1: 2015/11/20(金) 19:20:21.194 ID:gVz7WX5EKHAPPY
チノ「や…やめてください…」

モカ「困ってるチノちゃんもかわいい!」

チノ「~ッ」
ダッ

モカ「逃げちゃった!」

モカ「チノちゃんは本当にかわいくていい子だよね!」

ココア「うん!チノちゃんはとってもかわいいし いい子だよ!」

ココア「それに優しいし お仕事もちゃんとできるんだよ」

モカ「…」
ジッ

ココア「っていうのはお手紙に書いたかな…?」

モカ「…」

モカ「…チノちゃんが妹だったらよかったのに…」

ココア「モカお姉ちゃん…?」

6: 2015/11/20(金) 19:23:01.221 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア「ダメだよ!チノちゃんは私の妹だもん!」

モカ「…」
ジッ

ココア「お…お姉ちゃんがいる間だったら 貸してあげてもいいよ…?」

チノ「まるでココアさんの所有物みたいな言い方はやめてください!」

モカ「あっ チノちゃ~ん!!モフモフー!」
ギューッ

チノ「あっ…ダメです…」

ココア「…」

9: 2015/11/20(金) 19:26:17.688 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア「チノちゃんとお姉ちゃんにパンをたくさん作ったよー」

チノ「ゲプッ」

ココア「チノちゃん?」

モカ「チノちゃんには さっきお姉ちゃん特製のおいしいパンをあげたからお腹いっぱいだよ」

モカ「お姉ちゃんもいらないから ココアだけで食べていいよ」

チノ「すみません…ココアさん…」

ココア「う…うん…」

ココア「…」
ハムッ

ココア「………おいしい…」
パクパク

12: 2015/11/20(金) 19:31:24.224 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-夜

ココア「…」

モカ「ココア!せっかくチノちゃんとチノちゃんのお父さんが おいしい料理を作ってくれたのに 全然 手をつけてないよ?!」

ココア「なんだか食欲がなくて………」

ココア(さっきパンをたくさん食べたからだよ…)

チノ「仕方ないですよ 明日の朝ごはんにしましょう」

ココア「ごめんね」

モカ「チノちゃんは本当にお料理が上手だねー よしよし」

モカ「うちのココアなんてなんにもできないんだよー」

ココア「…っ」

チノ「そんなことないです ココアさんもパン作りは上手です」

モカ「私より上手じゃないけどねー」

ココア「う…うん…お姉ちゃんには ちょっとかなわないかなー…」

15: 2015/11/20(金) 19:34:18.379 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-お風呂

ココア「…」

チノ「ココアさん…ごめんなさい…私のせいで…」

ココア「ち…チノちゃんが謝ることないよ…私 本当になんにもできない子だから…」

ココア「いらない子だから…」

チノ「違います…ココアさんは…」

ガラガラガラッ

モカ「お姉ちゃんもいっしょにお風呂に入ってもいいー?」

ココア「あっ…」

ココア「うん…」

18: 2015/11/20(金) 19:37:18.691 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア「…なんかさ…久しぶりだね…」

ココア「…こうしていっしょにお風呂に入るの…えへへ…」

モカ「そうだね チノちゃんのお肌 真っ白ですべすべー」

チノ「あ…ありがとうございます…」

モカ「体 洗ってあげるね!」
ゴシゴシ

チノ「えっ…あっ…」

ココア「お姉ちゃん!チノちゃんは赤ちゃんじゃないんだから それくらいひとりでできるよ!」

モカ「…」

モカ「うん!ココアとは違って よくできた妹だもんね!」

チノちゃん「…」

ココア「…」

21: 2015/11/20(金) 19:40:35.023 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-次の日

モカ「今日はお姉ちゃんがみんなにパンの作り方を教えます!」

チノ・マヤ・メグ「よろしくおねがいしまーす」

メグ「んしょ んしょ」
コネコネ

マヤ「前 ココアともいっしょに作ったけど モカ姉のほうが本格的だ!」

チノ「…」
コネコネ

モカ「みんなココアより 上手にできてるよー」

ココア「…」

リゼ(ココア…?)

