1: 2012/06/30(土) 21:27:05.31 ID:RA85jiKY0
春香「おはようございまーす!」


春香「あっ、プロデューサーさん。お疲れ様です」


春香「今日の予定ですか? やだなぁ、わかってますよぉ」


春香「……え?」


春香「気付きました? リボン変えたんですよ!」


春香「そういうのじゃないですよ。やだなぁ……」


春香「んー、そうですね……あえていうのなら……」


春香「……」


春香「やっぱり秘密です!」

5: 2012/06/30(土) 21:30:16.00 ID:RA85jiKY0
春香「そんな不満そうにしてもダメですよ?」


春香「私だって乙女ですから、秘密のひとつやふたつ……」


春香「……そんなに聞きたいんですか?」


春香「んー、迷うなぁ……どうしよっかなー?」


春香「……」


春香「やっぱりダメです。おしえてあーげない!」


春香「残念でした!」

7: 2012/06/30(土) 21:33:43.57 ID:RA85jiKY0
春香「それでも、本当に聞きたいっていうのなら……」


春香「って、ちょっとプロデューサーさん! 急につれないじゃないですか」


春香「……ふぅ、わかりました。言いますから!」


春香「まぁ、ちょっとした気分転換ですよ」


春香「え? 別にいいじゃないですか……」


春香「もったいぶった理由? んー……」


春香「乙女の秘密ってことで! ……ダメですか? やっぱり?」


春香「いやぁ、だって……プロデューサーさんがやけにあわててたからつい……」

9: 2012/06/30(土) 21:38:18.44 ID:RA85jiKY0
春香「うー、そんなに怒ることないじゃないですか……」


春香「そりゃあ……そうかもしれませんけれど……」


春香「たまには童心にかえりたくなることって、ありませんか?」


春香「ね?」


春香「まぁ、ここは痛み分けってことでどうでしょう?」


春香「あはは、交渉成立ですね?」


春香「あっ、そうだ……」


春香「はい、クッキー食べますか?」

11: 2012/06/30(土) 21:42:00.74 ID:RA85jiKY0
春香「そんなに喜んでもらえると作りがいがありますね」


春香「えへへー、そんなに褒められると照れちゃいますよぉ」


春香「……え? 味の秘訣ですか?」


春香「そうだなぁ……」


春香「……」


春香「愛、っていうのはどうですかね?」


春香「いたっ!? ちょっとプロデューサーさん! なにもデコピンすることないじゃないですか!」


春香「せいいっぱいのキメ顔ですよ! なんでそんなに冷たいんですか!」


春香「ぶーぶー」

14: 2012/06/30(土) 21:44:37.15 ID:RA85jiKY0
春香「……え?」


春香「……そんなこといったってごまかされませんよ?」


春香「まぁ、そこまでいうのなら……許してあげますけど……」


春香「なっ、なに笑ってるんですか! もうっ!」


春香「ふーんだ、クッキーもうあげませんよ?」


春香「うんうん、素直が一番です」


春香「やっぱり胃袋を制する者は世界を制すってやつですね?」


春香「え、違う?」

16: 2012/06/30(土) 21:49:58.64 ID:RA85jiKY0
春香「……んー」


春香「え? 料理ですか?」


春香「結構できますけど……」


春香「信用してないんですか?」


春香「そこまでいうなら……今度、作ってあげましょうか?」


春香「……えっ」


春香「ち、ちがっ……いや、違いませんけど」


春香「……じゃあ今度お邪魔しますから。ちゃーんとかたづけておいてくださいね?」


春香「男の人ですもんね、わかってますよ?」

18: 2012/06/30(土) 21:55:28.75 ID:RA85jiKY0
春香「いたっ!?」


春香「アイドルに手を出すなんて……プロデューサーさんひどい……」


春香「あいたたたた、ジョークですよ、ジョーク!」


春香「うー、もう……」


春香「……それで、本気なんですか?」


春香「嫌……とかじゃないですけれど……」


春香「ふふっ、わかりました! 期待して待っててくださいね?」

19: 2012/06/30(土) 21:58:18.56 ID:RA85jiKY0
春香「じゃあ、好きな……」


春香「へ?」


春香「わっ、本当だ! 時間……!」


春香「い、いそぎましょう!」


春香「プロデューサーさん、衣装は……はい、わかりました!」


春香「それじゃあ……」


春香「はりきって、まいりましょー!」

20: 2012/06/30(土) 22:03:28.26 ID:RA85jiKY0



春香「……ふぅ」


春香「あ、プロデューサーさん……」


春香「あはは、ありがとうございます」


春香「……元気ですよ?」


春香「……あぁ、やっぱりわかっちゃいます? あはは……」


春香「いやぁ、やっぱり収録疲れって独特ですね……」


春香「うーん……じゃあ、少しだけ……」


春香「……ん……おちつくなぁ……」

21: 2012/06/30(土) 22:06:40.14 ID:RA85jiKY0
春香「……ん、もう大丈夫です」


春香「ありがとうございました。えへへ……」


春香「あっ、そうだ。好きなメニューとかありますか?」


春香「ふむふむ……なるほど」


春香「じゃあ、今度のオフ! お邪魔しちゃいますからね!」


春香「私の真の実力をお楽しみに!」


春香「……あっ、それから」


春香「プロデューサーさん!」


春香「……いつも、ありがとうございます!」


春香おわり

25: 2012/06/30(土) 22:10:23.52 ID:RA85jiKY0
千早「おはようございます」


千早「……」


千早「……?」


千早「どうしたんですか、プロデューサー」


千早「いえ、別に……深い意味があったわけではないんですが」


千早「……やっぱりですか」


千早「私のことを心配してくださるのはありがたいですが、プロデューサーも……」


千早「な、なんですか? 私、変なこと言いました?」

27: 2012/06/30(土) 22:14:57.22 ID:RA85jiKY0
千早「あっ、あの頃は……いいじゃないですか……」


千早「……なんですか?」


千早「……確かに、今でも歌は大切ですけれど。皆もいますから」


千早「私らしくないでしょうか」


千早「ふふっ……ありがとうございます」


千早「そうですね……私も、変われたんでしょうか」


千早「……?」


千早「……も、もう。からかうのはやめてください」

30: 2012/06/30(土) 22:21:52.99 ID:RA85jiKY0
千早「……」


千早「いえ、少し考え事を」


千早「なんだか、不思議だなと」


千早「……ええ、それもありますけれど」


千早「今、こうして歌っていられることも」


千早「なんて……な、なんですか?」


千早「……私が言ったらおかしいですか?」


千早「……ありがとうございます」

32: 2012/06/30(土) 22:27:51.45 ID:RA85jiKY0
千早「そうですね……楽しい、です」


千早「素直にみんなに言う機会ってなかなかありませんけれど」


千早「え?」


千早「……そう、ですか?」


千早「そういってもらえると、自信もわいてきます」


千早「……」


千早「それから……」


千早「いえ、やっぱりなんでもありません」

33: 2012/06/30(土) 22:34:14.55 ID:RA85jiKY0
千早「そうだ、プロデューサー」


千早「お疲れ……ですよね?」


千早「……」


千早「ごまかされると思ってるんですか?」


千早「まったく……人に言える立場じゃありませんけれど」


千早「プロデューサーだって、人のことを言えませんよね?」


千早「……」


千早「はい、素直が一番ですよ?」


千早「……な、なんですか」


千早「だからっ、それは今いいじゃないですか!」

36: 2012/06/30(土) 22:38:46.93 ID:RA85jiKY0
千早「……こほん」


千早「幸いまだ時間はありますし……」


千早「少し、おやすみになってはいかがですか?」


千早「大丈夫ですよ、ちゃんと起こしてあげますから」


千早「眠れませんか?」


千早「……なら」


千早「子守唄を……歌いましょうか」


千早「……特別ですよ?」

39: 2012/06/30(土) 22:41:58.04 ID:RA85jiKY0



千早「……」


千早「……眠った、かしら」


千早「……プロデューサー……」


千早「……ふふっ、寝顔は子供みたいなのね」


千早「……プロデューサー」


千早「いつも……ありがとうございます」


千早「おやすみなさい」


千早 おわり

41: 2012/06/30(土) 22:43:42.42
なんか怖いんだけど凄まじいオチが待ってるんだよな?

