1: 2016/01/24(日) 22:11:17.073 ID:Q7jcQbaoK
-中華料理店

シャロ「千夜!今日は私のおごりよ!好きなだけ食べてちょうだい!」

千夜「本当にいいの?シャロちゃん お金が…」

シャロ「チラシにお食事券ついてたから 無料で食べられるのよ」

千夜「そうなの じゃあ私 フカヒレスープとツバメの巣とクマの手がいいわ」

シャロ「どんどん食べて!」

千夜「ふふっ ありがと♪」

千夜「おいしい」
クチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャクチャ

千夜「でも私でいいの?本当はリゼちゃんといきたかったんじゃないの?」

シャロ「千夜には いつもお世話になってるから…たまにはお返ししたかったの…」

シャロ「それに…リゼ先輩にはお食事券なんかじゃなくて ちゃんとお金でおごってあげたいし」

千夜「がんばってね シャロちゃん」

シャロ「よーし!私も食べるぞー!!」
ムシャムシャ

5: 2016/01/24(日) 22:13:08.157 ID:Q7jcQbaoK
シャロ「ふぅ 食べた食べた 久しぶりにお腹いっぱいになったわ」

千夜「すーすー…ZZZ(ゼットゼットゼット)」

シャロ(お腹いっぱいになったから寝ちゃったのね)

シャロ(そうだ!千夜が眠ってる間に お会計すませちゃお!)

店員「合計で25860円でございます」

シャロ「お食事券で」

店員「では100円割引させていただきまして お後が25760円お願いします」

シャロ「?!!」

シャロ「えっ えっ えっ?!」

シャロ「このお食事券ってご飯がタダになるわけじゃないんですか………?」

店員「はあ………?」

シャロ「そんな…聞いてない!」

店員「25760円でございます」

シャロ「ちょ…ちょっと待ってください………!」

7: 2016/01/24(日) 22:13:41.543
かわいい

10: 2016/01/24(日) 22:16:59.933 ID:Q7jcQbaoK
シャロ「えっと…私の財布…」
バリバリバリッ

シャロ(932円………)

店員「早くしてくれませんかね」

シャロ「あっ やっぱりお会計 後にします…」

シャロ(ヤバい ヤバい ヤバい…)

シャロ(どうしよう…知らなかったわよ…いっぱい食べちゃった…)

とりあえず席に戻った

シャロ(千夜…)
チラッ

千夜「スースー」

千夜「…毎日…ココアちゃん…ぐぅ…」

シャロ(千夜 気持ちよさそうに寝てる…こんな千夜を起こして やっぱりお金払ってなんか言えない…)

シャロ(でも千夜もフカヒレとかツバメの巣とかクマの手とか食べてたし やっぱり千夜も払わなきゃダメだと思う…)

シャロ(よし…)

シャロ「ち…千夜!起きて!」

千夜「う~…チノちゃーん」

シャロ「起きてってばー!」
モー

15: 2016/01/24(日) 22:21:11.758 ID:Q7jcQbaoK
千夜「ZZZ」
キュルキュル

シャロ(いや!)

シャロ(千夜が寝てるのはラッキーだったかも!)

シャロ(千夜が寝てる間に青山さんを呼んで お金を払…立て替えてもらおう!)

シャロ(これなら千夜にも情けないとこ見せないですむわね!)
ポチポチ

シャロのスマートフォン「青山おサイフマウンテン」

シャロ「もしもし 青山さんですか」

『は~い 私 青山です』

シャロ「あの…財布忘れちゃって…解剖新書っていう中華料理屋まで…」

『先生!また遊びにいこうとしましたね!』
バキッ

『ダメですよ!!締め切り今日なんですから!』
ボカッ

『オラァ!!描けや!!』
ドガァッ

ツーツー

シャロ「えっ…えーーー?!」

シャロ(頼りの青山さんが………)

17: 2016/01/24(日) 22:22:06.360
青山さん…

21: 2016/01/24(日) 22:24:03.612 ID:Q7jcQbaoK
千夜「…くぅくぅ…」

シャロ(リゼ先輩…には頼りたくない…)

シャロ(でもリゼ先輩 優しいからきっと来てくれると思う…)

シャロ(リゼ先輩…軽蔑するかな…)

シャロ(やっぱり嫌…!リゼ先輩にお金のことを頼るわけにはいかないわ!)

