1: 2012/08/25(土) 01:55:46.59 ID:NWMyzzTI0
伊織『変態っ!』

響『セクハラプロデューサー!』

春香『そこに跪いて!』

やよい『鬱うー!』



P「なんだよ…」

P「俺だって頑張ってるのに…」

P「……」

P「…死ぬか」




小鳥「」

律子「」

アイドル達「」

4: 2012/08/25(土) 01:58:05.81 ID:NWMyzzTI0
P「……」

P「…はぁー」




小鳥「えっ、ちょ、ちょっと…?」

律子「何か今、信じがたい物騒な言葉が聞こえたけど…?」

律子「……」

律子「ちょっとアンタ達!」

アイドル達「!!」

律子「プロデューサー殿になにかした!?」

7: 2012/08/25(土) 02:02:51.07 ID:NWMyzzTI0
亜美「いやいやいやいや!?」

真美「いきなり何を言っちゃってんの、りっちゃん!?」

律子「だって、あのプロデューサー殿がこの世の終わりみたいな顔して…」

律子「「死ぬか…」よ!?」

律子「只事じゃないのはわかるでしょ!?」

伊織「だ、だからってなんで私達が関係してくるわけ…!?」

律子「決まってるじゃない!」

律子「アンタ達、個性強すぎるのよ!」

律子「それをまとめて笑顔で面倒を見ていらしたプロデューサー殿…」

律子「ついに限界が来たのよ!!」

アイドル達「…!?」

律子「アンタ達、自分で思い当たるフシ無いの!?」

8: 2012/08/25(土) 02:06:45.49 ID:NWMyzzTI0
春香「……」

春香「(えっと…)」


春香『きゃっ…!?』スッテーン!

ドンガラガッシャーン…!!

P『ぐおっ!?』バキッ…!

春香『あっ…!?』

春香『ぷ、プロデューサーさーん!?』



春香「(こ、この前ドジやっちゃった時…)」

春香「(私、プロデューサーさんに危害をくわえて…)」

春香「……」

春香「…原因、私かも!?」ガーン!

12: 2012/08/25(土) 02:09:38.39 ID:NWMyzzTI0
律子「春香!?アンタ、思い当たるフシがあるのね!?」

春香「わ、私どうすれば…!?」

律子「決まってるでしょ!?」

律子「今すぐ謝りにいってきなさい!!」

春香「は、はいっ!!」ダッ…



P「はぁー…」


春香『プロデューサーさん、クッキー作ったので食べてくださいっ!』


P「きついよなぁ…」

P「虫歯になれってことだろ…」

16: 2012/08/25(土) 02:13:28.98 ID:NWMyzzTI0
春香「ぷ、プロデューサーさーんっ!!!」

P「春香…」

P「……」

P「…なにか用か?」ニコッ…

春香「…!!」

春香「(これ以上に無い作り笑い…!)」

春香「(わ、私…そこまでプロデューサーさんのことを追いこんで…!?)」

P「……」

P「(今度は何を言われるんだろう…)」

P「(男なら耐えられない痛みでも…)」

P「(女なら耐えます強いから…っていう自慢かな…)」

P「……」

P「(憂鬱だ…)」

17: 2012/08/25(土) 02:15:50.52 ID:NWMyzzTI0
春香「あ、あのっ…」

春香「その…」

P「…どうした?」

春香「…!」

春香「…うっ」

春香「…っく、ぐ…」

春香「ひっぐっ…!」グズッ…!

P「…!?」

P「ど、どうした…春香?」

P「(あまりにも俺の存在が憐れ過ぎて涙が出てきたのか…?)」

18: 2012/08/25(土) 02:18:55.13 ID:NWMyzzTI0
春香「ご、ごべんっ…なさいっ…!」

春香「い、いつもっ…迷惑ばかりかけちゃって…」

春香「ほんとうにごめんなさいっ…!!」ポロポロ…

P「…!?」

春香「ちゃ、ちゃんと…ドジ…うっぐ…なおしますっ…!」

春香「だからぁ…!」

春香「しなないでぇー!!!」ギュッ…!

