2: 2013/01/15(火) 01:40:06.37 ID:UcvcglbS0
後輩「お願いします!」

男「・・・俺に言ってるんだよな?」

後輩「はい!お願いします!」

男「えーっと、君は一年下だよね」

後輩「はい!」

男「俺は二年生だよね」

後輩「そうですね!」

男「君のクラスは四階、ここは三階なんだが」

後輩「知ってます!」

男「うん、俺もわかってるんだ」(元気だなぁこの子)

男「ここは二年のクラスの奥なわけで」

男友「もてる男はつらいねぇ!」

男「ついでに言えばこいつも居たわけだ」

男友「ついでかよ」

男「俺以外にもたくさん居たわけだが」

後輩「駄目でしたか・・・?」

男 (あ、かわいい)「そうだな・・・まず何部なんだ?」

後輩「水泳部です!」

男「水泳か・・・」

男友「お前泳げたっけ?」

男「まぁそれなりには・・・」

後輩「でしたら!」

男「ちょ、ちょっと待って、少し時間を」

男「部活入るんなら色々と考えたい」

後輩「入ってくれるんですね!」

男「あれ、俺の言ってること聞いてる?」

男友「まぁいいじゃないか、お前も家に帰ったら暇してるんだろ?」

男「まぁな」

3: 2013/01/15(火) 01:40:53.28 ID:UcvcglbS0
男「よくよく考えたら俺の質問に答えてもらってなかった」

男友「細かいことは気にすんなよ」

男「あの状況から気にしないのはおかしいだろ」

男友「お前はさぁ~頭硬いんだよ」

男「むぅ・・・」

男友「そんなことより昼飯!買いに行こうぜ!」

男「まぁそれもそうだな、行くか」

4: 2013/01/15(火) 01:41:36.69 ID:UcvcglbS0

後輩「あ!先輩!」

男「ん、あぁ・・・」

男友「おっす」

後輩「先輩方も購買でパンですか?」

男友「なんだ?一緒に食うか?」ニヤニヤ

後輩「えっ!いいんですか!」

男「乗り気なのかよ」

後輩「あーでも今日は友達と食べる約束してるんで!」

男「まぁその手に持ってる量的にそうだろうなとは思った」

男友「さてはジャンケンにでも負けたか」

後輩「ジャンケン?これは私の分ですよ?」

男「」

後輩「・・・ハッ!あげませんよ!?」ササッ

男「ちがうわい!」

男友「むっ、恵んでもらおうと思ったのに」

男「お前はもらう気なのかよ」

後輩「では先輩!失礼します!」

男「おう、じゃあな」

男友「その量だと転んだら大変だぞー、やっぱり俺が一つもらってやろうかー?」

後輩「あげませーん」タタタッ

男「元気だなあいつ」

男友「あのバランス・・・相当運動神経もいいと見た」

男「パン両手に抱えて走ってるだけでわかるのかよ・・・」

男「ていうか袋もらえよな」ハァ

5: 2013/01/15(火) 01:42:52.96 ID:UcvcglbS0
男「しまった」

男友「どうした、彼女との約束忘れてたとか?」

男「彼女いねーよくそぅ、嫌味か」

男友「俺の彼女は嫌味ったらしいけどな」

男「聞いてねーよ、部活のことだ」

男友「結局行く気になったのか!えらいぞー」ナデナデ

男「やめろ気持ち悪い!入部するにもまだ入部届け出してないし」

男「そもそも何処で練習とかやってるんだろう」

男友「もう練習に出るつもりなのか」

男「あの後輩と顧問の先生くらいには挨拶しないとさ」

男友「律儀なやつだな~」

男「ほっとけ」

後輩「先輩!」ガラッ

男「うわっ」ビクッ

後輩「あっすいません、驚かせたみたいですね」

男「それは今クラスに残っている全員に言ったほうがいいぞ」

後輩「それはそうと先輩!」

男「はいはい」

後輩「部活!どうするんですか!」

男「あぁ、まぁ入ることに決めたよ」

後輩「ホントですか!!やったー!」

男「まぁ入部届けは明日出すとして、今部活動は?」

後輩「えっ、あー・・・えっとですねー」

男「?」

男友「今やってないとか?」

後輩「いえ!そんなことは無いです!」

後輩「無いんですが・・・」

男「わけありか」

後輩「そうそれです!わけありです!」

男「まぁ今日は用事もあるし行けないんだが、顧問の先生には会っておきたい」

後輩「でしたら職員室に行きましょう!」

男「え、部活動してるところじゃないの、プールとか」

後輩「職員室に居るんです!ささ!いきましょう!」

男「うおぉっ!?ま、まて荷物が!服を引っ張るな!」

男友「あとで荷物持ってってやるよー、お達者で~」

11: 2013/01/15(火) 16:39:42.32 ID:UcvcglbS0
顧問「あ、やっときた」

後輩「連れて来ましたー!」

男「つ、連れて来た?」ゼーハー

顧問「はい、よく来てくれました」

男「え、あぁまぁ、後輩に頼まれまして・・・」

男「熱意に負けました」

後輩「勝ちました!」

顧問「はいはい、でもまだ部活動は出来ないわ」

男「え?」

後輩「はい!あと一人ですね!」

男「え、ちょ」

顧問「・・・もしかして説明全然受けてない?」

男「水泳部ということは聞きましたが」

顧問「それ以外は?」

男「全く」

顧問「」ジロリ

後輩「?」ニコニコ

顧問「ハァ・・・この子おっちょこちょいだから・・・ごめんね?」

男「あと一人ということは俺と後輩だけですか」

顧問「三年が抜けて二年は元から居なかったのよ」

男「説明が欲しかったなー(泣)」

後輩「え、えへへ」

顧問「まぁそういうわけなの、部活動はまだ行えないわ」

顧問「それでも入部でいいのね?」

男「まぁ・・・目線がすごいですし」

後輩「」ジィー

男「入部します、よろしくお願いします」

顧問「わかりました、入部届けは明日でいいからねー」

顧問「後輩の面倒、見てやってね」

男「あー・・・、わかりました」

後輩「よろしくお願いしますね!先輩!」

12: 2013/01/15(火) 16:41:01.60 ID:UcvcglbS0
男友「おーい、荷物持って来たぞー」

男「よし、あいつを部活に入れよう」ダッ

後輩「手伝います!」ダッ

男友「な、なんだ!?逃げたほうがいい雰囲気かこれ!?」

男「水泳部入部お願いしまーす!」ドゴッ

後輩「おねがいしまーす!」ペシッ

男友「ゴフッ・・・、男・・・せめて加減してくれ」

男「走った勢いのまま殴ってしまった、スマン」

男友「んで・・・、なんで俺なんだよ」

後輩「入部お願いしまーす!」

男友「いや、お願いしまーす!じゃなくて」

男「入部してくれるんですか!ありがとうございます!」

男友「聞けよ!俺の話!」

13: 2013/01/15(火) 16:43:39.42 ID:UcvcglbS0
男「・・・と、半ば強引に入部させたわけだが」

後輩「これで部活できますね!」

顧問「男友はそれでいいの?」

男友「視線がやばいんでもうそれでいいです」

男「」ジィー

後輩「」ジィー

男友「でも俺家の手伝いとかあるからあまり行けないんスけど」

顧問「それで構わないわ、でも来られるときは来て頂戴ね」

後輩「やったぁー!」

男「よかったな」

男友「よく言うぜ・・・」

14: 2013/01/15(火) 16:46:11.05 ID:UcvcglbS0
後輩「先輩!」ガラッ

男「静かに入れないのかお前!」

男友「朝から元気だなぁ」

男「というか朝早いんだな、俺たちは時計を見間違えて早めに来ただけなのに」

男友「わるいわるい」ペコ

男「気にしてないさ、後輩はいつもこの時間なのか?」

後輩「はい!朝練してます!」

男「そうだったのか、昨日言ってもらえれば行ったのに」

男友「そういえば何も知らないよな俺ら」

男「後輩の名前も教えてもらってないな」

後輩「ああっ!そうでした!」

後輩「私は後輩っていいます!」

男「俺は男、こいつは男友な」

男友「部活仲間、楽しくやろうや」

後輩「はい!ところで男友さんは泳ぎのほうは?」

男友「・・・」

男「そういえば泳ぐのヘタクソだったなお前」

男友「うるせーやい!あの時わけわかんなくて泳げないの忘れてたんだよ!」

後輩「大丈夫ですよ!練習すれば泳げるようになります!」

男「そういえば後輩は?」

後輩「泳げません!」

男「」

男友「」

後輩「どうかしましたか?」

男「誘ってきた本人が泳げないなんて・・・」

男友「思わないよな・・・」

後輩「でも今日からプールが使えるんですよ!」

男「今日は特訓だな、お前は?」

男友「今日は大丈夫そうだな、親から連絡ない限り」

男「彼女からは?」

後輩「彼女居るんですか!?」

男友「なんだよその驚き方は、失礼だな」

男友「彼女からは応援メールもらったよ」

男「コノヤロウ」

後輩「では放課後またきますねー!」ダッ

男「台風だなまったく」

男友「あの子かわいいけど、お前気はあるのか?」

男「唐突だな、でも水着姿は気になってたりする」

男友「彼氏がいるのか動かを先に考えないあたり、お前らしいというか・・・」

男「ほっとけ」

19: 2013/01/15(火) 22:58:28.87 ID:UcvcglbS0
後輩「先輩!」ガラッ

男「ドアに優しく接してあげて!」

男友「俺らのクラスまだHR中だからあとでなー」

後輩「えっ、あっ」///

後輩「し、失礼しました」ガラッ

 起立! 礼!

先生「みんな気をつけて帰ってください、さようなら」

男「さて、行くか」

男友「おうよ!待たせちゃ悪いしな」

20: 2013/01/15(火) 22:59:34.61 ID:UcvcglbS0
後輩「あっ!先輩!」

男「おう」

男友「これからは気をつけて教室に入るようにな」

後輩「あぅ・・・」カァ///

男 (かわいい)

男「部活動は何処でするんだ?」

後輩「こっちです!ついてきてください!」

男「場所は教えないんだな」

21: 2013/01/15(火) 23:00:47.41 ID:UcvcglbS0
後輩「ここです!」

男「学校の外周を走る感じか・・・」

男友「もやしっ子には辛いぜ・・・」

顧問「でもその前に着替えて頂戴ね」

男「どこで着替えれば?」

顧問「部室があるからそこを使って」

後輩「わかりました!」

男友「今更だが泳ぐんじゃないんだな」

22: 2013/01/15(火) 23:01:41.34 ID:UcvcglbS0
男「さて着替えたわけだが」

男友「夏場じゃないだけましか・・・」

後輩「でもこれからずーっとシーズンまで泳げないですよ?」

男「うそん」

後輩「冗談ですよ、冬場でも泳げますよ!」

男友「温水プールって偉大だよな」

男「泳ぐのも疲れるっちゃ疲れるんだがな」

男「・・・なぁ二人とも」

男友「なんだ?」

後輩「はい?」

男「疲れるの早くない?」

顧問「まだ二周目よ、今日の目標は八周なんだから」

男「まぁ八周目くらいには俺も疲れてるだろうけど・・・」

後輩「先輩早いです!」

男「元気な割にはバテてるんだな!」

23: 2013/01/15(火) 23:05:45.82 ID:UcvcglbS0
男「終わったー」ゼーハー

顧問「お疲れ様」

顧問「そこー!あるかなーい!走れー!」

男友「もやしっ子には辛い」

男「後二周だ、がんばれ」

後輩「せ、先輩ー、私はー?」

男「数えてないのかよ・・・後三周だろう」

後輩「うー・・・」

顧問「しっかりしてくれてて助かるわ」

男「そういえば何で俺を部活に誘ったんでしょうかね」

顧問「知り合いじゃないの?」

男「いえ、初対面で部活に入ってって言われて」

顧問「私はわからないわね、後輩に聞いて頂戴」

男「そうします」

男友「きついー、氏ぬー」

男「ラスト一周だ」

男友「ぐわー」

24: 2013/01/15(火) 23:07:19.13 ID:UcvcglbS0
男「お疲れ様」

男友「先に休んでるぜー」

後輩「」ゼーハー

顧問「次は部室に戻って腕立て・腹筋・背筋50回2セットね」

男「少し加減してます?」

顧問「男以外の二人に合わせてるわ」

男友「これで加減してるのかよー!」

後輩「つ、辛い」

男「お前からその言葉が出るとは思わなかった」

男「まぁ、・・・これかお前の水筒」

後輩「あ、ありがとうございます」

男 (運動神経いいとか言ってたやつもいたんだがなぁ)

