1: 2017/03/17(金) 11:22:54.652 ID:h3N+q6vb0
体育教師「胡桃沢、月乃瀬。このボール、倉庫に戻しておいてくれるか」

サターニャ「はあ!?どうしてこのサタニキア様がそんな雑用を」

ヴィーネ「分かりました!!戻しておきますね~!」

サターニャ「ちょっとヴィネット、あんたも悪魔なんだから……むぐっ!」

ヴィーネ「ほら、行くわよサターニャ~」ニコォ

サターニャ「んん~っ!!んん!!」コクコク

体育教師「た、頼んだぞ…」

5: 2017/03/17(金) 11:30:13.956 ID:h3N+q6vb0
ガラガラ…(ボールの入ったカゴを押す音)

ヴィーネ「サターニャ、ダメでしょ?ちゃんと先生の言うことはきかないと」

サターニャ「ヴィネットは真面目すぎるのよ、悪魔なんだからもっと反抗的になった方がいいわよ」

ヴィーネ「うっ……そ、それはそうだけど……でも、やっぱりやる時はちゃんとしないと……怒られたくないでしょ?」

サターニャ「……まあ怒られたくはないけど」

ガラガラ……(倉庫の扉を開ける音)

ガラガラ……(ボールの入ったry

サターニャ「ふう、ここで良いのかしら」

ヴィーネ「そうね……ん?」

サターニャ「どうしたの?」

ヴィーネ「あの…跳び箱の向こう側に、何か落ちてるの」

サターニャ「ん~?どこ?」

ガサゴソ…

体育教師「おっ、ちゃんと戻してくれてるな。よしよし…」

ガラガラ……ガコーン
ガチャッ

14: 2017/03/17(金) 11:34:12.587 ID:h3N+q6vb0
サターニャ「んん~~!!よっ!取れたわ!」

ヴィーネ「本当!?何……ヒッ!?」

サターニャ「え?」

ヴィーネ「そ、そ、それ……」

サターニャ「何よ……ひいい!?!?」

サターニャ「ごごごご、ゴキブリの氏体じゃない!!!!!!」

ヴィーネ「いやああああああああ!!!!!!」

サターニャ「ちょっとおおおおお!!!!こんなもの拾わせないでよおおおおお!!!!」

ヴィーネ「さ、さ、サターニャ!はやく、それ、向こうにやって!!」

サターニャ「わ、分かってるわよ!」ブンッ

ヴィーネ「はぁ、はぁ……」

サターニャ「うぇ~……この手、どうしよう……」

ヴィーネ「はやく外に出て洗いましょう……ごめんなさい、サターニャ……」

サターニャ「……良いわよ、別にヴィネットが悪いわけじゃないもの……」

ガチャッ

ヴィーネ「あれ?」

サターニャ「どうしたの?」

ヴィーネ「あ、開かない……」

サターニャ「え!?」

15: 2017/03/17(金) 11:36:34.420 ID:h3N+q6vb0
ガチャガチャガチャガチャ!!

