1:2020/01/19(日) 15:04:28
新世界にて海の皇帝達が手を組み、ワノ国を中心として
世界を混沌の渦に巻き込まんとするその頃...
ある一人の男が深淵より目を覚ました
その名は俺、ミドルネームはルシファー…
3:2020/01/19(日) 15:05:39
・海軍本部にて
赤犬「なんじゃと!ビッグマムとカイドウが同盟じゃと!」

海兵「は…はい!たった今電報が入りました」

センゴク「カイドウ!血迷ったか!このままでは世界が」

つる「最悪の事態になってしまったねぇ…」

センゴク「止むを得まいバスターコールを発

コンコン

赤犬「誰じゃこんなときに」ゴオォ…

俺「…失礼しますよ元帥殿」クスクス
8:2020/01/19(日) 15:09:33
海兵「誰だ貴様ッ勝手に
赤犬「黙らんか三下がァ!!!!!!!」ゴアァ

歴戦の野獣の勘とでも称するべきか
部下の迂闊な一手をサカズキは乱暴に制した

海兵「ひいぃ申し訳ございません!!!」

俺「フフッ急に大声を出さないで下さいね」

センゴク(一体何者だこの男…ただ者ではないな)
9:2020/01/19(日) 15:11:07
つる「それで何の用だい坊や」

俺「話が早くて助かります本題から入りましょうか」

センゴク「話してみろ」

俺「ではザックリと、良かったらあの二人は俺が潰しますよ」

つる「…まさかマムとカイドウを指しているわけじゃあるまいな」

俺「もちろんあの方々の事ですよ、この世から消えてもらいます」フフッ
10:2020/01/19(日) 15:13:03
その場にいる誰もが唖然とした
男の冗談めいた口調も相まってか
末端の海兵でさえその「お伽噺」を即座に否定した

張りつめていた空気も和らぎ男の「ジョーク」に
サカズキが鼻から息を漏らすと、ようやく時間が動き出した

サカズキ「小僧…わしは冗談が嫌いじゃき」ゴォォ

俺「フフッそうでしょうね"元"元帥さん貴方はどうですか」

センゴク「…貴様は一体何がしたい、なぜここへ来た」
12:2020/01/19(日) 15:14:50
俺「世界…平和ですかね…」クスクス

赤犬「貴様ッ!」

俺「それからここへ来たのは船を貸りるためです、一艦でいいですよ」フフフ

男がそう言い終える前に超高熱のマグマが飛散した
男へと向かって行ったはずのそれは跡形もなく
今現在、男は何事もなかったかのように佇んでいる

つる「?!」

センゴク「ふむ…いいだろう貸してやれ」

俺「お優しいですねありがとうございます」フフッ
13:2020/01/19(日) 15:16:12
俺さんかっこいい
14:2020/01/19(日) 15:18:04
赤犬「チィ…小僧が!」

ばつの悪い顔をしたサカズキを背に男は立ち去った

それはほんの数分の出来事であったが
嵐一過とした雰囲気が残された者達を包んでいった

やがてセンゴクが思い出したかのように口を開く

センゴク「そこの君…彼の艦の乗組員を集めてくれ」

呼び掛けられた若い海兵は体を向け直し元気良く応えた

海兵「はっ直ちに」
15:2020/01/19(日) 15:19:30
敬礼をしようとしたその腕の肘から先が無くなっている事を
認識するのにそれほど多くの時間はかからなかった

海兵「腕ガッ?!あ゛あ゛あああ゛あ゛アアァ」プシャアアアアァ

今頃になって血が勢いよく吹き出した
サカズキが傷口を焼こうとしたがすぐに腰を下ろす
もはや手遅れなのは一見して分かる程だった…

海兵「嫌だア゛ァ…死にダくな゛い゛…エマ…」
16:2020/01/19(日) 15:22:06
―若い海兵には幼馴染みの婚約者がいた
今度の仕事が終わったら結婚式を挙げる予定だった
彼女のお腹には新しい命も宿っているっぽかった―

