2: 2014/05/15(木) 00:32:57.73 ID:JcF8oTX00
P「やよいが寝坊なんて珍しいな……朝飯、とっくに出来てるぞ?」

やよい「……どうして、プロデューサーが家にいるのかなーって」

P「はぁ?」

長介「姉ちゃん寝ぼけてるな? 兄ちゃんが無理させるからーー」

P「……」がーん

かすみ「お、お兄ちゃん? そんなこと無いから……ね? 長介!」

長介「じょ……冗談だよ。ごめん、兄ちゃん」

P「き、気にしてないから、心配すんな……」どきどき

P「でも今度やったら、オカズ減らすからな?」

長介「お、おう……」

5: 2014/05/15(木) 00:36:05.56 ID:JcF8oTX00
やよい「プロデューサー……?」

かすみ「? やよいお姉ちゃん、家ではお兄ちゃんって呼んでいたよね……?」

やよい「え……?」

長介「……とうとう嫌われたか」ぼそっ

長介はザラキを唱えた!

P「」タラリラタラリラ

かすみ「お、お兄ちゃん!?」

長介「……マズかったか?」

かすみ「もう、バカ!」

6: 2014/05/15(木) 00:38:03.82 ID:JcF8oTX00
P「……俺は貝になりたい……いや……砂砂利でいいや……」

かすみ「やよいお姉ちゃんも、お兄ちゃんを何とかして!」

やよい「へ?」

P「砂砂利に失礼だよなぁ……」

やよい「えっと……プロ……じゃなかった……お兄ちゃん?」

やよいはザオリクを唱えた!

P「何だ? やよい」

長介「コンマ一秒も掛かってない!」

P「あ、長介はオカズ減らすからな?」

長介「」

かすみ「うんうん」

7: 2014/05/15(木) 00:40:08.51 ID:JcF8oTX00
浩太郎「はらへったー」

浩司「へったー」

P「すまんすまん……持っていくの手伝ってくれ」

かすみ「はーい」

長介「に、兄ちゃん……?」

P「……お前のオカズは味噌汁だけだ」

長介「」

やよい「わ、私も手伝います!」

P「頼む」

8: 2014/05/15(木) 00:41:29.99 ID:JcF8oTX00
高槻兄妹「いただきまーす!」

浩太郎「なんで長介兄ちゃんは味噌汁だけー?」

浩司「だけー?」

長介「……」

P「……ほらよ」トンッ

長介「に、兄ちゃん!」パアッ

かすみ「お兄ちゃんは長介に甘いなぁ……ね、やよいお姉ちゃん」

やよい「う、うん……そうだね」

P「平等に接してるつもりだけどな」

9: 2014/05/15(木) 00:43:28.61 ID:JcF8oTX00
やよい「……」

P「どうした?」

やよい「お兄、ちゃん……?」

P「ん?」

やよい「何でもないです! えへへ……」

P(かわいい……)

かすみ(かわいい……)

