1: 2016/05/27(金) 04:57:26.74 ID:ZvR6dM81o

真美「ほうほう」

亜美「ふむふむ」


真美「………」

亜美「………」


真美「見方がよくわかんないね」

亜美「考えてみれば亜美たち健康診断なんかちたことないしね」

真美「γ-GTP?HDL-chol??なにこれ?」

亜美「さあ?あ、社長視力あんまりよくないね」


https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464292646

2: 2016/05/27(金) 04:58:06.16 ID:ZvR6dM81o

真美「お医者さんからのコメントがあるよ」

亜美「あははは、運動不足で太ってきてるんだ」

真美「まあ社長はいつもタクシー使ってるからね~」

亜美「睡眠不足で頻尿気味なんだって」

真美「社長も若くないからね」

亜美「痛風もあってこの間ぎっくり腰になったんだって」

真美「え?マジ?」

亜美「最近、難聴気味でまぶたがピクピクするんだって……」

3: 2016/05/27(金) 04:58:33.71 ID:ZvR6dM81o

真美「………」

亜美「………」

真美「社長…お疲れなのかな」

亜美「社長だからね、色々と苦労があるんじゃないかな……」

真美「今度なにか差し入れしようか…」

亜美「そだね…」

真美「休ませてあげたいね」

亜美「うん」






伊織「あら、二人ともそんな隅っこでなにコソコソしているの?」

あずさ「あらあら~、また二人して悪戯の相談かしら~?」

4: 2016/05/27(金) 04:59:00.92 ID:ZvR6dM81o

真美「違うYO!社長の健康診断書を見てたんだよ」

伊織「診断書って、勝手に見ちゃダメじゃない」

亜美「勝手じゃないYO!落ちてたから拾ってあげて、そしたら偶然見えたんだよ」

あずさ「亜美ちゃん達、相変わらず屁理屈が上手いわね~」

真美「それほどでもあるね」

亜美「んっふふ~」

5: 2016/05/27(金) 04:59:28.96 ID:ZvR6dM81o

あずさ「でも、勝手に見ることは相手に失礼だから、机の上に戻しておきましょうね~」

真美「は~い」

亜美「とりあえずピヨちゃんの机の上に置いとくね」

あずさ「はい、えらいえらい」ナデナデ

真美「えへへ~」

亜美「んふ~」

伊織「あずさの言うことはちゃんと聞くのね」

6: 2016/05/27(金) 05:00:00.45 ID:ZvR6dM81o

伊織「そういえば健康診断は受けたことがないんだけど、どんなことが書いてあるのかしら?」

真美「ん~お医者さんのコメントとか身長体重視力とか色々だったね」

亜美「あとは変な英語?とかかな」

伊織「英語?」

あずさ「検査データーね、白血球とかコレステロールとか~」ナデナデ

真美「あれってそうなんだ?」

伊織「ああ、なるほど……って二人とも親が医師なのに知らなかったのね」

亜美「亜美たちパパの仕事にはあんまり興味がないからね」

伊織「そのセリフ、親が聞いたら悲しむわよ」

7: 2016/05/27(金) 05:00:41.97 ID:ZvR6dM81o

あずさ「ふふ、真美ちゃん達も大きくなったら自然と覚えるわ~」ナデナデ

真美「うんうん」

伊織「ふ~ん、他には特になにも書いてなかったの?」

亜美「…なにげに、いおりんも興味津々だね?」

あずさ「あらあら~」ナデナデ

伊織「う、うるさいわね!」

真美「他には……あ、矢印が書いてあったよ!」



あずさ「…え?」ナデナピタッ

8: 2016/05/27(金) 05:01:16.26 ID:ZvR6dM81o

伊織「矢印?そんなの書いてあるの?」

亜美「うん、英語の横に書いてあったね」

あずさ「………」

真美「↑だったり↓だったりあったよ」

伊織「ふ~ん………ん?それって?」

あずさ「………」

亜美「なんかいっぱいあったよね」

真美「三つくらい↑があるのもあったね」

あずさ「!?」ガタガタガタン!

