1: 2014/09/21(日) 00:17:17 ID:.iAQ2GqA
※俺の妄想をダラダラ書くSS
 そういうのが苦手な人は注意


俺「あ~、目クリクリだよぉ~可愛いなぁ……」

ハエトリグモ(何だコイツ……さっきから俺の事ジロジロ見やがって……)

俺「あー!」

ハエトリグモ(!?)ビクッ

俺「やっべwwクワガタのケースの中で小バエめっちゃ繁殖してるwww」

小バエ「ヒャッハァーーーッ!!」ブーンブーン

2: 2014/09/21(日) 00:24:24 ID:.iAQ2GqA
俺「うーむ、これはハエトリグモたんに駆逐を依頼せざるおえない」

ガサゴソ………

ハエトリグモ「おわあああっ!?な、何だ!?」

ポトッ

ハエトリグモ「いてて……あれ、何処だココ。」

小バエ「ん?お前新入りか?」

ハエトリグモ「……ここは何処だ?」

小バエ「ここは小バエ王国!天敵の一切いない、素晴らしい場所さ!」


ハエトリグモ「……そうか、確かに、素晴らしい場所だな……」ニヤ

3: 2014/09/21(日) 00:28:51 ID:.iAQ2GqA
小バエ「…え?」

ハエトリグモ「…」サッ

ガシッ

ハエトリグモ「それじゃあ、ありがたく……いただくぜ……」

俺「あぁーー!!食事してるハエトリグモたん可愛すぎぃぃ!!」

ハエトリグモ「……」モキュモキュ

4: 2014/09/21(日) 00:34:01 ID:.iAQ2GqA
ハエトリグモ「……うるせえぞ!こっちは食事中なんだよ!」

俺「んあはぁぁぁ!!ハエトリグモたんがこっち見たぁぁぁ!!可愛いよぉぉぉぉ!」

ハエトリグモ「何だコイツ気持ち悪いな」

俺「あぁあぁーーっ!!今ハエトリグモたんに罵倒された気がするよぉぉぉ!!ご褒美ですブヒィィィィwwww」

ハエトリグモ「な、何だ……?寒気が」

5: 2014/09/21(日) 00:37:42 ID:.iAQ2GqA
ヒラタクワガタ(以下、ヒラタ)「あー、小バエマジうぜえ。しょんべんひっかけたろ。」ジョー

