1: 2013/03/14(木) 08:24:40.48 ID:D0I6ABXG0


―スタジオ

響『うがー…もう食えないぞ…』

貴音『…真、美味でございました』

<響チャレンジ!失敗!!デデーン!

春香「あちゃー…ということで、今回の響チャレンジは失敗!となってしまいましたー」

美希「というか、まず貴音に挑むのが無謀だった気がするの…」

千早「我那覇さん…大丈夫かしら…」

春香「響ちゃん、お大事にね!それでは次のコーナーは…!」


https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1363217080

2: 2013/03/14(木) 08:25:58.07 ID:D0I6ABXG0


P「おつかれ響…と貴音」

貴音「はい」パクパク

響「うぅ…プロデューサー…」

響「自分、お寿司は当分いらないぞ…」

貴音「」パクパク

P「ま、まぁ女の子で19皿は食べたほうだと思うぞ」

3: 2013/03/14(木) 08:26:33.37 ID:D0I6ABXG0

響「うぅ…これ明日の朝ごはんもいらないかも…」

貴音「」パクパク

P「そうか…とりあえずスタジオ戻るぞ」

響「了解さー…うぅ…」

貴音「私はもう少し…」パクパク

P「戻るぞー」ズルズル

貴音「ああ!あぶりさぁもんが!かまとろもまだ…!」

4: 2013/03/14(木) 08:27:11.95 ID:D0I6ABXG0

―車内

P「ったくいつまで膨れてるんだ?」

貴音「あなた様はいけずです」

響「…すぐ車に乗ると…うぷ…」

P「おいおい大丈夫か響?やっぱ少し休んで…」

響「な、なんくる…なんくる~…」

P「う~ん…」

5: 2013/03/14(木) 08:27:45.69 ID:D0I6ABXG0

<キミマデトドキタイハダシノママデー

響「あれ?」

P「ん?どっちだー?」

貴音「響?」

響「あれー?自分さー」

P「はは、スタジオ入るまでには切っとけよ」

響「う、うん…メールか?」

響(ちゃんとならないようにしてたんだけど…)パカ

6: 2013/03/14(木) 08:28:27.17 ID:D0I6ABXG0

響「…」

響「…!」

貴音「…響。どうかしましたか?」

響「あ、あの…」

響「…」

響「な、なんでもないさー!」


7: 2013/03/14(木) 08:29:19.60 ID:D0I6ABXG0

P「どわっ!?ど、どうした?」

響「なんでもないさー!友達からだった!」

貴音「…そうですか」

響「…うん」

P「…?」

8: 2013/03/14(木) 08:29:55.29 ID:D0I6ABXG0

―765プロ事務所

P「戻りましたー…」

小鳥「あ、おかえりなさい。お疲れ様でした」

P「音無さんこそお疲れさまです」

小鳥「いえいえ。いまお茶でも淹れますね」

P「すいません…もうみんな帰ったんですか?」

小鳥「ええ。やっぱり生放送は疲れるみたいで…」

P「そうですね…」

9: 2013/03/14(木) 08:30:44.21 ID:D0I6ABXG0

小鳥「はい、どうぞ」コト

P「あ、ありがとうございます」

P「…ところで、響元気でした?」

小鳥「響ちゃん?」

P「ええ…なんか今日元気なくてですね…」

P「食い過ぎだと思ってみんな心配してましたけど、」

P「なんかそれとも違ったような…」

10: 2013/03/14(木) 08:31:45.52 ID:D0I6ABXG0

小鳥「う~ん…響ちゃん実は今日直帰したみたいなんですよ」

P「え?」

小鳥「大抵は一回事務所に戻ってくるんですけどね…今日は」

P「そうですか…うーむ」

P「なんかあったら話してくれりゃあいいのになー」

小鳥「まぁ難しい年頃ですからねー」

11: 2013/03/14(木) 08:33:34.94 ID:D0I6ABXG0

―同時刻

貴音「…」ポパピプペ

貴音「…」

貴音「…」ツーッ、ツーッ

貴音「…出ませんね」

貴音(…響)

