1: 2017/03/10(金) 23:46:58.711 ID:vyXazfMn0
ラフィ「あっという間でしたね、もうすぐ皆さんとお別れなんて…」

サターニャ「何しんみりしてるのよ!卒業まで沢山遊べるじゃない」

ガヴリール「お前本当に遊ぶの好きだな」

サターニャ「べ、別にいいでしょ///」

ラフィ「あらあら、私は元気なサターニャさん好きですよ」

サターニャ「う、うるさいわね。あんた達が名残惜しそうなこと言うからでしょ」

ガヴリール「私はなんも言ってないけどな」

6: 2017/03/10(金) 23:56:29.461 ID:vyXazfMn0
ヴィーネ「そういえばラフィとサターニャは天界と魔界に帰るのよね」

ラフィエル「正確には私も魔界に行きますよ」

サターニャ「そうよラフィエルが魔界にいる間私の家に泊めるの!」

ガヴリール「すげーよな魔界から直々に呼ばれるなんて」

ラフィエル「そんなことないですよ。普通に暮らしてればガヴちゃんも呼ばれたと思いますが」

ヴィーネ「まあ、あんな自堕落な生活してちゃね…」

ガヴリール「そうか?」

14: 2017/03/11(土) 00:10:53.613 ID:5FXV8Vsv0
サターニャ「あんた自覚ないのね…」

ラフィエル「ヴィーネさんとガヴちゃんは卒業後も下界に住むんですよね」

ヴィーネ「私はもう少しこっちで学びたいことがあるし」

ガヴリール「別に私は学びたいことなんてないけどこっちの方が気楽なんでね」

ヴィーネ「あんた一応天使なんだからもう少しちゃんとしなさいよ」

ガヴリール「ヴィーネこそもう少し悪魔らしくしないとまた仕送り減るよ」

ヴィーネ「分かってるわよ!でも悪魔らしいことをするのは未だに慣れなくて…」

ガヴリール「まあ、お前根っからの善良だからな天使だったらガッポリ貰ってたぞ」

15: 2017/03/11(土) 00:25:59.513 ID:5FXV8Vsv0
ラフィエル「ヴィーネさんは大学に行かれるのですよね」

ヴィーネ「うん勉強して何とかね」

サターニャ「あんた一生懸命やってたものね。(そのせいで今年度はあんまり遊べなかったけど)」ボソッ

ヴィーネ「ごめんねサターニャ、でも今こうして毎日遊んでいるから許して!」

ラフィエル「そうですよサターニャさん友達が目標に向かって頑張っているのを邪魔しちゃ駄目ですよ!」

サターニャ「だから我慢してたんじゃない!もういいわこれから毎日遊ぶわよ!」

ガヴリール「…」

ガヴリール「…ちょっと出てくる」ガチャ

17: 2017/03/11(土) 00:39:40.357 ID:5FXV8Vsv0
サターニャ「ん?」

ラフィエル「ガヴちゃんどうしたのでしょうか」

ヴィーネ「うーんちょっと様子見てくるね」ガチャ

サターニャ「わ、私何かいけないこと言っちゃったかしら」アセアセ

ラフィエル「サターニャさんは何も悪いこと言ってないですよ」

ラフィエル(おそらく)

~~ ガヴリールの部屋の外~~

ヴィーネ(ガヴリールどこ行ったのかしら?…あっいた)

ヴィーネ「ガヴ」

ガヴリール「何だよ」

ヴィーネ「私も外の風に当たりに来たのよ別にいいでしょ」ニコッ

ガヴリール「まあいいけど…」

ガヴリール「…」

ヴィーネ「…」

19: 2017/03/11(土) 00:54:24.272 ID:5FXV8Vsv0
ヴィーネ「この3年間いろんなことがあったわね皆で海行ったり色んなイベントやパーティーしたり」

