1: 2014/01/11(土) 18:50:44.96 ID:5IeK8LUA0
雪乃「…ん?」

雪乃「もしかして…ひき…ひき…ヒキニートくんだったかしら?」

雪乃「全く会わないと思ったらこんなところでなにしてるの?」

八幡「人を自宅警備員みたいな言い方しないでくれる。これでも今では立派な社会人なんだけど」

雪乃「貴方が社会人なんて笑わせるわね。貴方のせいで日本企業がどれだけの被害を受けるかわかってるの?」

八幡「なんでだよ。俺が働いたからって日本経済が落ちぶれたりしねーよ!」

八幡「それよりほら、出て来いよ」

子供「やっ…やっはろー…」

2: 2014/01/11(土) 18:51:41.42
あっ……あっ……

13: 2014/01/11(土) 19:00:40.16 ID:5IeK8LUA0
雪乃「!? あなた、社会人になったといっておきながら、何故誘拐なんて真似をしているの!」

八幡「馬鹿、ちげーよ!こいつは俺の娘だ」

雪乃「娘…!?しばらく見ない間に妄想までするようになったの…?」

タタタ

結衣「もう!ヒッキー達歩くの早すぎだし!ちょっとくらい待っててくれてもいいじゃん!」

女の子「ママー!」ダキッ

18: 2014/01/11(土) 19:07:09.47 ID:5IeK8LUA0
結衣「はいはい、もうちょっとゆっくり歩こうね………ってもしかしてゆきのん!?」

結衣「えー!…本当にゆきのん?うっそー!超久しぶりじゃーん!元気だったー?」

雪乃「あの...…もしかして由比ヶ浜さんかしら?」

雪乃「ちょっと人の目もあることだしボリュームを落としてほしいのだけれど」

結衣「あっ、ごめんねゆきのん。でもゆきのんに会えてすごい嬉しいよ!」

雪乃「ええ、私もまさかこんな街中で会えるとは思ってはいなかったわ」

雪乃「それと、比企谷君がさっきからおかしな事を言うのよ」

結衣「え?もしかしてうちのヒッキーが何かやったの?」

22: 2014/01/11(土) 19:11:23.00 ID:5IeK8LUA0
八幡「別になんもやってねーよ」

雪乃「比企谷君がこの女の子を自分の娘だと言い張るのよ」

雪乃「残念だけど、これはもう独房行きだわ...」

八幡「何で警察とか飛ばして独房へいくかな」

結衣「え?この子は私たちの娘だよ? ねぇ、ヒッキー?」

八幡「さっきからそう言ってるんだがな…」

雪乃「あなた達の娘……?」

25: 2014/01/11(土) 19:16:30.98 ID:5IeK8LUA0
雪乃「……えっ…あっ…えっ、それは…本当なのかしら?」

八幡(こいつ…動揺しかけたのを抑えやがったぞ…)

結衣「本当だよ!結婚式はお金がなくてできなかったけど、いつかやるんだー!」

雪乃「そ……そうだったのね…そんなの知らなかったわ…」

結衣「え?嘘!?ゆきのんには一番に手紙出したはずなんだけど……」

雪乃(………来てないわね)

29: 2014/01/11(土) 19:23:06.16 ID:5IeK8LUA0
結衣「えへへ……///だからもう、由比ヶ浜じゃなくなったんだ」

結衣「見て、この指輪!ヒッキーが買ってくれたんだよ!」

八幡「まぁ、安いやつで悪いんだけどな」

結衣「ううん!お金の問題じゃなくてヒッキーからもらったってことが大事なの!」

結衣「一生大事にするからね…///」

八幡「お、おう…///」

雪乃「」

32: 2014/01/11(土) 19:30:06.07 ID:5IeK8LUA0
雪乃「……それじゃあ、私はいくわね…」フラァ

結衣「あっ…待ってゆきのん、一緒に…」

結衣「行っちゃった…」

八幡「まぁ、あいつも急いでたんだろ。次あったときにでもゆっくり話そうぜ」

結衣「そうだね、いつかまた会えるよね」

女の子「ママおなかすいたー!」

結衣「はいはい、早く帰ろうね」

33: 2014/01/11(土) 19:35:17.77 ID:5IeK8LUA0
雪乃(まさか…まさか、比企谷君が由比ヶ浜さんと結婚するなんて……)フラフラ

雪乃(比企谷君、学生の時は私の事を慕っていたはずなのに……)

雪乃(しかも娘まで…)

雪乃(どうして……)

雪乃(……)

35: 2014/01/11(土) 19:40:21.25 ID:5IeK8LUA0
結衣「ねぇねぇ、みてみて、ヒッキー!」

結衣「今日はね、ホットケーキ作ったんだよ、食べて食べて!」

八幡「お、おう…そんじゃ頂くわ…」シャリッ

八幡「グッ……」

八幡(これ、本当にホットケーキか……?なんかシャリッていってんだけど……)

八幡(ホットケーキって混ぜて焼くだけじゃねーのか……?)

八幡(料理はそこそこうまくなったはずなのに、何でこんなことになってんだよ……)

結衣「ねぇねぇ、美味しい……かな?」

八幡「……う、美味いよ、この世のものとは思えない味だな……」

結衣「ほんとにー!嬉しい!もっとあるからいっぱい食べて!」

八幡(俺のライフポイントはすでにゼロだぜ……)

38: 2014/01/11(土) 19:46:06.88 ID:5IeK8LUA0
結衣「そういえばさ、今日ゆきのんにあったじゃない?」

結衣「優美子とはたまに幼稚園で会うし、姫奈とはメールしたりするけどさ」

結衣「ゆきのんとは連絡とれなかったし、もっと話したかったなーって」

八幡「まぁ、そうだな。でもあいつのことだから結婚して、親の会社でも継いだんじゃねーの?」

結衣「やっぱりそうなのかな?それならそうといってくれればいいのに」

八幡「ま、あいつなりに忙しいし、そのうちまた会えるだろ」

結衣「そうだといいなぁ…」

八幡「だな」

39: 2014/01/11(土) 19:50:50.82 ID:5IeK8LUA0
結衣「ねぇ、今日さ、私なんかいつもと違うと思わない?」

八幡「なんだ、もしかして太ったのか?」

結衣「もうっ!ちがうし馬鹿!ちゃんと見てよ!ほら!」

八幡「新しいパジャマ着てるんだろ?知ってるよ。すごい似合ってんぞ」

結衣「気付いてるなら早く言ってよ!ほら、早く寝るよ///」ギュッ

八幡「寝れなさそうだけどな…」

42: 2014/01/11(土) 19:55:27.55 ID:5IeK8LUA0


チュンチュン
チュンチュン

結衣「ん…もう朝…」

結衣「あ、ヒッキー…まだ寝てる…」

結衣「えへへ…可愛いなぁ…」

結衣「大好きだよ……ヒッキー」

結衣「ん」チュッ

結衣「…朝ごはんつくらないと……」

43: 2014/01/11(土) 20:00:22.37 ID:5IeK8LUA0
八幡「ん……もう朝か…」

八幡「会社いきたくねーな……」

八幡「おはよ」

結衣「あ、ヒッキー、おはよう!」

女の子「やっはろー!」

八幡「やっはろー。…全く、なんでこうも朝から天気がいいんだ……」

結衣「えー、天気いいほうがいいじゃん、ねー」

女の子「ねー」

48: 2014/01/11(土) 20:06:59.87 ID:5IeK8LUA0
結衣「はい、朝ごはんだよ」

八幡「おう、いつもすまないね」

八幡(結婚前は料理下手でどうしようかと思ったが...)

八幡(簡単な料理はできるようになってよかったよ)