つる「まさか奴がサカズキのマグマを迎撃した時に巻き込まれて…?!」

海兵「い゛ヤだ…シニたくない…オれにはまっている人が…」ガクッ

若い海兵が支える腕もなく倒れそうになる所を
センゴクがそっと優しく手をやり支えた
17:2020/01/19(日) 15:23:36
海兵「……」

見開かれた目が動かないのを確認すると
そっと優しく平手で彼の瞼を閉じた

センゴク「すまない若人よ…」

赤犬「アイツ…!次会ったら焼いてやるじゃけぇ」
18:2020/01/19(日) 15:24:53
・海軍軍艦の甲板の所
俺「初めまして俺と言います以後お見知りおきを」

即席部下達「イエスサー!!よろしくどうぞッ!」

俺「では後は宜しく頼むよ、俺は少し寝ます」ファーッ

部下A「休憩室までご案内しますッ」キリッ
19:2020/01/19(日) 15:25:57
・数日後
部下N「俺様ッ!ワノ国に着きましたよ」ハァッハアッ

俺「ご苦労様、適当な所に停めておいて下さい」

部下N「はいッ!」

俺「あぁ…あとビニール袋を二つ用意してもらえますか」

部下N「はいッ!」

俺「なかったら紙袋でもいいですよ」フフフッ

部下N「…はいッ!」
20:2020/01/19(日) 15:27:23
・カイドウのアジト
俺「初めまして…カイドウさんですよね」フフッ

カイドウ「そうだ…俺がカイドウだ貴様は誰だ」

俺「俺ですミドルネームは…」

カイドウ「貴様俺の部下をヤったな…血の匂いがするぞ!!」グオオォ

俺「素晴らしい嗅覚です、では俺の目的もわかりますね」

カイドウ「小童がッ返り討ちにしてくれるわ」グオォ
21:2020/01/19(日) 15:28:29.645 ID:Ig0KXE0aK.net
カイドウ「ドラゴンパンチ!!!」

―四皇の覇気は凄まじいものだった
拳を握っただけで空間が歪むような錯覚さえ起きる程に
そしてその技も洗練し尽くされていた―

このドラゴンパンチと言う技は
覇気を拳大に凝縮し隙のない構えからの正確な一撃
つまり速さ、精密さ、威力の三拍子が揃っていた

恐らく彼の力の一端でしかないのだろう
この強烈すぎるジャブへの対抗策はわずか二万通りあった

その中からコンマ一秒以下で俺は最善の選択をする

―――つまり

俺「地獄の螺旋槍・相克!!!」
22:2020/01/19(日) 15:31:03
―カイドウと俺の拳が地響きを立ててぶつかり合う
周囲に衝撃が広がり木屑から建物まで全て吹き飛んだ

やがてお互いの拳が止まりカイドウが次の一撃を放とうと
その腕を引こうとした所で地獄の槍が炸裂した―

ギュルルルルルルルルルルルル!!!!!!

カイドウの躰は内部の血管ごと超高速で捻れていった

カイドウ「グオオオオオオオオォォン!!!!」

俺「やれやれ怪物ですね貴方は…」フゥ

そうまだ隙を見せてはならなかった
細胞レベルでカイドウの躰を見るとなんと回復しているのだ
この隙に肉体の核を見つけねばこの怪物は倒れない
23:2020/01/19(日) 15:32:56
カイドウ「貴様ァもう手は抜かんぞォ!全力だ!」グルグル

―時間がない、既に八割方は肉体を修復していた―

修復率九割…もう少しで核が見えそうだ

修復率九割五分…もう少しだ集中しろ

修復率九割九分…

カイドウ「氏ねえ!!!ドラゴンバースト…

俺「地獄の深紅薔薇吹雪!!!!!!」

ドオオオオオオオオオオオオオン!!!!!

