1: 2012/05/05(土) 00:43:19.39 ID:0puvqrTW0

切嗣「今日からキミはこのクラスでがんばってもらうよ。ギルガメッシュ君」

ギル「…、はい…。」

切嗣「まぁ、不安なことも多いと思うけど。皆通る道だから」ニコッ

ギル(何故だ…。何故この俺が子供をあやさにゃならんのだ…。)

切嗣「それじゃぁ、僕は受け持ちに戻るから。後はここの受け持ちのケイネス君に色々聞いてくれ
   もうすぐ来るはずだから」タッタッタッタ

ギル「あ、はい。がんばります。」

ギル(くそ、ケイネスとやら…。俺を待たせるとは恐れを知らないやつめ)

6: 2012/05/05(土) 00:45:08.68 ID:0puvqrTW0
シンジ「ねぇねぇ。」ニヤニヤ

ギル(なんだ?この生意気な糞ガキは)

シンジ「見かけない顔だね~。もしかして~新しい先生?」

ギル「」ギロッ

シンジ「ひっ。あ、あの名前おしえてぇ」ビクビク

ギル「無礼な。貴様の様な雑種に名乗る名前などない失せろ」

シンジ「えっ」ワナワナ

ギル「王の命だぞ、糞ガキ。失せろといっ」

ケイネス「おい!きみ!」

ギル「げっ」ドキッ

10: 2012/05/05(土) 00:46:08.11 ID:0puvqrTW0
ケイネス「子供になんてことを言ってるのかね!」

ギル「す、すいません…。」

ケイネス「まったく…。衛宮先生でなく私でよかったな。本当なら即クビだぞ。」

ギル「は、はぁ…」

ケイネス「さぁ、シンジ君。向こうで遊んでおいで。この先生はまた後でみんなに紹介してあげるから」ニコッ

シンジ「う、うん!」タッタッタ

ケイネス「君、そこでボーッと突っ立ってないでもっと子供と遊んでやりなさい。それも立派な仕事だぞ。」

ギル「…。わかりました」タッタッタ




一人称訂正します!すいません!!!!!!

11: 2012/05/05(土) 00:47:10.49 ID:0puvqrTW0
ギル(ガキ共め、朝からはしゃぎ倒しおって。見るに耐えん)

ギル「ん?」(一人こっちに近づいてきた。)

セイバー「」ジーッ

ギル「何だ?小娘。」

セイバー「」ジーッ

ギル「用は何だ?用がないなら」

ケイネス「」ギロッ

ギル(くっ、向こうでケイネスが見張ってやがる…)

ギル「ど、どうしたのかな~?」アセアセ

セイバー「…。おなかがすいた」

ギル「は?」

13: 2012/05/05(土) 00:49:11.18 ID:0puvqrTW0
セイバー「おい、おなかがすいたといってるんだ」

ギル「き、貴様。この我に…」

ケイネス「」ジーッ

ギル(あぁぁ!糞!!抑えろ!抑えろ…)

ギル「あ、あのなぁこむす、(ん?服に名札が)あ、アルトリアちゃん」

セイバー「おなかすいた」

ギル「まだ、朝だよ?朝ごはんは食べたのかな?」プルプルッ

セイバー「食べた。ずべこべ言わずさっさと料理を運んでこい」

ギル(コイツ…。絶対いたぶってやる…)


14: 2012/05/05(土) 00:51:21.19 ID:0puvqrTW0
ギル(ん?ケイネスのやつ子供の相手に夢中になってやがる)

