1: 2011/04/04(月) 21:53:14.20 ID:foSk2F1A0
梓「はい? メンテナンス?」
唯「メンテナンスだよ!」
梓「ギターならつい先日したじゃないですか。もう調子悪くなったんですか!?」
唯「ギー太じゃないよ! むったんでもないよ!」
梓「じゃあなに……」
唯「あずにゃんのメンテナンスだよ!」
梓「え?」
唯「あ~ずにゃんっ!」
ギュムッ
梓「ふぁ!?」
唯「あずにゃ~ん、定期的にメンテナンスしなきゃだめだよ~」
スリスリ
唯「メンテナンスだよ!」
梓「ギターならつい先日したじゃないですか。もう調子悪くなったんですか!?」
唯「ギー太じゃないよ! むったんでもないよ!」
梓「じゃあなに……」
唯「あずにゃんのメンテナンスだよ!」
梓「え?」
唯「あ~ずにゃんっ!」
ギュムッ
梓「ふぁ!?」
唯「あずにゃ~ん、定期的にメンテナンスしなきゃだめだよ~」
スリスリ
5: 2011/04/04(月) 21:57:20.50 ID:foSk2F1A0
梓「なんなんですか離れてください! ていうかメンテナンスって何!?」
唯「私が効率よくあずにゃん分を補給するためには必要不可欠なんだよ~」ギュウウ
梓「んぐ……意味わかりません」
唯「もしあずにゃんに何かおかしなところがあったら大変でしょ!」
梓「心配しなくても私は正常です!」
唯「のんのん、おかしな人はみんなそう言う。ささ、昼休みの間にやっちゃおう」
梓「もうっ! い、いいから今は離れてくださいって」
唯「ほえ?」
「クスクス、あずにゃ~んだってさ」
「だれだっけ?」
「たしかHTTの……」
「あ~、HTT! 学園祭のあれねー」
「あつあつほかほかなんだって~」
「キャー、うそほんとにぃ!?」
「いっつも抱き合ってるらしいよー」
唯「私が効率よくあずにゃん分を補給するためには必要不可欠なんだよ~」ギュウウ
梓「んぐ……意味わかりません」
唯「もしあずにゃんに何かおかしなところがあったら大変でしょ!」
梓「心配しなくても私は正常です!」
唯「のんのん、おかしな人はみんなそう言う。ささ、昼休みの間にやっちゃおう」
梓「もうっ! い、いいから今は離れてくださいって」
唯「ほえ?」
「クスクス、あずにゃ~んだってさ」
「だれだっけ?」
「たしかHTTの……」
「あ~、HTT! 学園祭のあれねー」
「あつあつほかほかなんだって~」
「キャー、うそほんとにぃ!?」
「いっつも抱き合ってるらしいよー」
6: 2011/04/04(月) 22:00:39.32 ID:foSk2F1A0
梓「み、みられてますから……おもいっきり」
唯「ふむ……」
梓「ふむじゃなくて、廊下のどまんなかでこういうのはちょっと……」
唯「えーいいじゃーん、仲良しこよし!」
梓「なんかただの仲良しにはみえないみたいで……」
唯「んー?」
梓「スキンシップ過剰というかですね」
唯「あー、あずにゃんは嫌なんだ……」シュン
梓「いや、べ、別に嫌ってわけでは……ただちょっとこういう所では恥ずかしいかなって」
10: 2011/04/04(月) 22:05:48.34 ID:foSk2F1A0
唯「お、じゃあ場所移そっか!」
梓「え、いや……その、唯先輩の言うメンテナンスはそんなにしたくないっていうか……」
唯「えー、大事なのにー」
梓「遠慮し……」
唯「だめだよ! あずにゃんのためでもあるんだから!」
梓「ただセクハラまがいなことしたいだけですよね」
唯「…………」
唯「……ちがうよ! 失礼なっ!」
梓「わかりましたよ、わかりました!……わかったからもう離してください……」
唯「えへっ♪」
「あの子いっつもあの先輩にふりまわされてるらしいよー」
「うわー、たいへんそー」
