2: 2014/04/20(日) 01:41:08.40 ID:io3WiamD0
P「君は……千早の……」

優「はい。弟です」

P「亡くなったと聞いたけど……」

優「死にましたよ。ほら」とおりぬけーの

P「」

優「あの……あれ? お兄さん?」

P「」

優「……気絶してる」

3: 2014/04/20(日) 01:42:02.20 ID:io3WiamD0
優「あっ! 三浦あずささんが服を脱いでる!」

P「何!? 何処だ!?」

優「おはようございます」

P「……夢じゃなかったのか」

優「本物ですよ? 今日はお兄さんにお願いがあって、化けーー来ました」

P「……」

優「お姉ちゃんと結婚して欲しいんです!」

P「……はい?」

4: 2014/04/20(日) 01:43:35.51 ID:io3WiamD0
優「お姉ちゃんですよ! 世界一可愛いアイドルの如月千早! 僕の姉です!」

P「うるさい」

優「あ、はい」

P「……何で千早と結婚する事になるの?」

優「僕は死んでから、お姉ちゃんの守護霊としてずっと見守って来ました」

P「うん」

優「故に僕は思う訳です……お姉ちゃん。ぶっちゃけ、貰い手ないだろ? っと」

P「おい」

5: 2014/04/20(日) 01:44:30.13 ID:io3WiamD0
優「いや、確かにお姉ちゃんは世界一可愛いですよ? でも……72だし……ねえ?」

P「同意を求められても頷かないからな?」

優「お兄さん以外にお姉ちゃんと結婚出来るのは居ないと思います!」

P「いや、千早にもいつか好きな人ぐらい……」

優「もう現れてますよ」

P「何!? だ、誰なんだ!」

優「……まあ、そういう人だとは思ってましたけど」やれやれ

P「大袈裟に肩を竦めないでくれる? かなりムカつくから」

6: 2014/04/20(日) 01:54:42.72
優「お兄さんは千早お姉ちゃんの事をどう思っているんですか?」

P「不器用だけど……良い娘だと思うよ」

優「愛してるか嫌いかで言ったら」

P「何だよ。その二択……」

優「愛してるんですよね! なら、結婚しかないじゃないですか!」

P「……君、本物に千早の弟?」

優「はい。世界一72が似合う可愛い如月千早の弟、如月優ですよ?」

P「……頭が痛くなって来た」

7: 2014/04/20(日) 02:02:16.24
ーー翌日。

小鳥「プロデューサーさん。おはようございます」

P「……おはようございます」げっそり

小鳥「ど、どうしたんですか!」

P「ちょっと……浸かれただけですよ……問題ありません」

小鳥「虚ろな目で言われても……」

優「全く。体調を疎かにするなんてそれでもお姉ちゃんのプロデューサーですか?」

P(殴りてぇ……)

8: 2014/04/20(日) 02:07:13.20
小鳥「今日は帰った方が……」

P「何……大丈夫ですよ……」

千早「おはようございます」

小鳥「千早ちゃん。おはよう」

P「千早か! おはよう!」

小鳥(あ、あれ……顔色が良い……?)

千早「プロデューサー。おはようございます……?」

P「どうしたんだ?」

千早「いえ……プロデューサーから懐かしい感じが……気のせいみたいです」

9: 2014/04/20(日) 02:14:24.25
優「お姉ちゃん、お姉ちゃんですよ!」

P(うるさいなぁ……)

優はPにしか見えていません。

千早「……あの……」

P「この前の服か。似合ってるよ」

千早「そ、そうですか……? やっぱり……私なんかには……」

小鳥「そんな事ないわ! とっても似合ってる! ね、プロデューサーさん!」

P「はい。千早はもっと可愛い服を着るべきだ、せっかく似合うんだからな?」

千早「や、やめて下さい……」

10: 2014/04/20(日) 02:22:26.53 ID:vCIoiekq0
千早「れ、レッスンに行って来ます……!」

小鳥「あ、千早ちゃん……行っちゃいましたね」

P「……そうですね……」

小鳥「うわっ! さっきまで元気だったのに、やっぱり体調が……」

P「アイドルの前でこんな姿見せる訳にはいきませんから……」

小鳥「か、顔色をコントロール出来るもんなんですか……?」

P「プロデュースやってるんで……」

優「照れてるお姉ちゃん。すっごい可愛いくありませんでしたか!?」

P(こ、こいつは……)

