1: 2012/07/02(月) 17:03:09.74 ID:scZOG8re0
ザパーン……   ザパーン……


千早「本当に何もないんですね……」

響「自分の実家のほうがまだ都会だなー」

春香「あはは……。私はこういうとこ好きだよ?」

小鳥「うぷっ……、きぼちわるい”……」

P「小鳥さんは飲みすぎですよ」

千早「船酔いをお酒で酔って誤魔化そうなんて音無さんらしい発想ですけどね」

響「小鳥はちょっとアホだからな」


P「まぁまぁ、それより早く行こうぜ。ここは熱くてたまらん。日陰に入れば少しはマシだからさ」

春香「ねぇ千早ちゃん、ご両親に挨拶するのにこの格好って変じゃないかな?」

千早「…………あなた何しに来たの?」

スタスタスタ

小鳥「待ってくださいよぉ~、オゲップ……」

3: 2012/07/02(月) 17:05:53.88 ID:scZOG8re0
ここは内海にある離れ小島の一つだ。

プロデューサーさんが長期のお休みを利用して帰省すると聞いてむりやり着いて来たのだ。

プロデューサーさんは頑なに反対していたが、私たちの団結力には勝てず最後には渋々了承してくれた。

他にも希望者はいたのだが、仕事のキャンセルまではプロデューサーさんも認めてくれず、結果この5人で来ることになった。

特に美希は最後まで悔しそうだった。


観光地でもなんでもない島は農業と漁業で慎ましい生活らしい。

小さな漁船がいくつか波止場に繋がれている。


春香「プロデューサーさんは漁師になりたくなかったんですか?」

P「若いやつはみんな外に出てっちゃうよ……。娯楽も何もないところだからな」

5: 2012/07/02(月) 17:10:05.96 ID:scZOG8re0
見上げると山の中腹に赤い鳥居が見えた。

神様はどこにでもいるんだなぁ、なんてのん気に考えていたのがまずかった。

春香「うわわっ!」

出しっぱなしになっていたロープに足を引っ掛けてしまった。

千早「春香!」

海におちそうになった私を千早ちゃんが支えてくれた。間一髪である。

感謝のあまり千早ちゃんを信心してもいいとまで思えた。


ボシャーン


響「あーあー……」

犠牲は大きく、千早ちゃんの荷物は私の身代わりになってしまった。

6: 2012/07/02(月) 17:12:17.50 ID:scZOG8re0
春香「ごごごごごめんね!ごめんね!千早ちゃん!」

千早「……いいわ、どうせ着替えくらいしか入ってなかったし」

春香「わ、私一杯持ってきてるから!貸すから言ってね!」

千早「えぇ、お願いするわ」

小鳥「うぶ……私もいい?脂汗が止まらなくてベタベタなの……」

春香「あはは……いいですよ。汗かくと思って多めに用意しましたから」

パンパンに膨らんだカバンをポコポコ叩いた。

千早ちゃんの荷物は海水を吸ってすごく重かった。

10: 2012/07/02(月) 17:15:38.50 ID:scZOG8re0
商店街は寂れたなんて言葉じゃ足りないほど閑散としていた。

開いてる店がほとんどない。

潮風でへたった暖簾が物悲しかった。

P「俺がいたころはもう少し活気があったんだけどね」

誰にともなく弁護しながらプロデューサーさんは頭を掻いた。

故郷の過疎化を憂いているのか、感傷的な声音だった。

春香「………………」

千早「………………」

響「………………」

小鳥「酒屋さんはあるんですか?」

小鳥さんだけが気が付いていなかった。

11: 2012/07/02(月) 17:21:12.45 ID:scZOG8re0
商店街を抜け炎天下の農道を踏破して森に踏み入った。

春香「はぁ……全然違いますね」

千早「涼しい……助かったわ」

響「それにしても全然人を見ないな。無人島みたいだ」

小鳥「こーら、響ちゃんそういうこと言わないの」

汗をかいてアルコールの抜けた小鳥さんが響ちゃんに注意していた。

説得力は皆無だった。

13: 2012/07/02(月) 17:23:59.00 ID:scZOG8re0
緩やかな勾配を右に左にくねり、いくつかの分かれ道を過ぎたところにプロデューサーさんの生家はあった。