45: 2012/06/30(土) 22:49:34.67 ID:RA85jiKY0
あずさ「おはようございます~」


あずさ「あらあら、プロデューサーさん」


あずさ「……?」


あずさ「うふふ、私も成長しているんですよ?」


あずさ「確かに、少し迷ってしまいましたけど……」


あずさ「す、すこしですよ~?」


あずさ「……」


あずさ「実は、3時間前に家を……」


あずさ「だ、大丈夫ですよ? ちゃんと寝てますから~」

47: 2012/06/30(土) 22:55:03.35 ID:RA85jiKY0
あずさ「えぇ、それで……」


あずさ「え? どうしてだなんて……それは……」


あずさ「うふふ、いわないと伝わりませんか?」


あずさ「あらあら~? どうしたんですか?」


あずさ「……さぁ、なんのことでしょう?」


あずさ「いつものプロデューサーさんほどじゃありませんよ?」


あずさ「……うふふ」

48: 2012/06/30(土) 23:01:27.48 ID:RA85jiKY0
あずさ「そうそう、差し入れを持ってきたんですよ~」


あずさ「はい、どうぞ」


あずさ「……春香ちゃんほど上手にはできませんでしたけど」


あずさ「よろしかったら……って、きゃっ」


あずさ「あぁ、そんなに詰め込んだりしたら……」


あずさ「やっぱり……はい、落ちついてください。飲み物どうぞ」


あずさ「……ふぅ、気を付けてくださいね。そんなにあわてなくてもお菓子は逃げたりしませんよ~?」

50: 2012/06/30(土) 23:06:51.33 ID:RA85jiKY0
あずさ「え? そのジュースですか?」


あずさ「……私の、飲みかけですけれど……」


あずさ「……嫌、でしたか?」


あずさ「うふふ、それならよかったです」


あずさ「あら、どうしたんですか?」


あずさ「……それじゃあ、私も食べようかしら~」


あずさ「いいですか? うふふ、ありがとうございます」


あずさ「……ん、これは……飲み物が欲しくなる味ですね~」


あずさ「プロデューサーさん? ジュース、一緒に飲ませてもらってもいいかしら~?」

54: 2012/06/30(土) 23:13:02.80 ID:RA85jiKY0
あずさ「あら? プロデューサーさん、どこに……」


あずさ「おかえりなさい。いったいどうしたんですか?」


あずさ「あらあら……湯呑み?」


あずさ「……確かに分けやすくなりましたね。ちゃんと洗っておかなきゃね~」


あずさ「……」


あずさ「別に、怒ってなんていませんよ?」


あずさ「味を濃くしすぎたかな、なんて考えていただけですから……」


あずさ「……」

55: 2012/06/30(土) 23:19:56.02 ID:RA85jiKY0
あずさ「……あの」


あずさ「あぁ、お先にどうぞ。私のはたいしたことじゃありませんから~」


あずさ「……え?」


あずさ「……うふふ、プロデューサーさんはお上手ですね~」


あずさ「でも、そこを気にしていたわけじゃないんですよ?」


あずさ「……」


あずさ「でも、そこまでいってもらえると……本気にしちゃいますよ?」


あずさ「プロデューサーさん、そんなにお菓子をたくさん食べても大丈夫なんですか?」

57: 2012/06/30(土) 23:26:57.11 ID:RA85jiKY0
あずさ「あぁ、そうなんですか~?」


あずさ「男の人って、お腹周りに脂肪が全然つかない人も多いですものね~」


あずさ「……えっ」


あずさ「プロデューサーさん……女性にそういう質問をするのはどうかと思いますよ~?」


あずさ「普通なら、デリカシーが無いって怒るんじゃないからしら……?」


あずさ「えっ?」


あずさ「……プロデューサーさん?」


あずさ「他の子に、そういう聞き方しちゃいけませんよ?」

59: 2012/06/30(土) 23:30:29.79 ID:RA85jiKY0
あずさ「……怒っているわけじゃないんですよ?」


あずさ「ただ……その……」


あずさ「……」


あずさ「少し、勘違いしちゃいますから」


あずさ「どういうって……プロデューサーさん?」


あずさ「ひょっとして……わかって言ってませんか?」


あずさ「うふふ……怒ってなんていませんから、正直に教えてください?」

61: 2012/06/30(土) 23:33:19.76 ID:RA85jiKY0
あずさ「もう……プロデューサーさんたら」


あずさ「知りません。めっ、ですよ」


あずさ「……また、そんなこと言って」


あずさ「……」


あずさ「本気に、しちゃいますよ?」


あずさ「うふふ……」


あずさ「プロデューサーさん」


あずさ「いつも、ありがとうございます」



あずさ おわり

62: 2012/06/30(土) 23:35:31.14
付き合う寸前のドキドキ感が最高です

64: 2012/06/30(土) 23:38:06.52 ID:RA85jiKY0
伊織「……おはよう」


伊織「……何よ?」


伊織「朝っぱらからアンタの顔みて憂鬱な気分になってるだけよ」


伊織「なんでもないったら」


伊織「……しつこいわね!」


伊織「……」


伊織「……ちょっと、ね」


伊織「この伊織ちゃんぐらいの大物になるといろいろあるのよ。アンタみたいな庶民様にはわかんないでしょうけど」


伊織「……何よ」

65: 2012/06/30(土) 23:44:31.03 ID:RA85jiKY0
伊織「あーはいはいわかりました」


伊織「……喧嘩しちゃったの、お兄様と」


伊織「すっごくつまらない理由だったけど……」


伊織「……でも……」


伊織「……」


伊織「……何よ、何なのよ」


伊織「別に慰めてほしいなんて言ってないんだから! アンタが聞きたいっていうから……」


伊織「……ふん」

67: 2012/06/30(土) 23:48:34.27 ID:RA85jiKY0
伊織「……」


伊織「……なに?」


伊織「……そんなの……わかってるわよ……」


伊織「……うん、わかってる」


伊織「でも……お兄様、きっと怒ってるから……」


伊織「……」


伊織「本当に……そう思う……?」


伊織「……間違ってたら、針千本どころじゃすませないからね」


伊織「……バーカ、冗談よ」

69: 2012/06/30(土) 23:54:15.35 ID:RA85jiKY0
伊織「……ん」


伊織「……じゃあ、帰ったらちゃんといわなきゃね」


伊織「よし、そうと決めたら今日の仕事はちゃちゃっと終わらせちゃうわよ!」


伊織「え?」


伊織「私だってプロなんだから、仕事中にそれ以外のことなんて表に出したりしないわよ」


伊織「……でも、まぁ」


伊織「ちょっとは参考になったわ。感謝してあげる」


伊織「な、なによ! 笑うとこじゃないでしょ!」

71: 2012/07/01(日) 00:01:08.14 ID:pw9PMdm50



伊織「……ふぅ、まぁまぁってところかしら」


伊織「あら、プロデューサーじゃない。どうしたの?」


伊織「ふぅん……まぁ、竜宮だけじゃなくソロの仕事も増えたから仕方ないのかしら」


