1: 2011/10/19(水) 22:02:25.29 ID:1+VdBsmm0
キョン「なっ!?」

ハルヒ「だからダメって・・・こんなとこみくるちゃんや古泉君や有希に見られたら・・・!」

キョン「おい、ハルヒ!お前何言ってやがる!」

ハルヒ「もう、ダメよ。ダメなんだから・・・」

谷口「おいキョン、お前普段涼宮と何やってんだよー」

岡部「あーキョン、クラスメイト同士仲がいいのは大変結構だが、学内ではもう少し節度ある付き合いをな」

クラス「ハハハ」

キョン「いや、だから俺とこいつは何も・・・」

ハルヒ「あ、そんなところまで・・・イヤアアアアアアアア!!!!」

キョン「く・・・このやろっ!」ボカッ

ハルヒ「痛っ!ちょっとキョン何するのよ!せっかく人が良い夢見て・・・ん?」

キョン「・・・」

ハルヒ「ちょっとキョン、みんなこっち見てるわよ。何かあったの?」ヒソヒソ

キョン「・・・」

3: 2011/10/19(水) 22:03:26.20
ほう…

10: 2011/10/19(水) 22:17:24.12 ID:ZU5OuX8Q0
誰も書かないならいっそのこと俺が

14: 2011/10/19(水) 22:23:59.00 ID:ZU5OuX8Q0


岡部「涼宮も起きたみたいだし、続きを始めるぞー」

ハルヒ「キョン、なによこの雰囲気」コソコソ

キョン「ん、いやまあ、なんでもない」

クラス ガヤガヤ

ハルヒ「なによ?何かあったの?」

キョン「なんでもないといってるだろ」

ハルヒ「気分悪いわね・・・」

キーンコーンカーンコーン

岡部「じゃあ今日はここで終わり、みんな気をつけて帰れよ」

16: 2011/10/19(水) 22:29:12.02 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「キョン!ちょっとこっちに来なさい!」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「さっきのことよ!!クラスの連中コッチの方ジロジロみて胸糞悪いわ!」

キョン「おまえが目立って注目浴びるのはいつものことだろうが」

ハルヒ「視線の質が違うのよ!今日のは陰湿な、というかいやらしい目で見てきたヤツがおおかったわ!!」

キョン「考えすぎだろ」

ハルヒ「さっき、アタシが寝てる間に何があったの?」


19: 2011/10/19(水) 22:36:33.52 ID:ZU5OuX8Q0
キョン「世の中には知らなくていいこともあるんだ」

ハルヒ「ふーん、そういう態度とるのね!いいわ、部室で詳しく聞かせてもらうから!」グイ

キョン「おっ、まて!引っ張るな」

谷口「ひゅー、お熱いこって」

国木田「やめなよ、非モテの嫉妬は醜いよ」

朝倉「・・・」

ざわ     ざわ

22: 2011/10/19(水) 22:45:35.15 ID:ZU5OuX8Q0
in 部室

長門「わたしのこと、好き?」

DS「ウン ダイスキ アイシテル」

DS「ナニカ キキタイコト アル?」

長門「何色が好き?」

バタン!!

長門「はぅわ!!」

ハルヒ「あ、有希!今日も早いわね!」

キョン「ドアはゆっくり開けろ、そのうち壊れるぞ」

ハルヒ「壊れたらアンタが直しなさい、そのための雑用でしょ?」

キョン「お前がドアを勢いよくあけるだけで俺の仕事が増えるのか・・・なんて世の中だ」

長門「・・・聞いた?」


23: 2011/10/19(水) 22:50:42.92 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「なにを?」

長門「聞いていないなら別にいい」

ハルヒ「なによ、気になるじゃない」

長門「大したことではない」

キョン「ところで長門、今日は読書しないのか?」

長門「今からするところ」

ハルヒ「あ!キョン!さっきのことについて聞かせてもらうわよ!!」

キョン「あー、えーと、うん。あれはだな・・・」

ガチャ

古泉「こんにちは、みなさんおそろいですか」

29: 2011/10/19(水) 23:03:57.16 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「おはよう古泉君」