男友「へっきし!」

25: 2013/01/15(火) 23:08:50.99 ID:UcvcglbS0
男「部活初日終了だな」

後輩「部活・・・なかなかに手強い!」

顧問「だから加減してるって」

男友「明日は家の手伝いいれてるから部活に出れないです」

顧問「はいわかりました、ちょっと嬉しそうね?」

男友「いえいえそんなことは、手伝いも大変なんスよ?」

男「寿司屋の手伝いってどんなんだっけ?」

男友「簡単なものから難しいものまで~」

男「いやそんなんじゃなくてさ」

後輩「お寿司屋さんだったんですか」

男友「・・・ちょっと元気ない?」

後輩「疲れてるんです!」

男「元気に言うな!」

男友「板前修業してるんだよ」

顧問「今度行こうかしら・・・」

男友「割と安い方っスから、財布の心配はしないでいいですよ」

顧問「・・・まぁ気が向いたらね」

男「美味いよな、お前んちの寿司」

後輩「行ったんですか!?」

男「男友が握ったの食べさせてもらった」

男友「照れるぜ、でもまだまだらしいけどな」

男友「もっと上手く握れるようになったら彼女に食べてもらおうと思ってる」

男「かっこいいねぇ」

後輩「カッコイイです!」

顧問「かっこいいじゃない」

男友「からかってます?いや、からかってるよな!」

26: 2013/01/15(火) 23:13:11.21 ID:UcvcglbS0
男「じゃあまた明日なー」

男友「おう、お疲れー」

男「あれ、後輩は帰り道こっちなのか」

後輩「はい、先輩も?」

男「一緒に帰るか、そっちがいいならだが」

後輩「いいです!ささ、帰りましょう!」

男「俺は偉い人でもなんでもないんだがなぁ・・・」

男「そういえば聞きたいことがあったんだが」

後輩「プ、プライベートなことですか」

男「いや違う、何で俺を部活に誘ったのかだけど」

後輩「あぁそれは三年の先輩から聞きました」

男「三年の・・・男先輩か?」

後輩「そう!そうです!もしも部員が誰もいなくなったら先輩を誘えって」

男「まぁ男先輩にはよくしてもらってたけど、部活には入らなかったんだよな」

後輩「何か理由があったのでしょう」

男「何を悟ったんだ、そして理由は特に無かったよ」

後輩「まぁ男先輩に教えてもらったんですよ」

男「うん、よくわかった」

後輩「・・・あ、私はこっちですが先輩は?」

男「逆方向だ、送っていこうか?」

後輩「大丈夫です、もうすぐそこですから」

後輩「先輩は・・・この方角だと駅ですか?」

男「俺の家もすぐそこだ、ホラあれ」

後輩「ほんとにそこですね」

男「まぁな、気をつけて帰れよ」

後輩「はい!では!」

男「おう、また明日ー」

30: 2013/01/16(水) 02:02:42.25 ID:OLnOOc250
 ピンポーン

男母「男-玄関見てきてー」

男「あいよー」

男「誰ですかー」ガチャ

後輩「おはようございます!」ニコニコ

男「」

後輩「もう準備できてますか?」

男「・・・そういえば朝練あるんだっけか」

後輩「はい!」

男母「お客さん?あら、男の友達?」

後輩「はい!同じ部活の後輩といいます!」

男母「朝から元気ねぇ」

男「ちょっと待ってろ、すぐ朝飯食べてくる」タッタッタ・・・

男「あぁ後男友にメール」ドタバタ

31: 2013/01/16(水) 02:04:38.07 ID:OLnOOc250
男「悪いな待たせて」

後輩「いえ!待ってません!」

男「じゃあ行こうか」

男母「ねぇ男、彼女なの?」ニヤニヤ

男「母さん、怒るよ?」

男母「きゃ、こわーい」ニヤニヤ

後輩「先輩ー?」

男「遠っ!?何処まで行ってんだあいつ」

男「いってきまーす!」

32: 2013/01/16(水) 02:06:24.41 ID:OLnOOc250
男「そういえば部が活動する前から朝練してたよな?」

後輩「朝練もとい自主練です!」

男「ちなみにそのときも昨日みたいにバテバテになるまでやったのか?」

後輩「いえ、水に浮けるようになるまでがんばってます!」

男「」

33: 2013/01/16(水) 02:07:32.71 ID:OLnOOc250
男「準備運動できたかー?」

後輩「バッチリです!」

男(水着姿かわいい)

男「じゃあ、水に浮くところからだっけ・・・」

後輩「はい!よろしくお願いします!」

男「よっ」チャプ

後輩「はっ!」ザパーン

男「飛び込むな!」

後輩「ゴーグルしてなかった・・・目が痛い」

男「アホか」(かわいい)

男「じゃあ手を持つから浮かべるようがんばってくれ」

後輩「はい!」

後輩「」ブクブク

男 (腰が曲がってる・・・) 

後輩「・・・っぷはぁ!どうですか!」

男「いや沈んでたろ、どうもこうも」

後輩「くぅ・・・!」

男「腰が曲がって足から沈んでるんだ」

男「腰を曲げずにもう一回やってみよう」

後輩「はい!」

後輩「」プカー

男「よし、出来てる出来てる」

男「これなら手を離しても・・・」パッ

後輩「!?」

後輩「」プカー

後輩「ぷはっ!先輩!」

男「良かったな、この調子だ」

後輩「はい!」

男「でも朝練はここまでにしようか、時間が無いし」

後輩「はい!わかりました!」

34: 2013/01/16(水) 02:08:33.08 ID:OLnOOc250
男友「おっ来たか」

男「おう、板前修業お疲れさん」

男友「そっちも部活だろ?水着、どうだった?」

男「む、・・・まぁかわいかった、な」

男「でも水に浮かぶところから始まるとは思わなかった」

男友「俺は浮かべるぜ!」ドヤァ

男「でも泳げないだろ?」

男友「それを言うなよ」

男友「まぁ放課後もがんばれよな」

男「お互いにな」

男友「まぁ朝から放課後の話なんて気が早えぇよ」

35: 2013/01/16(水) 02:09:58.02 ID:OLnOOc250
後輩「先輩!」ガラッ

男「もうそろそろ学習しろ!」

男友「まだ放課後じゃないけどどうした」

後輩「部員集めにしましょう!」

男「唐突だな、今からか?」

後輩「はい!」

男友「昼飯まだなんだよな」

男「部員は足りているんじゃないのか?」

後輩「たくさんいたほうがいいです!きっと!」

男「きっと、てお前・・・」

男友「でも三人は確かに少ない気もするけどな」

男「まぁ実際少ないよな、でも今からとなるとなぁ・・・」

後輩「昼休みぐらいしか大きく動けないんですよ・・・」

男「時間の問題か・・・ん?」

男「そういえば水泳部は部活のポスターとか貼ってないよな?」

後輩「そうでしたっけ?」

男友「お前が忘れてどうする、でもまぁ貼ってなかった気がするな」

男「ポスターくらいなら昼飯食いながらでも作れるだろ」

後輩「先輩冴えてますね」

男「うん、まぁ、とりあえず昼飯買いに行こう」

男(普通気づくよなぁ)

36: 2013/01/16(水) 02:10:59.24 ID:OLnOOc250
男「さて、こんなもんかな」

男友「相変わらず絵下手だよな」

男「うるせぇ」

後輩「でも私より上手いじゃないですか」

男友「どっちも変わらねぇな」

男「コイツに悔しい思いをするなんて・・・」

後輩「なんて・・・」

男友「傷つくわー」

男「まぁ、あとはこれを生徒会に持って行って許可もらえばいいか」

後輩「何の許可です?」

男「貼っていいかどうかの許可だろうが、多分良いと思うけど」

男友「まぁそれはお前らに頼むわ」

後輩「任せてください!では先輩方、失礼します!」ダッ

男「おう、また放課後ー」

37: 2013/01/16(水) 02:12:10.16 ID:OLnOOc250
後輩「」チラッ

男「・・・」

男友「・・・」

先生「」HRなう

先生「えーではクラス委員よろしくお願いします」

 起立! 礼!

