1:2020/05/17(日) 02:15:14
ティファ「ふたりとも、私に合わせて操作してね」
バレット「ああ」
クラウド「わかった」
ティファ「最初の入力、いってみよう。せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
ティファ「あれ、失敗?」
バレット「俺は間違えてねえぞ」
クラウド「すまない……オレだ」
ティファ「気にしないで。もういっかいやろう」
クラウド「ああ」
ティファ「頑張ろうね。じゃあ次、いくよ? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「あっ……」
ティファ「……大丈夫、落ち着いてね」
バレット「ああ」
クラウド「わかった」
ティファ「最初の入力、いってみよう。せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
ティファ「あれ、失敗?」
バレット「俺は間違えてねえぞ」
クラウド「すまない……オレだ」
ティファ「気にしないで。もういっかいやろう」
クラウド「ああ」
ティファ「頑張ろうね。じゃあ次、いくよ? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「あっ……」
ティファ「……大丈夫、落ち着いてね」
3:2020/05/17(日) 02:19:34
―――数十分後
ガチャン
ビー 『×』
バレット「おいまたかよ! 何回失敗すりゃ気が済むんだ! ああん!?」
ティファ「バレット! 怒鳴らないで!」
バレット「けどよ! いまのところ、ぜーんぶコイツのミスじゃねえか!」
クラウド「……」
ティファ「冷静になろう? 興奮すると、うまくいかないから……」
バレット「興奮してようがしてまいが、普通にできんだろ! こんなもん!」
バレット「ティファの音頭に合わせてレバーを倒すだけだぞ? 子供でもできらあ」
バレット「どうしてこんな簡単なことが、元ソルジャー様にできねえんだ?」
クラウド「……だって…………」
ティファ「ねえ、クラウドを責めないであげて。誰にだって苦手なことはあるよ」
バレット「チッ……」
ティファ「クラウド、大丈夫?」
クラウド「ああ……問題ない」
ティファ「じゃあ、気を取り直して。もう一回、やってみよう。せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「ングッ……!」
ティファ「……」
ガチャン
ビー 『×』
バレット「おいまたかよ! 何回失敗すりゃ気が済むんだ! ああん!?」
ティファ「バレット! 怒鳴らないで!」
バレット「けどよ! いまのところ、ぜーんぶコイツのミスじゃねえか!」
クラウド「……」
ティファ「冷静になろう? 興奮すると、うまくいかないから……」
バレット「興奮してようがしてまいが、普通にできんだろ! こんなもん!」
バレット「ティファの音頭に合わせてレバーを倒すだけだぞ? 子供でもできらあ」
バレット「どうしてこんな簡単なことが、元ソルジャー様にできねえんだ?」
クラウド「……だって…………」
ティファ「ねえ、クラウドを責めないであげて。誰にだって苦手なことはあるよ」
バレット「チッ……」
ティファ「クラウド、大丈夫?」
クラウド「ああ……問題ない」
ティファ「じゃあ、気を取り直して。もう一回、やってみよう。せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「ングッ……!」
ティファ「……」
4:2020/05/17(日) 02:22:10
バレット「おいおい、わかってんのか!? ティファに、合わせて、レバーを、倒す! それだけだ!!!」
クラウド「……わ、わかってる……」
バレット「わかってんならできんだろ!?」
ティファ「バレット! やめて! 今は互いに協力し合って、この困難を乗り越えないと!」
バレット「困難にしてんのはクラウドだぞ!」
クラウド「………………すまない……」シュン
ティファ「クラウド……」
クラウド「…………少し……時間をくれ……瞑想したい」
バレット「お、おい」
ティファ「ほら……クラウド、あんなに落ち込んじゃった。バレットのせいだからね」
バレット「……わーったよ、クソ! はぁ…………とにかくだ、いったん成功させることは忘れてだな」
バレット「コイツの問題点を洗おう。そこから始めねえと、終わらねえから」
ティファ「そうだね」
クラウド「……わ、わかってる……」
バレット「わかってんならできんだろ!?」
ティファ「バレット! やめて! 今は互いに協力し合って、この困難を乗り越えないと!」