長介「兄ちゃん! 塩シャケいらないなら、俺が!」ひょい

P「ふっ……あまいわ! てか、懲りてないな、お前!」パシッ

長介「浩太郎! 浩司!」

P「なに!?」

10: 2014/05/15(木) 00:45:13.76 ID:JcF8oTX00
浩太郎「……じー」

浩司「……じー」

P「わ、わかったよ……三人で分けろよ。こんちくしょ!」

長介「へへっ……」

浩太郎&浩司「やったー!」

P「育ち盛りだもんね。ちかたないね」

かすみ「お兄ちゃん」くいっくいっ

P「かすみも欲しかったか?」

かすみ「私の……半分あげる!」

P「何だ。天使か」

やよい「む……」

11: 2014/05/15(木) 00:46:58.78 ID:JcF8oTX00
やよい「わ、私もあげます!」

P「ん、いやいや……悪いよ」

長介「いらないなら、俺が……」

やよい「……」キッ

長介「何でもありません」シュタッ

P「……いいのか?」

やよい「はい! お兄ちゃんに食べて欲しいなーって」

P「やよいは優しいなー」

かすみ「……」

長介「朝食ってこんなに重苦しいものだっけ?」

12: 2014/05/15(木) 00:48:51.19 ID:JcF8oTX00
P「よし、俺はそろそろ事務所に行くけど……みんなも学校、幼稚園頑張れよ」

高槻兄妹「はーい」

P「やよい」

やよい「はい?」

P「また後で……事務所でな?」

やよい「……はい!」

かすみ「いいなぁ……」

長介「置いていくぞ」

かすみ「あ、待ってよ!」

13: 2014/05/15(木) 00:50:07.14 ID:JcF8oTX00
そしてその日の午後。

やよい「おはようございます!」

P「おはよう」

小鳥「おはよう。やよいちゃん」

千早「おはようございます」

P「千早も一緒だったのか、おはよう」

千早「おはようございます。お兄さん」

P「誰がお兄さんか」

23: 2014/05/15(木) 09:02:36.83 ID:7B+cvlEL0
千早「ふふっ……冗談ですよ……あなた」

P「……千早」

千早「そんなに見つめられると照れちゃいます」

P「怒ってるんだけどな……」

やよい「おに……プロデューサーが困ってます! 千早さん、めっ!」

千早「……どうしましょう」

P「ん?」

千早「事務所に来た目的の殆どを達成してしまーー」

P「レッスン行けや」

24: 2014/05/15(木) 09:07:52.93 ID:9l2gCWxm0
P「小鳥さん。アレあります?」

小鳥「こっちにありますよ……あ、プロデューサーさん」

P「これですね? はい、どうぞ」

真美「ピヨちゃんと兄ちゃんみたいのなんて言うんだっけ?」

亜美「んー……あ」

真美&亜美「熟年老夫……」

小鳥「……」ギロッ

真美「ひっ……」

亜美「ピヨちゃんが怖い……あっちで遊ぼー」

P「どうかしました?」

小鳥「いえいえ、何でもないですよー♪(夫婦かぁ……)」

25: 2014/05/15(木) 09:10:57.46
伊織「やよい? どうかしたの?」

やよい「な、何でもないよ? 伊織ちゃん」

伊織「うん? そう……何か悩みがあるなら、私に言いなさいよ?」

やよい「えへへ……ありがとう! 伊織ちゃん」

伊織「べ、別にお礼を言われる程のことじゃないわよ!」

やよい「あ、そうだ! 今日、晩御飯食べにおいでよ!」

伊織「え……でも……」ちらっ

P「おいでよーおいでよー」

やよい「ま、真似したらめっです!」

伊織「……仕方ないわね。行ってあげるわ!」

26: 2014/05/15(木) 09:13:03.82
そしてその日の夜

P「もやし肉祭りじゃあ!」

長介「兄ちゃん、かっこいい!」

浩太郎「かっこいい!」

浩司「いい!」

P「可愛い奴らめ。肉を足してやろう……」

「「「やったー!」」」

伊織「……いつもこんな感じなの?」

やよい「お客様が来た日はこんな感じですよ? ね」

かすみ「ね」