ギル「おい、小娘。そんなに腹が減ったのならそこの砂でも食えばいいだろ?」

セイバー「きさま!わたしは王であるぞ!そのわたしに砂を食えという…」

ギル「ほざくな!雑種!!」

セイバー「!!」ビクッ

ギル「王は天上天下にこの我ただ一人。ただの小娘が王を名乗るなど肩腹痛いわ!」

セイバー「わたしは…わたしは…きし…王だもん」ジワジワ

ギル「ん?」

セイバー「騎士王だもん!うえ~ん」

ギル「なっ!?」

19: 2012/05/05(土) 00:56:23.98 ID:0puvqrTW0
セイバー「わ、わた、わたしはグスンッ。王、だからグスンッ」

ギル「お、おい!わかった!わかったから!泣き止め!糞ガキ!」

ケイネス「ごっほんっ」

ギル「ひっ!」ビクッ

ケイネス「ギルガメッシュ君。何故この子は泣いているのかね?」

ギル「え、いやぁ。そのぉ…お腹がすいた見たいでエヘヘ」

ケイネス「そうか。その子はいつもすぐお腹がすくんで困ってるんだよ。
     アルトリアちゃん。先生がおにぎりあげるからおいで」

セイバー「…グスンッ、うん」コクリ

ケイネス「この子は私が連れて行くから君は他の子の面倒を見ていてくれたまえ」

ギル「わかりました。」(あの小娘。覚えてろ!)

20: 2012/05/05(土) 01:00:20.73 ID:0puvqrTW0
竜之介「だんな~!超クールだぜ!」

ジル「竜之介殿!やはりあなたなら理解していただけると信じてましたぞ~!」

竜之介「バッタの胴体だけでピラミッドだなんて!だんなしか思いつかないよ!」

凜「ちょっと…。何してんの?あんたたち」

ジル「おやおや、見られちゃいましたね。」

竜之介「だんな!俺!この子がバッタに塗れて泣き叫んでる姿が見てみたい!」

ジル「おぉぅ!竜之介殿!素晴らしいアイデアです!!それでは早速!」

凜「ひぃぃぃ!!!!」

21: 2012/05/05(土) 01:04:09.05 ID:0puvqrTW0
ギル「おい、下郎ども」

ジル&竜之介「ひっ!?」ビクッ

ギル「何をくだらん事をしている。」

凜「せんせ~い!!」タッタッタッタ ギュッ

ギル「そこの虫けらのようになりたくなければ失せろ!」

ジル&竜之介「す、すいませ~ん!」タッタッタッタ

凜「先生!ありがとう!」

ギル「なぁに、下郎どもの馴れ合いが見るに耐えなかっただけの事だ。」

凜「ほんとうにありがとう!!それじゃ!」

ギル(あれ?保育士もわるくないかも?)

23: 2012/05/05(土) 01:05:55.83 ID:0puvqrTW0
ギル「~♪」(何だか、気分がいいぞ~)

セイバー「おい」

ギル「あるとりあちゃん。おにぎり美味しいかったかい?」ニコッ

セイバー「黙れ!下郎!」

ギル「ん?」プチッ

セイバー「さっきの続きと行こうじゃないか?」

ギル「仕切るな雑種。いったい何のことだい?」ニコッ

セイバー「決まっているじゃないか!!どちらが王に相応しいか!決闘だ!」

ギル「たわけ!決闘何ぞする前から王はこの俺だと決まっているだろ!」

セイバー「ち、ちがうもん!」ジワジワ

ギル(ま、まずい!泣かれてしまっては今度こそ…)

26: 2012/05/05(土) 01:11:13.98 ID:0puvqrTW0
ギル「わ、わかった…わかったから」(所詮はガキ、この俺が)

セイバー「よし!ほれ」コロンコロン

ギル「ん?プラスチックのバット…」

セイバー「えくす、かりばぁぁぁぁ!!」タッタッタッタ

ギル「ゴホォ!!!ガハッ!!」

セイバー「どうだ!?我が剣を前にして!」

ギル「糞ガキがぁ…。俺を…怒らせたな…」

セイバー「ほぅ、まだ立っていられるか…。それならこれで!!!!!!!!!」

ギル「えい」 セイバー「イタッ」

27: 2012/05/05(土) 01:14:57.91 ID:0puvqrTW0
セイバー「くっ、この程度…。そりゃぁ」

ギル「えい」 セイバー「いたい…。」

セイバー「…。ふん!少し甘く見ていたようだ。だが!!」

ギル「ほれ」 セイバー「あぅ…」

セイバー「」ジワジワ

ギル(なんでだよ!!)