バレット「困難にしてんのはクラウドだぞ!」
クラウド「………………すまない……」シュン
ティファ「クラウド……」
クラウド「…………少し……時間をくれ……瞑想したい」
バレット「お、おい」
ティファ「ほら……クラウド、あんなに落ち込んじゃった。バレットのせいだからね」
バレット「……わーったよ、クソ! はぁ…………とにかくだ、いったん成功させることは忘れてだな」
バレット「コイツの問題点を洗おう。そこから始めねえと、終わらねえから」
ティファ「そうだね」
5:2020/05/17(日) 02:25:37
ティファ「じゃあ、いい? 今は本番じゃないと思って、気楽にね?」
クラウド「わ、わかった」
ティファ「改めて説明するけど、私に合わせて、このレバーを操作するの」
クラウド「ああ」
ティファ「できそうかな?」
クラウド「大丈夫だ」
バレット「本当かよ……」
ティファ「さ、練習のつもりで、やってみよう! いくよ? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「ハウッ……!」
ティファ「大丈夫! クラウド、今は練習のつもりでやったんだから。失敗してもいいんだよ?」
クラウド「そうなのか……? バレットは怒鳴らないのか……?」
バレット「ど、怒鳴らねえよ……」
ティファ「えーっと……ひとつ気になったのは……レバーを操作するタイミングが私よりも遅いみたい」
バレット「なるほどな。それが分かりゃ、こっちのもんだ。おいクラウド。今までよりも速く、レバーを倒せ」
クラウド「わかった」
クラウド「わ、わかった」
ティファ「改めて説明するけど、私に合わせて、このレバーを操作するの」
クラウド「ああ」
ティファ「できそうかな?」
クラウド「大丈夫だ」
バレット「本当かよ……」
ティファ「さ、練習のつもりで、やってみよう! いくよ? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「ハウッ……!」
ティファ「大丈夫! クラウド、今は練習のつもりでやったんだから。失敗してもいいんだよ?」
クラウド「そうなのか……? バレットは怒鳴らないのか……?」
バレット「ど、怒鳴らねえよ……」
ティファ「えーっと……ひとつ気になったのは……レバーを操作するタイミングが私よりも遅いみたい」
バレット「なるほどな。それが分かりゃ、こっちのもんだ。おいクラウド。今までよりも速く、レバーを倒せ」
クラウド「わかった」
6:2020/05/17(日) 02:30:00
ガチャン
ビー 『×』
バレット「おい」
クラウド「は、速くやった…………」
ティファ「……ん~と、根本的に遅いというか……」
ティファ「私の手の動きを見てから、レバーを動かしてる気がするんだけど……」
クラウド「……そ、それだと、まずいのか……?」
バレット「ああ!? ティファに合わせてレバーを動かさなきゃなんねーんだぞ!?」
バレット「ティファの動きを見てから動かしたんじゃ、ワンテンポ遅れて当たり前じゃねえか!!!」
クラウド「怒鳴らないでくれ…………」
ティファ「バレット!」
バレット「へいへい……」
ティファ「でも……ごめん、バレットの言うとおりだよ。私と『同時に』やらないと意味が無いから……」
クラウド「そう言われても……無理だ……」
ティファ「どうして?」
クラウド「だって……ティファがレバーを上げるのか下ろすのか、見て判断しないと……」
ティファ「え?」
バレット「いや……画面の表示を見れば分かんだろ?」
クラウド「…………………………画面???」
ビー 『×』
バレット「おい」
クラウド「は、速くやった…………」
ティファ「……ん~と、根本的に遅いというか……」
ティファ「私の手の動きを見てから、レバーを動かしてる気がするんだけど……」
クラウド「……そ、それだと、まずいのか……?」
バレット「ああ!? ティファに合わせてレバーを動かさなきゃなんねーんだぞ!?」
バレット「ティファの動きを見てから動かしたんじゃ、ワンテンポ遅れて当たり前じゃねえか!!!」
クラウド「怒鳴らないでくれ…………」
ティファ「バレット!」
バレット「へいへい……」
ティファ「でも……ごめん、バレットの言うとおりだよ。私と『同時に』やらないと意味が無いから……」
クラウド「そう言われても……無理だ……」
ティファ「どうして?」
クラウド「だって……ティファがレバーを上げるのか下ろすのか、見て判断しないと……」
ティファ「え?」
バレット「いや……画面の表示を見れば分かんだろ?」
クラウド「…………………………画面???」
8:2020/05/17(日) 02:34:07
画面!?
