさん!良い物持ってきたにゃ!これにゃ!」ササッ
ハンタ♀「これは………あの笛?!」

はぐれ猫「そうだにゃ!ハンターさん、狩猟笛は吹いた事あるかにゃ?」
ハンタ♀「す、少しだけ…」

ティガレックス「ガルルルッ…グルル…ガアッ!」
捜索猫D「ニャー!そろそろティガの目くらましが解ける頃ニャ!気をつけるニャ!」

はぐれ猫「狩猟笛は魂で吹く物にゃ。さぁ、吹いてみるにゃ!」
ハンタ♀「わかった」

[ブラッドフルートを 装備しました]

ハンタ♀「(笛の持ち主さん。少しお借りします)」

296: 2009/08/30(日) 04:38:45.02 ID:1NufI6HU0
るぅるーっ…るぅるーっ
るぅるーっ…るぅるーっ

ハンタ♀「(あ…すごい…カラダに何かが満ちてくる…)」

♪るぅるーっ るるるー♪
♪ららーっ らぁらー♪
♪るるーっ るぅらー♪

フルベビ「ギギッ?ギビィ?!」
フルフル「ホワァワ?」
はぐれ猫「何にゃこれ?…カラダがラクになる…優しい音色にゃ…」

ハンタ♀「(気持ち良い…指が、身体がスラスラ動く)」

はぐれ猫「ウニャニャ!オイラ、元気モリモリだにゃー!」
フルベビ「ギギッ?!ギッギーッ!」
フルフル『…おお、我が尾が再生した…?!』ふりふり

299: 2009/08/30(日) 04:40:23.44 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「(何だ、この音は…)」きょろきょろ
ティガレックス「(あいつか?あのニンゲンか?)」
ティガレックス「(何かわかんねぇが、アレはヤベぇ!)」

ティガレックス「ギュワ…ガガガガァーッ!」ドドドドッ
フルフル「…させんぞ!」バチチッ…

ティガレックス「電気ブレス!て、てめぇ…いつのまに尻尾が…」
フルフル「種明かしは好まん」

♪るぅるーっ るるるー♪
♪ららーっ らぁらー♪
♪るるーっ るぅらー♪

ハンタ♀「(命よ、尽きないで…力よ、みなぎって…)」
ハンタ♀「(守りたい…誰も傷つかせたくない…)」

はぐれ猫「すごい、すごいにゃ!音が岩壁に響いて、効果倍増だにゃ!」

300: 2009/08/30(日) 04:42:13.42 ID:1NufI6HU0
フルベビ「ギイッ!」ガプリッ
ティガレックス「ギャワッ!このくそチビがぁ!」

ビョォン ドスン

フルフル「ホワアァアア!(させぬぞ!)」
ティガレックス「…ギギ…ググ…グ…(お、重めぇ…)」
フルベビ「ギギギギッ!」バチチチチッ
ティガレックス「は、鼻が痛てぇええ?!」

はぐれ猫「…今だにゃーっ!!」

ザシュッ!!

ティガレックス「ギャ、ギャワアアァー!!」
はぐれ猫「やったにゃ!両爪を折ってやったにゃ!」

304: 2009/08/30(日) 04:43:45.70 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「グルルルル…」ズリッ

フルフル「まだ、やるか?猛き蟲竜よ」
フルベビ「ギィィ!」

フルフル「電撃の術に弱いお主を屠るなぞ、容易な事…」

ハンタ♀「はぁっ、はぁっ」
はぐれ猫「フーッ!」
フルベビ「ギピーッ!」バチチッ

フルフル「これ以上、我が巣…我が子…我が友を荒らすと言うならば、容赦せぬぞ?」
ティガレックス「………くそがあぁああぁぁ!!」

308: 2009/08/30(日) 04:44:48.59 ID:1NufI6HU0
ティガレックス「(くそっ…くそぉっ…)」
ティガレックス「(何で、オレがこんなやつらに…)」