小鳥「無理しないでくださいね?」

P「……ありがとうございます」

14: 2014/04/20(日) 10:56:35.04 ID:io3WiamD0
千早「すみません……忘れ物を」

P「おう!」キリッ

千早「それでは……」

P「……」だるっ

優「すっごく面白いですね!」

小鳥「プロデューサーさん? 本当に今日は帰った方が……」

P「いや……仕事が出来ないほどじゃ……無いんで」

小鳥「確かに仕事は出来てますけど……」

P「無理そうなら頼るかも知れません……その時はお願いします」

小鳥「! はい! ドンッと頼っちゃって下さい!」

優「上手く言いましたね」

P(本当に黙ってくれないかな……)

17: 2014/04/20(日) 22:37:25.59 ID:vCIoiekq0
P「Pです。先日、お話しした件ですが……本当ですか! ありがとうございます!」

P「はい! 失礼します……」

小鳥「前にプロデューサーさんが言っていた……」

P「はい! 歌番組の出演が決まりました!」

小鳥「え!? 全国放送されるんですよね? 凄いじゃないですか!」

P「全員と言うわけにはいかないと想いますが……そこは向こう次第です」

優「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん……!」

ガタガタガタ!

小鳥「ひっ! 棚が勝手に!?」

P「じ、地震じゃないですかね! 千早が良いんじゃないかと!」

優「……!」

小鳥「え……? あ、はい。良いと思います!」

18: 2014/04/20(日) 22:50:09.77
優「お兄さんと呼ばせて下さい!」

P(もう呼んでるだろ……)

小鳥「千早ちゃん、喜びますよ」

P「最近、歌の仕事取って来れなかったからなぁ……俺の力不足ですよ」

小鳥「そんな事ないと思いますけど……またネガティブになってますよ?」

P「……」

小鳥「千早ちゃん。最近、歌の仕事じゃなくても嫌な顔しなくなったじゃないですか」

P「……はい。無駄じゃないって事がわかって貰えたので」

小鳥「プロデューサーさんを信頼しているんですよ」

P「……だと嬉しいですね」

19: 2014/04/21(月) 00:14:48.98
小鳥「早いうちに教えてあげた方が良いんじゃないですか?」

P「レッスンから戻って来た時にでも話しますよ」

優「引っ張るだけ引っ張って、お姉ちゃんの可愛い反応を見るつもりですね!」

小鳥「休憩に丁度いい時間ですし、お茶でも飲みません?」

P「俺が淹れますよ」

小鳥「そんな……私が淹れますよ?