シャロ(チノちゃん………)

シャロ(年下にこんなの頼むの恥ずかしいなぁ…)

シャロ(もう夜遅くだし…来てくれるわけないわ…)

シャロ(学校の友だちに頼んだら貧乏人ってバカにされそうだし…)

シャロ(ココア…)
ポチポチ

シャロ「もしもし?ココア?」

26: 2016/01/24(日) 22:29:36.157 ID:Q7jcQbaoK
シャロ「今 中華料理屋さんにいるんだけどね」

『中華料理屋さん?!いくいくー!!』

シャロ「え…えっとね…お…お金!」

シャロ「お金…足りなかったの…足りない分をココアに立て替えてほしいんだけど…」

千夜「う~ん…ZZZ」

『私 中華料理食べてないのに お金払わなきゃいけないの?』

シャロ「お願い…!今度 なんかおごるから!」

『しかたないなぁ 何円?』

シャロ「25760円………」

『ごめんね 今 私 500円しかないんだ』

シャロ「ハァ?!」

『リゼちゃんだったら助けてくれると思うよ 本当にごめんね』
ツーツー

シャロ「ほぼ毎日 働いてるのに500円しかないってどういうことよ?!」
バンッ

シャロ「まったく なににお金使ってるんだか」

27: 2016/01/24(日) 22:30:13.506
やばい
心臓バクバクする

29: 2016/01/24(日) 22:30:49.338
屑過ぎてワロタ

30: 2016/01/24(日) 22:33:41.363 ID:Q7jcQbaoK
シャロ(もうこうなったら)

シャロ(これしかない)
サッ

自分のパンツに手を突っ込み

プチッ

シャロ(よし)

マン毛を1本抜き取った!

シャロ(そして周りのお客さんの気を引く)

シャロ「ゲェーーッ!!ゲゲーーーッ!!」

ザワザワ ザワザワ

店員「どうされましたお客様?!」

シャロ「いやいやいや…『どうされました』じゃないわよ!!」
バンッ

シャロ「この店は隠し味に陰毛練り込んでるのね!」

店員「?!」

シャロ「コレッ!!」
ドンッ

36: 2016/01/24(日) 22:40:38.884
シャロおおおおお

37: 2016/01/24(日) 22:41:41.501 ID:Q7jcQbaoK
シャロ「あーあ もしかしたら陰毛入り食べちゃったかも」

『陰毛だってよ』

『気持ち悪~い』

『もう食べちゃったよ』

店員「あ…ああ…あ」

シャロ「せっかくの千夜との食事だったのに!!」

シャロ「どーしてくれんのよ!!」

店員「うわあああああ!!」

店員「チッキンラーメチョッビットダッケスッキッニッ」
ボシュー

シャロ「オーバーロードを起こしたみたいね バイトなんかこの程度よ」

シャロ「早く店長を呼んできて!!」
ドンッ

42: 2016/01/24(日) 22:49:22.067 ID:Q7jcQbaoK
店長「えっ?!餃子の中に陰毛が?!」

シャロ「そうよ!気持ち悪くて食べられないわよ」

店長「大変もうしわけありませんでした」

シャロ「あーあ」

シャロ「謝るだけならウサギでもできるんだけど」

店長「?!」

シャロ「誠意を見せてくれないとね」

店長「あっ…ですので…餃子はすぐに作り直しますから!!」

シャロ「はあ………」

シャロ「他の料理にも陰毛が入ってたかもしれない」
ボソッ

店長「?!!」

店長「まさかそれは…?!」

店長(こいつ…全ての料理を無料にさせる気か?!)

45: 2016/01/24(日) 22:52:08.637
店長頑張れ

51: 2016/01/24(日) 22:57:51.933 ID:Q7jcQbaoK
シャロ「なんか気分悪い 陰毛のせいかも」

店長(1度 無料にしたら次に来たときも 他の店舗でも同じことをするだろう)

店長(他のお客さんも大勢見てる…それだけは絶対に避けないと)

シャロ(こいつ素人?私の言ってることがわからないの?)

シャロ(話の流れ的に全部無料にしろって言ってんのよ 早くしないと千夜 起きちゃうでしょ)

千夜「スピー スピー」

店長「ですから餃子は作り直します 餃子の代金もいいですから」

シャロ「餃子以外にも陰毛入ってたら嫌だなぁ」

シャロ「あ~~~あ せっかく食べに来たのに最悪」

リゼ「シャロッッッ!!!」

シャロ「えっ?!リゼ先輩?!」

リゼ「シャロ!!ココアから話は聞いたぞ!!」

シャロ「リ…リゼしぇんぱい…」

シャロ(なんて間の悪いっ………!)