伊織「特別にこの伊織ちゃんを送り届けることを許可するわ」


伊織「その前に……」


伊織「……何よ、もう買ってあるなんてたまには気がきくじゃない」


伊織「にひひっ♪ ほめてあげるわ」

72: 2012/07/01(日) 00:06:09.88 ID:pw9PMdm50
伊織「ん……もう着いたの?」


伊織「べ、別に寝てないわよ」


伊織「……今日はアドバイスありがと」


伊織「それじゃ、また明日」


伊織「結果くらいは教えてあげるわ」


伊織「ま、お兄様は優しいからちゃーんと仲直りできるでしょうけど」


伊織「じゃあね?」

75: 2012/07/01(日) 00:09:42.97 ID:pw9PMdm50



伊織「おはよう」


伊織「……? なによ」


伊織「あぁ、昨日のこと? バッチリよ」


伊織「ま、当然だけど……」


伊織「……ねぇ」


伊織「ちょっと、手貸しなさいよ」


伊織「……別にしっぺしようってわけじゃないわよ? っていうかなにそれ。亜美真美にでもやられたの?」

77: 2012/07/01(日) 00:14:40.78 ID:pw9PMdm50
伊織「……はい、これ」


伊織「不思議そうな顔してんじゃないわよ。お礼よ、お・れ・い」


伊織「なに? 私がそんな恩知らずだとでも思ってたワケ?」


伊織「まったく……だったら返して……って、ちょっ」


伊織「もう。いきなり開けるんじゃないわよ」


伊織「えっ、それは……そう、そういう形のクッキーなの。高級品なんだから」


伊織「……」


伊織「……どう、なの?」

79: 2012/07/01(日) 00:19:28.55 ID:pw9PMdm50
伊織「……ふん。まぁ、当たり前よね」


伊織「べ、別に。アンタみたいなのには高級品の味がわかんないんじゃないかって思っただけよ」


伊織「……なによ」


伊織「なっなななっ……ち、ちがっ……」


伊織「バ、バカ! 変態! ド変態! アンタなんか……アンタなんか……!」


伊織「……もうっ!」


伊織「この、バカプロデューサー!」



伊織 おわり

81: 2012/07/01(日) 00:26:07.10 ID:pw9PMdm50
雪歩「お、おはようございます」


雪歩「……あっ、プロデューサー」


雪歩「どうしたんですか?」


雪歩「……お疲れ様ですぅ」


雪歩「ちょっと待っててください、元気になるお茶を入れますね」


雪歩「プロデューサーが元気ないと、みんなも元気無くなっちゃいますから……」


雪歩「……私も、ですけど。なんて」


雪歩「ふわっ、な、なんでもないですぅ!」

82: 2012/07/01(日) 00:29:13.53 ID:pw9PMdm50
雪歩「……はい、どうぞ」


雪歩「……どうですか?」


雪歩「えへへ、よかった……」


雪歩「……」


雪歩「……はぁ、美味しい」


雪歩「……へ?」


雪歩「そ、そんなにほめないでください! 私なんて……そんな……」


雪歩「……う、うぅ……」

85: 2012/07/01(日) 00:38:10.65 ID:pw9PMdm50
雪歩「……」


雪歩「……ほ、本当に……そう思ってくれてるんですか?」


雪歩「……えへへ。嬉しい、です」


雪歩「もっと美味しいお茶が入れられるようにがんばりますぅ」


雪歩「……」


雪歩「……えーっと」


雪歩「……そう、ですか?」


雪歩「私も……静かなのは……嫌いじゃないですけど……」

86: 2012/07/01(日) 00:43:36.27 ID:pw9PMdm50
雪歩「……」


雪歩「……」


雪歩「……なんだか、落ちつきますぅ……」


雪歩「……あっ、おかわりいりますか?」


雪歩「えへへ、ご遠慮なく……ちょっと待っててください」


雪歩「……♪」


雪歩「……えへへ」

89: 2012/07/01(日) 00:47:20.48 ID:pw9PMdm50
雪歩「お待たせしました……」


雪歩「……あっ」


雪歩「みてください、プロデューサー……」


雪歩「茶柱が立ってますよ……いいこと、ありそうですね」


雪歩「……」


雪歩「……ふぅ……」


雪歩「……あの、プロデューサー」


雪歩「いつも、ありがとうございますぅ……」




雪歩 おわり

91: 2012/07/01(日) 00:52:17.80 ID:pw9PMdm50
美希「あふぅ……おはよーございます、なの……」


美希「……あれ? ハニー?」


美希「……んー、夢……じゃないよね?」


美希「どうしたの?」


美希「……そっか。お疲れ様なの」


美希「ハニーもお昼寝する?」


美希「あはっ、ミキ的には膝枕とかオススメしちゃうな?」

92: 2012/07/01(日) 00:58:49.31 ID:pw9PMdm50
美希「むぅ、ハニーってばいけずなの」


美希「……でも、本当に疲れてるみたいだよ?」


美希「ミキ……キラキラするのも大事だけど、ハニーのことも心配なの」


美希「無理しちゃダメだよ?」


美希「うん……あっ、ご飯食べた?」


美希「うーん……じゃあ、ちょっと食べてからお昼寝しよ?」


美希「え? あっ……お仕事……」


美希「……じゃあせめてご飯、食べよ?」

95: 2012/07/01(日) 01:06:41.52 ID:pw9PMdm50
美希「じゃーん、とっておきなの!」


美希「他の人にはあげないけど、ハニーにはわけてあげるね?」


美希「むっ、おにぎりはバンノーなんだよ?」


美希「えーっとね、一粒のお米の中には七人の神様がいるの」


美希「だからたっぷりのお米をにぎったおにぎりは超スゴい神様だらけおにぎりになるの!」


美希「ふふん、すごいでしょ?」


美希「え? フツーのご飯はどうなるかって……」


美希「……あはっ」


美希「それはそれ、これはこれ……なの。たぶん」

96: 2012/07/01(日) 01:13:56.56 ID:pw9PMdm50
美希「と、とにかく……はい、ハニー」


美希「はんぶんこだよ?」


美希「朝ごはんは食べてきたけど、おにぎりとイチゴババロアはベツバラなのー♪」


美希「……むぐっ」


美希「お、女の子にそういうこというのはどうかと思うな」


美希「……大丈夫だよ? ダンスもしてるし……」


美希「それに、いざとなったらその時はその時なの!」


美希「……あはっ、バレた? これぞ必殺・ノープランの術、なの」


美希「いたっ……うぅ、ハニーがぶったぁ……」

98: 2012/07/01(日) 01:20:34.52 ID:pw9PMdm50
美希「ひどいの……イッシュクイッパンの恩を仇で返されたの……」


美希「……いたいのー」


美希「あはっ、ハニーは優しいの」


美希「それじゃあ、お願い聞いてくれる?」


美希「あのね……」


美希「……ミキの膝枕で寝てほしいな?」


美希「ダメ?」

99: 2012/07/01(日) 01:25:15.82 ID:pw9PMdm50
美希「……どうかな?」


美希「え? ミキ的には……幸せ、かな?」


美希「たぶんこれはやった側にしかわからない気持ちなの!」


美希「だから……ハニー」