9:2020/05/17(日) 02:34:09
ティファ「ここの画面に、矢印が表示されてるでしょ? 私はこの指示通りに倒すから――」
クラウド「……! そういうことか……! この矢印の向きに倒すわけか……」
バレット「わかってなかったのかよ!!!」
クラウド「ティファを見るのに夢中でまったく気づかなかった……」
ティファ「ふふっ、まあまあ、これで失敗の原因もわかったんだし。次は大丈夫だね」
バレット「おうよ! とっとと片づけて、外に出ようぜ!」
クラウド「ああ」
ティファ「それじゃあ、いくよ? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「ンッ!」
バレット「なんでだああああああああああああああああああああ」
ティファ「…………うーん」
クラウド「……! そういうことか……! この矢印の向きに倒すわけか……」
バレット「わかってなかったのかよ!!!」
クラウド「ティファを見るのに夢中でまったく気づかなかった……」
ティファ「ふふっ、まあまあ、これで失敗の原因もわかったんだし。次は大丈夫だね」
バレット「おうよ! とっとと片づけて、外に出ようぜ!」
クラウド「ああ」
ティファ「それじゃあ、いくよ? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「ンッ!」
バレット「なんでだああああああああああああああああああああ」
ティファ「…………うーん」
10:2020/05/17(日) 02:34:48.032 ID:S6jC2vzZd.net
ティファ優しい
12:2020/05/17(日) 02:37:21
バレット「はぁ……」
ティファ「……ふぅ」
バレット「…………」
ティファ「…………」
クラウド「静まり返るのは……やめてくれ…………」
バレット「どうすんだよ。タイミングの問題じゃなかったのか?」
クラウド「さっきは……間違いなく、ティファと同時にやったんだ……」
クラウド「信じてくれ……本当に、同時にやった……元ソルジャーの反射神経をフル活用した……」
ティファ「うん……タイミングはバッチリだったよ。でも……その……」
バレット「なんだよ」
ティファ「クラウド……矢印の向きと逆にレバーを倒してたから……」
クラウド「なに……?」
バレット「『なに……?』じゃねえだろ……なんでそこを間違えられるんだよ……」
ティファ「……」
クラウド「……ティファ? 怒ったのか?」
ティファ「……え? ううん。大丈夫。……ごめん、でも、ほんの少しだけ、疲れちゃったかも……」
クラウド「……」アセアセ
ティファ「……ふぅ」
バレット「…………」
ティファ「…………」
クラウド「静まり返るのは……やめてくれ…………」
バレット「どうすんだよ。タイミングの問題じゃなかったのか?」
クラウド「さっきは……間違いなく、ティファと同時にやったんだ……」
クラウド「信じてくれ……本当に、同時にやった……元ソルジャーの反射神経をフル活用した……」
ティファ「うん……タイミングはバッチリだったよ。でも……その……」
バレット「なんだよ」
ティファ「クラウド……矢印の向きと逆にレバーを倒してたから……」
クラウド「なに……?」
バレット「『なに……?』じゃねえだろ……なんでそこを間違えられるんだよ……」
ティファ「……」
クラウド「……ティファ? 怒ったのか?」
ティファ「……え? ううん。大丈夫。……ごめん、でも、ほんの少しだけ、疲れちゃったかも……」
クラウド「……」アセアセ
13:2020/05/17(日) 02:37:49
やめなよ
17:2020/05/17(日) 02:41:18
ティファ「とにかく……レバー操作を攻略しないことには、外に出られないんだもんね。頑張ろう」