P「変わってないなぁ。はは、相変わらずボロいや」

実家は木造の二階建てで、広い庭には畑があった。

ガレージを倉庫代わりにしているのか、中には農具がいくつか見える。

春香「ここでプロデューサーさんは育ったんですね」

千早「それだと畑で育ったみたいよ?春香」

P「あながち間違ってないけどな、ここで取れた野菜を食ってでかくなったんだし」


ありがとうございます。

こっそり畑に向かってお礼を言った。

14: 2012/07/02(月) 17:27:32.82 ID:scZOG8re0
小鳥「それでお義父さまたちは?」

ん?

なにか……ニュアンスが……。

P「あれ?言ってなかったっけ。親父たちは島の組合で旅行に行ってるよ」

oh

響「言ってなかったと思うよ、たぶん」

P「あー……。まぁいいよな、別に」

いい加減なところは東京にいる時と同じだ。

たぶん子供のころからこうだったのだろう。ご両親にあったら聞いてみよう。

17: 2012/07/02(月) 17:30:15.55 ID:scZOG8re0
ギシッ

土間を上がると床がきしんだ。

建物は老朽化が進んで、丁寧に手入れをしていなければとっくに廃墟へランクアップしていただろう。

プロデューサーさんの案内で、玄関脇の階段を上っていく。

千早「踏み抜きそうで怖いです」

P「大丈夫だろ、俺が乗っても壊れないし」

二階の廊下は階段を中心に左右に分かれていた。

P「ちょうど四つあるし、適当に入ってくれ。俺は下にいるからなんかあったら呼んで」

全員「はーい」

18: 2012/07/02(月) 17:35:40.58 ID:scZOG8re0
さして考えることもなく私は左カドの部屋を選んだ。

荷物を降ろして窓を開けると、さっきの鳥居がやたら目に付く。

緑一面の中にぽつんとあるからだろう。

なんの神社なんだろうか?