P「……」

P「…!?」

22: 2012/08/25(土) 02:22:35.58 ID:NWMyzzTI0
春香「うっぐ…!ひ、ぐっ…!」

P「……」

P「(この涙…演技には思えない…)」

P「……」

P「(ま、まさかっ…!?)」

P「(そこに跪いて!は歌の練習で…)」

P「(クッキー食べろは純粋な春香の好意だったってことなのか…!?)」

P「……」

P「(いやいや人生そんなにうまくできてねぇよ…)」

P「(ていうか、なんで春香は俺が死にたがってる知ってるんだ?)」

P「……」

P「(…そうか)」

P「(俺に自殺に追い込む為なら、なんでもアリか…)」ハァ…



律子「…あの表情…ダメじゃないの!!」

24: 2012/08/25(土) 02:25:42.63 ID:NWMyzzTI0
律子「他に心あたりある子!?」

やよい「……」

やよい「(もしかしたら…)」



やよい『お金貸してくださいー…』

P『いいよ。貸すんじゃなくて俺の金として払うよ』



やよい「(あの時、プロデューサーとても無理をしていたんじゃ…?)」

やよい「(じゃあじゃあ、今、プロデューサーはとっても貧乏でつらいの…?)」

やよい「…私かもー!?」

26: 2012/08/25(土) 02:29:07.03 ID:NWMyzzTI0
律子「やよい!?アンタ何をやったの!?」

やよい「お金を…」

律子「お金!?」

律子「金の切れ目が縁の切れ目よ!」

律子「プロデューサー殿がこの世から縁を断ち切る前に修復してきなさい!」

やよい「は、はいっー!」ダッ…



P「……」


やよい『はい!たーっち!いぇい!』


P「(笑顔でそういうこと言うなよ…)」

P「(やらざるを得なくなるだろ…)」

P「(手のひら、痛いだろうが…)」

30: 2012/08/25(土) 02:32:41.47 ID:NWMyzzTI0
やよい「ぷ、プロデューサーっ!!」

P「やよい…」

P「……」

P「(今日もきたか…)」

P「(魔法の言葉…)」

P「(鬱うー!が…)」

P「(うつの人に鬱とか言うなよ…)」

P「(わかってるんだよ…)」

P「(改めて言われても憂鬱になるだけだよ…)」

P「…どうした、やよい?」ニコッ…

やよい「…!!」

やよい「(なんて幸の薄そうな笑顔…!)」

やよい「(やっぱり、プロデューサー…貧乏なんだ…!)」

31: 2012/08/25(土) 02:35:03.45 ID:NWMyzzTI0
やよい「(そ、それなのに私…)」

やよい「(自分の給食費を払わなきゃいけないってことしか考えてなくて…)」

やよい「……」ジワッ…

やよい「う…」

P「(きたか…)」

やよい「う、うっ…」

P「(…ん?)」

やよい「ご、ごめんなざいー…!」グスグス…

P「……」

P「…!?」

32: 2012/08/25(土) 02:38:03.23 ID:NWMyzzTI0
やよい「えっど…う、その…っ!」ガサゴソ…

P「…?」

やよい「あっ…う、うぅっ…」

やよい「じゅ、じゅうごえんしかないー…!」グズッ…

やよい「おかね、かえぜまぜんー…!!」

やよい「うわぁぁぁぁぁん…!!」

P「……」

P「…!?」

P「(か、金…?)」

P「(貸した覚え…無いぞ…?)」

35: 2012/08/25(土) 02:41:27.64 ID:NWMyzzTI0
P「(しかし仮に貸していた事実があったとして…)」

P「(それを返そうという意思を見せることは…)」

P「……」

P「(いや、よく考えてみろ…)」

P「(返す相手が他にいるから俺に金をたかりにきただけじゃないのか?)」

P「(ていうか、それしかないだろ…)」

P「(マジかよ…この泣き顔も全ては計算づくか…)」ハァ…

はるやよ「うあぁぁぁぁぁぁんっ…」




律子「あぁ、もう!ダメじゃない!!」

37: 2012/08/25(土) 02:45:09.01 ID:NWMyzzTI0
律子「他に!?他に誰かいないわけっ!?」

アイドル達「……」

律子「……」

律子「…伊織っ!!」

伊織「!?」ビクッ…!