小バエ「うぎゃああああああああ」

ヒラタ「きもちーwww」


ハエトリグモ「おいてめえ」

ヒラタ「あ?」

6: 2014/09/21(日) 00:42:15 ID:.iAQ2GqA
ハエトリグモ「それ俺の餌なんだが?」

ヒラタ「え、俺のしょんべん?」

ハエトリグモ「んなわけあるかぁ!ハエだよハ、エ、!」

ヒラタ「は?お前あんな物食ってんの?クソワロwwww」

ハエトリグモ「あぁぁん!?てめーこそ何だそのブヨブヨしたキモい物体!」

ヒラタ「は?昆虫ゼリーなめてんじゃねーぞコラ」

7: 2014/09/21(日) 00:49:10 ID:.iAQ2GqA
小ハエ「うひょおおおおお」

ヒラタ「うるせーなぁ……」

ヒラタ「おいお前」

ハエトリグモ「あぁん?」

ヒラタ「あいつ食ってくんね?」

ハエトリグモ「遠い。無理だ。」

ヒラタ「えwwwすぐそこじゃないですかwwww」

ハエトリグモ「俺は瞬発力はあっても持久力は無いんだよ!だからこうやって基本待ち伏せをするんだ……」

ヒラタ「じゃあ俺があいつここまで引き付けるわwww」

ハエトリグモ「……へえ……やってみろよ」

8: 2014/09/21(日) 00:55:43 ID:.iAQ2GqA
ヒラタ「おい!」

小バエ「ん?」

ヒラタ「このゼリーまじうまいぞ。一緒に食わねえ?」

小バエ「うつほおおお!!食べr」

ガシィッ

ハエトリグモ「っしゃ!」

ヒラタ「ナイスキャッチwww」

ハエトリグモ「じゃ、早速!いただきまーす」

ヒラタ「うへえwwwマジで喰うのかよwwww」

9: 2014/09/21(日) 01:00:06 ID:.iAQ2GqA
ハエトリグモ「うめぇ」モキュモキュ

ヒラタ「どーよ?俺の迫真の演技www」

ハエトリグモ「んっ……ゴクッ……中々だったぞ。これからも頼む。」

ヒラタ「えwwwだりぃwwww」

ハエトリグモ「あぁ!?」




この二匹のやりとりは小バエを駆逐するまで続くのであった……

11: 2014/09/21(日) 01:20:28
嫌いじゃない

12: 2014/09/21(日) 05:20:04
クワガタに寝取られる男の人って…

15: 2014/09/21(日) 20:28:12 ID:.iAQ2GqA
今日の妄想投下

俺「何故俺は富士山に登ろうと思ったんだろう……」

友「まったくだな。勢いで登るようなもんじゃねーぞコレ。」



俺「やっと八合目だー!」

友「氏にそう」


観光客♀「キャー ワー」

俺「何騒いでんだ?」

友「さぁー?虫か何かじゃねーの?」

俺「虫っ!?ちょっと行ってくる!」

友「えー………」

16: 2014/09/21(日) 20:33:55 ID:.iAQ2GqA
俺「…」チラッ

観光客♀「うわー!気持ち悪いぃー!」

俺「……」イラッ

俺「はいはい、ちょっと退いて下さいねー」スッ

観光客♀「!?」

俺「気持ち悪いんでしょう?退けておきますから。」

観光客♀「あ、ありがとう……ございます……」


俺「さて、こいつは……コノハガか。」

友「本当だ。木の葉みたいだな。」

俺「かわゆす!」

友「…」

17: 2014/09/21(日) 20:41:32 ID:.iAQ2GqA
友「……まぁ、確かによく見たら愛嬌ある顔してるけど………」

俺「あぁー!コノハガたんが俺の素肌を足で掴んでるぅぅぅ!!半袖で良かったぁぁぁ!!」

友「………」

コノハガ(やばい奴の腕にとまってしまった)


俺「よっしゃ!決めたぞ俺!こいつ頂上まで連れてく!」

友「いやいや…え?マジで?」

俺「当たり前だろ!コノハガたんに頂上からの眺めを見せてやるんだ!!」

友「………勝手にしろ……」ハァ

18: 2014/09/21(日) 20:47:45 ID:.iAQ2GqA
コノハガ「うわわっ!?」

コノハガ(動きだした!?)


俺「いいか?いざとなったら身をていしてお前がコノハガたんを守れ。……いいな?」

友「よくねーよ」


俺「結構上がったな。」

友「こっからがつらいぜ。」

コノハガ(わわっ………いつも私がいる所があんな遠くに………)

コノハガ「それにしても……」

コノハガ(この人は私をいったい何処に連れて行こうとしてるんだろう?)

俺「頂上まであと少しだよ!コノハガたん頑張って!」

19: 2014/09/21(日) 20:56:25 ID:.iAQ2GqA
俺「かわゆす!」

友「さっきからうるせーぞ」

俺「機嫌悪いなあ」

友「疲れてんだよ……」

俺「体力ねーなあオイwww」

友「そっちじゃねーよ……」ハァ

俺「……?」

コノハガ(この人、定期的にこっちを見てくるけど……どうしたのかな……私の顔に何かついてる?)コシコシ

20: 2014/09/21(日) 21:03:08 ID:.iAQ2GqA
俺「ここが………!」

友「頂上……ッ!!」

友「っっっしゃあああああ!!!」

俺「下山」ボソッ

友「うわあああああああああ!!!!」


俺「あいつほっといてベンチに座っとこ。」

コノハガ「……」

21: 2014/09/21(日) 21:12:53 ID:.iAQ2GqA
俺「うーむ、良い眺めだ。天気に恵まれたな。」

コノハガ「……すごい」

俺「あー、コノハガたん頑張ったねぇー」ナデナデ

コノハガ「!」ビクッ

俺「~♪」ナデナデ


コノハガ「……そっか、この人は……私に、この景色を見せたかったんだ……」

俺「んはぁぁー!コノハガたん愛してるぅぅぅ!!」

コノハガ「私のためなんかに………変な人……」


友「おらぁぁ!!イチャイチャしてねーで、下山すっぞゴルァ!!下山じゃ下山んん!!」

俺「お、おう………」

22: 2014/09/21(日) 21:23:12 ID:.iAQ2GqA
俺「そんなこんなで」

友「8合目だな……」

俺「……ふむ、コノハガたんともお別れか。」

俺「……んじゃ、元気でな。」ポンッ

コノハガ「……」

俺「……さーて、下山すっか。」クルッ


コノハガ「……あ、あの!」

俺「……」スタスタ

コノハガ「また来て……くれますよね……?」

俺「……」スタスタ

コノハガ「…通じる訳……無いのに……何やってんだろ私……」

俺「……」スタス…ピタッ  クルッ

俺「また来るよぉー!!コノハガたぁーん!!」

コノハガ「!」

23: 2014/09/21(日) 21:27:39 ID:.iAQ2GqA
友「恥ずかしいからやめろよ」

俺「コノハガたんが俺を呼んでいる気がした」キリッ

友「……ハァ……とにかくさっさと下山すっぞ。」

俺「おう!」



コノハガ(今の……通じたって事……かな……)

コノハガ(また来て……くれるって事……だよね……?)