ガヴリール「そうだな…」

ヴィーネ「まだ3年なのにもう遥か昔のことのように思えちゃう」

ガヴリール「…そうだな」

ヴィーネ「ガヴ?ちゃんと聞いてる?」

ガヴリール「聞いてるよ」

ヴィーネ「ねぇガヴはこれからどうするの?」

ガヴリール「…」

ヴィーネ「あんたは首席だったから多目に見られてるけど自堕落な生活を続けてたら天界に戻されちゃうよ」

21: 2017/03/11(土) 01:05:51.477 ID:5FXV8Vsv0
ガヴリール「わかってるさ」

ヴィーネ「仕送りはちゃんと貰えてるの?」

ガヴリール「まだ何とかね」

ヴィーネ「そっか良かった。私は大学に行くけど時間がある時は会いに行くからね」

ガヴリール「忙しくなるだろうし来なくていいよ」

ヴィーネ「いいえ行くわ心配だもの」

ガヴリール「まったくお節介な悪魔さんですね」

ヴィーネ「もう!人がせっかく心配してるのに」

ガヴリール「はいはいありがとうございます」

ヴィーネ「別にいいわ、そろそろ家に戻りましょ2人が待ちくたびれてるだろうし」

ガヴリール「そうだな」

22: 2017/03/11(土) 01:17:09.744 ID:5FXV8Vsv0
~~ガヴリールの部屋~~

ヴィーネ「ただいま…ってどういう状況!?」

ラフィエル「あっお帰りなさい、それがサターニャさんがガヴちゃんを怒らせたんじゃないかって…」

サターニャ「ガヴリールに嫌われちゃった…」シクシク

ヴィーネ「だからって子供じゃあるまいし膝枕しなくても…」

ラフィエル「あらあら、ヴィーネさんが受験勉強している間はよくしてましたよ。ガヴちゃんもノリ悪くて2人だけの時とか」

サターニャ「ち、ちょっとラフィそれは言わない約束でしょ!」

ガヴリール「別に怒ってねえよ」

27: 2017/03/11(土) 01:32:31.410 ID:5FXV8Vsv0
サターニャ「べ、別にガヴリールに嫌われても何とも思わないんだからね」

ガヴリール「いやもう遅いし」

ラフィエル「サターニャさんってばガヴちゃんをどうやって遊びに誘うか私に相談してたじゃありませんか~」

サターニャ「そこうるさい!」

ヴィーネ「ふふっ」

ヴィーネ「みんな昔から変わらないわね」

ガヴリール「それは成長してないとも捉えられるが」

ラフィエル「いいじゃないですか変わるってことは何かを失うかも知れないのですから」

サターニャ「何を失うのよ」

ラフィエル「そんなに難しく考えないで下さい。例えば普段から騒がしい人が成長して大人しくなったらそれは良いことですけどその騒がしい彼はいなくなってしまうということです」