27: 2014/05/15(木) 09:27:33.63 ID:H4XOEexQ0
伊織「ちょっと! 盛りすぎよ!」

P「俺の肉が食えないだと?」

伊織「こいつ面倒くさい!?」

新堂「P様。それぐらいでーー」

P「新堂さんも飲んで!」

新堂「いえ……私は」

P「あり? 飲めないんですか? 水瀬財閥の執事が下戸?」

浩太郎「だっせー!」きゃきゃ

浩司「せー!」きゃきゃ

新堂「受けて立ちます」キリッ

伊織「新堂!?」

28: 2014/05/15(木) 09:30:11.64 ID:H4XOEexQ0
P「他愛もない」

新堂「……zzz」

伊織「新堂の倍以上飲んでるのに、何で顔色変わらないのよ!」

やよい「お父さんに鍛えられてるからかな?」

伊織「帰りどうしたら良いのよ!」

P「あ、伊織のお父さんからメールでお泊りの許可を貰ったぞ?」

伊織「デタラメにも程があるわよ!?」

かすみ「伊織さん……すごいツッコミ」ぱちぱち

長介「いやぁ……伊織さんが居ると、俺は楽で良いよ」

29: 2014/05/15(木) 09:34:26.03
P「よし、野郎どもそろそろ片付けるぞ……!」

三人「おー!」

やよい「あ、私も……」

P「やよいはかすみと伊織を連れて、風呂に入ってくれ」

伊織「私も手伝うわよ」

新堂「いえいえ、私がやりますので……伊織お嬢様は、お先にお湯を頂いて下さい」

伊織「し、新堂!? あんた……酔い潰れてたんじゃあ……」

新堂「執事たるもの当然です」キリッ

伊織「わ、わかったわ……行きましょう」

やよい「えへへ……伊織ちゃんとお風呂です!」

かすみ「お風呂♪」

30: 2014/05/15(木) 09:36:43.84
P「鉄板を片付けるぞー!」

三人「おー!」

P「皿、箸、コップ、フォーク!」

三人「おー!」

P「新堂さんも!」

新堂「え? ……おー!!!」

P「うるさい!」

新堂「」

P「後は洗っとくから、お前等は布団を頼む」

三人「おー」

31: 2014/05/15(木) 09:41:42.35
P「……」きゅっきゅっ

新堂「……」きゅっきゅっ

P「……男が二人並んで、食器洗いとは……」きゅっきゅっ

新堂「フォフォ……シュールで御座いますな」きゅっきゅっ

P「まあ、俺は楽なんで助かりますけど……」きゅっきゅっ

新堂「感謝しております……今宵の伊織お嬢様は楽しそうで、あられました」きゅっきゅっ

P「別に……俺が楽しければそれで良いんですよ」きゅっきゅっ

新堂「フォフォフォ……左様で」

P「セバスチャンさん」

新堂「新堂で御座います」

32: 2014/05/15(木) 09:47:05.09
伊織「何も言わずにサヨナラするよ♪」

やよい「伊織ちゃんはお歌が上手です!」

かすみ「うん」こくこく

伊織「にひひっ♪ 私を誰だと思っているのかしら?」

かすみ「私も……お歌上手になりたいなぁ……」

伊織「なれるんじゃない?」

やよい「うん! きっとなれるよ! 練習しよ?」

かすみ「うん!」

三人「知らぬがーー♪」

33: 2014/05/15(木) 09:48:38.73
伊織「ふぅーーお待たせ♪」

やよい&かすみ「おまたせー」

P「よし、長介。浩太郎と浩司を頼んだぞ?」

長介「わかった! ほら、行くぞ」

浩太郎&浩司「うん!」

やよい「あ、お兄ちゃん! 手伝います!」

P「残念。もう終わったよ」

やよい「うぅ……」

P「冷蔵庫にプリンがあるぞ?」

やよい「本当ですかー!」

P&かすみ&伊織「何だ、天使か」

34: 2014/05/15(木) 09:52:42.66
伊織「テレビ見ても良いかしら?」

P「つけるときは、斜めからチョップな」

伊織「何よそれ……えい!」

パッ

やよい「い、伊織ちゃん! テレビが壊れちゃうよ!」

伊織「え?」

P「本当にやったよ……あの子……普通にやればいいのに」こそこそ

新堂「お嬢様が申し訳ありません……」こそこそ

伊織「アンタがやれって言ったんじゃない!」きー!