先生「皆さん気をつけて帰ってくださいねー」

後輩「先輩!」ガラッ

男「早い!そして静かに開けろ!」

男友「見計らってたなアイツ」

後輩「いきましょう!」

男友「じゃあがんばってこいよ」ポンッ

男「そっちもな」

38: 2013/01/16(水) 02:13:21.60 ID:OLnOOc250
顧問「なぁ」

男「はい?」

顧問「どうしてお前一人なんだ?」

男「あぁ、後輩はポスターを生徒会にもって行ってます」

顧問「ポスター?」

男「水泳部のポスターです、貼ってなかったようなので」

男「許可もらえたらついでに貼ってくるとも言ってました」

顧問「男って絵がかけるの?、美術の点数すごく低かったのに」

男「ほっといてください、男友が描いてくれました」

顧問「男友か、手先器用だものね」

後輩「お待たせしましたー!」タッタッタッタッ

顧問「じゃあ部室に行きましょうか」

男「今日のメニューは?」

顧問「泳げるようになりましょう」

後輩「ですよね!」

男「元気いっぱいに言うな!」

39: 2013/01/16(水) 02:15:19.30 ID:OLnOOc250
顧問「えーとじゃあ浮いてみて」

後輩「ふっふっふ、見てて下さい!」

顧問「あたりまえでしょ、見てないと指導できないじゃない」

男「」プカー

後輩「」プカー

顧問「・・・男はともかく後輩が浮ける様になってるとは」

後輩「先輩に教えてもらいました!」

男「ちょっと教えただけですがね」

顧問「じゃあ泳いでみよう、男はどれくらい泳げる?」

男「クロールで200mはさくっといけます」

後輩「すごい!そんなに深く!」

男「ちがう!距離だ!」

顧問「それなりというか割と泳げるんだな」

後輩「私も犬掻きなら!5mいけます!」

顧問「5mは泳いだって言わないでしょ、少し見てあげるわ」

顧問「男はアップ始めて、25m4本」

男「はい!」

40: 2013/01/16(水) 02:16:40.07 ID:OLnOOc250
男「今日のメニューは終わりですか?」

顧問「今日はこれまでだけど、まだ余裕な感じ?」

男「まだ少し余裕はありますね」

後輩「」ブクブク

男「沈むな、氏ぬぞ」

後輩「だってー、私も先輩みたいに泳ぎたいですー」

男「練習あるのみだな」

顧問「過去に水泳経験あるのか?」

後輩「無いです!」

顧問「お前じゃない、男のほうね」

男「小学生のときから水泳は得意でしたよ、中学は水泳部にも補欠レベルですが入ってました」

顧問「運動神経はいいんだな」

男「それほどでもないですよ、走るの遅いですし」

顧問「まぁとりあえず今日は上がっていいわー」

男「はーい」ザパァ

後輩「ん、しょ」ザプン

男「手、貸してやるよ、ほれ」

後輩「かたじけない」

男「いつの時代の人だよ、っよっと」ザパァ

後輩「ふー、助かりました」

男「またクタクタだな」

後輩「泳ぐのは大変ですー」

男「でも泳げるようにはなったんだろ?」

後輩「はい15mに伸びました!」

男「そ、そうか」

44: 2013/01/16(水) 18:14:00.59 ID:OLnOOc250
顧問「さて、今日も練習始めるぞー」

後輩「結局全然きませんね、入部部員!」

男「元気に言わんでよろしい」

男友「まぁいいじゃねぇのさ」

男「困ったことは無いけどやっぱり他の部を見てるとなー」

後輩「三人は最低人数ですからね」

顧問「はいはい、喋ってないで、早くプールに入れ」

後輩「男友先輩、今日は負けませんよ」

男友「俺だって先輩だからな、まだ負けられない」

男「25m泳げるようになってからずっと勝負してるな」

顧問「まぁ楽しく出来るほうが良いでしょ」

男「まぁそうですね」

男「でもなんで俺は先輩とだけ呼ばれるんだろうか」

後輩「男友先輩は男友ですけど、先輩は先輩なんです!」

男友「わけがわからん」

男「同意見だが、まぁいいか」

後輩「いつかは先輩を越えます!」

男「ずいぶん先の話だな」

後輩「な、なにおぅ!じゃあ勝負です!」

男「・・・いいのか?」

後輩「私負けません!」

顧問「意気込むのも良いが準備運動からね」

45: 2013/01/16(水) 18:15:33.29 ID:OLnOOc250
男「まぁ勝ったけども」

男友「二番だ」

後輩「あうぅ・・・」

男友「まだまだじゃのう、ホッホッホ」

男「何歳だよお前」

男友「同い年だよ!」

男「知ってるよ!」

後輩「先輩!」

男「な、なんだ急に改まって」

後輩「私の特訓に付き合ってください!」

男「え、お、おう」

男友「あ、ずりぃぞ!」

後輩「早い者勝ちですよフフフ」

男「別に二人でもいいんだが」

男友「でも俺は部活後は忙しいからなー(棒)」

男「え、そうなん」

後輩「これで男友先輩には負けませんよ」ニヤリ

男友「まぁ二人で特訓がんばれよ」

46: 2013/01/16(水) 18:17:04.90 ID:OLnOOc250
顧問「あの二人くっつけようとしてるでしょ」

男友「あ、わかります?」

顧問「わかるもなにも露骨過ぎよ」

男友「え、マジすか・・・完璧だと思ったのに」

顧問「」

男友「あの二人、なかなかだと思いません?」

顧問「私もそう思うわ、二人を見てるとなんか和む」

男友「むしろ何で今付き合ってないんでしょうねぇ」

顧問「後輩には彼氏いるのかしら」

男友「わからないですね、でも男はいないですよ」

後輩「二人で何を話しているんです?」

男友「いやーなんでもないよー(棒)」

後輩「?、そうですか」

男友「では俺は先に帰りますよ」

男「なーあ男友ー」

男友「なんだ」

男「そういえばだけどお前彼女とは上手くいってんのかー?」

男友「なぬっ!?」ビクッ

男友「・・・ん?あ、・・・あぁー、なんだ俺の彼女のことか」ホッ

男「なんだー?うまくいってないのかー?」

男友「んなわけないだろー!彼女のこと第一で人生動いてるよ!」

男「そうかー、悪いな急にこんなこと聞いてー」

男「後輩も水分補給終わったらもどってこいよー」

後輩「はいー!わかってますー!」

顧問「変なところ鋭いわね、的は外れてるけど」

顧問「・・・男友は動揺しすぎね、演劇とか向いてなさそう」

男友「ほっといてくださいよ!」

47: 2013/01/16(水) 18:18:04.58 ID:OLnOOc250
男「さて、特訓とやらに移るわけだが」

後輩「はい!よろしくお願いします!」

男「水泳の特訓なのはわかるんだが、・・・どう指導したらいい?」

後輩「えっ・・・、ふ、普通に?」

男「疑問形で返すなよ、んー・・・」

男「男友に勝ちたいわけだよな、ということは速く泳ぎたいわけだ」

後輩「後ちょっとのところで追い抜かれるんですよ・・・」

男「じゃあ体力が足りないのと、力のペース配分か・・・?」

男「勝負のときは全力で泳いでるんだよな?」

後輩「当たり前じゃないですか!勝負ですよ!?」

男「じゃあ今から全力で泳げるか?」

後輩「もちろんです」ムフー

48: 2013/01/16(水) 18:20:12.09 ID:OLnOOc250
後輩「」ザパッ、ザパッ

男「・・・」

後輩「」ザパッ、パシャン!

後輩「ぷはっ!ど、どうですか・・・」

男「思ったとおりの動きしててびっくりしたわ」

後輩「マジですか!」

男「そこ!喜ばない!えーっとだな・・・」

男「まず最初から力みすぎ、そんで後のほうが少しバテてる」

男「均等に力配分するように心がけてみ?」

後輩「なるほど・・・」

男「後苦しいのはわかるが息継ぎしすぎだな、息継ぎもペース配分考えてやってみろ」

後輩「やっぱり先輩は頼りになりますね!」

男「恥ずかしいからやめてくれ、というか話聞いてたか?」

後輩「もちろんです!」

男「でも今日は遅いから、実践は明日だな」

後輩「明日は学校お休みですよ?」

男「あ、そういや週末だったな」

男「最近妙に時間が経つのが早いんだよな、なんでだ」

後輩「私もですよ!やっぱ部活楽しいからじゃないですか?」

男「そうなの・・・かな?」

男「まぁ、それでいいや」

49: 2013/01/16(水) 18:21:37.10 ID:OLnOOc250
後輩「今日も一緒に帰りましょう!先輩!」

男「あぁ、それは構わないんだが・・・」

後輩「どうかしましたか?」

男「最近、お前と帰ってると視線を感じる」

後輩「そうですか?」

男「間違いない、なぜか後輩といるときだけ視線を感じるんだよな・・・」

後輩「私は気にしたこと無いからわかんないですね」

男「まぁ気のせいだと思うし、確信が持ててもこっちからは何も出来ないんだよな・・・」

後輩「そうですねー」

後輩「水泳部って珍しいんですかね?」

男「そんなことは無いと思うけどな」

男「男先輩いたときは水泳部員たくさんいたろ?」

後輩「はい!でも男先輩以外は名前も知りませんがね」

男「そういや男先輩の紹介で俺は入部させられたわけだが」

後輩「その言い方だと入部が嫌だったみたいじゃないですか」

男「実際驚いたけどな、嫌ってほどじゃなかったが」

男「んで話を戻すけど、男先輩から俺の話だけ聞いたんだよな?」

後輩「はい、そうですけど」

男「よくその話だけで俺が男先輩が話してた奴だとわかったな」

後輩「えっ、そそそれは・・・」キョドキョド

男「なんでキョドってんの」

後輩「なんでもないですよ!」アタフタ

男「んー、男先輩の説明がよっぽどわかりやすかったのか・・・?」

後輩「そ、そうです!先輩並みに説明が上手いんです!」

男「まぁ俺と比べられても困るけどな」

後輩「とにかく良いじゃないですか!こうして水泳部活動出来てるわけですし!」

男「そう、だな」(なんか丸め込まれたなぁ)

53: 2013/01/17(木) 01:24:58.84 ID:UyRxyMV10
男「はーい、今でまーす」

後輩「おはようございます!」ニコニコ

男「・・・なにこれ、デジャヴ?」

後輩「今日時間ありますか?」

男「んー・・・?今日はなにもなかったかな」

男「どうかしたのか?」

後輩「出かけましょう!」

男「」

後輩「?、だから出かけましょうって!」

男「いや聞こえてるよ、でも急だな」

後輩「私も暇だし、どうせならと思って!」

男「普通は同級生の友達の家に行くと思うけどなー俺は」

後輩「いいから行きましょう!・・・あれ」

後輩「先輩それパジャマですか」

男「あっ、悪いなこんな格好で」

男「まさかお前が来るとは思ってなかったもんで」

後輩「だらしないですねー、ちゃんとしないと!」

男「お前に言われると本気で悲しくなるわ」

男「・・・とりあえず外寒いだろうから、玄関で待っててくれ」

男「俺は着替えと朝飯と出かける準備をしてくる」

後輩「慌しいですね、そういうものは前日にしておくべきですよ」

男「誰かさんが急に来るからだろーが!」

54: 2013/01/17(木) 01:27:34.54 ID:UyRxyMV10
男母「あら男、今日は早いのねー」

男「いつもこんなもんだろ」

男母「でも休みの日は朝ご飯食べに来るの遅いじゃない」

男「まぁそうか・・・そういえばあいつメシ食べてんのかな?」

男母「あいつって?」

男「今俺が勝手に玄関で待たせてるんだけど、この前朝早くに来た・・・」

男母「あぁ!あのかわいい子ね!覚えてるわぁ~」

男母「でも玄関で待たせちゃ駄目じゃないの!こっち連れてくるわねー」

男「俺は構わんのだが、部屋散らかってる・・・」

男母「あら!いきなり自分の部屋に連れ込む気ー?」

男「俺の部屋のほうがリビングより片付いてるわ!」

55: 2013/01/17(木) 01:29:06.42 ID:UyRxyMV10
後輩「お、お邪魔しまーす」キョロキョロ

男「ごめんな、汚い部屋で」

後輩「いえ!私の部屋よりきれいです!」

男「・・・お前の部屋、大丈夫か?」

後輩「あんまり答えたくないです・・・」

男母「一緒に出かけるんだって~?いいわね~」

男「あんまり変なこと言うなよ、ハァ」

後輩「・・・」

男「気を悪くしたなら俺から母さんに言っとくよ」

後輩「い、いえそんな!」

後輩「・・・ん?これは」

男「あぁそれは水泳部のプール掃除手伝った時のだな」

男母「男先輩のことよく話してたわよね~」

後輩「そうなんですか?」

男「まぁな、年上の先輩に知り合いがいるってのはなんかうれしいだろ?」

後輩「え!?えぇ、はい」

男「後輩からしたら俺がそれに当たるのか」

後輩「はい・・・、うれしいですよ・・・?」

男「疑問系なのがやや気になるが、よしとしよう」

男「ごちそうさまー」

男母「片付けは良いから、早く行ってきなさいな」ニマニマ

男「ついでにリビングも掃除して欲しいなーなんて」

男母「・・・」

男「なんで黙るんだよ」

56: 2013/01/17(木) 01:30:25.34 ID:UyRxyMV10
男「で、外に出たのはいいんだが」

後輩「~♪」

男「どこ行くんだ?」

後輩「~♪」ルンルン

男「・・・?」

後輩「・・・え!?あぁはい、・・・えーっと」

男「もしかして決めてない?」

後輩「そ、そんなことは」

男「ほんとかぁ?」

後輩「うぅ、じゃあこっちいきましょう!」

男「うおぉっ!?」

男「ま、まて急に、急に引っ張るなって!」

57: 2013/01/17(木) 01:32:10.59 ID:UyRxyMV10
男「んでまぁ、無難なところに落ち着いたな」

後輩「良いじゃないですかお昼時ですし、でも疲れましたねー」

男「行き先決めてなかったんだもん、そりゃ歩きっぱなしになるわ」

後輩「ぐっ・・・、き、決めてましたよ!」アセアセ

男「そんなに意地張るなよ、なんか買ってきてやるからさ」

後輩「え、いやそれは」

男「先輩だからな、頼ってくれよ」ニッ

後輩「・・・では一緒に並びましょう」

男「おう」

58: 2013/01/17(木) 01:33:15.69 ID:UyRxyMV10
男「・・・」

後輩「おいしかったー!」マンプク

男「お前ってやっぱ結構食うのな」

男 (俺の倍は食ってたな・・・)