12: 2013/03/14(木) 08:34:06.39 ID:D0I6ABXG0

―同時刻

響「…だから…一応…って」

響「…もう!そればっかりじゃわかんないさー!」

響「もうちょっと詳し…………っつ!そんな言い方…!」

響「もういい!わかったさー!にぃにのふらー!!」ピッ

響「…なにさ」

13: 2013/03/14(木) 08:34:48.14 ID:D0I6ABXG0

<キャッキャッ

響「…」

「おかぁさん、はやくー!」

「走らないの。転んじゃうよー」

「大丈夫なの!きゃははははは!」

響「…」

響「…あんまー」

14: 2013/03/14(木) 08:35:38.21 ID:D0I6ABXG0

―翌日 765プロ事務所

響「戻ったさー…」ガチャ

小鳥「おかえり、響ちゃん」

貴音「お帰りなさい、響」

響「ああ…」

小鳥「うーん、やっぱり元気ないわねー?」

響「んなっ!?そ、そんなことないぞー!」

15: 2013/03/14(木) 08:36:18.19 ID:D0I6ABXG0

小鳥「でもねー…いつもだったら元気に『はいさーい!』って…」

響「は、はいさーい!はいさーい!!」

小鳥「い、いやそういうことじゃなくて…」

貴音「響」

響「はいさ…ん?」

貴音「少しこちらでお話しましょう」

響「う、うん…」

16: 2013/03/14(木) 08:37:48.68 ID:D0I6ABXG0

貴音「響…昨日からなにか隠してますね?様子が変でした」

響「う…」

貴音「…話したくないなら仕方ありません。ただ…」

貴音「それは…私にも話してはくれませんか?」

響「貴音…」

貴音「私の思い違いではなければ…話したくないと言うより」

貴音「気を使わせたくないという理由で話さない、といった気がするのですが」

17: 2013/03/14(木) 08:38:16.11 ID:D0I6ABXG0

響「…」

響「貴音って…すごいさー…」

貴音「…ふふ。どのくらい響といると思ってるのですか」

響「…」

響「あのね…」

響「あんまーが…お母さんが、倒れたって…」

18: 2013/03/14(木) 08:38:42.91 ID:D0I6ABXG0

貴音「…!」

響「昨日にぃにから連絡が来たんさー…」

貴音「…そういうことですか」

響「うん…連絡はしてみたけどにぃには『大丈夫だから』って…」

響「詳しいことは教えてくれなくて…」

貴音「…」

響「たぶんにぃにも心配かけないようにしてくれてるんだと思うんだけど…」

19: 2013/03/14(木) 08:39:20.76 ID:D0I6ABXG0

響「あんまりしつこく聞くと、」

響「『お前はトップになるまでこっちとは関係ないんだろ』…って…」

貴音「…そうですか」

響「あはは…自分もにぃにもよく喧嘩するんさー」

響「普段は…仲いいんだけど…」

貴音「…」

貴音「…どうして話して…いえ」

貴音「…気を使わないようにしてくれたのですね」

20: 2013/03/14(木) 08:40:24.21 ID:D0I6ABXG0

響「…自分の実家はここから遠いさー。そんなのは出てくるときにわかってたことだぞ…」

響「それに…みんなはいい人ばっかりだから…きっと心配しちゃうさー」

貴音「…」

響「でも…どうしようもないことはどうしようもないし…」

響「自分、アイドルだから…仕事しないと、いけないさー…」

貴音「…」

21: 2013/03/14(木) 08:41:13.75 ID:D0I6ABXG0

貴音「…確かに、私ではどうすることもできません…」

響「そんなことないさー!話したから少しすっきりしたぞ!」

響「貴音、ありがとう!」

貴音「…それは良かったです」

響「じゃあ自分、もう帰るね。一応今日も電話してみたいし…」

貴音「ええ…」

響「じゃあ、お先さー!」ガチャ

貴音「…」

貴音「…どうすることもできません」

貴音「…私一人では」

22: 2013/03/14(木) 08:41:40.51 ID:D0I6ABXG0


P「戻りましたー…ってこの時間じゃ誰も…うぉう!」

貴音「あなた様」

P「た、貴音…何してるんだ?こんな遅くまで…」

貴音「少々、お話したいことが…」

P「…?」

23: 2013/03/14(木) 08:42:12.50 ID:D0I6ABXG0


P「そういうことか…」

貴音「はい」

