1: 2014/09/17(水) 20:31:23.29 ID:wExpv0En0
伊織がよかった。

毎日たくさんミキに告白してきてくれる人はいたけれど、ミキは伊織がよかった。

ミキはずっと伊織のこと見てたけれど、
その目はミキを写してはくれないの。


3: 2014/09/17(水) 20:33:05.33 ID:wExpv0En0

『おにぎりガールはメランコリー』

4: 2014/09/17(水) 20:33:46.45 ID:wExpv0En0

美希「ねぇでこちゃん?」

伊織「何よ?っというかでこちゃん言わないの」

美希「でこちゃんってさ……」

伊織「うん?」

美希「ミキのこと好き?」

伊織「あんたっていつもいきなりよね」

美希「ほーら、答えるの」

伊織「ええ、だーいすきよ」

5: 2014/09/17(水) 20:34:22.73 ID:wExpv0En0

美希「……むー」

伊織「何よ?」

美希「そんな棒読みで言われても嬉しくないの!」

伊織「はいはい」

美希「もー。それじゃあやよいは?」

伊織「やよい?」

美希「うん、仲良いじゃん、でこちゃんとさ」

伊織「……好きよ」

美希「ミキの時とは違うの!」

伊織「あんたの時は『だーいすき』って言ってあげたじゃない」

美希「い・い・か・た!気持ちこもってる言い方だったの!ズルイの!」

6: 2014/09/17(水) 20:35:15.71 ID:wExpv0En0

伊織「んで、質問はお終い?」

美希「ううん。……あと一つあるの」

伊織「なら早く言いなさいよ」

美希「……うん。伊織はさ、プロデューサーさんのこと、好き?」

伊織「す……」

美希「す?」

伊織「好き、なわけないでしょ!あんなにダサくてダメダメで……」

美希「ホントに?」

伊織「うっ!まぁ、その最近はちょっとはマシになってきたわよ」

美希「ふーん」

伊織「何よ?」

美希「べつにー」

7: 2014/09/17(水) 20:35:50.49 ID:wExpv0En0


ホント、嘘が下手くそなんだ、伊織ったら。

そんだけ顔真っ赤にしながら言ったら、千早さんだって気づくの。

ミキがこの事務所に来る前からプロデューサーさんと伊織の間にもうちゃんと繋がりがあって、ミキが入った時にはそこに入り込む隙間なんて無くて、さ。

8: 2014/09/17(水) 20:36:18.42 ID:wExpv0En0

『一番じゃなくても良いからさ!ミキのこと好きって言ってよ!抱きしめてよ!キスしてよ!』
って言ったら伊織はどうしてくれるのかな?

9: 2014/09/17(水) 20:36:47.29 ID:wExpv0En0

……きっと優しいからさ、ものスゴく悩んで泣きそうな顔で『ごめんなさい』って言ってくれるんだろうな。

10: 2014/09/17(水) 20:37:45.18 ID:wExpv0En0

ミキね、好きなんだ、伊織のこと。

届かなくて好きでいていいよね?


好きで居続けてもいい、よね?

12: 2014/09/17(水) 20:38:24.81 ID:wExpv0En0

美希「でこちゃーん!」

伊織「きゃ!もう!どうしてあんたはそうやっていきなり抱きついてくんのよ?」

美希「……」

伊織「何よ、黙っちゃって」

美希「どういう理由だったらでこちゃんを誤魔化せるかなって」

伊織「結局無いんじゃない!」

美希「えー、なんとなくじゃダメー?」

伊織「あんたらしいわね」

美希「へへーん」

伊織「……全く。じゃあそれで良いわよ」

美希「ありがとー!」

伊織「それとこれとはまた別よ!」

13: 2014/09/17(水) 20:39:46.32 ID:wExpv0En0






ずっとずーっと好きだよ、伊織。






15: 2014/09/17(水) 20:41:18.68 ID:wExpv0En0

短いの一本、いおみき物でした。

読んでくださりありがとうございました。

16: 2014/09/17(水) 20:53:29.10
イイハナシダナー

17: 2014/09/17(水) 20:56:57.53
乙なのー

引用元: 美希「でこちゃん!でこちゃん!」