コノハガ「……嬉しいなぁ……」

24: 2014/09/21(日) 21:28:38 ID:.iAQ2GqA
今日の妄想投下終了

次のはまた明日。

25: 2014/09/21(日) 21:34:21
かわゆす

27: 2014/09/23(火) 01:13:54 ID:2DrY/hYE
今日の妄想というか、昨日の妄想になってしまったが投下


幼女「んー?」

ハナムグリ「うげっ!人間のガキ!」

幼女「?」ガシッ

ハナムグリ「てんめぇっ!放しやがれぇっ!」ジタバタ


幼女母「幼女ちゃーん、そろそろ家に帰るわよ?」

幼女「うん!」

ハナムグリ「うおー!やめろー!」ジタバタ

28: 2014/09/23(火) 01:21:16 ID:2DrY/hYE
ー幼女の住んでいるマンションー

幼女母「きゃあっ!?幼女ちゃん!何持ってるの!?」

幼女「んっとねー、これねー、さっき拾ったんだよー」

ハナムグリ「うおおおお!!!!」ジタバタ

幼女母「それ捨ててこないと家に入れませんよ!」

幼女「ちぇー」ポイッ

ガチャッ  バタン

ハナムグリ「ハァ……ハァ………ちきしょう、来ちまったか……その餌の少なさから、ハナムグリの間では『絶望の牢獄』とも言われている………」

ハナムグリ「人間のマンションに……ッ!」

29: 2014/09/23(火) 01:29:00 ID:2DrY/hYE
ー回想シーンー

先輩ハナムグリ「実は俺はマンションで3日ほど暮らした事がある。」

ハナムグリ「え、マンションってあの……?」

先輩ハナムグリ「ああ。あそこはやべえ。お前も気をつけろよ。」

ハナムグリ「先輩はどうやって脱出したんですか?」

先輩ハナムグリ「脱出……か。いいか、ハナムグリ。マンションから脱出したけりゃ人間の力を借りるしかねえ。自力は……まぁいけなくはないが、かなり厳しい。」

ハナムグリ「人間の力を借りる?どういう事ですかソレ。」

先輩ハナムグリ「ああ、下に降りる人間の服にくっついたりだとか……俺の場合は……」

ハナムグリ「先輩の場合は?」

30: 2014/09/23(火) 01:33:30 ID:2DrY/hYE
先輩ハナムグリ「人間のガキに下まで運んでもらった。」

ハナムグリ「ん?服にくっついてって事ですか?」

先輩ハナムグリ「ちげえよ。親切心だけで運んでもらったんだよ。」

ハナムグリ「へー、人間って結構イイ奴らなんですね。」

先輩ハナムグリ「一部はな。俺らを意味も無く殺そうとする奴もいる。」

ハナムグリ「んー、なんともいえないですねー………」


ー回想シーン終ー

31: 2014/09/23(火) 01:39:17 ID:2DrY/hYE
ハナムグリ「とりあえず周囲を見渡して、人間を探すしかねえな……」


「お、おーい………」

ハナムグリ「ん?」

カナブン「し、新入りかい?早く隠れないと……あいつが………」

ハナムグリ「あいつ?」

カナブン「とにかく!早く!僕の所に!」

ハナムグリ「お、おう……」


コフキコガネ「あー、餌ねえかなー」ブイーン

キィ……  ガチャッ

カナブン「ま、まずい!!!」

32: 2014/09/23(火) 01:44:12 ID:2DrY/hYE
おばさん「ぎゃっ!?何!?虫!?」

おばさん「キンチョール、キンチョール……」ドタバタ…

コフキコガネ「あー餌ー」ブイーン

シューー………

コフキコガネ「あ……れ………体………が………」ポトッ

コフキコガネ「ぐぅぅあああ!!!く、苦しいぃぃぃ!!!」ジタバタ

ハナムグリ「な、何だ!?何をされたんだ!?」

33: 2014/09/23(火) 01:50:45 ID:2DrY/hYE
おばさん「はぁー、怖かった。さて、買い物買い物♪」




カナブン「…行ったか……」

ハナムグリ「………」


コフキコガネ「」ピクピク…

カナブン「ふむ、今はこんなだけど、時間をおけば回復するはず。ふぅー、良かった……」

ハナムグリ「おいおい、何なんだ今の。」

カナブン「キンチョール……別名『氏神の息吹』……」

ハナムグリ「ったく、さすが『絶望の牢獄』だぜ。いきなりとんでもねえもん見せてくれるじゃねーか……!」

カナブン「ここの恐ろしさはそれだけじゃないよ……」

ハナムグリ「な、何だ。教えろ。」

34: 2014/09/23(火) 01:57:49 ID:2DrY/hYE
カナブン「ほら、壁や床に染みがあるの、わかるかい?」

ハナムグリ「あ、ああ……それがどうした?」

カナブン「あれは全部、叩き潰されたり、踏み潰されたりした虫達なんだよ。」

ハナムグリ「……!?」ゾクッ

カナブン「皆、マンションの一部となった……」

ハナムグリ「なんてこった……!っつーことはこのマンション自体俺達の氏骸で……?」

カナブン「ああ。だろうね。」

ハナムグリ「うわああああ!!!最悪だああああ!!!帰りてええええ!!!」

カナブン「ああ……帰りたいね……地上に……」

35: 2014/09/23(火) 02:03:35 ID:2DrY/hYE
ハナムグリ「どうすりゃいいんだ……」

カナブン「……ま、とりあえず餌を確保しようか。」

ハナムグリ「餌は無いって聞いたんだが………」

カナブン「ふふふ!それが見つける事に成功したんだ!」

カナブン「餌は……これだーーッ!」

バーン!   プヨンプヨン

ハナムグリ「何このプヨンプヨンした奴。」

カナブン「知らん!でも食える!」

ハナムグリ「………」

39: 2014/09/24(水) 00:19:56 ID:aYJb8WLc