P「まあまあ……たまには良いじゃないですか」

小鳥「……それじゃあ……お願いしちゃいます」

P「少し時間を頂きますね」

20: 2014/04/21(月) 00:28:49.06
P「はい。お茶が入りました」

小鳥「ありがとうございます……あれ? 三つありますよ?」

優「……!」

P「……なんとなくですよ」

優「ありがとうございます……まあ、飲めないんですけど」

P「気持ちの問題だよ」

小鳥「……?」

P「何でもないです」

22: 2014/04/22(火) 01:00:33.32
春香「おはようございます!」

千早「戻りました」

優「!」

P「お、春香も一緒か」

春香「偶然、事務所の前で会っちゃって……」

P「まあ、丁度いいか……例の歌番組から出演のオファーが来たんだ」

春香「ええ!? 例の……って、全国放送の番組ですよね?」

千早「凄い……」

P「まだ具体的な人数は決まっていないが、その一人には千早を指名したいと思う」

千早「……!」

春香「凄いよ! 千早ちゃん!」

23: 2014/04/22(火) 01:02:03.18
P「受けてくれるか?」

千早「も、勿論でしゅ……!」

P「……しゅ?」

千早「ち、違いました! 勿論です!」

優「噛んだ、絶対に噛んだよね。お姉ちゃん」

P「向こう次第だが、場合によっては春香にフォローを頼むかも知れない」

春香「任せて下さい! 千早ちゃん、一緒に頑張ろうね!」

千早「ありがとう……春香」

P「これ程のチャンスは滅多に無い。最高の状態で挑めるよう、心掛けてくれ」

千早「はい!」

優「嬉しそうな顔するなぁ……」

P「ああ……そうだな」

24: 2014/04/22(火) 01:08:18.65
千早「そうと決まれば……」

P「無茶はしないようにな?」

千早「わ、わかってます……」

P「……」じー

千早「ちょっとだけ……無茶するつもりでした……」

P「それで体を壊したら元も子もないだろ?」

千早「……はい」

春香「流石はプロデューサーさん! 千早ちゃんの事をよくわかってますね」

P「まあ、プロデューサーだしな……全部、という訳にはいかないけどな」

春香「私の事もわかってくれてますか?」

P「春香は特に分かりやすいからな」

春香「ちょっ……どういう意味ですか、それ!?」

千早「ふふふっ……」

26: 2014/04/23(水) 09:21:42.36
P「なぁ……」

優「はい?」とおりぬけーの

P「いつまで憑きまとう気だ?」

優「お兄さんが約束してくれるまで、かな」

P「……勝手な奴だな」

優「幽霊は自己中心なんですよ」

P「だと思っていたよ」

響「貴音。どうしたんだ?」

貴音「面妖な面妖な面妖な面妖な……」ぶつぶつ

27: 2014/04/23(水) 09:23:55.16
優「お姉ちゃん。いい顔するようになりましたね……」

P「……まぁ、そうだな」

優「僕が守護霊してた時は、ずっと思い詰めた顔してましたけど……」

P「……君が守護霊をやめたのは、安心出来たからか?」

優「そういうことです。今のお姉ちゃんなら、僕が憑いている必要ありませんから」

P「そして今は俺に憑いている、と」

優「お兄さんが約束してくれたら、すぐにでも成仏しますけど」

P「プロデューサーとしては約束出来ないな」

優「えー」

貴音「落ち着くのです。落ち着くのです。落ち着くのです……」ぶつぶつ

響「た、貴音……? な、何で自分を抱き締めるんだ……?」

28: 2014/04/23(水) 09:29:15.18
感じてるのかww

29: 2014/04/23(水) 09:43:02.16
流石の貴音も見えるわけではないのか

30: 2014/04/23(水) 10:13:55.92
小鳥「プロデューサーさん、お疲れ様です」

P「音無さんもお疲れ様です」

小鳥「はい。お先に失礼しますね」

優「こんな遅くまで大変ですね」

P「まぁ、好きでやってるからな」

優「よっ! 社畜!」

P「帰り、ビ○クカメラに寄るか」

優「何か用でも?」

P「射影機でも買おうかなっと」

優「あはは……ご冗談を……」

32: 2014/04/23(水) 17:55:37.93
携帯「電話には誰も出んわ……ふふっ」

優「ぶはっ!?」

P(ん……千早から電話?)

優「……!(爆笑中)」

P「どうした?」

千早「プロデューサー……帰ったら……私の部屋が荒らされていて……」

P「何!?」

優「あっははは……!」

P(うるせえ!)

千早「あの……そこに誰か……? 笑い声が……」

P「今すぐ行くから、待ってろ!」

33: 2014/04/23(水) 18:01:11.58
P「千早!」

千早「プロデューサー……!」

P「これは酷い有様だな……」

優(あれ……?)