キョン「よお」

古泉「部屋の外からも声が聞こえてましたが、何かあったんですか?」

ハルヒ「そうなのよ、さっき教室でね!」

カクカクシカジカシカクイムーブブツケテゴメンナサイ

古泉「そうですか、それで部室で彼から話を聞こうと」

ハルヒ「そうなのよ、理解が速くて助かるわ」

古泉「恐縮です。よければ話が長くなりそうなら飲み物でも買ってきましょうか?朝比奈さんはまだのようですし」チラ

キョン「!」

ハルヒ「気がきくわね、さすが我がSOS団の副団長!」

キョン「なら、じゃあ俺も一緒に買いに行くぞ」

ハルヒ「古泉君!逃げないように見張っててね!」

キョン「心配しなくても逃げないさ、行くぞ古泉」

34: 2011/10/19(水) 23:14:59.86 ID:ZU5OuX8Q0
古泉「さて、話を聞かせてもらいましょうか」

キョン「ああ」

キョン「HR中にな、寝ていたハルヒが寝言で」カクシカ

古泉「なんとぉ…」

キョン「本人に言いづらいだろ、しかも相手が俺ときた」

古泉「僕が涼宮さんの立場だったら耐えられません」

キョン「本当のこと言ったら記憶がなくなるまで殴られそうなんだが・・・」

古泉「事実を教えるのは機関の一員としてはオススメしませんね」

古泉「閉鎖空間がドッカンドッカンきますよ」

キョン「だよなぁ…どうしたものか・・・」

古泉「では、こうするのはいかがですか・・・」

37: 2011/10/19(水) 23:22:24.10 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「で、有希?私たちが入ってきたとき何かとっさに隠してたけど」

長門「!!! なんでもない」

ハルヒ「『はぅわ』って聞こえたんだけど」

長門「それは、その・・・」

ハルヒ「ゲームとか?」

長門「!!」

ハルヒ「その反応ゲームね、以外だわ有希が一人でゲームに熱中するなんて」

長門「そ、そう思って急いで隠してしまった」

ハルヒ「ふーん、で、なんのゲームなの?」

長門「えっと…」

コンコン ガチャ

古泉「ただ今戻りました」




41: 2011/10/19(水) 23:30:14.01 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「待ちわびたわ!キョン、さっさと、ジュースをよこしなさい」

キョン「はいよ」

古泉「そういえば朝比奈さんはまだのようですね」

ハルヒ「そうね、遅いわね、電話掛けてみるわね」ポチポチ

ミンミンミラクル ミックルンルン

ハルヒ「あら、掃除用具入れから音が・・・」

ハルヒ「みくるちゃん?」ガチャ

44: 2011/10/19(水) 23:38:35.97 ID:ZU5OuX8Q0
みくる「あ、みなさんこんにちは」

キョン「あの朝比奈さん?」

ハルヒ「なんで、そんなところにいたの?」

みくる「あのー、えっとぉー」

みくる「以前、ここに入った時にですね・・・落ち着くというかなんというか」

みくる「癖になっちゃって、テヘ」

キョン(かわいいが、ドン引きである)

長門「」

48: 2011/10/19(水) 23:47:12.60 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「はあ、そうなんですか」

長門(聞かれていない?いや、最悪の場合を想定すべき)ガクガク

ハルヒ「じゃあ、朝比奈さんが一番最初だったんですね」

みくる「ええ、そうですよ。ね?ユキ?」

みくる「あと敬語、辞めてくれませんか」

長門(この女、私が本名プレイしてることを知っている、まずい)ガクガク

ハルヒ「そういえば以前ここに入ったって・・・」

キョン「!!!」

みくる「あ!えーっと、キョンくぅん・・・」

ハルヒ「なんで、キョンに助けを求めるんですか」

みくる「き、禁則事項なので!!あと、敬語辞めろ」

53: 2011/10/19(水) 23:56:18.59 ID:ZU5OuX8Q0
ハルヒ「答えてくださいませんか?」

みくる「それは、私の口からは・・・」

コンコン ガチャ

鶴屋「やっほー!みくる、いるかーい?わすれものだよー!!」

みくる(助かった!)

ハルヒ「鶴屋さん!」

鶴屋「どうしたんだい?この空気?ずいぶんピリピリしてるねー!」

ハルヒ「それがね、」

みくる「おーっと、忘れ物とりに行かなきゃ!教室ですよね!一緒に行きましょう鶴屋さん!」グイ

鶴屋「いや、持ってきt、痛い痛い、ずいぶんと力強い」

みくる「いきましょう!!はやく!!」サササー

長門(当面の危機は去った)