美希「ゆっくり休んで、元気になったら……」


美希「今度は、ミキのことを膝枕してくれればいいって思うな?」


美希「あはっ、期待して待ってるの」

100: 2012/07/01(日) 01:30:21.15 ID:pw9PMdm50
美希「……ハニー、寝ちゃった?」


美希「んー……」


美希「……やっぱり、ズルは無しなの」


美希「ハニー……」


美希「いつも、ありがとう。大好きなの」



美希おわり

105: 2012/07/01(日) 01:50:00.32 ID:pw9PMdm50
亜美「おっはよー!」


亜美「ありあり? そこにおわすは兄ちゃん殿ではございませんか!」


亜美「ははーっ……さてと」


亜美「……あれ? 律っちゃんは?」


亜美「あー、そうなんだ……」


亜美「兄ちゃんも大変だねぇ、ダイジョブ?」


亜美「ま、イタズラはいつもの2割増しでカンベンしてあげよっかな~?」


亜美「う、ジョークジョーク。2割減ね?」

106: 2012/07/01(日) 01:55:29.92 ID:pw9PMdm50
亜美「それでね、兄ちゃん……」


亜美「……んー」


亜美「いやいやなんでもないよ?」


亜美「ただまぁ、ちょーっちね」


亜美「用意しといたイタズラネタが使えないのがフビンでフビンで……」


亜美「ん? 聞きたい? 聞きたいの?」


亜美「んっふっふ~ どうしよっかなー?」


亜美「……それはね」


亜美「って、ちょっと待ってよ兄ちゃん! そんなに期待されると……」

108: 2012/07/01(日) 02:01:46.63 ID:pw9PMdm50
亜美「……その、そこまで盛り上がられるといいづらいんだけど」


亜美「この……ブーブークッションを……」


亜美「な、なにさその顔! 勝手に期待するのがワルいんじゃん!」


亜美「もー……兄ちゃんこそイタズラの才能があるんじゃない?」


亜美「ショージキ、亜美もビビっときたね……」


亜美「うん。自信をもってもいいと思うよ、兄ちゃん!」


亜美「えー、褒めてるよ?」

109: 2012/07/01(日) 02:07:16.24 ID:pw9PMdm50
亜美「それでさー、兄ちゃん……」


亜美「んあ? どしたの?」


亜美「あっ……あーっ! お仕事ね! 忘れちゃうとこだったYO!」


亜美「いやいや、ジッサイ兄ちゃんも忘れかけてたっしょー?」


亜美「まぁあわてずにクールにいこうぜ、ダンナ! くぅぅるにね!」


亜美「ぎゃんっ……あ、亜美は場を和ませようと……」


亜美「……犯人は……兄ちゃん……」


亜美「……」


亜美「ちょっとー、構ってくんなきゃ亜美がバカみたいじゃんかー!」

111: 2012/07/01(日) 02:11:37.24 ID:pw9PMdm50
亜美「ふーんだ、いいもんね。兄ちゃんなんかベーっだ」


亜美「……べー」


亜美「べー」


亜美「……」


亜美「もーっ! わかった、謝るから相手してよー!」


亜美「ごめんね、兄ちゃん? ね?」


亜美「え? 準備? それならとっくのムカシにできてるけど?」


亜美「あいたたたたっ、グリグリは、なし、っしょー……」

112: 2012/07/01(日) 02:14:03.73 ID:pw9PMdm50




亜美「……ねぇねぇ、兄ちゃん」


亜美「まだ怒ってる?」


亜美「……ホント?」


亜美「うん……あのさ、亜美ね」


亜美「……えーっと、うん」


亜美「やっぱり兄ちゃんはからかいがいがなきゃダメかなーってね?」


亜美「たまーにやりすぎちゃうこともあるけどさ……」

113: 2012/07/01(日) 02:18:55.87 ID:pw9PMdm50
亜美「イタズラばっかしてるけどね?」


亜美「でも、兄ちゃんはトクベツなんだぜい?」


亜美「えー、どうトクベツなのかって?」


亜美「んっふっふ~それはね……」


亜美「ヒ・ミ・ツ!」


亜美「乙女はヒミツの香りをまとって美しくなるのだよ、ワトスンくん!」


亜美「だけど……これだけはいっとこうかな?」


亜美「兄ちゃん、いつもいいリアクションをありがとー!」



亜美 おわり

116: 2012/07/01(日) 02:24:08.84 ID:pw9PMdm50
真美「おっはよー!」


真美「あれ? 真美がイチバンって珍しくない?」


真美「へー、他のみんなは?」


真美「珍しいこともあるんだね……そっかー、誰か来るまでは二人っきりだね?」


真美「へっ? いやいや、当たり前だけど! そういうんじゃなくて……」


真美「ベッツにー。わかんないならほっとけばいいんじゃないかなー」


真美「すねてないよーだ」

117: 2012/07/01(日) 02:29:55.72 ID:pw9PMdm50
真美「んー、じゃあさ兄ちゃん」


真美「……イタズラしてもいい?」


真美「んっふっふ~、兄ちゃんは甘いなぁ」


真美「あえて今からされると宣言されてるからこそ、ドキドキするんだよ?」


真美「ヒトは待つ時間にキョーフするって、ピヨちゃんの貸してくれた本にもかいてあったし!」


真美「それじゃあ、カクゴはいいかな?」


真美「……」


真美「……みはられたまんまじゃイタズラできないじゃん、こっち見ないでよ」

118: 2012/07/01(日) 02:34:45.00 ID:pw9PMdm50
真美「……」


真美「……ふぅー」


真美「あははっ、びっくりした? 兄ちゃん、耳弱いんだね!」


真美「え? 真美はベツにいいの。やる側だもん!」


真美「ちょっ、やぁっ……」


真美「……ん……」


真美「……あれ? や、やらないの?」


真美「ね、ねぇ?」

120: 2012/07/01(日) 02:39:51.49 ID:pw9PMdm50
真美「ねぇねぇ兄ちゃん……?」


真美「え、いや……だって兄ちゃんがさ……」


真美「……」


真美「……うん、わかった」


真美「次からは反撃をうけないようにしないといけないね?」


真美「え? 確かにわかったっていったけど……」


真美「二度とやらない、とはいってないのだぜ? 明智クン?」


真美「あいたたたたたっ、ちょっ、いたいいたい、タンマー!」

121: 2012/07/01(日) 02:45:26.19 ID:pw9PMdm50
真美「もー、真美の頭がゆがんでカラカラ鳴るようになったらどうするのさー」


真美「……あっ」


真美「……カラダをキズモノにされるなんて……セキニン、とってよね……」


真美「えっ? ピヨちゃんの本に書いてあったんだけど」


真美「……えー、意味はわかんない……かなー?」


真美「……」


真美「えーっとね、兄ちゃん」


真美「イタズラして、ごめんね?」

122: 2012/07/01(日) 02:48:51.11 ID:pw9PMdm50
真美「まぁ、やめないんだけどねー?」


真美「んっふっふ~、改心を期待しちまったのかい? 甘いぜ明智クン!」


真美「真美はまだまだイタズラざかりなんだから、個性をソンチョーしてもらわなきゃねー」


真美「……でも」


真美「兄ちゃんが、やめろっていうなら……考えなくもないよ?


