1: 2013/11/11(月) 16:41:07.54 ID:cRkP67v70
由比ヶ浜「なのになんで……あたしの制服着てるの?」

八幡「おま……なんで……まだ授業中じゃ……」

由比ヶ浜「いつもより早く終わったの……それより」

由比ヶ浜「答えてよ、あたしの制服を着てる理由」

八幡「……」

由比ヶ浜「……何か理由があるんだよね?あたしヒッキーがそういうことする人だと思わないし」

八幡「……」

由比ヶ浜「……ねぇ」

由比ヶ浜「何とか言ってよ!!」

八幡「…………」

2: 2013/11/11(月) 16:41:52.66
着るのかよ

3: 2013/11/11(月) 16:42:31.86
どんな理由が

8: 2013/11/11(月) 16:45:55.66
ちょっとヒッキー華奢すぎんよ~

9: 2013/11/11(月) 16:46:25.98
まちがえたんだろ

11: 2013/11/11(月) 16:47:04.43 ID:cRkP67v70
八幡「……好きなんだよ」

由比ヶ浜「え?」

八幡「好きで好きでしょうがないんだ」

八幡「これが悪いことだってのは分かってる……でも……我慢できなかった」

由比ヶ浜「それって……つまりその……あたしを?そういうことなの?」

八幡「……?……まあとにかく、俺は罪を犯した」

八幡「これで正真正銘の変態だ……罵るなり通報するなり好きにしてくれ」

由比ヶ浜「そ、そんなことしないし!」

由比ヶ浜「それにほら、あたしだってその……好きな人の?服とか?嗅いじゃったりするときあるし」

由比ヶ浜「だから……あたしは許すよ、ヒッキーのこと」

17: 2013/11/11(月) 16:54:41.84 ID:cRkP67v70
八幡「本気か?こんな俺を?許すのか?」

由比ヶ浜「うん……だってあたしのこと……好き……なんでしょ?」

八幡「……ああ、好きだ……だけどな」

由比ヶ浜「なら別にかま」

八幡「俺はな……雪ノ下とイチャついてる由比ヶ浜が大好きなんだよ……!」

由比ヶ浜「えぇ!?」

八幡「こう……女子同士イチャついてるのが限りなくたまらないというか……グッとくるんだ」

由比ヶ浜「うわぁ……」

八幡「……俺も制服を着れば……仲間に入れると思ったが……無駄だった」

八幡「な?……変態だろ?」

19: 2013/11/11(月) 16:58:59.11
これはひどい

22: 2013/11/11(月) 17:01:04.94
その気持ちはとてもよくわかる

24: 2013/11/11(月) 17:03:15.46 ID:cRkP67v70
由比ヶ浜「そ、それって……ゆきのんが好きってこと……じゃないんだよね」

八幡「……最低だよな、俺」

八幡「隣で仲良くお喋りしてるお前らで……興奮してるんだもんな」

八幡「……んじゃ職員室に行くか」

八幡「お前も来」

由比ヶ浜「……いいよ」

八幡「……?」

由比ヶ浜「ヒッキーがあたしとゆきのんが仲良くしてるのが好きでも…別に」

由比ヶ浜「……あたしもゆきのんのこと好きだしさ」

由比ヶ浜「……だってゆきのん可愛いもんね」

28: 2013/11/11(月) 17:08:42.39
まず制服脱げよ

29: 2013/11/11(月) 17:11:16.22 ID:cRkP67v70
八幡「ほ、本気か?」

由比ヶ浜「……うん」

八幡「そうか……ありがとう」

由比ヶ浜(でも別にあたしとゆきのんが仲良しって……おかしなことじゃないよね?)

由比ヶ浜(なのになんであんなに深刻な顔をしてたんだろ)

由比ヶ浜(やっぱり楽しくおしゃべりしてるのを見るのがヒッキーは好きなのかな?)

八幡(……まさか由比ヶ浜が……そっちの人間だったとはな)

八幡(他人へのガードは固いが親友にだけついつい体を許してしまう美少女)

八幡(……やべぇ……興奮してきた)

32: 2013/11/11(月) 17:13:12.19
なんで由比ヶ浜の制服あるんだよ

34: 2013/11/11(月) 17:15:35.33
>>32
体育とかだったんだろ

35: 2013/11/11(月) 17:18:17.27 ID:cRkP67v70
八幡「おっと……そういや制服を返さなきゃな」

由比ヶ浜「早くしたほうが良いよ?誰かに見られたら通報ものだし」

由比ヶ浜「もう体育終わっちゃうよ?」

八幡「おおっと……そうだな」

八幡(三浦にでも見られたら……恐ろしいことになるな)