後輩「食べないと元気でないですから!」

後輩「さて次は何処に行きましょうか・・・」

男「そこらへんほっつき歩いてもいいんだが、行きたいとこあるなら優先するよ」

後輩「では、とりあえずぶらぶらしましょう」

男「了解」

59: 2013/01/17(木) 01:35:39.60 ID:UyRxyMV10
男「公園か、ちょっと休んでいくか」

後輩「はーい!」

男「食べた後だとやっぱり動きたくないなー」

後輩「ですねー」

男「・・・そういえばだが」

後輩「はい?」

男「私服なんだよな、後輩」

後輩「は、はいっ!」ビクッ

男「かわいらしいな」

後輩「へっ!?」

男「俺の意見、かわいらしいなって」

後輩「あ、ありがとうございます」カァ///

男「それともう一つそういえばなんだが」

後輩「な、なんでしょう」

男「これってデートだよな?」

後輩「」

後輩「き、聞かないでくださいよ!」

男「一応な、確認だけ」

後輩「こ、これは・・・デート・・・」ボソッ

男「声小さくて聞こえない」

後輩「デ、デートじゃないです!」

男「え、そうなん」

後輩「・・・あ、あれっ?」

60: 2013/01/17(木) 01:36:21.99 ID:UyRxyMV10
男「今日は楽しかったよ、サンキュ」

後輩「い、いえ、こちらこそ・・・」

男「・・・楽しくなかったか?」

後輩「そんなこと無いです!」

男「ん・・・変なやつだな、まぁまた学校でな」

後輩「は、はい!送っていただいてありがとうございました!」

男「なんだかんだで暗くなったからな、これくらい当たり前だろ」

男「じゃあな」

61: 2013/01/17(木) 01:38:03.96 ID:UyRxyMV10
男母「今日はどうだったの?」ニヤニヤ

男父「後輩ちゃんと出かけたんだってな」ニヤニヤ

男「・・・なんでニヤついてるんだよ」

男母「だってぇー!男女二人で出かけるなんてー!」

男父「初めてだもんなぁー!」

男「息ぴったりだな・・・、ホントに出かけただけだよ」

男母「んもぅ!照れちゃって!」

男「はいはい・・・、おかわり」

男父「よしきた、大盛りで良いか」

男「うん」

62: 2013/01/17(木) 01:39:02.23 ID:UyRxyMV10
後輩母「どうしたの?元気ないわね」

後輩「なんでもないよー・・・」

後輩母「今日は楽しみにしてた先輩とお出かけだったんでしょ?」

後輩「うんー・・・」

後輩「おかわりー・・・」

後輩「少なめにしてー・・・」

後輩母「少なめって・・・、珍しいこともあるものねぇ」

後輩母「はい、これでいい?」

後輩「うんー・・・」ションボリ

63: 2013/01/17(木) 01:40:42.86 ID:UyRxyMV10
男友「おはよーっす!」

男「遅かったな、なんかあったのか?」

男友「ん?なんでもねぇよ」

男友「それより次のハロウィンの日!空いてるか?」

男「いきなりだな、後輩のがうつったか?」

男友「いいから!どうだ?空いてるのか?」

男「空いてない」

男友「うそん」

男「冗談だ、空いてるよ」

男友「なんだよ・・・、企画が台無しになるところだった」ボソッ

男「企画ってなんだ?」

男友「おぉーっとっとっと、それは企業秘密だ」ニッ

男「まぁいいや、で、なんかあるのか?」

男友「水泳部で集まって、ハロウィンパーティをだな・・・」

男「三人だけか?」

男友「俺の彼女と顧問せんせーも入れて五人だ!」

男「俺はいいけどお前彼女と二人でもいいんじゃ・・・」

男友「それじゃ意味無ねぇんだよ!とにかく俺んちに来い!」

男「お前んちかよ、ハロウィンなのに寿司でも食うのか?」

男友「そのまさかだよ!逆の発想だ!」

男「・・・その逆は正直ないわ、あと・・・」

男友「あとなんだ?」

男「俺とお前以外の人らからは許可もらってんのか?」

男友「とりあえず俺の彼女はいいってよ、二人には今日聞けば良いだろ」

男「まぁそれもそうか」

64: 2013/01/17(木) 01:41:49.25 ID:UyRxyMV10
後輩「いきます!」

顧問「いきます!」

男「即答だな」

男友「よっしゃ!面子は揃ったな」

後輩「楽しみですねー!」

顧問「久しぶりにお寿司が食べられるー♪」

男友「まぁタダでは食べさせませんがね・・・」ボソッ

男「なんか言ったかー?」

男友「いやーなんでもないよー全然(棒)」

男「怪しいやつだな・・・あ、でもさ」

後輩「なんです?」

男「一応お菓子もいるのか?」

顧問「トリックオアトリート!ね」

男友「モチ!とっておきのを持って来いよ!」

後輩「とっておきかぁ・・・」

男「じゃああれだな・・・」ニヤリ

顧問「お菓子かぁ、なにが良いだろうか・・・」

65: 2013/01/17(木) 01:42:51.42 ID:UyRxyMV10
男「おーっす」

男友「そこはトリックオアトリートだろうが!」

男「トリックオアトリック!」

男友「悪戯しかないじゃねえか!」

男「他のやつらは?」

男友「まだ俺の彼女だけだ」

彼女「あら男君、こんばんわ」

男「どうも、お久しぶりです」

男友「俺は寿司作りに戻るわ、後頼んだ」

男「無責任な奴だなぁ」

彼女「ふふっ」

66: 2013/01/17(木) 01:44:17.76 ID:UyRxyMV10
顧問「トリックオアトリートー!」

後輩「トリックオアトりゅ・・・」

後輩「・・・」///

彼女「いらっしゃい」クスクス

男「噛むなよ」

後輩「うー・・・」

男友「お!来たみたいだな、じゃあ・・・」

男友「ハロウィンパーティー始めるかー!」

一同「おぉー!」

67: 2013/01/17(木) 01:45:38.54 ID:UyRxyMV10
顧問「んーおいしー♪」

後輩「おいしいですー!」

男「やっぱ腕上がってるな」

男友「へへ、だろ?」

彼女「あら、先に男君には食べさせてたのね」

彼女「そういうのは先に彼女に食べさせると思うのだけれど・・・?」

男友「そ、それは・・・」

男「上手くなってから食べさせてやるんだー!って意気込んでた奴がいたな」

顧問「いたわね」

後輩「いましたね」

男友「・・・」

彼女「あら、ふふふ」ニコリ

男友「そ、そういうことだ」テレリ

男「今のお前、かっこいいぜ」

男友「や、やめろよ気持ち悪ぃ」

彼女「そうね、かっこいいわよ?」

男友「・・・」///

後輩「・・・」

68: 2013/01/17(木) 01:47:35.35 ID:UyRxyMV10
後輩「ではお待ちかねー・・・」

男友「お菓子交換タイム!」

男友「・・・っとその前に」

男「え、なんかあんのか?」

彼女「女性陣はこれに、そっちはこれね」

男友「おうよ」

男「はい?」

後輩「え、これって・・・」

顧問「あれ、なんで私も!?」

彼女「私も着るから、安心して頂戴?」

男「いや、そこじゃない」

男友「・・・正直あの格好の姿、見たいだろ?」ボソッ

男「よし、着替えるか!」キリッ

後輩「えぇー!?」

顧問「話と違うわよ男友!」

男「まぁまぁ、ここは諦めて着替えましょうよ」キリリッ

後輩「男友先輩何吹き込んだんですかー!」

男友「なんにもないよー(棒)」

彼女「着替えるといっても付けるだけだけど・・・」

69: 2013/01/17(木) 01:50:41.71 ID:UyRxyMV10
男友「準備できたかー?」

男「おう」

男友「・・・なんで似合ってるんだよ」

男「これ、吸血鬼だろ?というか似合ってるのかよ俺」

男友「俺は狼男な、どうよ?」

男「犬耳付けてるだけじゃねぇか」

男友「まぁ俺はドッキリの企画人だからな、軽めにしてもらった」

男「俺のは結構作りこんであるもんな」

男友「女子組が楽しみだな!」

男「否定はしない」

70: 2013/01/17(木) 01:52:14.40 ID:UyRxyMV10
後輩「私のだけすごい凝ってないですか?」

彼女「まぁ、そういわれたから」

彼女「似合ってるわよ」

顧問「学校の先生になってもこんなことするとは思ってなかった」

彼女「先生も、お似合いですよ?」

後輩「私のは、魔女ですよね?」

顧問「猫耳だなんて・・・」

彼女「ふふ」

顧問「でも男子の方はどうなってるんだろうな」

彼女「見てからのお楽しみです」ニコリ

後輩「や、やっぱ恥ずかしい・・・」

71: 2013/01/17(木) 01:53:43.14 ID:UyRxyMV10
男友「そっちの準備は?」

彼女「えぇ、もう大丈夫よ」

男友「・・・」

彼女「?、どうかした?」

男友「い、いやぁ・・・」

男友「その・・・、見惚れてた」

彼女「あら、ありがとう」

彼女「じゃあ呼んでくるわね」

男友「いや男は俺が呼んでくるからいいよ、女子組はここで待ってろって」

男友「・・・しかし」

顧問「なっ、なんだよ!」///

男友「いえいえ、似合ってますよ」ニヤニヤ

72: 2013/01/17(木) 01:54:33.40 ID:UyRxyMV10
男「もう良いって?」

男友「おう、レベル高いぞあいつら」

男「マジか、楽しみだな」

男友「鼻血噴いて倒れるなよ?」ニヤニヤ

男「ここで倒れたら男が廃るぜ、じゃあ行くか」

73: 2013/01/17(木) 01:57:25.13 ID:UyRxyMV10
  コンコン

後輩「は、はーい!」

  はいるぞー?

彼女「どうぞ」

男「・・・」

男友「なっ、すげえだろ!」

男「生きててよかった・・・」

彼女「それはちょっとオーバーすぎるわね」

顧問「男に見られるとなんか恥ずかしいな・・・」

後輩「で、ですね・・・」///

男友「なんだよー!俺だったら問題なかったのかよー!」

後輩「先輩、か、カッコイイです!」

男「おう、そっちもかわいいよ」

後輩「へっ!?・・・あ、あr」

男「先生も、かわいいですよ」

顧問「お、大人をからかうんじゃない!」///

男「彼女さんは、悪魔ですか」

彼女「そうよ、どうかしら」

彼女「男友からは見惚れられたんだけど・・・」

男「ほう・・・?」

男友「」

後輩「せ、先輩のは、ドラキュラですね!」

男「おう、なんか凝ってるよなー」

後輩「私のもです・・・、ドッキリだったなんて」

男友「まぁまぁ、面白かったろ?」

彼女「大変だったけどね」

男「ありがとうございます」

彼女「どうってことないわ、それに」

男「?」

後輩「先輩のドラキュラ・・・エヘヘ」

男友「これは・・・、成功か?」ボソッ

彼女「男君意識してないわよあれ」ボソッ

顧問「男って意外と鈍感だったのね・・・」ボソッ

男友「後輩のことかわいいとかさらっと言ってるのにな・・・」ボソッ

男友「次の作戦、行きましょうか!」ボソッ

男「さっきから何をボソボソと」

顧問「ななな、なんでもないわよー(棒)」

彼女「・・・次はお菓子交換ね」

後輩「おぉ!そうでした!」

男友「じゃあ次!いってみよー!」

74: 2013/01/17(木) 01:58:46.03 ID:UyRxyMV10
男「まさかかぶるとは思ってなかった」

後輩「同じく」

彼女「でも手作りだから、味は違うわよ」

後輩「ここでも勝負ですね・・・!」

男「正直料理はあんまり得意じゃないんだよね」

顧問「クッキーかぁ、私もそれでよかったかもなぁ」

彼女「先生は何にされたんです?」

顧問「チョコ、市販のを溶かして型に入れただけなんだけどね」

男「俺もそうすればよかった・・・」

後輩「ふっふっふ・・・クッキーなら負けませんよー!」

彼女「ちなみに私は男友と共同で作ったから、後で見せるわね」

男友「驚くぞー?」

顧問「では、いただきましょうか」

75: 2013/01/17(木) 02:00:23.35 ID:UyRxyMV10
後輩「ま、負けた」ガクッ

男「んなこと無いって、うまいぜ?後輩のも」

顧問「どっちのもおいしいわよ」

彼女「私は男君のが好みかなー」クス

後輩「あうぅ・・・」

彼女「でもこれだけ食べると体重が気になってくるわね・・・」

顧問「気にしてても言わなかったのに・・・」

男友「まぁそういう奴だもんなお前」

彼女「ふふふ」

男友「さて、と」

男友「俺と彼女の力作を持ってくるとしますか!」

彼女「先生も手伝ってくださる?」

顧問「はーい、二人は待っててね」

男「俺が行ってもいいんだが」

男友「駄目!」

後輩「ふ、二人きり」ボソッ

76: 2013/01/17(木) 02:02:27.20 ID:UyRxyMV10
後輩「お、遅いですね・・・」

男「そうだな、そんなにすごいものなのか、それとも・・・」

後輩「?」

男「こけて溢したりしたのかもしれないな」

後輩「男友先輩だとありえますね」

  こぼしてねーよ!

男「ん?・・・いまなにか」

  シーン

後輩「気のせいですかね」

男「最近気のせいが多い気がする」

後輩「それにしても先輩、クッキー焼くの上手だったんですね」

男「いや、あれくらいなら・・・」

後輩「今度教えてください!」

男「おう、それは構わんが」

後輩「やったー!」

後輩「・・・」ジィー

男「遅いなぁ・・・」

男「・・・?俺の顔になんかついてるか?」

後輩「え、いや、なにも」///

男 (よくよく考えたら二人きりだよな・・・)

男 (・・・さっきはしっかり見てなかったけど、これは)

後輩「・・・?先輩?」

男「・・・ハッ!いかんいかん」

後輩「あ、あの、先輩!」

男「なんだ急に」

後輩「か、かわいいって言ってくれて、その・・・ありがとうございます」カァァ

男「え、うん、いや、気にしるな」ドキッ

男 (噛んでしまった)

77: 2013/01/17(木) 02:03:39.43 ID:UyRxyMV10
顧問「・・・いい雰囲気ね」

彼女「これはバッチリね・・・」

男友「とうとう二人がくっつく日が来るのか・・・!」

男友父「お前らこんなところでなーにやってんだ!」

男友「わっばか!親父!声がでけぇよ!」

男友父「こんなところで座り込んでないで部屋に入れば良いじゃねぇか!」ガッハッハ

78: 2013/01/17(木) 02:04:16.35 ID:UyRxyMV10
男「・・・」

後輩「あ、あわわわわ・・・」

  いいからあっち行ってろって!

  なんでぇ!つれねぇなぁ!