セイバー「ま、まだまだ ヒック 私の…ヒック 力は…ヒック」

ギル(くそ…、目真っ赤じゃねぇか…)

32: 2012/05/05(土) 01:21:14.13 ID:0puvqrTW0
ギル(くっ…、こんなやつに王の座を)

セイバー「おい!グスンッ 手加減はなしだぞ!いくぞ!?」

ギル(はぁ…所詮はガキ…。仕方あるまい…。)

ギル「ぐえぇ、まけました~(棒読み)」バタリ

ギル(ったく…、この我がわざわざ負けてやったのだ。さすがに気が済んだだろう)チラリッ

セイバー「ふふ…、フハハハ!見たか!?下郎!これが王に相応しい器を持つもの力だ!」

ギル「そうですね~参りました~(棒読み)」

セイバー「まったく!これに懲りたら二度と私の命に背くようなことは…」

??「あぁぁぁ!!」


35: 2012/05/05(土) 01:25:22.04 ID:0puvqrTW0
ウェイバー「あるとりあちゃんが先生いじめてる!」

セイバー「お、おい!お前!」

ウェイバー「いじめはわるいことなんだぞ!!」

イリヤ「あたし、ケイネス先生よんでくる」

セイバー「えぇ…。これはいじめじゃなくて」

ギル(なにこれ、おもしろい)

イリヤ「ふん!よんでくるもん!」

セイバー「これは…、いじめじゃなくて決闘で…。王に相応しいものを…」チラッ

ギル(おいおい…、そんな目で我を見るな…。)


37: 2012/05/05(土) 01:28:48.07 ID:0puvqrTW0
ウェイバー「あるとりあちゃん、どんな理由でも先生たたいちゃだめなんだよ!」

セイバー「お、おい…おまえ…何か言って…」グイグイ

ギル(途端に可愛くなったコイツ…)

ギル「先生はお前という名前じゃありません」

セイバー「うぅ…、せんせ…」ウルウル

ケイネス「なにごとかね?」

セイバー「ひっ」タッタッタッタ

ギル(我の後ろに隠れるなよ…)

39: 2012/05/05(土) 01:34:40.46 ID:0puvqrTW0
ケイネス「君、これはどういうことかね」

ギル「あの、いろいろありましてハハ」アセアセ

ウェイバー「あるとりあちゃんが!ばっとでせんせいをたたいてたんだよ!」

ケイネス「ほう。」チラッ

セイバー「」サッ

ケイネス「アルトリアちゃん、それはほんとうかな?」

セイバー「わ、わたしは正々堂々と騎士道にしたがい…」

ケイネス「アルトリアちゃんは先生に痛いことしたのかな?」

セイバー「」コクリ

40: 2012/05/05(土) 01:39:32.48 ID:0puvqrTW0
ケイネス「じゃぁ、ちゃんと先生に謝ろうね。」

セイバー「だから、私は…王に相応しい…」

ケイネス「アルトリアちゃん」

セイバー「うぅ…いやだ!」タッタッタ

ケイネス「あ!待ちなさい!!」

ギル「…。」(我も一応こついてたけど無かったことにしよう)

ケイネス「やれやれ…。少し様子をみましょうか」

ギル「あ、はい。」

41: 2012/05/05(土) 01:45:49.58 ID:0puvqrTW0
ケイネス「あの子はね、リーダーシップがあって良い子なんですけど。
     それが少し裏目にでてね、常に人の上に立とうとするんです。
     そうすることによって自分の存在を認めてもらおうと努力するんですよ。」


ギル(ふん、たかが娘が王の名を背負うなど荷が重過ぎるのだ)

ケイネス「さて、私は雑務があるので、後は任せたよ」

ギル「わかりました。」

ギル(とはいえ、あやつの相手はやはり面倒だな…)




43: 2012/05/05(土) 01:50:50.99 ID:0puvqrTW0
ギル(ったく、あの娘…どこ行った?あ、あそこの木の下に)