ズリッ ズリッ

捜索猫D「見るにゃ!ティガが逃げてくにゃ!」
ハンタ♀「…足を…引きずってる…」

はぐれ猫「相当弱ってる証拠にゃ。トドメ、さすにゃ?」
ハンタ♀「ううん。いいよ。みんなが無事なら、それでいいよ」

フルフル『………人の子よ。猫と共に、急いで我が元へ』
ハンタ♀「え?」
フルフル『白き霊獣が…我が巣へとやってくる…』

310: 2009/08/30(日) 04:46:14.24 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 通路】

ティガレックス「くそぉ…痛てぇ…」ズリッ
ティガレックス「ふざくんな。あいつら、絶対殺す」ズリッ
ティガレックス「ああ、爪が痛てぇ…尻尾も痛てぇよ…」ズリッ

フワッ

幻獣キリン「………これは珍しい。傷つきし、猛き蟲竜がおる…」
ティガレックス「あぁん?」

幻獣キリン「血の臭いに塗れし、手負いの蟲竜よ。道を開けるが良い」
ティガレックス「白い馬?…何だてめぇは」

幻獣キリン『我が名はキリン…風翔龍クシャルダオラより遣われし者…』
ティガレックス「きりん?」

319: 2009/08/30(日) 04:49:32.76 ID:1NufI6HU0
幻獣キリン『この我を知らぬとな?何と愚かで、何と物知らぬ若き轟竜か…」
ティガレックス「………てめぇ…俺様に向かって…」ギリリッ

幻獣キリン『まぁ、良い。轟竜よ、ちょうど良い機会だ。お主に話がある』ブゥ………ン
ティガレックス「な、何だこの光は!やめろ!」

幻獣キリン『我の聖なる雷力にて、お主を包んだ。しばらくはそこの空中で大人しくしておれ』
ティガレックス「うわっ、浮く!やめろ!俺を浮かせるな!」フワッ

プーギー「あ、あの怪獣!」ブルブル
ティガレックス「あ、さっきのブタ!てめぇ、何その馬公の背中に乗ってやがる!グルかっ?!」

幻獣キリン『案ずるな、獣の子よ。轟竜は、そなたに手出し出来ぬ』
プーギー「ほ、ほんとう?」
幻獣キリン『我は嘘など申さぬよ。さぁ、お前の主の下へ参ろう』

ティガレックス「ガルルルッ。グルルッ」ジタバタ



321: 2009/08/30(日) 04:50:45.12 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 最奥】

フルフル『…来た…』くんくん
ハンタ♀「え?」

フワッ

ハンタ♀「うわぁ…綺麗な………ケルビ?」
捜索猫D「本当だニャー」
はぐれ猫「違うにゃ!あれはケルビじゃなくて、キリンっていうんにゃ!」

幻獣キリン「我が名はキリン…風翔龍クシャルダオラより遣われし者…」
フルフル「久方振りにお目にかかる。キリン殿」すっ

幻獣キリン「白雷龍よ、面を上げよ。そして、そんなに畏まらずとも良い。
     我は風翔龍クシャルダオラより届け物に参っただけ故」

フルフル「届け…物?」
幻獣キリン「風翔龍クシャルダオラより、人の子への届け物だ。受け取るが良い…」

ハムッ ストン

プーギー「プ?!」
ハンタ♀「あ!!」
はぐれ猫「プーギーにゃ!生きてたんにゃね!」

322: 2009/08/30(日) 04:52:28.12 ID:1NufI6HU0
幻獣キリン『獣の子よ。その人の子が、お前の主か?』くぃっ
プーギー「うん!そうだよ!」

幻獣キリン『左様か………よし、一時、お前に力をやろう」
プーギー「ちから?」

幻獣キリン『ただお前を送り届けるだけでは、芸がないからな。
     これは我からの贈り物だ』ブゥ………ン

プーギー「わわわっ、光がっ」バタバタ

幻獣キリン『案ずるでない。獣の子よ。力を授けただけぞ。
     さぁ、お前の愛おしい主の名を呼ぶが良い』
プーギー「わ、わかった…」

すうっ

プーギー『ご主人っ!』
ハンタ♀「…ん?」きょろきょろ

プーギー『ご主人!ボクだよ、プーギーだよ!』
ハンタ♀「え…プ、プーギーちゃん?」

326: 2009/08/30(日) 04:53:53.57 ID:1NufI6HU0
プーギー『ご主人っ、ご主人っ♪』スリスリ
ハンタ♀「ど、どうしてこんな所に?」