リゼ「お金が足りないらしいな!!私が立て替えておくぞ!!」
ハッハ

55: 2016/01/24(日) 23:03:41.864 ID:Q7jcQbaoK
店長「リゼお嬢様!」

リゼ「やっぱり!料理長さんの店だったのか!」

シャロ「…」

シャロ(しかもリゼ先輩の息のかかった店だったなんて…)

リゼ「友だちがお金足りないみたいで 代わりに私が」

店長(お金が足りない…?なるほどそういうことだったんだな)
ジッ

シャロ(やばっ…)

リゼ「どうしたんだ?」

店長「いや お嬢様のお友だちが料理の中に毛が入ってたって言ってね」

シャロ「ハッ…」

リゼ「なに?それは本当か?」

シャロ「えっと…」

店長「商品全部タダにしろってダダこねるんすよ」

リゼ「なんだって?!」

シャロ「私…そんなこと言ってない!」

リゼ「シャロはそんなことしない 私が保証する」

店長「ま…まあ お嬢様ほどの実力者がそう言うのなら…」

リゼ「その陰毛を見せてくれないか 見ればすぐにわかる」

シャロ「ピャッ?!」

リゼ「シャロ…?」

シャロ「こ…これです………」
ピョコ

58: 2016/01/24(日) 23:12:24.846 ID:Q7jcQbaoK
リゼ(黄色い陰毛…?)

シャロ「…」
ドキドキ

リゼ「料理長さん あんたの陰毛は たしか黒だったよな?」
カチャカチャ

店長「へ…へえ…」
ボロンッ

リゼ「あんたは?」

コック「黒です」

店員「オレは青」

店長「もう閉店前なのでこの3人だけです」

リゼ「…」

リゼ「シャロ?」

シャロ「わ…私…」

シャロ「私ちょっとトイレに!!」

59: 2016/01/24(日) 23:13:13.766
青い陰毛ってなんだよ(哲学)

60: 2016/01/24(日) 23:14:01.229
陰毛の色を知ってるってことはそう言う関係

61: 2016/01/24(日) 23:17:16.987 ID:Q7jcQbaoK
-トイレ

シャロ「ヤバいヤバいヤバい」
ブチブチブチッ

シャロ「痛っ…」
ブチブチブチッ

シャロ(リゼ先輩に…リゼ先輩にこんなことしてるってバレたら…バレたらっ…)
ブチブチブチッ

ドンドンドン

リゼ「シャロ!シャロ!」

シャロ「リッ…リゼ先輩?!ちょ…ちょっと待ってくださいね」
ブチブチブチッ

リゼ「シャロ もういいよ お金は私が出すから」

シャロ「えっ?!えっ?!いや…料理の中に陰毛が入ってたから お金はもう…」

リゼ「シャロが入れたんだろ」

シャロ「ち…違いますって!!」

リゼ「私がシャロの陰毛を見間違えるわけないだろ」

シャロ「!」

リゼ「料理長さんには私が謝っておくから」

シャロ「は…」
ブルブル

シャロ「はい………」
ポロッポロッ…

67: 2016/01/24(日) 23:22:30.501 ID:Q7jcQbaoK
リゼ「…」

シャロ「リ…リゼ先輩…あ…ありがとうございました…」

リゼ「…」

リゼ先輩は口をきいてくれなかった

シャロ(どうしよう…私 リゼ先輩に恥かかせちゃったのかなぁ…)

千夜「ふわぁ~ よく寝たぁ」

千夜「ゲェェェップ」

千夜「あー」
ボリボリ

千夜「あら?リゼちゃん 来てたの?」

リゼ「あ…ああ まあな…」

千夜「じゃあリゼちゃんも シャロちゃんにおごってもらったんだ」

リゼ「…」

シャロ「ち…千夜…」

千夜「?」

71: 2016/01/24(日) 23:27:42.252 ID:Q7jcQbaoK
千夜「シャロちゃんね」

千夜「私にはお食事券だけど リゼちゃんにはお金でおごるって言ってたのよ」

千夜「うらやましいなぁ きっとシャロちゃんは リゼちゃんのことが大好きなのね」

リゼ「…」

シャロ「…」

千夜「お腹いっぱいで眠たいし 今日はもう帰りましょ」
ニコッ

リゼ「そうだな」

リゼ「もうシャロがお会計すませてくれたしな」

シャロ「!」

シャロ「先輩!」

72: 2016/01/24(日) 23:30:18.807 ID:Q7jcQbaoK
店長「ありがとうございましたー(2度と来んな)」

千夜「~♪」

シャロ「あ…あの…先輩…」

シャロ「今日は 本当に本当にすみませんでした…」

シャロ「それと…助けてくれてありがとうございます…」

リゼ「…」

リゼ「今度なんかおごれよ?」

シャロ「ハ…ハイッ!」



75: 2016/01/24(日) 23:32:38.858
良い話でよかった

引用元: シャロ「えっ?!このお食事券ってご飯がタダになるわけじゃないんですか…?」