56: 2011/10/20(木) 00:05:58.52 ID:SfX9w5OQ0
古泉「スイマセン、急なバイトが入ってしまったので」

キョン「待て、この状況で離脱する気か」ガシッ

古泉「閉鎖空間がそりゃもうドカドカと発生してるので・・・後はよろしくお願いします、例のプランで」コソコソ

キョン「ちょ、頼むからまって!300円あげるから!」

古泉「シーユーアゲイン!!」シュバ

ハルヒ「速いわね」

キョン「クッ・・・ところでハルヒ、教室での件なんだが」

ハルヒ「?ああ、そうだったわね、話しなさい、詳しくね」

キョン「ああ、あれはだな」

60: 2011/10/20(木) 00:15:14.12 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ホームルーム中にお前、爆睡してただろ」

ハルヒ「ああ、そうだったわね」

キョン「見かねた、岡部がだな、起こしてやれって言ってきたもんだから、俺はお前を起こそうとしたんだ」

ハルヒ「ほうほう、それで?」

キョン「そのときだ、お前がとても恥ずかしい寝言を言ったんだ」

ハルヒ「えっ・・・」

キョン「超尿力者がいたら私のところに来なさいって」

ハルヒ「えっ?」

キョン「だから、超尿力者がいたら私のところに来なさいって言ったんだ」

ハルヒ「はぁっ?!!」

64: 2011/10/20(木) 00:27:15.16 ID:SfX9w5OQ0
キョン(古泉、恨むぞ・・・)

キョン「それから、クラスは騒然となった」

キョン「谷口は超尿力者について周りの男たちと熱い議論を交わしていた」

キョン「おまえが感じていた卑猥な視線もそのためだろう」

ハルヒ「うそ・・・私が、そんなこと」

キョン(古泉のプランはここまでだ、ここからのフォローはどうすれば・・・つーか古泉、最低だな)

長門「すこしいい?」

キョン「どうした?」

長門「おそらく、彼女は夢の中で入学時のことを思い出していたのでは」

長門「そして自分自身インパクトのある自己紹介を反芻したのではないかと」

長門「それに寝言である、このことを加味すれば、超能力者を噛んでしまい超尿力者になった」

ハルヒ「な・・・なるほど・・・!!」

キョン(ナイスフォロー)パチパチ

67: 2011/10/20(木) 00:38:18.91 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ああ、だからハルヒ、明日クラスのやつらが茶化してきても無視するんだぞ」

ハルヒ「いやよ!誤解は解かないと!」

キョン「おまえな、教室で尿、尿、ってそんなに連呼したいのか」

ハルヒ「そんなわけないじゃない!!」カァッー

キョン「じゃあ、無視してろ。こんな話なんて数日もすればみんな忘れるさ」

長門「」クイッ

キョン「どうした?」

長門「もう、そとが暗くなってきた」

キョン「ああ、じゃあそろそろ帰るか」

ハルヒ「そうね」

長門(これでよし、ラブプラスに関してこれ以上突っ込まれる前に帰宅する)

71: 2011/10/20(木) 00:49:14.93 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ただいまー」

キョン妹「おかえり、キョンくん!お客さんが来てるよー!」

キョン「? だれだろう」

キョン妹「こっちこっちー」

古泉「どうも」

キョン「古泉・・・」

古泉「どうやら、上手くいったようですね」

キョン「結果的にはな、途中でハルヒの目から光が失われた時はどうかとおもったが」

古泉「僕の中では笑い飛ばしてくれる予定だったんですが」

キョン「長門のフォローが無かったら世界改変されてたぞ、きっと」

古泉「長門さんが?意外ですね」

キョン妹「なんのはなしー?」

キョン「なんでもないさ、あと、ちょっと古泉と出かけてくるから、すぐ戻る」

古泉「お兄さんをお借りしますね」

キョン妹「うん!いってらっしゃい!ごはんできるまでには戻ってきてねー!」

73: 2011/10/20(木) 01:00:24.63 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ただいま」

