1:2019/12/17(火) 00:11:18.810 ID:V1oMJX770.net
TV『飼い主とワンちゃんの深い絆……』

少女「ねえパパ、あたしもペット飼いたい!」

父「いいだろう」

少女「やったー! 犬にしようかなぁ、それとも猫にしようかなぁ」

父「いや、もっといい動物を飼わせてやろう」

少女「え、どんな動物?」

父「コモドドラゴンを飼えッ!」
3:2019/12/17(火) 00:12:11.065 ID:etDeA24ma.net
コモドドラゴンがスレ立て
5:2019/12/17(火) 00:13:56.643 ID:Rhirpk0Y0.net
人食うし毒やべえんじゃなかったか
6:2019/12/17(火) 00:15:09.144 ID:V1oMJX770.net
少女「コモド……ドラゴン? なにそれ……?」

父「コモドオオトカゲともいってな。大きい個体は体長3mにも達する世界最大級のトカゲだ」

少女「トカゲ!?」

母「あなた、コモドドラゴンの飼育には特別な許可が必要でしょう?」

父「その点は心配ない。すでに許可は取ってある」

母「まぁ呆れた」

父「それどころか、実はもう家に連れてきてしまったんだ」

コモドドラゴン「……」ノソノソ

父「どうだ、可愛いだろう?」

少女「全然可愛くない……」
8:2019/12/17(火) 00:17:26.267 ID:fIcGydaN0.net
コモドドラゴンを放て!
10:2019/12/17(火) 00:17:50.398 ID:yI9EY0tu0.net
頭にリボン着いてそう
11:2019/12/17(火) 00:18:19.975 ID:V1oMJX770.net
少女「だけど、しょうがないよね。こうなった以上責任持って飼わなきゃ」

父「この気持ちの切り替え、さすが俺の娘だ」

母「だったら名前をつけてあげなきゃね」

少女「コモちゃんがいい!」

父「竜太郎にしよう!」

コモドドラゴン「……」

コモドドラゴン「シャーッ」ノソノソ

少女「あ、あたしに向かって歩いてきた」

母「コモちゃんの方がいいみたいね」クスッ

父「竜太郎ォ……」ガクッ

少女「じゃあ今日からよろしくね、コモちゃん!」

コモドドラゴン「……」コクッ
12:2019/12/17(火) 00:19:03.408 ID:lVK639yl0.net
ペット飼うのに成体連れてくんなよ
小さい頃から飼いたいだろ
19:2019/12/17(火) 00:22:04.141 ID:V1oMJX770.net
母「コモドドラゴンってなに食べるのかしら?」

父「この見た目通り肉を食べる」

父「鹿や猪のような大型の動物も捕食するし、死肉を食べることもあるそうだ」

少女「ふーん」

父「ただし人間のように毎日食べる必要はなく、動物園じゃ、エサの頻度は一週間に一度ぐらいだそうだ」

父「あまり食べさせると太ってしまうらしい」

母「じゃあ餌のやりすぎには注意しなきゃいけないわね」
22:2019/12/17(火) 00:25:16.410 ID:XdCRrPS/r.net
世話大変そう
23:2019/12/17(火) 00:26:05.390 ID:V1oMJX770.net
少女「お散歩に行ってきまーす!」

コモドドラゴン「……」ノソノソ

母「気をつけるのよ~」



主婦「こんにちは、あら恐竜を飼い始めたの?」

少女「ううん、コモドドラゴン!」

コモドドラゴン「……」

主婦「コモド……聞いたことあるわ。インドネシアのトカゲよね。珍しいわねえ~」

少女「ほら、挨拶して」

コモドドラゴン「……」ペコッ

主婦「あら、賢い!」
25:2019/12/17(火) 00:29:05.899 ID:V1oMJX770.net
少女「ほーら、お肉だよ~」

コモドドラゴン「シャーッ!」パクッ

コモドドラゴン「……」モグモグ

少女「おいしい?」

コモドドラゴン「……」コクッ

少女「よしよし」ナデナデ



母「最初はちょっと不安だったけど、あの子もだいぶコモドドラゴンに慣れてきたわね」

父「さすが俺の娘だ!」
26:2019/12/17(火) 00:32:34.208 ID:V1oMJX770.net
少女「学校行ってきまーす!」

コモドドラゴン「……」ノソッ

少女「どうしたの?」

コモドドラゴン「シャーッ」

少女「もしかして……一緒に行きたい?」

コモドドラゴン「……」コクッ

少女「じゃあ……一緒に行こっか!」

コモドドラゴン「……」ピョンピョン

少女「今日はコモちゃんと学校行ってくるね」

母「しょうがない子ね。気をつけるのよ」
27:2019/12/17(火) 00:36:02.111 ID:V1oMJX770.net
コモドドラゴン「……」ノソノソ