ハナムグリ「……まあ、食ってみるか…」



ハナムグリ「……まぁまぁだな。」モグモグ

カナブン「でしょ?」

コフキコガネ「……うっ………」

ハナムグリ「お、気がついたか。とりあえずこのプヨンプヨンした奴食えよ。」

コフキコガネ「……プヨンプヨンした奴……?」

カナブン「うん。何か人間が置いていったんだ。」

ハナムグリ「人間が置いていったのかコレ……毒とかねーよな……?」

カナブン「そう信じるしかない」

40: 2014/09/24(水) 00:29:27 ID:aYJb8WLc
コフキコガネ「なんかよくわかんないけど……食べさせてもらうよ……」

カナブン「うん」



コフキコガネ「………おいしい……」


ハナムグリ「いやぁ、しかしよ」

ハナムグリ「コレ食い終わっちまったら次はどうすんだ?」

カナブン「………………餓氏?」

ハナムグリ「……」

コフキコガネ「ま、ぶっちゃけそれしか無いだろうねー☆」

ハナムグリ「うわっ!びっくりした……つか回復早くね?」

コフキコガネ「倒れた原因の4割は空腹だったからね☆」

ハナムグリ「……なぁコイツ殴っていい?」

カナブン「え、いや……気持ちはわかるけどやめといた方が………」

41: 2014/09/24(水) 00:34:20 ID:aYJb8WLc
コフキコガネ「ねえ、次の食料確保の手段で困ってたんだよね?」

ハナムグリ「おう」

コフキコガネ「じゃあ、この餌を置いていった人間の住処に侵入するっていうのは?」

ハナムグリ「……ほう……どうやって侵入するんだ?」

コフキコガネ「えー、わかんなーい☆」

ハナムグリ「おいカナブン!一緒にコイツぶっ飛ばすぞ、手伝え!」

カナブン「ちょ……落ち着いて……」

42: 2014/09/24(水) 00:39:19 ID:aYJb8WLc
ギィ……  ガチャ


カナブン「!!」

ハナムグリ「やべえ!隠れろ!!」

コフキコガネ「え?え?」



俺「あー、待っててねぇーコクワガタたーん!今、餌入れ換えるからねぇ~。」

俺「ん?」

コフキコガネ「あ……あ………」

俺「…」スタスタ

ハナムグリ「やべえぞアイツ……!殺されちまう……!」

43: 2014/09/24(水) 00:44:32 ID:aYJb8WLc
俺「コフキコガネたんきゃわわ」ガシッ

コフキコガネ「へ?」

俺「んー、どうしようか。一旦コクワのケースに入れておくか……」ポイッ

コフキコガネ「わわっ!」

俺「さて、餌入れ換えたし部屋に戻ってハエトリグモたんの視k……観察でもしよっと!」

ギィ…  バタン!

ハナムグリ「おいなんかアイツ連れていかれたぞ」

44: 2014/09/24(水) 00:51:04 ID:aYJb8WLc
カナブン「………えっと……どうする?」

ハナムグリ「俺らもあの中に入るしかねえな……餌もコレと同じやつを持ってたし……」

カナブン「……出てくるタイミングを見計らってこっそり侵入しよう。」

ハナムグリ「わかった。」

ギィ…  ガチャッ

ハナムグリ「!!?」

俺「あぁーん!!ノコギリクワガタたーん!餌の入れ換え忘れててごめんねぇー!!!」

ハナムグリ「何なんだコイツ」

49: 2014/09/24(水) 23:18:57 ID:aYJb8WLc
ハナムグリ「とりあえず今の内に侵入しちまうぞ!」

カナブン「はい!」



俺「~♪」

ハナムグリ「もう少し……もう少し……」

俺「……ん?」

カナブン「あと……ちょっt」

俺「ハナムグリ&カナブンたんきゃわわ」ガシッ

ハナムグリ&カナブン「ギャアアアアア!!!!」ジタバタ

俺「今日はなんて素晴らしい日なんだ!」

50: 2014/09/24(水) 23:26:04 ID:aYJb8WLc
~俺の部屋~

俺「とりあえず、ケースはコフキコガネたんと一緒でいいよね!」ポイッ



コフキコガネ「………久しぶり☆」

ハナムグリ「お、おう………」

カナブン「……捕まえられちゃったよ……これから何されるのかなぁ………」


ガラガラ……

俺「んぁはぁぁーん!!ごめんねぇぇ!餌入れ忘れちゃってたぁぁぁ!」

ハナムグリ「おい何か奇声発しながらこっちに来てるぞ」

カナブン「ひ、ひいぃ………」

51: 2014/09/24(水) 23:34:00 ID:aYJb8WLc
ポトンッ


ハナムグリ「……ん?何だ?なんか置いてったぞ」

カナブン「こ、これは……!」

ハナムグリ「プヨンプヨンした奴!!」

コフキコガネ「うまー☆」

ハナムグリ「あっ!てめえ先に食ってんじゃねーよ!」


ポトッ  ポトッ

ハナムグリ「……あ?もう二個おちてきたぞ。」

カナブン「まさかコレって……僕ら一匹につき一個……って事かな……?」

ハナムグリ「……!!マジかよ……!」

52: 2014/09/24(水) 23:44:22 ID:aYJb8WLc
ハナムグリ「へへっ、先輩……『絶望の牢獄』だなんて脅してくれたなぁ……!」

カナブン「うまいー」ガツガツ

ハナムグリ「ひゃー!うめぇー!!」バクバク


ノコギリクワガタ(以下、ノコギリ)「うっせぇーな。飯ぐらい黙って食え。」

カナブン「!!?」

ノコギリ「ん?……ああ、まぁそうビビんなよ。謎の透明な壁に邪魔されて俺はそっちに行けないし、飯も足りてるから奪おうとも思わない。」

ハナムグリ「何で、そんなとこにいんだよ。」

ノコギリ「お前らと大体同じだよ。ま、快適だけどな徹底した温度&湿度管理に定期的な餌の入れ換え。ダニが発生したら土ごと換えてくれるし、体についてるのもとってくれる。」

