1: 2012/03/19(月) 23:10:38.59 ID:oIbMWokF0
男「どういう風に?」

女「私に彼氏がいるらしい!」

男「…何で伝聞系?」

女「友から聞いたからだ!」

4: 2012/03/19(月) 23:15:43.64 ID:oIbMWokF0
少し前のこと

女「へー、友彼氏いるんだ、すげー」

友「何言ってんの、あんたにもいるじゃん」

女「えっ!?」

友「あっ、あいつから電話……はい。あー、うん。うん。わかったー。じゃねー」

女「あの、彼氏ってどういう…」

友「ごめん、彼に呼ばれちゃって。じゃあねー」

女「あっ、ちょっ、待て!」

5: 2012/03/19(月) 23:18:38.66 ID:oIbMWokF0
ーーー

女「……てなことがあってなー」

男「……」

女「じっくりと考えてみた結果、やっとその意味がわかったんだ!」

男「よし、わかったか!」

女「おうよ!私が二重人格で、もう一人の私が勝手に彼氏作ってるってことだな!」

男「……」

7: 2012/03/19(月) 23:23:06.11 ID:oIbMWokF0
女「これはゆゆしき事態だ!」

男「あーうんそうだな」

女「だって、もう一人の私…ああもう長いから相棒でいいや!相棒がやったこととはいえ、彼氏なんて作りたくないし」

男「え?何でだ?」

女「だって彼氏いたら、男と遊ぶ時間減るじゃん!」

男「!!」

10: 2012/03/19(月) 23:26:09.31 ID:oIbMWokF0
女「だからさ、ちょっと男にやってもらいたいことがあるんだ」

男「やってもらいたいこと?」

女「もし私の人格が相棒に交代しちゃったら、そのときは何とかして!」

男「……何とかって何だよ」

女「何とかは何とかだ!男なら何とか出来るだろ!」

11: 2012/03/19(月) 23:31:15.28 ID:oIbMWokF0
男「…二重人格がもし本当だとして」

女「本当だぞ!だってそれ以外わかんないからな!」

男「…どんな奴だと思う?」

女「そうだなー…やっぱり私の相棒だし、せくしーできゅーとでどっちが好きなの?ってな感じだな!」

男「…意味わからんし、お前はどうなってもセクシーではない」

女「えー、なんでだよー」

男(キュート100%だ)

13: 2012/03/19(月) 23:35:13.86 ID:oIbMWokF0
女「じゃあ今日は男ん家で泊まるな!」

男「マジか!」

女「マジだ!お母さんにケータイで聞いたら、『大人の階段上ってきなさい』って言われたぞ!意味わからん!」

男(いいんですかお義母さん)

女「男の家は?」

男「都合よく、今日は夫婦水入らずで旅行だ」

15: 2012/03/19(月) 23:39:13.79 ID:oIbMWokF0
女「男の家泊まるの初めてだなー。楽しみだ!」

男「俺も女子を泊めるなんて初めてだな」

女「じゃあ、私が男の初めての女ってわけだ!」

男「…ああ」

男(何だよその言い回しは!)

18: 2012/03/19(月) 23:45:14.79 ID:oIbMWokF0
女「私の彼氏ってどんな人だろ。友に聞いときたかったなー」

男「……どんな奴だと思う?」

女「うーん、そうだなー……私はもし付き合うなら、友達みたいに楽しく話せる人がいいんだよなー」

男「そうか。…話変わるけど、お前は俺のことどう思う?」

女「大好き!一番の親友だ!」

男「ふーん…親友…」

21: 2012/03/19(月) 23:52:16.70 ID:oIbMWokF0
女「なんだよー、私の親友は嫌なのかー?」

男「いや…そんなこと無い、俺もお前のこと大好きだよ」

女「よかったー…親友だと思ってんのが私だけなんて寂しいからな!」

男「…ああ…寂しいな……」

22: 2012/03/19(月) 23:58:46.90 ID:oIbMWokF0

女「よし、早速お泊まりにレッツゴー!」

男「え?着替えとか持って着てんのか?」

女「…あ」

男「……」

女「…ついてきて!」

23: 2012/03/20(火) 00:03:56.96 ID:S2OVI6/90
ーーー

女「男がここくるの初めてだなー」

男(案外女の子らしい部屋だ)

女「お母さん、若い者の邪魔しちゃ駄目だから引っ込んでるって…別に邪魔になること無いのにな」

男(作ってやってもいいんだぞ!)