プーギー『ああ、良かったご主人』スリスリ
ハンタ♀「それに、何で喋れて?」

プーギー『あのね、そこのキリンさんが、ちからを分けてくれたの』
ハンタ♀「力?」

幻獣キリン『人の子よ…聞くが良い』
ハンタ♀「ふぇっ?こ、声が…」

幻獣キリン『案ずるでない。人の子よ。お前の心に直接話しかけているのだ。
     この獣の子は、ただひたすらお前を案じ、そこの猫と共に雪山へ参った』
ハンタ♀「ええっ?」

幻獣キリン『その強い思いが風翔龍クシャルダオラに届き、故に我を獣の子の元へと遣わせたのだ』

ハンタ♀「そうだったの?プーギーちゃん」
プーギー『うん!ボク、ご主人が心配だったんだ』

幻獣キリン『雪山を出るその時まで、十分に語り合うが良い。クシャルダオラもそれを望んでいる…』
プーギー『ありがとう、キリンさん!クシャさん!』ぴょん

329: 2009/08/30(日) 04:56:21.84 ID:1NufI6HU0
はぐれ猫「はぁ…キリンにゃぁ…すごいにゃ…」
捜索猫D「ウチ、初めて見たニャよ…」

幻獣キリン『そこの猫よ』くるっ
はぐれ猫「な、何にゃ?って、声が聞こえるにゃ?」
捜索猫D「ウチも聞こえるニャ…」

幻獣キリン『お前の思いも、雪山に響いていたぞ…獣の子を守ろうとするお前の、強く一途な願いが…』
はぐれ猫「にゃにゃ?」

幻獣キリン『獣の子を助けた分の功績を称え、お前に良い事を教えよう…』
はぐれ猫「(ごくん)」

幻獣キリン『そこにある、人の子の躯を探るが良い…』

331: 2009/08/30(日) 04:57:48.65 ID:1NufI6HU0
幻獣キリン『人の子、獣の子、猫よ』
ハンタ♀「あ、はい」

幻獣キリン『全ての命は等しい…人も獣も猫も』
プーギー『うん』

幻獣キリン『そこの白雷龍も、その子供も』
フルフル「(ぺこり)」
フルベビ「ギギィ」

幻獣キリン『もちろん、若い龍もだ』
はぐれ猫「にゃあ」

幻獣キリン『お前達があの若き轟竜を無闇に殺さなかった事、我は感謝する』
捜索猫D「フニャニャ」

334: 2009/08/30(日) 04:59:07.98
はぐれ猫は龍だったのか…

336: 2009/08/30(日) 04:59:32.02 ID:1NufI6HU0
幻獣キリン「フルフルよ」くるっ
フルフル「御意」

幻獣キリン「人の子らを送り届ける役目、頼めるか?
     先程拾った若い轟竜と人の子らを、同時に連れては行けぬ故」

フルフル「…仰せのままに」すっ

幻獣キリン「では、我は風翔龍クシャルダオラの元へ戻るとしよう」
プーギー『キリンさん、帰るの?』

幻獣キリン『命ある限り、いずれまた会えよう』
プーギー『そっかぁ…』

幻獣キリン『お前に授けた力は、雪山を出る頃までは保たれよう。それまで名残を惜しんで語り合うのだぞ』
プーギー『うん!』

幻獣キリン『さて。異形に愛されし、人の子よ』
ハンタ♀「は、はいっ」
幻獣キリン『これからもその優しき心を保ち、己が天寿を全うせよ…』ブゥ………ン

シュビンッ

ハンタ♀「………行っちゃった………」

338: 2009/08/30(日) 05:01:05.60 ID:1NufI6HU0
はぐれ猫「そういえば、キリンが躯を探れって言ってたにゃね」
捜索猫D「そうニャ、そうニャ」