P「大丈夫か? 怪我してーー」

千早「あの……私が帰った時には誰もいませんでしたから……」

P「そ、そうだったな……」

千早「私……怖いです」

P「そうだよな……今日は近くのホテルにでもーー」

千早「一人になりたくありません……」

36: 2014/04/24(木) 09:49:45.30
P「そ、そうだよな……小鳥さんに……いや、今からだと迷惑か?」

千早「プロデューサーが良いです……」

P「いや、いくら何でも……」

千早「……」

優「……」

P「……わかった。俺の家で良いんだな?」

千早「い、良いんですか……?」

P「一人になりたくないんだろ? 仕方ないさ」

P(姉弟揃って同じ目されたら、断れる訳ないだろ……)

P「警察に連絡してからになるから、遅くなるけど問題ないな?」

千早「……はい!」

37: 2014/04/24(木) 09:50:37.13
千早「ここがプロデューサーの家……」

P「適当に寛いでいてくれ」

優「辺りにそれぽい人たちが居たので、ポルターガイストで追い払いました」

P(もう空き巣の事がバレてるのか? ちょっと甘く見てたな……千早狙いとは限らないけど)

千早「我が儘言って……すみませんでした」

P「あんな事があったら、怖くもなるよ」

千早「プロデューサー……」

P「シャワー浴びるか?」

千早「え!?」

優「……」

P「何でそんなに驚くんだよ……」

千早「そ、そうですね……頂きます……」

38: 2014/04/24(木) 17:53:11.33
優「……お姉ちゃん。シャワー浴びてますね」

P「……そうだな」

優「ちょっと、翔ーーじゃない。お手洗いに……」

P「……待て。お前、幽霊だろ」

優「……そうですか」

P「……」

優「そこまでして見る物でもありませんでした」

P「お前、千早の事好きじゃないだろ?」

39: 2014/04/24(木) 17:54:54.78
優「可笑しな事を言いますね? 好きじゃなければこんな一生懸命になりませんよ」

P「そ、そうか……」

優「ぷぷっ……僕、幽霊なのに一生懸命って……!」

P「……」

優「失礼しました。僕は愛があるから言って良いんです」

P「……」

優「引かないで下さい」

P「……ちょっと聞きたい事があるんだが」

優「……何ですか?」

40: 2014/04/24(木) 18:12:57.86
優君うざすぎワロタ

41: 2014/04/24(木) 21:59:35.57
P「千早の部屋を荒らしたのは君だろ?」

優「……どうしてそう思うんですか?」

P「君の千早への溺愛にぶりにしては、随分大人しいと思ってな」

優「……半分は正解です」

P「半分?」

優「僕がしたのは、微妙に家具の位置を変えただけです」

P(地味に嫌だな……)

優「動機はそうすればお姉ちゃんが、お兄さんを頼るだろうと」

P「……春香や他に頼る可能性もあるだろ?」

優「ですね。これは一つの賭けでした」

42: 2014/04/24(木) 22:01:50.94
優「お姉ちゃん自分の気持ちに気づいていないと思うんです」

P「……気持ち、か」

優「ですが、今回でお姉ちゃんは気づけたと思います」

優「どうして自分が真っ先にプロデューサーを頼ったのか……それを今、考えてるでしょう」

優「そして気づく筈です。自分の気持ちに……」

P「お節介過ぎないか?」

優「幽霊は身内に対してこんなもんですよ?」にこにこ

P「……だと思っていたよ」

46: 2014/04/25(金) 22:12:19.04
千早「あの……シャワーありがとうございました」

P「いや、良いよ……そろそろ寝た方が良いんじゃないか?」

千早「……それでは私はソファーに」

P「つべこべ言わずにベッドに行け」

千早「ですが……いえ、ありがとうございます」

P「あんまり寝心地は良いとは言えないが……ゆっくりと休んでくれ」

千早「はい……プロデューサー。おやすみなさい」

P「おやすみ」

優「……」

P「余計な事はするなよ?」

優「僕を何だと思っているのかなぁ……しませんよ」

47: 2014/04/25(金) 22:27:38.89
千早(このベッド……プロデューサーの匂いがする……当たり前なのだけど……)

千早(美希が知ったら何て言われるのかしら……言えやしないのだけど……)

千早(プロデューサーの家……懐かしい気配がする……気のせいなの……?)