P「ったく、あいつも人のためには喜んで動くくせに、どうして自分のことはこう二の次というか…」

貴音「ふふ、そこも響のいいところでは?」

P「…そうだな。しかしよく聞き出せたな?」

24: 2013/03/14(木) 08:42:41.60 ID:D0I6ABXG0

貴音「…私と響は『べすとふれんど』ですから」

P「そ、そうか…」

貴音「…協力、していただけますか?」

P「…そりゃ、こっちのセリフだよ」

P「貴音…協力してくれるか?」

貴音「…ふふ、もちろんです」

貴音「あなた様と…響のためならば」

25: 2013/03/14(木) 08:43:14.03 ID:D0I6ABXG0

―翌日 都内某スタジオ

カメラマン「はぁ~い!OKでーす!!」

響「ありがとうございました!」

響「ふぅ…」

P「響!」

響「あれ?プロデューサーどうしたんさー?」

26: 2013/03/14(木) 08:43:42.16 ID:D0I6ABXG0

P「ああ…ふふふ、喜べ!」

響「?」

P「今から沖縄行くぞ!」

響「え…えぇ!?今から!?」

P「いやー、なんとか明日のスケジュール調整ついてなー」

響「…」

P「まぁ正直ギリギリだったが、はは」

響「…」

27: 2013/03/14(木) 08:44:13.27 ID:D0I6ABXG0

P「でもスケジュールは強行だぞ!機内一泊で…」

響「行かない」

P「明日の夜に、は…」

P「…え?」

響「行かない」

28: 2013/03/14(木) 08:44:58.76 ID:D0I6ABXG0

P「え、ちょ…なんでだ!?」

響「自分行かないさー」

P「…どうした?」

響「行かない!」

P「ちょ…待て響!」

29: 2013/03/14(木) 08:46:08.06 ID:D0I6ABXG0


P「はぁ…は…に、逃げるな、よ…はぁ」

響「…」

P「どうした、んだ…はぁ」

響「…貴音から聞いたのか?」

P「ん…ああ」

響「そうか…でも自分行かないさー」

P「だからなんで?」

響「…」

30: 2013/03/14(木) 08:46:56.65 ID:D0I6ABXG0

P「…なぁ」

響「…」

P「理由も聞かせてくれないのか」

響「…また、プロデューサーに迷惑かけちゃったさー」

P「迷惑なんて思…」

響「自分が思っちゃうさー!!」

P「…響」

響「自分は…!」

31: 2013/03/14(木) 08:47:24.80 ID:D0I6ABXG0

響「…とにかく、自分は行かないさー」

P「…」

P「…後悔するぞ、きっと」

響「…」

P「…」

P「…わかった」

32: 2013/03/14(木) 08:48:48.82 ID:D0I6ABXG0

響「…」

P「…どっちにしろ、明日は一日休みだ」

響「…え?」

P「もう関係者に連絡は入れてあるからな」

P「今から再々調整なんて無理だ、時間的にも常識的にも」

響「そ、そうなの?」

P「ああ。それでも行かないんだな?」

33: 2013/03/14(木) 08:49:55.26 ID:D0I6ABXG0

響「う…」

響「…行かない」

P「…明日は諸事情で休みにしてある。申し訳ないがあまり外出もしないでくれ」

響「…」

P「わかったか」

響「…はい」

34: 2013/03/14(木) 08:50:24.44 ID:D0I6ABXG0

P「…じゃ、帰って休め」

響「…はい」

P「…」

P「…はぁ~」

P「なんでこうなるかな…」

35: 2013/03/14(木) 08:51:25.38 ID:D0I6ABXG0

P「…」

P「…そうだ」

P「…」ケイタイトリダシポパピプペ

P「…あ、もしもし」

P「実は…はい…ええ、それで」

P「まだ大丈夫ですか?時間」

36: 2013/03/14(木) 08:52:00.93 ID:D0I6ABXG0

―翌日 夜 響宅

響「…はぁ」グデー

ハム蔵「ヂュイ?」

響「ありがと…なんくるないさ~」

響「また明日から仕事すれば…すぐ…いつも通りに…」

<キミマデトドキタイハダシノママデー

響「…ん?」

響「プロデューサー…?」

37: 2013/03/14(木) 08:52:53.78 ID:D0I6ABXG0

響「はい…」ピッ

P『おう、響。今家か?』

響「そうだぞ…」

P『ちゃんと言いつけ守って、外出なかったか?』