「クスクス、内心まんざらでもなさそうだけどね」
梓「……もうっ!」
梓「え、いや……その、唯先輩の言うメンテナンスはそんなにしたくないっていうか……」
唯「えー、大事なのにー」
梓「遠慮し……」
唯「だめだよ! あずにゃんのためでもあるんだから!」
梓「ただセクハラまがいなことしたいだけですよね」
唯「…………」
唯「……ちがうよ! 失礼なっ!」
梓「わかりましたよ、わかりました!……わかったからもう離してください……」
唯「えへっ♪」
「あの子いっつもあの先輩にふりまわされてるらしいよー」
「うわー、たいへんそー」
「クスクス、内心まんざらでもなさそうだけどね」
梓「……もうっ!」
11: 2011/04/04(月) 22:11:35.96 ID:foSk2F1A0
部室
唯「さてと、ここならいいかな?」
梓「ほんと、ちょっとだけですよ……予鈴なったら教室戻りますんで」
唯「なんだかんだで付き合ってくれるあずにゃん優しい!」
梓「はぁ……かえっていいですか?」
唯「先輩をこんな人気のないところに連れ込んで……うふふふ」
梓「どっちが! それと、変なことしたら叫びますから」
唯「うにゃ~ん♪って?」
梓「……あと20分しかないですよ」
唯「わかったわかった。サクっと終わらせるから今日からも安全安心のあずにゃんでいてね」
梓「で、メンテナンスって何するんですか。」
15: 2011/04/04(月) 22:17:50.21 ID:foSk2F1A0
唯「まずは抱き心地チェックかな」
梓「さっきさんざん抱きついてたでしょ!」
唯「あれは事前検査だよ!」
梓「ほんとあれこれ理由つけるの好きですね」
唯「呆れた顔しないでよ~」
梓「ちゃっちゃとしてください」
唯「じゃあまずは後ろから~」
ぎゅっ
梓「んむ……暑い」
唯「ほぉ~~、最高~」
ぎゅううう
梓「そ、そんなに体重かけちゃダメです!」
唯「うへっへ、可愛いつむじだねーぐりぐり」
梓「にゃ、やめてください、それメンテと関係ないでしょ」
梓「さっきさんざん抱きついてたでしょ!」
唯「あれは事前検査だよ!」
梓「ほんとあれこれ理由つけるの好きですね」
唯「呆れた顔しないでよ~」
梓「ちゃっちゃとしてください」
唯「じゃあまずは後ろから~」
ぎゅっ
梓「んむ……暑い」
唯「ほぉ~~、最高~」
ぎゅううう
梓「そ、そんなに体重かけちゃダメです!」
唯「うへっへ、可愛いつむじだねーぐりぐり」
梓「にゃ、やめてください、それメンテと関係ないでしょ」
16: 2011/04/04(月) 22:25:23.23 ID:foSk2F1A0
唯「後ろからの抱き心地、今日も異常ありません!」
梓「そりゃそうでしょ……なにも変わってませんし」
唯「はいじゃあ次は右からギュー」
梓「うぐっ……くるひい」
唯「む……!」
梓「な、なんですか」
唯「なんか髪くくる位置がいつもよりちょこーっと高いね。直してあげよう」
ワサワサ
梓「気にしすぎですよ……ていうかそういうのよくわかりますね」
唯「あずにゃんの一級整備士免許もってるからね私」
梓「なんですかそれ?」
唯「倍率60億倍の超難関資格だよ~」
ギュウウ
梓「う……そんなのきいてませんし……」
梓「そりゃそうでしょ……なにも変わってませんし」
唯「はいじゃあ次は右からギュー」
梓「うぐっ……くるひい」
唯「む……!」
梓「な、なんですか」
唯「なんか髪くくる位置がいつもよりちょこーっと高いね。直してあげよう」
ワサワサ
梓「気にしすぎですよ……ていうかそういうのよくわかりますね」
唯「あずにゃんの一級整備士免許もってるからね私」
梓「なんですかそれ?」
唯「倍率60億倍の超難関資格だよ~」
ギュウウ
梓「う……そんなのきいてませんし……」