女の子「いただきまーす!」

結衣「ゆっくりたべてね」

49: 2014/01/11(土) 20:10:04.35 ID:5IeK8LUA0
八幡「ふぅ……ごっそさん」

結衣「はーい」

八幡「お、そろそろ時間だな。会社行ってくるわ」

結衣「あ、待って!ネクタイ直してあげる……よし」

チュッ

八幡「…もう行くたびにキスするのやめようぜ」

結衣「えーいいじゃん、夫婦なんだし!」

八幡「……まぁ、こいつが大きくなるまでならいいか」

八幡「じゃあいくわ」

結衣・女の子「いってらっしゃーい!」

八幡「おう、じゃあな」

55: 2014/01/11(土) 20:15:06.72 ID:5IeK8LUA0
結衣「…よし、洗濯終わったー!」

結衣「あ、もうこんな時間!ほら、早く支度しないとバス来ちゃうよ」

女の子「はーい」

結衣「はい、着替えるからバンザーイ!」

女の子「バンザーイ!」

58: 2014/01/11(土) 20:19:25.11 ID:5IeK8LUA0
ブロロロロロロ

女の子「あ、バス来た」

結衣「タイミングピッタリだね」

ガチャ

結衣「おはよう、小町ちゃん」

小町「あ、結衣さん!おはよーございまーす!」

女の子「お姉ちゃん、やっはろー!」

小町「やっはろー!」

61: 2014/01/11(土) 20:24:24.44 ID:5IeK8LUA0
小町「結衣さん、お兄ちゃんとはうまくやってますかー?」ニヤニヤ

結衣「えっと…」

女の子「ラブラブなんだよー!」

小町「ほほー!そうですか…それはそれは……」

運転手「小町ちゃん、次行くよ!」

小町「はーい!今いきまーす!」

小町「それじゃ、結衣さん行ってきますね」

女の子「いってきまーす!」フリフリ

結衣「いってらっしゃーい」フリフリ

63: 2014/01/11(土) 20:28:19.25 ID:5IeK8LUA0
一時間後

結衣「……よし、掃除と洗濯終わったー!」

結衣「って気づいたらお昼過ぎてるじゃん!」

結衣「晩御飯のお買い物にいかないとー。でも何にしよう…」

結衣「ヒッキーに聞いておけばよかったな」

結衣「んー…適当にカレーでいいかな」

65: 2014/01/11(土) 20:32:34.50 ID:5IeK8LUA0
ウィーン

ラッシャーセー

結衣「えっと、玉ねぎとにんじん…それから……」

結衣「あと何かカレーに入れるものあるかな?」

結衣「さすがに果物はまずいよね……」

結衣「あ、あとお肉買わないと!」

結衣「えっと確かお肉はこっちの方にあったはず…」

67: 2014/01/11(土) 20:38:00.71 ID:5IeK8LUA0
結衣「あったー!やっぱりカレーは豚肉だよね」

雪乃「…あ」

結衣「え?」

結衣「ええ!?ゆきのん!」

雪乃「あら、由比ヶ浜さん」

結衣「また会えるとは思わなかったよ!」

結衣「昨日はゆきのん、すぐ行っちゃったし…」

雪乃「そうね……でも、私はすぐ会えると思っていたわ」ニコッ

69: 2014/01/11(土) 20:43:03.50 ID:5IeK8LUA0
結衣「え?そうなの?」

雪乃「ええ。前にも由比ヶ浜さんが買い物をしているのを見たことがあるわ」

結衣「なんだー、知ってるなら声かけてくれればよかったのに」

結衣「あ、そうだ。ここだとあれだからうちへ来て一緒に話しようよ!」

雪乃「あら、お邪魔してもいいのかしら?」

結衣「うん!うちの娘ももうすぐ帰ってくるし、ヒッキーも夜になったら帰ってくるし!」

71: 2014/01/11(土) 20:47:23.09 ID:5IeK8LUA0
結衣「でも、ゆきのんが食材買いにくるってなんか珍しいね」

雪乃「そう?これでも私にお手料理を食べてもらいたい人がいたのよ」

雪乃「いえ、正確にはいると言った方が正しいのかしら」

結衣「ゆきのんにもそういう人が出来たんだ!」

結衣「やっぱり料理を食べてくれる人がいると作りがいがあるよね!」

雪乃「ええ、全くだわ」

72: 2014/01/11(土) 20:50:49.85 ID:5IeK8LUA0
比企谷家

ガチャ

結衣「ちょっと散らかってるけど気にしないでね」

雪乃「お邪魔するわね。それにしても立派なお家ね」

結衣「えへへ、そうかなー。でもゆきのんのマンションには負けるよ」

雪乃「私が住むはずだったのに」ボソッ

結衣「ん?ゆきのん、なに?」

雪乃「いえ、なんでもないわ」

74: 2014/01/11(土) 20:55:36.42 ID:5IeK8LUA0
結衣「ゆきのん、コーヒーでいい?」

雪乃「ええ、大丈夫よ。悪いわね」

結衣「ううん、それにしても10年ぶりくらいだよね、元気だった?」

雪乃「どちらかと言うとあまり元気ではなかったわね、でも由比ヶ浜さんは元気そうね」

結衣「えへへ…」

雪乃「比企谷君はお元気なのかしら?」

結衣「元気だよ、ヒッキーが風邪なんて引くわけないし」

雪乃「そう、安心したわ」ニコッ

75: 2014/01/11(土) 20:59:56.16 ID:5IeK8LUA0
結衣「なんか、ゆきのんがヒッキーの心配するなんて珍しい気がする」

雪乃「そうかしら?10年も会っていないのだから当然でしょう?」

結衣「そうかな…でもなんか私の思っているゆきのんのイメージと違うって言うか…」

結衣「高校の時のゆきのんってこんなにヒッキーのこと心配してなかったような…」

雪乃「もうあれから10年もたっているのよ。私も少しは大人になっているわ」

結衣「そ、そうだよね」

77: 2014/01/11(土) 21:03:41.96 ID:5IeK8LUA0
ブロロロロロロ

結衣「あ、幼稚園のバス来たっぽい」

雪乃「あら、もうそんな時間なのね」

ガチャ

小町「結衣さーん!ただいまでーす!」

女の子「ただいまー!」ダキッ

結衣「はい、おかえりー」ナデナデ

小町「……」

小町「結衣さん、結衣さん、後ろにいるあの人ってもしかして…」

78: 2014/01/11(土) 21:07:25.84 ID:5IeK8LUA0
結衣「そうだよ、ゆきのんが遊びに来てるの」

小町「そうですよね!雪乃さん、お久しぶりです!」

雪乃「小町さん、本当にお久しぶりね」

小町「大学に入ってから全く会わなくなたって言ってましたし」

小町「お兄ちゃん、すごい心配してましたよ」

雪乃「…そうだったの、それは申し訳ないことをしたわ」

雪乃(比企谷君…私の事、そんなに心配してくれていたのね)