千早(それとも……あなはここに居るの……?)

千早(いいえ……そんな訳ないわよね……)

千早(……優)

48: 2014/04/26(土) 21:29:44.09
「……優」

お姉ちゃん……泣いてるの? 僕が死んじゃったから?

「優、優……!」

お姉ちゃん、泣かないで……。

「歌うから……ちゃんと歌うから……聞いてよ……優……」

僕が守るから……僕は死んじゃったけど……。

「……優」

お姉ちゃんが心の底から笑える日が来るまで……僕がお姉ちゃんを守るから。

泣かないで。

49: 2014/04/26(土) 21:38:44.70
千早「おはようございます。プロデューサー」

P「おはよう」

千早「目の下にクマが出来てますよ?」

P「え、本当か!?」

千早「出来てませんけど……また寝れませんでしたね?」じとー

P「うっ……鋭いなぁ。千早は」

千早「私達には無茶するなっと煩く言っておきながら、それはどうかと思いますが……」

P「大人は良いんだよ……あ、すみません」

千早「……まだ時間はありますね?」

P「いや……少し早く出ないと……」

千早「少し電話しますね」

P「……え?」

50: 2014/04/26(土) 21:44:37.13
千早「社長ですか?」

P「!」

千早「朝早くすみません……はい。プロデューサーの事で話がーー」

P「!?」

千早「はい……ありがとうございます……では、その様に」

P「……」

千早「プロデューサー? 時間出来ましたよ」

P「」

千早「これで少し休めますね……それで……その……」

千早「私の膝で良ければ……どうぞ……」

52: 2014/04/27(日) 18:44:36.26
P「……」

千早「……」

P「……」

千早「あの……プロデューサー……?」

千早「何か言って下さい……恥ずかして……」

P「膝、気持ち良いとかか?」

千早「……!」

千早「な、何を言っているんですか……も、もう……」

P「恥ずかしがるなら……」

千早「最初からしなければ良い、ですか?」

千早「恥ずかしいけど……嫌ではありませんから……」

53: 2014/04/27(日) 18:55:23.66
P「……」

千早「プロデューサー?」

P「……」

千早「眠ったのね。無茶ばっかりしてるから……仕方のない人……ふふふ」

千早「……そう言えば、こんな無防備のプロデューサーを見るの初めてね」

千早「……」つんつん

P「……ん……」

千早「!」

P「やめるんだ……美希……それはおにぎりじゃない……石鹸……だ……」

千早「……寝言みたいね」

千早「少しの間ですけど……おやすみなさい。プロデューサー」

54: 2014/04/28(月) 00:06:03.21
ーー事務所。

P「遅くなってすみません」

小鳥「良いんですよ。社長から話は聞いてますし、もう少し私を頼ってくださいね?」

P「いや、甘える訳にはーー」

千早「……」じー

P「……たまに甘えるかも知れません」

小鳥「あ、なるほど……うふふ」