クラウド「あ、ああ……頑張ろう」
バレット「頼むぞ、ホントに……」
ティファ「いくよ? …………せーの」
ガチャン
ビー 『×』
バレット「予想はしてたからな」
ティファ「うん」
クラウド「……………………本当に、その……」
バレット「クラウド。矢印の方向にレバーを倒すんだ」
ティファ「私のタイミングに合わせてね」
クラウド「わ、わかってる……」
バレット「よし、もう一度だな」
ティファ「うん、そうだね」
クラウド「……」ハラハラ
クラウド「あ、ああ……頑張ろう」
バレット「頼むぞ、ホントに……」
ティファ「いくよ? …………せーの」
ガチャン
ビー 『×』
バレット「予想はしてたからな」
ティファ「うん」
クラウド「……………………本当に、その……」
バレット「クラウド。矢印の方向にレバーを倒すんだ」
ティファ「私のタイミングに合わせてね」
クラウド「わ、わかってる……」
バレット「よし、もう一度だな」
ティファ「うん、そうだね」
クラウド「……」ハラハラ
19:2020/05/17(日) 02:45:37
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「……ウウッ」
ティファ「ふぅ……」
クラウド「……」
ティファ「んー……困ったな」
クラウド「……ティファ……やっぱり……怒ったのか……」
ティファ「ううん、ごめん、でも……」
クラウド「……」
ティファ「なんでもない。よーし! 次だね、次!」
ティファ「やろう! さあ! 頑張ろう!」
ティファ「位置についた? いくよ~? はい、せぇーのっ!」
ガチャン
ビー 『×』
ティファ「なんでかなぁーーー!?」
クラウド「ひっ……!」
ビー 『×』
クラウド「……ウウッ」
ティファ「ふぅ……」
クラウド「……」
ティファ「んー……困ったな」
クラウド「……ティファ……やっぱり……怒ったのか……」
ティファ「ううん、ごめん、でも……」
クラウド「……」
ティファ「なんでもない。よーし! 次だね、次!」
ティファ「やろう! さあ! 頑張ろう!」
ティファ「位置についた? いくよ~? はい、せぇーのっ!」
ガチャン
ビー 『×』
ティファ「なんでかなぁーーー!?」
クラウド「ひっ……!」
20:2020/05/17(日) 02:50:40.182 ID:/MDGVffm0.net
ティファ「ごめん、怒ってるんじゃないんだ。単純に、不思議に思ったから」
クラウド「……」
ティファ「クラウドは今、レバーをどっちに動かした?」
クラウド「う、上……」
ティファ「うん。見てたから知ってるよ。でもね、画面の矢印は下を向いてたよね?」
クラウド「あ……ああ」
ティファ「だったら、どうして間違えちゃったのかなって、不思議に思って」
クラウド「……矢印の指示に合わせて、レバーを倒した……つもりなんだが……」
ティファ「『つもり』じゃ……困るかな」
バレット「できてねえから、画面が赤くなってバッテンが表示されてんだろ?」
クラウド「……」
ティファ「……うん。一度、この装置から離れよっか?」
クラウド「あ、ああ……」
バレット「おう」
クラウド「……」
ティファ「クラウドは今、レバーをどっちに動かした?」
クラウド「う、上……」
ティファ「うん。見てたから知ってるよ。でもね、画面の矢印は下を向いてたよね?」
クラウド「あ……ああ」
ティファ「だったら、どうして間違えちゃったのかなって、不思議に思って」
クラウド「……矢印の指示に合わせて、レバーを倒した……つもりなんだが……」
ティファ「『つもり』じゃ……困るかな」
バレット「できてねえから、画面が赤くなってバッテンが表示されてんだろ?」
クラウド「……」
ティファ「……うん。一度、この装置から離れよっか?」
クラウド「あ、ああ……」
