1: 2017/10/06(金) 21:30:33.31 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「なぁに、ガヴ?」

ガヴリール「この前カラオケ行くって言ってたけど、日にち決まったの?」

ヴィーネ「来週の日曜日あたりにしようと思うんだけど」

ガヴリール「ふーん、来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「ネトゲ基準で考えるのやめなさいよ」

ガヴリール「ふーん、来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「……ん?」

ガヴリール「日にち決まったの?ふーん、来週ならでかいイベントはないか。来週ならでかいイベントはないか。来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「!?」

https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507293033

2: 2017/10/06(金) 21:31:25.04 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「な、えっ!?何!?」

ラフィエル「あらあら~」

ガヴリール「来週ならでかいイベントはないか」

ヴィーネ「ど、えっ……どうなってるのよ!?サターニャ何かした!?」

サターニャ「してないわよ……なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「え~……」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「そうね……えっ?」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「」

3: 2017/10/06(金) 21:32:43.57 ID:OeURzTGa0
サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね。なんなのよ、気味悪いわね」

ヴィーネ「さ、サターニャまで!?」

サターニャ「? ヴィネット、どうかした?」

ヴィーネ「……あれ…?気のせいかしら……」

サターニャ「……」

ヴィーネ「そ、それでね?ガヴがなんでおかしくなったか…」

サターニャ「ヴィネット、どうかした?ヴィネット、どうかした?ヴィネット、どうかした?」

ヴィーネ「全然気のせいじゃなかった!!」

4: 2017/10/06(金) 21:37:27.80 ID:OeURzTGa0
ラフィエル「あらあら~」

ガヴリール「ふーん、来週ならでかいイベントはないか。来週ならでかいイベントはないか。」

サターニャ「なんなのよ、気味悪いわね。気味悪いわね。気味悪いわね。ヴィネット、どうかした?」

ヴィーネ「なんでこんなことに……ラフィは何か分からない?」

ラフィエル「うふふ」

ヴィーネ「ちょっと、笑ってないで何か……えっ、嘘よね?」

ラフィエル「うふふ」

ヴィーネ「やめて?私、そういう冗談よくないと思うのよ、ね……?ね!?」

ラフィエル「うふふふふふふ♪」

ヴィーネ「…う……」

ヴィーネ「うわああぁぁ!!」ダッ

ラフィエル「あっ…」

5: 2017/10/06(金) 21:39:01.68 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「だ、誰か知り合いに連絡して……!」

タプリス「あれ?月乃瀬先輩!こんなところで何を…」

ヴィーネ「たっ……タプちゃん!」ガシッ

タプリス「ふぇ!?なっ、なんですか!?」

ヴィーネ「……タプちゃんは、同じ言葉を何度も繰り返したりしないわよね?」

タプリス「はい?話すのは得意じゃないですし、そういうことはたまにありますが…」

ヴィーネ「ううん、そうじゃなくて……大丈夫そうね、よかった…」ホッ

タプリス「……? どうかしたんですか?」

ヴィーネ「実は……」

6: 2017/10/06(金) 21:42:54.20 ID:OeURzTGa0
タプリス「えぇっ!?そ、そんなことが…」

ヴィーネ「もしかしたらサターニャがまた魔界通販で何か……でも本人は気づいてなかったし…」

タプリス「……魔界通販…」

ヴィーネ「どうしたらいいか分からなくて、タプちゃんがいて安心――」

タプリス「あの、先輩!」

ヴィーネ「なに?……もしかして、何か知ってるの!?」

タプリス「いえ、その、もしかしたらって程度なんですけど…」

7: 2017/10/06(金) 21:45:56.02 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「で、そのタプちゃんの言う悪魔の知り合いっていうのが…」

タプリス「はい、前に魔界通販を使っていたことがあるんです」

ヴィーネ「あそこの商品が原因だとしたら、効果は長くは続かないと思うけど……」

ヴィーネ「できるだけ早く元に戻さなきゃ、ね」

タプリス「そうですね……あ、いました!」

黒奈「………」ゴゴゴ…

ヴィーネ(うっ、雰囲気あるわね……私やサターニャと違って)

タプリス「黒奈さん…すみません、少しいいですか?」

黒奈「……? うん……」

ヴィーネ「えーと、一年生の子?ごめんね、ちょっと聞きたいことがあって…」

黒奈「?」

ヴィーネ「えーっっと……ええと……なんて言えばいいかなー……」

ヴィーネ「自分を大悪魔って自称する悪魔と会わなかった?」

タプリス(胡桃沢先輩が関わっていることは確定!?)

黒奈「大悪魔=クルミザワ=サタニキアとかいう人……?」

タプリス(合ってた――!!けど名前間違って覚えてますよ!!)