八幡「……なあ」

由比ヶ浜「あっ!ごめん……あっち向いてるね」

由比ヶ浜(新しい制服買って……これは置いておこっと)

八幡(……由比ヶ浜の協力があれば雪ノ下も……ふひ)

38: 2013/11/11(月) 17:24:40.66 ID:cRkP67v70
奉仕部

由比ヶ浜「やっはろー!」

雪ノ下「こんにちは由比ヶ浜さん」

雪ノ下「それで……比企谷くんは?」

由比ヶ浜「ひ、ヒッキー?今日はお腹が痛くて休みだって」

雪ノ下「そう…ならいいわ」

由比ヶ浜(見てるかなヒッキー)

八幡「」ジロッ

由比ヶ浜(扉の陰にいるみたい)

雪ノ下「由比ヶ浜さん、ずっと立ってないで座ったら?」

由比ヶ浜「あっ、うん」

由比ヶ浜(……ヒッキー曰く密着して座れ……由比ヶ浜なら怒られないし嫌がられないから)

由比ヶ浜(ほんとかなぁ)

ピタッ

雪ノ下「……本が読みにくいのだけれど」

43: 2013/11/11(月) 17:34:37.03 ID:cRkP67v70
由比ヶ浜「だってゆきのんあったかいし……ついつい」

雪ノ下「はぁ……しょうがないわね」

雪ノ下「ならせめて腕を組んでくるのは止めてくれないかしら」

由比ヶ浜「だってゆきのん柔らかいし……」

雪ノ下「……お願いだからやめてちょうだい」

由比ヶ浜「……ご、ごめん……ゆきのん……あたし……うぅ」

雪ノ下「え?……いや」

雪ノ下「そんな……別に泣かせるつもりは……」

由比ヶ浜「でも……ゆきのん嫌なんでしょ?」シュン

雪ノ下「嫌という訳じゃなくて……あぁもう」

雪ノ下「……いいわよ……く、くっついても…構わないわ。好きにすればいいじゃない」

由比ヶ浜「ゆきのん……ありがと!」

雪ノ下「本当にあなたって人は……」

49: 2013/11/11(月) 17:45:04.81 ID:cRkP67v70
八幡(二人仲良く放課後の空き教室で読書、おまけに密着)

八幡(いいじゃないか、さすがだ由比ヶ浜)

八幡(にしても、やはり雪ノ下には泣き落としが効くな)

八幡(……俺がやったら逆にもっと泣かされそうだが)

八幡(早速由比ヶ浜に次の指示……の前にもう少し眺めておくか)



由比ヶ浜「ゆきのーん、まだそのページ読んでないよー」ツンツン

雪ノ下「きゃっ……も、もう……由比ヶ浜さん脇腹をつつくのは」

由比ヶ浜「えいえい」ツンツン

雪ノ下「ひ、ひゃう…!……も…だ、だめだと……言って……」

由比ヶ浜「ごめんごめん、つい……」

52: 2013/11/11(月) 17:55:37.18 ID:s8oIeIIqi
由比ヶ浜「じゃあはい、お詫びのポッキー」

雪ノ下「私は両手が塞がっているのだけれどまさか」

由比ヶ浜「えへへ……はい、あーん」

雪ノ下「なっ……由比ヶ浜さん……それは流石に」

由比ヶ浜「ゆきのん……嫌なの?」シュン

雪ノ下「分かったわよ、ほら……あーん」

由比ヶ浜「ゆきのん……あーん」

ポリポリ



八幡(由比ヶ浜!そこは違う!お前も加えるんだ!!)

由比ヶ浜(何あのジェスチャー……もしかして……くわえる!?あたしも?)

57: 2013/11/11(月) 18:06:45.38 ID:s8oIeIIqi
由比ヶ浜(さ、流石にそれは……)

八幡(期待してるぞ)

由比ヶ浜(そんな目で見られたら……)

由比ヶ浜(うん……仲良くお菓子を食べるくらい普通だよね、大丈夫)