少女「……あっ」

ガキ大将「へっへっへ……」

少女(いじめっ子だ……)

ガキ大将「ここを通りたきゃ、“通行料”を置いてってもらおうか」

少女「お金なんてないよ!」

ガキ大将「ウソつけ! 親から100円ぐらい渡されてんだろ!?」グリグリ

少女「痛い痛い! やめてよーっ!」

コモドドラゴン「……!」
28:2019/12/17(火) 00:39:37.019 ID:V1oMJX770.net
コモドドラゴン「シャーッ!」

ガキ大将「なんだこいつ!? やる気か!?」サッ

少女「やめといた方がいいよ」

少女「コモドドラゴンには血液の凝固を阻害するヘモトキシンっていう毒があるから、噛まれたら命はないよ」

ガキ大将「うぐ……」

ガキ大将「ちくしょう、覚えてやがれ!」タタタッ

少女(もちろん、コモちゃんはそんなことしないけどね)

少女「……ありがとう、コモちゃん」ナデナデ

コモドドラゴン「……」コクッ
29:2019/12/17(火) 00:40:18.593 ID:vE5+OeuN0.net
ガキ大将弱っちいなあ
30:2019/12/17(火) 00:42:06.645 ID:V1oMJX770.net
ワイワイガヤガヤ…

少年「今日はみんなでサッカーやろうぜー!」

少女「やろうやろう!」

少女「コモちゃんもやる?」

コモドドラゴン「……」コクッ

少年「じゃあ、広場に集合だーっ!」

ワーッ!
31:2019/12/17(火) 00:44:38.329 ID:V1oMJX770.net
コモドドラゴン「……」シャカシャカ

子供「コモドドラゴン速いな~!」

少女「時速20kmで走れるんだって」



コモドドラゴン「シャーッ!」

少年「はぁ、はぁ……コモドドラゴン全然疲れないな……」

少女「コモドドラゴンはね、スタミナがすごいんだって」

少女「獲物を何日も何日もずっと追いかけることもできるみたい」

少年「うげ……追われる方はたまったもんじゃないな」

少女「この底なしのスタミナこそが、コモドドラゴン最大の武器なのよッ!」
32:2019/12/17(火) 00:48:18.774 ID:V1oMJX770.net
少女「今日は一日大人しくて偉かったね」ナデナデ

コモドドラゴン「……」

少女「はい、お肉!」

コモドドラゴン「……」ガツガツ



父「ペットと戯れる娘を見ながら飲むビールというのもまた格別だ」グビッ

母「ペットがコモドドラゴンっていうのは多分うちだけでしょうけどね」
33:2019/12/17(火) 00:49:11.184 ID:h5R1rI8br.net
他にいてたまるか
34:2019/12/17(火) 00:51:18.640 ID:V1oMJX770.net
その後も――

フワー…

少女「あ、風船が木に引っかかっちゃった!」

コモドドラゴン「……」シャカシャカ

少女「コモちゃんって木も登れるんだ!」

コモドドラゴン「……」ハムッ

コモドドラゴン「……」シャカシャカ

少女「ありがとう、コモちゃん!」
37:2019/12/17(火) 00:54:34.079 ID:V1oMJX770.net
ガキ大将「た、たすけっ……!」バシャバシャ



少女「ガキ大将が川で溺れてる!」

コモドドラゴン「……」

少女「……コモちゃん!」

コモドドラゴン「……」バッ

コモドドラゴン「……」バシャバシャ

少女「コモちゃんにつかまってぇ!」
39:2019/12/17(火) 00:56:59.764 ID:l8E3T7zD0.net
ほのぼのなのに全然先の展開が読めなくてハラハラする
40:2019/12/17(火) 00:57:16.499 ID:V1oMJX770.net
ガキ大将「うう……」ゼェゼェ

少女「大丈夫?」

ガキ大将「ああ……コモドドラゴンって泳げるんだな……」

少女「うん、潜水もできるし、数百メートル泳いだ事例もあるんだよ」

ガキ大将「……」

ガキ大将「助けてくれて……ありがとよ。今までいじめて悪かった。許してくれ……」

少女「いいよ、もう気にしてないよ」

少女「やったね、コモちゃん!」

コモドドラゴン「シャーッ!」コクッ
41:2019/12/17(火) 00:58:04.095 ID:h5R1rI8br.net
水陸両用かよ!
45:2019/12/17(火) 01:00:37.957 ID:V1oMJX770.net
少女「コモちゃん、ずっと一緒だよ……」