見えるはずもないのに目を凝らすと、鳥居の下に人が座っていた。

春香「………………え?」

真っ白な着物、性別のわからない長い髪。
かろうじて判別できたのはそれだけだ。

なのに、

春香「―――――――――」

見られているような気がした。

怖くなった私は窓を閉めて背中を向けた。
心臓がドクドクと拍を打つ。
真っ黒な目がまだ私を追い続けてる。

妄想だ。そんなはずがない。


そうやって自分を説得しても、背中が粟立つのは止められなかった。

21: 2012/07/02(月) 17:40:01.10 ID:scZOG8re0
一階に行くと全員集まっていた。

千早「……?春香どうかしたの?」

春香「ううん、なんでもないよ」

にへらっと笑って誤魔化した。

話をしたらさっき見たものが本当になりそうで不安だったからだ。


チリーン

風鈴の音が涼しげだ。

ゆるりと流れる時間を楽しんだ。

仕事だ学校だとせわしない毎日を送っていると、こういう時間の使い方は贅沢で安らいだ。

千早「暇ね……」

落ち着かない人もいるようだが。

千早ちゃんの服が風に揺られて踊っていた。

26: 2012/07/02(月) 17:45:26.56 ID:scZOG8re0
春香「下着は?」

千早「さすがに抵抗があるわ……」

響「くー……すー……」

小鳥「ふふふ、よく寝ちゃってるわね」

響ちゃんは縁側の日陰で気持ちよさそうに寝ていた。

小鳥さんがおか……お姉さんみたいにタオルケットをかけている。

P「晩飯が終わったら俺ちょっと挨拶してくるから留守番頼むな」

春香「あ、はい。気をつけてくださいね」

P「はは、ありがとう。……あぁそうだ。日が落ちたら絶対に外に出ないようにしてくれよ」

小鳥「はい、わかりましたけど……。なにかあるんですか?」

P「野犬が出るんだとさ。どこから来たのやら」

プロデューサーさんの視線を追うと真っ赤に熟したトマトに刺さっていた。

28: 2012/07/02(月) 17:50:15.15 ID:scZOG8re0
夕食には予想通り完熟トマトがスライスされて出てきた。

響「味が濃くて美味しいねコレ」

千早「…………モグモグ」

小鳥「かぁーっ!痺れる!んまい!」

春香「小鳥さん、あんまり飲みすぎないほうが……」

小鳥「だって暇なんだもん!小鳥お酒大好きなんだもん!」

響「ダメな大人だなぁ……」

千早「こうはなりたくないものね」

春香「あははは……」


プロデューサーさんは一足先に食べ終えると、懐中電灯を持って出かけていった。

P「遅くなるかもしれないから先に寝てていいぞ」

小鳥「了解しましたぁ!早く帰ってきてくださいね?あ・な・た♪ なーんつって!なーんつって!」

旅行先の開放感に身を任せて小鳥さんが叫んだ。

また後悔しなければいいんだけど。

29: 2012/07/02(月) 17:55:25.92 ID:scZOG8re0
言われたとおりに一階の雨戸を閉めると、外界と完全に遮断された。

虫の声も風の音も星の光も消える。

暗い廊下に佇んでいると、昼間の白い服の人を思い出しそうになった。

ポン

春香「ひゃぉわぉう!」

飛び上がってしまった。

響「び、びっくりした……。どうしたんだ?ボケっとしちゃって」

春香「おおお驚かせないでよぅ!……はぁ、心臓が止まるかとおもった……」

響「ごめんごめん、そんなに驚くと思わなかったからさー」

春香「ちょっと考え事してたから……」

響「?」

春香「なんでもないよ。戻ろうか?」


雨戸がきちんと閉まっている事を確認して背中を押した。

まだ見られている気がするのは勘違いだろう。

後ろを見ないように足早で居間に戻った。

32: 2012/07/02(月) 17:58:47.85 ID:scZOG8re0
響ちゃんと居間に戻ると

小鳥「怖い話でもしましょうか……」

懐中電灯で顔を下から照らしながら小鳥さんがとんでもないことを発案した。

千早「く、くだらないわ……」

響「面白そうだなー!自分怖い話大好きだぞ!」

春香「………………」


私もどちらかといえば好きなほうだが、それはあくまでもフィクションとしてだ。

現在進行形で不気味な思いをしているのに参加する気にはなれなかった。

小鳥「春香ちゃん、もしかして取って置きのネタがあるのかしら?」

春香「…………………………はい」

少しだけ考えて、やっぱり話すことにした。

きっと適当な解釈で私の思い過ごしだと笑い飛ばしてくれるだろう。


春香「今日の昼間なんですけど……」

主観を省き事実だけを話すようにした。

34: 2012/07/02(月) 18:05:00.39 ID:scZOG8re0
三人「…………………………」

春香「た、たぶん私の勘違いだと思うんですけど……」

乗り気じゃなかった千早ちゃんはもちろん、響ちゃんも小鳥さんですらも引いてしまった。

響「せ、せめて帰ってから聞きたかったぞ……」

小鳥「現場で夜中に聞く話じゃなかったわね……」

千早「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時……」

春香「や、やめてよ千早ちゃん!もっと怖くなってきたよ!」