女「あ、後ろ向いてろよ。今から着替え準備するから」

男(下着か…)

25: 2012/03/20(火) 00:08:24.56 ID:S2OVI6/90
女「ふんふんふんふ~ん♪」ガサゴソ

男「……」チラ

男(……熊)じー

女「ふんふんふ~ん♪」ガサゴソ

男(……縞)じー

27: 2012/03/20(火) 00:12:29.98 ID:S2OVI6/90
女「あ、ちょ、何見てんだ!」

男「ナンノコトヤラ」

女「べ、別にいいだろ!熊可愛いだろ!」

男(女可愛い)

女「もう…男のスケベめ…」

28: 2012/03/20(火) 00:16:38.60 ID:S2OVI6/90
男「っていうか何個持っていくんだよ。何泊する気だよ」

女「解決するまで泊まる!一応着替えは5つ持っていく!」

男「…夫婦水入らずは今日だけだ」

女「嘘!」ガーン

男(俺的には何泊しても良いんだが…)

30: 2012/03/20(火) 00:20:51.33 ID:S2OVI6/90
女「…ま、とりあえずいこーか」

男「何持ってくんだ?熊?」

女「や、やっぱり見てんじゃん!猫だよ!」

男「猫か……可愛いなぁ…」

女「おうとも!猫可愛いなぁ!」

32: 2012/03/20(火) 00:24:30.16 ID:S2OVI6/90
ーーー

男「到着」

女「おー!すげー!男ん家だー!普通だー!」

男「…凄いのか普通なのか」

女「今日は二人きりだなー」

男「……ああ!」

33: 2012/03/20(火) 00:29:13.91 ID:S2OVI6/90
女「思えばさ、私と男って二人でいる時が多いよな」

男「そうだっけか?」

女「そうだって!…でも、今日は正真正銘の二人きり……なんかさ、ドキドキしてくるな…」

男(俺はずっとドキドキだがな)

女「おじゃましまーす…って開かない!」

男「…アホ……」

36: 2012/03/20(火) 00:33:51.51 ID:S2OVI6/90
ーーー

女「いやー、同じアニメでも、二人でみるとやっぱり違うなー」

男「そうだな…」

女「いろんな花出せるって便利だなー」

男「何に使うんだよ」

女「もちろん、好きな人にあげるに決まってるだろ!」

男「……」

38: 2012/03/20(火) 00:36:51.02 ID:S2OVI6/90
女「男は何の花が似合うかなー…」

男「!!」

女「…まあ私、花全然知らないんだけどな!」

男「知らないのかよ!」

女「えっと……菊!」

男「天然……だよな?」

40: 2012/03/20(火) 00:41:01.29 ID:S2OVI6/90
女「お母さんにはバラで、お父さんにはひまわりとか」

男「何で?」

女「何となく」

男「俺のも?」

女「何となく」

男「…まあ、男は花よりも実際使うものとかの方が嬉しいんだけどな」

女「む…それ言ったらおしまいじゃねーかよー」

41: 2012/03/20(火) 00:46:02.96 ID:S2OVI6/90
ーーー

男「完成だ!俺特性、えびせん丼!」

女「わー…」

男「なんだよそのテンション」

女「いやだってえびせん丼って…」

男「いやこれ有名だぞ、食って見ろよ」

女「む…」


女「うまい!」

男「だろ!」

42: 2012/03/20(火) 00:49:21.61 ID:S2OVI6/90
女「男って料理出来ないのか?」

男「出来ねえよ悪いか」

女「いや別に…でも、結婚するなら家事出来る人限定になるな!」

男「お前は?」

女「料理好き!」

男「よし!」

44: 2012/03/20(火) 00:55:02.40 ID:S2OVI6/90
女「そういえばさ、相棒が出てきたらどうするか決めた?」

男(忘れてた…)