真美「……その分は兄ちゃんにぜーんぶいくけどね!」


真美「あははっ、いい顔してるぜ兄ちゃん!」


真美「いつも、楽しいよ! ありがとね!」


真美おわり

137: 2012/07/01(日) 08:59:12.17 ID:pw9PMdm50
おはようございます
書きます

>>127
一応のっとりメインでいくつか
最近は

P「ピヨピヨうるせーぞ」音無「」
千早「どうしてプロデューサーの工口本の中に私の写真が・・・?」
P「俺が、女……?」アイドル逹「私達が男の子……?」

自分でたてたのはモバマスメインなんで割愛

140: 2012/07/01(日) 09:07:03.74 ID:pw9PMdm50
真「おはようございます!」


真「プロデューサー、今日の予定って……」


真「……あっ、気づきました?」


真「……似合いません、かね?」


真「そう、ですか? へへっ、やーりぃ!」


真「やっぱりこういうのもたまにはいいですよね」


真「かわいいと思いません?」


真「ちょっ……そ、そういう意味じゃなくて!」


真「もう……プロデューサーってば……」

141: 2012/07/01(日) 09:10:38.84 ID:pw9PMdm50
真「あの、プロデューサー?」


真「違いますっ! 今日の予定のことなんですけど」


真「このお仕事って……どういう方向のなんですか?」


真「ふむふむ……」


真「えっ……えぇっ? そんなお仕事が? ボクに?」


真「いいんですか? 本当に……」


真「い、嫌なわけないじゃないですか!」


真「ボク、がんばりますから!」

142: 2012/07/01(日) 09:16:17.28 ID:pw9PMdm50
真「……そっかぁ、えへへ……」


真「な、なんでもないですよ?」


真「でも……うーん……」


真「どういう格好でいくのがいいんでしょう?」


真「いや、かわいくしてもらえるのは嬉しいんですけど……」


真「ボクもボクなりにかわいい格好でいったほうがいいのかなぁって」


真「……」


真「……そこまでいうなら、普段通りの格好にしますけど」


真「……はぁ、かわいいって難しいんですね……」

144: 2012/07/01(日) 09:24:26.77 ID:pw9PMdm50
真「あっ、そろそろ時間ですね」


真「……え? ついてきてくれるんですか?」


真「嫌じゃないです、でも他のみんなは……」


真「……なるほど。じゃあ遠慮なく」


真「……」


真「プロデューサーも、見たかったんじゃないですか?」


真「えっ、いや……」


真「……そ、そんなに期待されると困っちゃいますよ?」

145: 2012/07/01(日) 09:30:20.03 ID:pw9PMdm50



真「……車で移動って結構ひさしぶりかも」


真「いや、まぁボクは迷ったりもしませんし」


真「他についてないといけないメンバーも多いですもんね、仕方ないですよ」


真「……」


真「へっ? いや、その……」


真「バックする時に……こう……振り返るのって、ちょっと、かっこいいいなぁって」


真「な、なんですか! 笑わないでくださいよ!」


真「ふーんだ。かわいくなってもプロデューサーには見せてあげませんよ?」

146: 2012/07/01(日) 09:34:32.30 ID:pw9PMdm50
真「……」


真「そういえば、プロデューサー」


真「よく一発で気づきましたね、これ」


真「……えっ」


真「そ、そんなこと言ってまた……」


真「もうっ、知りません!」


真「……もう」


真「勘違いされたいんですか?」

148: 2012/07/01(日) 09:47:48.57 ID:pw9PMdm50




真「なんだかこうやって待ってるだけでもドキドキしてきちゃいますね」


真「……あの」


真「あっ、はーい!」


真「……えーっと、なんでもないですから」


真「それじゃ、いってきます!」


真「かわいくしてもらって、みんなも驚かせちゃいますからね?」


真「期待しててくださいねー!」

150: 2012/07/01(日) 10:05:38.44 ID:pw9PMdm50



真「あっ、プロデューサー。見ててくれました?」


真「へへっ、この格好かわいいですよね」


真「これならみんなも……」


真「へっ?」


真「ちょ、ちょっ……な、なにいってるんですか!」


真「……もうっ」


真「いいんです。知りません」

151: 2012/07/01(日) 10:25:20.58 ID:pw9PMdm50
真「あの、プロデューサー」


真「……本当に、いつものボクのほうがかわいいと思うんですか?」


真「……」


真「なら……」


真「やっぱりなんでもないです」


真「プロデューサー?」


真「……ありがとうございます」



真おわり

158: 2012/07/01(日) 11:17:51.15 ID:pw9PMdm50
響「はいさーい!」


響「あれ、プロデューサー?」


響「……なにかあった?」


響「……嘘だ」


響「なんでわかるかって?」


響「うーん……目を見ればってやつかな?」


響「それに、自分完璧だからな!」


響「うがー! なんで笑うんだー!」

161: 2012/07/01(日) 11:42:44.42 ID:pw9PMdm50
響「あのさ、プロデューサー」


響「……それで?」


響「はぁ、もう……」


響「……本当にプロデューサーはバカだなぁ」


響「そんなんじゃいつか身体こわしちゃうぞ」


響「そしたら、みんなも心配するし……」


響「じ、自分も……その……」


響「い、いっておくけど! プロデューサーがいないといろいろ困るからだからね!」


響「もー! 笑うなー!」

164: 2012/07/01(日) 11:57:32.33 ID:pw9PMdm50
響「それでさ、プロデューサー」