17: 2011/04/04(月) 22:31:18.90 ID:foSk2F1A0
唯「あずにゃんのことならなんでもしってるよ!」
梓「ほんとですか~?」
唯「うん、なんでも質問してごらんなさい」
唯「あ、その前に次は前からの抱き心地チェックでーす」
梓「しょ、正面はっ!」
ギュウ
梓「うぅ……」
唯「やっぱりコレが一番好きかな。あずにゃん分がいっぱい流れこんでくるよ」
梓「……暑い」
唯「すんすん、すんすん」
梓「か、嗅がないでください」
唯「シャンプーはずっと一緒なんだね!」
梓「お母さんが買ってくる奴を使ってるだけです」
梓「ほんとですか~?」
唯「うん、なんでも質問してごらんなさい」
唯「あ、その前に次は前からの抱き心地チェックでーす」
梓「しょ、正面はっ!」
ギュウ
梓「うぅ……」
唯「やっぱりコレが一番好きかな。あずにゃん分がいっぱい流れこんでくるよ」
梓「……暑い」
唯「すんすん、すんすん」
梓「か、嗅がないでください」
唯「シャンプーはずっと一緒なんだね!」
梓「お母さんが買ってくる奴を使ってるだけです」
19: 2011/04/04(月) 22:36:55.45 ID:foSk2F1A0
唯「でもあずにゃんはあずにゃん自身のいい匂いがするよ~、すんすん」
梓「恥ずかしいです……」
唯「なんていうんだろうねーこの匂い、子供みたいな……あ、乳臭いってやつ!」
梓「むっ!」
唯「うそうそ、でもいい匂いがするのはホントだよ」
梓「人の匂い嗅ぐなんて変態でしょ」
唯「だって異臭がしたら要検査でしょ! なにかトラブルの可能性あり! 病気かもっ!」
梓「あーもうわかりました。いちいちテンションあげないでください」
唯「本日もにおいに異常なし!」
梓「……体育午後からでよかった」
唯「……ほんとあったかいねあずにゃん」
梓「あったかいじゃなくて、暑いです」
唯「あずにゃんのぬくもりにも異常なし」
梓「恥ずかしいです……」
唯「なんていうんだろうねーこの匂い、子供みたいな……あ、乳臭いってやつ!」
梓「むっ!」
唯「うそうそ、でもいい匂いがするのはホントだよ」
梓「人の匂い嗅ぐなんて変態でしょ」
唯「だって異臭がしたら要検査でしょ! なにかトラブルの可能性あり! 病気かもっ!」
梓「あーもうわかりました。いちいちテンションあげないでください」
唯「本日もにおいに異常なし!」
梓「……体育午後からでよかった」
唯「……ほんとあったかいねあずにゃん」
梓「あったかいじゃなくて、暑いです」
唯「あずにゃんのぬくもりにも異常なし」
21: 2011/04/04(月) 22:43:11.55 ID:foSk2F1A0
梓「唯先輩もいつもどおりですね……」
唯「あずにゃんなんか耳赤い」
梓「え? あ……それは……」
唯「うわわっ! 大変だよ心臓もバクバクいってるよ!」
梓「あう……ちがうんです、ちがうんですよ」
唯「異常事態だっ!」
梓「ちがいますっ!」
唯「いますぐ精密検査しなきゃ!」
梓「せいみちゅっ!?」
唯「精密!」
梓「ちゃんと言えてますし!!」
唯「あぁ……心なしかあずにゃんがいつもよりぬくい気がする」
梓「……」
唯「このままじゃ熱くなりすぎて抱きつけなくなっちゃう!」
梓「もうっ! わかってて言ってくるくせにぃ!」
23: 2011/04/04(月) 22:54:42.73 ID:foSk2F1A0
唯「もう一刻の猶予も許さないよ。いますぐ検査だよ!」
梓「いみわからないセクハラ大好きですよね」
唯「こらっ! 茶化してる場合じゃないよ!」
梓「う……本気でやる気なんだ……」
唯「そこのソファーに仰向けになって寝てね」
梓「ハァ……はいはい」
ゴロン
唯「いいねいいね。よし、失礼しまーす。よっこらせと」
のしっ