千早「な、何ですか……?」

小鳥「頑張ってね、千早ちゃん」

千早「!?」

55: 2014/04/28(月) 00:18:05.22
優「どうも」

P「……何処に行ってたんだ?」

優「僕は空気を読める幽霊なんで……少し野暮用に」

P「野暮用?」

優「……つまらない用事ですよ」

P「……そうか」

優「少し顔色良くなりました?」

P「千早のお陰で……音無さんの生暖かい視線が気になるけど、体調は良いよ」

優「お兄さんは気づいていなかったでしょうけど、お兄さん今にも倒れそうだったんですよ?」

P「……そんなにか?」

優「幽霊でも心配になるぐらいに」

P「マジか……気をつけるよ」

優「そうして下さい」

57: 2014/05/16(金) 11:31:39.56
優「僕の部屋……あの時のまま……」

優「僕のせいだ……僕が父さん……母さん……お姉ちゃん、家族をバラバラにしちゃった……」

優「……ごめんなさい」

優「せめて……お姉ちゃんは幸せに……」

59: 2014/05/19(月) 16:22:33.59
千早「ーー♪」

春香「千早ちゃん」

千早「春香、どうかしたの?」

春香「何かいい事でもあったのかなぁーって」

千早「べ、別に何も……」

春香「ふーーん……そうなんだ♪」

千早「春香? 何をニヤニヤして……」

春香「千早ちゃんって、わかりやすいよね」

千早「ちょっと……春香? それは……」

春香「……頑張ってね」

千早「!?」

62: 2014/05/30(金) 12:01:11.70
千早「は……春香……?」

春香「バレバレだよ。千早ちゃん」

千早「……」

春香「千早ちゃんはどうしたいの?」

千早「わからないわ……」

春香「……私ね。千早ちゃんとは対等な友達でいたいから、待ってるね」

千早「春香? それはどういう……」

春香「あ、休憩時間終わりだよ」

千早「え、ええ……」

63: 2014/05/30(金) 15:20:08.84
優「外回りも大変なんですね……じっとしてても仕事は入って来るでしょうに」

P「なるべくは自分で探したいんだよ……そう言えば、普段は何してるんだ?」

優「ポルターガイストを起こして遊んでますよ? ここの皆さんは、いい反応してくれてーー」

P「幽霊が出るプロダクションなんて笑えないから、やめてくれ……」

優「えー」

P「本当にこいつ、どうしてやろうか……」

優「冗談ですって……あ」

P「事務所の前に誰か……?」

優「ーーさん」

P「すみません。事務所に何か……?」

??「……え?」

64: 2014/05/30(金) 19:01:49.76
??「あなたは……」

P「私はこの765プロのプロデューサーをしている……」

??「ああ……あなたが」

P「……?」

??「たまに連絡してくると思ったら、あなたのことばかりなんですよ?」

P「アイドルのご家族の方ですか?」

??「はい。如月千早の母ーー如月千種と言います」

P(優君の姿が見当たらない……どこに行った?)