  ば、ばれた・・・わよね、ハァ

後輩「き、聞かれてたんですね」マッカッカァ

男「・・・らしいな」カァ

79: 2013/01/17(木) 02:06:25.08 ID:UyRxyMV10
男友「い、いやー!おまたせ!」

顧問「も、持ってきたぞー!」

彼女「・・・」ニヤニヤ

男「ばれてるから、な?」

後輩「・・・」///

男友「な、何のことだよ?さっぱりわからないなー(棒)」

彼女「いいじゃないの、さぁ食べましょう?」

男「お前これ・・・ぱ、パフェか!?」

後輩「抹茶ですか、いいですねー」

男「ほんとに器用だなお前」

男友「どうよ?、俺の力作!」

彼女「あら、私は含まれてないのね、悲しいわ」

男友「い、いや、これは言葉のあやで、そのだな・・・」

顧問「いっただっきまーす!」

男「た、食べようか?」

後輩「はい!」

彼女「ふふ」クスクス

80: 2013/01/17(木) 02:07:47.19 ID:UyRxyMV10
男「美味かったなー」

後輩「おなかいっぱいです・・・」

男「まぁ俺らよりすげぇ食ってたもんな」

彼女「太るよ?」

後輩「うっ・・・」

男友「部活で動いてるから大丈夫だろ」

顧問「私も気をつけないとなぁ・・・、ハァ」

男友「では!今日のハロウィンパーティはこれでお開きだ!」

86: 2013/01/18(金) 22:58:06.33 ID:eo3JX7aR0
男「じゃあまた学校でな」

男友「おう、おやすみ」

彼女「あら、もう寝ちゃうの?」

男友「あ、あのなー・・・」

男友父「若いって良いな!ハッハッハッハ!」

顧問「私も早く旦那が欲しいわぁ」

男「先生ならすぐ出来ますよ」

顧問「そういう男はどうなのよ?」ニヤニヤ

後輩「」ビクッ

男「えっ、えー・・・」

後輩「」ドキドキ

男「い、いや!言いませんよ!?」

後輩「」ガクッ

顧問「・・・ハァ」

男「な、なんですか二人して」

顧問「なんでもないわよ、気をつけて帰るのよ?」

男「はーい」

後輩「今日も送ってくれますか?」

男「まぁそれくらいなら」

男「この時間に一人でうろついてたら変なのに引っかかるだろお前」

後輩「一度もないですよ、そんなこと」

男「そうなのか?かわいいのに」

後輩「かわいいかわいい連呼しないでください!」カァァ

87: 2013/01/18(金) 22:59:33.98 ID:eo3JX7aR0
後輩「送ってくれてありがとうございました」

男「おう、また学校で会おうぜ」

後輩「あ、あの、先輩」

男「ん、なに?」

後輩「アドレス、交換しませんか・・・?」

男「ケータイのか?いいけど」

男「ほれ、ケータイ出してみ」

後輩「あ、ありがとうございます!」

  ピロンッ

後輩「わーい!」パアァ

男「大袈裟だな」

後輩「えへへ、ではおやすみなさい!」

男「あぁ、またな」

88: 2013/01/18(金) 23:01:05.01 ID:eo3JX7aR0
後輩「えへ、えへへへ」ニヤニヤ

後輩母「なによ、ニヤニヤして」

後輩「今日はいいことたくさんあったんだー!」ニヤニヤ

後輩母「最近、難しい顔してると思ったら、急にニヤニヤしたりしたり・・・変な子ね」

後輩「これで先輩と連絡がすぐ取れるー!」

後輩母「・・・ふーん、そういうことね」ニコリ

89: 2013/01/18(金) 23:04:34.53 ID:eo3JX7aR0
男『んで、アドレス交換したんだけどさ』

男友『まじかよ!やったじゃん!』

男『やったのか?・・・これって俺から連絡した方が良いのか?』

男友『ん、そうだな』

男友『してやったらどうだ?喜ぶぞきっと』

男『よ、喜ぶのか・・・?変な奴だな』

男『じゃあ風呂上がったら連絡してみる』

男友『おう、そうしろそうしろ!』

彼女『・・・がんばりなさいよ、男君』

男『急に変わらないでくださいよ、びっくりしたじゃないですか』

彼女『あら、ごめんなさいね』

男『それで、がんばれって何を?』

彼女『・・・ちょっと聞いていいかしら?』

男『なんでしょう?』

彼女『あなた、後輩ちゃんのことどう思ってるの?』

男『唐突ですね、何か裏でもあるんですか?』

彼女『ないわよ、興味本位で聞いただけ』

彼女『だから素直に答えてくれると嬉しいかなー』

男『そ、そうですね・・・』

男『笑わないでくださいよ?』

男『・・・大事な部活の後輩で一緒にいると楽しい奴なんですよ』

男『んでもってかわいいんです、でも最近・・・』

彼女『最近?』

男『最近、後輩の前にいると照れくさくなるんですよね・・・』

男『こう・・・、なんて言ったらいいかわからないんですよ』

彼女『・・・うん、わかったわ』

男『え、なにがわかったんですか』

彼女『ふふ、それは内緒ね』

彼女『じゃあ、お風呂に行ってきなさい』

彼女『それでさっさと連絡入れてあげて?』

男『そのつもりです、では失礼します』

  ピッ

男「母さーん!風呂空いてるー?」

男母「空いてるわよー」

男父「先に入って良いぞー」

男「あーい、じゃあぱぱっと入りますかね・・・」

90: 2013/01/18(金) 23:05:19.61 ID:eo3JX7aR0
後輩「・・・」

後輩「・・・むぅ」

後輩「すぐに連絡なんて取っていいものなのかな・・・」

後輩「わかんない・・・」

後輩「お風呂にでも入ろうかな、いい時間つぶしになるだろうし」

後輩母「はいはい、お風呂ね」ニコリ

後輩「・・・っ!?き、聞いてたの!?」

後輩母「聞こえちゃったのよ、入ってきて良いわよ」

後輩「」///

91: 2013/01/18(金) 23:06:00.06 ID:eo3JX7aR0
男『もしもし?』

後輩『は、はい!もしもし!』

男『いつでも元気なんだなお前は』

後輩『そうですか?』

男『早速電話してみたんだけど、迷惑だったか?』

後輩『そんなことないです!むしろ!大歓迎です!』

男『そうか、よかった』

男『今日はどうだった?楽しかったか?』

後輩『はい!とっても!』

後輩『先輩のカッコイイ姿も見れましたし!』

男『て、照れるからやめてくれ』

男『そっちだって・・・んー』

後輩『どうかしましたか?』

男『何回もかわいいって言ったらくどいかなと思って』

後輩『それ、遠まわしにかわいいって言ってますよね』

男『あ、そうなるな・・・』

後輩『ありがとうございます』

後輩『・・・えへへ』

男『どうした急に』

後輩『いえ、なんでも!』

男『そうか』

後輩『・・・ふぁーぁ』

男『眠いのか?』

後輩『え、あ、すいません』

男『無理もないよな、騒ぎっぱなしだったし』

男『もう寝たほうが良いぞ』

後輩『あ、でも・・・』

男『どうした?』

後輩『もう少し、お話したいです・・・』

男 (いちいちかわいいなぁこいつ)

92: 2013/01/18(金) 23:09:02.97 ID:eo3JX7aR0
男「結局話し込んでしまったな」

後輩「今日は寝不足です!」

男「だろうな!だって俺もそうだもん!」

男「で、今日はなんで俺を連れ出したんだ?」

後輩「ちょっと先輩と一緒に見たいものが・・・」

男「俺と?」

後輩「はい!」

男 (一緒に見たいもの・・・、だめだ見当がつかない)

後輩「膳は急げといいますよね、早く行きましょう!」

男「いつものパターンだ!、でももう驚けない!」

男「でも服を引っ張らないでくれ、伸びるから」

後輩「そんなに強く引っ張ってませんよ?」

男「これで強く引っ張ってないんなら・・・そうだな」

男「強く引っ張った暁には、俺の服が肩から千切れてワイルドな感じになるな・・・」

後輩「そんなに強くないですよ!」ペシッ

男「・・・、とにかく付いていけるから服を引っ張るなって」

後輩「じゃ、じゃあ・・・」

後輩「え、えと・・・」

  ギュ・・・

男「」

後輩「こ、これなら良いですよね!」ジィー

男「手をつながれるとは思ってなかった」

後輩「い、言わなくていいです!」

男「・・・まぁいいか、いこうか?」

93: 2013/01/18(金) 23:10:15.82 ID:eo3JX7aR0
男「・・・あのー、後輩?」

後輩「はい?」

男「ショッピングに行きたかったのなら事前に教えて欲しかったなー・・・」

後輩「電話しとけばよかったですね」

男「うん、連絡しような(泣)」

男 (あまり財布の状況がよろしくないんだよな・・・)

後輩「では、いきましょうか!」

男 (・・・覚悟を決めるか)

後輩「どうかしました?」

男「いや・・・、手は繋いでいてくれるのかなって」

後輩「え!?あっどどうしますか?」アセアセ

男「好きにしていいよ」ニッ

後輩「す、好きに・・・」カァァ

後輩「・・・、じゃあこのままで」カァァ

94: 2013/01/18(金) 23:11:28.08 ID:eo3JX7aR0
男「来たからには目的があるんだろうな?」

後輩「も、もちろんです!」

後輩「・・・でも先輩が先に見たいところあるならそっちからでも」

男「んー・・・、そうだな」

男「じゃあ靴でも見に行こうかな」

後輩「わかりましたー!」

男 (靴とか言っちゃったけど、靴って高いよな・・・)

男 (これ買ってとか言われたらどうしよう)

95: 2013/01/18(金) 23:12:46.36 ID:eo3JX7aR0
男「むー・・・」

男 (やっぱ高いやつは高いな・・・)

男 (買うのはまた今度にしようかな)

後輩「何か見つかりましたかー?」

男「いや、今日は下見だけだ」

男「次は後輩が行きたいところ決めてくれ」

後輩「そ、それじゃあ・・・」

96: 2013/01/18(金) 23:13:45.50 ID:eo3JX7aR0
男「・・・」

男 (そっかー!服屋かぁー!)

後輩「先輩に私にあってると思うもの選んで欲しくて」///

男「・・・ここは漢を見せるところか」ボソッ

後輩「先輩?」

男「よし、いくか!」

後輩「は、張り切ってますね」

後輩「嬉しいですけど」ボソッ

97: 2013/01/18(金) 23:14:52.20 ID:eo3JX7aR0
後輩「これなんてどうです?」

男「んー・・・」

後輩「じゃあこれは?」

男「なんか、違う・・・」

後輩「じゃあこれです!」

男「近いけど、後ちょっとなんだけどな」

男「俺も選んでいいか?」

後輩「は、はい!」ドキドキ

男「んー、これかー?・・・いやこっちか」

男「!、これかな」

98: 2013/01/18(金) 23:16:29.80 ID:eo3JX7aR0
後輩「こ、これですか」

男「あぁ、着てみてくれる?」

後輩「もちろんです」フンス

後輩「では、着替えてきます!」

男「・・・」

男「自分で選んだのはいいが、値段をはっきり見てなかった・・・」

男「でも足りるはず、うん」

後輩「着替え終わりましたー!」

男「お、おぅ・・・」

後輩「どうですかね?」ドキドキ

男「かわいい・・・」

後輩「ほ、ホントですか!」

後輩「じゃあこれ買います!」

男「・・・、ハッ!」

男 (見惚れてた)

男「買うなら俺が出してやる」キリッ

後輩「この前も奢ってもらったんですから、今日くらい自分で払います!」

後輩「・・・あ、値段」

男「まぁ、そういうことだ」

男「近頃部活がんばってるし、それのご褒美だと思ってくれ」

後輩「せ、先輩」ウルウル

男「な、泣くなよ・・・」

男「泣かせたみたいじゃないか」

99: 2013/01/18(金) 23:20:53.29 ID:eo3JX7aR0
後輩「こんな素敵なもの買ってくださってありがとうございます!」

男「いやぁ、下着売り場とかに連れて行かれたらどうしようかと思ってたんだけどな」

後輩「したっ、バッ、バカじゃないですか!?」カァァ

男「お前にバカっていわれる日が来るとは思ってなかった」

男 (でも、お財布・・・寒いなぁ)

後輩「このお礼は必ずします!絶対です!」

男「気にするなって、俺は先輩面できるだけで嬉しいんだから」

後輩「で、でも・・・」

男「俺は素直な後輩のほうが好きだけどなー」ニコリ

後輩「へっ!?、じゃ・・・じゃあ先輩に恥じ欠かせないようにがんばります!」///

男「・・・まぁ、そういうことなら止めないけどさ」

後輩「今日は付き合ってくれてありがとうございました!」

男「おう、ほんとに気にしなくていいからな」

後輩「えへ、えへへへ・・・」ニコニコ

男「・・・」

108: 2013/01/19(土) 21:57:33.95 ID:HlblLUtO0
男友「とうっ!」バッシャーン!

男「うわー・・・腹打ちしてやがる」

後輩「あれは痛そうですね・・・」

男「お前もあんな感じだぞ?」

顧問「よっしゃ!次私!」

男「先生もやるんですか!?」

顧問「せいっ!」バシャーン!