梓「うげ……むぐ、私ちっこいんですから乗られるとつぶれちゃいます」
梓「いみわからないセクハラ大好きですよね」
唯「こらっ! 茶化してる場合じゃないよ!」
梓「う……本気でやる気なんだ……」
唯「そこのソファーに仰向けになって寝てね」
梓「ハァ……はいはい」
ゴロン
唯「いいねいいね。よし、失礼しまーす。よっこらせと」
のしっ
梓「うげ……むぐ、私ちっこいんですから乗られるとつぶれちゃいます」
26: 2011/04/04(月) 23:01:23.56 ID:foSk2F1A0
唯「大丈夫私軽いから~」
梓「唯先輩って50キロくらいあります?」
唯「ないよっ!!!」
梓「あるでしょ。重いですもん」
唯「……は、はじめまーす!」
梓「てか一度こうされると……ほんとなんにも抵抗できないですね」
唯「じー……」
梓(うっ……顔近いなぁ……あ、唯先輩意外とまつげ長い……むむ)
唯「むふふ、無抵抗な後輩にアレコレするイケナイ先輩」
梓「あっ! やっぱり最初からセクハラ目的なんですね」
唯「は、はーいじゃあホントにはじめまーす!」
梓「都合の悪いことはきこえないんですね」
28: 2011/04/04(月) 23:07:15.29 ID:foSk2F1A0
唯「まずはー……耳!」
唯「ふーっ」
梓「ひゃうっ!? な、なにするんですかっ」
唯「耳の点検だよ」
梓「やめましょうよぉ……びっくりするじゃないですか」
唯「聴力も検査しまーす」
唯「私が囁いた言葉を繰り返し言ってみてね」
梓「いや、聞こえてますし」
唯「だからちっちゃい声でいうから! 聞こえなかったら再検査だからね! いくよ!」
唯「あずにゃんは」ボソボソ
梓「あ、あずにゃんは……?」
唯「唯先輩のことが」ボソボソ
梓「ゆ、唯先輩のことが……?」
唯「大好きにゃん」
梓「ダイス……もうっ!!」
29: 2011/04/04(月) 23:13:31.19 ID:foSk2F1A0
唯「んー?」
梓「何言わせるんですか」
唯「えー?」ニコニコ
梓「もうおりてください……」
唯「まだ耳しか終わってないよ。耳はちょっと問題ありかな、あつあつになってるし」
梓「いや……あの……ハァ……」
唯「次は目! お目目!」
梓「やっ、顔は……ほんと勘弁してくださいっていうか」
梓(うぅ……こんな距離でみつめられても……)
唯「じー……じー……」
梓「……う」フイッ
唯「こらっ! こっち見なさいっ!」
梓「む、無理です……」
唯「30秒あわせられなかったら異常ありとしまして後日再検査です」
梓「さ、30秒……は、無理です……」
32: 2011/04/04(月) 23:23:34.01 ID:foSk2F1A0
唯「どうして? あ、瞬きはしていいんだよ?」
梓「そうじゃなくてその……」
唯「あれれー? あずにゃんはどうして唯先輩の目を見れないのかなーおかしいなー」
梓「う、うっさいです」
唯「じゃあ目もダメってことで! わぁどんどん異常がみつかるよ」
唯「せいみちゅ検査してよかったねーあずにゃん」ナデナデ
梓「馬鹿にしてないでください……」
唯「次は鼻!」クニッ
梓「ふぐっ……むあ……」
唯「かわいいー、ほれ豚さーん」グニッ
梓「むぐぅ!!やめ、やめてくださいー」
唯「あ、そうだ。あずにゃん、私の匂い嗅いでみて!」
梓「えっ?」
唯「ほらほら、すんすんって! 鼻の検査なんだから」
梓「……」スゥ
梓「そうじゃなくてその……」
唯「あれれー? あずにゃんはどうして唯先輩の目を見れないのかなーおかしいなー」
梓「う、うっさいです」
唯「じゃあ目もダメってことで! わぁどんどん異常がみつかるよ」
唯「せいみちゅ検査してよかったねーあずにゃん」ナデナデ
梓「馬鹿にしてないでください……」
唯「次は鼻!」クニッ