ヴィーネ「な、何で!?!?」

サターニャ「どういうこと!?」

ヴィーネ「ま、まさか……閉じ込められた……?」

サターニャ「だ、誰に!?」

ヴィーネ「分からない……多分、先生が私たちに気づかずに閉めちゃったんじゃないかしら……」

サターニャ「そ、そんな……!これから昼休みだから、次の時間まで1時間ぐらいはあるわよ!?」

ヴィーネ「ど、どうしよう……」

16: 2017/03/17(金) 11:38:56.965 ID:h3N+q6vb0
サターニャ「……こうなったら仕方ないわね」

ヴィーネ「え?」

サターニャ「この私の悪魔の力(デビルズ・パワー)を解放して、扉をぶち破ってやるわ……!」

ヴィーネ「だ、ダメよ!そんなことしたら学校に迷惑がかかっちゃう!」

サターニャ「そんなこと言ってられないわよ!」

ヴィーネ「それに……扉を弁償しないといけなくなるかもしれないわよ!」

サターニャ「う゛っ……そ、それは嫌ね……」

ヴィーネ「そうよ……だから、大人しく助けを待つしかないわ……」

サターニャ「そんな……」

ヴィーネ「……」

サターニャ「……」

19: 2017/03/17(金) 11:41:59.143 ID:h3N+q6vb0
サターニャ「ねえヴィネット」

ヴィーネ「どうしたの?」

サターニャ「ごめんなさい」

ヴィーネ「え?な、何急に」

サターニャ「だって…私がさっきゴネてないですぐに戻してすぐに帰ってれば、閉じ込められることもなかったでしょうし」

ヴィーネ「そ、そんなことないわよ!それなら私が、あの、アレを拾わせようとしなければ……」

サターニャ「……!」ぞわぞわぞわ~っっ

サターニャ「おおおお思い出させないでよ……っ!!」

ヴィーネ「ご、ごめんなさい!」

サターニャ「うう……はやく手を洗いたい……」

20: 2017/03/17(金) 11:45:29.315 ID:h3N+q6vb0
5分経過

サターニャ(はぁー……暇だわ……)

サターニャ(何か……暴れたい…)

サターニャ「そうだわ!」

ヴィーネ「」ビクッ

サターニャ「ここにはいろんなスポーツ用具があるじゃない!これで暇をつぶしましょう!」

ヴィーネ「だ、ダメよ勝手に使ったら……怒られるわよ」

サターニャ「大丈夫よ!どうせ後1時間ぐらいは誰もこないんだから!」

ヴィーネ「うーん……」

サターニャ「ヴィネットも退屈でしょ!?ほら、何か探しましょうよ!」

ヴィーネ「……そうね、何かしましょうか!」

サターニャ「フフフ……先生の目を盗んで勝手に体育倉庫で遊ぶなんて、悪魔的じゃない……!」

21: 2017/03/17(金) 11:48:22.551 ID:h3N+q6vb0
10分経過

サターニャ「……意外と何もないわね……」

ヴィーネ「この狭い空間で出来ることってなると限られるし仕方ないわ……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「……」

サターニャ「……しりとりしない?」

ヴィーネ「……良いわよ」

サターニャ「じゃあ私からね。リス!」

ヴィーネ「スイカ!」

サターニャ「カモメ!」

ヴィーネ「目玉焼き!」

サターニャ「き……キツネ!」

ヴィーネ「ネコ!」

サターニャ「コアラ!」

ヴィーネ「ら……ラッパ」

…………
………
……

24: 2017/03/17(金) 11:53:00.561 ID:h3N+q6vb0
20分経過

サターニャ「ああ~~~~~~…………暇暇暇ぁぁぁ~~~~~~…………」

ヴィーネ「……お腹すいたわね……」

サターニャ「……メロンパン食べたい……」

ヴィーネ「ああ~やめて!想像させないで!」

グゥ~~…………

ヴィーネ「……///」

サターニャ「……フフフ、ヴィネット、今の音は何?」

ヴィーネ「い、良いでしょなんでも!」

サターニャ「ええ~~?何かしら今の音は~~?カエルの鳴き声~~?」

ヴィーネ「もう!サターニャ!」

サターニャ「フフっ、ヴィネットのお腹の音大きいのね……」

ヴィーネ「言わないでいいから!」

サターニャ「はぁ…………」

ギュルルルル……グゴッ!