男「腹打ちしてないけど、あれ・・・」

顧問「ゴーグルがああああ取れたああああああ」

男「あれは痛い」

男友「ぐおおぉぉ・・・」

後輩「ひっ!ゾンビ!」ササッ

男友「誰がゾンビじゃ!」

男「次、後輩の番」

後輩「せ、先輩が先じゃないんですか?」

男「俺でもいいが、ハードル上がるぞ?」

後輩「行ってきます!」キリッ

男「切り替え早いな」

顧問「目があああ、目があああああ」ウロウロ

男「先生は早くこっち来て下さい!そこ邪魔です!」

109: 2013/01/19(土) 21:59:16.83 ID:HlblLUtO0
後輩「い、行きますよー・・・」

男「なるべく手の先から頭って感じで入れよー!」

男友「なんでお前俺のときとかにそういうの言わないの?」

男「お前のときに言ったら面白くないだろ?」

男友「・・・」

後輩「やぁっ!」ザパーン

顧問「おぉ・・・これは」

後輩「ゴーグル付けてなかったああああ」ザブザブ

男「・・・ハァ」

顧問「もう一回行くぞー!」

男「立ち直り早い!」

顧問「ていっ!」ザッパーン

男友「」

男「」

110: 2013/01/19(土) 22:02:23.06 ID:HlblLUtO0
顧問「ううぅ・・・、い、たい・・・」

男友「大丈夫かよ」

顧問「ほ、保健室ぅー・・・」

男「そこまで!?」

男「・・・、顔赤いですね」ピトッ

顧問「か、顔が近い・・・」カァァ

男「熱っぽい?」

後輩「あー・・・、いいなぁー・・・」

男友「手でおでこ触れば良いだろうが!、でも熱でてんのに水泳とか拷問だろ」

男「言ってる場合じゃないって、保健室に」

男友「あぁ、俺が責任持ってつれてくよ」

男「タオル、持ってけ」ポイッ

男友「サンキュ」

顧問「うぅー・・・」

男友「さっきまでの元気はプールに落としてきたんですか?」

顧問「う、うるさーい!・・・」

男友「あーもう、すいませんでした、だからおとなしくしててください」

顧問「うー・・・」

男「後輩は待ってろ俺は目薬とってくるから」

後輩「え、それくらい自分で」

男「メニューちょっとだけサボったろ?」

後輩「な、なんのことですかねー?」アセアセ

男「とりあえず待ってろって、泳げそうならサボった分泳げよ?」

後輩「むぐぅー・・・」

111: 2013/01/19(土) 22:04:31.17 ID:HlblLUtO0
後輩「まさかバレていたとは・・・」

後輩「さっさと終わらせよう・・・ハァ」

後輩 (これ終わらせれば見直してくれるかな)

後輩 (これだけなら全力でも!)バシャバシャ

後輩「」ザパパパパパパパ

後輩「!?」ガクッ

後輩「」ゴポッガポッ!

男「こうはーい、目薬とってきt・・・」

男「後輩!」ザパーン!

112: 2013/01/19(土) 22:06:04.42 ID:HlblLUtO0
男「・・・い!しっ・・・しろ!大丈夫か!?おい!後輩!?」

後輩 (先輩・・・?)

後輩「・・・ゴホッ!ゲホッ!」

男「・・・」ジワァ

後輩「先輩・・・!?、い、痛たたた!足!」

男「足!?足がどうした!?」

後輩「つ、つった!」

男「それで溺れてたのか・・・」

男「ちょっと足かせ」ググッ

後輩「い、痛い!先輩痛いです!」

男「我慢しろ!すぐ治してやる!」ググッ

後輩「ぎ、ギブギブ!」

男友「・・・プロレスごっこか?」

113: 2013/01/19(土) 22:07:04.68 ID:HlblLUtO0
男友「なるほどな、今日だけで二回もこんなことがねぇ・・・」

男「俺の心臓が止まるかと思った」

後輩「先輩がいなかったら私助かってないですよ・・・」

後輩「ありがとうございます・・・」

男「お前が助かってよかったよ」

男友「もう今日は帰るか、さすがに続けられないしな」

男「先生は?」

男友「自分で着替えた後、保健室に寝かせたよ」

男「そうか、何はともあれ、良かった」

後輩「・・・」

114: 2013/01/19(土) 22:08:12.82 ID:HlblLUtO0
男「・・・」

後輩「・・・」

男「えっと・・・、もう大丈夫か?」

後輩「はい・・・」

男「・・・」

男「」ポン

後輩「ふぇ?」ナデナデ

男「怖かったな」

後輩「・・・」ジワァ

後輩「先・・・輩」ピト

男 (くっつかれるとドキドキする・・・)

後輩「少しだけ、このままでも良いですか?」

男「・・・おう」

115: 2013/01/19(土) 22:12:31.51 ID:HlblLUtO0
男「結局後輩、暗い顔のままだったな・・・」

男「メールしておくか」

男 (なんか電話は、しづらいよな)

  ピロン

男「後輩、大丈夫かなぁ・・・」

  ピロリン

後輩『もう大丈夫です、明日また会いましょうね』

男「大丈夫・・・か、アイツこういうことは溜め込むからなぁ・・・」

男「・・・言っても仕方ないか」

  ピリリリリリリ!

男「電話?、男友からか」

男『もしもし?』

男友『おう、お前はもう大丈夫か?』

男『まぁ俺はな・・・』

男友『それならいいんだ』

男『用はこれだけか?』

男友『あー・・・、実はもう一つ』

男友『お前溺れてる後輩助けたろ?』

男『あぁ、そうだけど』

男『気になることでもあるのか?』

男友『お、おう・・・』

男友『あのさ、お前そのとき・・・』

116: 2013/01/19(土) 22:14:12.11 ID:HlblLUtO0
  その後数日、後輩は学校を休んだ

  先生も熱がひどくなってまだ寝込んでいるようだ

男「・・・」

男「・・・ハァ」

男友「そんな顔しなさんな」

男友「お見舞いにはもう行ったのか?」

男「なんかタイミングが合わなくてな・・・」

男「今日も行くつもりなんだけどさ」

男友「そのほうがいい、後輩ちゃんによろしく言っといてくれるか?」

男「お前もここの所忙しいもんな」

男友「そういうことだ、すまねぇな」

男「いいよ、謝らないでくれ」

男「・・・いつもなら先輩!ってそこのドアに出てくるんだけどなぁ」ズーン

男友 (沈んでるよなぁ・・・明らかに)

117: 2013/01/19(土) 22:17:28.28 ID:HlblLUtO0
男「・・・」

男「」ピンポーン

後輩母「あら、どなた?」

男「同じ部活の男です、後輩は・・・?」

後輩母「あなたね・・・、待ってたわよ」

男「待ってた?」

後輩母「ここのところ、あの子元気なくてね」

後輩母「なにがあったかも教えてくれないし・・・」

後輩母「あなたなら何か知ってるんじゃないかと思って」

男「・・・?初対面ですよね?」

後輩母「あの子あなたのことよく話すのよ、部活に入ってからね」

男「なるほど」

後輩母「とりあえず、上がってもらおうかしら」

男「お願いします」

118: 2013/01/19(土) 22:20:51.18 ID:HlblLUtO0
後輩「・・・先輩?」

男「おう、大丈夫とか言っておきながら学校休みやがって・・・」

男「心配したんだぞ?」

後輩「ご、ごめんなさい」

男「何かあったのか?」

後輩「いえ、何にもないんです」

後輩「・・・でもなんか行けなくて」

男「んー・・・」

男「・・・、髪くしゃくしゃだな」ナデナデ

後輩「・・・」///

男「俺と一緒になら学校いけるか?」

後輩「え・・・」

男「元気な後輩を見てれば俺も元気になるし」

男「元気じゃないお前見てるとこっちまで元気無くなる」

男「でもお前の顔見れないと、無くなる元気もないんだよ」

後輩「・・・がんばります」ボソッ

男「そうか」ニッ

男「明日は早いからな、覚悟しとけよ?」

119: 2013/01/19(土) 22:23:04.30 ID:HlblLUtO0
後輩母「どう?」

男「大丈夫ですよ、責任持って面倒見ろと言われてるんで」ニコリ

後輩母「そう、よかったわ」

後輩母「・・・あなた、なかなかかっこいいこと言うのね」ニコ

男「!?」ビクッ

男「き、聞こえてました?」

後輩母「えぇ、よく聞こえたわ」

男「」カァ

後輩母「ありがとうね・・・」

男「い、いえそんな・・・」

男「では帰ります」

男「あ、あと、明日迎えに来るんで」

後輩母「知ってるわよ」

男「」

120: 2013/01/19(土) 22:24:53.87 ID:HlblLUtO0
  ピンポーン

  ガチャ

男「・・・」

後輩「・・・」ニコニコ

男「俺、迎えに行くって言ったよね?」

後輩「おはようございます!」

男「・・・はぁ」ニッ

男「準備は出来てるから、行こうか?」

後輩「はい!」

  タッタッタッ・・・

121: 2013/01/19(土) 22:26:16.85 ID:HlblLUtO0
後輩「せいっ!」バッシャーン

男「oh・・・」

男友「あれは痛そうだな・・・」

男「今日は時間取れたんだな?」

男友「おうよ、そっちもやったみたいだな?」

男「ん?何をだ?」

男友「後輩、ちゃんと連れてきてたじゃないか」

男「俺はまた引きずられたんだけどな」

男「まぁ良かったよ、変に引きこもってるんじゃないかと思ってたから」

後輩「そ、そんなことは、無いですよ・・・」

男友「・・・ほんとに大丈夫かよ」

男「・・・、そのはずなんだが」

後輩「大丈夫ですって!」ニコッ

男友「・・・いつもの後輩だな」

男「そうみたいだ」ニッ

122: 2013/01/19(土) 22:27:23.34 ID:HlblLUtO0
男「なぁ、今から時間ある?」

男友「どうした急に」

男「先生のお見舞い行ってないからさ」

後輩「えぇ!?行ってないんですか!?」

男「お前も行ってないだろ!」

男友「せんせーの家知ってんのか?」

男「近所だし」

後輩「初耳なんですけど」

男「だって話してなかったもん」

男友「近所ならなおさら行けよってなるんだが・・・」

男「後輩のことしか頭に無かった、スマン」

後輩「い、いいですよ」///

男友「いやよくねーだろ」

男友「俺は時間大丈夫だ、後輩は?」

後輩「大丈夫ですよ!いきましょうか!」

123: 2013/01/19(土) 22:28:21.37 ID:HlblLUtO0
顧問「・・・、来るにしては割と遅かった・・・?」 

男「すいません、ちょっと時間の都合が合わなくて」

後輩「すいません!」

顧問「でも、お見舞いに来てくれたことは嬉しいわ」ゴホッ

男「先生、ちゃんとしたもの食べてます?」

顧問「大丈夫よ!今日は薬飲んでうどん食べて・・・」

顧問「あれ、うどん食べてないな・・・」

男友「コレヤバイ」

後輩「先輩!」

男「お、俺かよ」

男「えーっと先生上がって良いですか?後キッチンを借りたいです」

顧問「風邪がうつらない程度にね」ゴホッ

男「それどれくら居ていいのかわからないです」

男「でも借りて良いならおかゆ作ってあげます」

124: 2013/01/19(土) 22:30:41.59 ID:HlblLUtO0
顧問「あー、おいしいー・・・」

男「さすがに毎日うどんは駄目ですよ・・・」

後輩「そうです!飽きるでしょう!」

男友「そこじゃないだろ!」

男友「でも、一人暮らしはこういう時辛そうっスね」

顧問「辛そうじゃなくて辛いの」ズビー

後輩「はいティッシュ!」

顧問「あぁ、ありがとう」

男「あんまり無理しちゃ駄目ですよ?」

男友「風邪引いてるのに水泳なんて、無茶にもほどがありますよ」

顧問「ちょっとバカにしてるでしょ、あんた達」

男「なわけないでしょ・・・、俺たちは帰りますけど?」

顧問「えぇ、ありがとうね」

後輩「体は大事にしてくださいね!」

顧問「そうね、私も体早く治すから、あんたたちも部活サボっちゃ駄目よ?」

男友「普通顧問がいないと部活動はしちゃいけないとかあると思うんだけどな、特に水泳部は」

顧問「男がいるもの、大丈夫よ」

男「頼られても困るのは俺なんですけどね」

125: 2013/01/19(土) 22:32:25.48 ID:HlblLUtO0
後輩「先輩!」ガラッ

男「あぁ・・・、またドアが悲鳴を上げてる・・・」

男友「最近あのドア立て付けが悪くなってきてるよな」

後輩「・・・今度から加減しますね」

男「そうしてやってくれ」

後輩「それはそうとして、部活に行きましょう!」

男友「今日は外周走りと筋トレだろ?・・・ヤダナー」

男「ちゃんと体力つけないと泳げないぜ?」

後輩「そうですよ!泳げませんよ?」

男友「お前は俺と大して変わらないだろうが!」

126: 2013/01/19(土) 22:34:19.89 ID:HlblLUtO0
男「ふー・・・」ゼェハァ

顧問「お疲れ、はいよ」

男「ありがとうございます」グビッ

顧問「今思い返してみるとなんだけど・・・」

男「はい?」

顧問「いつも男には面倒押し付けてたわね」

男「・・・はい?」

顧問「男には後輩も任せっぱなしだったし」

男「まぁそれはお願いされましたし・・・」

男「あの・・・?先生?」

顧問「ん?」

男「急になんですか?」

顧問「いや、私が熱出したときもお世話になったしさ」

顧問「そのお礼も兼ねて、ね」

顧問「本当にありがとう・・・」

男「・・・」

男「何か、あったんですか?」

男「もしかして水泳部廃部とかじゃないですよね・・・?」

127: 2013/01/19(土) 22:36:56.83 ID:HlblLUtO0
後輩 (は、廃部!?)