―次の瞬間、核を破壊されたカイドウの胴体が
首を残したまま粉々になって宙を舞っている。
血で染まった肉片が風に乗り薔薇吹雪のように消えていった―

俺「ふぅ…」ドックン…ドックン
久々に感じた生の実感、これが四皇の力である

俺「まさか俺がセカンドレベルの技を使うとは…」フフッ

屈辱じみた台詞とは裏腹に充実感を覚えていた
24:2020/01/19(日) 15:34:59
・マムんとこ
俺「貴方が…ビッグマムですか」

マム「アンタあのカイドウを倒したんだってね…」

俺「はいそうですよ…次はあなたの番です」フフフッ

マム「何だってんだい!アタイが何をしたってんだい!」

俺「いえ特に何も…」

マム「アタイの計画をよくも!絶対に許さんぞ貴様ァ!!」

―直後、女帝の背後にいくつもの生命体が出現した
それらは太陽を模したものであったり雷や雨霰台風まで
そしてそれらを女帝が一気に食らった
彼女の口の中でしばらく断末魔が響いていたが
咀嚼を終えると彼女の体が輝き出し地母神と化した
おそらく今の彼女は持ち前の強力な覇気に加えて
自然現象までも扱えるのだろう―
25:2020/01/19(日) 15:37:02
俺「素晴らしい、美しいですよ」クスクス

マザーアース「お世辞はいらんぞおおおぉ!!」

―進化した女帝の力はカイドウを軽く凌駕していた

俺「地獄の深紅薔薇吹雪!!!!」
マザーアース「プラズマキック!!!!」

ドオオオオオオオオオオオオオン!!!

技の威力は全くの互角。いや少し俺が劣っていた。
それほどまでにマザーアースの力は強力であった。

マザーアース「この程度か…では散るがいい」ゴオォ

俺(―――I am Devil king…)
26:2020/01/19(日) 15:38:14
マザーアース「プラズマ百烈拳!!!!!!!」ドドドドド

マザーアースのプラズマ百烈拳…
その威力は一撃でカイドウを核ごと消し去る程だ
更にそれをコンマ一秒以下で百度も繰り返す

マザーアースは狂ったように殴りまくったが
やがて砂煙の中で違和感に気がつく

拳の先の手応えがいつまでも消えないのだ
彼女は腕を止め砂煙を払った

俺「―――hello、mom」

アースマザー「ばっ馬鹿な何故生きている!?」
27:2020/01/19(日) 15:40:27
それはもっともな発言だった
目の前にいる男には何故か全身のどこにも傷一つすらもないのだ

アースマザー「きっ貴様ァふざけるなァ!!」ドオッ

俺「まさか"解放"までさせられるとは…」

アースマザー「ありえん!ありえんぞォオオ!!」

俺「地獄の呼吸・黒閃波動拳!!!!!!!!」

ドゥウウウウウアアアアアアアアアアアアア!!!

アースマザーの胴体はイーストブルーまで吹き飛んだ…
おそらく向こうでバラバラになっているだろう

俺「ハァ…ハァ…まだ本調子ではないようですね」スゥゥウウ

生の実感どころか存在意義すら見出だせた気がした
――そう海の皇帝の力は悪魔さえも脅かしたのだ
28:2020/01/19(日) 15:42:23
・数日後 海軍本部にて
俺「ご無沙汰…ですかねサカズキさん」フフフ

