1: 2012/05/29(火) 00:04:08.27 ID:RNnSpf4d0
―伊織にマッサージ―

P「お疲れ、今日もダンスレッスンよく頑張ったな」

伊織「ハイハイお疲れ」

伊織「ふー、今日は本当に疲れたわ……」

伊織「ねえアンタ、マッサージでもしてくれない?」

P「へ?えーっと、いいのか?」

伊織「何か変なこと考えてんじゃないでしょうね?」

伊織「いいからさっさとやりなさいよ!」

2: 2012/05/29(火) 00:06:57.32 ID:RNnSpf4d0
P「へいへい、わかりましたよ」

P「じゃあ、足裏をマッサージするから、靴下脱いで」

伊織「え……?足裏……?や、やっぱりいいわ!」

P「いいからいいから、遠慮しないで」

伊織「…………痛くしないでよ」

P「大丈夫だって。じゃあ、そこ座って、靴下脱いで」

伊織「わかったわよ」スルスル

伊織「脱いだわよ」

5: 2012/05/29(火) 00:09:00.84 ID:RNnSpf4d0
P「へえ、今日は本当に頑張ったんだな」

伊織「何でよ?」

P「靴下がほんのり湿ってるから……」

ゲシッ

P「あの……顎を蹴り上げないで……」

伊織「真面目にやんなさいよ」

P「じゃあ触るよ」

伊織「……ん……」

11: 2012/05/29(火) 00:12:16.23 ID:RNnSpf4d0
P「ふむ……きれいな足だな……」

伊織「な、何言ってんのよ……当たり前でしょ……」

P「あー、でも、爪先にストレスがかかってるな」

P「爪先に体重かける癖があるだろ」

伊織「へー、そんなこと分かるのね」

P「じゃあ足の指を一本一本マッサージするよ」

P(軽くつまむようにして、人差し指と親指でコリコリと……)

伊織「きゃはは、ちょ、ちょっとくすぐったいんだけど」

14: 2012/05/29(火) 00:15:12.18 ID:RNnSpf4d0
P(小指から、丁寧に、コリコリコリコリ……)

伊織「あ、ちょっと慣れてきたかも……」

P「指の間隔をきちんとあけるように……」

伊織「……割と気持ちいもんね……」

P「若干外反母趾気味だなー、えい」

伊織「い、痛ーい!」ゲシッ

P「あのー、顎を蹴り上げないで……」

伊織「うるさいわね、痛いじゃないの!」

15: 2012/05/29(火) 00:18:24.48 ID:RNnSpf4d0
P「ご、ごめん……」

伊織「もう指はいいわよ」

P「じゃあ今度は少しずつ触りながら、土踏まずへと……」

P「ふーむ、アーチが綺麗だな。こりゃダンスが得意なわけだ」

伊織「解説しないでよ……ヘンタイ……」

P「では、ここは筋肉が多いので、強めにいくよ」

伊織「痛くしないでよ」

P(指の腹を使って、強めに、ゆっくりと……)

16: 2012/05/29(火) 00:21:36.66 ID:RNnSpf4d0
伊織(あ、ここ結構気持ちいいかも……)

P(ここは結構きもちいはず……)

伊織(……)

P(……)プルルルルル

P「あ、電話だ、ちょっとスマン」

……電話後

P「いやースマンスマン」

伊織「遅いじゃないの……早く続けなさいよ……・」

19: 2012/05/29(火) 00:24:58.03 ID:RNnSpf4d0
P「あ、やっぱ気持ちいい?いやーやってるかいが……」

伊織「いいから!早く続けて、お願い」

P(相当気に入ったみたいだ)

P「じゃあ次カカトね……ここ骨があってやりにくんだ」

伊織「あっ……」

P「アキレス腱周りを念入りに……ここに疲れがたまるしな」

伊織(ここもいいわね……)