9: 2016/05/27(金) 05:02:05.53 ID:ZvR6dM81o

伊織「あずさ!?」

あずさ「ご、ごめんなさい立ちくらみが……」グググ

亜美「いや、立ちくらみって……」

真美「初めて膝から崩れ落ちる人をみたYO!」

伊織「だ、大丈夫?」

あずさ「ええ…大丈夫、大丈夫だけど……」ガサガサ

亜美「うえ!?あ、あずさお姉ちゃんが社長の健康診断書を!?」

真美「勝手に見ちゃダメなんじゃないの!?」

あずさ「大丈夫……大丈夫だから……」ガサガサ ピラ


あずさ「………」ジーーーー


あずさ「」ガタガタガタン!


伊織「あずさーーー!!?」

10: 2016/05/27(金) 05:02:44.79 ID:ZvR6dM81o

あずさ「うっうぅ……だ、大丈夫……うぅ」

伊織「明らかに大丈夫じゃないわよ!!なにがあったの!?いえ、なにが書いてあったの!!?」

あずさ「見ちゃダメよ…伊織ちゃん……見たら………うっ」

伊織「や、止めてよ……そんな……」

あずさ「………」

伊織「嘘……でしょ………」ヘナ


あずさ「………」

伊織「………」



真美「………」

亜美「………」

11: 2016/05/27(金) 05:03:22.56 ID:ZvR6dM81o

<ガチャ


真「たっだいま~」

雪歩「ただ今帰りました」

千早「お疲れ様です」


あずさ「………」

伊織「………」


真「うわ!?ふ、二人ともどうしたの!?」

雪歩「ゆ、床にヘタリこんでますぅ」

千早「ぎっくり腰にでもなったの?」

12: 2016/05/27(金) 05:03:58.11 ID:ZvR6dM81o

真美「まこちん……」

真「あ、真美亜美 この二人になにかあったの?」

亜美「二人とも…これを見てこうなったんだよ……」ガサ

雪歩「健康診断書?社長の?」

千早「一体何が……」

あずさ「それを見ちゃ駄目!!」


真「………」

雪歩「………」

千早「………」



真「」ガタガタガタン!

雪歩「」ガタガタガタン!

千早「」ガタガタガタン!

13: 2016/05/27(金) 05:04:28.19 ID:ZvR6dM81o

あずさ「あぁ……」

真「は、はあ!?なにアレ!!?」

雪歩「おかしいですぅ!あんな数値……おかしすぎますぅ!!」

千早「血糖値4桁とか、最大血圧400台とか……初めて見たわ……」





真美「………」

亜美「………」

14: 2016/05/27(金) 05:05:04.69 ID:ZvR6dM81o

伊織「そういえば社長…あまり眠れていないのか、よくアクビをしていたわ……」

あずさ「おトイレにも頻繁に行っていたわ……」

真「前に残尿が出て、股のところが濡れてたりしたよね」

雪歩「あれ以降漏らしてもいいように黒のスーツしか着なくなりましたぁ……」

千早「目薬の量も増えていたような気がするわ」

伊織「一時期、腰も痛めていたわね」

あずさ「耳も少し遠くなっていたような……」

真「身体の節々も痛いって……」

雪歩「そういえば最近メタボってきたように思いましたぁ……」

千早「社長……くっ」



真美「………」

亜美「………」

15: 2016/05/27(金) 05:06:09.65 ID:ZvR6dM81o

真美「み、みんな!ヘタリこんでる場合じゃないYO!」

あずさ「真美ちゃん……」

亜美「社長は亜美たちが守護らないとダメっしょ!」

伊織「亜美……」

真「でも守るってどうやって?」

真美「そんなの当然――」


<ガチャ


社長「ただいま帰ったよ~」

P「お疲れ~っす」

律子「ただいま帰りました」

16: 2016/05/27(金) 05:06:44.16 ID:ZvR6dM81o

真美「――確保ーーーー→!!!」


亜美あずさ伊織真雪歩千早「「「「「「うおおおおおおおおおお!!!」」」」」」ドドドド!!