由比ヶ浜「えい」パクッ

雪ノ下「!?」

カリカリカリカリ パキッ

雪ノ下「あなた何を」

由比ヶ浜「ゆきのんと食べたくて……だめ…だった?」

雪ノ下「どうせ、これは流石に……と言っても聞かないつもりでしょう」

雪ノ下「なら仕方ないわ……し、慎重に食べるのよ、いいわね?」

由比ヶ浜「うん!」

カリカリカリカリ


八幡「……たまらんな」

58: 2013/11/11(月) 18:07:35.85
ふぅ…

64: 2013/11/11(月) 18:15:18.41 ID:s8oIeIIqi
雪ノ下「ねえ由比ヶ浜さん」

由比ヶ浜「なに?」

雪ノ下「気のせいかもしれないけれど……聞いていいかしら」

由比ヶ浜「いいけど……?」

雪ノ下「……その……今日はやけに……距離が近くないかしら?」

由比ヶ浜「え……」

由比ヶ浜(……どうしよ、嫌われたかも……やっぱり無理言い過ぎたのかな)

雪ノ下「いや、別に嫌というわけではないのよ?むしろ……いや、何でもないわ」

雪ノ下「とにかく、その……不思議に思っただけで……」

由比ヶ浜(き、嫌われたかと思った……)


八幡(おい……やべぇ、これ……いけるんじゃね)

八幡(おせ!由比ヶ浜!!)

68: 2013/11/11(月) 18:25:09.65 ID:s8oIeIIqi
由比ヶ浜(……えぇ……そう言われても)

八幡(軽くで良い!キスだ!頼む由比ヶ浜!)

由比ヶ浜(そ、それはさすがに無理!)

八幡(なぜ無理なんだ?雪ノ下が嫌なのか?)

由比ヶ浜(そういうわけじゃなくて……女の子同士なのが)

由比ヶ浜(それにゆきのんに嫌われたくないし)

八幡(なら大丈夫だ、俺の見立てでは確実に雪ノ下が拒否することはありえない)

八幡(それに最近は女子同士でキスなんて珍しくもなんともない、安心しろ)

八幡(由比ヶ浜が雪ノ下とするのが嫌なら考え直したが……違うなら問題ない)

由比ヶ浜(でも……)

八幡(俺を信じろ由比ヶ浜)

雪ノ下「さっきから黙って扉を見つめて……誰かいるの?」

74: 2013/11/11(月) 18:36:19.82 ID:s8oIeIIqi
ガラッ

雪ノ下「誰もいないわね……気のせいかしら」

雪ノ下「まあいいわ……それでその……さっきの話だけれど」

由比ヶ浜(……ヒッキーの指示も無くなちゃった……)

由比ヶ浜(だから別にヒッキーの言うようなことしなくても……バレないんだけど)

由比ヶ浜(……でも……それじゃ……なんか嫌なんだよね……なんでだろ)

由比ヶ浜(うーん)

雪ノ下「それで……由比ヶ浜さん……何か相談があるんじゃない?」

由比ヶ浜「え?」

雪ノ下「私に話を聞いて欲しかった、そうなんでしょう?」

由比ヶ浜「……うん……そう、そうかも!」

由比ヶ浜(この不思議な気持ち、ゆきのんに相談すれば楽になるかも)