律子「アンタ、口が悪いんだからうっかり余計なことまで言って追いつめたんじゃないの!?」

伊織「な、なによ!?それ!?」

伊織「そ、そんなこと…!!」

伊織「……」


伊織『アンタってホント使えないわよねー』


伊織「これ、もしかしてダメ…?」

律子「人を使えるとか使えないとか…!!」

律子「人間は物じゃないっ!!!」バンッ!!

伊織「ひっ!?」ビクッ!!

38: 2012/08/25(土) 02:49:27.24 ID:NWMyzzTI0
律子「どうやら真犯人のおでましときたわね!」

律子「竜宮小町のプロデューサーとしてリーダー水瀬伊織に命じます!!」

律子「なんとかしてきなさいっ!!」

伊織「は、はひっ…!!」ダッ…



P「(正直、伊織が一番クるよなぁ…)」


伊織『にひひっ♪』


P「(はぁ…)」

P「(あんな笑い方…正気じゃない…)」

P「(俺を見下しているからこそ出来る笑い方だ…)」

40: 2012/08/25(土) 02:52:37.67 ID:NWMyzzTI0
伊織「あ、あのっ…!」

P「…伊織」

伊織「え、えーと…」

P「……」

P「ははっ…」

P「お前の顔を見たら決心がよりいっそ強くなったよ…」

伊織「…えっ?」



P「うつだ死のう」

伊織「…!?」

はるやよ「!?」



小鳥「!?」

アイドル達「!?」

律子「伊織ぃっ!!!」

41: 2012/08/25(土) 02:57:02.48 ID:NWMyzzTI0
伊織「えっ!?ちょ、待ってよ!?律子!?」

伊織「こればかりはちょっと責められてもっ…」

伊織「……」

伊織「ていうか…」

伊織「私の顔を見て死にたくなるとか言われたら…」

伊織「私の方が…うつ、だってのよっ…!」

伊織「ううっ…!」グズッ…

P「ははっ…嬉し涙か…」

P「本当にお前って奴は最後まで、俺のことを追いこんでくれて…」

P「……」

P「死のう」


律子「緊急出動!行ってきなさい!!」

響「えっ!?じ、自分っ!?」

43: 2012/08/25(土) 03:00:02.50 ID:NWMyzzTI0
響「は、はいさーい!」

P「……」

P「あの世で静かに過ごしたいから死ぬわ」

響「……」

響「……」グスッ…

響「…うわぁぁぁぁんっ…!!」



律子「あぁ、もう!!打たれ弱いなぁっ!!」

律子「こうなったら、もう私がカタを付けにいくしかないわねっ!!」

44: 2012/08/25(土) 03:02:34.37 ID:NWMyzzTI0
律子「プロデューサー殿!!」

P「律子…」

律子「死ぬにはまだ早いですっ!」

P「いや、アイドル事務所に勤めているが俺はもうとっくに限界だ…」

律子「どうせ死ぬのなら私と同じお墓に入りませんか!?」

P「……」

P「えっ?」


小鳥「えっ?」

アイドル達「えっ?」

47: 2012/08/25(土) 03:06:16.15 ID:NWMyzzTI0
P「り、律子…?それって、どういう…」

律子「プロポーズです!!」

P「……」

P「俺、うつだぞ?」

律子「構いません!」

律子「私は躁です!」

P「……」

P「…!!」

P「じゃあ、プラマイゼロか!!」

律子「ええ!」

律子「だから結婚してくださいっ!」

P「わかった…一緒に心中しよう…」

律子「はいっ!!」

パーフェクトコミュニケーション

小鳥&アイドル達「いやいやいやいや」  おわる

52: 2012/08/25(土) 03:19:15.15
いやいやいや

引用元: P「アイドル達の暴言でうつになった…」