女「相棒って男のことはしらないよな。何か変な感じだな!記憶喪失したみたい!」

男(仮に本当にそうなったら正気を保てる気がしない)

女「本当に頼むぞ?」

男「…ああ!」

48: 2012/03/20(火) 01:00:04.68 ID:S2OVI6/90
女「男ー、マッサージしてー」

男「マッサージ!?」

男(マッサージ。それは合法的に女子に振れることができ、更には場合によっては喘ぎ声さえも聞けるかもしれない、素晴らしいイベントだ!女のちっぱいにも触れるかも…)

女「足つぼマッサージー」

男「…………やり方わからん」

女「えー」

51: 2012/03/20(火) 01:04:12.80 ID:S2OVI6/90
男「…しかたない、わからんけどやってやる」

女「イェーイ!ほらほらご自由に!」

男「……」さわっ

女「ひゃっ!」ビクッ

男「ほらほらほらほら!」さわさわさわさわさわさわ

女「きゃはははは!ひゃめっ、はひぃっ、ひゃめてってばぁー!」

53: 2012/03/20(火) 01:07:59.62 ID:S2OVI6/90
ーーー

女「ふへ…ま…まっしゃーじじゃにゃいよ…」

男「うん、わざとだ」

女「なにやってんだよばかぁ…」

男「ごめん」

男(…たまらん)

54: 2012/03/20(火) 01:11:29.67 ID:S2OVI6/90


女「スリーカード!」

男「フラッシュ!」

女「負けたー…」

男「…そろそろ風呂だな」

女「勝ち逃げとか卑怯だぞ!もう一回!」

男「はいはい」

男(こういうのって絶対どっちか勝ち逃げになるよな…)

55: 2012/03/20(火) 01:14:40.20 ID:S2OVI6/90
女「56789ストレート!」

男「残念、フルハウスだ」

女「うぅー…」

男「…お前運無さすぎるだろ」

女「むー…男の家に泊まることで運を使いすぎたんだな…」

男(その理屈なら俺は全く役が揃わねえよ)

56: 2012/03/20(火) 01:18:38.83 ID:S2OVI6/90
男「で…結局どっちが先に入るんだ?風呂」

女「私、一番風呂入りたいぜ!OK?」

男「別に良いけど」

女「やったー!ありがとな!」

女「…あ、覗きとかするなよ」

男「……」

57: 2012/03/20(火) 01:22:27.04 ID:S2OVI6/90
ーーー

女「はー、さっぱりー」

男(俺は別にのぞく為に譲ったんじゃない。というか、覗きは先攻でも出来る)

女「次男入りなよ」

男「おー」

男(ズバリ、残り湯!)

男(しかしパジャマ姿、可愛すぎる)

59: 2012/03/20(火) 01:28:24.73 ID:S2OVI6/90
女「あ、ごめんな、間違えてお湯抜いちった。シャワーしてくれ」

男(…嘘だっ!)

男「ちょっ、俺一応今は主人だぞ!主人の前にお湯抜けるってどういうことだ!」

女「ごめんな…つい…」

男「…まあ、いいけど…」

男(変態的行為をしようとした罰が当たったのか…?)