P「そうですか……千早に用があるなら連絡しますが」

千種「近く寄ったついでに、あの子の居場所を見ようと思っただけですから……これで」

P「……そうですか。わかりました」

65: 2014/05/30(金) 19:40:49.64
優「……行きましたか?」

P「……何で隠れてるんだ?」

優「あれですよ。暫く実家に顔を見せてないと、親に会いづらくて、見かけても隠れちゃう……みたいな」

P「……俺にしか見えないんじゃないのか?」

優「まあ、基本的には……幽霊は姿を見せる相手を選べますのでーーなんとなくですよ」

P「……そうか」

優「……はい。そうです」

67: 2014/06/05(木) 10:00:07.94
P「……千早から大体の話は聞いている」

優「……」

P「すれ違っていた時間は長かったけれど、最近はメールも電話も出来ているって」

優「…….ですね。だから、僕はお姉ちゃんから離れることにしたんです」

P「……」

優「お兄さんが考えている通りですよ。僕はただ、この場に留まる理由が欲しかったーーだけど」

優「お姉ちゃんに幸せになって欲しいーーそれも事実です」

P「……そうか。今日は帰ろう」

優「帰るなら、あのゲームの続編買いましょうよ! 零っていうの」

P「……」

68: 2014/06/05(木) 14:14:00.64
千早「……春香の言った通りね」

千早「私も……そろそろ踏み出さないと」

ポパピプペ

千早「……もしもし」

千早「はい……プロデューサー。今、時間ありますか?」

69: 2014/06/05(木) 14:28:11.71
千早「……」どきどき

千早「……」きょろきょろ

P「千早!」

千早「プロデューサー」

P「すまない。待たせたな」

千早「いいえ……急に呼び出したのは私ですから……それに、早いぐらいです」

P「そうか……それで、何があったんだ?」

千早「少し……一緒に歩きませんか?」

P「……わかった」

70: 2014/06/05(木) 14:34:37.80
千早「この時間だと……この広場もあまり、人がいませんね」

P「……」

千早「……プロデューサーには感謝しています」

P「それは俺もだよ」

千早「……歌しかなかった私に、色んな物を貰いました……思い出も貰いました……力を貰いました」

P「千早?」

千早「時間か掛かりました……憧れなのか、恩人に対する感情なのか……でも、漸くわかりました」

千早「……プロデューサー」

71: 2014/06/05(木) 14:39:05.45
千早「如月千早は……あなたのことが好きです」

千早「ずっと……側に居させて下さい……」

P「……千早」

千早「ふふふ……恋愛漫画の主人公を大袈裟っと思ったことがありますがーーこんなにも、ドキドキする物なんですね」

P「千早……俺は……」

千早「返事は……まだしないでください」

72: 2014/06/05(木) 14:46:44.20
P「……え?」

千早「どの返事を貰っても……私は弱くなってしまいます」

千早「それでも……隠し続けられそうにもありませんでした」

P「……」

千早「返事は……私がトップを取って、世界中にこの歌を届かせられるようになってからでお願いします」

P「……勝手だな」

千早「……すみません」

P「わかった。その時まで、千早の気持ちは預かっておく……それで良いな?」

千早「はい……ありがとうございます……それともう一つ良いですか?」

P「まだあるのか?」

千早「いえ……プロデューサーにではなく……」


73: 2014/06/05(木) 17:21:50.84
千早「姿は見えないけれど……そこに居るのでしょう?」

千早「……優」

優「……」

78: 2014/06/06(金) 10:09:29.95
P「……」ちらっ

千早「……プロデューサーには見えているんですか?」

P「……すまない」

千早「良いんです……私が逆の立場でも、そうしてましたから」

優「……」

千早「優は何か言ってますか?」

P「いいや……さっきから、黙ったままだ」

千早「そうですか……」

79: 2014/06/08(日) 18:49:04.75
千早「……優」

千早「何も言わなくても良いから……聞いて」

優「……」

千早「……ごめんなさい」

優「!?」

千早「ずっと謝りたかったの……優に」

優「……お姉ちゃん」

千早「あの時……優を守れなくて……ごめんなさい」

P「千早……」

80: 2014/06/15(日) 10:47:01.20
千早「あの時……私が身を挺してたら、優を守ってあげられた……」

千早「でも、動けなかったの……優が車に引かれるのを、黙って見ているしか出来なかった……」

千早「……何か出来たかも知れないのに、私は何も出来なかった……」

千早「優……守ってあげられなくて……ごめんなさい……」

81: 2014/06/15(日) 10:53:33.96
僕は勘違いをしていた。

お姉ちゃんは、死んじゃった僕と同じぐらい……もしかして、それ以上に苦しんでいたのも知れない。