古泉「」ボロ

キョン妹「おかえりー!・・・え?」

古泉「超能力者と超尿力者でちょっとふざけただけじゃないですか・・・そんなにぶち切れなくても」ボソボソ

キョン妹「ど、ど、どどうしたの?」

キョン「ちょっと、古泉が車にひかれそうになった子供を助けてな」

キョン妹「すごーい!!」

古泉「じゃあ僕はこれでおいとましますね」

キョン「ああ、また明日学校でな」

75: 2011/10/20(木) 01:11:26.95 ID:SfX9w5OQ0
キョン「さてと、飯も食ったし、根回ししとかなきゃな・・・」ポチポチ

プルルルル ガチャ

キョン「もしもし、朝倉か?」

朝倉「あら、キョンくん、珍しいわね、あなたから電話なんて」

キョン「ああ、今日のハルヒのことについてなんだが」

朝倉「今日の涼宮さんの寝言のことね・・・・・・あなた、いつもSOS団でそういうことしてるの?」

キョン「するわけがないだろう、あのハルヒ相手に」

朝倉「ふーん、そっかぁ…で、用は何?頼みごとかなにか?」

キョン「頼み事だ、それとなくでいいからクラスの連中に今日のことは追及したり、茶化したりしないようにいってくれないか」

朝倉「ぇえー、どうしよっかなー」

キョン「たのむ、この通りだ」

朝倉「電話越しだから、どの通りかわからないけど、まあいいわ」

キョン「恩に着る」

朝倉「貸し1つね?」

キョン「ああ、わかった、じゃまた明日な」

78: 2011/10/20(木) 01:23:44.33 ID:SfX9w5OQ0
ハルヒ「なんか、みんなあたしに隠し事してるわね・・・」

ハルヒ「有希の様子も変だったし、みくるちゃんも、古泉君も、キョンも・・・」

ハルヒ「あたしの前では包み隠さず話してほしいんだけどな・・・」

ハルヒ「ふわあー、っと」ネムネム

ハルヒ「スースー」

82: 2011/10/20(木) 01:34:52.74 ID:SfX9w5OQ0
次の日

キョン「この坂はどうにか出来ないものか・・・ふぅ」

ハルヒ「おっはよー!!今日は早いわねキョン!!」

キョン「ああ、昨日は遅くまで起きてたんだが、妹が朝からうるさくてな」

ハルヒ「元気があっていいじゃない妹ちゃん」

キョン「それはそうなんだが、正直すごく眠い」

ハルヒ「そんな遅くまで何してたの?」

キョン(朝倉と昨日のハルヒについて電話してたなんて言わない方がいいよな)

キョン「朝倉と昨日のハルヒについて電話してた」

キョン「!!!」

84: 2011/10/20(木) 01:43:03.84 ID:SfX9w5OQ0
ハルヒ「ふ、ふーん、そうなんだ、仲いいの?」

キョン(べつに、特別仲がいいというわけではないな、昨日はハルヒのために電話しただけだしな)

キョン「べつに、特別仲がいいというわけではないな、昨日はハルヒのために電話しただけだしな」

キョン「!!!」

ハルヒ「え?あたしのため・・・?」

キョン「す、、スマンハルヒ、急用ができた!!先に行く!!」シュバ

ハルヒ「ちょっと!詳しく教えなさいよ!!」

ハルヒ「案外、速いのね、ウチの男性陣」

-----

キョン「どうなってやがる!!」

86: 2011/10/20(木) 01:51:08.22 ID:SfX9w5OQ0
in 文芸部室

ガチャ

キョン「古泉!!」

古泉「来るころだと思ってました」

キョン「これはどういうことだ!説明してくれ!」

古泉「落ち着いてください、昨日誰かさんに路地裏に連れ込まれてボコボコにされた傷が癒えてないのですから」

キョン「それはしらん」

長門「とにかく、状況の説明を」

みくる「ふぇえー」

古泉「わかりました」

89: 2011/10/20(木) 02:04:07.64 ID:SfX9w5OQ0

キョン「ハルヒの前では思考が駄々漏れになってしまってるんだが」

古泉「ええ、そうでしょう」

古泉「この事象は昨日の一件と関係しているのでしょう」

キョン「ハルヒの寝言の件か・・・」

古泉「それも一因でしょう、それに加え、朝比奈さんの発言も今回の一因です」

長門(おそらく私のラブプラスの件も)

みくる「じゃあきっと、長門さんのラブプラスの件も・・・」

長門「!!!」

長門「おい」

94: 2011/10/20(木) 02:24:03.00 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ラブプラスって・・・」

古泉「そっちの人だったんですね・・・」

長門「やめろ、こころをえぐるな。それより話を進めろ」

古泉「あ、はい」

古泉「きっと涼宮さんはこう思ったのでしょう、『なんかぁー、みんな隠し事ぉ多くない?みたいなー。せめてー団長のぉアタシの前ぐらい隠し事せずに打ち明けてくれてもぉいいのにーみたいなー』」