27: 2015/11/20(金) 19:46:55.024 ID:gVz7WX5EKHAPPY
リゼ「ココア チノたちといっしょにパン作らないのか?」

ココア「いいよ…私へたくそだし…いらない子だから…」

リゼ「またそんなことを…」

リゼ「誰もココアのことをそんなふうに思ってないぞ だから…」

ココア「私はダメな子だからいいの!!」

ココア「うあああああ!!」
ダッ

リゼ(ココア…)

リゼ(お姉さんからチノをとられて悔しいのか かわいいやつめ)

リゼ(…)

リゼ(そんなかんたんな問題じゃないだろうな…)

32: 2015/11/20(金) 19:51:38.208 ID:gVz7WX5EKHAPPY
モカ「チノちゃんすごいよ!こんなに上手になるなんて!」

チノ「前にココアさんから やり方を教えてもらいましたから」

モカ「そんなことないよ!チノちゃんがすごいんだよ!」
ギューッ

チノ「っっっ」

ココア(どうして?!)

ココア(せっかくお姉ちゃんと久しぶりに会えたのに…)

ココア(お姉ちゃん チノちゃんと話してばっかり!)

ココア(お姉ちゃん 昔みたいに頭をなでて…)

ココア(抱きしめて…ほめて…お姉ちゃんっ…お姉ちゃんっ…)

ココア(どうして………?!)

ココア(チノちゃん…)

ココア(チノちゃんのせいだ!!)

37: 2015/11/20(金) 19:56:11.869 ID:gVz7WX5EKHAPPY
チノ「ZZZ(ゼットゼットゼット)」

モカ「チーノちゃん」

チノ「?!?!?!」

モカ「チノちゃんといっしょに寝てもいい?」

チノ「あ…えっと…」

チノ「ココアさんは…」

モカ「ココアはもう眠ってるから大丈夫…お姉ちゃん チノちゃんといっしょに寝たいなぁ…」

チノ「い…いいですけど…」

モカ「ハァーッ ハァーッ ハァーッ」
クンクンクン

モカ「チノちゃんの髪の毛 さらさらでとってもいい匂いがするー」

チノ「ココアさんもしますよ…同じシャンプーですから…」

モカ「違うよー あの子はごわごわだもん」

チノ「そんなこと………ないです………」

チノ「ココアさんはモカさんが思っている以上にしっかりしてます…」

モカ「ZZZ」

38: 2015/11/20(金) 19:58:30.618 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-次の日

チノ「ココアさん おはようございます」

ココア「…」
プイッ

チノ「こ…ココアさん…?」

モカ「あんな子 ほっといて遊ぼう チノちゃん!」
ギュッ

チノ「あう…うっ…やめてください…」

ココア「…」
ジッ

チノ「ココアさん…?」

ココア「…」
バシッ

チノ「い…痛い…」

モカ「チノちゃんになんてことするの!!チノちゃんよりかわいくないくせに!」

ココア「…モカお姉ちゃんは私だけのお姉ちゃんだもん…」
ギリリッ

チノ「痛い!痛いですココアさん!」

44: 2015/11/20(金) 20:03:45.945 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア「…」
ブンブンブンッ

チノ「離して…離してください…」

モカ「やめなさいココア!」
ボコッ

ココア「お姉ちゃん…痛いよ…」

モカ「お姉ちゃん 弱いものいじめは許さないよ」

モカ「まったく…こんな妹イヤ…」

ココア「…」
ガチャ

チノ「ど…どこへいくんですか…?!」

ココア「ちょっと外に出てくる」

47: 2015/11/20(金) 20:07:54.186 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア「…」

シャロ「ココアじゃない どうしたの?」

千夜「元気なさそうね 改名を考えてるのかしら?」

ココア「チノちゃんにお姉ちゃんとられちゃった…」

シャロ「お姉ちゃんってモカさん?」

千夜「まぁまぁ モカさんはココアちゃんだけのものじゃないんだから」

ココア「わかってるけど…」

ココア「私の方がお姉ちゃんのことよく知ってるのに 最近 お姉ちゃんに会ったばかりのチノちゃんばっかり相手にされるのが悔しくて…」

シャロ「たしかにチノちゃんはかわいいからね」

ココア「私はかわいくないんだ…」
ブスッ

千夜「モカさんはココアちゃんのお姉さんなのよ…?ココアちゃんがかわいくないわけないじゃない」

ココア「千夜ちゃん…」

ココア「うん!」

48: 2015/11/20(金) 20:16:18.023 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-チノの家

ココア「ただいまー」

モカ「もう帰って来たの?」

ココア「えっ…」

モカ「せっかくチノちゃんと2人きりだったのに…」

チノ「モカさん そんなこと言ったら悪いですよ…」

ココア「な…なにしてたの…」

モカ「は?」

ココア「2人きりでなにしてたの?!!」
ドンッ

57: 2015/11/20(金) 20:38:49.612 ID:gVz7WX5EKHAPPY
チノ「コーヒー作りを教えていました…」

ココア「な…なんで…」

モカ「私がチノちゃんに頼んだの 悪い?」

ココア「私でもまだあんまりできないんだよ!お姉ちゃんにできるわけないよ!」

モカ「これ私が作ったコーヒー」

ココア「…」
ゴクッ

ココア(おいしい………!!)