21: 2012/05/29(火) 00:28:28.08 ID:RNnSpf4d0
P「さーて、大分ほぐれてきたなー」

伊織「?」

P「ちょっと刺激が強いの行こうかなと」

伊織「そんなのあるの?」

P「ああ、土踏まずのアーチが始まる部分、ここにツボが」

伊織「い、いたたたた、痛ーい!!!」

P「ちょっと我慢してねー。ゆっくりやるから」

伊織「い、痛いわよ……痛い……」

24: 2012/05/29(火) 00:31:45.99 ID:RNnSpf4d0
P「あれ?そんなに痛い?じゃあちょっと動きを止めて……」

伊織「ハー、ハー……ちょっと慣れてきたわ……」

P「じゃあまた動かすよ」

伊織「あ、ちょ、ちょっとまって、もう少しそのまま……」

P「えー、分かった」

伊織「……もういいわよ、でも強くしないでよ」

P「じゃあ、この辺をコリコリ刺激して……」

伊織(!!痛いのに、ちょっと気持ちいい!)

25: 2012/05/29(火) 00:34:55.78 ID:RNnSpf4d0
P「ふーむ、事前にしっかりほぐしておいたから、コリコリよく触れるな」

伊織「あ、ああ、あっ……」

P「じゃあもうちょっと強めに動かすよ」

伊織「う、うん……」

P「おりゃ」

伊織「あーっ、痛い……のに、どうして気持ちいいの?!」

P「それは俺のテクニックがね」

28: 2012/05/29(火) 00:37:35.73 ID:RNnSpf4d0
P「じゃあ、そろそろ終わらすか」

P「もっと強く行くよ」

伊織「う、うん……」

伊織「あ……、今度は気持ちいい、すっごく気持ちいい!!」


春香「じ、事務所で何やってるんですか!!」


P「へ?」

伊織「へ?」

31: 2012/05/29(火) 00:40:06.09 ID:RNnSpf4d0
春香「あ、足裏の、マッサージ」

春香「私、てっきり……」

P「てっきり何だよ?」

伊織「はっきり言いなさい」

春香「い、いやーあはははは、ご、ごゆっくりー」

P「……続きやる……?」

伊織「……うん……」

―伊織にマッサージ 終わり―

33: 2012/05/29(火) 00:42:12.58 ID:RNnSpf4d0
―伊織に歯磨き―

伊織「ちょっとー、マジむかつくわー!」

P「おいおい、どうしたんだよ」

伊織「学校で健康診断があったんだけど、歯科検診で、

  虫歯になりかけの歯があるから、歯医者に行きなさいって」

伊織「まったく、めんどくさいったらありゃしないわ!」

P「それはいけない!!!」

伊織「は……?」

34: 2012/05/29(火) 00:45:19.86 ID:RNnSpf4d0
P「昔あったろ!芸能人は歯が命!」

伊織「知らないわよ、そんなの」

P「とにかく、俺がハミガキ指導してやる!!」

伊織「な、何言ってんのよ!そんな子供みたいな……」

P「いーや、やる!伊織の歯が蝕まれるなんて俺は耐えられない!」

P「さあ、こっちおいで!」

伊織「な、別にそんな近づかなくてもいいでしょ!」

P「いや、俺が直に磨いて、指導してやる」

36: 2012/05/29(火) 00:48:13.19 ID:RNnSpf4d0
伊織「なんでそんなに熱心なのよ……わかったわよ……」

P「よし!それじゃあこの常備してある歯ブラシを使おう!」

P「毛先はそろってる方がいい。かたさはふつう」

P「じゃあ、手鏡持って」

伊織「分かったわ」

P「それでは失礼して……」


伊織「ねえ……抱きかかえないとできないのかしら?」

39: 2012/05/29(火) 00:51:09.60 ID:RNnSpf4d0
P「え?」

伊織「え?」

伊織「……わかったわよ……、きょとんとしないで……」

P「じゃあ、いくよ」

P「「まず、歯ブラシの毛先の面を、歯に垂直に当てる」

P「歯茎と歯の境目は思考がたまりやすい、念入りにな」

P「当てたら、左右に細かく動かす」

41: 2012/05/29(火) 00:54:48.12 ID:RNnSpf4d0
シャカシャカ

伊織(お、思ったより……)