少女「すぅ、すぅ……」

コモドドラゴン「……」



父「二人は?」

母「一緒に眠ってるわ」

母「二人とも、すっかり名コンビになっちゃったわね」

父「子供が親から離れていくというのはちょっと寂しいもんだな」

母「いいじゃない。あなたには私がいるんだから……」ギュッ

父「お、おい……」
48:2019/12/17(火) 01:04:03.689 ID:V1oMJX770.net
……

強盗「どうだった?」

子分「あのコンビニ、今は一人しかいないっスね」

強盗「カモがネギしょってやがるぜェ、グヘヘヘヘヘ……」

強盗「コモドドラゴンを放てッ!」

子分「分かったっス!」

黒コモドドラゴン「……」ノソノソ…
50:2019/12/17(火) 01:07:27.622 ID:V1oMJX770.net
店員「な、なんだあっ!?」

黒コモドドラゴン「キシャーッ!」

強盗「コモドドラゴンに襲われたくなきゃ、レジから金出しな!」

店員「わ、分かった……!」ガサゴソ

店員「ほら……持っていってくれ!」

強盗「やったな!」

子分「コモドドラゴンを使った強盗は完璧っスね。忌憚のない意見ってやつっス」

黒コモドドラゴン「キシャーッ!」
51:2019/12/17(火) 01:10:31.482 ID:V1oMJX770.net
TV『昨日夜、コンビニエンスストアで強盗事件が発生しました……』

TV『犯人は黒いコモドドラゴンで店員を脅し、金を奪って逃走……』

TV『コモドドラゴンを利用した強盗はこれで五件目です……』

父「またか……」

母「怖いわねえ……」

少女「コモドドラゴンを悪用するなんて……許せない!」

コモドドラゴン「……」コクッ

少女「やっぱりコモちゃんも許せない?」

コモドドラゴン「……」コクッコクッ
53:2019/12/17(火) 01:13:12.717 ID:V1oMJX770.net
少女「コモちゃん!」

少女「あたしたちでこの強盗をやっつけよう!」

コモドドラゴン「シャーッ!」



父「さすが俺の娘だ!」

母「くれぐれも気をつけるのよ~」
55:2019/12/17(火) 01:16:43.583 ID:V1oMJX770.net
少女「……」スタスタ

コモドドラゴン「……」ノソノソ

少女「なかなか見つからないね、強盗」

少女「って、そんな簡単に見つかるわけ――」

コモドドラゴン「……!」

少女「コモちゃん!?」

コモドドラゴン「……」チロチロ

少女(コモドドラゴンは視覚・聴覚に優れ、特に嗅覚はものすごく発達している!)

少女(だとしたら、簡単に発見しても不思議はないッ!)

コモドドラゴン「……」シャカシャカ

少女「行こう、コモちゃん!」
56:2019/12/17(火) 01:19:19.713 ID:V1oMJX770.net
強盗「今日はあのコンビニを狙うぞ」

子分「はいっス」

黒コモドドラゴン「……」



少女「……いた!」

少女「やめなさーい!」

コモドドラゴン「シャーッ!」
58:2019/12/17(火) 01:21:16.449 ID:KwMNSJ+2a.net
方向性がわけわかんなすぎてワロタ
59:2019/12/17(火) 01:21:49.223 ID:V1oMJX770.net
強盗「なんの用だ、ガキ」

少女「コモドドラゴンを強盗に使うなんて最低! 大人しく自首してよ!」

強盗「生意気なガキだ……こういうガキにはおしおきが必要だよなァ?」

強盗「コモドドラゴンを放てッ!」

子分「はいっス!」

黒コモドドラゴン「キシャーッ!」

少女「ううっ……コモちゃん、お願い!」

コモドドラゴン「シャーッ!」
60:2019/12/17(火) 01:22:00.764 ID:l8E3T7zD0.net
ごきんじょぼうけんたい的なものを感じる
62:2019/12/17(火) 01:24:14.847 ID:V1oMJX770.net
強盗「いけーっ!」

少女「コモちゃん……!」



コモドドラゴン「シャーッ!」

黒コモドドラゴン「キシャーッ!」

コモドドラゴン「……」

黒コモドドラゴン「……」

コモドドラゴン「……」ジッ

黒コモドドラゴン「……」ジッ



子分「二匹とも、動きが止まったっス……!」
65:2019/12/17(火) 01:27:14.414 ID:V1oMJX770.net
少女「あ、分かった! あの二人、もしかして……」



コモドドラゴン「……」

黒コモドドラゴン「……」

チュッ



少女「お互い一目惚れしちゃったみたい! あっちはメスだったんだ!」

強盗「な、なんだとぉっ!?」
68:2019/12/17(火) 01:30:30.908 ID:V1oMJX770.net
強盗「こうなったら、コモドドラゴン無しで強盗だあっ!」

子分「はいっス!」

少女「あっ、ダメ!」

――バキィッ!