35: 2014/05/15(木) 09:55:28.49
テレビ『貴様……なぜここに!? やめろー!!』

伊織「んー大したの、やってないわね……」

かすみ「お姉ちゃん……この人……」

やよい「あーー!! この人!」

テレビ玲音「そこで言ってやったんだ』

テレビ玲音『おいおい……それじゃあ、私のお母さんじゃないか、てね」

伊織「最近、有名になって来たアイドルよね……オーラが半端ないわ」

P「この人がどうかしたのか?」

やよい「この前……」

36: 2014/05/15(木) 09:57:31.79
やよい「ちゃんと、青信号でも右と左を見て渡るんだよ?」

浩太郎「はーい」

やよい「それじゃあ……」

かすみ「お姉ちゃん!」

やよい「!? 浩司!」

玲音「急に出てファンの怒りを買わないだろうか……ん?」

キキー!

やよい「浩司! こんなの……嫌だよ!」

玲音「安心してくれ……キミの弟君は無事だ」

浩司「おねぇちゃん!」

やよい「浩司!」

37: 2014/05/15(木) 09:59:31.69
やよい「ありがとうございます!」

玲音「いや、礼には及ばないが……お姉さんは弟をよく見てないとな」

やよい「……ごめんなさい」ぺこり

玲音「い、一番悪いのはあの車だ……では、私は先を急ぐ」

やよい「あ、あの……!」

玲音「あ、言い忘れてたよ」

やよい「……う?」

玲音「……アイドルマスターワンフォーオール、いよいよ今日発売!」

玲音「買いに行くのかな? 家に届くのかな? 存分にプロデュース生活を楽しんでくれ!」

やよい「あ、あの……?」

玲音「また会おう……高槻やよいさん」

38: 2014/05/15(木) 10:03:58.38 ID:Spbm2lDK0
例には

礼には

続きは午後からになります。今更ですが、玲音のキャラを好き勝手にし過ぎたような……。

41: 2014/05/15(木) 12:41:21.18 ID:32cpgkYq0
かすみ「かっこよかったなぁ……」

やよい「すっごーい人だったんですね!」

伊織「ま、まあ……只者では……ないわよね」

P「ああ……今度会ったら、お礼しないとな……」

かすみ「お兄ちゃん?」

P「いや……似たような事があったような……」あれー?