P「歯茎は力入れすぎると血が出ちゃうからなー」

P「力を入れずに、優しく、つまむように……」

伊織(……気持ちいい……)

P「歯磨きは歯茎のマッサージ効果もある」

P「結構気持ち良かったりするぞ」

伊織(く、悔しいけど……確かに……)

42: 2012/05/29(火) 00:57:55.74 ID:RNnSpf4d0
P「前歯から一本一本丁寧にな」

P「小刻みに、早く、でも力を入れずにな」

伊織(ふわ……)

P「お、そうそう、力を抜いてなー」

伊織(力が抜けちゃうのよ……)

P「奥は届きにくいから、念入りにな」

伊織(……)

45: 2012/05/29(火) 01:00:14.83 ID:RNnSpf4d0
真「じ、事務所で何抱き合ってるんですかー!!」

P「へ?」

伊織「ふえ?」

……

真「は、歯磨き指導?」

P「そう、伊織が虫歯になりそうって言うし」

P「芸能人は歯が命って言うだろ?」

真(え、なにそれ?知らない)

48: 2012/05/29(火) 01:03:08.10 ID:RNnSpf4d0
真「へー、歯磨きねー、伊織が……」

伊織「な、何よ……」

真「へへ……お父さんと幼稚園児みたいだなーっと」

伊織「何馬鹿言ってんのよー!!!」

伊織「あ、逃げるな!ちょっと待ちなさいよー!」


P「歯磨きを馬鹿にしてはいけないぞ」


―伊織に歯磨き 終わり―

54: 2012/05/29(火) 01:07:10.62 ID:RNnSpf4d0
―伊織に耳かき―

P「ふーむ」

伊織「何呆けた顔してんのよ?」

P「酷いな、真剣に見ていたろ、コレを!」

伊織「何?……へー、コレ、耳かきなのね」

P「ああ、職人さんが竹から削り出した耳かき」

P「あと、ラバーを使ったコイル型の耳かき」

P「光で照らして耳の穴の奥まで見える耳かき」

55: 2012/05/29(火) 01:09:01.01 ID:RNnSpf4d0
伊織「どうしたのよ?コレ」

P「ああ、小鳥さんが買ったらしい、通販で」

伊織「また……小鳥ったら……」

P「なあ」

伊織「何よ」

P「試してみないか?コレ」

伊織「……言うと思ったわ……」

57: 2012/05/29(火) 01:12:03.97 ID:RNnSpf4d0
P「呆れながらもやらせてくれる伊織が俺は好きだよ」

伊織「ハイハイ、早くやりなさい」

P「じゃあ俺の太腿の上に寝てくれ」

伊織「……え……?」

P「俺の太腿の上に寝てくれって」

伊織(恥ずかしいじゃないのよ……)

伊織「誰も来ないうちに、早く済ませなさいよね」

P「おう」

61: 2012/05/29(火) 01:15:08.73 ID:RNnSpf4d0
P(ここでいきなり奥まで突っ込む奴は素人だ……)

P(耳垢はまず入り口に溜まる……)

P(そこをまずしっかりと……)

伊織(あ、最初は奥まで入れないのね)

伊織(耳かきも割と気持ちいものね)

伊織(誰かにしてもらうって結構珍しい……かしら)

カリカリ

63: 2012/05/29(火) 01:18:53.14 ID:RNnSpf4d0
P「入り口あたりをやるならコイル型がいいぞ」

P「ごっそり取れるからなー」

P「ほーら沢山……」

伊織「見せなくていいからさっさとやりなさいよ」

P(シュン……)