運転手「小町ちゃーん!」

小町「はーい!今行きまーす!」

小町「それじゃ、失礼しますね」

結衣・女の子「バイバーイ!」

80: 2014/01/11(土) 21:11:54.17 ID:5IeK8LUA0
雪乃「この子、どちらかと言うと由比ヶ浜さんに似てるわね」

結衣「うん、よく言われるんだ」

雪乃「比企谷君みたいなことは目元にはならなくて本当に良かったわね」

結衣「あははー…」

結衣「でも、髪のはね方とか色はヒッキーぽいっていうか、小町ちゃんっぽいよ」

雪乃「確かにそうね」

83: 2014/01/11(土) 21:16:44.55 ID:5IeK8LUA0
雪乃「そういえば、比企谷君はいつお帰りになるのかしら?」

結衣「んーとね…たぶんあと一時間くらいかな」

雪乃「比企谷君ともお話ししたいのだけれど、それまでお邪魔になってもいいかしら?」

結衣「もちろん!あ、どうせなら晩御飯も食べていってよ!」

雪乃「いつかのクッキーのようになってなかったら頂きたいわね」ニコッ

結衣「もうそんなひどくないから大丈夫!」

85: 2014/01/11(土) 21:21:01.55 ID:5IeK8LUA0
雪乃「そういえば、比企谷君はいつお帰りになるのかしら?」

結衣「んーとね…たぶんあと一時間くらいかな」

雪乃「比企谷君ともお話ししたいのだけれど、それまでお邪魔になってもいいかしら?」

結衣「もちろん!あ、どうせなら晩御飯も食べていってよ!」

雪乃「いつかのクッキーのようになってなかったら頂きたいわね」ニコッ

結衣「もうそんなひどくないから大丈夫!」

87: 2014/01/11(土) 21:22:56.50 ID:5IeK8LUA0
一時間後

ガチャ

八幡「あー…今日も大変だったわ…」

女の子「おかえりー!」

雪乃「おかえりなさい」ニコッ

八幡「ただいまー…腹減ったわ…」

八幡「ってあれ、なんでお前がここにいるの?」

雪乃「あら、いたらダメかしら?」

八幡「いや、ダメじゃないけどさ…」

89: 2014/01/11(土) 21:24:48.26 ID:5IeK8LUA0
八幡「まさか、昨日の今日でうちにいるとはな」

雪乃「あら、嬉しくないの?」

雪乃「私はまた比企谷君に会えて嬉しいわよ」

雪乃「それに、私の事心配してくれていたのでしょう?」サッ

八幡「それゃ、10年も会ってなかったからな」

八幡「つーか、自然に上着脱がそうとするな、それ結衣の役目だから」

八幡「あれ?結衣は?」

雪乃「由比ヶ浜さんならいないわよ」

91: 2014/01/11(土) 21:29:41.10 ID:5IeK8LUA0
八幡「え?は?いない?」

雪乃「ええ、彼女はもう…ね」

八幡「は?何があったんだよ?」

結衣「あ、ヒッキーおかえり!」

八幡「なんだよ……ふつうにいるじゃねーか…」

八幡「てか、お前も冗談とか言うんだな」

八幡「なんかお前らしくないな」

雪乃「そう?あなたに会えて少し上機嫌になっているのかしらね」

92: 2014/01/11(土) 21:33:28.82 ID:5IeK8LUA0
結衣「はい、カレー。ゆきのん遠慮しないで食べてね」

雪乃「ありがとう」

結衣「今日のはね、自信作なんだよ!」

八幡「ルーはできてるのに自信作とかあるのか…」

女の子「いただきまーす!」

八幡「はい、いただきます」

雪乃「いただくわね」

八幡「」パクッ

八幡「んー…なんというか普通だな」

雪乃「そうね、確かにどこの家庭にでもありそうな普通のカレーね」

結衣「ええ!ゆきのんまで!?」

女の子「ママのカレーおいしいよ!」

結衣「あ、ありがとう」

93: 2014/01/11(土) 21:35:55.51 ID:5IeK8LUA0
結衣「なんか、こうしてると高校の時に戻ったみたいだよね」

八幡「そうだな」

八幡「大学は雪ノ下とは別々になってたし、連絡も取れなかったからな」

雪ノ下「ええ、私は家の事もあったし、あなたみたいに暇ではなかったから」

八幡「その毒舌っぷりもかわってねーな」

女の子「ごちそうさま!」

雪乃「由比ヶ浜さん、ごちそうさま」

雪乃「さて、比企谷君に聞こうと思っていたことは全部由比ヶ浜さんに聞いてしまった訳だけど」

八幡「じゃあお前はなんでいるんだよ」

雪乃「比企谷君に会いたくて待ってたのよ」

94: 2014/01/11(土) 21:38:41.76 ID:5IeK8LUA0
八幡「……お前もそういうこと言うようになったんだな」

雪乃「ええ、私も大人になったのよ」

八幡「そうかよ」

雪乃「こんなに長居してしまって悪いわね、そろそろ失礼するわ」

八幡「本当に俺とはなにも話すことはないんだな」

雪乃「ええ、由比ヶ浜さんに色々教えていただいたから」

結衣「あ、またいつでもうちに来てね!」

雪乃「ありがとう、由比ヶ浜さん」

96: 2014/01/11(土) 21:40:51.20 ID:5IeK8LUA0
結衣「じゃあね、ゆきのん」

女の子「バイバーイ」フリフリ

雪乃「さようなら」フリフリ

ガチャ

結衣「ゆきのん、なんか変わったよね」

結衣「なんかね、恋人ができたみたいな感じしてた」

八幡「そうなのか。俺はてっきり葉山と結婚するもんだと思ってたけどな」

結衣「えー。葉山君は優美子と結婚して、お似合いだと思ってたけどなぁ」

結衣「でも、名前でも聞いておけばよかった!」

98: 2014/01/11(土) 21:43:46.70 ID:5IeK8LUA0
女の子「zzz」

結衣「よし、寝た」

結衣「ねぇ、ヒッキー。たまには一緒にお風呂に入らない?///」

八幡「え?あー…いいけど」

結衣「やった!先にお風呂に入って待ってるね!」

八幡「おう」

ブーブー

八幡「ん?」

八幡「着信5件…?」

101: 2014/01/11(土) 21:48:22.38 ID:5IeK8LUA0
八幡「しかも知らない番号かよ…」

八幡「こええ…」

ブーブー

八幡「!……なんだ、メールか」

『雪ノ下です。
 今日はありがとう。とても楽しかったわ
 それと電話に出てほしいのだけれど』

八幡「えっ。これって雪ノ下だったのかよ…」

八幡「てっきり平塚先生だと思ってたわ…」

八幡「それにしても着信5件っておかしいだろ…」

103: 2014/01/11(土) 21:52:54.25 ID:5IeK8LUA0
ガラガラ

八幡「遅くなってすまんな」

結衣「もう、ヒッキー遅いし!私もう出ちゃうよ!」

八幡「そう言わずにもっといようぜ」

八幡「そういや、さっき雪ノ下からお礼のメール来てた」

結衣「へーどんな?」

八幡「あいつらしい社交辞令的なメールだったよ」

八幡「てか、俺あいつにアドレス教えてないんだけど」

結衣「あ、それ私!ゆきのんが教えてほしいって言ってたから教えてあげたの」

八幡「なんだ、お前か」

105: 2014/01/11(土) 21:55:44.63 ID:5IeK8LUA0
八幡「でも、さすがに着信5件は驚いたよ」

結衣「着信?誰から?」

八幡「誰って雪ノ下からだよ。今お前、番号教えたって言ってたじゃん」

結衣「私が教えたのはメールアドレスだけだよ?」

八幡「え?」

結衣「え?」

109: 2014/01/11(土) 21:59:34.38 ID:5IeK8LUA0
八幡「お前、教えてなかったの?」

結衣「電話番号は知ってると思ってたし…」

八幡「マジかよ…俺あいつと一回も連絡先交換したことねーよ…」

八幡「ん……まぁ、知ってたところで問題があるわけじゃないか」

結衣「そうだよ。だってゆきのんじゃん」

結衣「あっ、そうだ。ヒッキー少し太ったでしょ」

八幡「ん?そうか?」

111: 2014/01/11(土) 22:04:00.16 ID:5IeK8LUA0
八幡「お前は少し胸大きくなったよな」

結衣「もう、ヒッキーどこ見てるの!」バシッ

八幡「いってぇ…」

結衣「ほら、明日も早いし早く寝よう」

八幡「お、おう…」

113: 2014/01/11(土) 22:08:53.23 ID:5IeK8LUA0


八幡「おはよ」

結衣「おはよーヒッキー!」

女の子「やっはろー!」

八幡「ふぁあ…ねみぃ…」

結衣「はい、コーヒーだよ。今日も頑張ってね!」

八幡「ああ…明日は休みだしな。なんとか生き抜くよ」

114: 2014/01/11(土) 22:12:05.81 ID:5IeK8LUA0
八幡「それじゃあな」

結衣「はーい!」

女の子「いってらっしゃーい!」

ガチャ

八幡「これからの満員電車つれーな…」

115: 2014/01/11(土) 22:15:28.93 ID:5IeK8LUA0
会社前

八幡「いつも痴漢の冤罪にあったらどうしようってビクビクしちまうぜ…」

八幡「ふぅ…今日も俺の社会的地位は守られたぜ…」

材木座「やぁ、八幡、今日も今週で終わりだな!一日頑張ろうではないか!」

八幡「いいからお前は電撃文庫にでも作品送れよ…」

ウィーン

ワイワイガヤガヤ

材木座「なんだ、受け付けですごい人だかりができてるな」

雪乃「待っていたわよ、比企谷君」

118: 2014/01/11(土) 22:22:18.28 ID:5IeK8LUA0
会社前

八幡「いつも痴漢の冤罪にあったらどうしようってビクビクしちまうぜ…」

八幡「ふぅ…今日も俺の社会的地位は守られたぜ…」

材木座「やぁ、八幡、今日も今週で終わりだな!一日頑張ろうではないか!」

八幡「いいからお前は電撃文庫にでも作品送れよ…」

ウィーン

ワイワイガヤガヤ

材木座「なんだ、受け付けですごい人だかりができてるな」

雪乃「待っていたわよ、比企谷君」

119: 2014/01/11(土) 22:23:45.42 ID:5IeK8LUA0
『比企谷、誰だよこの美人は?紹介しろよ~』

八幡(これだから出会い厨は…)

八幡「いや、誰って…高校の時の友達だから…」

材木座「あ…その…久しぶりです……ね…」

雪乃「あら、あなたもこの会社で働いていたのね」

八幡「つーか何でお前ここにいんの?俺、会社の名前とか言ってないはずなんだけど」

雪乃「言ったはずよ。由比ヶ浜さんから色々聞いたの」

124: 2014/01/11(土) 22:29:33.30 ID:5IeK8LUA0
八幡「さすがにこんな朝に面会はダメだろ…」

八幡「すまんが、昼休みまで待っててくれないか?」

八幡「午前中に終わらせないといけない仕事があるんだよ」

雪乃「あら、仕事に批判的だったあなたの言うこととは思えないわね」

八幡「家庭を持つと男は変わるんだよ」

八幡「部屋借りれるようにしておくから、昼にまた来いよ」

雪乃「わかったわ」

『お前……娘もいるのに浮気はだめだろ……』

八幡「いや、浮気じゃないから、嫁も知ってるから」

129: 2014/01/11(土) 22:36:21.00 ID:5IeK8LUA0


八幡「……うわ、また受付に人だかりできてるよ」

(うっわーすっげー美人…)ヒソヒソ

(誰の嫁だよ…)ヒソヒソ

雪乃「はぁ…」

八幡「おう、おまたせ」

ヒソヒソ

八幡「やっぱりこういうのはすぐ噂になるんだな」

八幡「ここに来たのもなんかあるんだろ?行こうぜ」

雪乃「ええ」

130: 2014/01/11(土) 22:41:20.04 ID:5IeK8LUA0
ガチャ

八幡「ここなら2人で話せるから」

雪乃「2人っきりで一体何をいたすつもりなのかしら」

八幡「なにもしねーよ。つーか訪ねてきたのお前だし」

雪乃「あら、私ってそんなに魅力がないのかしら?」

八幡「さっきの光景みてなかった?」

八幡「お前が美人じゃなかったら、俺なんてただのゴミじゃねーか」

雪乃「ふふ…そうね」

雪乃「そういえば、お昼まだでしょう?お弁当作ってきてあげたわよ」

134: 2014/01/11(土) 22:45:48.82 ID:5IeK8LUA0
八幡「いや、俺結衣の弁当あるし…」

雪乃「折角私がお弁当作ってきてあげたのに食べてくれないのかしら」

八幡「俺、そんな飯くわねーから…」

雪乃「今ここで私が泣きながらこの会社を出ていくとどうなると思う?」

雪乃「あれだけの人数だもの、私の顔を覚えてる人はいるはずよ」

八幡「わかったよ、食べる、食べるから」

雪乃「それでいいのよ」

雪乃「はい、あーん」

138: 2014/01/11(土) 22:50:23.35 ID:5IeK8LUA0
八幡「いや、だからさぁ…」

雪乃「早くしてもらえないかしら」

八幡「だから、俺結婚してるからこういうのまずいんだけど……」

雪乃「あら、早くしないと泣くわよ」

八幡「わかったから泣くなよ」

八幡「てか、お前からこんな言葉を聞くとは思わなかったわ……」

雪乃「はい、あーん」

八幡「」パクッ

雪乃「どうかしら?」

八幡「…うん。スゲーうまい」

141: 2014/01/11(土) 22:55:08.14 ID:5IeK8LUA0
雪乃「ほら、私の卵焼きも食べて」

八幡「分かったよ…」パクッ

雪乃「由比ヶ浜さんのお弁当にも卵焼き入っているわね」

雪乃「どっちが美味しいかしら?」

八幡「お前もあの料理下手なの知ってるだろ……そりゃ雪ノ下だよ」

雪乃「嬉しい。もっと食べて」

八幡「いや、俺の話聞いてくれよ…」

144: 2014/01/11(土) 23:02:07.61 ID:5IeK8LUA0
八幡「ちょっと一回出るわ」

雪乃「あら、どこへ行くの?」

八幡「お花を摘みに…って言えばいいのか?いや、俺だと熊を狩りに…か」

雪乃「素直にトイレと言えばいいじゃない」

八幡「そういうと結衣に怒られるんだよ」

雪乃「早く帰ってきてね」

八幡「わかってるよ」

148: 2014/01/11(土) 23:06:14.15 ID:5IeK8LUA0
八幡(あいつこの10年でなんか変わりすぎだろ…)

八幡(とりあえず結衣にはメールしておかないとまずいよな…)

八幡(後から誰かに浮気とか言われても弁解できねーよ)

八幡「あれ?」

八幡「…ケータイがない」

151: 2014/01/11(土) 23:14:53.18 ID:5IeK8LUA0
八幡「おかしいな…確かにスーツのポケットに入れたはずなのに…」

八幡(今日もケータイ使ってはいないから机に置いてくるわけもない…)

八幡(まぁ、後でもいいしな。雪ノ下なら尚更だろ)

八幡(俺の昼休みの時間が削がれるしさっさと戻るか)

154: 2014/01/11(土) 23:20:46.49 ID:5IeK8LUA0
八幡「お待たせ」

雪乃「お帰りなさい」

雪乃「ほら、早く食べないとお昼終わっちゃうわよ?」

雪乃「はい、あーん」

八幡「…いや、本当に昼休み終わっちゃうから自分で食べるよ」

雪乃「……そう」

155: 2014/01/11(土) 23:26:15.19 ID:5IeK8LUA0
八幡「そういやさ、結衣が気にしてたんだが、お前恋人とかいるの?」

雪乃「どうして?いるわけないじゃない?」

八幡「だよなぁ…結衣が雪ノ下に恋人ができたみたいっていってたからさ」

八幡「まさか、お前に恋人ができるわけはないしな」

雪乃「そうかしら、でも好きな人はいるわよ」

八幡「マジかよ。こんなに自ら友達も作ろうとしない奴に好きな人とかできるのか…」

雪乃「それはあなたも同じでしょう」

157: 2014/01/11(土) 23:29:37.54 ID:5IeK8LUA0
八幡「で、お前なんで来たの?」

雪乃「比企谷君みたいな人間が働いている会社が気になってね」

雪乃「気づいたら足を運んでいたわ」

雪乃「これってまるで運命ね」ニコッ

八幡(え…それだけの理由で俺の昼休み潰されるの…?)

八幡(しかし…流石に弁当二人分は多いな……)

八幡「ふぅ…ごっそさん」

159: 2014/01/11(土) 23:34:29.85 ID:5IeK8LUA0
八幡「弁当箱、洗って返すよ」

雪乃「いえ、大丈夫よ。このまま持って帰るわ」

八幡「なんか悪いな」

雪乃「押し掛けてきたのは私だし、気にしないわ」

八幡「あの…そろそろ昼休み終わっちゃうから、仕事に戻っていいか?」

雪乃「ええ、外まで送ってもらえると助かるのだけど」

八幡「わかったよ」

160: 2014/01/11(土) 23:39:11.11 ID:5IeK8LUA0
スタスタ

雪乃「こうして2人で歩くのも久しぶりね」

八幡「高校の時ですら2人で歩いた記憶あんまりねぇよ」

雪乃「そうかしら?私はよく覚えているわ」

ウィーン

八幡「じゃあな。また変な理由で会社に来たりするなよ」

雪乃「視察も大切な仕事よ」

雪乃「それにこの会社、うちの会社の傘下になったのよ」

八幡「は?嘘だろ?」

161: 2014/01/11(土) 23:42:40.49 ID:5IeK8LUA0
雪乃「昨日からうちの傘下になったのよ、正式な発表はまだだけど」

雪乃「これはまだ言ってはいけないことだけれど、あなたは特別な人だから」

八幡「そうかよ。まあ、下っ端の俺らにはあまり関係のない話だしな」

雪乃「あ、これ良かったら食べて」

八幡「なんだこれ?」

雪乃「ただのチョコレートよ。それじゃ、私は行くわね」

八幡「お、さんきゅ。またな」

ウィーン

『あー……比企谷君、さっきのお方と知り合いなのかね?』

八幡「ええと……知り合いと言いますか…その……」

163: 2014/01/11(土) 23:46:43.32 ID:5IeK8LUA0
八幡「はぁ…まさか社長にあんな説明しなきゃならんとは…」

ヒソヒソ

八幡「……やっぱり、どのみち噂は立つんだな」

八幡「まぁそりゃあ、あれと一緒にいたらいろんな意味で噂にもなるよな」

八幡「あ、そうだ。携帯忘れてた」

八幡「あれ…?机にもないな…やっぱり家に忘れたのか…?」

166: 2014/01/11(土) 23:50:17.26 ID:5IeK8LUA0


八幡「ふぁあ……あ……やっと終わった……!」

八幡(今日は一段と疲れたな……さっさと帰って寝よう)