後輩 (な、なんで!?部員はぎりぎりだけど足りてるよね!?)

後輩「・・・」

顧問「・・・ん?なんで止まってるんだ?早く終わらせてきなさいよ?」

後輩「え・・・は、はい・・・」

後輩「」タッタッタッ

顧問「実はな・・・」

男「じ、実は・・・?」

顧問「特に何もない!!」

男「・・・見損ないました先生」

顧問「ま、まって、ちゃうねん」

男「なんで関西弁なんですか」

顧問「私だってお礼を言うのは恥ずかしいんだよ・・・」///

顧問「それでどうせならいい感じに言いたかったんだよ・・・」

顧問「というか水泳部廃部なんていわないで頂戴よ!」

男「・・・何もないんですね?」

顧問「あぁ、安心して良いぞ!」

男「変な心配して損しました」

男「今日のメニューを少し楽にしてもらおうかな・・・」

顧問「え、えぇー・・・」

男友「ゼェー・・・ゼェー・・・」タッタッタッ

128: 2013/01/19(土) 22:38:20.40 ID:HlblLUtO0
後輩 (今日練習メニュー少し楽だったな・・・)

後輩 (ほんとに廃部・・・?)

後輩 (せっかく・・・、ここまで来たのに・・・?)

男「何やってんだー?帰るぞー?」

後輩「は、はい!今いきます!」ダッ

男「考え事か?」

後輩「は、はい・・・」

後輩 (先輩は知ってるんだよね・・・)

後輩「先輩?あの・・・」

男「お、おい・・・あぶな」

  ゴンッ!

後輩「!?・・・」

後輩「で、電柱・・・痛い」ズキズキ

男「大丈夫かよ・・・まだこないだの引きずってるのか?」

後輩「え、いやあの」

男「まぁ無理もないさ、俺が遅かったら命危なかったわけだし・・・」

後輩「は、はい・・・」

後輩 (違うんだけどなぁ・・・)

男「・・・別のことだったか?」

後輩「い、いえ・・・なんでもないです」

後輩 (なんか言えない・・・)

後輩 (これまでの関係が壊れそうで・・・)

後輩「どうしよう」ボソッ

男「・・・」

129: 2013/01/19(土) 22:40:21.61 ID:HlblLUtO0
男『・・・というわけなんだ』

男友『ふうん、なるほどな』

男『あの落ち込み具合は溺れたときとなんか似てたんだよな』

男『こう・・・思いつめてるというかさ』

男友『なぁ』

男『うん?』

男友『なんで俺なんだ?』

男友『後輩ちゃんに直接聞けば良いじゃないか』

男『聞いたんだけどな・・・んー』

男『なんかビミョーな反応だったんでな・・・』

男友『お前もなんだかんだ言って後輩ちゃんと似てるよな』

男『アイツと!?俺が!?』

男友『表向きはまったく違うんだけどな』

男友『なんていうんだ・・・?そのだなー・・・』

男友『まぁ今みたいな状況のお前ら二人は似てるってことかな』

男『ちょっと意味わからないです』

男友『俺にも語彙力が欲しいねぇ・・・』

  ちょっと変わってくれる?
  
  ん?いいけど・・・

男友『彼女と変わるぞ?』

男『ん、わかった』

130: 2013/01/19(土) 22:42:01.01 ID:HlblLUtO0
彼女『もしもし?』

男『どうしたんです?』

彼女『また後輩さんのことで悩んでるんですって?』

男『えぇ・・・まぁ』

彼女『でまぁ、さっきまでの内容から察するに』

彼女『後輩さんがまた落ち込んでいるけど、男君は打つ手がないと・・・』

男『そんなところですかね・・・』

彼女『当たって砕ければ?』

男『へ?』

  ちょ!?おい!

  いいのよ

彼女『頼られる先輩なんでしょ?』

彼女『大丈夫よ、後輩さんならちゃんと話してくれるわ』

男『えー・・・はぃ・・・?』

彼女『恋の先輩からの助言は以上よ』

  ブツッ・・・ツーツーツー・・・

男「あの人の考えてることはよくわからん・・・」

131: 2013/01/19(土) 22:44:59.65 ID:HlblLUtO0
男友「おーっす」

男「おう、おはよう」

男友「昨日は悪かったなー、急に電話切っちまってさ」

男「いや、いいよ」

男「でも当たって砕けろとは・・・」

男友「まぁアイツは元々ああいう奴だからな・・・」

男「でも言わんとしてた事も分からなくもないんだよな」

男「無理矢理でもなんで落ち込んでるのか吐かせる!」

男友「お、おい?ちょっと違わねーかそれ?」アセアセ

男「でも吐き出したらスッキリするはずだ!」

男友「ヤバイ、変なのがうつってやがる・・・」

後輩「先輩!!」ガラァッ!!

132: 2013/01/19(土) 22:46:28.33 ID:HlblLUtO0
男「おお後輩、いいところに!」

後輩「先輩!」グイッ

男「う、うわっ!?なんだよ」

後輩「クリスマス!時間ありますか!?」

男友「いぃ!?」

クラス一同「」バッ

  なにあれ?

  デートのお誘いよね?

  また男と水泳部の後輩さんか

  よくあんな大声で言えたもんだ・・・すげぇ

  ヒソヒソ・・・ガヤガヤ・・・

後輩「・・・ハッ!?」

後輩「あっ・・・えと・・・これはっ・・・そのぉっ・・・!」マッカッカァ 

男「・・・」

後輩「し、失礼しましたー!」ダダダダダダ 

男「・・・」

男友「お、おい!男!」

男「・・・」

男友「こ、こいつ・・・」

男友「テンパり過ぎて何がなんだか分からなくなってやがる・・・」

133: 2013/01/19(土) 22:47:50.02 ID:HlblLUtO0
男「あー・・・うー・・・んー・・・?」

男「えー・・・」

男友「すげぇ顔してるぞお前」

男友「昼飯買ってきてやったぞ」

男「んー・・・サンキュー・・・」

男「んあぁー・・・」

男友「落ち着けよ!せめてその声出すのやめろ!」

男「いやだって・・・えー・・・」

男友「それをやめろって言ってるんだよー」ブンブン

男「あーあーあぁぁぁぁー・・・」

  ガヤガヤ・・・ガヤガヤ・・・

男友「・・・朝のことずっとクラスの話題になってるぞ?」

男「俺だってよく分かってないんだよぉー・・・」

男子1「なぁ!あのかわいい子!彼女なのか!?」

男子2「いいよなぁー!あんな子が彼女だったなら俺・・・」

女子1「すごいよねーあの子、こんな大人数の前で告白しちゃうだなんて」

女子2「ほんとよねー、私あんなの出来ないよー」

女子3「でも男君の答え聞かずに顔真っ赤にして走って行っちゃったよね」

男「ぐわー!男友!助けてくれー!」

男友「あちゃー・・・、ありゃ昼休み終わるまで開放されねぇぞ・・・」

134: 2013/01/19(土) 22:48:31.14 ID:HlblLUtO0
先生「」HRなう

男友「で、結局どうするんだよ?」ボソッ

男「なにが?」

男友「返事!後輩ちゃんとデートするかどうかだよ!」

男「あー、うん」

男「それは」

先生「そこ!聞いているのか!」ビシッ

男友「は、はい!聞いてます!」

先生「その様子だと聞いていなかったようだな、まぁいい」

先生「もう一度説明するぞ、明日は・・・」

先生「・・・、では今日のHRを終了します」

  起立、礼!

後輩「せ、せんぱーい」ボソッ

男「qwせdrftgyふじこlp;@」

男友「動揺しすぎ!」

  来たぞ! ザワザワ・・・

後輩「ちょっと良いですか・・・?」

男 (正直まだ頭がこんがらがってる)

男「おう、少し場所を変えよう」アタフタ

  えぇー!!

男友「お前らのせいでこうなってるんだからな!」

135: 2013/01/19(土) 22:50:00.51 ID:HlblLUtO0
顧問「で」

顧問「部室で話がしたいと」

後輩「いいですか?」

顧問「・・・よし、いいでしょう」

後輩「あ、ありがとうございます」

男「ありがとうございます」

顧問「しっかりやりなさいよ」ボソッ

男「・・・」

男 (分かってる、それは分かってる・・・)

136: 2013/01/19(土) 22:51:48.70 ID:HlblLUtO0
後輩「・・・」

男「あ、あのだな・・・」

後輩「はい・・・」

男「とりあえず、状況はちゃんと見ような・・・?」

後輩「うぐっ・・・」

後輩「」シュン

男「・・・」

後輩「・・・」

後輩「・・・あ、あの!」

男「」ビクッ

後輩「急かすようで悪いんですけど、返事をもらいたいんです・・・」

男「ん・・・、そうだよな」

男「正直びっくりしたぞ・・・、あれ」

男「でも心配はする必要ないよな?」

後輩「え・・・?」

男「俺、一回でも約束破ったことあったか?」ニコッ

後輩「!!」パアァ

後輩「先輩!」ダキッ

男「くぁwせdrftgyふじこlp;@」

男「や、やめっ!ちょ!うわっ!」カァァ

後輩「せーんぱーい///」ギュゥゥゥ

男「ぐぉぉ・・・」

男 (俺今氏ぬかもしれないどうしよう)

137: 2013/01/19(土) 22:55:39.00 ID:HlblLUtO0
男『今日まで生きててほんとによかった』

彼女『ふふ・・・よかったわね』

男『でもですね、僕当たりに行ってないんですよ』

彼女『・・・?』

男『いや、予定あると聞かれて、ないよって答えただけなんですよ、俺』

彼女『え、ちょ、ちょっとまってね』

男『は、はい』

  ちょっと!聞いた話と少し違うじゃない!

  え!?そんなはずは・・・

彼女『え、えっと、クリスマスにデートする約束をしてるのよね?』

男『はい』

彼女『・・・?、もう私もわけわかんないわ』

彼女『んー・・・?』

男『俺、その日後輩に告白しようと思ってます』

男『アイツもかなり勇気を出して言ってくれたはずなんです』

男『だから俺もあいつの気持ちに答えなくちゃいけないと思うんです』

彼女『・・・、そうね』

彼女『しっかり告白しなさいよ?』

男『勿論です!』

138: 2013/01/19(土) 22:56:23.70 ID:HlblLUtO0
  ピンポーン

  はーい!