伊織「落ち込まないでよ……」

65: 2012/05/29(火) 01:21:51.26 ID:RNnSpf4d0
P「さて、じゃあちょっと奥に」

伊織「痛くしないでよ」

P「ああ、この職人さんの耳かきなら大丈夫さ」

P「その前に、このライト付きので……」

伊織「何か変な感じね……」

P「あれー?耳の中結構綺麗だな」

伊織「そりゃそうよ!」

67: 2012/05/29(火) 01:24:25.49 ID:RNnSpf4d0
P「あ、でも奥に見えるな……」

伊織「え……そうなの……?」

P「でも、取れそうだ……、伊織、動くなよ」

伊織「む、無理して取らなくてもいいわよ……」

カリカリ

P「お、届いた……取れそう取れそう……」

伊織(ふあ……よだれ出そう……)

P「伊織、動くなって」

69: 2012/05/29(火) 01:27:16.80 ID:RNnSpf4d0
伊織(そんなこと言ったって……)

カリカリ

伊織(あー、でも……)

カリカリ

伊織(何だか気持ちよくって……)

伊織「クー……クー……」

P「おーい、伊織取れたぞー」

P「あと、よだれたれてるぞー」

72: 2012/05/29(火) 01:30:47.79 ID:RNnSpf4d0
亜美「あー兄ちゃんがセクハラしてるー!!」

P「はあ?いやちょっと待て」

真美「そんな人だったなんて……」

P「いや、そんな目で見るなー」

亜美「皆に言いふらそう!」

真美「……そうだね、あずさお姉ちゃんとかさ……」

P「いや待て、それはヤバい感じがする」

亜美「あ、社長ー!!」

74: 2012/05/29(火) 01:33:55.57 ID:RNnSpf4d0
伊織「くー……くー……」

P「く、動けん」

P「ま、いいか、かわいいし……」

P「……って、現実逃避してる場合じゃなかった……」

P「伊織、起きてくれー」


―伊織に耳かき 終わり―

75: 2012/05/29(火) 01:35:20.87 ID:RNnSpf4d0
これでおわりかなあ
だいぶ満足した

78: 2012/05/29(火) 01:39:20.34

79: 2012/05/29(火) 01:40:22.13 ID:RNnSpf4d0
―番外編 伊織のパパに会う―

伊織「ほら、もっとシャキッとしなさいよ!」

P「えー、いや……でもなあ……」

伊織「何よー、私のパパに会うだけじゃないの」

P「……いやこれが緊張するんだって……」

P(正直伊織のお父さん怖いし)

伊織「今日はアンタ結構ビシッと決めてるから、キリッとしてれば大丈夫よ」

80: 2012/05/29(火) 01:42:14.47 ID:RNnSpf4d0
伊織「じゃあ、アンタはここで待っててね」

P「おう、早く戻って来てね……」

伊織「情けない顔しないの!」

P「行ってしまった……」

P「緊張する……」

新堂「P様」

P「うひゃあ!!」

新堂「??」

82: 2012/05/29(火) 01:45:12.31 ID:RNnSpf4d0
新堂「伊織お嬢様をお世話して幾年月……」

新堂「このような日を迎えることができて、感無量でございます……」

P「……はい」

新堂「これからは、P様に、伊織お嬢様を託したいと存じます」

P「……はい、お任せください」

P「これからは、生涯かけて、伊織を守っていきますよ」

新堂「よろしくお願いします……うう……」

85: 2012/05/29(火) 01:49:22.71 ID:RNnSpf4d0
伊織「用意できたわよ」

伊織「あれ、新堂ここにいたのね?」

新堂「ええ、P様と積もるお話がありまして」

P「行くか」

伊織「な、なんか急にシャンとしたわね……」

P「ああ、きちんと言わないとな、大事にするって」

―番外編 伊織のパパに会う 終わり―

86: 2012/05/29(火) 01:50:09.62 ID:RNnSpf4d0
ホントに終わり
あーいおりん嫁にしてえなー

88: 2012/05/29(火) 01:51:55.65 ID:RNnSpf4d0
ムシャクシャしてやった。別に反省はしてない
またムシャクシャしたら第二第三の俺が

89: 2012/05/29(火) 01:52:16.38
よかった!


引用元: P「伊織に誠心誠意奉仕する」