八幡「じゃあな、材木座、俺帰るわ」

材木座「うむ、お疲れであったな!」

八幡「お前はまだ帰らねーの?」

材木座「明日の分の準備があるからな、もう少しやってから帰る!」

八幡「そうかよ、お疲れ」

167: 2014/01/11(土) 23:53:45.28 ID:5IeK8LUA0
八幡(あー疲れた…早く帰って娘の顔見て癒されよう…)

八幡(そういや、雪ノ下からチョコもらったんだった…)

八幡「ん…」パクッ

八幡(ん……やっぱり甘いものはやっぱり疲れが取れるな……)

八幡(でも、なんかこれ……ちょっと鉄の風味がするっていうか……なんだこれ…)

八幡(……まぁ、うまいことには代わりないしいいか)

ウィーン

八幡「あれ?お前なんでまだいるの?」

169: 2014/01/11(土) 23:57:36.20 ID:5IeK8LUA0
雪乃「なんでって、あなたにこれを渡すから待っていたのよ」

八幡「…なんでお前が俺のケータイ持ってるんだよ」

雪乃「さっきのあの部屋にこれが落ちていたの」

雪乃「最初は誰のかわからなかったけど、こんな趣味の悪いケータイ使ってるのってあなたくらいでしょ?」

八幡「お前今iPhoneユーザーを全員敵にまわしたぞ」

八幡「…いいから早く返せよ」

雪乃「返してほしかったら条件があるわ」

170: 2014/01/12(日) 00:00:51.00
八幡「条件?」

雪乃「ええ、ここでは何だしご飯でも食べながらお話しましょう」

八幡「…すまんが、結衣が晩飯作って待っててくれるからな」

八幡「あまり外食はしたくはないんだが」

雪乃「それについては大丈夫よ。由比ヶ浜さんにはすでに知らせてあるわ」

雪乃「このケータイでね」

八幡「……お前、他人のケータイ使って何してんの」

176: 2014/01/12(日) 00:09:36.32 ID:/PrlAyjF0
八幡「いいから返せよ、ほら!」

雪乃「あ……全く、比企谷君はいつも強引ね」

八幡「え?なに?お前どうしたの?」

雪乃「それにいいのかしら。今ならツイッターで万引きなうで捕まる時代よ?」

雪乃「私についてきた方がよっぽど賢明だと思うのだけれど……」

八幡「わかったよ、行く、行くから」

179: 2014/01/12(日) 00:14:13.70 ID:/PrlAyjF0
ティロリン♪

イッラッシャイマセー

店員「二名様ですか?」

八幡「ああ、奥の席で頼む」

八幡「お前もこういう店に来るんだな」

雪乃「そうね。それにこういうお店、比企谷君と一度来たことあるはずよ」

八幡「そうだったっけ?」

雪乃「ええ…あの時は由比ヶ浜さんや川崎さんの弟達と一緒だったのだけれど」

八幡「ああ、あの時ね」

182: 2014/01/12(日) 00:20:02.75 ID:/PrlAyjF0
八幡「で、お前は何にするの?」

雪乃「私は比企谷君と同じのでいいわ」ニコッ

八幡「そうか……」

ピンポーン

店員「はい、なんでしょうか」

八幡「この焼きチーズハンバーグカレードリアを二つで」

店員「はい、お二つですね」

八幡「以上で」

雪乃「あら、あなたにしては上品ね」

八幡「気を使ってやってるんだよ」

184: 2014/01/12(日) 00:23:38.01 ID:/PrlAyjF0
八幡「で、条件ってなんだよ」

雪乃「そう焦らないで。ゆっくり食べましょう」

八幡「俺は早く帰りたいんだよ」

雪乃「そう。比企谷君は明日休みよね?」

八幡「ああ…そうだが…」

雪乃「明日私と一日一緒にいてほしいの。それが条件よ」

186: 2014/01/12(日) 00:28:29.83 ID:/PrlAyjF0
八幡「ん……まじか…」

八幡「…まぁ、結衣に許可とれば行けるか」

雪乃「由比ヶ浜さんには内緒よ」

八幡「……いや、流石にそれはダメだろ」

雪乃「大丈夫よ。私があなたと何かすると思う?」

八幡「でも、なんで結衣には内緒なんだよ」

雪乃「私あなたと2人でいたことはあまりないし、ただの思い出作りよ」

雪乃「それにこのケータイでなにかされていいの?」

八幡「……路頭に迷うのと比べたらこっちの方がましか」

187: 2014/01/12(日) 00:33:24.32 ID:/PrlAyjF0
アリガトウゴザイマシター

ウィーン

雪乃「ごちそうさま、比企谷君」

雪乃「まさか、あなたに奢られるなんてね」

八幡「昼はごちそうになったし、結衣に色々鍛えられてるからな」

雪乃「それにしても、たまにはああいうところもいいわね」

八幡「多分お前と俺じゃいいって感覚も真逆なんだろうけどな……」

雪乃「それじゃ、明日は朝に家の近くで待っているわね」

八幡「……わかったよ」

190: 2014/01/12(日) 00:38:36.44 ID:/PrlAyjF0
パチッ

八幡「ただいまー…」

結衣「んぁ…ヒッキー……おかえりー……」ダキッ

八幡「ごめんな、遅くなって」ナデナデ

結衣「…会社の飲み会だったんでしょ?仕方ないよ」

八幡「ごめんな…」

結衣「んー…?なんで謝るの?……ふぁ…早く寝ようよ…」

八幡「うん…」

195: 2014/01/12(日) 00:43:48.65 ID:/PrlAyjF0


結衣「あ、おはよ」

女の子「やっはろー!」

八幡「おう、やっはろー」ナデナデ

女の子「ん…」

八幡「結衣、今日実は今日さ仕事の関係で会社に行かなきゃならないんだ」

結衣「え…そうなの?」

八幡「ああ…ごめんな」

結衣「そっかー…一緒にお買い物行きたかったけど、お仕事じゃしょうがないよね…」

198: 2014/01/12(日) 00:48:12.74 ID:/PrlAyjF0
八幡(やっぱりすごい罪悪感だ……)

八幡(確かこの辺にいるって言ってたな…)

八幡「あれか………つーかあんな目立つ車で迎えに来るなよ…」

黒服「お待ちしておりました。比企谷様」

八幡「お前…もうちょっと穏便にやれよ。俺にとっては氏活問題なんだぞ」

雪乃「だってしょうがないじゃない。車だってこれしか持っていないもの」

八幡「だったら、普通に待ち合わせでも…」

雪乃「私は少しでも長く比企谷君と二人っきりでいたいだけよ」ダキッ

八幡「勝手に腕を組むな!」

雪乃「それじゃ、行きましょう」

201: 2014/01/12(日) 00:52:13.64 ID:/PrlAyjF0
雪乃「こうしていると心が洗われるかのようね」スリスリ

八幡「お前、いつの間にそんな変態になったんだよ」

雪乃「こんなことをするのはあなただけよ」スリスリ

八幡(くっそ…高校の時にやられてたら確実に惚れてたわ…)

八幡「で、最初はどこへ行くんだよ」

雪乃「最初はあなたの着てるものよ」

八幡「なんだよ。スーツで来てやったのに、ダメなのか?」

雪乃「違うわ、そんな安いスーツじゃダメって言ってるの」

雪乃「確かにそのスーツはあなたの身の丈にはあっているけれど…」

八幡「ほっとけ」

206: 2014/01/12(日) 00:57:06.40 ID:/PrlAyjF0
黒服「つきました」

雪乃「いくわよ」ギュ

八幡「うぉ……引っ張るなよ」

店長「いらっしゃいませ、雪の下様」

雪乃「この人に似合うスーツを探しているのだけれど」

店長「そうでしたか、こちらへどうぞ」

雪乃「ほら、いくわよ」ギュ

八幡「だから引っ張るなって」

209: 2014/01/12(日) 01:01:16.29 ID:/PrlAyjF0
店員「サイズを図りますのでこちらへどうぞ」

八幡「はい…って雪ノ下?いい加減に離れてくれないか?」

雪乃「嫌よ、もう比企谷君を離したくないもの」

八幡「いや、なにその意味深な発言、怖ええよ」

雪乃「比企谷君が言うなら仕方ないわね」スッ

八幡「こんなのが続くのか…?」

212: 2014/01/12(日) 01:05:46.36 ID:/PrlAyjF0
店長「このサイズですとこちらの方のスーツがぴったりですね。試着しますか?」

八幡「あぁ…お願いします」

店員「こちらの試着室へどうぞ」

八幡「はい」

ガチャッ

八幡「……ここ本当に試着室かよ。俺の部屋くらいの広さあるんだけど」

218: 2014/01/12(日) 01:10:12.57 ID:/PrlAyjF0
ガチャッ

店員「着心地はどうですか?」

八幡「…良すぎてビックリです」

店長「どうでしょうか、雪ノ下様」

雪乃「確かにかっこいいけど、ダメね」

雪乃「他のあるかしら?」

店長「もちろんです」

八幡「俺は別にこれでいいんだけど…」

222: 2014/01/12(日) 01:14:29.41 ID:/PrlAyjF0
店長「お買い上げありがとうございました、雪ノ下様」

バタン ブロロロ

八幡「まさか、あんなに試着させられるとは思わなかったよ」

雪乃「仕方ないじゃない。比企谷君、かっこいいんだもの」ダキッ

八幡「もうずっと抱きつくのな」

雪乃「ええ、あなたが望むならこういうこともできるわ」スッ

八幡「やめろ!Yシャツの中に手を入れるな!」

223: 2014/01/12(日) 01:19:14.36 ID:/PrlAyjF0
雪乃「ごめんなさい…嫌だったかしら?」

八幡「そりゃあな。そういう気は無いって昨日言ったはずだ」

雪乃「私のこと、嫌いになったかしら?」

八幡「嫌いにはなってないけどよ…」

雪乃「そう、良かったわ。私は比企谷君のこと大好きよ」

八幡「そりゃどうも」

八幡(なんで今頃になってそんなこと言うんだよ…)