梓「ふぐっ……むあ……」
唯「かわいいー、ほれ豚さーん」グニッ
梓「むぐぅ!!やめ、やめてくださいー」
唯「あ、そうだ。あずにゃん、私の匂い嗅いでみて!」
梓「えっ?」
唯「ほらほら、すんすんって! 鼻の検査なんだから」
梓「……」スゥ
34: 2011/04/04(月) 23:29:19.85 ID:foSk2F1A0
唯「どんなにおいした?」
梓「え……っと」
唯「私どんなにおい? くさい?」
梓「いえ……全然。くさくはないです」
唯「ふーん? じゃあどんなにおい?」
梓「……」
唯「おしえてよー、あ、もしかして嗅覚もダメなのかなーあずにゃんは」
梓「唯先輩は……唯先輩のにおいがします」
唯「いいにおい?」
梓「い、いいにおい……かな」
唯「ほう。ちなみにあずにゃんにとってそれは好きなにおい?」
梓「えっ……ま、まぁまぁです」
唯「そっかー、まぁまぁかー、そっかー……」
梓「いえ、その……まぁまぁの中では上の方っていうか」
唯「うんうん」
37: 2011/04/04(月) 23:38:23.58 ID:foSk2F1A0
梓「好き寄りって考えてくれれば……って何言わせるんですか」
唯「わーあずにゃんは私のにおい好きなんだーうれしー」
梓「ちがいまっ……あ、ちがいませんけど……」
唯「次はお口でーす」
梓「……」
唯「お口だよ……ほら開けて」
梓「……」
唯「あーんって。んでハァ~ってしよ?」
梓「しませんし」
唯「えー、でもチェックできないよ」
梓「じゃあパスで」
唯「どして嫌がるの。ここまできて」
梓「お、お昼たべたからにきまってるでしょ!」
唯「あー、私はそんなの気にしないよ? 大丈夫大丈夫!」
梓「私が気にするんです」
40: 2011/04/04(月) 23:46:44.99 ID:foSk2F1A0
唯「じゃあこじあける」
梓「!」
唯「指いれる。それでグワッと!!」
梓「や、やめましょうよ……」
唯「なら検査にご協力ください! 検査にご協力ください!」
梓「うぅ……嗅ぐのは一瞬だけにしてくださいね」
唯「おっけーおっけー」
梓「はぁー」
唯「すんすん、すんすん」
梓「はい終わりです! 終わり! ヤですそれ以上嗅がないでっ!」
唯「すんすん。おーなんか甘ーい匂いがするよ」
梓「チョコパン……と、なんだっけ。あ、カスタードクリーム」
唯「あずにゃんは全身からいい匂いがするんだね!」
梓「う……いい匂いですかほんとに」
唯「だからもっかいハァ~ってしてよ~えへへへ」
42: 2011/04/04(月) 23:54:33.93 ID:foSk2F1A0
梓「だめです」
唯「どして~?」
梓「は、恥ずかしいからに決まってるでしょっ!」
唯「ケチ!」
梓「ケチで結構です」
唯「じゃあお口の最後として。むちゅちゅ~」
梓「なっ~!?」
唯「んー♪」
梓「そ、それはダメです! だめだめだめ!」
唯「え~? くちびるのメンテだよ?」
梓「こんなわけわからない遊びでチューしたくないです……」
唯「そっかー……ごめんね?」
梓「ファーストキスは……もっといいムードとか、場所とか」
唯「乙女だね」
梓「唯先輩はこんなんでいいんですか?」
43: 2011/04/05(火) 00:00:38.04 ID:GUSqEFpQ0
唯「え? うーん? どうだろ?」
梓「いいホテルの窓辺で夜景を眺めながらとか」
梓「夕焼けにつつまれたふたりきりの浜辺とか」
梓「まぁお互いの家っていうのも……割といいかも」
梓「っと、ほら、いろいろあるでしょ?」
唯「あずにゃん……そういうの考える人なんだ」
梓「うっ……」
唯「でもね、あずにゃん。私とチューすること自体は嫌じゃないんだよね?」
梓「……えっ!?」
唯「今ここではしたくないけどって意味なんでしょそれ?」