ヴィーネ「……」

サターニャ「…………ごめんなさい」

ヴィーネ「……良いのよ」

25: 2017/03/17(金) 11:58:23.131 ID:h3N+q6vb0
30分経過

サターニャ「……今、どのぐらい経ったのかしら」

ヴィーネ「きっともうすぐ終わるわよ」

サターニャ「本当は10分ぐらいしか経ってなかったりして……」

ヴィーネ「ああ~~やめてそういうこと言わないで~」

サターニャ「……お腹すいたわ」

ヴィーネ「…………ねえ、サターニャ」

サターニャ「何?」

ヴィーネ「ガヴのこと、どう思ってる?」

サターニャ「何よ急に」

ヴィーネ「いや……いつも絡んでるから、ちょっと気になって」

サターニャ「ガヴリールは私のライバルで宿敵……かしら」

ヴィーネ「嫌いなの?」

サターニャ「き、嫌いではないけど……」

ヴィーネ「じゃあ……好き?」

サターニャ「す、好きなんかじゃないわよ!!」

ヴィーネ「そっか」

サターニャ「うん……」

ヴィーネ「私は二人にも仲良くして欲しいんだけどな」

サターニャ「…え?」

ヴィーネ「……ううん、なんでもない」

サターニャ「……そ」

26: 2017/03/17(金) 12:02:22.957 ID:h3N+q6vb0
ヴィーネ「…………」モジモジ

サターニャ「……?」

ヴィーネ「…………」モジモジ

サターニャ「どうしたのよヴィネット、そんなモジモジして」

ヴィーネ「いや、その……」

サターニャ「……あっ」

ヴィーネ「……」モジモジ

サターニャ「そういうこと……はやく出ないといけないわね」

ヴィーネ「ええ……」

サターニャ「というか、本当に助けは来るのかしら?遅くない?」

ヴィーネ「ちょっと、怖いこと言わないでよ……」

サターニャ「だって……もう1時間は過ぎた気がするんだけど」

ヴィーネ「いや、でもまだチャイム鳴ってないから昼休み中じゃない?」

サターニャ「そう言えばそうね」

ヴィーネ「……」モジモジモジモジ

サターニャ「……大丈夫?」

ヴィーネ「え、ええ……なんとか耐えてみせるわ……」

27: 2017/03/17(金) 12:05:01.221 ID:h3N+q6vb0
サターニャ「……もし無理なら、向こう向いてるから……」

ヴィーネ「し、しないわよ!」

サターニャ「ならいいけど……」

ヴィーネ「……うう……」モジモジ

サターニャ「なかなかチャイム鳴らないわね……」

ヴィーネ「そ、うね……っ」モジモジ

サターニャ「本当に大丈夫なの?」

ヴィーネ「まだ、まだ行けるわ……っ」モジモジ

29: 2017/03/17(金) 12:08:07.600 ID:h3N+q6vb0
キーンコーンカーンコーン

サターニャ「な、鳴ったわ!」

ヴィーネ「ふぅ……!」

サターニャ「ちょ、ちょっと!まだ気を抜くにははやいわよ!?」

ヴィーネ「あっ!そ、そうよね……!」モジモジ

……


ガチャッ
ガラッ

二人「!!!!」

女体育教師「あ、あなたたちここで何してるの?」

ヴィーネ「すいませんっっ!!後で説明しますっっ!!!!」ダッ

女体育教師「あっ、ちょっと!」

サターニャ「……ヴィネット……よく耐えたわね……」

女体育教師「……どういうことなのか、説明してもらえる?」

33: 2017/03/17(金) 12:11:24.994 ID:h3N+q6vb0
昼休み後

キーンコーンカーンコーン

ガヴリール(おいおい授業始まったぞ…ヴィーネとサターニャのやつ、どこ行ったんだ?二人で何かしてるのか?)

ヴィーネ「すっ、すいません!遅れました!!」

サターニャ「はぁ、はぁ、ぜぇ、ぜぇ……」

グラサン「……二人して遅刻か」

ヴィーネ「す、すいません、これにはわけが……」

グラサン「……後で聞く。とりあえず座れ」

ヴィーネ「すいません……」

34: 2017/03/17(金) 12:13:55.658 ID:h3N+q6vb0
その後

サターニャ「あー、お腹すいた……さて、食べ損ねたメロンパンを食べようかしらね……」

サターニャ「ってあれ?ない……?」

ガヴリール「昼休みに犬が持って行ったぞ」

サターニャ「な、なんですってー!?!?」

終わり

35: 2017/03/17(金) 12:14:05.632 ID:h3N+q6vb0
ごめんオチ考えてなかった

36: 2017/03/17(金) 12:15:47.678

37: 2017/03/17(金) 12:25:41.154

おしっこおしっこ

38: 2017/03/17(金) 12:27:01.022
乙乙

43: 2017/03/17(金) 16:31:53.747
あるある

引用元: サターニャ「ヴィネットと一緒に体育倉庫に閉じ込められたわ」