がさごそ がさごそ

捜索猫D「ふにゃ…フルフルSメイルのポッケに何か入ってるニャ…」
はぐれ猫「何にゃ?」

捜索猫D「絵葉書…?何か下手っぴな絵が描いてあるニャ」
はぐれ猫「貸すにゃ!」ぶんっ

ポロポロッ

はぐれ猫「ふにゃにゃぁ…」ぺたん
捜索猫D「ど、どうしたニャ?」

はぐれ猫「これは…旦那さんの絵だにゃ…」
捜索猫D「ニャに?」

はぐれ猫「こんな下手っぴな猫の絵…旦那さんしか描けないにゃ…」ぐすん

はぐれ猫「(旦那さんは…きっと生きてる。そんな気がするにゃ)」

341: 2009/08/30(日) 05:02:19.97 ID:1NufI6HU0
プーギー『ねぇ、ご主人。それなぁに?』
ハンタ♀「これ?これは狩猟笛だよ」

プーギー『笛?』
ハンタ♀「そうだ、聞かせてあげるね」スクッ

♪るぅるーっ るるるー♪
♪ららーっ らぁらー♪
♪るるーっ るぅらー♪

プーギー『うわぁ…綺麗な音だプー♪』
ハンタ♀「この笛、すごく吹きやすいんだよ」

プーギー『ご主人のあったかくて優しい気持ちが、伝わってくるプー』
ハンタ♀「え、優しい?」

プーギー『だってボクの事、いっつも優しく撫でてくれるでしょ?
     それから、お出かけする時は、商店の女将さんにご飯頼んでくれてるでしょ?
     あと、キッチンの猫さんに、お土産持ってくるでしょ?
     村長お婆さんの肩揉んであげたりしてるでしょ?
     それから、それから…』

フルベビ「ギギィー♪」ぴょん
プーギー『そうそう、フルベビちゃんも助けてあげたんでしょ?』ニコ

343: 2009/08/30(日) 05:03:42.19 ID:1NufI6HU0
フルフル『その獣の子の言う通りだ…』ぺたぺた
ハンタ♀「フルフルさん」

フルフル『見事な演奏だった。噛み切られた尾が再生したのはそなたの演奏のおかげだ』ペコッ
ハンタ♀「そんな…」

捜索猫D「あんた、優しさを隠し切れない人ニャね。
     狩猟笛のパートナーに選ばれた人は、たいていそうなのニャ」
ハンタ♀「え?選ばれたって…?」

はぐれ猫「狩猟笛は威力も備えながら、旋律によるサポート力もある素晴らしい武器にゃ。
     だからこそ、使い手を選ぶ武器なんにゃよ。
     その証拠に、あんたはあの笛吹くの初めてなのに、吹きこなしてたにゃ!」

ハンタ♀「あれは…勝手に指が動いたっていうか…その…」ぶつぶつ

347: 2009/08/30(日) 05:04:57.37 ID:1NufI6HU0
フルフル『長年崖に刺さっていた笛が抜け、そなたの手に渡った。
     それは笛の持ち主の魂が、そなたを認めたという事であろう…』

ハンタ♀「笛の持ち主…そうだ!あの人っ」くるっ

さらさらさらさら… さらららら…

ハンタ♀「あ…あの人が…」
捜索猫D「さらさらと、粉々に崩れていくニャ…」
はぐれ猫「何か…顔が、笑ってるみたいにゃね」

フルフル『あの者の魂の気配が、巣から消えてゆく…恐らく思い残しが晴れたのだろう』
ハンタ♀「思い…残し…」
はぐれ猫「(ぎゅっ)」

348: 2009/08/30(日) 05:06:08.55 ID:1NufI6HU0
【その頃 雪山 謎の空間】

ティガレックス「おい馬野郎!俺様を早くこの玉から出せ!」
幻獣キリン「愚かな若き轟竜よ…御前の御前である。静かにいたせ」

クシャル「よい………キリンよ………」フワッ
ティガレックス「な………何だてめぇは…(黒い龍?)」

クシャル「…我が名は風翔龍クシャルダオラ…若き轟竜よ…お主、我が山を荒らしたな…」
ティガレックス「はぁ?何言ってんだ?」

クシャル「巨象の子をむやみに喰らう蛮行…身に覚えがないと…申すか…?」
ティガレックス「俺様が何喰おうと、関係ねぇだろが!弱えぇもん喰って何が悪いんだゴルァ!」ガルルッ

351: 2009/08/30(日) 05:07:26.05 ID:1NufI6HU0
クシャル「全ての命は等しい…が、故意に子を狙うは許容し難い…
     雪上に流れし巨象の哀惜の涙、見逃すわけにはいかぬ…
     愚かな若き轟竜よ。故に、お主を我が雪山より追放す………」

びょひょおぉおおー!!