伊織「何言ってんのよ」

P「気のせいだよな? ま、いいや……プリン食ったら、早く寝ろよ?」

伊織「な、夜はまだこれからよ!」

P「明日はオフで更に休みだろ? 早寝早起きした方が得じゃないか?」

42: 2014/05/15(木) 12:43:05.41 ID:32cpgkYq0
伊織「言ってくれるわね……わかったわ。そうする」

新堂「お見事」こそこそ

P「まあ、扱いやすいもんですよ」こそこそ

伊織「聞こえてるんだけど」

やよい「伊織ちゃん! お部屋に行きましょう!」

かすみ「行こう!」

伊織「わ、わかったわよ……覚えておきなさいよ!」

P「おやすみ」

新堂「お休みなさいませ」

43: 2014/05/15(木) 12:48:26.45 ID:TwmMxmGt0
夜中。

P「……やよい?」

やよい「あ……ごめんなさい」

P「眠れないのか?」

やよい「……昨日まで」

P「うん?」

やよい「昨日までプロデューサーはお兄ちゃんじゃなかったんです……」

P「……」

やよい「今朝起きたら……プロデューサーがお兄ちゃんで……家族になってて……」

やよい「私、混乱しちゃいましたけど……でもそれ以上に嬉しくて……何だがわーってなっちゃいました」

P「そうか……」

やよい「プロデューサーは気づいてたんですか?」

P「妹の違いぐらいはな」

44: 2014/05/15(木) 12:50:28.55 ID:TwmMxmGt0
P「どうしてそうなったのかは、わかないのか?」

やよい「うー……すみません」

P「まあ、仕方ないよ」

やよい「あ! そう言えば……」

P「ん? 何か思い当たる節でも……」

やよい「お星様にお兄ちゃんが欲しいなーって」

P「……」

やよい「あっ! 笑いましたね? 笑ったら、めっです!」

P「い、いやいや……バカにしてる訳じゃあ……なるほどな」

やよい「?」

45: 2014/05/15(木) 12:54:23.42
P「恐らく、俺の知ってるやよいも星に願い事をしたんだろーーやよいとは逆の」

やよい「そ、そんな……」

P「ま、良い兄貴ではないからな……やよいはどうしたい?」

やよい「え?」

P「元の世界に帰りたいか?」

やよい「……」

P「まあ……ゆっくり決めたらいいさ」

やよい「はい……あの」

P「何でやよいに、こっちのやよいの記憶があるのか、か?」

やよい「あ、当たりです! 何でわかったんですか?」

P「プロデューサーだからな」

やよい「凄いです!」

46: 2014/05/15(木) 12:57:18.64 ID:aOCn4Pnp0
P「これは憶測だが……入れ替わる時に必要な知識を譲り受けたんじゃないか?」

やよい「?」

P「あくまでも憶測だよ……それか……それに近い経験をしたか、だな」

やよい「……わかりません」

P「今日はもう休め、明日から考えたら良い」

やよい「……はい……あの」

P「……?」

やよい「おやすみなさい! えっと……」

P「やよいの好きに呼んだらいいよ」

やよい「じ……じゃあ……おやすみなさい! お兄ちゃん!」

P「……おやすみ」

47: 2014/05/15(木) 13:09:21.04 ID:TwmMxmGt0
P「……」くいくいっ

新堂「……」こくっ

サー(襖を開ける音)

P「寝起きドッキリ!」

新堂「バズーカ発射で御座います」

伊織「何をやっているのかしら?」ぴきぴき

P「なに、もう起きてるだと?」

新堂「ドッキリ失敗で御座いますな……撤退しますぞ!」ダッシュ

P「朝飯出来てるから急げよ」ダッシュ

伊織「こらー! 待ちなさいよ!」きー!

48: 2014/05/15(木) 13:39:04.01 ID:Tpy/KHBq0
「いただきます」

P「今日はどうするんだ?」

やよい「伊織ちゃん、どうしょうか?」

伊織「わ、私が決めるの!?」

伊織「公園とか?」

P「つまらん」

伊織「買い物!」

P「浩太郎と浩司が楽しめないだろ」

伊織「で、デパート!」

P「……まあ、遊園地に行く事が決まっているから何を言っても却下なんだけど」

伊織「何なのよ!」むきー!