226: 2014/01/12(日) 01:24:27.72 ID:/PrlAyjF0
雪乃「それと、大事なことを聞いてないのだけれど」

八幡「なんだよ」

雪乃「私は可愛いから何を着ても可愛いけれど」

雪乃「今日は特別なのよ?」

八幡「わかったよ。すげー似合ってるし綺麗だよ」

雪乃「……嬉しいわ。比企谷君にこんなこと言ってもらえるなんて」

八幡「まったく…」

227: 2014/01/12(日) 01:28:26.36 ID:/PrlAyjF0
黒服「到着しました」

雪乃「さていくわよ」グッ

八幡「次はどこだよ」

八幡「……なんだここ?教会か?」

雪乃「お察しの通りよ」

八幡「ってなんでだよ…」

235: 2014/01/12(日) 01:33:06.66 ID:/PrlAyjF0
雪乃「中へいくわよ、比企谷君」

八幡「あ、ああ…」

ガチャ

支配人「お待ちしておりました」

雪乃「ええ、少し遅れてしまったわね」

八幡「え?なにこれ?」

240: 2014/01/12(日) 01:39:00.00 ID:/PrlAyjF0
雪乃「比企谷君、私は着替えてくるわね」

雪乃「だからちょっとここで待っててもらえるかしら」

雪乃「……でも、私の下着姿が見たいならきてもいいけど」

八幡「そんなもん見たくねーし。つーか着替えるってなんだよ…」

雪乃「そう…残念ね」

246: 2014/01/12(日) 01:43:34.76 ID:/PrlAyjF0
八幡「はぁ…なんかすっげー時間を長く感じる…」

八幡「しかももう昼になるじゃねーか…腹減ったな」

支配人「比企谷様はいつ頃に式の予定をしていらっしゃるのですか?」

八幡「え?いつって…お金が溜まり次第みたいなことは嫁と相談してますけど…」

支配人「そうですよね…やはりお金の関係で小規模でやっている夫婦のかたも多いですしね」

八幡「そうなんですか…」

支配人「あ、奥様がおみえになったようですよ」

八幡「は?奥様?」

255: 2014/01/12(日) 01:49:36.25 ID:/PrlAyjF0
雪乃「少し待たせてしまったわね」

八幡「……は?なんでお前ウェディングドレス着てるわけ?」

雪乃「高校生の時に一度きて見せたことがあったわよね…懐かしいわ」

雪乃「今回はどうかしら?あなた」ニコッ

八幡「いや、たしかに綺麗だけど、今回のまさか…教会って…」

259: 2014/01/12(日) 01:55:46.67 ID:/PrlAyjF0
雪乃「ありがとう…まさかこんな夢みたいなことがあるなんて…」

八幡「いや…俺も夢みたいなんだけど…」

雪乃「今回は見学にきたのよ」

雪乃「私たちの未来のね」

八幡「なんだ、それは…」

266: 2014/01/12(日) 02:00:44.57 ID:/PrlAyjF0
雪乃「あなた、こっちへきて…」

八幡「次はなんだよ…」

雪乃「あの人見てもらえるかしら?」

八幡「あの人か?」

雪乃「ええ」

パシャ!

276: 2014/01/12(日) 02:07:20.09 ID:/PrlAyjF0
八幡「っておい、なんで写真とってんだよ!」

雪乃「そうね。この写真来年の年賀状に使いましょうか」

八幡「あんなの結衣の見つかったりでもしたら…」

雪乃「見つかったらどうなるのかしら?」

八幡「もう終わりじゃねーか…」

雪乃「大丈夫よ。もう比企谷君は私の夫だもの」

八幡「冗談じゃねーよ…」

281: 2014/01/12(日) 02:12:17.99 ID:/PrlAyjF0
雪乃「もっと中へ入ってもよろしいかしら?」

支配人「どうぞどうぞ」

雪乃「いくわよ」グッ

八幡「うおっ…」

雪乃「ふふ…あなた、気を付けないとスーツが台無しになるわよ」

八幡「お前が急に腕を引くからだ。あと、あなたって呼ぶな!」

286: 2014/01/12(日) 02:16:44.91 ID:/PrlAyjF0
雪乃「確かに、正式に結婚してないのにあなたはないわね」

八幡「そういうことじゃ…」

グギュルルー

八幡「……腹減ったな」

雪乃「ふふ…そうね、それに比企谷君がお腹鳴らすなんてちょっとかわいいわ」ニコ

八幡(……ウェディングドレスでこの笑顔は卑怯だろ)

291: 2014/01/12(日) 02:22:42.01 ID:/PrlAyjF0
雪乃「実は、サンドイッチをつくってきたの」

雪乃「中庭があったわよね。今から一緒に食べましょう」

八幡「このままか?俺はいいけど雪ノ下は着替えないとまずいだろ…」

雪乃「大丈夫よ、このウェディングドレス買い取ってあるから」

雪乃「比企谷君が私を綺麗だって言ってくれたでしょう?」

雪乃「だから、買い取ってしまったわ」

八幡(雪ノ下財閥やべぇ…)