ハナムグリ「なっ……!?そんな都合の良い話が……」

53: 2014/09/24(水) 23:51:23 ID:aYJb8WLc
ノコギリ「その都合の良い話が今お前らの目の前で起こってんじゃねーかよ」

ハナムグリ「ま、まあ……うん……」

ノコギリ「ま、せっかく隣同士になったし、わかんねえ事があったら俺に聞けよ?」

ハナムグリ「う、うーっす……」


ノコギリ♀「ねえねえ」

ノコギリ「んおぅっ!?お、お前か……どうした?」

ノコギリ♀「今夜あたり……どう、かな……?」

ノコギリ「え、ええ、え!?お、おう……う、うん……いいよ………」

ハナムグリ(後でこれネタにしてからかおう)

54: 2014/09/24(水) 23:59:59 ID:aYJb8WLc
~翌日の朝~

ハナムグリ「昨晩はお楽しみでしたね。」ニコッ

ノコギリ「おk、ぶっとばす。」


ノコギリ♀「ちょっとあなた!落ち着いて!!」

ノコギリ「落ち着いてられるかゴルァ!!おい、手伝え!この壁食い破るの手伝え!!」

ハナムグリ「wwwwwwww」

コフキコガネ「今夜は、寝かせねーぜ?」ボソッ

ノコギリ「うわああああ!!!やめろおおおおお!!!!」

カナブン「ほらほらどうだ?感じてんだろ?」ボソッ

ノコギリ「ごめんなさい、俺が悪かったです、だからどうか……」

ハナムグリ「今夜君の樹液を……吸いたいな……ブフッwwwwwwww」

ノコギリ「」

55: 2014/09/25(木) 00:06:14 ID:fujr7YQY
そんなこんなでノコギリをからかったり、餌を食ったり……
そんな事を繰り返していたら、時はあっという間に過ぎていった。



ハナムグリ「んー………そろそろ寿命かな………」

コフキコガネ「…だね…☆」

カナブン「地上に帰ってみたい気もするけど、やっぱここが一番だったのかな……?」

………………………………

カナブン「あ……まったく………最期までせっかちだなぁ……」


…………………………………………

56: 2014/09/25(木) 00:09:35 ID:fujr7YQY

俺「ん……氏んじまったか……」

俺「こうやって家で飼うのと、普通に地上に戻してあげるの……どっちが正解だったんだろうなぁ………」


俺「ま、とりあえず墓は三匹仲良く地上につくってやるとしようかね……」

61: 2014/09/26(金) 23:43:49 ID:dszONwCo
ちょっと番外編的なのを



俺「………ッ!」


カメムシ「…」ドドーーン!


俺「俺の部屋に……カメムシが……!?馬鹿な、いったいどうやって………」

俺「これから友人が来るってのに……、このまんまじゃ」

友人A『お前の部屋カメムシ臭はんぱねえwwww』

俺「的な事になっちまう!!!」

62: 2014/09/26(金) 23:48:44 ID:dszONwCo
俺「くそう……刺激しないようにそっと追い出そう………」ソーッ


祖母「甘いッ!!!」

俺「!!!?」

祖母「甘いぞ……我が孫よ。」

俺「な、なんだよ!」

祖母「そんな方法では部屋が臭くなって終わりだ。貴様の思いやりなど奴等には伝わらぬ。」

俺「……だ、だったら!俺はどうすれば……!」

祖母「頃すのだ」

俺「ッ!?」

63: 2014/09/27(土) 00:00:00 ID:aR47Yy/Q
俺「こ、頃すって……!それに頃したって結局臭くなるじゃんかよ!」

祖母「奴等が氏に気づく前に頃す。」

俺「……臭いのを出す前にヤるってか?……そんなの無理だろ。第一、潰しちゃったら意味無いし。」

祖母「潰さず包み込むようにして圧頃する……我ならそれが出来る事は貴様も知っているはず……」

俺「……」

祖母「……はぁ、貴様の悪い癖だ。色々理由をつけてはいるが、つまりは頃したくないのだろう?」

俺「……だ、だってよ…!」

祖母「害虫駆除も出来ぬ者が!!よくも昆虫を飼育しようと思えたものだな!!!」

俺「……ごめん。」

祖母「まったく……、友人が来る部屋を臭くするわけにはいかんし、今回は我がやろう……」

64: 2014/09/27(土) 00:07:48 ID:aR47Yy/Q
祖母「次回からは貴様がやる事だ……よく見ておけ………」グッ


ドウゥンッッ!!!