ティガレックス「う、うわあぁぁぁぁあー?!(竜巻???)」

クシャル「そう、全ての命は等しい…若き轟竜、お主もしかり…。
     故に命はとらず、遠い彼方の灼熱の砂漠へと飛ばしてやろう」

ティガレックス「このくそ龍、覚えてろぉおぉぉぉーーー… … …」

びょひょおぉおおー… … …

クシャル「…これでしばらくは平穏になろう…キリンよ、我はまたしばし眠りにつくぞ…」フワッ
幻獣キリン「御心のままに…」スウッ

354: 2009/08/30(日) 05:08:40.77 ID:1NufI6HU0
【雪山 崖下の氷穴 最奥 フルフルの巣】

フルフル『日が沈んだ様だな………人の子らよ、起きなさい』ぐいぐい
フルベビ「ギギーィ」グイグイ
ハンタ♀「ぁふ…お、おはようございます」ゴシゴシ

フルフル『良く休めたか?』
ハンタ♀「あ、はい。ぐっすり寝ました!」

フルフル『そろそろ、そなたらを送り届けようと思うのだが』
ハンタ♀「そうですね。夜なら人に見つからないでしょうし」

はぐれ猫「むにゃむにゃ」
捜索猫D「はぐれ猫は、まだクタクタみたいニャね」
ハンタ♀「雪崩に巻き込まれたんだもん。仕方ないよ」

356: 2009/08/30(日) 05:10:02.09 ID:1NufI6HU0
プーギー『むにゃ…おはようプー』
ハンタ♀「おはよ、プーギーちゃん」なでなで

プーギー『ご主人、帰るの?』
ハンタ♀「うん。そろそろね」

プーギー『(´・ω・`)』
ハンタ♀「………あ、そっか。雪山出ちゃうと、もうおしゃべり出来なくなっちゃうんだっけ…」

プーギー『いいよ!ボク、だいじょうぶ!いっぱいいっぱい喋ったもん!』ぴょん
ハンタ♀「プーギーちゃん…」

プーギー『ボク、お家でいつも待ってるから。
     ご主人のこと、ずっと待ってるから。
     ボク、ご主人がお家に帰ってきてくれれば、それで良いんだー』

ハンタ♀「(ぎゅう)」

プーギー『だから、お家に帰ってきてね。ボク、待ってるからね』
ハンタ♀「うん、うん!」

367: 2009/08/30(日) 05:15:13.01 ID:1NufI6HU0
■エピローグ

こうして、若きハンターはフルフルに送られて雪山のふもとに帰り着きました。
その晩、帰還を祝う宴は明け方まで続いたそうです。

はぐれ猫は、今日も集会所で旦那さんの帰りを待っています。
その顔は、少しだけ嬉しそうです。

狩猟笛とフルフルS装備は、若きハンターの物となりました。
彼女はそれを来て今日もあちこちを駈けずり回っています。

ちなみに、彼女が雪山に行くと、晴れているのに雷が走り、
辺りからモンスターの気配が消える不思議な現象が起きると言います。
また、ダイヤモンドダストやオーロラなど、珍しい風景が見られる確率も上がるそうです。
「雪山に愛されし狩人」と呼ばれる日もそう遠くないのかもしれません。


プーギーは、今日もお家でお留守番をしています。
けれど、その顔は、ちっともさみしそうではありません。

ほら。
扉の開く音が…


プーギー「(おかえりなさいっ!ご主人!)」


《 プーギー「ご主人は今日もお出かけです」 END 》

376: 2009/08/30(日) 05:18:34.10
>>1乙!
楽しゅうございました!

390: 2009/08/30(日) 05:23:50.80
>>1
とても楽しった。
乙です

409: 2009/08/30(日) 06:49:24.66
面白かった

引用元: プーギー「ご主人は今日もお出かけです