梓「えっ、あっ、いやその……!? あれっ」
唯「?」
梓「な、流されただけっ、です!!」
唯「?」
梓「ほんとです! べ、べつにチューがしたいとかそういうのではなくてですね」
46: 2011/04/05(火) 00:07:12.11 ID:GUSqEFpQ0
唯「焦ってる」
梓「まぁどうしてもって言われてたら断れないじゃないですか? ほら私っていまこんな状況にあるように押しに弱いっていうか」
唯「真っ赤になってる」
梓「とにかくっ! 唯先輩の考えてるようなことではないですっ!!」
唯「へぇ」
梓「……ほんとです」
唯「わぁショック! 唯先輩じゃ嫌だったかー」
梓「……う」
唯「あー、私のファーストキスはどうなるかなー」
梓「……あ」
唯「一体誰のものに……むむむ」
梓「ああ……」
唯「あ、そういえばもう済ましてた!」
梓「えっ!!? 嘘ですよね?」
47: 2011/04/05(火) 00:10:37.91 ID:GUSqEFpQ0
唯「ほんとだよ、それどころか毎日むちゅちゅーってしてるよ」
梓「えっ……えっ?」
唯「相手は誰か教えてほしい?」
梓「い、いや……ヤ……」
唯「ギー太だよ!」
梓「いやああああっ聞きたくな、ってギー太ですか」
唯「えへっ、嫉妬した?」
梓「してません」
唯「でもちょっと泣きそうな顔したよね?」
梓「……してません」
唯「したよね?」
梓「しましたかね」
唯「ギー太はカウントしない?」
梓「当然です」
唯「じゃあまだファーストキス未体験っ!」
49: 2011/04/05(火) 00:23:00.78 ID:GUSqEFpQ0
梓「未体験……」
唯「どしたの?」
梓「ちょ、ちょっといっぺんのいてくれませんか?」
唯「まだメンテ中~」
梓「どいてください」
唯「うっ……わかった。いやに真剣だねぇ。よっこらせっと」
梓「うんしょ……あいたた、ちょっと腕がしびれてます」
唯「ごめんごめん」
梓「さ、ココ普通に座ってください」
唯「うん」
梓「んしょ……」
唯「で、なぁに? 起き上がりたかっただけ?」
梓「唯先輩……私……」
唯「ちょ、ちょっとまってあずにゃ……なに、なにその怪しい感じ」
梓「私……」
51: 2011/04/05(火) 00:29:43.28 ID:GUSqEFpQ0
梓「い、いいですよね……しても」
唯「なにがっ!?」
梓「自分からしようとしたじゃないですか」
唯「キスのこと!? ま、まってまって! さっきあずにゃんはいいムードで!って言ったよね」
梓「そんなのもういいです……」
唯「怖いっ、なんかあずにゃん怖いよ」
梓「誰かに奪われちゃうくらいなら……」
唯「奪われないから……大事にしとくからさぁ」
梓「ダメなんですか?」
唯「ダメっていうか……」
梓「冗談だったんですか?」
唯「ちがうけど」
梓「じゃあ……」
唯「あ……う……私、迫られるのは……予想してなかった」
梓「唯先輩が悪いんですよ」
57: 2011/04/05(火) 00:39:39.06 ID:GUSqEFpQ0
唯「本気?」
梓「目をみてください」
唯「う……さっきは合わそうともしなかったくせにぃ」
梓「あれ? 唯先輩私の目見れないんですか? おかしな話ですね」
唯「ずるいよあずにゃん……」
梓「そういえば、私のことならなんでもしってる一級整備士だって豪語してましたよね?」
唯「うん……」
梓「なら私がいまどんなこと考えてるかも当然わかりますよね?」
唯「わ、わかるようなわからないような……です」
梓「教えてあげましょうか?」
唯「『うん』って言ったら……しちゃうの?」
梓「…………唯先輩、目閉じてください」
唯「あ……えっと……う……うん」ギュム
梓「……唯先輩」