キョン「ハルヒはそんなギャル口調使わない」

古泉「それはさておき、きっとこういう理由であなたの思考が駄々漏れになってしまったのでしょう」

キョン「どうすりゃいいんだ」

古泉「対策としてはこうです」

98: 2011/10/20(木) 02:32:40.67 ID:SfX9w5OQ0
PCが具合悪いと訴えてきてます

キョン「何も考えないって・・・」

古泉「簡単なことでしょう」

キョン「いや、相当難しいぞ、俺みたいな長い言い回し系ラノベの主人公としてはかなり」

古泉「涼宮さんの前だけでいいんです」

キョン「夕方までずっと一緒なんだが」

古泉「頑張ってください」

キョン「なんか、投げやりじゃないか」

古泉「ぼこぼこにされましたからね、だれかさんに」

キョン「それはお前が悪いぞ超尿力者」

キーンコーンカーンコーン

古泉「さあ教室に戻りましょう」

みくる「がんばってくださぁい」

長門「健闘を祈る」

キョン「まじかよ・・・」

99: 2011/10/20(木) 02:37:29.82 ID:SfX9w5OQ0
キョン「何も考えない、かあ・・・」

朝倉「おはようキョンくん、ホームルーム始まっちゃうよ?」

キョン「ああ、おはよう」

キョン(朝倉には事情を話してもいいんじゃないか・・・)

キョン「朝倉!!」

朝倉「な、なに?」ビクッ

キョン「あとで話があるんだ・・・」

朝倉「それって、なんの話なのかな?」

キョン「ここでは、ちょっと・・・」

キョン(ハルヒがいるからな・・・)

朝倉「わかったわ、じゃ、またあとで」///

100: 2011/10/20(木) 02:46:59.78 ID:SfX9w5OQ0
ハルヒ「アンタどこほっつき歩いてたの?」

キョン「ああ、ちょっとな」

ハルヒ「なんだか辛そうね」

キョン「ああ、ちょっとな」

ハルヒ「?」

キョン(首をかしげて、俺の顔を覗き込むなぁああ、クソッかわいい)

キョン「首をかしげて、俺の顔を覗き込むなぁああ、クソッかわいい、あっヤベッ」

ハルヒ「へ?いまなんて?」カァッ

キョン(こんなときは・・・なんでもないなんでもないなんでもないなんでもないなんでもないなんでもない)

キョン「なんでもない」

キョン(頭の中を"なんでもない"で満たすなんでもない作戦!!)

キョン「なんでもない」

ハルヒ「そ、そう」

ハルヒ(キョンがあからさまにおかしい・・・)

103: 2011/10/20(木) 02:57:03.84 ID:SfX9w5OQ0
一限目

キョン「なんでもないなんでもないなんでもない・・・」ブツブツ

ハルヒ(なにを熱心に書いてるのかしら、ちょっとのぞいてみよっ・・・!!)

キョン「なんでもないなんでもない・・・」ブツブツ

ハルヒ(え?なんでもないなんでもない・・・これは・・・キョン)

ハルヒ(きが くるっとる)ガクガク

106: 2011/10/20(木) 03:01:45.32 ID:SfX9w5OQ0
キーンコーンカーンコーン

キョン「よしっ休み時間!」

ハルヒ(こわいわー、キョンこわいわー)

キョン「朝倉っ!!」

朝倉「ちょっと、声が大きいんだけど・・・」

キョン「行くぞ!」グイ

朝倉「え?ちょ・・・」

ハルヒ(犯罪だけは起こさないでね、キョン)

朝倉「どこに連れてく気よぉおおおお!!」シュバ

107: 2011/10/20(木) 03:08:20.79 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ここまでくれば大丈夫か・・・」

朝倉「なに、こんな人気のない場所で」

キョン「大事な話がある」

朝倉「な、なに?、っていうか切り替え早いわね」

キョン「ハルヒのことなんだが」

朝倉「ああそっちね、昨日のことよね、大丈夫ちゃんと根回ししといたから」

キョン「ありがとな、さすが委員長だぜ」

朝倉「どうってことないわ」

キョン「あともう一つ話があるんだが・・・」

朝倉(キッタァァァアアア!!!!ざまあみろ貧乳インタフェース!!牛乳未来女!!!カチューシャの神!!)