新堂「お嬢様があんなに楽しそうに……感激で御座います」オイオイ

長介「そう……なのか?」

49: 2014/05/15(木) 13:45:45.02 ID:Spbm2lDK0
P「……っと、忘れ物はないか?」

やよい「はい!」

伊織「私を誰だと思ってるのかしら?」

かすみ「大丈夫、だよ」

長介「浩太郎と浩司のハンカチにティッシュ、財布、水筒……よし、大丈夫」

浩太郎「だいじょーぶ」

浩司「ぶー」

千早「問題ありません」キリッ

51: 2014/05/15(木) 14:05:23.90
P「……やよい」

やよい「?」

P「その青いのは置いていけ」

千早「!?」

千早「な……どうしてですか!」

P「何処から嗅ぎ付けたんだ!」

千早「水瀬さんが泊まって、同じ日にオフ! 何かないと思う方が無理です!」

P「くっ……お前も珍しくオフだったな……普段忙しいくせに!」

千早「社長を脅しーーAランクともなれば多少の融通は効くものです! ……それに忙しいのはプロデューサーもな筈です」

千早「今日は音無さんや社長に無理やり、休みを押し付けられたようですね?」

P「……お見通しか」

千早「ふふ……」

P「まあ、流されないのだけど」

千早「くっ……」

52: 2014/05/15(木) 14:13:38.70 ID:Tpy/KHBq0
千早「連れて行ってくれないのなら、歌いますよ? 大声で」

P「近所迷惑だ! わかったから、息を吸うな!」

千早「プロデューサーならわかって貰えると信じてました」

かすみ「ち……千早ちゃん?」

千早「? そうだけど……」

かすみ「本物? 本物の千早ちゃん!?」

千早「え、ええ……」

かすみ「凄い!」きらきら

千早「……あの……そんな目で見られたら……ぷ、プロデューサー!」

P「よし、車は二台で行くから」

千早「プロデューサー!?」

53: 2014/05/15(木) 14:25:22.77 ID:32cpgkYq0
そして遊園地。

千早「……プロデューサー」

P「かすみは、普段は大人しいんだけどな……ああなると止まらない」

千早「ずっと質問責めに……無下にする訳にも……」

P「律儀だよな。お前も」

やよい「千早さん? 元気がないんですか?」

千早「大丈夫よ……高槻さん」

やよい「元気を分けてあげますね! ハイ、ターッチ!」

やよい&千早「「イェーイ!」」

千早「力が漲ってきました!」

P「……良かったな」

55: 2014/05/15(木) 19:14:08.62
P「よし、適当に回るか」

長介「兄ちゃん。浩太郎と浩司がヒーローショー見たいって」

P「なら、俺は長介の方につくか……千早と伊織はやよい達を頼めるか?」

千早「はい!」

やよい「わ、私も! ヒーローショーが見たいかなーって」

千早「え?」

P「いいのか?」

やよい「はい!」

伊織「じゃあ、私と千早、かすみで回りましょう」

千早「え?」

P「よし、行くか」

千早「……え?」

58: 2014/05/15(木) 21:49:40.34
P「凄い人気だな……あ、隣良いですか?」

冬馬「別に良い……ぜ……?」

P「冬馬じゃないか」

冬馬「な、何でこんな所に765プロが居んだよ!?」

やよい「羅刹さん、おはようございます!」ガルーン

冬馬「あん? 高槻やよいだったか? 何でお前もいるんだ?」

P(羅刹呼ばわりに慣れたんだな……)ほろり

冬馬「まさか、デートか!?」

やよい「ち、違います! 兄弟で遊園地に来ただけで……」

冬馬「あん? お前等……兄妹だったのか?」

59: 2014/05/15(木) 22:00:18.12
P「まあ、冬馬は知らないよな……」

やよい「みんな、ご挨拶して」

長介「おはようございます」

浩太郎「ございます!」

浩司「ますー!」

冬馬「おう! このヒーローショーを見に来るとは、わかってんじゃねぇか」

P「凄いのか?」

冬馬「な……! 社長仮面TVS社長魔神Kのヒーローショーだぞ!? 知らないのかよ!」

P「偶然だしなぁ……」

冬馬「昔は二人で同じ会社を設立してたんだけどよ。方針の違いで争う事になったんだ!」

P(何処かで聞いたような話だな……)

60: 2014/05/15(木) 22:14:34.96
社長魔神K「ウィ! 今日よりここは、私の拠点会社となる!」

P(あ、何か始まった……)

社長仮面T「そうは行かんぞ、社長魔神!」

社長魔神K「これはこれは……弱小会社の社長仮面ではないか」

社長仮面T「社長魔神! もうやめるんだ! こんな事しても……!」

社長魔神K「ええい、うるさい! やってしまえ!」

社畜魔人「ウィー!」

社長仮面T「ティーン・キック!」

社畜魔人「ウィ……」

社長魔神K「社畜魔人よ! ここにいる子供たちから一人選び、人質にするのだ!」

62: 2014/05/15(木) 22:22:40.09
社畜魔人「ウィー!」

やよい「きゃっ!」

P「お、良かったな。やよい!」

冬馬「……チッ」

長介「姉ちゃんズルいなぁ」

浩太郎「ズルい!」

浩司「いー!」

やよい「良くないよ!」

社畜魔人「来るんだウィー!」

社長仮面T「き、貴様! 遣り過ぎだぞ!」

社長魔神K「戦いに遣り過ぎなんてものがなあ! ある訳ねぇだろ!」ドカッ!