モカ「チノちゃん ココアと私のコーヒー どっちがおいしい?」

チノ「え…そ…そんなの決められませんよ…」

59: 2015/11/20(金) 20:47:30.495 ID:gVz7WX5EKHAPPY
モカはまれに見る天才だった

ココア(そうだ!)

ココア(これなら絶対にお姉ちゃんに負けない!私にしかできない!)

ココアは温めて泡立ったミルクとラテスプーンを持ってきた

ココア「よいしょよいしょ」

チノ「あ!ココアさんのラテアート!」

ココア「じゃーん!!これはお姉ちゃんにはできないでしょ!」

モカ「なんとなんと」

61: 2015/11/20(金) 20:53:56.995 ID:gVz7WX5EKHAPPY
モカ「こう?」

モカ「こうして こうして」
トクトクトク

モカ「こうだっけ?」

モカ「できたー」

ココア「お姉ちゃんがラテアートを…」

ココア(天才め………!)

チノ「す…すごい…」

チノ(ココアさんよりずっと上手い………!)

67: 2015/11/20(金) 21:03:00.914 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア(私がお姉ちゃんが勝ってるとこなんて1つもない…)

ココア(チノちゃんもお姉ちゃんにとられちゃった…)

ココア(このままじゃリゼちゃんや 千夜ちゃん…マヤちゃんもメグちゃんも青山さんまでお姉ちゃんにとられちゃう…!!)

ココア(させない…)

ココア(そんなこと絶対にさせない………!!)
グググッ

リゼ(ココア…?)

リゼ(どうしたんだココア…モカさんが来てから様子がおかしいな…)

68: 2015/11/20(金) 21:13:15.075 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-ラビットハウス

モカ「いいよ いいよ 食器洗いくらい私がするから」

リゼ「悪いですよ お姉さんはお客さんなんですから…」

モカ「大丈夫よ ただでチノちゃん家にいるのも悪いし」

リゼ「あ…ありがとうございます…」

リゼ(皿洗いはココアが…)

ココア「…」

ココア(お姉ちゃんがお皿を洗ってる…どうしよう やることがないよ…)

モカ「ココア そんなところで突っ立ってないでチノちゃんのお仕事手伝ったら?」

ココア「うぅ…」

71: 2015/11/20(金) 21:26:25.854 ID:gVz7WX5EKHAPPY
リゼ「あっ…モカさん…皿洗いはココアの仕事ですから…」

モカ「えっ?」

リゼ「ほ…ほらココア!サボってないで早く食器を洗え!」

ココア「う…うん…」

リゼ「モカさんは家で休んでてください」

モカ「…」

ココア(リゼちゃん ありがとう)

モカ(リゼちゃんっていうのかぁ………)

モカ(あの娘もかわいいっ…!モフモフしたい!)
ペロペロ

78: 2015/11/20(金) 21:53:31.315 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-チノの部屋

チノ(はあ………)

チノ(モカさん…いい人なんですが…)

チノ(ちょっと気持ちが悪いです…)

チノ(ココアさんとも仲良くしてくれないし…)

チノ(私 悲しいです…)
グブグブ

ガチャ

チノ(?!)

チノ(ココアさん…?)

モカ「うふふ チノちゃん…」

チノ(も…モカさん…!!)