赤犬「話しは聞いちょる貴様はよくやった」

俺「あぁちなみに懸賞金はいりませんよ金に興味ないので」

赤犬「そうか…ところで貴様海軍に興味はあるか」

俺「ありません平和主義者なのでね」フフフッ

コンコン

赤犬「誰じゃ」

センゴク「失礼するぞ…俺よマリージョアまで行くことになったぞ」

俺「かの聖地ですか…一体何故です」

センゴク「五老星が貴様の表彰式を開くそうだ」

俺「そうですか…手間が省けますね」

センゴク「…?」

俺「いえ、こちらの話です」フフフ
29:2020/01/19(日) 15:44:22
・マリージョア

会場はこの世で一番豪華だと思わせるレベルで
宝石やらペルシャ絨毯やらが飾られていた

客層も何百人もの天竜人が集まり
平民は俺とセンゴクと司会らしき男くらいだった

司会「では表彰式を始めます!俺よ前へ出なさい」

俺「初めまして五老星、俺と申します」

五老星「うむ、よくやったこれからも世界に貢献するといい」

俺「…それはどうでしょう」

突然、男は手渡された表彰状を握り潰した

ザワザワザワザワザワザワザワザワザワザワ…

会場はまさかの事態に騒然とし
何人かの天竜人は堪らず怒りだした
30:2020/01/19(日) 15:46:46
天竜人「き…貴様ァ!何をしておる!!」

俺「うるさいですね…」

センゴク「何をするつもりだ…まさか!」

俺「地獄の闘拳乱舞!!!!!!!!!」

ズアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

かのビッグマムを彷彿とさせる百烈拳が放たれ
センゴク以外は全滅した

センゴク「あ…あ…バカな貴様…何てことを…」ガクガク

俺「センゴクよ、世界に伝えるがいい今から世界征服を実行する」

ドンッッ!!!!!!

テッテッテ テレテテ テッテッテ テレレレ♪

それから間もなく聖地マリージョアでの虐殺と
一人の男による世界征服宣言が全世界に伝えられた

大罪人である俺には1000000000000ベリーの懸賞金がかけられ
全世界を敵に回すことになった
31:2020/01/19(日) 15:50:22
世界各地に突然出現しては建物も人も粉々にし
追いかけていく幾人もの強者が命を散らした

やがて男に"魔王"の二つ名が付いたころ
再び俺が全世界に向けて声明を出した

――――海軍本部前にて最終戦争を行うと

これを受けて元帥サカズキはハイパーバスターコールを発令した

ハイパーバスターコール……
それは海賊、海軍、世界政府の全勢力をもって
対象を抹頃するという究極の殲滅命令であった
32:2020/01/19(日) 15:52:04
シャンクスと黒ひげはなにやってんだよ
33:2020/01/19(日) 15:52:33
・決戦の地にて

男の眼前には人の海が広がっていた
しかもただの雑兵ではなく全員が猛者である

赤犬「バカめ…力の使い道を誤りおってからに!」

俺「ひぃふぅみぃ…百万人くらいですかね」フフッ

青キジ「随分余裕があるようだなこのメンツを前に…」

俺「さぁ…いつでもどうぞ」フフッ

センゴク「では…」

世界政府の人「待たれよ我々がやろう」

センゴクの手を遮り、世界政府サイドの人間が前線に出た

俺「ふふ…皆さん力強い覇気を感じます」フフフ
34:2020/01/19(日) 15:55:39.453 ID:Ig0KXE0aK.net
やがて虎の軍勢から一匹の大虎が最前線に立った

ルッチ「何か言い残すことはあるか」ゴキッゴキッ

俺「貴方一人で来るつもりですか」

ルッチ「あぁ…」

男は鼻で笑うと全員で来るように指を曲げた

ルッチ「貴様…」

CP9「「「ナメやがって!氏ねえ!!!」」」

俺「地獄の漆黒月牙!!!!!!!!!」

ドオオオオオン!!

CP9「「「ぎゃあああああ!!!」」」

CP9と世界政府サイドの人間全員を巻き込んで
超新星爆発クラスの斬撃がようやく刃を止めた

俺「やりますね…海軍本部ごと斬るつもりでしたのに」フフ
35:2020/01/19(日) 15:58:48.571 ID:Ig0KXE0aK.net
凄まじい一撃だったがそれに怯むことなく
三人の巨像が静かにだが力強く最前線に降り立った

緑牛「ンモー!だらしないモ!」

黄猿「おぃおい…恐ろしい坊やだねぇ」

藤虎「参りやすぜ…魔王の旦那!」

この三人でなら四皇すら圧倒すると男は感じていた

俺「やれやれ…少し本気を出しましょうか!」

そう言うと漆黒の覇気が男の体から排出された
その姿はもはや魔王そのものと言っても差し支えがない

俺「この覇気をご存じですか藤虎さん…」ゴゴゴゴ

藤虎「知らぬ…得体の知れぬ力だ…」

俺「これは魔王色の覇気と言うモノです」フフッ
36:2020/01/19(日) 16:01:51.489 ID:Ig0KXE0aK.net
――魔王色の覇気
それは全ての覇気を内包する究極の覇気
これを持つ者が現れた時に世界は変わると言われている

俺「さぁ来るがいい!人の子らよ!!!」

藤虎「参る!はあぁオメガグラビドン!!」ドンッ

―――ズシリ
城が陥没する程の重力が男を襲った

俺「ほう、ならば地獄の…
男が技を繰り出そうとした時、一筋の閃光が走った

瞬間、男の背後には強烈な覇気と光が迫っていた

黄猿「やらせないよぉ…極光・クラウソラス!!」

ドオオオオオオオン!!!!!