296: 2014/01/12(日) 02:28:28.56 ID:/PrlAyjF0
八幡「結構広いところなんだな」

雪乃「そうね、何人友達呼んでも足りないわね」

八幡「……嫌味かよ」

雪乃「私なら例え2人でもここでやりたいわ」

八幡「俺も結衣とここで式をあげたいよ」

雪乃「…ほら、早く食べましょう」

300: 2014/01/12(日) 02:35:59.05 ID:/PrlAyjF0
八幡「……お前、なんでも作れるんだな」

雪乃「そうね、言ってくれればなんでも作ってあげるわ」

八幡「そうかい」

雪乃「はい、あーん」

八幡「……だから」

雪乃「…この写真よくとれてると思わない?」

八幡「わかったよ…」

305: 2014/01/12(日) 02:40:41.93 ID:/PrlAyjF0
雪乃「はい、あーん」

八幡「ん」モグモグ

雪乃「どうかしら?」

八幡「美味しいよ、いつも通りな」

雪乃「そう、それは良かったわ」

309: 2014/01/12(日) 02:45:47.37 ID:/PrlAyjF0
八幡「このサンドイッチうまいな」

雪乃「ええ、私が作る料理だもの、美味しいに決まってるわ」

八幡「ここまで自信家なのもすげぇわ」

雪乃「あ、比企谷君、動かないで…」

八幡「…え?なに?…うわっ!」バタンッ

八幡「いてて……って雪ノ下…?」

雪乃「何かしら?」

八幡「何かしらじゃない。早く俺の上からよけて欲しいんだが…」

318: 2014/01/12(日) 02:52:36.10 ID:/PrlAyjF0
雪乃「あら、でも私はこのままでいたいのだけれど…」

八幡「お前がよくても俺が嫌なんだよ」

八幡「それに…ほら、スカートが…」

雪乃「…もしかしてあなた…見たいの?」

八幡「べ、別に見たくなんてねーよ!」

雪乃「そう?でもここは正直よ」

323: 2014/01/12(日) 02:58:14.24 ID:/PrlAyjF0
八幡「お、おい!触るなって!」ダッ

雪乃「あら…」

八幡「…だから、お前とそういうことをしないっていっただろ」

雪乃「そうだったかしら?」

八幡「ちゃんといったはずだ」

雪乃「…でも見たいんでしょう?」ピラッ

八幡「だからやめろって!」

345: 2014/01/12(日) 03:17:27.60 ID:/PrlAyjF0
八幡「お前、いつからそんなんになったんだよ…」

雪乃「私はただあなたに喜んで貰いたいだけよ」

八幡「あんなんで喜べねーって…」

雪乃「……そう」

雪乃「でも、体は正直だったわよ!」

八幡「ほっとけ」

349: 2014/01/12(日) 03:24:28.50 ID:/PrlAyjF0
雪乃「それに違うのよ、あなた」

八幡「…違うってなにがだよ」

雪乃「私はただあなたの頬についたその玉子をとってあげようとしただけよ」

八幡「本当かよ……」

雪乃「ええ、ここについてるわ」サッ

八幡「…そっか。そりゃあ悪かったな」

雪乃「気にしないわ、それにもう車へ行きましょう」

352: 2014/01/12(日) 03:30:28.08 ID:/PrlAyjF0
ブロロロロ

雪乃「なんだか、こんなに天気がいいと眠ってしまいそうね」

八幡「…そうだな」

雪乃「ねぇ、さっきのサンドイッチどうだったかしら?」

八幡「……すげー…うまかった」ウトウト

雪乃「ありがとう、また作ってくるわね」

八幡「……もう…これ以上…会うことは…」ウトウト

雪乃「……そうね」

358: 2014/01/12(日) 03:36:16.35 ID:/PrlAyjF0
雪乃「あなた、もしかして眠いの?」

八幡「…そう…みたいだ…」ウトウト

雪乃「私の膝に頭置いていいわよ」

八幡「こと…わ…」ウトウト

雪乃「…遠慮しなくてもいいのよ?」

八幡「…まさ…か……なにかいれ……」バタッ

八幡「zzz」スースー

雪乃「ふふ…かわいい寝顔ね」

雪乃「…もう会えないじゃないわ。これからはずっと一緒よ。あなた」

392: 2014/01/12(日) 10:10:13.56 ID:/PrlAyjF0
八幡「……ん……」

八幡「……あれ……ここ……どこだ……」

八幡「……今何時だよ……」

八幡「なんか頭痛いな……つーかさむっ…」

八幡「あれ、なんで俺、服着てないんだ……」

八幡「家帰らないとな……」バサッ

八幡「……は?なんで雪ノ下が横でねてんだよ……」

395: 2014/01/12(日) 10:27:22.16 ID:/PrlAyjF0
八幡「……お、おい雪ノ下…ここどこなんだよ……」ユサユサ

雪乃「……あら。おはようあなた」

八幡「おはようあなたじゃない。ここはどこなんだよ」

雪乃「……ん……ここは私の家よ……」

八幡「……なんで、お前の家にいるんだよ。それに俺の服はどこだよ」

雪乃「あなた昨日の夜に私の家に来たじゃない……それから…ふふ…」

396: 2014/01/12(日) 10:34:42.27 ID:/PrlAyjF0
雪乃「…あなた、私に言わせるつもり?」ダキッ

八幡「いや、言わせるもなにも……つーかなんでお前も服着てないんだよ!」

八幡「……これじゃあ完全に事後じゃねえか……」

雪乃「そうね」

八幡「……は?」

雪乃「あなた、本当に忘れてしまったの?」

398: 2014/01/12(日) 10:48:47.24 ID:/PrlAyjF0
八幡「…いや、忘れるもなにも」

雪乃「昨日、私を女としてエスコートしてくれたじゃない」

八幡「だからそんなの…」チラッ

八幡「…くっそ」

雪乃「そんなに恥ずかしがらなくてもいいじゃない……」

八幡「いいからお前は服を着ろ!」

400: 2014/01/12(日) 11:02:56.41 ID:/PrlAyjF0
八幡「あと、お前携帯返せよ。もう約束も終わってるだろ」

雪乃「残念だけれど、あの携帯もうないのよ」

八幡「は?」

雪乃「あんな携帯持ってても場所がわかってしまうし。邪魔なだけよ」

八幡「俺にとっては相棒みたいなもんなんだよ」

雪乃「そうだったの……それは残念だわ」

八幡「………お前絶対、残念とかおもってないだろ」

405: 2014/01/12(日) 11:16:43.81 ID:/PrlAyjF0
八幡「まぁいい。俺は帰る」

雪乃「あら、本当に帰ってもいいのかしら?」

八幡「もう、社会的地位どころか結衣や娘とまで会えなくなっちまう」

八幡「だから、まずちゃんと結衣には言っておかないと……」ダッ

八幡「うおっ!」バタン

八幡「……なんだこれ…鎖?」

雪乃「もう、いきなり動き出すと危ないわよ」

407: 2014/01/12(日) 11:23:27.98 ID:/PrlAyjF0
八幡「なんだよ、これ……」

雪乃「いいじゃない。どうせここで暮らすことなるんだもの」

八幡「…お前、なにいってんだよ」

八幡「流石にこれは犯罪だぞ。いいから外せ」

雪乃「いやよ。それにすぐにここにいてよかったって思わせてあげるわ」

八幡「……お前」

409: 2014/01/12(日) 11:35:20.39 ID:/PrlAyjF0
雪乃「それじゃあ、私は着替えてくるわね」

八幡「俺の服も持ってきてくれよ」

雪乃「……仕方ないわね」

雪乃「しばらくそこで待ってて。まぁ、動けやしないと思うけれど」

八幡「……わかってるよ」

ガチャ

八幡「……はぁ…これからどうしたらいいんだ…」

413: 2014/01/12(日) 11:50:32.53 ID:/PrlAyjF0
コンコン ガチャ

陽乃「雪乃ちゃーんいるー?」

陽乃「……あれ、もしかして…比企谷君?」

陽乃「どうしたのこんなところに!」

八幡「…陽乃…さん………」

414: 2014/01/12(日) 12:04:36.41 ID:/PrlAyjF0
八幡「いや、俺は…気が付いたらここにいて……」

陽乃「もしかして、雪乃ちゃんに誘拐されたとか?」

陽乃「…なーんてね!ま、今の雪乃ちゃんならやりかねな……」

八幡「……」

陽乃「……え」

416: 2014/01/12(日) 12:17:38.85 ID:/PrlAyjF0
八幡「昨日は確かに雪ノ下と一緒にいましたけど途中から記憶がなくて…」

陽乃「へー…昨日雪乃ちゃんと一緒に…」

陽乃「あー…でも、昨日雪乃ちゃん珍しく上機嫌だったなー」

八幡「そうなんですか?……でも、最初にこれを外してほしいんですが…」

陽乃「……」

陽乃「……比企谷君こんなの付けられてたの?」

419: 2014/01/12(日) 12:28:13.08 ID:/PrlAyjF0
八幡「ええ…俺も起きたらつけられていて……」

陽乃「あちゃー…とうとう雪乃ちゃんやっちゃったか…」

八幡「…だから早くこれをはずして…」

陽乃「残念だけど、それはできない相談よ」

八幡「……え?」

423: 2014/01/12(日) 12:41:36.82 ID:/PrlAyjF0
八幡「なんで……」

陽乃「だってー。あんな楽しそうな雪乃ちゃんは始めてみたしー」

陽乃「雪乃ちゃん、比企谷君の事、本当に好きみたいだからこのままのほうがいいと思って」

八幡(……本当の敵はこの人か)

陽乃「それに、比企谷君と雪乃ちゃん結婚するんでしょ?」

八幡「……は?」

425: 2014/01/12(日) 12:54:38.09 ID:/PrlAyjF0
陽乃「だってー。この写真とかそうじゃない?」

陽乃「ウエディングドレスなんて着ちゃって…雪乃ちゃんは気が早いわね」

八幡「それは昨日、雪ノ下に付き合って行っただけです」

陽乃「そうなの?こんなに楽しそうなのに」

八幡「ええ、それに俺もう結婚してるんで」

陽乃「え?だれと?…もしかして……由比ヶ浜さん……だっけ?」

八幡「……どうですけど」

陽乃「ふぅん……そっか」

431: 2014/01/12(日) 13:09:41.61 ID:/PrlAyjF0
陽乃「ねぇねぇ、比企谷くん、雪乃ちゃん変わったと思わない?」

八幡「そうですね。確かにあの性格は…」

陽乃「そうじゃなくて、すごい綺麗になったでしょ?」

八幡「まぁ、すごい美人ではありますけど」

陽乃「でしょー?だったら、雪乃ちゃんと結婚してよ!」

陽乃「雪乃ちゃん、大学生になってから大変だったんだから」

八幡「………」

432: 2014/01/12(日) 13:17:29.99 ID:/PrlAyjF0
八幡「あの…」

陽乃「ん?」

八幡「もしよかったらこの10年で何があったのか教えてもらえませんか?」

陽乃「教えたら結婚してくれる?」

八幡「それは…」

陽乃「まぁ、いいや。教えてあげるけど、本当に大変だったんだからね」

八幡「…はい」

435: 2014/01/12(日) 13:31:05.56 ID:/PrlAyjF0
比企谷家


結衣「ヒッキー……朝だよ」

結衣「……あれ、まだ帰ってきてない?」

結衣「ヒッキー、朝帰りとかしたことないのに…」

prrrrrr prrrrrr

結衣「いつも電話にはちゃんと出てくれるのに…」

結衣「…まさか浮気とか…う、ううん。ヒッキーに限ってそんなこと…」

441: 2014/01/12(日) 13:40:38.13 ID:/PrlAyjF0
結衣「こう言うときは私がしっかりしなきゃね!」

女の子「ママー、お腹すいたー!」

結衣「うん、今作るからねー」

結衣(一回、会社に電話てみないと…)

結衣(で、でももし本当に浮気とかだったら…)

ガシャーン!

女の子「ママ、大丈夫?」

結衣「う、うん!」

443: 2014/01/12(日) 13:56:34.10 ID:/PrlAyjF0
結衣「そ、そうですか、わかりました」ガチャ

結衣(…やっぱり昨日って会社休みだよね)

結衣「はぁ…」

結衣(もしかして誘拐とか…!)

結衣(いや、流石にない…)

結衣(とりあえず、誰かに相談して…)

446: 2014/01/12(日) 14:08:24.31 ID:/PrlAyjF0
結衣「…ゆきのんならなにか知ってるかも…」

ピピピ prrrrrr

雪乃『はい』

結衣「…ゆきのん?」

雪乃『ええ、そうよ』

結衣「実は昨日からヒッキー帰ってきてなくて…ゆきのん知らないかなって」

雪乃『申し訳ないのだけれど、わからないわ…』

結衣「そっか…そうだよね」

451: 2014/01/12(日) 14:16:22.39 ID:/PrlAyjF0
結衣「ごめんね、ゆきのん。いきなりこんなこと聞いて…」

雪乃『いえ、いいのよ。夫婦なら普通のことよ』

結衣「ふ、夫婦ってそんな…へへ…」

八幡『ん゛ー!』

結衣「あれ、今何か聞こえて…」

雪乃『いえ、何でもないの…ただうちの犬がちょっとね…』

結衣「そっか…それじゃあね」

雪乃『ええ』

456: 2014/01/12(日) 14:31:44.30 ID:/PrlAyjF0
雪乃「ちょっと…」

八幡「なんだよ」

雪乃「なんだよじゃないわよ。騒がないって約束をしたから由比ヶ浜さんの声を聞かせてあげたじゃない」

八幡「じゃあさっきの口に巻いた布はなんだよ」

雪乃「あれは念のためよ」

八幡「くっそ……」

雪乃「あら、反省しないとなると少々怒るわよ」

八幡「…勝手にしろよ、どのみち動けねぇんだから」

457: 2014/01/12(日) 14:39:23.90 ID:/PrlAyjF0
雪乃「…そう。わかったわ」

八幡「……」

チュッ

八幡「やめろ!」

雪乃「ふふ…昨日の夜のこと思い出してきたかしら…」

八幡「だから知らねぇって…」

雪乃「…でも、比企谷君のここは覚えてるみたいよ」スッ

八幡「おいやめろ…それだけは洒落にならねーから!」

460: 2014/01/12(日) 14:46:55.32 ID:/PrlAyjF0
戸塚『…ごめんね、僕も知らないんだ』

結衣「ううん、こっちこそいきなりごめん。さいちゃん今病院で働いてるんだっけ」

戸塚『うん、看護師やってるよ』

結衣「そっか。頑張ってね」

戸塚『ありがとう、僕も八幡見かけたら電話するよ』

結衣「こっちこそ、ありがとう。それじゃあね」

戸塚『うん、ばいばい』

ガチャ

結衣「はぁ……本当にヒッキーどこいっちゃったのかなぁ…」

464: 2014/01/12(日) 14:56:53.25 ID:/PrlAyjF0
prrrrrr

結衣「あれ、優美子からだ…」

結衣「はい、もしもし」

三浦「あ、結衣?あーしだけどさー」

結衣「えっと…どうしたの?」

三浦「いや、うちの子がさー、結衣達の娘と遊びたいって聞かなくて」

結衣「そっかー…でも私も今緊急事態で…」

466: 2014/01/12(日) 15:04:20.86 ID:/PrlAyjF0
三浦『なによ、緊急事態って…』

結衣「それは…」

三浦『あ、もしかしてあれ?ヒキオに浮気されたりとか?』

結衣「………」

三浦『うそ…まじで?』

結衣「い、いや、まだ決まった訳じゃ!」

葉山『比企谷君がどうしたって?』

470: 2014/01/12(日) 15:10:34.32 ID:/PrlAyjF0
結衣「あ、葉山くん…」

三浦『ちょっと聞いてよ、隼人。ヒキオが浮気してるみたいなんだけど…』

葉山『…比企谷君に限ってそんなことをするとは思えないけど』

三浦『でも、今やってるっぽいしさ』

結衣「だからまだ決まったわけじゃ…」

葉山『最近、比企谷君に何かおかしい事はあったかい?』

結衣「えっと…」

473: 2014/01/12(日) 15:19:19.91 ID:/PrlAyjF0
結衣「実は昨日会社が休みなのにスーツ来て会社にいくって言ったっきり帰ってこなくて…」

三浦『あー、もうその時点でアウトじゃん』

葉山『他には?』

結衣「他は…思い当たる節…」

結衣「あ、でもゆきのんに会ったぐらいで…」

葉山『!…その人って、もしかして雪ノ下さん?』

結衣「…うん、そうだよ」

476: 2014/01/12(日) 15:40:56.49 ID:/PrlAyjF0
葉山『雪ノ下さん、どんな感じだった?』

結衣「どうって…別に普通だったよ?」

葉山『本当に?』

結衣「…うん」

葉山『……そっか、よかった…』

三浦『ちょっと隼人、あんな女の心配しないでよ』

葉山『でも、一応幼馴染みだからね』

結衣「…葉山君、ゆきのんって何かあったの?」

葉山『え…もしかして由比ヶ浜さん知らないの?』

482: 2014/01/12(日) 16:00:08.23 ID:/PrlAyjF0
葉山『実はね、大学に入った時に少し自分から友達を作るようになったんだけど』