雪ノ下「やっぱりね……そうだと思ったわ。不自然なほど密着してくるのだもの」

由比ヶ浜「あのね……ゆきのんのこと、相談したいの!!」

79: 2013/11/11(月) 18:42:51.08 ID:s8oIeIIqi
雪ノ下「私について……?何かしら?」

由比ヶ浜「……ゆきのん、今からあたしが何を言ってもあたしのこと嫌いにならない?」

雪ノ下「……当たり前よ。私からあなたの側を離れるなんて……ありえないわ」

由比ヶ浜「……そう…嬉しいなぁ」

雪ノ下「そ、それより本題を早く言いなさい……ほら」

由比ヶ浜「じゃあ言うね……あたし……ゆきのんのこと好き……なのかもしれないの」

雪ノ下「私もあなたのこと…す……嫌いではないけれど?」

由比ヶ浜「そうじゃなくて……こう……女の子として好きというか」

雪ノ下「え……」

82: 2013/11/11(月) 18:51:13.30 ID:s8oIeIIqi
雪ノ下「それは……つまり……そういう意味なのかしら」

由比ヶ浜「自分でも分かんない……最初はゆきのんにくっついてるだけで幸せだったんだけど……」

由比ヶ浜「……いつの間にかそうじゃなくなってて……それで」

雪ノ下「……由比ヶ浜さん、はっきり言うわね」

雪ノ下「あなたのその感情は一時の幻よ、忘れなさい」

由比ヶ浜「え……」

雪ノ下「その方があなたのためよ」

由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん……あたしのこと…嫌いになった?」

雪ノ下「いいえ……好きよ、とっても」

由比ヶ浜「それは…どういう意味で……?」

雪ノ下「……あなたと同じ意味……かもしれないわね」

87: 2013/11/11(月) 18:58:53.45 ID:s8oIeIIqi
由比ヶ浜「ならどうして……」

雪ノ下「私はあなたを不幸にしたくはないのよ……」

雪ノ下「……分かってくれるかしら?」

由比ヶ浜「……うん……そうだよね」

由比ヶ浜「女の子同士とか色々大変だよね……」

雪ノ下「さて、もう帰りましょうか。暗くなってき」

由比ヶ浜「……それでも!あたしゆきのんが好きなの!!」

雪ノ下「……はぁ……だからそれは幻の」

由比ヶ浜「幻でもいいから!」

由比ヶ浜「いつか無くなってもいいから……だから……」

雪ノ下「……ならはっきりと言ってあげる」

雪ノ下「嫌よ」

由比ヶ浜「…………そんな」

雪ノ下「友達だからと話を合わせたけれど…もう限界ね。付き合いきれないわ」

91: 2013/11/11(月) 19:05:34.77 ID:s8oIeIIqi
雪ノ下「もう私に近づかないで頂戴……」

由比ヶ浜「……やだよ……そんなの」

雪ノ下「私は……先に帰るわね」

雪ノ下「さようなら……由比ヶ浜さん」グスッ

タッタッタッ

由比ヶ浜「……ゆきのん……どうして……うぅ…うわぁーん……」

八幡「……まだだ……諦めるな……由比ヶ浜」

由比ヶ浜「え……!?ヒッキー……?」

八幡「……雪ノ下は玄関だ……今仲間が足止めしている」

八幡「いけ……まだ試合は終わっちゃいない」

由比ヶ浜「ヒッキー……」

玄関

材木座「すまぬ……玄関に体が挟まっておってな」

92: 2013/11/11(月) 19:06:37.36
流石材木座さんは頼りになりますわ

93: 2013/11/11(月) 19:06:46.04
玄関ってこいつらどこにいんだよ

94: 2013/11/11(月) 19:06:59.66
クッソワロタWWW

95: 2013/11/11(月) 19:07:46.92
これは病気ですわ

101: 2013/11/11(月) 19:11:14.05 ID:s8oIeIIqi
雪ノ下「……これじゃ玄関から帰れないわね」

雪ノ下「職員玄関から帰りましょうか」

職員玄関

雪ノ下「これで……良いのよ」

平塚「こら雪ノ下、生徒は生徒用玄関から帰りたまえ」

雪ノ下「平塚先生……でも別に」

平塚「例外は認めない、分かったな?」

雪ノ下「分かりました……」

平塚(雪ノ下と由比ヶ浜がくっつけば……ふふ……完璧だ)

106: 2013/11/11(月) 19:22:06.14 ID:s8oIeIIqi
雪ノ下「どうしてすんなり帰れないのかしら」

雪ノ下「まるで何かの策略かのよう」ギュッ

雪ノ下「!?」

由比ヶ浜「……捕まえたよ、ゆきのん」

雪ノ下「……離してちょうだい。もう特に話すことなんて」

チュッ

雪ノ下「え……いま」

由比ヶ浜「……あたしが幻なんかにしないから……信じて、ゆきのん」

雪ノ下「私はあなたのことを思って……」

由比ヶ浜「どんな困難も……二人なら大丈夫だから」

雪ノ下「……本当にいいの?」

由比ヶ浜「もちろん……ゆきのんと……ずっと一緒にいたいから」

雪ノ下「……私もよ……ずっとそう思ってた」

由比ヶ浜「うん……」

八幡(……勝ったな)

107: 2013/11/11(月) 19:23:24.61
陥落早いなwwww

111: 2013/11/11(月) 19:31:58.00
ゆきのんはもともと半分落ちてるようなもんだからな

112: 2013/11/11(月) 19:32:35.44 ID:s8oIeIIqi
八幡「あれから数ヶ月」

八幡「と言っても…大して変わったことはない」

八幡「強いて言うなら平塚先生のアプローチがキツくなったのと……仲間が増えたことか」

八幡「T部にH山……共に同じ道を志す仲間だ」

八幡「そういや……部室でも少し変化があった。空気が甘い。それだけ」

八幡「……まあ俺がけしかけたんだがな」

八幡「後は……ああそうだ」

八幡「……そういや一つ分かったことがあった」

八幡「俺が由比ヶ浜の制服を着るのは間違っている、ってことだな」


おしまい

114: 2013/11/11(月) 19:33:49.04

116: 2013/11/11(月) 19:37:13.27
材木座で爆笑したww

引用元: 由比ヶ浜「ヒ、ヒッキー……それあたしの制服だよ……?」