58: 2011/04/05(火) 00:47:52.81 ID:GUSqEFpQ0
唯「……あの、あずにゃん? あの……」
梓(かわいい。一生懸命ギュって目つぶって……顔真っ赤にして)
唯「……あずにゃん?」
梓(待ってるんですよね。私のチューをいまかいまかと)
梓「……くすっ」
唯「えっと……?」
梓「いきますね……んー」
ガチャッ
「あっ! 梓いたいた! ちょっと! 次体育なんだから早くし……あっ……」
梓「……!」
唯「ほえっ!?」
純「あ、あの……憂のお姉ちゃん……え? あれ、あはは……あ」
梓「じゅん……」
純「お、お取り込み中でしたか……アハハ……アハ。す、すいませんでしたああっ!!」ダバダバ
60: 2011/04/05(火) 00:53:59.67 ID:GUSqEFpQ0
梓「……」
唯「……」
梓「……」
唯「……あふ」
梓「ど、どうしよう……よりにもよって純に見られちゃいました!!」
唯「だ、大丈夫! 未遂だから! 決定的証拠にはっ!」
梓「いや未遂だろうとなんだろうとそういうことしてた事実は覆せませんよっ!」
唯「あーあ、もうちょっとでチューできたのに」
梓「なにのんきなこと言ってるんですかっ」
唯「あずにゃんどうして焦ってるの?」
梓「だってそれは……いろいろまわりに誤解されるっていうか」
唯「誤解なの?」
梓「えっ、誤解……じゃないですねよく考えたら」
唯「うん、だからさー。もういいじゃん、そんな気にしなくて」
梓「いいんですか?」
61: 2011/04/05(火) 01:00:14.56 ID:GUSqEFpQ0
唯「いいよー、だってなんだかいまさらでしょ?」
梓「いまさら……あ、やっぱり前まえからそういう風に周りから思われてたんですか私たちって」
唯「知らなかったの? そりゃあんだけむやみやたら抱きついてるんだもん」
梓「知ってたのにやってたんですか」
唯「だってそしたらあずにゃんに手をだす人はいなくなるでしょ? えっへん」
梓「……計算高いんですね」
唯「あつあつほかほかでいようよ」
梓「ほんとに……いいんですか?」
唯「え?」
梓「私、結構いままでいろいろおさえてきただけに……その」
ギュウウウ!
唯「ほえ?」
梓「きっと、こういうことしちゃいますよ?」
唯「……うん!」
梓「……えへへっ」
63: 2011/04/05(火) 01:08:36.51 ID:GUSqEFpQ0
キーンコーンカーン
唯「あ、予鈴」
梓「……」
唯「ほら、行かなくちゃ。着替えないといけないんでしょ?」
梓「ですね」
唯「また放課後にね」
梓「……はい」
唯「名残惜しいね?」
梓「名残惜しいです。せっかく、少しだけ素直になれたのに」
唯「でもこれから毎日ず~っとこうしていいんだよ?」
梓「それは……とても嬉しいです」
唯「うん! でも私も抱っこするほうが好きだから交代交代ね?」
梓「いいですよ」
唯「じゃあ戻ろ?」
67: 2011/04/05(火) 01:15:35.65 ID:GUSqEFpQ0
体育
梓「ってわけでね唯先輩がね、とっても可愛くってね」
純「だー、わかったわかりましたっ! 邪魔した私が悪かったです」
梓「ききなよ。唯先輩はね、普段は積極的絡んでくるくせにいざ私が」
純「ちょっと憂ー、なんとかしてよー」
憂「でね、お姉ちゃんはね、あったかくてね、ふわふわでもう愛らしいっていうか」
純「こっちも!?」
梓「わかるわかる、なんかもう全身が愛に包まれてるよね。愛のかたまり!」
憂「うんうん!」
純「気が狂いそう……」
梓「えへへっ! えへへ」
憂「わー、梓ちゃんとガチお姉ちゃんトークができる日がくるなんて~えへへ~」
純「やっぱりそういう進展があったんだ……ま、素直におめでと」