28: 2017/03/11(土) 01:46:19.740 ID:5FXV8Vsv0
サターニャ「なるほど、でもあんたそんなこといつも考えて疲れない?」

ラフィエル「いつも考えている訳じゃないですよ今のは何となく話の流れで」

ヴィーネ「でも人は成長していくものよ私だってこれからもいっぱい勉強して学びたいのだから」

ガヴリール「私達は天使と悪魔だけどな」

ヴィーネ「揚げ足取らない!」

ラフィエル「あらもうこんな時間そろそろ帰りましょうか」

ガヴリール「まだまだ時間あるじゃん」

ヴィーネ「あんたの感覚で言わないでもう寝る時間よ」

サターニャ「そうね続きはまた今度しましょ」

ヴィーネ「私はもう少しいるわ」

ラフィエル「分かりました」

サターニャ「じゃあまた来るわ」ガチャ

29: 2017/03/11(土) 01:57:37.231 ID:5FXV8Vsv0
ガヴリール「何で帰らないんだよ時間遅くなるぞ」

ヴィーネ「今日はここに泊まるからいいわ」

ガヴリール「いや私が良くないし」

ヴィーネ「こうすることが出来るのもあと少し何だから」

ガヴリール「ならあの2人も誘えよ」

ヴィーネ「私が受験してた時はあまりお話出来なかったし終わってからは皆でいることが多かったからたまにはいいでしょ」

ガヴリール「そういや2人でいることは減ったなー」

ヴィーネ「そうでしょだからお話しましょ」

ガヴリール「で、何話すの?」

ヴィーネ「ええっと…」

ガヴリール「まあそんなことだろうと思ったけど」

33: 2017/03/11(土) 02:10:38.928 ID:5FXV8Vsv0
ヴィーネ「と、取り敢えずお風呂入りましょ」

ガヴリール「取り敢えずってなんだよ」

ヴィーネ「いいからいいから」

ガヴリール「ったく」

~~お風呂~~

ヴィーネ「背中洗ってあげるわ」

ガヴリール「ん」

ヴィーネ「ガヴの体は華奢ね生活のせいかしらそれとも元々?」

ガヴリール「元々だ」

ヴィーネ「そうね初めて会った時は優しいイメージがあったしね」

ガヴリール「あれは偽物だ忘れろ」

ヴィーネ「忘れる方が難しいわね」

ガヴリール「…ヴィーネは昔の私と今の私どっちが好き?」

34: 2017/03/11(土) 02:18:42.471 ID:5FXV8Vsv0
ヴィーネ「どっちもよ」

ガヴリール「嘘つけ前の方が好きだろ」

ヴィーネ「嘘じゃないわだって昔のガヴがいるから今のガヴがいるんでしょ?どっちも同じガヴよ」

ガヴリール「…ヴィーネは優しいね」

ヴィーネ「本音よ」

ガヴリール「そうか」

ヴィーネ「はい洗い終わった」

ガヴリール「サンキュー」

ガヴリール「次は私が洗ってやるよ」

ヴィーネ「あら珍しいわね」

ガヴリール「たまにはな」

36: 2017/03/11(土) 02:38:45.409 ID:5FXV8Vsv0
ヴィーネ「…ねえガヴ」

ガヴリール「んー?」

ヴィーネ「ガヴは私が大学に行くことどう思ってるの?」

ガヴリール「凄いと思ってるよ自分の目標があってその為に毎日勉強して合格したんだから。私なら無理」

ヴィーネ「本当?」

ガヴリール「ああ本当だよ!流石ヴィーネって感じ大学で頑張れよな」

ヴィーネ「そっか…良かった」

ガヴリール「…洗い終わったぞ」

ヴィーネ「うんありがとう」

~~ベッドの中~~

ガヴリール「狭い」

ヴィーネ「2人だからしょうがないでしょ」

39: 2017/03/11(土) 02:48:13.854 ID:5FXV8Vsv0
ガヴリール「偉そうに言うな床で寝ろ床で」

ヴィーネ「床は痛いから嫌」

ガヴリール「ったく」

ヴィーネ「いいでしょこういうこと出来るのももう少しなんだから」

ガヴリール「…そうだな」

ヴィーネ「それじゃお休みガヴ」

ガヴリール「ん、お休み」


~~~~卒業式~~~~

サターニャ「ぐすっ…ぐすっ」

ラフィエル「サターニャさん泣き過ぎですよ」

サターニャ「あ、あんただって泣いてるじゃない」グスッ

43: 2017/03/11(土) 03:06:21.444 ID:5FXV8Vsv0
ラフィエル「サターニャさんはずっと泣いているじゃないですか」グスッ

サターニャ「だってい、今までの楽しかった思い出を思い返してたら涙が…うわああん」

ラフィエル「はいはいよしよし」ギュッ

ヴィーネ(さっきまでいたのにガヴの姿が見当たらないわ)

~~学校の校舎裏~~

ガヴリール(結局私だけ何もないまま卒業しちゃったなーまあネトゲばっかやってたから因果応報か)

ガヴリール(もう少し早く気付いていれば間に合ったのかな?一緒に勉強していれば同じ大学に行けたかもしれない。それともあの時強がらずにヴィーネにずっと側にいて欲しいって言ったら良かったのかな)

ガヴリール「それじゃ駄目だヴィーネに迷惑が掛かる」

ヴィーネ「私が何ですって?」

46: 2017/03/11(土) 03:24:29.390 ID:5FXV8Vsv0
ガヴリール「ヴィーネ」

ヴィーネ「こんな所で何してるのよ皆待ってるわよ」

ガヴリール「うん…」

ヴィーネ「さあ行きましょ」クルッ

ガヴリール「…」ギュッ

ヴィーネ「…ガヴ?」

ガヴリール「嫌だ…行かないで」

ヴィーネ「え?」

ガヴリール「私には何もないしこんなわがまま言ったら駄目なことも分かってる。でも…ずっと…ずっと側にいて欲しい」

ヴィーネ「何だそんなこと当たり前じゃない大学生になってもガヴに会いに行くって前にも言ったでしょ」

ガヴリール「本当?私のこと忘れたりしない?」

ヴィーネ「あんたを忘れることなんて氏ぬまで出来ないわ」

48: 2017/03/11(土) 03:41:42.605 ID:5FXV8Vsv0
ヴィーネ「でもちゃんとバイトはするのよこれからは健全な生活をしなきゃ」

ガヴリール「大丈夫!分かってるって」

ヴィーネ(本当に分かってるかしら?)

ガヴリール「じゃあ皆の所に戻るぞ(ふんふーん♪)」スタッ

ヴィーネ(そっかガヴも気にしてたのね)

ガヴリール「おーい皆で写真撮るぞ」

サターニャ「あらガヴリール少し元気になったわね」

ラフィエル「うふふ、ヴィーネさんのおかげですね」

ヴィーネ「こっちのガヴの方が落ち着くわね」

ガヴリール「何言ってるんだ私は変わらないぞ」

サターニャ「ほらほらいいから写真撮るんでしょ委員長に頼んだわよ」

委員長「はい4人ともこっち見てーはいチーズ」パシャッ




~~~~~~end~~~~~~

49: 2017/03/11(土) 03:42:36.976
イイハナシダナー

51: 2017/03/11(土) 03:44:42.803
おつんつん

引用元: ヴィーネ「もうすぐ卒業か…」