社長「ええええええええ!!?」

P「な!おま!?」

律子「ちょ、なんなの!?」


亜美「確保!確保ォ!!」ガシッ

社長「な、なにをするんだね!?」

真「この!!大人しくしてください!!」グググッ

P「お前ら何してるんだ!」

雪歩「大人しくしてくれないと危ないんですぅ!」

律子「危ないのは貴女たちよ!!」

17: 2016/05/27(金) 05:07:13.83 ID:ZvR6dM81o

真美「よっしゃ!このまま仮眠室に放り込んじゃえ!!」

千早「わかったわ!」

伊織「さあ、キリキリ歩いて仮眠室に行きなさい!」

社長「は、はい」

あずさ「勝手に出てきちゃダメですからね!」

社長「え?しかし」

亜美「おやすみ→!」



<バタン


真美「………」

亜美「………」

あずさ「………」

伊織「………」

真「………」

雪歩「………」

千早「………」


P「……なんなんだ一体?」

18: 2016/05/27(金) 05:07:45.35 ID:ZvR6dM81o

律子「貴女達、これは一体どういうことかしら?」

真美「これには、ふか~~いワケがあってね」

あずさ「……プロデューサーさん、律子さんこれを見てください」ガサガサ

P「ん?これって社長の健康診断書?いやいや、勝手に見たらダメ」

亜美「兄ちゃんそういうのはもういいから」

P「え?」

律子「ふむ……」ピラ



P「………」

律子「………」




P「」ガタガタガタン!