61: 2012/03/20(火) 01:32:59.77 ID:S2OVI6/90
ーーー

女「結局相棒は出てこなかったなー」

男「……相棒ってさ、誰かと付き合ってるお前の事なんだよな」

女「おー、多分」

男「そうか……じゃあ」

女「じゃあ?」

男「……いや、別に…」

62: 2012/03/20(火) 01:35:58.77 ID:S2OVI6/90
男「もし相棒がいたら何とかしてって言ったよな」

女「言ったなー」

男「つまり、どうするも俺次第だと」

女「うん、まぁそうかな」

男「……よし」

63: 2012/03/20(火) 01:40:48.05 ID:S2OVI6/90
男「お前が誰かを好きになったとして……その人と付き合うという事になるか?」

女「えー、それはねーよ!だってそれだとお父さんや、男と付き合うことになるじゃん」

男「…親と俺の『好き』は同じ?」

女「あれ……なんか違うな。何なんだろう…」

65: 2012/03/20(火) 01:44:47.87 ID:S2OVI6/90
男「女……」ズイッ

女「!!」びくーん

男「……」コツン

女「あわ、あわわわわ…」 デコツン

男「…ドキドキしてるか?」

女「ふぇっ!?」

男「俺は、ものすごくドキドキしている」

68: 2012/03/20(火) 01:49:08.68 ID:S2OVI6/90
女「な、なななななんなんだよ男!」ドキドキドキドキ

男「親にこうされて、こんな気持ちになるか?」ドキドキドキドキ

女「…ならない」ドキドキ

男「…だろ?」ドキドキ

71: 2012/03/20(火) 01:51:49.96 ID:S2OVI6/90
男「……」ドキドキ

女「……」ドキドキ

男「……そ、そろそろ寝よううか…」

女「え!?」

男(俺のヘタレ…)

72: 2012/03/20(火) 01:54:37.80 ID:S2OVI6/90
ーーー

男「いつもはベッドなんだけどな、今日はお前が来たから布団床に敷いた」

女「並んで寝るって…新婚さんみたいだな…」

男「! お、おやすみ!」

女「…おやすみ」

73: 2012/03/20(火) 01:59:10.35 ID:S2OVI6/90
女「……なあ」

男「…何?」

女「私、男と一緒にいるとき、ずっとドキドキしてた」

男「!!」

女「でもいつもはちょっとだけだったし、気にしてなかった。でも……でも…」

男「女……」

女「なんなんだよこれ……すっごくドキドキするよ…嬉しいのに苦しいよ…変だよ…男ぉ…」

78: 2012/03/20(火) 02:08:30.41 ID:S2OVI6/90
男「……女」

女「助けてよ…氏んじゃうよ…男…男ぉ…」

男「…もう一人の女は、最初からずっといたんだ…」

女「え…?」

男「…ごめん、いまからもっと苦しくなるかもしれない」

女「え…それってどういう…」

男「もう一度言う、大好きだよ、女…」

79: 2012/03/20(火) 02:13:10.18 ID:S2OVI6/90
ーーー

友「……」ピコピコ

女「なぁ、友」

友「何?」そーしん

女「友ってすげーな…あんなに苦しくて…暖かい気持ちを何回も味わってるなんて」

友「…よくわかんないけど、羨ましいね、そういうの」ピ口リーン


おわり

80: 2012/03/20(火) 02:14:29.70
大事なところを書き忘れてますよ?

81: 2012/03/20(火) 02:15:27.14

82: 2012/03/20(火) 02:15:35.49
肝心なところが抜けてる

83: 2012/03/20(火) 02:18:31.32 ID:S2OVI6/90
肝心なところは書いたら全てが台無しになる気がした…
支援してくれた皆さん、ありがとうございました。

85: 2012/03/20(火) 02:19:52.10

92: 2012/03/20(火) 03:14:50.13 ID:S2OVI6/90
大事な所報告

友「無粋だと思うけど、聞くよ。何してきたの?」

女「い、言えるわけ無いだろそんなの…」テレッ

友「……ほら、熱くて激しい事してきたんでしょ?吐きなさい。私が色々アドヴァイスしてあげる」

女「……男がね」

友「うん」

女「『大好きだよ、女』って言いながら…キスしてきたんだ」テレテレ

友「……それだけ…?」

女「…うん」テレテレ

友「……あの変態ヘタレが」

103: 2012/03/20(火) 09:09:05.02
なんか暖かい気持ちになった

引用元: 女「男ー!私、なんかやべぇ!」