カメムシ「」

祖母「ふぅ……これを捨てておけ。」ポイッ

俺(あんな技覚えるとかムリゲーすぎる……)


祖母「……我が孫よ。」

俺「ん?」

祖母「確かに虫が好きなのは知っている……だがな、最低限の線引きをしないと………」

俺「し、しないと……?」ゴクリッ

祖母「ムツ●ロウ的な感じの人になるぞ」

俺「ならねえよ!!つかム●ゴロウさんに失礼すぎるだろソレ!!」

65: 2014/09/27(土) 00:16:05 ID:aR47Yy/Q
祖母「まぁ、我の言いたい事は何となくわかるだろ?」

俺「お、おう……まあな。」

祖母「それならいい………さて、家事をするかね…」スタスタ…



俺「あーあ……世話になりっぱなしだな………ったく恩返すまで氏ぬんじゃねーぞ……」

祖母「安心しろ我は100までは生きる」

俺「うん知ってる」

祖母「………ヴッ!シンゾウガッ!」

俺「適当な芝居やんじゃねーよ!!」

祖母「……ふむ、まぁ、あれだ……」

俺「?」

祖母「恩返し……楽しみにしてるぞ?」ニヤリ

俺「うわー……言わなきゃよかったー………」

66: 2014/09/27(土) 00:19:12 ID:aR47Yy/Q
さて、番外編もやったし……

次の妄想でとりまこのSSを終わろうと思います。

次の妄想は土日のどちらかの深夜に投下します!

73: 2014/10/04(土) 22:15:42 ID:GgWxod3A
俺「……ん?」

クモ「……」

俺「おぉ、久しぶりに見た!まだ俺の部屋にいたのかぁ~。くぅー!可愛い奴め!ぺろぺろしちゃうぞ☆」スッ

クモ「……!」サッ


俺「あ、逃げられた」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ハエトリグモ「外の世界?」

ヒラタ「おう、見てみたくねえか?」

ハエトリグモ「そりゃあ……見たくないといや嘘になるけどよ……」

74: 2014/10/04(土) 22:21:37 ID:GgWxod3A
ヒラタ「……見せてやろうか?」

ハエトリグモ「ほう………出来るのか?」

ヒラタ「多分無r」

ハエトリグモ「氏ね!!」バシッ

ヒラタ「ききませんwwww」


小ハエ「外に出る方法なら知ってるぜぇー!!!」

ハエトリグモ「あぁん?」

小ハエ「教えてもいいが、それは俺を解放してくれたらの話なんだぜーー!!!」

ハエトリグモ「……どうする?」

ヒラタ「そりゃまあ……お前次第じゃね?」

75: 2014/10/04(土) 22:28:17 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「……ふーむ。ま、そこまで腹減ってねーしなぁ……」

ハエトリグモ「いいぞ。」パッ

小ハエ「ひゃっはーー!!久々のシャバだぜーー!!」

ハエトリグモ「うるせえ。食うぞ。」

小ハエ「う、うっす……。」

小ハエ「じゃあ、教えるぜーー!!やり方は簡単!!餌をかえる時に抜け出すだけ!!」

ハエトリグモ「そうか、ご苦労」パシッ パクッ

ヒラタ「ひゅう~、えげつねぇ~」

ハエトリグモ「ふん、一度逃げるチャンスをあげただろうが……」

76: 2014/10/04(土) 22:35:55 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「餌をかえるのっていつだ?」

ヒラタ「夜だな。今は夕方だからもう少しだ。」

ハエトリグモ「……ふーん……」ワクワク

ヒラタ「好奇心を抑えきれてねーぞ。」

ハエトリグモ「う、うるせー!」


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俺「ん、そろそろ餌かえねーとなー。」

俺「あぁー……さすがに眠い……もう家の中で餌かえよ………」

パカッ

ヒラタ「…今だ!!」

ハエトリグモ「っしゃあオラァ!!」ピョーン

77: 2014/10/04(土) 22:41:05 ID:GgWxod3A
俺「ん?」


ハエトリグモ「…」

俺「気のせいか……寝よ………」


ハエトリグモ(やった!やったぞ!!)

ハエトリグモ「おーい!ヒラター!やったぞぉー!」

ヒラタ「よくやった!……いいか?あいつが起きる朝までにはここに帰ってこい!心配させちまうからな……」

ハエトリグモ「わかってるって!じゃ!色々見てくる!!」ピョーンピョーン



ヒラタ(本当にわかってんのかよオイ……)

78: 2014/10/04(土) 22:47:07 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「ん?俺らだけじゃなくて他にも虫がいるのか。」

ハエトリグモ「ど、どうもー………」


ノコギリ「あぁ?……誰お前」

ハエトリグモ「え、えと……ハエトリグモです……」

ノコギリ「……って言われてもなぁ……まぁ、あいつの睡眠の邪魔だけはしてやるなよ。」


俺「ぐがー……ぐがー………」

ハエトリグモ「……お、おう……」

ノコギリ「……そうか、なら良い。俺はあいつに恩を感じてるんだ。」

ハエトリグモ「おう、俺も……ちょっとだけ……」

79: 2014/10/04(土) 22:56:23 ID:GgWxod3A
ノコギリ「素直じゃねーなー。ま、外の世界じっくり楽しめや。」

ハエトリグモ「え、どうしてそれを……!?」

ノコギリ「ははは!隣の馬鹿共が似たような事やってたからな!!」

ハエトリグモ「ま、マジっすか………ちょっと話聞いてみたい……かも」


ハナムグリ「んん??俺らの話ィ??」

カナブン「聞きたいか俺らの武勇伝!」

コフキコガネ「武勇伝♪武勇伝♪」


ハエトリグモ(うわぁ………)