響「出てないさー…」

P『よしよし…突然だが、今から事務所来れるか?』

響「…今から?」

P『ああ』

38: 2013/03/14(木) 08:53:26.53 ID:D0I6ABXG0

響「まぁ大丈夫だけど…なんでだ?」

P『…響に説教しようと思ってな?』

響「え…?」

P『はは、冗談だ。じゃ、待ってるぞ』ピッ

響「あ…!」

響「…なんだ?」

39: 2013/03/14(木) 08:54:09.60 ID:D0I6ABXG0


響「はいさ~い…」ガチャ

P「あ、来たな。はいさ~い!」

P「あれ?夜でもはいさいでいいんだっけ?」

響「夜でも使えるさー」

P「そうか。よしこっちこっち」

響「?」

P「はい、ここ座れ」

40: 2013/03/14(木) 08:55:00.97 ID:D0I6ABXG0

響「ぴよ子のデスク…?」

P「あとはサンピン茶と…」

P「はい、さーたーあんだぎー」

響「…なに?これ」

P「えーと…あとこれをセットして…」

P「これを響に被せて…完了!」ガポ

響「うぎゃ!なにするんさー!」

41: 2013/03/14(木) 08:55:37.17 ID:D0I6ABXG0

響「…?これ」

響「…ぴよ子の…インカム?だっけ?」

P「じゃいくぞー!」ポチットナ

響「ちょ、ちょっと!説明して欲しいさー!」

『…も…も…?あ…もしも…こ…聞こえて…んか?』

響「…!え…!?」

42: 2013/03/14(木) 08:56:06.46 ID:D0I6ABXG0

『…しもし?おー響!映っとるよこれ!』

響「にぃに…」

響兄『響さ響!ほら…これつけて話せば聞こぇ…から…』

響「にぃに!?に…」

『…おお~ひびき~がんじゅやみせ~み~?』

響「…!」

響「…あんまー!」

43: 2013/03/14(木) 08:56:51.55 ID:D0I6ABXG0


響母『あの人が今日挨拶に来てくれてな~あのほら、ぷろなんとかっつ~』

響「え!?プロデューサーが!?今日行ったの!?」

P「はは…」



響「え?倒れたって病気じゃなくて骨折!?」

響兄『だから倒れたって言ったさ?』

響「うがー!にぃには言葉が足りなすぎるぞ!」

44: 2013/03/14(木) 08:57:28.94 ID:D0I6ABXG0


響「うん…わかってるさー」

響「…ほんとだったら今回自分も連れて行くつもりだったみたいだし…」

響「…ほんと、感謝してもしきれんさー…」

響「うん…うん」

響「大丈夫!元気100倍さー!」

響「うん…ゆくいみそ~れ~、あんまー…にぃに」

響「…」プツ

45: 2013/03/14(木) 08:58:03.28 ID:D0I6ABXG0

響「…わっさいび~ん…にふぇ~で~びる」

響「…」

響「プロデューサー…」

P「…いろいろ話せたか?」

響「うん…」

P「そりゃよかった」

46: 2013/03/14(木) 08:58:29.27 ID:D0I6ABXG0

響「…プロデューサー、今日沖縄行って、戻ってきたのか?」

P「正確には昨日の夜出て、今日の夜」

響「…強引だね」

P「ちゃんぷるーがうまかった。なんかゴーヤじゃないやつ」

響「なんで?」

P「ん?」

響「なんで…そんな無茶してまで…」

47: 2013/03/14(木) 08:59:24.97 ID:D0I6ABXG0

P「んー…」

P「まぁ元々俺が引率する予定だったからスケジュールが空いてたし」

P「…やっぱり、お互い顔を見て話せると違うだろ?」

響「…」

P「顔が見れたら響も…安心するかと思ってな」


48: 2013/03/14(木) 09:00:33.49 ID:D0I6ABXG0

P「だから、ノートパソコン持って響の実家に行ってきた」

P「まぁ響んちに結局ネットにつながったパソコンあったから、ノートはいらなかったが…」

P「で、事情を話してパソコンにソフトインストールして使い方教えて…」

P「帰ってきた」

響「…」

P「まぁ正直いくつか不安要素もあったが…大丈夫だったな」

P「ご挨拶も出来たし、響の働きぶりも伝えれて、一石三長?ぐらいだったよ、はは」

49: 2013/03/14(木) 09:01:10.22 ID:D0I6ABXG0

響「…」

響「自分…」

P「…」

響「…ごめんさー」

響「自分、結局プロデューサーに迷惑かけて…」

P「てい!」チョップ!