全員ビビリだった。



小鳥「ちょ、ちょっと空気が悪いわね。換気しましょう」

小鳥さんは文字通り空気を変えようと雨戸を勢いよく開け放った。

春香「小鳥さん、プロデューサーさんが外に気をつけろって……」

小鳥「空気を入れ替えるだけよ。大丈夫、小鳥お姉さんを信用しなさい」

ヒヤッとした空気が入ってきた。

真夏の締め切った部屋に四人もいたのだ。知らぬ間に汗ばんでいた。

36: 2012/07/02(月) 18:09:00.44 ID:scZOG8re0
小鳥「涼しい……。あら?」

千早「ど、どうかしたんですか!お経は止めませんよ!」

響「助けて……ハム蔵……いぬ美……ぶた太……」

千早ちゃんは数珠を片手に、響ちゃんは座布団をかぶって震えていた。

小鳥「なんだか甘い匂いが……」

春香「だ、ダメですよ!外に出たら!」

小鳥さんは誘われるようにふらふらと庭に出てしまった。

春香「千早ちゃん!響ちゃん!小鳥さんを止めないと!」

二人の腕を引っ張って小鳥さんを追って庭に出た。

38: 2012/07/02(月) 18:15:22.50 ID:scZOG8re0
春香「こ、小鳥さん?」

星の明かりもたいした助けにはならない。

真っ暗な庭を手探りで歩く。

家から漏れるあかりが届かない場所は、なにが出てもわからないほどに暗かった。



森に近い場所で小鳥さんを見つけられたのは僥倖だった。

小鳥「……………………」

春香「よかった……。ダメですよ?早く戻りましょう」

棒立ちになった小鳥さんは目を見開いて動かない。

小鳥「……………………」

春香「小鳥さん……?」

軽く肩を揺さぶった。

39: 2012/07/02(月) 18:18:26.83 ID:scZOG8re0
小鳥「み、見た……見ちゃった……」

春香「え?」

目を凝らしても深い闇に包まれて、木の輪郭がうっすらと見える程度だ。

小鳥「し、白い服が……長い髪……」

震える単語の端々からなにが見えたのかがわかった。

パシャパシャパシャ……

春香「な、なに!?」

水の音が聞こえた。

子供が水面を叩くような、浅い川を踏み荒らすような、そんな音だ。

海から遠く、昼間には聞こえなかった音。

視界が不自由な分だけ研ぎ澄まされた聴覚は、はっきりと水音を捉えていた。

春香「―――――――――っ!!」

固まった3人を連れて走り出す。

転ぶかもしれないとは微塵も思わなかった。

40: 2012/07/02(月) 18:22:06.21 ID:scZOG8re0
庭先から飛び込むと雨戸を全力で閉めた。

春香「はぁっ……はぁっ……」

汗が冷えて気持ち悪い。

蛍光灯の下で見れば三人とも白い顔をしていた。

私もきっと同じだろう。



見たもの聞いたもの感じたものを、すべて忘れることにした。

春香「あはは……、不思議なこともあるよね!」

小鳥「そ、そうね。いやだわ、年なのかしら。見間違いしちゃったみたい」

口を引きつらせて笑った。

春香「寝ましょうか……」

小鳥「そ、そうね!明日は島を歩いてみましょう!」

千早ちゃんと響ちゃんは一言も喋らなかった。

43: 2012/07/02(月) 18:27:15.00 ID:scZOG8re0
素早くパジャマに着替えると布団を敷いてもぐりこんだ。

電気をつけていると眠れない性分が恨めしい。

真っ暗な部屋の天井をずっと見つめ続けた。

春香「………………」

目が慣れてくると木目にまで見られてる気がした。重症だ。

春香「早く帰ってきてくださいよぅ……」

頼りないけど一番頼りになる人を呼んでタオルケットをかぶった。

静かに吐いた息は細かく震えて寝具を揺らした。

44: 2012/07/02(月) 18:33:23.77 ID:scZOG8re0
ギシッ


心臓が飛び跳ねた。
廊下に誰かがいる。

ギシッ ギシッ


欄間から見える廊下は真っ暗だ。
こんな時間に……トイレだろうか?

ギシッ

部屋の前で音が止まった。

春香「やめて……」

涙が出そうだ。

春香(早くどこかに行って……!)


コン      コン

固く目をつぶって息を頃した。
私はいない。この部屋には誰もいないのだ。


静かにふすまの開く音が聞こえた。

45: 2012/07/02(月) 18:37:10.79 ID:scZOG8re0
タオルケットの薄い生地は頼りなく、しかし私を守ってくれるのもこの薄い布だけなのだ。

頭までをすっぽりと覆って強く強く握り締めた。


畳の擦れる音が聞こえる。

ゆっくり  ゆっくりと 近づいてきた。

一歩ごとに恐怖が精神を埋め尽くす。

白い和服が透けて見えるような気がした。

46: 2012/07/02(月) 18:40:07.61 ID:scZOG8re0
ミシ……

枕元に立っている。

錯覚や幻覚なんかじゃない。

たしかな質量と存在感が、作り物めいた現象とリアルな恐怖を結びつけた。

心臓は大太鼓に負けないくらい力強くて、聞こえてしまうんじゃないかと怖くなる。

私の鼓動を聞いているみたいに、その人は黙ったままだ。


春香(お願い……!お願いだから見逃して……!)