律子「」

19: 2016/05/27(金) 05:08:30.76 ID:ZvR6dM81o

P「しゃ、社長!?いいいいい今すぐ入院!いや集中治療室にぃ!!」

真美「兄ちゃん落ち着いてYO!」

P「こんな!こんなん落ち着いてられるかあ!!病院!病院きてえ!!」

亜美「今は仮眠室で休ませてあげようYO!」

P「ダメだ!迂闊に休ませたらそのままポックリ逝くかもしれん!雪歩!救急車!!117ぁ!」

雪歩「は、はい~」ピピポ

律子「………」

P「くっ……こんな状態になるまで我慢していたなんて……チクショウ!」

雪歩「プ、プロデューサー……」

P「どうした、救急車は呼べたか!?」

雪歩「今、15時42分だそうですぅ~」

P「なんでだ!?」

20: 2016/05/27(金) 05:09:10.39 ID:ZvR6dM81o

律子「落ち着いてください、プロデューサー殿」

P「り、律子……しかし……」

真美「そ、そうだよ兄ちゃん」

亜美「そんなに焦ったらダメだって」

律子「その通りです、皆も少し落ち着いて」

P「そ、そうだな…スマン取り乱した」

あずさ「はい…」

千早「くっ」

真「わ、わかったよ」

雪歩「うぅ~今度は天気予報にかかりましたぁ…」

伊織「雪歩も少しは落ち着きなさい」

21: 2016/05/27(金) 05:09:38.08 ID:ZvR6dM81o

律子「とりあえず、社長は今日休んでもらって、明日私が一緒に病院に行ってきます」

P「え?一人で行くのか?み、皆で行ったほうがよくないか??」

律子「みんな仕事もあるのにそんなこと出来ません!」

P「は、はい…」

あずさ「でも……」

真「心配…だよね」

律子「社長のことは私に任せてください、医療関係の知り合いは多いですから」

千早「そうなの……それなら」

雪歩「うぅ…律子さん、よろしくお願いしますぅ」

伊織「なにかあったらすぐに連絡を頂戴」

22: 2016/05/27(金) 05:10:09.16 ID:ZvR6dM81o

律子「はい!それじゃあ仕事がある娘は現場に向かって、それ以外は帰宅してください」

P「そうだな、事務所を騒がしくしたら社長も休めないからな」

あずさ「わかりました~」

真美「ま、真美たちは仕事も終わったし帰ろっか」

亜美「そ、そだね~」

律子「………」ジーー

真美「…さ、さよなら」

亜美「…お疲れ→!」

<バタン

23: 2016/05/27(金) 05:10:37.74 ID:ZvR6dM81o

真美「う~、りっちゃんにはバレてたよね」

亜美「あの目は全てを看破してる目だよ」

真美「どうしようか……」

亜美「今更本当のことを言うわけにも……」



~回想~



真美『今度なにか差し入れしようか…』

亜美『そだね…』

真美『休ませてあげたいね』

亜美『うん』

24: 2016/05/27(金) 05:11:12.83 ID:ZvR6dM81o

真美『でも、社長が事務所に来ない日ってないよね』

亜美『いっつも忙しそうだよ』

真美『………』

亜美『………』

真美『そうだ!この健康診断書のここをこうして』カキカキ

亜美『おお!なるほど!なら亜美も』カキカキ


真美『数値をいじらせてもらったよ』

亜美『矢印も増やしたし、いい感じに不健康になったね』

真美『これで社長も休んでくれるかなぁ』

亜美『きっと休んでくれるよ』


真美亜美『んっふっふ~』



~回想終了~


25: 2016/05/27(金) 05:11:43.52 ID:ZvR6dM81o

真美「まさか、みんなが腰を抜かすほどの数値だったとは……」

亜美「予想外だったね……」


律子「それくらい予想しなさいよ」

真美「はう!?」

亜美「りっちゃん!!?」

律子「あんた達は、毎度毎度」ハァ

真美「うう、ゴメンなさい」

亜美「で、でも亜美たちは」

26: 2016/05/27(金) 05:12:13.23 ID:ZvR6dM81o

律子「わかってるわよ」

真美「え?」

律子「社長を休ませてあげようと思ったんでしょ?」

亜美「そ、そうだけど なんでわかったの?」

律子「ん~なんとなくかな?」

真美「なんとなく?」

律子「医師のコメント部分には細工の跡がなかったからね」

律子「大方、不健康に見せかけて休ませようって魂胆だったんでしょう?」

27: 2016/05/27(金) 05:12:40.52 ID:ZvR6dM81o

真美「正解です……」

亜美「あのコメント以外、異常はなかったんで捏造してしまいまちた……」

律子「そんなことだろうと思ったわ」

真美「りっちゃん……怒ってる?」

律子「怒ってる」

亜美「うぅ……」

律子「………」

律子「怒ってるけど」

28: 2016/05/27(金) 05:13:12.82 ID:ZvR6dM81o

律子「今回は特別に怒らないであげる」

真美「え?ど、どちて?」

律子「方向性は間違っているけど、社長を思っての悪戯だったからね…」

亜美「りっちゃん……」

律子「でも、騙したみんなには ちゃんと謝ること!いいわね!」

真美「了解であります!」

亜美「アイアイサー!」

29: 2016/05/27(金) 05:14:00.83 ID:ZvR6dM81o

律子「まったく、返事だけはいいんだから」

真美「…えへ」

亜美「……んふ」

律子「………」



律子「ふふ……」

真美「えへへ~」

亜美「んっふっふ~」







社長「zzz~zzz~」

社長「zzz~765プロの……みんなは…いい子だねぇ……zzz~zzz~」










おわり



30: 2016/05/27(金) 05:14:41.36 ID:ZvR6dM81o


おまけ



<ガチャ

春香「ただいま戻りました~」

響「おつかれだぞ~」

貴音「ただいま戻りました」

やよい「おつかれさまでーーす!」

美希「あふぅ」


春香「あれ?誰もいないのかな?」

響「いや、床に誰か座っているぞ…ってピヨ子?どうしたんだ?」

小鳥「うっうぅ」

貴音「なにやら腰を抜かしているようですね」

やよい「な、なにかあったんでしょうか?」

美希「ぎっくり腰でもしたんじゃないの?」

31: 2016/05/27(金) 05:15:09.33 ID:ZvR6dM81o

小鳥「う、う……しゃ、社長が……社長がぁ」

春香「社長?社長がどうかしたんですか?」

小鳥「こ、これ……」ガサ

響「これは健康診断書?」

貴音「それも高木殿の物のようですね」

やよい「わーあ、なんだか矢印がいっぱいです!」

美希「社長って意外と太ってるの」

32: 2016/05/27(金) 05:15:46.38 ID:ZvR6dM81o

春香「………」

響「………」

貴音「………」


やよい「あれ?どうかしたんですか?」




春香「」ガタガタガタン!

美希「春香!?」


響「」ガタガタガタン!

やよい「響さん!?」


貴音「」ガタガタガタン!

美希やよい「「貴音(さん)!!?」」








おわり


33: 2016/05/27(金) 05:16:25.72 ID:ZvR6dM81o
終わりです
ありがとうございました

34: 2016/05/27(金) 07:03:14.13
乙です

35: 2016/05/27(金) 07:40:50.60
乙乙
みんな良い子

37: 2016/05/27(金) 09:51:52.47
あんだけラーメン食ってたらやばいのは

38: 2016/05/27(金) 10:23:55.86
>>37
塩分やら何やらを体に取り込む前に出ていくから…(快便感)

引用元: 真美「社長の健康診断書だ!」