男「」ニコニコ

後輩「えっ!?あれ!?」

男「おはようございます!てか?」ニヤニヤ

後輩「今日も迎えにいくつもりだったのにー・・・」

男「まぁたまにはこっちからというのもいいと思ってな」

男「準備、出来てるか?」

後輩「はい!勿論でしゅ・・・」

後輩「」カァ

男「大事なところでいつも噛むよな」

139: 2013/01/19(土) 22:56:59.39 ID:HlblLUtO0
後輩「う、うわぁ・・・」

男「混んでるな・・・」

後輩「さすがはクリスマス・・・ですか」

男「どうする?」

後輩「先輩となら何処でもいいです!」

男「うれしいけど、それじゃ決まらないんだよね・・・」

後輩「でも朝から混むとは思ってませんでしたねぇ」

男「俺もだ、やっぱり別の場所に行くか」

後輩「はい!」

140: 2013/01/19(土) 22:58:04.86 ID:HlblLUtO0
後輩「カフェですか」

男「ここは来たことなかったもんな」

後輩「コーヒー飲めるなんてすごいですね!」

男「飲めないのかお前、まぁ俺もブラックとか飲めないんだけどな」

後輩「苦いのは苦手です」

男「でもこの前デザートにコーヒーゼリー食ってたじゃないか」

後輩「飲むとなるとちょっと違うんです!」

男「そういうもんか?」

後輩「そういうものです!」

141: 2013/01/19(土) 22:58:44.11 ID:HlblLUtO0
男「やっぱかわいいな、その服」

後輩「はい!先輩に選んでもらったんですから!」ムフー

男「かわいい・・・」ジィー

後輩「・・・あ、あんまり見ないでください」カァ

男「う、うん、ついな」

142: 2013/01/19(土) 22:59:43.51 ID:HlblLUtO0
後輩「お昼ー!」タタタッ

男「この人ごみの中を走るなよ!」

男「・・・ん?ここでいいのか?」

後輩「はい!」

男「ここは何回も来てるけど・・・」

後輩「ここは先輩と最初に行き着いた場所ですから!」

男「・・・そうか、そうだな」

後輩「奢りましょうか?」ニコリ

男「先輩にそんなこといっていいのか?」ニヤ

143: 2013/01/19(土) 23:01:44.91 ID:HlblLUtO0
男「時間が経つのって案外早いもんだな・・・」

後輩「ですねー・・・」

男「もう夕方だ・・・、行きたいところあるか?」

後輩「特には・・・」

男「・・・じゃあついて来てくれるか?」

後輩「え、は、はい・・・?」

男「・・・」

男 (言わなきゃいけない、やっぱりこれは俺から・・・)

144: 2013/01/19(土) 23:03:08.33 ID:HlblLUtO0
男「ここだ」

後輩「公園ですか?」

男「俺がデートじゃない!って怒られたところだ」

後輩「あ、それは、えと・・・」

男「もうそれは気にしてないよ」

男「・・・ちょっと座ろうか、あのときみたいに」

145: 2013/01/19(土) 23:05:23.43 ID:HlblLUtO0
男「・・・」

後輩「・・・」ジィー

男 (いざ言うとなると緊張がやばい・・・)

男「こ、こうは」

後輩「先輩!」

男「は、はい!」ビクッ

後輩「わ、私、先輩のことが好きです!」

男「・・・あ」

後輩「え、えっと、そ、それで」

後輩「わ、私とと、と付き合ってくだださい!」マッカッカァ

男「・・・」

後輩「・・・、だめですか?」ウルッ

男「なんでお前は俺の言いたいことを先に言っちゃうのかなぁー!」

後輩「え、はい、ごめんなさい・・・、え?あれ?」

男「・・・改めてお前がすごいことが分かったよ」

後輩「え、いえ、そんな・・・」カァ

男「俺からも言わせて欲しい」

男「・・・俺も後輩のことが好きだ」カァァ

後輩「・・・っ」プルプル

後輩「・・・っかい」ボソッ

男「え?」

後輩「もう一回!」

男「・・・」ニッ

男「何度でも言ってやる!後輩のことが大好きだ!」

男「・・・付き合ってください、かな?」ニコリ

後輩「先輩ー!」ブワッ

男「うぉ!?ちょお!?落ちる!ベンチから落ちる!」

後輩「先輩!先輩先輩!!」

男「な、泣くなって・・・」ナデナデ

後輩「だって!うれしいんですもん!」ギュゥゥゥ

後輩「・・・せ、先輩からも抱きしめて、ほしい・・・」カァァ

男 (くぁwせdrftgyふじこlp;@)

男「・・・」ギュゥゥ

後輩「・・・えへへ」ギュゥゥゥ

147: 2013/01/19(土) 23:07:06.41 ID:HlblLUtO0
男「・・・一ついいか?」

後輩「・・・はい」ギュゥゥゥ

男「なんであの時急に今日の事言い出したんだ?」

後輩「だ、だってそれは!」

後輩「・・・それは」ショボーン

男「お、おいどうした?」

後輩「水泳部・・・廃部になるんですよね?」

男「・・・は?」

後輩「だから!水泳部が」

男「ま、まてまて!?水泳部が廃部になるなんていつ・・・あ」

男「・・・外周走りのときのか?」

後輩「そ、そうです!先輩と先生で深刻な顔してたじゃないですか!」

男「・・・」アチャー

男「え、えーとだな」

男「水泳部が廃部になることなんてありえません」

後輩「嘘つかないでください!だってあの時!」

男「あれなー・・・うん、話せば少し怒りを覚えるかもしれないなー・・・」

148: 2013/01/19(土) 23:07:52.13 ID:HlblLUtO0
男「・・・ということだ」

後輩「」ワナワナ

男「ふ、不満なら俺から先生に言いつけとくぞ?」

後輩「よかったぁー!」ブワッ

男「また泣くのかよ!?」

後輩「だって、先輩との思い出沢山の部活ですよ!?」

後輩「廃部なんてあんまりじゃないですかー!」

男「あー分かった分かったから」ナデナデ

後輩「うー・・・」

男「この時期に泣くと目が乾燥するぞ?」

後輩「・・・そのときは目薬お願いしますね」

男「も、もうあんなのは嫌だからな!」アセアセ

149: 2013/01/19(土) 23:08:53.39 ID:HlblLUtO0
男「きれいだなー」

後輩「はい!とっても!」

男「雪もちらついてるし」

後輩「ホワイトクリスマスですね!」

後輩「・・・ねぇ先輩」

男「ん?」

後輩「キスしましょう!」

男「ブッ!?」

男「い、いきなりなんだよ!?」

後輩「恋人同士なんです!いいじゃないですか!」

男「いやしかしだな!?」

後輩「んー」タイキ

男 (もう待ってるし・・・)

男「・・・」

男「じゃあ、一つだけ聞いて欲しい」

男「俺はキス初めてじゃない」

後輩「えぇ!?」

男「・・・、もっと言うとお前も初めてじゃない・・・」

150: 2013/01/19(土) 23:09:56.15 ID:HlblLUtO0
男友『お前溺れてる後輩助けたろ?』

男『あぁ、そうだけど』

男『気になることでもあるのか?』

男友『お、おう・・・』

男友『あのさ、お前そのとき・・・』

男友『じ、人工呼吸とかしたのか・・・?』

男『ブッ!?』

男友『いや、な?、ちょっと気になって』

男『こんなときにする話かよお前!』

男友『いやでもさ!聞いておかないと・・・』

男『・・・』

男『たよ・・・』

男友『ん?きこえな』

男『したよ人工呼吸!しっかりとしたよ!』

男友『・・・お、落ち着けって』キーン

男『俺にも恥ずかしいという気持ちがあってだな・・・』

男友『わ、わーったよ』

  ふふふ・・・

彼女『人工呼吸とは言えど、キスしちゃったのね』

男『彼女さん、だって、あれ、緊急事態』

彼女『やっぱりあなたは最後まであの子の面倒見てあげないとね・・・ふふ』

151: 2013/01/19(土) 23:12:03.17 ID:HlblLUtO0
後輩「と、という事は胸も・・・」

男「わぁー!!すまん!ごめん!触った!」

後輩「・・・」カァァァ

男「え、えっと・・・」

男「い、言い出せなくてごめんな?」

後輩「」ダキッ

男「んっ!?」

  チュ

後輩「・・・えへへ」ニコ

男「・・・俺は今氏んでもいいと思ってる」

後輩「だ、駄目ですよ!?」

男「だよな、最後まで面倒見てやるよ、後輩」

後輩「っ・・・///」

後輩「も、勿論です!先輩!」ニコッ

       おわり

152: 2013/01/19(土) 23:12:36.87
おつ!

154: 2013/01/19(土) 23:35:40.58
乙!

156: 2013/01/20(日) 00:09:14.81

面白かったよ

160: 2013/01/20(日) 17:29:56.56
   おまけ

男友「・・・」

男「・・・」モグモグ

後輩「♪~」モグモグ

男友「なぁ・・・」

男「ん?」

彼女「どうしたの?」

男友「いやさ・・・」

男友「一つの机に4人で飯ってどうよ!?」

161: 2013/01/20(日) 17:30:24.15
男「どうって・・・」

後輩「♪~」モグモグ

彼女「いいじゃない、賑やかで」

彼女「こんなの久しぶりだわ」

男「いつもいつも忙しそうですもんね」

彼女「忙しそうじゃなくて、忙しいのよ」

男友「生徒会にクラス委員、おまけに先生や生徒の頼みごとまで・・・幅広いなぁおい」

男「手伝ってやれよ・・・」

彼女「大丈夫よ、彼に手伝ってもらったときにひどい目にあったから」

男友「め、面目ない・・・」

162: 2013/01/20(日) 17:31:14.53
男「たまには自由な時間取れてるんですか?」

彼女「えぇ、今みたいにね」

男「さすがですね」

男友「俺とまったく釣りあってねぇー・・・」

彼女「そんなことはないわよ」

男友「中学から一緒ってだけじゃんかー」

男「そんなに長い付き合いだったのか」

後輩「意外、ですね」モグモグ

男「食うのをやめろ!」

163: 2013/01/20(日) 17:31:45.98
男友「まぁ俺らの馴れ初めはそんな感じだが・・・」

彼女「あなたたちはどうなの?」

男「二人も知ってるだろう?俺らは」

男友「おーっと、そっちじゃないんだなー」

男友「好きになったのはいつ頃なんだ?」ニヤニヤ

後輩「・・・」カァァ

男「えー・・・」カァ

彼女 (二人をいじるのは楽しいわ)

164: 2013/01/20(日) 17:32:29.42
後輩「言わなきゃ駄目ですか」カァ

彼女「勿論」

後輩「・・・、先輩から」

男「えぇ!?」

男「お、俺からかー・・・」

男 (恥ずかしい、とてつもなく)

男「えっとだな・・・」

男友「」ジィー

彼女「」ジィー

後輩「」ドキドキ

男「そんなに見るなよ!」

165: 2013/01/20(日) 17:33:27.49
男「そうだな・・・」

男「正直俺は初恋と失恋を連続で経験したんだがな・・・」

男友「ほうほう・・・」

男「最初のデートじゃないときだ」

後輩「だ、だからあれはなんでもないです!とデートです!を混ざってしまって・・・」

彼女「後輩さんらしいわね」クスリ

後輩「うぅ・・・」

男「あのときの私服がかわいすぎてさ・・・」

男「でも、デートじゃないって言われたからね・・・」

男友「なるほどなー・・・」

男「でもやっぱ好きなままだったよ、パーティの時に再確認した」

後輩「」カァァ

彼女「おあついわね」フフ

男友「いいねー」ニヤニヤ

男「すげぇ恥ずかしいんだからな・・・」カァ

166: 2013/01/20(日) 17:34:09.20
男友「じゃあ次は後輩の番な!」

後輩「うー・・・」

後輩「どうしてもですか?」

男友「お前の彼氏が言ったんだぞ!覚悟決めろ!」

後輩「・・・、じゃあいきます・・・」

彼女「いきますって・・・」

後輩「私は・・・えっと」

後輩「会う前からずっと好きでした!」カァァァ

男「」

彼女「えっ?」

男友「ちょ」

後輩「え?え?」アタフタ

167: 2013/01/20(日) 17:35:06.68
後輩「私が三年の先輩に先輩の話を聞いて先輩にあったのは先輩に言いましたよね?」

男「先輩って言いすぎだろ、でもそうだったな」

後輩「その話は一回じゃなくて何回も何回も聞いてたんです」

後輩「そのうち先輩のことが好きになってました・・・」

男「俺の知らないところで好きになってたのか・・・」

後輩「顔が分かったのは写真を見てたからです」

後輩「先輩の家に置いてあった写真があるじゃないですか」

男「・・・あれを見せてもらったと?」

後輩「それまで名前とどんな人かしか知らなかったんですよ」カァ

男「男先輩も何回も話さなくても・・・」

男友「そりゃないぜ、何回も話さないと二人がくっつかないだろ!」

男「そんなにハキハキと言うなよ!」カァ

後輩「あの時言うかどうかためらったんですけどね・・・」

後輩「結局言えなくて、気持ち悪がられると思っちゃって」

男「ぶっちゃけ写真見たって言われたほうが納得しやすいと思うけど・・・」

後輩「えぇ!?」

男「驚くところじゃないだろ!」

彼女「似てるわね・・・、あの二人」クスリ

男友「だろ?」

    本当におわり

168: 2013/01/20(日) 17:45:25.05
後書きみたいな・・・

ここまで見てくださった物好きな方々本当にありがとうございました
後書きでは暴露話みたいなものを一つ・・・

元々のネタは某恋愛ゲームから大体とってきていたり、(男友が寿司屋やってたり、後輩が水泳部だったり)
んで月ごとのイベントを書きたいなと思ったので急遽補足で九月ぐらいだと言ったりと、割と行き当たりばったりで書いてました

個人的に気になったのは顧問のせんせーが性格ブレまくってないかどうかなんですよねw
男勝りっぽい感じにしたかったんですけど、書いてるうちに難しいなーってなって、若干投げてる部分もあったり

気になる点はまだあるんですが書いていくと結構長くなりそうなので割愛、それでは

170: 2013/01/20(日) 18:00:10.06
依頼出してきました、ご指摘ありがとうございます

引用元: 後輩「部活に入って!」 男「!?」