ギル「よぉ」

セイバー「きさま、わたしをうらぎったな」

ギル「自業自得だろ?騎士王」

セイバー「え?//」

ギル「一応、決闘には敗れたからな。」

セイバー「そ、そうか///」モジモジ

ギル「王と呼ばれるくらいで顔を赤くするようじゃ、まだ幼いな」

セイバー「ふん!別に赤くなど!」

45: 2012/05/05(土) 01:58:31.26 ID:0puvqrTW0
アイリス「さぁみんな!集合よ~!」

たいが「ドッジボールするわよ!」

ディル「桜殿はこの私が命に代えてでもお守りします。」

凜「いや、それは私の役目よ」ボソッ

クー「くだらねぇww俺はパス」

たいが「くーちゃん、残念強制よ」ニコッ

クー「そんなぁ…」

ウェイバー「よっしゃぁ!ぼくのつよさみんなに見せつけてやる」


47: 2012/05/05(土) 02:06:41.28 ID:0puvqrTW0
竜之介「これはいいチャンスだ!!」

ジル「チャンスと言われますと?」

竜之介「俺たちがボール取りまくって!そんで美しい女の子の体めがけ
    ドーンッと!ボールを投げまくるのさ!想像しただけでも超クールだよ!!」

ジル「おぉぅ!すばらしい!!美しいあざを体全身に描きあげるのですね!!」


ギル「よし、我たちも参加するぞ」

セイバー「…」

ギル「戦場の最前線を駆ける、それが騎士王たるもの、違うか?」

セイバー「そうだな、よし!では我々も急ぎましょう!」タッタッタッタ

48: 2012/05/05(土) 02:12:17.20 ID:0puvqrTW0
しかし、事態は最悪であった

セイバー陣営の内野はセイバーのみ…

勝利は絶望的であった


竜之介「せんせい!!」

アイリス「どうしたの?」

竜之介「顔面にボールが当たってもセーフなんですよね!」キラキラ

アイリス「え、えぇ…一応…」

竜之介「よっしゃ!!」

ドフッ

アイリス(アルトリアちゃんの顔にボールが!)

ギル「おい!大丈夫か!」

セイバー「大丈夫です!まだ続けられます。!」ヨロヨロ

竜之介「すいませ~ん、ちょっと手がすべっちゃいました」ニコニコ

49: 2012/05/05(土) 02:16:45.33 ID:0puvqrTW0
ジル「竜之介殿!内野にボールまわします!!」

ドフッ

セイバー「うっ!」

ギル(また顔に…、こいつら技と…雑種が!!)

アイリス「アルトリアちゃん!!もうやめ」

セイバー「いえ!!まだ戦えます!!」

ギル「おいさすがに!!」

セイバー「わたしは王!たとえどんなことがあっても戦場から逃げたりはしない!」

ギル(あいつ…。ふん、久々に我を楽しませる相手だ。)


50: 2012/05/05(土) 02:24:58.38 ID:0puvqrTW0
たいが「あるとりあちゃ~ん!!相手の内野もあと一人よ~!!」

セイバー「エクス、」

竜之介「あ、こりゃまずいな…」

セイバー「カリバー!!!!!!!!!!!」

竜之介「うげ!」バタッ

アイリス「アルトリアちゃんのチームの勝ちよ!」

ウェイバー「やった~!」

切嗣「実にいい試合だったよ。」

たいが「あれ?衛宮先生も見てたんですか」

切嗣「竜之介君 ジル君。君たちは僕についてきなさい。話たいことが山ほどあるからね」

竜之介&ジル「…。」トボトボ

53: 2012/05/05(土) 02:38:37.68 ID:0puvqrTW0
ギル「よくやったな、騎士王。お前の戦い、存分に楽しませてもらったぞ」

セイバー「いえ、私はただ騎士として…。あと先生に言いたいことが」

ギル「なんだ?騎士王の命なら何でも従うぞ」

セイバー「ごめんなさい!」

ギル「え?」

セイバー「先生をばっとで グスンッ たたいて グスンッ やさしい人なのに」ウルウル

ギル「い、いや我も少しこついたから、お互い様だ」

セイバー「ゆるす?」ウルウル

ギル「もちろん、それにあれは列記とした騎士の決闘だ。そうだろ?」

セイバー「うん!」ニコッ

セイバー「あとねぇ…」モジモジ

ギル「ん?どうなさいましたか騎士王殿」ニコッ

セイバー「先生大好き!!!!!!」ギュッ

ギル「これはこれは、勿体無きお言葉。感謝の言葉もございません。      騎士王殿。」


終わり

54: 2012/05/05(土) 02:39:03.10 ID:0puvqrTW0
ありがとうございました!

引用元: セイバー「保育園!!」