響「んぎゃ!…なにするさー!」

50: 2013/03/14(木) 09:01:44.06 ID:D0I6ABXG0

P「はぁ~…やっぱ説教必要だな」

響「う…」

P「なぁ響…その迷惑かけるとかいう考え、今日を限りに捨てろ」

響「…でも」

P「はぁ…」

P「いいか、よく聞いてくれ」

51: 2013/03/14(木) 09:02:13.69 ID:D0I6ABXG0

P「…響は事務所の仲間が困ってたり、落ち込んでたりしたらどうする?」

響「そりゃ…心配するし…励ましてやりたいと思うさー…」

P「うん。じゃあそんな時『迷惑だなぁ』とか思うか?」

響「そっ!そんなこと思わないぞ!」

P「だろ?」

P「おれもおんなじだ」

響「…」

52: 2013/03/14(木) 09:03:34.06 ID:D0I6ABXG0

P「それに…そう思ってるのは」パカ

P「おれだけじゃない…ほら見てみろ」

響「…?」

P「昨日の夜、出発したあたりに次々来たよ」

P「…響がおれと一緒に予定通り沖縄行ってると思ってな」

響「これ…!」

P「たぶん、響が気を使わないで済むようにおれの方に送ってきたのかな」

P「…案外みんな恥ずかしがってるだけだったりしてな、はは」

53: 2013/03/14(木) 09:04:07.56 ID:D0I6ABXG0

『ミキだよー☆ハニーに頼まれた仕事任せてなの!
 響のことよろしくね!おかぁさんといっぱい話できるようにしてあげてほしいな☆
 ミキ』

P「…美希が一番早くメールくれたな」

響「美希…」

54: 2013/03/14(木) 09:05:00.72 ID:D0I6ABXG0

『こちらは問題ありません。明日の最終調整も終わりましたのでご心配なく。
 P.S ふふ、私の言ったとおりでしょ?響のことよろしくお願いしますね。
 律子』

響「律子…」

P「…実は最初はおれと貴音、2人だけで計画してたんだが…あっさり律子にはバレた」

律子『はぁ~…まったくプロデューサー殿は…』

律子『2人で調整したって、響が一日空くのに何日かかると思ってるんですか?』

律子『全員で仕事を分担して調整すれば、明日の夜には出発できますよ』

55: 2013/03/14(木) 09:05:28.98 ID:D0I6ABXG0

律子『何より…水臭いじゃないですか』

律子『響を心配する気持ちはみんな同じなんですから…まったく』

響「………ぐす…」

P「…律子の言うとおり、みんなに話して協力してもらったら、」

P「ホントに次の日の夜には出発できた…律子恐るべし」

響「…はは…律子らしいさー…」

56: 2013/03/14(木) 09:06:07.23 ID:D0I6ABXG0

『帰ってきても改めてお礼なんていらないんだからね!
 当然のことをしたまでなんだから!にひひっ!
 伊織』

響「…伊織も伊織らしいさー」

P「ああ。だが今回時間にかなり融通がきいたのは伊織のおかげだ」

P「…なんてったって水瀬のプライベートジェットを出してもらったからな」

響「プ、プライ…!?」

P「…水瀬、恐るべし」

57: 2013/03/14(木) 09:06:43.86 ID:D0I6ABXG0

『こちらは大丈夫です。…私の苦手なバラエティですが…がんばります。
 我那覇さんのお母様が大事がないことを願っています。
 如月千早』

響「千早…」

『無事出発できましたか?あれで響ちゃんは甘えん坊さんだと思うから、
 お母さんに甘える時間をたっぷりつくってあげてくださいね。うふふ
 あずさ』

響「あずさ…」

58: 2013/03/14(木) 09:07:31.80 ID:D0I6ABXG0

『亜美だよー!ハム蔵の世話とかなんでもやっちゃうかんね☆
 真美だよー!いつでも戦闘準備万端であります!
 ひびきんのこと頼んだZE!兄ちゃん!
 亜美・真美』

響「亜美…真美…ありがと」

『はっはっは!沖縄とは羨ましいね君ぃ!我那覇君のお母様によろしく伝えてくれたまえ。
 みんなむしろやる気になってますよ、ふふ。こちらのことはご心配なく!
 高木・小鳥』

響「ぴ、ぴよ子に…社長も!?」

P「子供を預かってるんだ…進んで協力してくれたよ」

59: 2013/03/14(木) 09:08:20.99 ID:D0I6ABXG0

『響さんのおかあさん心配ですー…でもきっと響さんのかお見たら
 すっごく元気になるかなーって!だからプロデューサーもがんばってくださいね!
 会社のけいたいでんわ使っちゃいましたー…
 やよい』

響「ありがと…やよい」

『響ちゃんにはいつも元気をもらってるので、少しでも恩返しできればって思いますぅ!
 お母さんといっぱいお話できるように祈ってますね。
 雪歩』

響「そんなこと…雪歩」

60: 2013/03/14(木) 09:08:49.45 ID:D0I6ABXG0

『ダンスレッスンの時元気なかったので心配です…やっぱり響は元気が一番ですよね!
 こっちは大丈夫ですから、響が元気になれますように!プロデューサー、頼みましたよ!
 真』