バレット「おう」
22:2020/05/17(日) 02:54:38
脳内再生余裕
23:2020/05/17(日) 02:56:10
ティファ「いい? クラウド。今から、私が指さした方向を答えてね?」
クラウド「わかった……」
ティファ「はい」↑
クラウド「上」
ティファ「はい」↓
クラウド「下」
ティファ「じゃあこれは」↓
クラウド「また下だ」
バレット「なんだよ。できんじゃねーか」
クラウド「馬鹿にするな。簡単だ」
ティファ「じゃあ次は……私の右手を握って、私が左手で指さした方向に動かしてみて?」
クラウド「わかった……」
ティファ「いくよ? せーの!」↓
クラウド「……」↑
ティファ「……」
バレット「……」
クラウド「わかった……」
ティファ「はい」↑
クラウド「上」
ティファ「はい」↓
クラウド「下」
ティファ「じゃあこれは」↓
クラウド「また下だ」
バレット「なんだよ。できんじゃねーか」
クラウド「馬鹿にするな。簡単だ」
ティファ「じゃあ次は……私の右手を握って、私が左手で指さした方向に動かしてみて?」
クラウド「わかった……」
ティファ「いくよ? せーの!」↓
クラウド「……」↑
ティファ「……」
バレット「……」
25:2020/05/17(日) 03:00:01
ティファ「クラウド……下って、どっち?」
クラウド「下は……下だ」
ティファ「空と地面。下にあるのは?」
クラウド「地面……」
ティファ「うん、だよね。じゃあ、私の手を、こっち(↓)に動かしてみてくれる?」
クラウド「……わかった…………」
ティファ「……」
バレット「……」
クラウド「……」↑
ティファ「ヒィ……」
バレット「怖くなってきたぜ……」
クラウド「ち、違うんだ……」
バレット「違くねえだろ!?」
ティファ「どうしたらいいのか、もう分からない……」
クラウド「下は……下だ」
ティファ「空と地面。下にあるのは?」
クラウド「地面……」
ティファ「うん、だよね。じゃあ、私の手を、こっち(↓)に動かしてみてくれる?」
クラウド「……わかった…………」
ティファ「……」
バレット「……」
クラウド「……」↑
ティファ「ヒィ……」
バレット「怖くなってきたぜ……」
クラウド「ち、違うんだ……」
バレット「違くねえだろ!?」
ティファ「どうしたらいいのか、もう分からない……」
27:2020/05/17(日) 03:05:54
バレット「おいクラウド、落ち着いて聞け。いいか? 下は、下だ。上は、上なんだぞ?」
クラウド「わ、わかってる……」
バレット「じゃあなんで下を指さしてるのに上にあげんだよ!?」
クラウド「だ、だから……違うんだ……聞いてくれ」
ティファ「うん。ちゃんと聞いてるから……」
クラウド「これは……カメラ操作の影響だ……今、気付いた」
ティファ「カメラ操作……?」
クラウド「オレは、ゲームではいつもカメラ操作を反転させている」
ティファ「……?」
クラウド「つまり……上へ向かせたい時はスティックを下に……下へ向かせたい時は上に……」
バレット「よくわかんねーけど……その癖が、ここで出ちまってたってことか?」
クラウド「すまない……画面を見ながら向きを操作すると、ついな」
ティファ「えーっと……わかった。うん。いや、わかってないんだけど……でも、わかったよ」
クラウド「わ、わかってる……」
バレット「じゃあなんで下を指さしてるのに上にあげんだよ!?」
クラウド「だ、だから……違うんだ……聞いてくれ」
ティファ「うん。ちゃんと聞いてるから……」
クラウド「これは……カメラ操作の影響だ……今、気付いた」
ティファ「カメラ操作……?」
クラウド「オレは、ゲームではいつもカメラ操作を反転させている」
ティファ「……?」
クラウド「つまり……上へ向かせたい時はスティックを下に……下へ向かせたい時は上に……」