響「疲れてるなら……えーっと……」


響「そうだ! こんどうちに来ない?」


響「へっ?」


響「ちがっ、そういうんじゃないぞ! ヘンタイプロデューサー!」


響「ほら、前テレビでやってたんだ」


響「アニマルテラピーってやつだぞ。動物と一緒にいると元気になるって」


響「……そ、それだけ! 勘違いしちゃだめだからね!」

165: 2012/07/01(日) 12:07:07.21 ID:pw9PMdm50
響「……」


響「プロデューサーはペットとか飼ってないの?」


響「ふーん……」


響「まぁ確かに、いそがしいもんね」


響「自分? 確かにいそがしいけど……皆のご飯作るぐらいなんでもないぞ!」


響「なんてったって、自分、完璧だからな!」


響「うがー! だからなんでいつも笑うんだー!」


響「もー! プロデューサーのふらー!」

167: 2012/07/01(日) 12:19:45.03 ID:pw9PMdm50
響「……あのさ」


響「まぁ、プロデューサーがペット飼えないのはわかったけど」


響「で、でもアニマルテラピーっていいと思わない?」


響「……プロデューサーが疲れてたら、みんなも心配するし」


響「癒しが欲しいなら、自分の家に来てくれればみーんな歓迎するぞ!」


響「ね?」


響「……」


響「ご、ご飯とかも……食べさせてあげられるし……」


響「……うぎゃー! やっぱ今のなし! 忘れて! 忘れろー!」

168: 2012/07/01(日) 12:26:03.79 ID:pw9PMdm50
響「……へ?」


響「なんでって……そんなの……」


響「……いつもお世話になってるから、じゃダメかな?」


響「……」


響「うんうん、そういうこと!」


響「にーふぇでーびる、プロデューサー」


響「これからもよろしくね?」



響おわり

171: 2012/07/01(日) 12:38:08.24 ID:pw9PMdm50
やよい「おはようございまーっす!」


やよい「あっ、プロデューサー!」


やよい「おはようございます!」


やよい「え?」


やよい「えへへ、元気がいちばんですから!」


やよい「はい、たーっち!」


やよい「うっうー! いえいっ!」

174: 2012/07/01(日) 12:47:53.74 ID:pw9PMdm50
やよい「あっ、そうだプロデューサー」


やよい「これ、忘れ物ですよ!」


やよい「ほら、この前家にきたときに……」


やよい「みつかってよかったですね!」


やよい「……」


やよい「……えーっと」


やよい「その、実は中身をみちゃって……」


やよい「ご、ごめんなさいっ!」


やよい「その……中に、写真が入ってたけど」


やよい「だれなのかなーって……気になっちゃって……」

176: 2012/07/01(日) 12:57:31.97 ID:pw9PMdm50
やよい「ご、ごめんなさい……」


やよい「え? お姉さん……ですか?」


やよい「プロデューサーってお姉ちゃんがいたんですね。しらなかったです……」


やよい「そっかぁ、お姉ちゃんかぁ……よかったぁ……」


やよい「はわっ、あのっ……」


やよい「プ、プロデューサーもきょうだいがいっぱいるのかなーって思っただけです」


やよい「ほ、ほんとうですっ!」

179: 2012/07/01(日) 13:08:22.03 ID:pw9PMdm50
やよい「そ、それでプロデューサー!」


やよい「他のきょうだいさんは、いるんですか?」


やよい「……」


やよい「妹さんと、お姉さんが……」


やよい「そうなんですか……」


やよい「え?」


やよい「……最近、会えてないって……いそがしいから、ですか?」

180: 2012/07/01(日) 13:15:34.87 ID:pw9PMdm50
やよい「……そうなんですか」


やよい「じゃ、じゃあプロデューサー」


やよい「わ、私がお姉ちゃんをしてあげましょー!」


やよい「……いや、ですか?」


やよい「はわっ……そ、それは……」


やよい「だって……お姉さんの写真が入ってたから……」


やよい「私だってお姉ちゃんだもん、大丈夫です!」


やよい「ね、どうですかプロデューサー?」

185: 2012/07/01(日) 13:26:55.30 ID:pw9PMdm50
やよい「ほ、ほら……お姉ちゃんだと思って、甘えていいんだ……よ?」


やよい「……うー」


やよい「プロデューサー、お姉さんの頭をなでたりするんですか?」


やよい「……」


やよい「……するなら、いいです」


やよい「ん……なでるの、じょうずですね……」


やよい「……長介も、おっきくなったら私のことなでたりするようになるのかな?」


やよい「……そっかぁ、わかんないですね」

186: 2012/07/01(日) 13:36:52.31 ID:pw9PMdm50
やよい「……あの」


やよい「……プロデューサー?」


やよい「お、お姉ちゃんに相談……してみない?」


やよい「……ダ、ダメ?」


やよい「えへへ、ありがとーっ」


やよい「うん、まかせて! 私、お姉ちゃんだからね?」


やよい「さぁ、どーんときなさーい!」

190: 2012/07/01(日) 13:45:51.03 ID:pw9PMdm50
やよい「ふむふむ……」


やよい「えーっと……うーんと……」


やよい「……」


やよい「ふぁ、ふぁいと!」


やよい「ご、ごめんなさい……思いつきませんでした……」


やよい「……え?」


やよい「はわっ、そんなことないです……」


やよい「なんでこんなって……その……」


やよい「お、お姉さんのことが好きなのかなーって……思って……」

192: 2012/07/01(日) 13:53:07.06 ID:pw9PMdm50
やよい「でも私……やっぱりプロデューサーのお姉さんにはなれないみたいです……」