響「真ぉ…うぅ…」

『私も収録がんばりますから、プロデューサーさんは
 絶対!響ちゃんのこと元気にしてあげてください!ファイトですよ、ファイト!
 春香』

響「春香…っ…!」

61: 2013/03/14(木) 09:09:38.45 ID:D0I6ABXG0

『響のお母様のお体を心配しています。大事がないと良いのですが…
 響のことを宜しくお願いいたします、あなた様。わたくしの大切な友人ですから。
 貴音』

響「…うぅ…たかねぇ……」

P「…貴音がいなかったらこの計画は…なかったかもな」

P「真っ先に気づいて…躊躇せずに踏み込んだ」

P「…信頼し合ってるんだな」

響「…………っ…」

62: 2013/03/14(木) 09:10:07.58 ID:D0I6ABXG0

P「…な?さっき響も言ったように…」

P「迷惑だなんて思うはずない。みんな響のために頑張ろうって気合入ってたよ」

響「………ぅん…」

P「だから今度からは『迷惑かけてごめん』なんていうんじゃなく」

P「『ありがとう』って言おうな」

響「…うん」

63: 2013/03/14(木) 09:10:55.97 ID:D0I6ABXG0

P「そしてもし他の誰かが困ってる時は、その時にお返しすればいいさ」

P「どうせなら2倍くらいにしてな、はは」

響「…うん」

P「それが仲間ってやつだ。そうだろ?」

響「…うん!わかったさー!!」

P「よし、いい返事だ」

64: 2013/03/14(木) 09:11:25.64 ID:D0I6ABXG0

P「じゃあ…ふぁ、もう遅いし帰るか」

響「うん!」

響「…プロデューサー!」

P「うん?」

響「へへ…にふぇ~で~びる!」

P「…なんだっけ、それ?」

響「ありがとう、って意味さー!」

65: 2013/03/14(木) 09:12:08.68 ID:D0I6ABXG0

―翌日 765プロ事務所

伊織「…じゃあ結局あんた一人のために飛ばしたわけね…どこのお大臣よ、まったく」

P「ああ…しかし新堂さんがジェットの操縦まで出来るとはな…」

伊織「にひひっ、当然ね」

P「当然か…?貴音、落ち着いて食え」

貴音「面妖な!面妖な!」ズルズル

66: 2013/03/14(木) 09:12:40.03 ID:D0I6ABXG0

P「…そんなうまいのか?」

貴音「なんと!あなた様はまだ召し上がってないのですか!?」

P「あ、ああ…というかそれは貴音用に買ってきたやつだし…」

P「んじゃ一つくれよ」

貴音「…くっ…!では…!!この…最後の…一杯を……!!!」ギリギリ

P「…冗談だ冗談」

67: 2013/03/14(木) 09:13:13.89 ID:D0I6ABXG0

伊織「目、血走ってたわよ…まぁでもソーキそばは確かに美味しいわね」

P「伊織も食べたことあるのか?」

伊織「当然。あっさりしてて結構好きよ」

P「そうか…本場で食ってくりゃよかったかな」

響「はいさーい!」ガチャ

P「お、来たな」

68: 2013/03/14(木) 09:13:54.81 ID:D0I6ABXG0