バレット「よくわかんねーけど……その癖が、ここで出ちまってたってことか?」
クラウド「すまない……画面を見ながら向きを操作すると、ついな」
ティファ「えーっと……わかった。うん。いや、わかってないんだけど……でも、わかったよ」
28:2020/05/17(日) 03:10:24
なんだっけこのシーン
32:2020/05/17(日) 03:16:43
>>28
シナリオ6の魔航路破壊で脱出する時に扉を開ける作業。右スティックと左スティックを両方同時に指定の上下に動かさないといけないんだけど初見だとわりと難しい
シナリオ6の魔航路破壊で脱出する時に扉を開ける作業。右スティックと左スティックを両方同時に指定の上下に動かさないといけないんだけど初見だとわりと難しい
29:2020/05/17(日) 03:11:53
ティファ「要するに、クラウドは逆に動かしちゃうんだよね。だったら、思った方向の逆に動かせばいいんだよ」
ティファ「逆の逆は正しい向きになるんだから。…………そういうことで、いいんだよね?」
クラウド「……なるほどな」
バレット「何が『なるほど』なんだ……?」
ティファ「じゃあそれを踏まえて、もう一回、やってみよう」
クラウド「ああ……」
ティファ「いくよ? せーの! はい!」↑
クラウド「上……だから、ティファは下を指さしてると思って……」
クラウド「せやっ」↑
ティファ「……あぁ!」
バレット「おぉ!? おいおい! 遂にやったじゃねえか!!!」
ティファ「クラウド、すごい!!! すごいよ!!!」
クラウド「ま、まあな……/// このぐらい、簡単だ」
ティファ「じゃあはやく戻って、ここから脱出しよう!」
バレット「おう!」
ティファ「逆の逆は正しい向きになるんだから。…………そういうことで、いいんだよね?」
クラウド「……なるほどな」
バレット「何が『なるほど』なんだ……?」
ティファ「じゃあそれを踏まえて、もう一回、やってみよう」
クラウド「ああ……」
ティファ「いくよ? せーの! はい!」↑
クラウド「上……だから、ティファは下を指さしてると思って……」
クラウド「せやっ」↑
ティファ「……あぁ!」
バレット「おぉ!? おいおい! 遂にやったじゃねえか!!!」
ティファ「クラウド、すごい!!! すごいよ!!!」
クラウド「ま、まあな……/// このぐらい、簡単だ」
ティファ「じゃあはやく戻って、ここから脱出しよう!」
バレット「おう!」
31:2020/05/17(日) 03:16:06
ティファ「じゃあ、いくよ? 何度目からわからないけど、一応説明しておくと」
ティファ「ここの画面に表示された向きに、レバーを倒すの」
ティファ「私の音頭に合わせて、同時にね」
ティファ「ただし、クラウドは上が表示された場合は下に、下の時は上に」
クラウド「えっと……」
ティファ「上↑の時は下↓に」
クラウド「下↓の時は……上↑だな」
ティファ「まって。今、正しい方向を指さして答えてなかった?」
クラウド「え?」
ティファ「上を指さしてみて?」
クラウド「……」↑
ティファ「……あれ」
バレット「できてんじゃねーか」
クラウド「いや、違うんだ。認識上は上下の認識はできている。画面を見ながら向きを操作しようとすると逆になるだけだ」
クラウド「今も、『上』と聞いて上を指さすのは問題ないが、上向きの矢印を見てレバーを動かすとなると下に動かす」
クラウド「つまり、画面の指示に上が表示されていれば、オレは上を上と認識しているが、レバーは下に動かそうとする」
クラウド「そこを逆手にとって、上が表示された時には下に動かすつもりで、結果レバーを上に動かすということだろう」
ティファ「………………」
クラウド「………………」
ティファ「……………………うん」