やよい「わぷっ!? く、くるしいっ……」


やよい「はわわっ、な、なんですかプロデューサー? びっくりしちゃいました……」


やよい「え? い、妹さん……ですか?」


やよい「ケンカ……しちゃったんですか……」


やよい「……な、なら。私で仲直りの練習をしましょう!」


やよい「だから……お兄ちゃんって……呼んでもいいですか?」


やよい「……えへへ、お兄ちゃん」

197: 2012/07/01(日) 14:01:20.50 ID:pw9PMdm50
やよい「あっ、えーっと……」


やよい「お、お兄ちゃんなんかしらない!」


やよい「……ふ、ふーん」


やよい「えーっと……それは、きっと……じゃなくて。私も、ちょっといいすぎたかなーって」


やよい「う、うん。だから怒ってないと……怒ってないよ!」


やよい「うん、だいじょうぶだから。お兄ちゃんのこと、大好きだもん!」


やよい「仲直りしましょ。はい、たーっち! いえいっ!」


やよい「あっ……」


やよい「こ、これでバッチリ、ですよ! ね?」


やよい「最後のは……えーっと、たぶん、妹さんもそう思ってるかなーって」

200: 2012/07/01(日) 14:05:30.06 ID:pw9PMdm50
やよい「うー、なんでもないです!」


やよい「もうっ、プロデューサー!」


やよい「……私、やっぱりプロデューサーのお姉ちゃんでも妹でもないほうがいいです!」


やよい「だって……」


やよい「……えへへ、やっぱりナイショ!」


やよい「いつも、ありがとうございます。プロデューサー!」



やよいおわり

211: 2012/07/01(日) 14:33:29.23 ID:pw9PMdm50
貴音「おはようございます」


貴音「……おや?」


貴音「少々お疲れのようですが……」


貴音「……そう、ですか?」


貴音「……そうおっしゃるのならば」


貴音「いえ、おっしゃりたくないのならばよろしいのです」


貴音「ただ、あなた様……わたくしにできることならばお力になりますので」


貴音「どうか、ご無理だけはなさらぬよう……」

213: 2012/07/01(日) 14:38:35.46 ID:pw9PMdm50
貴音「……さて」


貴音「朝の一杯とまいりましょうか」


貴音「……?」


貴音「いえ、らぁめんですが」


貴音「ふふっ、よろしいではないですか」


貴音「あなた様もいかがですか?」


貴音「……ふむ」


貴音「それならば……わたくしだけいただくことにしましょう」

216: 2012/07/01(日) 14:51:42.36 ID:pw9PMdm50
貴音「……ふぅ」


貴音「この、3分という時間が……とてつもなく長いもののようで」


貴音「圧縮された時を感じる……これもまた、楽しみのひとつですね」


貴音「……」


貴音「そう、例えるならば……」


貴音「踊り、歌う舞台の上での時にも似た……」


貴音「……? いかがなされたのですか?」


貴音「わたくしはいたって真面目なのですが……」

218: 2012/07/01(日) 15:09:21.93 ID:pw9PMdm50
貴音「……そろそろでしょうか」


貴音「ふふっ、確かに店で食べるようなものとは違いますが」


貴音「この、自らの手で蓋を開けた時に立ち上る湯気」


貴音「そして……箸によってかき混ぜ、固さを確かめ」


貴音「広がる香りを吸い込み、期待に胸を躍らせる」


貴音「これはこれで、まこと良いものなのですよ」


貴音「おっと、伸びてしまいますね……さて」


貴音「……失礼して。いただきます」

221: 2012/07/01(日) 15:22:44.67 ID:pw9PMdm50
貴音「……んっ」


貴音「ふぅ……うん。やはり……良いものです」


貴音「おや、どうなさったのですか?」


貴音「ふふっ、新しいものを用意いたしましょう」


貴音「少々お待ちください」


貴音「……」


貴音「いえ、少し考え事を」


貴音「完成するまでお待ちいただくのも……少々……」


貴音「共に、食べませんか?」

222: 2012/07/01(日) 15:27:04.97 ID:pw9PMdm50
貴音「いえ、新しい物も用意いたしますが……」


貴音「嫌ならば、そうおっしゃってください。さぁ……」


貴音「……」


貴音「ふふっ、口ではそうおっしゃっていても……身体のほうはいかがでしょう……?」


貴音「ふむ、使いどころを間違えましたか」


貴音「そうですね……殿方はこれでめろめろである、と聞きましたが……」


貴音「……なんと」


貴音「面妖な……」

225: 2012/07/01(日) 15:33:15.67 ID:pw9PMdm50
貴音「では、どうぞ……」


貴音「……? 口をお開けください」


貴音「……なんと」


貴音「……これも間違っているとは……ふむ……」


貴音「では箸をとってまいりますから、お先にどうぞ」


貴音「……新しい箸のほうがよろしかったですか?」


貴音「……ふふっ、冗談です」

228: 2012/07/01(日) 15:36:50.81 ID:pw9PMdm50



貴音「……ふぅ」


貴音「なかなかの一杯でした……」


貴音「……」


貴音「……いえ」


貴音「やはり、美味しい食事には……」


貴音「共に食べる誰かの存在が必要不可欠である、と再認識したまでのことです」


貴音「大変、素晴らしいひと時でした」

229: 2012/07/01(日) 15:42:41.55 ID:pw9PMdm50
貴音「……さて」


貴音「……あぁ、先ほどのことでしたら……」


貴音「めろめろ、というものの意味でしたら存じておりますよ……ふふっ」


貴音「あなた様」


貴音「大変、ありがとうございます」


貴音「……ともにいられるひとときが、わたくしには何よりの幸せですよ」



貴音おわり

231: 2012/07/01(日) 15:48:41.79 ID:pw9PMdm50
律子「……ただいま帰りました」


律子「……あれ?」


律子「プロデューサー、まだ残ってたんですか?」


律子「……ちょっと、じゃないですよね?」


律子「……はぁ、呆れた……」


律子「まったく、そんなでよくアイドル達にお説教できますね?」


律子「資料整理? それぐらいやっておきますから……」


律子「……無理、しないでくださいよ」

234: 2012/07/01(日) 15:53:39.05 ID:pw9PMdm50
律子「……うわぁ」


律子「よくもまぁこんなに……」


律子「まぁ、嬉しい悲鳴ですけど……身体にまで悲鳴あげさせてどうするんですか、まったく」


律子「……そうですね」


律子「でも、あの子たちが頑張ってるから……」