梓「えへへっへへへっへへ」
71: 2011/04/05(火) 01:24:00.51 ID:GUSqEFpQ0
純「憂はいいの? あんたのお姉ちゃんとられちゃったよ?」
憂「え? うーん。でもお姉ちゃんはお姉ちゃんだし」
純「は?」
憂「梓ちゃんにメロメロなお姉ちゃんも可愛いよ?」
純「はぁ……そういうもんなの?」
憂「家で梓ちゃんの話をしてるときのお姉ちゃんはとってもキラキラしてるんだよ!」
梓「どうも、ふつつかものですが」
憂「こちらこそ、お姉ちゃんをよろしくね? だらだらうだうだしてるときは思い切って叱ったほうがいいよ」
梓「いつも叱ってる……」
純「犬か」
憂「今晩うちに来る?」
梓「いいの?」
憂「徹夜でお姉ちゃんトークしようよ! アルバムもいっぱい見せてあげる!」
純「憂……そこはふたりきりの時間を提供しなさいよ」
梓「いくいく! 是非!」
72: 2011/04/05(火) 01:29:55.20 ID:GUSqEFpQ0
教室
唯「でねっ! あずにゃんがねっ! こう素直にギュウ~って」
和「へぇ」
唯「うっひゃ~、可愛い~って感じ、わかるでしょ!?」
和「そうなんだ」
唯「ねぇ和ちゃん! こっち向いてよ!」
和「唯。今授業中、前」
唯「ねぇねぇ姫子ちゃん! あずにゃんわかる? 私の後輩っ!!」
姫子「あはは、唯……先生に睨まれてるって」
唯「あ……うん」
唯「……」ソワソワ
唯「……にひひ、あずにゃん」
唯「あずにゃん……早く会いたいな」
唯「あずにゃん……」カキカキ
唯「あ、結構似てる……うふふ」
唯「でねっ! あずにゃんがねっ! こう素直にギュウ~って」
和「へぇ」
唯「うっひゃ~、可愛い~って感じ、わかるでしょ!?」
和「そうなんだ」
唯「ねぇ和ちゃん! こっち向いてよ!」
和「唯。今授業中、前」
唯「ねぇねぇ姫子ちゃん! あずにゃんわかる? 私の後輩っ!!」
姫子「あはは、唯……先生に睨まれてるって」
唯「あ……うん」
唯「……」ソワソワ
唯「……にひひ、あずにゃん」
唯「あずにゃん……早く会いたいな」
唯「あずにゃん……」カキカキ
唯「あ、結構似てる……うふふ」
74: 2011/04/05(火) 01:36:55.19 ID:GUSqEFpQ0
唯「放課後はお茶してー、練習してー」
唯「そのあとあずにゃんと遊ぼっと」
唯「あずにゃんウチくるかな~?」
唯「誘ったらきっとくるよね」
唯「あ、そのあとセクハ……じゃなくてメンテナンスの続きしなきゃ」
唯「あずにゃんまたきっと口ではイヤイヤ言いながらどっきんどっきん、アハハ可愛いなぁ~」
唯「うへへへお嬢ちゃん、どこを調べてほしいんだい?」
唯「いやーん、唯先輩そんなとこだめですぅ~~」
唯「なんちゃって、えへへへへへへ」
唯「おっと忘れないうちにメモしとかないと」
唯「あずにゃんをていくあうと、っと。これでおっけー」
唯「憂には晩ご飯あずにゃんの好物つくってもらおっと」
唯「ねるのはどうしよう、リビングにお布団? それともベッドで一緒に?」
唯「やーん、もうあずにゃんったら~」
和(後ろでずっとなんか言ってる、怖い……)
76: 2011/04/05(火) 01:43:08.82 ID:GUSqEFpQ0
梓「はやく放課後にならないかなっ! いますぐにでも唯先輩に会いたいっ!」
純「ちょっと! 声高に叫ぶのやめなって!!」
唯「えへへ、これから楽しみだなぁ~! えへへへっ♪」
さわ子「平沢さん! 静かにしなさい!」
ねる
おしまい
82: 2011/04/05(火) 01:48:47.88
普通に終わったww
甘々でよろしい
甘々でよろしい
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