子分「ぐぎゃあっ!」ドサッ

強盗「子分!?」

父「そこまでだ」

少女「パパ! 来てくれたの!?」

父「娘のピンチに駆けつけない父親なんているわけないだろ?」ニコッ
69:2019/12/17(火) 01:34:25.229 ID:V1oMJX770.net
父「強盗さん、あなたに一つだけ言いたいことがあるんです」

強盗「……?」

父「あなたはクソだ」

強盗「なんだとーっ!」

ボボボッ! パンパンパンッ!

少女「す、すごい打撃戦だあっ! 速射砲のような拳が飛び交ってる!」
70:2019/12/17(火) 01:38:12.086 ID:V1oMJX770.net
強盗「打撃じゃ不利だ……寝技に持ち込めば!」ババッ

ヒュンヒュンッ ヒュンヒュンッ

強盗「なにっ!」

父「んかあっ!」ガシッ

少女「パパがあっという間にヒールホールドの体勢に入ったあっ!」

強盗「ま、参っ……」

父「ギブアップは通じないんだ。痛いだろうが仕方ないんだ」グンッ

ビキッ

強盗「うぎゃあああああああああああああああ!!!」

少女「膝の靭帯を破壊して、パパが勝ったあっ!」
71:2019/12/17(火) 01:39:03.009 ID:8n5PnmmNr.net
パパつええ
72:2019/12/17(火) 01:41:32.443 ID:V1oMJX770.net
コモドドラゴン「シャーッ!」モゾモゾ

黒コモドドラゴン「キシャーッ!」モゾモゾ



少女「見てパパ! 二人がプロレスやってる!」

父「いや、あれは子作りだな」

少女「ねえ、二人ともあたしが飼っていい?」

父「もちろんだとも」ニコッ

父「コモドドラゴンを飼えッ!」
73:2019/12/17(火) 01:44:41.731 ID:V1oMJX770.net
やがて――

黒コモドドラゴン「キシャーッ!」プリッ

少女「あ、パパ見て! クロちゃんが卵産んだ!」

父「おおっ、やったな」

母「大切に孵化させてあげましょうね」

少女「うん! よかったね、コモちゃん!」

コモドドラゴン「……」コクッ
74:2019/12/17(火) 01:48:25.608 ID:i7pOnKW+d.net
やべぇよ...やべぇよ....
75:2019/12/17(火) 01:48:33.762 ID:V1oMJX770.net
母「それともう一つ、いい知らせがあるの」

少女「なに?」

母「あなた……お姉ちゃんになるのよ」

少女「やったーっ!」

父「久しぶりにハッスルしてしまったよ」

少女「ってことは、ママのお腹にはあたしの妹か弟がいて……」

少女「この卵はコモちゃんの子供だから、“子供ドラゴン”になるんだね!」

コモドドラゴン「シャーッ!」







― 完 ―
76:2019/12/17(火) 01:49:49.496 ID:l36/c/Smd.net
来たらちょうど終わった
77:2019/12/17(火) 01:51:31.504 ID:8n5PnmmNr.net

俺もコモドドラゴン飼うわ
78:2019/12/17(火) 01:52:37.298 ID:/iFtxFqr0.net

間違ってもコモドドラゴン飼おうなんて思うなよ
82:2019/12/17(火) 02:30:30.043 ID:FqOrdp4j0.net

>>78
ダメなのか...
80:2019/12/17(火) 01:57:37.679 ID:l8E3T7zD0.net

感動した
83:2019/12/17(火) 02:31:32.576 ID:tBFS/MeFr.net
謎の文才
85:2019/12/17(火) 02:55:24
おもろかった
しかしコモドドラゴンて無敵すぎじゃね?
天敵とかいるんかな
88:2019/12/17(火) 03:17:09.260 ID:SGTbdpXm0.net
>>85
いない
あのサイズ感のやつはゾウガメぐらいしかいないから
86:2019/12/17(火) 02:58:16
コモドドラゴンのことが知れて良かったです
87:2019/12/17(火) 03:05:32
因みに適切な飼育環境と自治体の許可があれば、コモドドラゴンは飼育可能
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1576509078