葉山『そこでまた色々失敗して、少し自分の世界に入るようになってたみたいなんだ』

結衣「…そう、だったんだ」

葉山『あと、5年くらい前に雪ノ下さん両親がなくなったみたいなんだ…』

葉山『それで、色々リミッターも効かなくなったみたいだよ』

結衣「でも…前にあったときはそんな感じじゃ…」

葉山『まぁ、僕も噂で聞いた程度で本人を見てないし。元気そうならよかったよ』

486: 2014/01/12(日) 16:11:31.53 ID:/PrlAyjF0
結衣「………」

葉山『ごめんね。少し脱線しちゃったかな』

結衣「う、ううん……そんなことないよ」

三浦『他にはないの?』

結衣「うん…それ以外は…」

葉山『そっか…もし力になれることならいつでも言って』

三浦『うん、あーしいつでもいくから』

結衣「ありがとう、優美子、葉山君…」

500: 2014/01/12(日) 17:17:58.98 ID:/PrlAyjF0
雪乃「ふふ…比企谷君…」ツンツン

陽乃「本当に比企谷君と雪乃ちゃんは仲が良いねー」

八幡「…これがいいように見えるんですか?」

陽乃「嫌だったら比企谷も拒否するでしょ?」

八幡「手足が縛られているのにどうやって拒否すればいいんですか…」

陽乃「それじゃ、ゆっくりしてってね、比企谷君」

八幡「今すぐ帰らせろよ…」

503: 2014/01/12(日) 17:29:20.29 ID:/PrlAyjF0
八幡「それに、さっきの電話…結衣が俺のこと探してるんだろ」

八幡「…見つかるのも時間の問題だぞ」

雪乃「ふふ…大丈夫よ。その心配はないわ」

雪乃「ちゃんと私達一生いれるようにしてあるわ」

八幡「…どうだかな」

雪乃「それはそうと、あなたお腹空かない?」

雪乃「一応お昼ご飯作ってきたのだけれど…」

507: 2014/01/12(日) 17:38:32.29 ID:/PrlAyjF0
八幡「餌付けしようとすんな。そんな手に俺g」ギュルルルルルー

八幡「……」

雪乃「あなた、朝ごはんも食べていないわよね」

雪乃「無理はしない方がいいわよ」

八幡「…いや、いらねぇ」

雪乃「……そう」

509: 2014/01/12(日) 17:45:02.76 ID:/PrlAyjF0
雪乃「昨日の昼御飯は食べてくれたのに今日はいらないのね」

八幡「……ああ」

雪乃「……もしかしてこれが気に入らなかったかしら?」

八幡「……ああ」

雪乃「…そう、わかったわ。また別なの作ってくるから待ってて」

ガチャ

八幡「……」

512: 2014/01/12(日) 17:50:34.14 ID:/PrlAyjF0
八幡(……行ったか)

八幡(まず厄介なのはこの鎖か…)

八幡(……つっても、ここ寝室みたいだしな)キョロキョロ

八幡(やっぱりなにもないよな…)

ヴーヴー

八幡(あれって……雪ノ下の携帯か?)

516: 2014/01/12(日) 18:00:45.29 ID:/PrlAyjF0
八幡(く…やっぱり届くわけないか)

八幡(…せめて誰からかだけでも確認できれば…)ジッ

八幡(辛うじて見える……とりあえず結衣からじゃあなんだな)

八幡(でも、あの番号なんか見覚えがあるな……)

ガチャ

雪乃「ただいま」

518: 2014/01/12(日) 18:08:03.68 ID:/PrlAyjF0
ヴーヴー

雪乃「あら…知らない番号ね」ポイッ

八幡(結局さっきのって…誰なんだ)

雪乃「ほら、あなたの好きなサンドイッチ作ってきたわ」

雪乃「一緒に食べましょう」

八幡「………」

雪乃「遠慮しなくてもいいのよ」

522: 2014/01/12(日) 18:20:52.68 ID:/PrlAyjF0
雪乃「ほら、昨日はあんなに美味しそうに食べてくれたじゃない」

八幡「……」グギュルル

雪乃「我慢するのはあまりよくないわよ」

八幡「……くそ」

八幡「…それに変なもん入ってねーだろうな」

雪乃「ええ、いれるわけないじゃない」ニコッ

523: 2014/01/12(日) 18:30:44.11 ID:/PrlAyjF0
雪乃「はい、あーん」

八幡「」モグモグ

雪乃「やっぱり比企谷君は可愛いわね」

八幡「…そうかよ」

雪乃「ほら、もっと食べて」

八幡「……」

八幡(…確かに普通のサンドイッチだな)

547: 2014/01/12(日) 19:20:29.77 ID:/PrlAyjF0
雪乃「美味しいでしょう?」

八幡「…ああ」

雪乃「毎日作ってあげるわよ」

八幡「そうか…」

雪乃「ふふ…だから私と…」

八幡「…それはダメだ」

550: 2014/01/12(日) 19:27:41.91 ID:/PrlAyjF0
八幡「…そもそもお前…何で今になって言うんだよ」

八幡「俺は…今結婚して娘もいるんだぞ…」

雪乃「私はそれでも構わないわ」

八幡「……ダメに決まってるだろ」

雪乃「…そう。でも私はあなたの子供が欲しいわ」

八幡「お前は…俺の話を聞いてたか……」

553: 2014/01/12(日) 19:38:41.87 ID:/PrlAyjF0
雪乃「あなた、姉さんから私のこと聞いたわよね」

八幡「…ああ」

雪乃「私、嬉しいのよ。こうして比企谷君といれて…」

八幡「…そう…なのか」コクッ

八幡「だからって……今言うのは…卑怯……」コクッコクッ

雪乃「そうかもしれないわ…でも、あなただっていたかったんでしょう?」

雪乃「…私と」

八幡「…そんなわけ」バタッ

八幡「zzz」

雪乃「ふふふ…」

557: 2014/01/12(日) 19:51:53.99 ID:/PrlAyjF0
八幡「zzz」スースー

雪乃「…やっぱり寝てる比企谷君は素直で可愛いわ」サスサス

ムクッ

雪乃「…ふふ、ここも素直ね」

雪乃「これで…比企谷君との子供が…」

雪乃「いっぱい気持ちよくしてあげるわよ…比企谷君」

563: 2014/01/12(日) 20:06:25.48 ID:/PrlAyjF0
雪乃「ここが弱いのね…」シュッシュ

八幡(…やめ)

雪乃「んっ…あなたのすごく気持ちいいわ…」

八幡(…やめろ)

雪乃「ふふ…中に出てるわね…」サスサス

八幡(やめろ)

八幡「やめ!」バッ

八幡「…ハァ…ハァなんだ、夢か…」

564: 2014/01/12(日) 20:15:29.37 ID:/PrlAyjF0
八幡「…ハァ…ハァ…」

八幡「…雪ノ下は…寝てるのか」

八幡「夢でよかった…」

雪乃「……」スースー

八幡「…何でまた裸なんだよ。気になるだろ…」

雪乃「……あなた…」ダキッ

八幡「うわっ。なんだよ…」

雪乃「もう一回……やらないかしら?」

八幡「………は?」

571: 2014/01/12(日) 20:33:30.84 ID:/PrlAyjF0
八幡(……まさか夢じゃなくて本当に)

雪乃「ふふ、どうするの?」

八幡「……やらねぇよ」

八幡(…もう頭がおかしくなりそうだ)

コンコン

黒服『雪乃様にお客様がいらっしゃいましたがいかがなさいますか?』

八幡(…客?)

雪乃「そうね、今いくわ」

雪乃「続きができなくて残念ね」

八幡「はぁ…」

574: 2014/01/12(日) 20:49:58.21 ID:/PrlAyjF0
八幡(客…誰だよ…)

八幡(…まさか結衣か?)サッ

八幡(いや、誰でもいいからもう助けてくれ…)

八幡(こっから外は…ぎりぎり覗けるか)

八幡(…庭広すぎてどこにいるのかもわからねぇよ)

八幡(……ん?あれか?)

580: 2014/01/12(日) 21:05:55.47 ID:/PrlAyjF0
八幡(…たぶんあれだな)

八幡(雪ノ下に被って顔がうまくみえねぇ…)

八幡(でも…あいつって葉山か?)

八幡(去年の娘の運動会以来だが…たぶんそうだ)

八幡(くそ…気付いてくれ…頼む)ガンガン

582: 2014/01/12(日) 21:14:41.99 ID:/PrlAyjF0
八幡(葉山…頼むぜ…)

ガチャッ

陽乃「ちょっ…比企谷君なにしてるの!頭から血でてるよ」

八幡「……」

陽乃「大丈夫…?」

八幡「大丈夫…です」

陽乃「手当てしてあげるからちょっと待っててね」

587: 2014/01/12(日) 21:35:02.49 ID:/PrlAyjF0
ペタペタ

陽乃「もー、いきなりあんなことして…」

陽乃「もし、比企谷君にもしものことがあったら、もう人前に出られないような人になっちゃうんだよ」

八幡「……はい」

陽乃「…さっきは話さなかったんだけど雪乃ちゃん精神的に病んでた時にね。ずっと高校のアルバム見てたの」

陽乃「なに見てるのかなーってちょっと覗いてみたんだけど、そしたら、比企谷君のところずーっと見てるの」

陽乃「変な話でしょ?でもね、雪乃ちゃん、比企谷君が本当に心の支えになってたんだと思うの」

八幡「……」

595: 2014/01/12(日) 21:42:54.92 ID:/PrlAyjF0
陽乃「……なんかしんみりした話になっちゃったね」

陽乃「それじゃあね、本当に気を付けてよ?」

八幡「……そう思うならここから出してください」

陽乃「ごめんね、それはできないの。バイバイ」

ガチャ

八幡「……そうだ、葉山」

603: 2014/01/12(日) 21:55:54.32 ID:/PrlAyjF0
八幡(くそ、もういないのか…)

八幡(……いた、まだあそこの交差点にいる)

八幡(頼む、気付いてくれ…)ムムム

葉山「」チラッ

八幡「……ん?」

バタン!

雪乃「ただいま……何してるのかしら?」

611: 2014/01/12(日) 22:15:31.87 ID:/PrlAyjF0
雪乃「…まさか、私を心配して見守っててくれたのかしら?」

八幡「……ちげぇよ」

雪乃「本当に?」

八幡「…俺は嘘つかねぇよ」

雪乃「ふふ…」

618: 2014/01/12(日) 22:34:45.09 ID:/PrlAyjF0
八幡「…さっきの客はなんだったんだよ」

雪乃「あれは、私の知らない人よ」

八幡「……知らないわけないだろ、客なんだから」

雪乃「…あなたは私のことすべてわかるのね」

八幡「……わかったらとっくに家に帰ってるよ」

717: 2014/01/13(月) 01:48:10.45 ID:NsLFOqbc0
八幡「……だからなんで結婚する前提なんだよ」

雪乃「あら…だって私はあなたのことを愛しているんだもの」

雪乃「あなただってそのはずよ?」

雪乃「だったら当然の…」

八幡「……バカ言うなよ」

八幡「俺は結衣以外の人間と一緒になるつもりはないって言っただろうが」

721: 2014/01/13(月) 01:55:47.37 ID:NsLFOqbc0
八幡「言っちまえば全部お前の……お前の我儘じゃねえか」

雪乃「………」

八幡「離れ離れになってからのお前が一人、大学でどんな思いをしたのか俺にはわからない」

八幡「だけどそのツケを俺に払わせるのは話が違うだろ…?」

雪乃「………」

723: 2014/01/13(月) 02:02:03.03 ID:NsLFOqbc0
八幡「確かに…俺一人だったら受け止めてやれたかも知れない」

雪乃「………」

八幡「だけどもうあの頃とは違う」

八幡「俺にも結衣(よめ)と娘がいるんだ…」

八幡「遅すぎたんだよもう…何もかもが…」

725: 2014/01/13(月) 02:06:45.28 ID:NsLFOqbc0
八幡「だからお前の期待には応えられない、わかってくれ…」

雪乃「…そう」

雪乃「わかったわ」

八幡「雪ノ下……」

雪乃「…由比ヶ浜さんと娘さんがいなければ良いのね?」

八幡「……は?」

728: 2014/01/13(月) 02:15:10.85 ID:NsLFOqbc0
雪乃「私としたことがこんな簡単なことに気が付けなかっただなんて…ごめんなさいね」