110: 2011/10/20(木) 03:12:15.47 ID:SfX9w5OQ0
キョン「実はな・・・」

朝倉「うん」ゴクリ

キョン「ハルヒの改変能力が発動して大変なんだ!」

朝倉「ハイ!わたしもです!!」

キョン「うん?」

朝倉「へ?」

キョン「あのぉ・・・」

朝倉「sorry , one more please.」

キョン「ハルヒの改変能力が発動して大変、ok?」

朝倉「oh・・・マジか・・・」

112: 2011/10/20(木) 03:17:12.92 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「で?涼宮さんの前だと思ったことが口に出てしまう、と」

キョン「朝から大変だったぜ・・・聞いてくれるか?おれの何でもない作戦」

朝倉「はぁ…」

キョン「急にハルヒに話しかけられても大丈夫なように、頭の中を"なんでもない"という文字でいっぱいにする作戦だ」

キョン「授業中はノートに"なんでもない"をかき続けた」

朝倉「あのさ」

キョン「ん?」

朝倉「寝てればよかったんじゃない?」

キョン「」

キョン「その発想は無かったわ・・・」

115: 2011/10/20(木) 03:25:34.06 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「そうだ、昨日の約束忘れてないよね?」

キョン「約束?」

朝倉「貸し1つ」

キョン「ああ、覚えてるよ」

朝倉「ふふ、すごく期待してるから」

キョン「あんまりキツイのはごめんだぞ・・・」

朝倉「どうかなー?なにしてもらおっかなー?」

キョン「やれやれ・・・」

朝倉「そうだ!この一件が終わったらたっぷり付き合ってもらうからね!」

キョン「はいよ」

朝倉「じゃあ、もどろっか?次の授業始まっちゃうし」

キョン「そうだな」ネル オレハネル

119: 2011/10/20(木) 03:31:50.15 ID:SfX9w5OQ0
2限目ー

ハルヒ(キョンのやつ・・・戻ってくるなり机に突っ伏して寝ちゃった・・・)

ハルヒ(でも、さっきの状況よりはマシかな・・・)

ハルヒ(マジキチキョン、流行るかしら)

ハルヒ(キョンが寝てると暇だわ・・・アタシも寝よ・・・)

ハルヒ zzz

124: 2011/10/20(木) 03:40:48.33 ID:SfX9w5OQ0
オヒルヤースミハウキウキウォッチング

ハルヒ「キョン、一緒にご飯食べない?」

キョン「あ-、えーと、そのなんでもない」

朝倉「ごめんなさい涼宮さん、先に約束しちゃったの、でもよかったら一緒にどう?」

ハルヒ「あー、そうなんだ・・・いいわ、キョンのおかずを奪うつもりだったけど、なんだか悪いし、どうぞ二人で食べてきて」

朝倉「ごめんね、じゃキョンくんいこっか?」

キョン「問題ない」

ハルヒ(なんでもないから、問題ないに変わってる・・・)

朝倉(なに?これ?レベルアップしたの?レベルアップして問題ないを覚えたの?)

キョン「問題ない」

126: 2011/10/20(木) 03:53:05.11 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「この辺でいっか・・・」

キョン「ああ、問題ない」

朝倉「なにそれ、気に入ったの?」

キョン「ちょっとだけな」

朝倉(ガッツリはまってるじゃない)

キョン「腹も減ったし、さっさと食べるか」

朝倉「そうね」カパ

キョン「それ、自分で作ってんのか?」

朝倉「ええ、そうよ、私だって宇宙人である前に、一人の女の子ですもの」

そういう朝倉涼子の頬は軽く朱に染まっていた
不覚にも自分はときめいてしまった

キョン「あの、朝倉」

朝倉「なあに?」

キョン「あれ」

かつて自分と対峙した宇宙人とは思えないほどの魅力を放っている

128: 2011/10/20(木) 03:59:05.86 ID:SfX9w5OQ0
クラスでも人気者の彼女の弁当が食べてみたい
そう、素直に思った

キョン「おーい」

朝倉「もう・・・」

あらゆる面で彼女は優秀、しかし

朝倉「はい、長門さんの分!」

やはり彼女は優秀

キョン「長門、心の声っぽくナレーション入れるのやめてくれ」

長門「了解した」テクテク

朝倉「一緒に食べないの?」

長門「………」

長門「その言葉を待っていたッ!!」シュタッ

長門「さあ、食べようじゃないか、この至高の朝倉弁当を・・・」

パカッ



131: 2011/10/20(木) 04:05:05.33 ID:SfX9w5OQ0
長門「なん・・・・・・だと…」

朝倉「長門さんの分はおでん弁当よ♪」

長門「……」

キョン「おでん・・・うまいよな…」

キョン(一面おでんはどうかと思うが…)

長門(しかも、朝倉涼子の弁当は普通ッ!一面おでんなどではない!やられた!)

長門(!!!)

長門「あのー、キョンさん、ちょっとだけでいいんで、おでんとそちらのオカズを交換していただけやせんか?」

キョン「ああ、かまわないぞ」

長門(勝った!朝倉涼子からの試練を乗り越えた!)