?「ハルカ……ハルカ……」

低く地の底からこだまするような声を聞いて


私は意識を失った。

48: 2012/07/02(月) 18:45:47.61 ID:scZOG8re0
目が覚めると朝だった。

寝汗がひどく身震いを幾度もする。


春香「夢……だったのかな……」

朝の光はすがすがしくて昨日の記憶が嘘みたいだ。

春香「着替えなくちゃね」

頭を振ってパンパンのカバンを引っ張り出す。


春香「あれ…………?」

おかしい。着替えが減っている。


しかも

春香「パ、パンツだけがない……!」


通常の旅行なら入れ忘れか下着泥棒を疑うところだが、
心霊体験をした今はとてもそんな平和な思考回路にはならなかった。

51: 2012/07/02(月) 18:47:38.63 ID:scZOG8re0
あれは……なんだったのだろうか。

朝食を取りながら考えてもさっぱりわからなかった。

みんなは何事もなかったみたいに普段どおりで、蒸し返すこともできずに悶々としていた。

だから

P「ただいまー。結局泊まっちゃったよ」

春香「プ、プロデューサーさぁん!」

私がプロデューサーさんに抱きついてしまったのも無理はないと思う。

52: 2012/07/02(月) 18:49:32.12 ID:scZOG8re0
私は微笑ましい気持ちで春香がプロデューサーに抱きつくのを見ていた。

昨夜は気丈に振舞っていたが、やはり怖かったのだろう。

千早「春香ったら……」

口元を押さえながら庭を見ると、私の失禁の跡はすっかり乾いていた。

少し大きい春香のパンツがずれたのでそっと直した。

55: 2012/07/02(月) 18:51:28.80 ID:scZOG8re0
自分は食い込んだ下着のゴム跡をそっと掻いた。

まさか完璧な自分が寝小便をするなんて……。

今でも信じられない。

信じられないといえばいぬ美だ。

留守番にふてくされて自分のパンツをボロボロにするなんて、とんでもなく悪い子だぞ!

帰ったら話し合いをする必要があるな。

春香が余分にパンツを持っていて本当に助かった。

57: 2012/07/02(月) 18:53:32.52 ID:scZOG8re0
私は自分の匂いを確認した。

うん……、どうやら大丈夫のようだ。

朝食の時も何も言われなかった。

まさか……寝糞なんて……。

いいえ、あれは超常現象よ。

もしかしたら演技が過ぎて罰が当たったのかもしれない。

あるいはただの飲み過ぎだ。

懸命に自分に言い聞かせた。

春香ちゃんのパンツは少し子供っぽかったけど、贅沢は言えない。

なぜなら飲みすぎて何度も漏らしてしまった私は、下着がなくなってしまったのだ。

朝早く起きて一人畑に埋めた下着をに想いを馳せた。

きっといい肥料になるわね……。

来年が楽しみだ。

61: 2012/07/02(月) 18:56:07.73 ID:scZOG8re0
P「ど、どうしたんだよ?蛇でも出たのか?」

私はプロデューサーさんの胸に頭を擦りつけた。

春香「怖かったんです……」

P「はぁ?……お前いくつだよ」

春香「きょ、今日は出かけないでくださいね!」

千早「そうですね、ホストがいないなんて普通ありえませんから」
響「そ、そうだな!大体女の子ばっかりなんて無用心すぎるぞ!」
小鳥「いい考えがあるわ!今日はみんなで一緒に寝ましょう」

P「……………………は?」

四人「さんせーい!」

呆然としたプロデューサーさんを見ながら思った。

春香(パンツはどこで買うんだろう?)

千早(春香のパンツ……なんだか興奮してきたわ)

響(オムツはさすがに恥ずかしいな……)

小鳥(プロデューサーさんが私の一部を口にする……あ、濡れてきた)


おしまい

引用元: 春香「プロデューサーさん!心霊体験ですよ、心霊体験!」