八幡「ちょっと待てよ…お前何言って……」

雪乃「確かに元妻と子供を見捨て出て行くなんて後ろめたいし肩身が狭いものね…」

雪乃「でも安心して良いわ、比企谷くん」

雪乃「その様な悩み事やしがらみは、私が全て解決してあげるもの」

735: 2014/01/13(月) 02:23:14.93 ID:NsLFOqbc0
八幡「待てよ…落ち着いてくれよ雪ノ下…!」

雪乃「心配はいらないわ」

雪乃「強盗殺人事件に見せ掛けて貰えるよう頼んであげるもの」

雪乃「勿論警察にも私の親族がいるのよ?あなたに煩わしい聴取が及ばぬよう取り計らって頂くわ」

八幡「やめろよ……やめろ!」

739: 2014/01/13(月) 02:31:55.57 ID:NsLFOqbc0
雪乃「あなたには申し訳ないけどここで暫く大人しくしていて貰うわ」

八幡「ふざけんな…!今すぐ俺を離せ!」

雪乃「…じゃあね比企谷くん」チュッ

八幡「……!」

ガチャッ バタン

八幡「おい待てよ!雪ノ下!おい!」

743: 2014/01/13(月) 02:40:37.99 ID:NsLFOqbc0
八幡「ちくしょう…どうやっても抜け出せねえ…」

八幡(あとはもう葉山に頼るしか…)

八幡(結衣……娘……無事でいてくれよ)

八幡「……まさかあの雪ノ下がここまで追い詰められるなんてな」

746: 2014/01/13(月) 02:47:19.37 ID:NsLFOqbc0
葉山「……という訳で」

葉山「雪ノ下さんの家でみたあの人影は比企谷くんで間違いないと思う」

葉山「彼は何らかの理由で監禁されているのではないか?もしそうなら彼を救い出さなければいけないよね」

三浦「絶対そうに決まってるじゃん!」

結衣「ゆきのん…どうしてこんなこと……」

結衣「……許せない」

750: 2014/01/13(月) 02:57:35.88 ID:NsLFOqbc0
葉山「由比ヶ浜さん、気持ちは理解出来るけど今は抑えて……」

葉山「まずは比企谷くんを助け出す方法を考えよう」

三浦「隼人が雪ノ下家を強制捜査したら良いんじゃないの?」

由比ヶ浜「…あ、そうか葉山くん警察官になったんだよね」

三浦「そうだよ、隼人はあーしの自慢の旦那だかんねー」

葉山「……残念ながらそれは無理だと思う」

751: 2014/01/13(月) 03:04:56.08 ID:NsLFOqbc0
三浦「え、どうしてよ?隼人」

葉山「……現段階では証拠が少なすぎる」

葉山「それに、警察関係者に彼女の親族が多すぎる。そもそも県議をも輩出した旧家に……僕の曖昧な証言一つじゃとても…」

結衣「そっか…そうだよね」

753: 2014/01/13(月) 03:11:44.15 ID:NsLFOqbc0
三浦「……あの女がここに来る可能性は?」

葉山「………」

葉山「そうか…確かにこれだけのアクションを起こす彼女だ」

葉山「由比ヶ浜さんに何らかの方法で口封じをする為に、協力者と共にここに訪ねて来てもおかしくはない…」

結衣「そんな…」

ピンポーン

755: 2014/01/13(月) 03:18:29.27 ID:NsLFOqbc0
一同「……!」

葉山「シッ…!静かに…!僕が様子を見てくる」ヒソヒソ

葉山「二人は娘さんと一緒に奥の部屋に隠れていてくれ……」

結衣「わ、わかった…」

三浦「隼人、気を付けてね……」

759: 2014/01/13(月) 03:25:20.16 ID:NsLFOqbc0
葉山(……?)

葉山(ドアスコープからは誰も見えない…)

葉山「あの、すみませんが、どちらさまですかー?」

戸塚「あ、あの……と、戸塚ですけど……八幡が…」ボソボソ

ガチャッ

葉山「ああ、すまない…戸塚くんか」

葉山「比企谷くんを心配して来てくれたのか…ひとまず中へ入ってよ」

761: 2014/01/13(月) 03:29:50.15 ID:NsLFOqbc0
葉山「由比ヶ浜さん、優美子、戸塚くんが来てくれたよ」

戸塚「丁度休みが取れて……そ、それで…八幡が行方不明っていうのは本当なの…?」

結衣「戸塚くん……忙しいのにわざわざありがとう……」

葉山「…状況は僕から説明しよう」

764: 2014/01/13(月) 03:38:07.26 ID:NsLFOqbc0
葉山「……という訳で今は比企谷くんを助け出す方法を考えているんだ」

戸塚「そんな…まさか雪ノ下さんが…」

葉山「僕も信じたくはないけどね…」

葉山「ところで戸塚くん、家の周囲に変わったことは無かったかい…?」

戸塚「え…?えーと…」

戸塚「そういえば、ワゴン車っていうのかな…黒くて大きな車が一台、近くに停めてあったけど…」

768: 2014/01/13(月) 03:44:15.87 ID:NsLFOqbc0
葉山「……窓からは見えないな」

戸塚「エンジンは掛けっぱなしだったから誰か乗っていたとは思うんだけど…」

葉山「わかった…僕が様子を見てくる」

結衣「そんな、私も行くよ!」

三浦「ちょっ、結衣!それは危ないって!」

葉山「そうだよ由比ヶ浜さん、ここは僕に任せてくれないか」

772: 2014/01/13(月) 03:48:24.32 ID:NsLFOqbc0
葉山「戸塚くん、僕が家を出たら鍵を締めてくれ」

戸塚「は、はい!」

葉山「それじゃあすぐに戻ってくるから…」

ガチャッ バタン

戸塚(葉山くん大丈夫かな……)カチッ

774: 2014/01/13(月) 03:58:37.39 ID:NsLFOqbc0
ブォオオン キキーッ

戸塚「は、葉山くん!?」ガチャッ

葉山「す…すまない…取り逃がしてしまった…」

三浦「ちょっ、隼人!?」

結衣「えっと、す、すぐに救急車呼ぶから!」ピポパ

葉山「右腕を当てられて転倒しただけだよ…大したことないから…」

葉山「それよりナンバーを覚えている…パトロール中のパトカーに連絡したい、右のポケットから携帯を出してくれ」

776: 2014/01/13(月) 04:08:50.61 ID:NsLFOqbc0
雪乃「邪魔が入ったわね……」

運転手「申し訳ございません」ブーン

頃し屋「ひとまずこの車を隠した方が良いと思うが」

運転手「迎えを手配して車は例のディーラーに隠します」

雪乃「そうね…あなたは別の方法を考えて頂戴」

頃し屋「わかりました」

運転手「しかし……人をはねるのはやはり気持ちの良いものではありませんな」ブーン

780: 2014/01/13(月) 04:17:43.38 ID:NsLFOqbc0
葉山「同僚に連絡は付いた、警ら中の警察官に無線を回してくれている」

葉山「捕まるのも時間の問題だろう」

三浦「隼人…無茶し過ぎだよぉ…」グスン

戸塚「もう救急車が来るよ!ここは僕に任せて二人は病院へ行って」

結衣「葉山くん…優美子…私のせいでごめんね…」

781: 2014/01/13(月) 04:25:48.58 ID:NsLFOqbc0
召使「……はいかしこまりました。その様に手配致します」ガチャッ

陽乃「あら、誰から電話?もしかして雪乃ちゃん?」

召使「え、ええ…迎えが欲しいと…」

陽乃「ふーん…」

陽乃「それ、行かなくていいわよ」

召使「え……?」

陽乃「行かなくていいから」

召使「かしこまりました…」

783: 2014/01/13(月) 04:29:25.45 ID:NsLFOqbc0
八幡(誰か来る…)

ガチャッ

陽乃「やっはろー!」

八幡「……いい加減にしてくださいよ」

八幡「今すぐここから…」

陽乃「雪乃ちゃんはもう帰って来ないわ」

八幡「…は?」

788: 2014/01/13(月) 04:36:56.85 ID:NsLFOqbc0
陽乃「さっきね、雪乃ちゃん達の乗っている車を追っていると、私の所にも連絡があったわ」

八幡「………」

陽乃「雪ノ下家に問題を持ち込むことは許されないの」

陽乃「雪乃ちゃんは帰って来られない」

八幡「………」

陽乃「あなたの鎖も解いてあげるわ」

790: 2014/01/13(月) 04:42:42.95 ID:NsLFOqbc0
八幡(やっと両手が自由に…)ガチャッ

八幡「俺は帰っても良いんですか」

陽乃「ええ、もちろんよ」

陽乃「ただし…今回のことは口外しないでね」

八幡「………」

八幡「……あの、雪ノ下はどうなるんですか…?」

陽乃「…聞きたいの?」

792: 2014/01/13(月) 04:58:24.12 ID:NsLFOqbc0
八幡「……友達…ですから」

陽乃「友達ねえ……最後まで雪乃ちゃんは選ばれないのね…」

陽乃「まあいいわ…あなたに送迎を付けてあげる」

陽乃「自分の目で確かめて来なさい」

八幡「……はい」

陽乃「……あなたは見捨てたのよ」

八幡「………」

794: 2014/01/13(月) 05:05:43.82 ID:NsLFOqbc0
雪乃「どうしてパトカーに追われているの…?」

運転手「……わかり兼ねます」

頃し屋「捕まるのはともかく、車内を見られるのはまずくないか」

雪乃「とにかく家に帰りたいわ!私は比企谷くんに会いたいのよ」

運転手「………」

運転手「赤信号です…雪乃様どのように……」

雪乃「突っ切りなさい」

運転手「かしこまりました」

796: 2014/01/13(月) 05:14:01.26 ID:NsLFOqbc0
運転手(南無三…!)

頃し屋「バカやめ…」

ガッシャーン グシャー

雪乃「きゃああああああ」

頃し屋「 」

雪乃「嫌よ!こんな所で氏にたくないわ!」ガチャ

運転手「雪乃様……車外は…」

雪乃「比企谷待っていてね…いま…」

バンッ

雪乃「いく……」グチャ

797: 2014/01/13(月) 05:27:56.34 ID:NsLFOqbc0
結衣(家に帰ったヒッキーは憔悴しきっていた)

結衣(私達は翌朝のニュースで事の顛末を知り)

結衣(葉山くんのお見舞いに行った翌日)

結衣(ヒッキーは失踪した)

結衣(私達の青春ラブコメディはどこから間違っていたんだろう)

終わり

引用元: 八幡「…もしかして雪ノ下か?10年ぶりくらいか?」