バレット「もうわけわかんねーぞ……」
ティファ「ここの画面に表示された向きに、レバーを倒すの」
ティファ「私の音頭に合わせて、同時にね」
ティファ「ただし、クラウドは上が表示された場合は下に、下の時は上に」
クラウド「えっと……」
ティファ「上↑の時は下↓に」
クラウド「下↓の時は……上↑だな」
ティファ「まって。今、正しい方向を指さして答えてなかった?」
クラウド「え?」
ティファ「上を指さしてみて?」
クラウド「……」↑
ティファ「……あれ」
バレット「できてんじゃねーか」
クラウド「いや、違うんだ。認識上は上下の認識はできている。画面を見ながら向きを操作しようとすると逆になるだけだ」
クラウド「今も、『上』と聞いて上を指さすのは問題ないが、上向きの矢印を見てレバーを動かすとなると下に動かす」
クラウド「つまり、画面の指示に上が表示されていれば、オレは上を上と認識しているが、レバーは下に動かそうとする」
クラウド「そこを逆手にとって、上が表示された時には下に動かすつもりで、結果レバーを上に動かすということだろう」
ティファ「………………」
クラウド「………………」
ティファ「……………………うん」
バレット「もうわけわかんねーぞ……」
33:2020/05/17(日) 03:20:58
バレット「とにかくだ! 逆! 逆のつもりになれ!」
クラウド「わかった」
ティファ「矢印が上を向いてたら、下に向いてると思って」
クラウド「ああ」
バレット「下を向いてる時は、上だと思えばいいんだ! だろ!?」
クラウド「そうだ」
ティファ「気を取り直して……いくよ……? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「……………………………………オレじゃないぞ」
バレット「オレがミスった」
ティファ「ごめん、私も……」
クラウド「どうしたんだ……ふたりとも……!」
ティファ「『逆』 『逆』 『逆』 って意識してたら、自分が逆に倒しちゃった……」
バレット「オレもだ、クソ!!! ややこしい!!!」
クラウド「冷静になれ。矢印の指示に合わせて、レバーを倒せばいいだけだ。簡単だろう?」
バレット「お前にだけは言われたくねえんだよ!!!」
ワイワイ ギャーギャー
―――――
――――
―――
プレジデント神羅「…………遅い」
END
クラウド「わかった」
ティファ「矢印が上を向いてたら、下に向いてると思って」
クラウド「ああ」
バレット「下を向いてる時は、上だと思えばいいんだ! だろ!?」
クラウド「そうだ」
ティファ「気を取り直して……いくよ……? せーの!」
ガチャン
ビー 『×』
クラウド「……………………………………オレじゃないぞ」
バレット「オレがミスった」
ティファ「ごめん、私も……」
クラウド「どうしたんだ……ふたりとも……!」
ティファ「『逆』 『逆』 『逆』 って意識してたら、自分が逆に倒しちゃった……」
バレット「オレもだ、クソ!!! ややこしい!!!」
クラウド「冷静になれ。矢印の指示に合わせて、レバーを倒せばいいだけだ。簡単だろう?」
バレット「お前にだけは言われたくねえんだよ!!!」
ワイワイ ギャーギャー
―――――
――――
―――
プレジデント神羅「…………遅い」
END
35:2020/05/17(日) 03:26:42
わかってるのかわかってないのかわからん奴が言う なるほど がよく表現できててよかった
37:2020/05/17(日) 04:36:03
これ表示に気付かないよな
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1589649314
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