ずっと側に居たのに、気づけなかった……気づかないフリをしていたのかも知れない。

だって……お姉ちゃんは、僕が着いている必要がないぐらいに強かったから。

僕は、お姉ちゃんの側に居る理由が欲しかっただけ……僕だけが、あの時から何も変わっていなかったんだ。

……僕も……強くならないといけない。

84: 2014/06/19(木) 10:12:36.29 ID:9qnxV1zfO
優「お兄さん。お姉ちゃんに目を閉じるように、言って貰えますか?」

P「ん、ああ……千早。優君が」

千早「優が? ……わかりました」

千早「……」

優「……いいよ。お姉ちゃん」

千早「……優?」

優「うん……久しぶり。お姉ちゃん」

千早「優……!」

優「……久しぶり」

千早「会いたかった……ずっと……」

優「……ごめん。その気になれば、いつでも会えたんだけれど」

85: 2014/06/19(木) 10:15:13.88 ID:9qnxV1zfO
千早「いいの……優の気持ちはわかるから……」

優「……うん」

千早「もし……そうしてたら、私は優を縛り付けてしまっていたわ……だから、それで良かったの」

優「……僕も、お姉ちゃんから離れられなくなっていた」

千早「話したいことはいっぱいあるのだけれど……行くのよね?」

優「……うん。お姉ちゃんに、僕はもう必要ないから」

優「……じゃない。僕もお姉ちゃん離れしなくちゃ」

千早「もう行くの?」

優「うん……さっきから、凄く眠たいんだ……幽霊になってから、寝るなんてしたことないから、多分……これが……」

千早「……そう」

86: 2014/06/19(木) 10:17:24.32 ID:9qnxV1zfO
P(優君の姿が透き通って……)

優「ちょっと、怖いかな……手を握って……あ、無理か」

千早「……」

優「ありがとう……」

P「……」

優「……お兄さんも、ありがとう……そして、ごめんなさい」

P「いや……まあ、弟が出来たみたいで、良かったよ」

優「本当の弟にして貰っても、構いませんよ?」

千早「ゆ、優!?」

優「ごめんごめん……あ、そうだ……お兄さん。お姉ちゃんの部屋を荒らした犯人ですけど」

87: 2014/06/19(木) 10:19:31.89 ID:9qnxV1zfO
P「ん? ……ああ……」

優「ストーカーの類じゃなくて、空き巣だったみたいです……住所を調べておきましたので……」

P「……認めるか?」

優「多分、証拠は警察の人が見つけてますし……おど……お話をしたので、すぐに自首すると思います」

P「……そうか。よく分かったな」

優「あの辺りを漂っている人達に聞いたら、すぐでしたよ」

千早「……え?」

優「あ、そろそろ時間のようです」

千早「ゆ、優……ちょっと……その人達って……?」

優「……お姉ちゃん」

千早「……ええ。そうね」

88: 2014/06/19(木) 10:20:53.39 ID:9qnxV1zfO
ーー優。行ってらっしゃい。

ーー行ってきます。お姉ちゃん。

89: 2014/06/19(木) 10:44:49.87
P(別れは意外とあっさりしたものだった。優君の言葉を借りるのなら)

P(幽霊との別れはそういうものなんですよ、か)

千早「ちょっとだけ……少しだけで良いので……泣いても……?」

P「ああ。よく我慢したな」

千早「プロデューサー……私……ちゃんと……お姉ちゃんで居られましたか……?」

P「ああ。強くて、優しい……立派なお姉ちゃんだったよ」

千早「プロデューサー……!」

90: 2014/06/19(木) 10:55:10.14
千早「プロデューサー」

P「うん?」

千早「私がトップアイドルになったら……優の所まで、私の歌を届けることが出来るでしょうか」

P「ああ。きっと……できる」

千早「プロデューサー? 手を繋いでも……」

P「おい……」

千早「ふふふ……冗談です。もうちょっとだけ……プロデューサーに甘えたいっと、思っただけですから」

P「はぁ……行くか」ぎゅっ

千早「あ……はい!」

91: 2014/06/19(木) 11:04:55.83
P(例のテレビ番組に出た千早。結果は大成功……今では、様々な歌番組に出ている)

P(他のアイドルも千早に負けず劣らず活躍。今やみんなが引っ張りだこだ)

P「よし、このまま突っ走るか!」

??「……あんたが響のプロデューサーさん?」

P「はい?」

響父「響の父です」とおりぬけーの

P「」

終わり。

93: 2014/06/19(木) 11:09:14.41 ID:9qnxV1zfO
おまけ

悪徳「チッ……飯になるネタないもんかね……あん?」

千早「少しだけ……泣いてもいいですか……?」

P「ああ」

悪徳「へっへへ……」

悪徳「……」

悪徳「チッ……」

悪徳「女の涙で稼いだ金で飯なんか食ったら……腹、壊すわな……」

悪徳「ああー……やってらんねぇ」

おまけ終わり。

95: 2014/06/19(木) 11:27:06.38
乙!
すごいよかった!

引用元: 如月優「どうも」P「え」