律子「私達も、それに応えたいって気持ちはわかります」


律子「だからって、それでプロデューサーが身体壊してちゃ本末転倒ですよ?」


律子「はいはい、お礼はいいからちょっとソファーでお休みになられたらいかがですか?」

235: 2012/07/01(日) 15:59:24.72 ID:pw9PMdm50
律子「……」


律子「……ん?」


律子「まさか……ご飯も食べてないんですか?」


律子「ほんっとうにあなたって人は……もう……」


律子「買い置きのカップ麺があったはずだから貰っときましょう」


律子「何味がいいですか?」


律子「……はい、じゃあ作ってきますから待っててくださいね」


律子「だーかーら、ちょっとは休んでなさいってば」


律子「いいんです、たまには」

236: 2012/07/01(日) 16:03:06.73 ID:pw9PMdm50
律子「……はい、お待たせしました」


律子「っていってもお湯を注いだだけですけどね」


律子「……」


律子「……はぁ?」


律子「私の作ったって……だからお湯を注いだだけですってば」


律子「……もう」


律子「……」


律子「私の手料理とか……食べてみたいんですか?」

241: 2012/07/01(日) 16:13:22.98 ID:pw9PMdm50
律子「……そうですか」


律子「なんだかプロデューサーって私生活はだらしなさそうですね……」


律子「……仕方ないなぁ」


律子「今度、家にお邪魔してもいいですか?」


律子「なんだか心配になってきちゃいましたよ」


律子「仮にも人の面倒をみる立場なんですから……」


律子「キチンとしてるか、確認も含めて……ね」


律子「あぁ、メニューの希望とかありますか?」

244: 2012/07/01(日) 16:16:41.42 ID:pw9PMdm50
律子「……得意なの、ですか」


律子「うーん、そこまで自信はないんですけれど……」


律子「はぁっ!? ちょっ……な、なにいってるんですか!」


律子「も、もう……そういう冗談は笑えませんよ」


律子「まったく、プロデューサー殿は冗談がお好きなんだから……」


律子「……はへっ?」


律子「ちょ、ちょっと……プ、プロデューサー……?」


律子「や、やめっ……」

245: 2012/07/01(日) 16:19:55.70 ID:pw9PMdm50
律子「……あ、あれ?」


律子「……ね、寝て、る……?」


律子「なんで人の肩つかんで寝るなんて器用な真似を……」


律子「……はぁ」


律子「本当に、しょうがないんだから」


律子「……お疲れ様です、プロデューサー」


律子「みんな。あなたのことを……必要としてるんですからね」



律子おわり

247: 2012/07/01(日) 16:24:16.92 ID:pw9PMdm50
小鳥「あっ、おかえりなさい。プロデューサーさん」


小鳥「……お疲れみたいですね。お茶いれましょうか?」


小鳥「ふふっ、みんながんばってますからね」


小鳥「……ちょっと待ってくださいね」


小鳥「はい、とっておきのチョコですよ!」


小鳥「え? いやぁ、こう……事務仕事って頭使うからつい……」


小鳥「だ、大丈夫です! たぶん。 ……うん、たぶん」

250: 2012/07/01(日) 16:30:35.56 ID:pw9PMdm50
小鳥「……私も、貰いますねー」


小鳥「ね、美味しいですよね?」


小鳥「癒しのひとときってやつですよー、うんうん」


小鳥「……?」


小鳥「どうしました? 顔になにかついてますか?」


小鳥「へっ? や、やだなぁ……もう……」


小鳥「お、お茶いれますねー」

251: 2012/07/01(日) 16:39:02.81 ID:pw9PMdm50
小鳥「はい、どうぞ」


小鳥「あのですね、プロデューサーさん?」


小鳥「そういうのは、アイドルのみんなにいってあげてください」


小鳥「なんでって……私なんてからかっても面白くないでしょう?」


小鳥「だから……」


小鳥「へっ、あの……ちょっ……」


小鳥「や、やめてくださいっ! もうっ!」

253: 2012/07/01(日) 16:44:50.02 ID:pw9PMdm50
小鳥「……と、年上をからかって楽しいんですか?」


小鳥「……もう」


小鳥「私だって……そりゃあ、相手がいれば……」


小鳥「はい?」


小鳥「……プロデューサーさん、やっぱり疲れてるんですよ」


小鳥「だって……」


小鳥「……本気ですか?」

256: 2012/07/01(日) 16:50:42.61 ID:pw9PMdm50
小鳥「……あっ、近場にいるアイドルの子に手を出さないための妥協とか」


小鳥「まぁ、そうですよね。かわいい子たちばかりだからなにかぶつけどころが欲しかったとか……」


小鳥「……え、あのっ……」


小鳥「ゃ、やめてください……」


小鳥「……っ! もうっ! わかりました! わかりましたからぁ!」


小鳥「うぅ……ほ、本当に……本当に、いいんですか?」


小鳥「だって……みんな、プロデューサーさんのことを……」


小鳥「……いえ、アイドルの立場があるからっていったのは私ですけど……」


小鳥「じゃないと、こんなの……」

260: 2012/07/01(日) 16:54:24.61 ID:pw9PMdm50
小鳥「……」


小鳥「……ずるいですよ、プロデューサーさん」


小鳥「そんなこと言われたら……私、本当に……」


小鳥「……っ、な、泣いてないです!」


小鳥「……で、でも……嬉しくてっ……」


小鳥「……夢じゃ、ないんですよね?」


小鳥「じゃあ……その……」


小鳥「覚めないかどうか……ためしてもいいですか……?」

262: 2012/07/01(日) 16:58:24.29 ID:pw9PMdm50
小鳥「……」


小鳥「えっと……その……」


小鳥「め、目を……つむりますから……」


小鳥「……ん……」


小鳥「……んっ……!」


小鳥「ぁっ……プロデューサー、さん……」


小鳥「夢じゃ、ないんですね……私……本当に……!」


小鳥「……好きです。大好きです……!」


小鳥「プロデューサーさん……」


小鳥「一緒に、なってください……」

小鳥おわり

264: 2012/07/01(日) 17:00:25.59 ID:pw9PMdm50
ありがとうございました

ようやくアイドル達を書けるようになってきた気がしたのでやってみました
書いてて楽しかったです。実験作なのでアイドル達に違和感があった場所があったら教えてください。精進します

268: 2012/07/01(日) 17:10:51.82
おつ!
ピヨちゃんマジ正妻

272: 2012/07/01(日) 17:39:23.18

引用元: 春香「プロデューサーさん!」