82: 2015/11/20(金) 22:04:33.252 ID:gVz7WX5EKHAPPY
モカ「なんだ起きてたのね」

モカ「ねぇ チノちゃん 本当に私の妹にならない?」

チノ「できません…ラビットハウスやココアさんを置いていくことはできませんし…」

モカ「じゃあチノちゃんモフモフしてもいい…?」

チノ「え…いいですけど…」

モカ「朝までモフモフしてもいい…?!」

チノ「あ…朝まで…?!」

モカ「チノちゃん チノちゃん」
サワサワ

チノ「んっ…そこは…」

モカ「ふふふ モカお姉ちゃんと楽しいことしよっか…」

87: 2015/11/20(金) 22:20:34.241 ID:gVz7WX5EKHAPPY
ココア「そうはいかないよっ!」
バッ

モカ「ココア?!」

チノ「ココアさん!」

ココア「チノちゃんは私が守る!」

モカ「えーいっ」
ボコォッ

ココア「うっ…」

モカ「とりゃー」
ドガァッ ドカッ

ココア「うぇぇ…」

モカ「調子にのらないでよ ココアがお姉ちゃんに勝てるわけないでしょ」

チノ「ココアさんを…」

88: 2015/11/20(金) 22:23:35.932 ID:gVz7WX5EKHAPPY
チノ「いじめるなーーーっ!」

チノ「鉤突き」
ガゴォッ

モカ「!!」

チノ「肘打ち 両手突き 手刀」

チノ「貫手 左上段順突き 右中段掌底」

チノ「左下段前蹴り 右背足蹴り上げ 右中段前蹴り 左中段膝蹴り 右上段膝蹴り」
ドガガガガガ

チノ「裏打ち 鉄槌 肘打ち 手刀」

チノ「肘打ち 両手突き 手刀」

チノ「肘振り上げ」
バゴ

チノ「手刀 鉄槌 中段膝蹴り 背足蹴り上げ」
ガッゴッドガッ

チノ「鉤突き」
ボコッ

モカ「た…倒れる事が」

モカ「できない」

自らの遺志で倒れる事も許されない

言葉も届かない

泣いても 叫んでも 懺悔しても

逃れる術はない

チノ「今日はこれくらいにしてあげます」
フーフー

それが煉獄

89: 2015/11/20(金) 22:24:17.529
!?

94: 2015/11/20(金) 22:27:55.393
チノ「煉獄!」ピョコピョコ  ←かわいい

98: 2015/11/20(金) 22:30:31.105 ID:gVz7WX5EKHAPPY
モカ「きゅう~」
ドサッ

ココア「お姉ちゃん!!」

ココア「ひどいよ!お姉ちゃんになんてことするのチノちゃん!!」

チノ「すみません…つい…」

ココア「だからってこんなこと………」

モカ「大丈夫よ…」

ココア「お姉ちゃん!!」

モカ「ココア…ココアは立派なお姉さんになりました…」

ココア「えっ?!」

モカ「…実は今までココアがちゃんとしたお姉さんになれるようにテストしてたんだよ…」

チノ・ココア「えっ?!」

チノ(絶対ウソだ…)

ココア「そ…そんなワケがあったとはツユ知らず お姉ちゃんに対して憎しみの罵詈雑言を浴びせたりして」

ココア「ゆるして お姉ちゃん!!」

モカ「よ…呼んでくれるのね…私のことを再び…お…お姉ちゃんと…」

104: 2015/11/20(金) 22:47:32.022 ID:gVz7WX5EKHAPPY
-

ココア「お姉ちゃん!!サプライズだよ!」

マヤ「モカ姉ー!!」

メグ「モカお姉ちゃん」

モカ「かかか…かわいい!!モフモフモフ~!!」
ギッギッギッ

マヤ・メグ「気持ちいい」

チノ「あ…マヤさん…メグさん…」

モカ「ハァッ ハァッ…この子たち…持って帰ってもいいの?!」

ココア「だ…ダメだよ~」

モカ「チノちゃん!!チノちゃんもモフモフしていい?!」

モカ「…」

チノ「モカさん…モカさんが来てから常々 思っていたことですが 改めて 心をこめて言わせていただきましょう」

105: 2015/11/20(金) 22:55:23.793 ID:gVz7WX5EKHAPPY
チノ「あなたは天才です!」

チノ「本当に…この私の邪魔をすることにかけてはねぇーーーっ!」
ドドド

バタンッ

モカ「チノちゃん…?」

ココア「きっと恥ずかしいんだよ~」

リゼ「はぁ…チノもまだまだ子供だな」

-

チノ(うぅ…私 モカさんに完璧に調教されてしまいました)
ベチョベチョ

チノ(モカさんにモフモフされただけでパンツがびしょびしょに…)
ハァハァハァ

チノの眠れない夜はつづく


106: 2015/11/20(金) 22:56:54.064

最後の一文ボボボーボ・ボーボボのぶーたん思い出した

108: 2015/11/20(金) 23:03:11.417
おつ

引用元: モカ「チノちゃんって本当にかわいいね………」ギュッ