超威力の攻撃であったが男は当然無傷だった
だが、男を怯ませるには十分な程度ではあったようだ
そして本当の驚異が男に迫まろうとしていた

緑牛「ンモオオォオオ!スパイラルシェイパー!」
37:2020/01/19(日) 16:05:20.540 ID:Ig0KXE0aK.net
それはまさに全身全霊の一撃
全ての覇気が緑牛の一撃に込められていた

ドオオオオオオオオオオオオン!!!!!!

藤虎(…やったか?!)

控えている兵も固唾を飲んで見守っていた
その場の多くの人間はこれで終わりだと思っていた事だろう…

だが!!!!!!

次の瞬間、最低最悪の悪夢を目撃する事となる…

俺「すばらしい…良い一撃でしたよ緑牛さん」パチパチパチパチ

緑牛「ン…ンモ?!」

男は漆黒の覇気を纏い、高らかに笑った

俺「……防御の技がないとでも思いましたか」ゴゴ

――地獄の羅生門……

そして天使の様な笑みを浮かべながら
男は緑牛の肩にそっと手を置いた

黄猿「まずい!逃げろおおオ!!緑牛ウウウゥ!!!!」

俺「地獄の…」キュインキュインキュイーーーーーン

緑牛「ひ…ひぃ…」

俺「超拡散波動千鳥!!!!!!!!」

緑牛ギャアアアアアアアアアアアアアアアア

ドオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
38:2020/01/19(日) 16:09:30.716 ID:Ig0KXE0aK.net
緑牛を助けようとした黄猿と盲目の藤虎を巻き込み
地獄の雷は轟音を立てて拡散していった…

俺「さぁ…お次は何ですか」クスクス

逃げ出そうとする者もいる中で一人の剣士が前線に降りた

世界最強の剣士ジュラキュール・ミホークだ

ミホーク「ここで散るも花である…」

これまでの猛者の覇気とは明らかに異なるものを
ミホークが秘めているのを男は感じていた

そう…圧のある力強さとは別の研ぎ澄まされた鋭い覇気を…

俺「………」

ミホーク「………」

―――沈黙、だがそれは沈黙ではない
互いの覇気で全てを語っていた
もはや言葉など置き去りにして―――
39:2020/01/19(日) 16:11:43.461 ID:Ig0KXE0aK.net
そして、決着は一瞬だった。

ミホーク「奥義・鷹の爪」スパパパパパ

超高速・超巨大の連続居合い切りの嵐が男を襲う

だが男は全ての斬撃を1マイクロメートルまで引き付けてから
当たる寸前の所で回避していった

時間にしてコンマ一秒以下だが…「やがて斬撃の嵐は止んだ」

ミホーク「……見事!」

ゴゴゴゴゴ…………

俺「地獄の………
いや貴方は帰っていいですよ」

ミホークは小船で帰った。
41:2020/01/19(日) 16:15:38.900 ID:Ig0KXE0aK.net
最強の剣士が敗北した事で混乱が広がっていた

モブ中将「うわああああもうだめだあああああ」

―30秒後皆は黙らざるを得なかった
この余りにも情けない有り様に虎の尾を踏んでしまったようだ

サカズキ「黙らんかあああああ小兵共おおおおおおおお!!!!!」

ビリビリビリビリビリ…

強力な覇王色の覇気かと思わせるような咆哮が響き渡った

そして……

抑えきれぬ怒りの熱を帯びて怪物が戦場に降臨した

俺「ようこそ、真の世界最強サカズキさん」フフフ

赤犬「黙れ…焼き払ってやるけえ!!!」
42:2020/01/19(日) 16:18:18
サカズキの放つ熱は魔王から見ても異常だった

温度にして一兆度くらいだろう

赤犬「超灼熱の拳骨!!!!!」

俺「地獄の藤色竜撃波ァ!!!!!!!!」

ドドドドドドドドド…

赤犬「「超灼熱の」俺「地獄の」」

―――技の応酬が続いた
この世の終わりを告げるような轟音と光の中で
サカズキでさえも徐々に傷を増やしていく
やがて――――

サカズキ「ハァハァ…クッ」

俺「……ここが人間の限界ですね」

ドンッ!!!!!!