ノコギリ「出たなバカトリオ」


ハナムグリ「君の樹液をs」

ノコギリ「ごめんなさい俺が悪かったです」

80: 2014/10/04(土) 23:01:33 ID:GgWxod3A
ハエトリグモ「君の樹液を……何?」

ノコギリ「純粋な目が心に刺さる」

ハナムグリ「あー、それはな?」

ノコギリ「マジやめて」

ハナムグリ「ったくしょうがねえな。……さて、俺らが外に出た時の話だったな。」

ハエトリグモ「長そうだからアドバイスとかだけにしてくんね?」

ハナムグリ「これは手厳しいwww」

ハナムグリ「んー……アドバイスねえ……」


ハナムグリ「ここには外歩きの達人が住んでる………そいつに会う事だな。」

86: 2014/10/05(日) 23:50:23 ID:5CZWj7ZQ
ハエトリグモ「外歩きの……達人?」

ハナムグリ「おう、そうだ。」

ハエトリグモ「ふーん、わかった。じゃあね。」


ハナムグリ「待てぃっ!!」

ハエトリグモ「……何?」

ハナムグリ「俺らも行く。」

ハエトリグモ「嫌だ」

ハナムグリ「ですよねー」

ハナムグリ「……ま、一人で楽しんでこいや。朝までには帰れよ」

ハエトリグモ「おう!」ピョーンピョーン



ハナムグリ「そういや外歩きの達人もクモだったな……あいつみたいな動きは出来てなかったが。」

87: 2014/10/05(日) 23:57:21 ID:5CZWj7ZQ
ハエトリグモ「……うーん、何から見てまわろうかなー」

ハエトリグモ「よいしょっと」ピョーン

ハエトリグモ「何だコレ?木……?でも中に変なのが入ってるな……」



???「それは“えんぴつ”という物ですよ」

ハエトリグモ「っ!?」バッ

ハエトリグモ「何者だ……ッ!姿をあらわせ!!」


クモ「ふふ……さすがは徘徊型のクモですね……その機敏な動き……いくら鍛練しても真似出来そうにありません。」

ハエトリグモ「……な、何だお前……」

クモ「うーん、そうですね……あなたにわかりやすく言えば………」



クモ「外歩きの達人です」

88: 2014/10/06(月) 00:04:03 ID:/BWcgk4.
クモ「と、言うわけで……警戒を解いていただけませんか?」

ハエトリグモ(……何だコイツ……構えに隙がまったくねえ……身体能力は俺の方が上だってのに……何しても攻撃が当たるイメージがわかねえ………!)

ハエトリグモ「……ま、あんたと争ってもいい事はなさそうだな。」スッ

クモ「ふふ……そうですか……」

ハエトリグモ「……で?俺に何か用事でも?」

クモ「いえ、ここを案内してあげよう、と思いまして……」

ハエトリグモ「……へえ、あんた詳しい風だったしな。そういうことなら、案内を頼むぜ。」

89: 2014/10/06(月) 00:08:16 ID:/BWcgk4.
クモ「ふふふ……わかりました。ではついて来てください……」

ハエトリグモ「おう」テクテク



クモ「こちらをご覧ください……」

ハエトリグモ「な、何だコリャ……雲……?」

クモ「“耳かき”と呼ばれる物の……飾りの部分でございます……」

ハエトリグモ「……乗ってみていい?」

クモ「どうぞ?」

ハエトリグモ「うっひょーーー!!!」ピョーン

90: 2014/10/06(月) 00:16:56 ID:/BWcgk4.