8: 2017/10/06(金) 21:52:46.86 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「ちょっと違うけどその子!その子と、あと天使2人がおかしくなっちゃったんだけど、何か知らない?」

黒奈「……?」

タプリス「胡桃沢先輩と会った時は何か話したんですか?」

黒奈「大悪魔になる方法、教えてもらって…」

タプリス「ちょっ、それは――むぐっ!?」

ヴィーネ「いいから続けて、黒奈ちゃん」

黒奈「おれいに、ドグラ・マグラを勧めた……」

タプリス(むぐぐ・むぐぐ!?)

9: 2017/10/06(金) 21:53:16.64 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「なんなの?その……は」

黒奈「ドグラ・マグラ…」

タプリス「読んだ人は精神に異常をきたしてしまうという書物です……!何してるんですか!そんなものを…」

黒奈「そんなことない…興味深い本」

ヴィーネ「そ、それを魔界通販で買っちゃったのね?」

黒奈「いや……く〇ざわ書店で……」

ヴィーネ「普通の本屋!!」

10: 2017/10/06(金) 21:54:14.22 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「そんなもので…」

ラフィエル「あ、いました!」

ヴィーネ「ん? ラフィ!?もう大丈夫なの!?」

ラフィエル「いえ、私は最初からどうもなってませんよ?」

ヴィーネ「……えっ」

ラフィエル「ヴィーネさん、とりあえず教室に戻りましょう?授業始まっちゃいますよ」

ヴィーネ「え、でもガヴとサターニャが……!」

ラフィエル「行きますよ!」グイッ

ヴィーネ「えっ、ちょっ!」

ダダダ……


黒奈「………どういうこと…?」

タプリス「さ、さあ…」

11: 2017/10/06(金) 21:56:34.97 ID:OeURzTGa0
ヴィーネ「ちょっとラフィ!?ガヴとサターニャは……」

ガヴリール「お、ヴィーネ」ギリギリ…

サターニャ「痛い痛い!!ちょっ、あー!!」バタバタ

ヴィーネ「…………へ?」

ラフィエル「うふふ♪」



~~~~~~~~~~


ヴィーネ「はあ……ガヴに言う事聞かせるために買った薬を、自分で飲んじゃったのね?」

サターニャ「だ、だって、これを使えば服従させられるって書いてあったから、飲めばいいのかと思って…」

ヴィーネ「で、ガヴは?」

ガヴリール「サターニャが美味しそうなジュース持ってるなーって思って」

ヴィーネ「……思って?」

ガヴリール「飲んだ」

サターニャ「なんで勝手に人のもの飲むのよ!」

ガヴリール「だったらお前だって――」

12: 2017/10/06(金) 22:00:25.02 ID:OeURzTGa0
ガヤガヤ

ヴィーネ「……ねえラフィ、魔界通販で買った薬って悪魔にも効くものなの?」

ラフィエル「私は天使なので分かりませんけど……あ、でも、10分間笑いが止まらなくなる――とかの時、効いてましたね」

ヴィーネ「あー、そういえば……」

ヴィーネ「……で、でも、服従させるための薬でああなるって…」

ラフィエル「……不良品だったんじゃないですか?」

ヴィーネ「こ、怖いこと言わないで!」

ラフィエル「不良品じゃなくとも、もしあのまま二人が戻らなかったら…」

ヴィーネ「やめてってば!ほんと、魔界通販なんか使わない方がいいわよね」

ラフィエル「そうですね、でもそうなると私の楽しみが…」

サターニャ「ヴィネット!こいつなんとかしなさいよ!」

ガヴリール「こいつ抑えるの手伝ってくれ!」

ヴィーネ「えー……そんなこと言われても…」

ラフィエル「ふふ、仲良いですね」

ガヴリール「どこが!?」

サターニャ「誰がこんなやつと!?」

ガヴリール「こっちから願い下げだっつの!」

サターニャ「言ったわね!?あんた…」

まち子「あのー……ちょっと、いい?」

13: 2017/10/06(金) 22:03:16.08 ID:OeURzTGa0
ガヴリール「あ、まち……いんちょ……いや、まち子」

まち子「どっちでもいいわよ!」

ラフィエル「どうかしましたか?」

まち子「もうすぐ授業始まるから…」

ヴィーネ「そうね、じゃあ――」

ガヴリール「私欠席するから適当に誤魔化しといてー」

まち子「えぇっ!?」

ヴィーネ「させないわよ!」


おわり

16: 2017/10/06(金) 22:49:48.53
おつおつ

引用元: ガヴリール「ねえヴィーネ、ねえヴィーネ」