貴音「響…」

伊織「あら、ずいぶん元気になったじゃない!」

響「へへぇ…伊織ー!」ダキッ

伊織「きゃ…ちょっとなによ!」/////

響「ありがとうさー!」スリスリ

伊織「も…もう!お礼とかいらないって言ったでしょ!?当然のことなんだから!」

響「へへ…当然のことかもしれないけど…」

響「なら、『家族』にありがとうって言うのも当然のことさー!」

伊織「か、家族ぅ!?」

69: 2013/03/14(木) 09:14:26.50 ID:D0I6ABXG0

響「うん!765プロのみんなは自分にとって仲間だし、家族同然さー!」

貴音「ふふ…」

響「だから伊織ー、ありがとー」スリスリ

伊織「も、もう!わかったわよ!どういたしまして!これでいいんでしょ!」/////

P「はは、照れるな照れるな」

伊織「つっ…!あんた!ちょっとそこに座りなさい!」

P「ははは…」

70: 2013/03/14(木) 09:14:55.94 ID:D0I6ABXG0

貴音「響…」

響「貴音…」

響「…ありがとう、貴音」

貴音「…ふふ」

貴音「なんだか面と向かって言われると面映ゆいですね」

響「じ、自分もちょっと照れるぞー!」

貴音「…どういたしまして、響」

響「へへ…」

71: 2013/03/14(木) 09:15:56.29 ID:D0I6ABXG0

響「…ん?何このドンブリの山?」

貴音「これはぷろでゅーさーの買ってきてくださったそーきそばです」

響「ああ、ソーキそばかぁ!通りで懐かしい匂いだと思ったぞ!」

響「っていうか朝からこんなに食べたのか!?」

貴音「はい…らぁめんとはまた違う味わいで、真、美味だったものですから…」

72: 2013/03/14(木) 09:16:29.05 ID:D0I6ABXG0

響「ぜ、全部食べちゃったのかー…」

貴音「はい…」ショボン

響「…うーん、なら今度作ってあげようか?」

貴音「な、なんと!響はそーきそばを作れるのですか!」

響「もちろんさー!沖縄料理はあんまー直伝だからな!」

73: 2013/03/14(木) 09:17:47.12 ID:D0I6ABXG0

貴音「ああ…真、ありがとうございます…!」

響「へへ…家族にご飯を作るなんて…」





響「…当然のことさー!」

74: 2013/03/14(木) 09:25:35.10 ID:D0I6ABXG0

以上です。読んでくれた方ありがとうございました。
※がんじゅやみせ~み~?→お元気ですか?
 ゆくいみそ~れ~→お休みなさい (のつもりでしたが間違いが発覚orzこれだとゆっくりしていきなさいみたいな意味だそうです)
 わっさいび~ん→ごめんなさい
 にふぇ~で~びる→ありがとう
>>1はもちろん沖縄人ではないので、間違いは大目に見てくだされば幸いです。では

前スレ 雪歩「ドジな子ほどかわいい?」

75: 2013/03/14(木) 11:43:44.34

沖縄の言葉って良い感じだよねぇ

77: 2013/03/15(金) 20:01:47.25

響はかわいいなぁ

引用元: 響「当然のこと」