社長仮面T「ぐあっ!」

63: 2014/05/15(木) 22:29:40.16 ID:H4XOEexQ0
「大変! このままだと、社長仮面が負けちゃう! 良いこのみんな! 社長仮面を応援して、助けて!」

「負けるなー! 社長仮面!」

社長仮面T「ティーンと来た!」

社長魔神K「ファッハハハハ! 無駄だ! 人質がいる限り、私に負けはない!」

社畜魔人「ウィー!」

やよい「ちょっと苦しいです……」

社長魔神K「ちょっと力を緩めろ。痛がってるだろ」小声

社畜魔人「あ、はい」小声

社長仮面T「くっ……ティーンと来ない……」

65: 2014/05/15(木) 22:39:33.24
長介「頑張れー!」

浩太郎「負けんなー!」

浩司「まけんなー!」

冬馬「お前が負けたら、俺らはどうなんだよ!?」

P「盛り上がってるなぁ……よし、頑張れー!」

社長魔神K「ファッハハハハ!
とどめだ! ウィー・ショック!」

社長仮面T「ぐあぁ!?」

社長魔神K「まだ息があるのか……今、楽にしてやる」

社長仮面T「今だ! ティーン・フラッシュ!」

社長魔神K「くっ……目くらましだと?」

69: 2014/05/15(木) 22:50:15.21
社長仮面T「ティーン・パンチ!」

社畜魔人「ウィー!」ドーン!

社長仮面T「次は貴様だ!」

社長魔神K「許さんぞ、社長仮面!! ウィー・エンド!」

社長仮面T「ティーン・エンド!」

ドーン!

社長仮面T「……」

社長魔神K「……」

社長仮面T「私たちは道を違えたが、まだ……!」

社長魔神K「相変わらず不愉快な男だ……ウィ!」シュッ!