モフッ

ハエトリグモ「すっげえ!何だコレ!!モフモフだ!!!」

クモ「ふふ……では次の場所に案内しましょうか?」

ハエトリグモ「おう!」



クモ「こちらが、“写真”でございます……」

ハエトリグモ「しゃしん?」

クモ「はい。姿を写しとるという摩訶不思議な物でございます。」

ハエトリグモ「ふーーん……あ、これヒラタじゃん。」

クモ「ほほう、お知り合いですか?」

ハエトリグモ「ああ、同居人だ。」

91: 2014/10/06(月) 00:25:25 ID:/BWcgk4.
ハエトリグモ「お、これはさっき会った奴ら……」

ハエトリグモ「……おい、俺のは無いのか。」


クモ「……貴方は、飼い主を愛していますか?」

ハエトリグモ「かいぬし?」

クモ「そこで寝ている人間の事ですよ。」

ハエトリグモ「嫌いではねえな」

クモ「ふふ……素直じゃありませんね……」

ハエトリグモ「な!?別に俺は……!」

クモ「飼い主は……あなたの事を愛していますよ?」

ハエトリグモ「そ、そんな事……」

クモ「……あなたの写真の所まで案内します。」

92: 2014/10/06(月) 00:32:01 ID:/BWcgk4.
ハエトリグモ「え?急になんだよ……」

クモ「…」テクテク

ハエトリグモ「あーもう!行くから待てって!」




クモ「ここです。」

ハエトリグモ「……コレが俺?」

クモ「……はい。」

ハエトリグモ「……あんた、かいぬしが俺の事を愛してるって言ったけどよ……」

ハエトリグモ「そりゃありえねえだろ。」

クモ「……何故?」

ハエトリグモ「だってよ、形が違いすぎるぜ……そんなのを愛せるわけないよ。」


クモ「なら………愛していないのなら……何故……他の写真とは違う、綺麗な枠で囲まれているのでしょう?」

93: 2014/10/06(月) 00:39:26 ID:/BWcgk4.
クモ「そして……何故……そんな形の違いすぎる人間を貴方は愛しているのですか?」

ハエトリグモ「……!」

クモ「それは貴方が……彼の愛を……身をもって感じたからでは?」

ハエトリグモ「ち、違……」

クモ「いいえ、違いませんね。」

クモ「ハエトリグモ様……素直になるのが遅過ぎて……後悔する事になりますよ……」

ハエトリグモ「……素直になったって何になるんだよ!!……俺達の言葉は……あいつには伝わらないじゃねえか……!」



クモ「伝わりますよ。」

クモ「伝わらないはずがない。」

ハエトリグモ「な、何で……」

94: 2014/10/06(月) 00:45:57 ID:/BWcgk4.
クモ「あなたの隣の写真を見てみてください……」

ハエトリグモ「……それがどうしたんだよ」

クモ「飼い主によると、この写真の“コノハガ”という虫と、約束を交わしたそうですよ?……会話をして。」

ハエトリグモ「なっ……!?そ、そんなわけ……」

クモ「先程あなたは言葉……と言いましたが、会話に言葉など不要なのです。純粋な……心をぶつければ、きっと伝わる……私はそう思います……。」

ハエトリグモ「………」

95: 2014/10/06(月) 00:50:25 ID:/BWcgk4.
ハエトリグモ「………俺、あいつに伝えてみるよ。」

クモ「そうですか……!では、朝も近い……私は住処の引き出しに帰らせてもらいますね……」

クモ「あなたはここで待っていて下さい、きっと飼い主が来るはずです。」


ハエトリグモ「……ああ、わかった。」

96: 2014/10/06(月) 00:55:55 ID:/BWcgk4.
 チュン  チュンチュン……

俺「……っと、朝か……」

俺「朝の聖地巡礼だぜー!」バッ

俺「……ん?ハエトリグモたん?」

ハエトリグモ(本当に来た……!)

ハエトリグモ「……お、俺……お前の事さ……」

ハエトリグモ「愛してるってまではいかなくてもよ………」



ハエトリグモ「大好きだから!!」


俺「……」

ハエトリグモ「……」



俺「俺も大好きだよ!ハエトリグモたん!!」

ハエトリグモ「………!」

97: 2014/10/06(月) 01:03:32 ID:/BWcgk4.
ガラカラッ!

祖母「朝からやかましいぞ貴様ぁ!!」

俺「ひぇっ!……しゃーねーだろ!ハエトリグモたんから大好きって……言われた気がするんだ!!」

祖母「………ふっ、そうかそうか。だが次からはもう少し声をおとせよ。」

俺「う、ういっす……」


ハエトリグモ「や、やった!伝わった!」

クモ「ふふ、若干素直になりきれていない部分もありましたが……合格ですね。」

ハエトリグモ「あっ…!」

クモ「氏ぬ前に見れて良かったですよ。」

ハエトリグモ「……ちょっと待て、氏ぬってどういう事だよ!」

クモ「長い間ここに住んできましたが、一度たりとも私は素直になれなかった……私は、そんな私とあなたを何処かで重ねていたのかもしれませんね……」

ハエトリグモ「お、おい!そんなのでいいのかよ!!」

98: 2014/10/06(月) 01:08:20 ID:/BWcgk4.
クモ「……ふふ、いいんですよ。優しいですね、貴方は。……そろそろ別れの時間のようですね。」

ハエトリグモ「え……?」

ガシッ

ハエトリグモ「お、おいやめろよ!まだ戻れねえんだ俺は!!」

ハエトリグモ「あいつの……あいつの声を聞いてやってくれよ……!」

ハエトリグモ「なあ!!おい!!!お前もこんなんでいいのかよ!!n」

カチャ……  パタン

99: 2014/10/06(月) 01:12:04 ID:/BWcgk4.
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俺「えーっと、コンパス、コンパス……」ガラッ

俺「あった!………ん?」


俺「これは……この間のクモの……氏骸……か。」


俺「……そうか、こうやって長年俺を見守ってくれてたのか……」



俺「……ありがとよ………お疲れ様……」



    完

100: 2014/10/06(月) 01:15:01 ID:/BWcgk4.
というわけで、見てくださった方、ありがとうございました。

少しでもこの世に虫好きが増える事を祈って。



次は人と虫同士がちゃんと会話できるSS書きたいなぁ~

106: 2014/10/06(月) 11:27:48
乙!面白かったー!

107: 2014/10/06(月) 13:18:40

引用元: 俺「あ~、ハエトリグモたん可愛いよぉ」