133: 2011/10/20(木) 04:12:29.59 ID:SfX9w5OQ0
長門「そのきんぴらごぼうを所望する」

キョン「じゃ、その大根くれ」

長門「交渉成立」モグモグ

長門(これが彼の家庭の味、覚えておく。心に深く刻み込む)

キョン「おお、美味いな、よく味が染みてる」

朝倉「ふふっ、でしょ?」

キョン「思った通り料理上手だったな、朝倉は」

朝倉「やだ、照れるじゃない」

長門(や、やられたぁあああ!!!)ピシャーン

長門(一面おでんというトラップを回避するのを予測していたというのか。)

長門(そのうえで自分の料理上手をアピールする。まんまと利用されたというのか…)

長門「朝倉涼子」

朝倉「なに?」

長門「この屈辱、忘れない」シュバ

135: 2011/10/20(木) 04:20:37.96 ID:SfX9w5OQ0
キョン「ふー食った食った」

朝倉「さて、そろそろもどりましょう」

キョン「そうだな、いい感じに眠くなってきた、これで午後からも快眠だ」

朝倉「普段ならダメだけど今回は見逃してあげるわ」

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in 6組

長門「な、なんと」

『長門さんへ
ちゃんと食べてね 朝倉涼子』

長門「朝倉涼子の手作り弁当!しかも、普通の!!」

長門「ひゃー!!」

137: 2011/10/20(木) 04:30:51.38 ID:SfX9w5OQ0
放課後

ハルヒ「やっと授業がおわったわ」

キョン「ああ、問題ない」

ハルヒ(今日のアンタは問題だらけだと思うんだけど)

ハルヒ「そうだ、有希に昨日のゲームのこと聞かなきゃ!先に行くわね」シュタッ

キョン「はえーな」

朝倉「キョンくーん」

キョン「おう、どうした?」

朝倉「涼宮さんの問題は、どうかなって思って」

キョン「対策は出来たが、解決策は見つからないな、今のところ」

朝倉「じゃあ、今日SOS団にお邪魔していい?」

キョン「ハルヒ次第だが、たぶん良いだろう」

朝倉「やった、じゃ、行きましょうか」

138: 2011/10/20(木) 04:39:55.03 ID:SfX9w5OQ0
部室

キョン「おーっす、みんなそろってるな、客連れてきたぞ」

ハルヒ「だれ?あ、朝倉さん」

朝倉「おじゃまします」

みくる「いらっしゃいませぇ」

ハルヒ「どうしたの?何か用?それとも不思議なものでも持ってきてくれたの?」

朝倉「そういうんじゃなくて、普段キョンくんがどんなことしてるのかなーって」

ハルヒ「へ、へー、そうなんだー」

朝倉「あ、長門さん、お弁当全部食べてくれた?」

長門「心憎い演出をどうも、全部いただいた」

朝倉「今日はアレ持ってきてないの?」

長門(ラブプラスのこと?しかしそれは涼宮ハルヒの前で言うわけには)

長門「ラブプラスのこと?しかしそれは涼宮ハルヒの前で言うわけには、ってしまった!!」

ハルヒ「ラブ・・・プラス・・・?」

142: 2011/10/20(木) 04:49:00.01 ID:SfX9w5OQ0
長門「クククばれてしまっては仕方がない」

長門「そう、私が昨日プレイしていたのはラブプラス。
   
   KONAMIから発売され一般メディアにも取り上げられた恋愛ゲーム
  
   いや、ゲームというのは齟齬がある、彼女は生活の一部、そう、いうなれば

   ラブプラスは生活、ラブプラスは恋人、ラブプラスは現実

   私は幸せな現実に身を投じ、恋人とともに生活を送っている、ただそれだけ」

ハルヒ「そうなんですかぁ…」

キョン「出た!心の距離が開くと発生する、ハルヒの敬語だぁ!!」

古泉「バイトのメールがッ!!」

144: 2011/10/20(木) 04:55:24.96 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「ねえ、涼宮さん?」