灼熱の中でサカズキは膝を着いた

俺「終わりです……」
43:2020/01/19(日) 16:19:57
ゼットンかよ
44:2020/01/19(日) 16:22:51
赤犬「お前がの…!」

――男が気づいた時にはもはや遅かった

絶対零度の氷撃が無防備な男を包んでいく―――

青キジ「アイスエイジ・ネオ!!!」

パキキキキキキキキ

俺「か…かはっバカな……まさか」

そう、この灼熱地獄で唯一クザンだけが伏兵として
魔王を騙し潜めるだけの悪魔の能力を有していた

青キジ「………凍結完了、火を弱めろサカズキ」

赤犬「うむ」ボフッ

暫し静寂の後で大きな歓声が上がる
45:2020/01/19(日) 16:25:59
二人は拍手と祝砲の音に誘われ男に背を向けてしまった

――それが誤りだった

俺「地獄の超暗黒古龍閃光波!!!」

赤犬「ぐああああああああああ」

青キジ「ぐああああああああああ」

――それはまさに絶望の一撃だった――

皆が勝利を信じて無防備になっていた

そこを超神域威力の閃光が悪魔的に吹き抜けていった

残されたものは数えるほどしかいない
残りの四皇も巻き込まれて無惨に散っていった

俺「………」

寸前にサカズキに庇われ上半身だけ残したクザンは
瓦礫の海に立つ魔王に問いかけた

青キジ「な…なぜだ…バカな……」ガハッ

俺「俺は絶対零度よりも冷たい男なんですよ」フフッ

青キジ「すまない…サカズキ」ガクッ
46:2020/01/19(日) 16:29:12
男は瓦礫の海を少し歩き進め
一人の老人の前で立ち止まった

俺「起きて下さいセンゴクさん」ペシペシ

センゴク「う…うーん、はっ貴様はっ」

センゴクは辺りを見渡すとすぐに状況を把握した

そして降伏した

センゴク「敗けじゃ…殺せ」

俺「フフッ貴方にはまだまだ働いてもらいますよ」

センゴク「見逃してくれるのかワシを?!」

俺「えぇ、私の変わりにネオ海軍を率いて下さい」

センゴク「あ…あ…有り難うございます!一生お仕えしますッ!!」

ドドン!!!!!
47:2020/01/19(日) 16:31:01
こうして男は世界征服を果たし、新世界の神となった

the end
48:2020/01/19(日) 16:34:20
面白くは無いけどちゃんと書ききったので頑張ったで賞をあげたい
51:2020/01/19(日) 16:44:38.653 ID:hG0vFvyV0.net
50:2020/01/19(日) 16:41:29.247 ID:Ig0KXE0aK.net
>>48
まさにそれです僕の憧れた伝説の作者さんの信念は

SSとはなんたるかをその真髄を彼の作品から感じ取りました

毎回面白いものが描けるわけじゃないし
自分に才能があるとは思えないけど心底どうでも良い事です
52:2020/01/19(日) 16:46:18.202 ID:Ig0KXE0aK.net
まず書ききる事それが一番大事ですよね
自分の経験から言うとまとめのコメ欄罵声を浴びせられてたり
逆に絶賛されている作品もありました
人の評価は二の次、気になっても数打ちゃ当たる
自分自身SS作者として思い出がいくつもあります
53:2020/01/19(日) 16:46:38.087 ID:/fpqsleQ0.net
わかる
54:2020/01/19(日) 16:49:23.700 ID:Ig0KXE0aK.net
自分語りは程々に一番に感謝の気持ちを伝えたい
僕は貴方に憧れてSSを書き始めました
もうSS書きそうにないと思うのでこの機会に書きました
クソありがとうございました!!!!!!!!
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1579413868