社長仮面T「待て!」

70: 2014/05/15(木) 22:57:43.86 ID:9l2gCWxm0
社長魔神K「今日の所は引き分けにしておいてやる!」

社長仮面T「……社長魔神」

社長魔神K「だが! 次は貴様が私の前に跪くことになるだろう! ファッハハハハ!」

社長仮面T「恐ろしい男だ……キミ。戦いに巻き込んでしまって、すまない」

やよい「私は大丈夫です! その代わり、社長魔神さんと仲直りして下さいね!」

社長仮面T「はっははは……約束しよう。ではこれにて……ティーン!」

「皆様。この度は、ヒーローショー社長仮面T VS 社長魔神Kにお越し頂き、ありがとうございました」

「これにてヒーローショーは終わりです……この後、社長仮面Tとの写真撮影がーー」

71: 2014/05/15(木) 23:04:46.10 ID:32cpgkYq0
P「以外と楽しかったな……」

やよい「はい! すっごーく、楽しかったです!」

長介「冬馬さんは?」

浩太郎「知らないー」

浩司「ようじがあるって」

P「まあ、偶然会っただけだしな……伊織達と合流するか」

伊織「来てあげたわよ!」

かすみ「それでね……」

千早「ふふふ……そうなの?」

P「お、かすみ。千早と仲良しになれたか」

かすみ「えへへ……うん」

72: 2014/05/15(木) 23:12:43.64
P「千早もかすみを見てくれて、ありがとうな?」

千早「いいえ……将来的には妹にーー」

P「いつも通りの千早だ。うん」

伊織「せっかく何だから、みんなで回りましょうよ」

やよい「それが良いです!」

P「そうだな。よし、みんなで回るか!」

みんな「はーい!」

73: 2014/05/15(木) 23:19:04.86 ID:7B+cvlEL0
コーヒーカップ

P「はっははは……!」

伊織「ちょっと! 速過ぎ……いやあぁぁぁ!」

やよい「め、目が回るかなーって」

お化け屋敷

かすみ「うっ……」がしっぶるぶる

千早「……」がしっぶるぶる

P「前に進めやしねぇ……」

74: 2014/05/15(木) 23:23:32.53 ID:H4XOEexQ0
カート

長介&浩太郎「行けー!」

P&浩司「溝落とし!」

長介&浩太郎「!?」

メリーゴーランド

やよい「伊織ちゃーん!」

伊織「は、恥ずかしいから大声で呼ばないの!」

千早「……」パシャ、パシャ

75: 2014/05/15(木) 23:28:19.32
そしてーー夕方。

P「そろそろ帰るか」

浩太郎&浩司「えー!」

やよい「こら、我が儘言わないの!」

伊織「……にひひっ」

千早「水瀬さん?」

伊織「プロデューサー! 普段頑張ってるやよいにご褒美として、観覧車に乗りなさい!」

P「俺は良いけど……」

やよい「い、伊織ちゃん!」

伊織「……今日だけなんだから」

やよい「……うん! ありがとう!」

76: 2014/05/15(木) 23:31:05.09 ID:H4XOEexQ0
観覧車。

やよい「……」

P「お前、高いところダメじゃん」

やよい「そ、そうでした……」

P「……」

やよい「……」

P「……決めたんだな?」

やよい「はい……元の世界に……帰ります」

P「……そうか」

77: 2014/05/15(木) 23:35:36.57
やよい「プロデューサーがお兄ちゃんで……楽しくて、嬉しかったけど……私の居場所は……元の世界だから……」

P「……ああ。やよいが正しいよ」

やよい「それに……」

P「ん?」

やよい「もう一人の私も、プロデューサーに会いたくなってると思います!」

P「そうだな。俺も会いたいよ」

やよい「えへへ……あ、体が……キラキラして来ました……」

P「お別れだ」

78: 2014/05/15(木) 23:39:18.93
やよい「う……ひく……ぐすっ……」

P「どうしたんだ? また俺とは会えるだろ?」

やよい「プロデューサーには……会えるけど……お兄ちゃんには……もう……会えません……」

P「……泣き虫なのは同じだな」なでなで

やよい「うっ……お兄ちゃん……ごめんなさい……」

P「最後にあれやるか……」

やよい「ぐすっ……はい……!」

79: 2014/05/15(木) 23:42:23.18
ハイ、ターッチ

イェーイ!

……さようなら。

さようなら。

……お兄ちゃん。

やよい。

80: 2014/05/15(木) 23:46:10.32
やよい「おはようございます!」

P「おう、おはよう」

やよい「プロデューサー! 今夜、晩御飯食べに来て下さい!」

P「ん、何でだ?」

やよい「プロデューサーと晩御飯食べたいから……えへへ」

千早&伊織「……」そわそわ

やよい「千早さんと伊織ちゃんもどうぞ!」

千早&伊織「!」パァ

やよい「プロデューサー! あれやりますよ!」

P「おう、来い!」

81: 2014/05/15(木) 23:48:27.60
ハイ、ターッチ

イェーイ!!

やよい「プロデューサー!」

P「ん?」

やよい「これからもプロデュース、よろしくお願いします!」


END

82: 2014/05/15(木) 23:51:05.82
後半急いでました。相変わらず内容が薄くてすみません……出来れば、もう一人のやよいの話も……いや無理。

とりあえずは、カウントダウンしたいだけのシリーズは終了です。

83: 2014/05/15(木) 23:54:07.10
いい話で良かったよ

引用元: やよい「お兄ちゃんはプロデューサーです!」