ハルヒ「なに?」

朝倉「最近なにか悩みごとってない?」

ハルヒ「えっと、それは・・・ない・・・かな」

朝倉「嘘よ、日ごろのあなたはもっと活発だし、もっと光り輝いていたわ」

ハルヒ「・・・」

朝倉「ちょっと、涼宮さんを借りてもいいかしら?」

キョン「ん、ああ」

朝倉「じゃあ、ちょっと散歩しましょうか」グイ

ハルヒ「え、あれ、私の意志は?」

145: 2011/10/20(木) 05:01:30.58 ID:SfX9w5OQ0
テクテク

朝倉「本当に悩み、無いの?」

ハルヒ「アタシには無いわよ、でもね」

朝倉「うんうん」

ハルヒ「みんなはあるみたい、隠し事や、悩みごと」

朝倉「そうねぇ」

ハルヒ「でも、アタシに相談してくれたり、そういうのは無いの、アタシ団長なのに

    みんな、信頼してくれてないのかなー、って」

朝倉「それが、あなたの悩みね」

ハルヒ「まぁ、そうなるわね、団員の悩みは団長の悩みだもの」

朝倉「そっかぁ、でもね」

146: 2011/10/20(木) 05:10:10.54 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「それはアナタが信頼されてないからじゃなくて

   信頼されてるからこその結果だと思うのよ

   自分で解決できるうちは、自分でやるのよ

   それでも無理だったときは、きっとアナタを頼るわ

   だって、あなたはSOS団の団長なんでしょ」

ハルヒ「・・・ありがと、でもね、私はみんながどんなことで悩んで苦しんでるか知りたいの」

朝倉「じゃあ、例えばね、長門さんがキョンくんのことを好きだっていう相談を持ちかけてきたらどうする?」

ハルヒ「長門さんが?ちょっと考えられないわ」

朝倉「じゃあ、他の誰でもいいわ。あなたの親しい人がキョンくんのことを好き

   そのとき、あなたはどうする?」

ハルヒ「どうする?っていわれても」

朝倉「あなたもキョンくんのこと好きでしょ?」

ハルヒ「なっ!」カァッ

148: 2011/10/20(木) 05:19:58.71 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「キョンくんと、その子をくっつけられる?

   人の悩みは、聞くことで責任を負っちゃうのよ

   よく言うでしょ、話を聞いてくれるだけでもラクになるとか

   その責任を一度負った上で、投げ捨てられる?相談してきた相手を切り捨てられる?

   あなたは優しいわ、きっとそんなことできない

   みんなわかってるから、負わなくてもいい責任は負わせないようにしてくれてるの

   すごいわ、SOS団って、みんながあなたを守って、あなたがみんなを守ってる」

ハルヒ「そっか、そんなに深く考える必要無かったんだ…」パァー

朝倉「なまじリーダーシップが強いのも問題ね」

ハルヒ「ありがとね、私の悩み、解決してくれて」

朝倉「それと一つ、悩みとか、相談じゃなく、わたしから言いたいことがあるの」

149: 2011/10/20(木) 05:26:22.73 ID:SfX9w5OQ0
朝倉「私もキョンくんのこと、好きよ、あなたに負けないぐらい」

ハルヒ「ええっ!!」

朝倉「ちなみに、長門さんも朝比奈さんもキョンくんのこと好きだからね」

ハルヒ「っふふ!!」

朝倉「どうしたの?」

ハルヒ「上等じゃない!!みんなまとめてかかってらっしゃい!

    キョンは私のものなんだから!!」

朝倉「いつもの涼宮さんにもどったわね」

ハルヒ「それと涼子!あなたにはハンデがあるわ!それを解消します!!」





ハルヒ「あなたを、SOS団、団員に任命します!!!」


151: 2011/10/20(木) 05:31:43.72 ID:SfX9w5OQ0
古泉「改変が収束した模様です」

キョン「今回は朝倉に頼りっきりだったな…」

バタン

ハルヒ「たっだいまー!!」

朝倉「おじゃまします」

ハルヒ「涼子!ちがうでしょ」

朝倉「た、ただいま」

キョン「ああ、おかえり」

古泉「そういえばお二人で何を話されてたんですか」

ハルヒ「そうね・・・いまから重大発表があるわ!
 
    今日から、朝倉涼子はSOS団に入団することになりました!!

    みんな、仲よくするのよ!!」




152: 2011/10/20(木) 05:36:30.19 ID:SfX9w5OQ0
長門「よろしく」スッ

朝倉「よろしくね長門さん」

キョン「まあ、大変だろうがお前なら上手くやれるよ」

朝倉「キョンくんのお墨付きなら大丈夫なのかな?ふふっ」

ハルヒ「さっそく明日の不思議探索にも参加してもらうからね!!」




ハルヒ「みんな!!わたしについてきなさい!!」


おわり」

155: 2011/10/20(木) 05:42:01.59
きれいにまとまった


引用元: ハルヒ「キョンそこはダメよ・・・二人きりだからって、あ・・・」