1: 2013/04/27(土) 12:16:27.38 ID:4mDrHQM60
―某日某時刻 小岩井家―

よつば「とーちゃん!!よつば、ちょっとおでかけしてくるな!!」

小岩井「そうかー…とーちゃんは寝るぞー」

よつば「あさもねたのにまたねるのかー。とーちゃんはねぼすけだなー」

小岩井「寝る子は育つからなー」

よつば「もうおとななのになー」

小岩井「大人だったなー…」

5: 2013/04/27(土) 12:29:41.82 ID:4mDrHQM60
小岩井「…ふわぁ……まだ自転車は禁止だからなー」

よつば「おー!いってくるなー」

―同日 公園前―

よつば「きょうもあついなー。ちきゅうおんかんばー?…だな!」

よつば「おみやげはなにがいいかなー?」タッタッタッ

???「わぁ!?」

ドンッ!!

よつば「ぐわー!!」

8: 2013/04/27(土) 12:36:00.51 ID:4mDrHQM60
???「いててー。おわっ!?外人さんかな?ぶつかっちゃった…」

よつば「…」ピヨピヨ

???「はわわー…気絶しちゃってるよ~どうしよ~」キョロキョロ

???「あっそうだ!近くに公園があるからそこで介抱してあげよー」

―同日 公園内―

???「よいしょっ…とりあえず日陰で休ませてっと」

???「…あれ?介抱って何するの?あれっ??…介抱?」オロオロ

???「大変だー…どーしよー…」オロオロ

9: 2013/04/27(土) 12:42:07.63 ID:4mDrHQM60
―同日 公園付近―

ブーブーブー

???「ん?唯先輩?さっきまで一緒にいたのに…」

???「もしもし、唯先ぱ『あぁ~!!あずにゃーん!助けてー!』オロオロ

梓「…どうしたんですか?一体何が…」

唯『ぐすっ…あずにゃーん…』

梓「っ!?唯先輩!どうしたんですか!?今どこですか!?」

唯『公園だよぉ…』

梓「分かりました!すぐ行くんで待っててください!」ピッ

15: 2013/04/27(土) 12:53:44.95 ID:4mDrHQM60
―同日 公園内―

唯「ありがとー。あずにゃん」

梓「本当に泣いてたから何事かと思いましたよ…まったく」

唯「あずにゃん、心配してくれたんだねー」ニコッ

梓「っ…///」

梓「…こぶになってないみたいなんで大丈夫だと思いますけど、どうしたんですか、この子?」

唯「考え事しながら歩いてたら曲がり角でぶつかっちゃって…エヘヘー」

梓「気をつけてくださいよ…ただでさえ危なっかしいんですから」

唯「いやぁそれほどでも~」

梓「…なかなか起きませんね」

唯(スルー!?)

17: 2013/04/27(土) 13:03:05.22 ID:4mDrHQM60

よつば「…」Zzz

梓「本格的に寝てますね」

唯「気持ちよさそうだねー」

梓「木陰は過ごしやすいですからね」

唯「あずにゃんが見てくれるから私も寝ようかなー?」

梓「はいはい勝手にしてくだ「ふーかっ!!」ガバッ!!

梓「っ!!?」ドキドキ

唯「あぁー起きたねー」

21: 2013/04/27(土) 13:45:29.04 ID:4mDrHQM60
よつば「あさか?」

唯「おはよー」

よつば「おは…?…よー」

唯「…?」

よつば「なにものだ!!」

唯「そっちこそ!!」

梓「なんでそうなるんですか…」

22: 2013/04/27(土) 13:51:26.17 ID:4mDrHQM60
よつば「よつばはよつばだよ。こいわいよつば」

唯「私は平沢唯だよー。こっちはあずにゃん」

よつば「ひらわゆいとあずにゃん?」

梓「変なあだ名教えないでください。私は中野梓、よろしくね」

唯「唯でいいよー」

よつば「ゆいとあずにゃ!」

梓「少し変わった…」

唯「よろしくねー、よつばちゃん」

よつば「なにしてあそぶ!?」

唯「おっ!?じゃあ鬼ごっこでもどうっ?」

よつば「よつば、にげるのうまいぞ!」

唯「よしっ!負けないぞ!」

梓(唯先輩が増えた…)

23: 2013/04/27(土) 13:58:17.22 ID:4mDrHQM60
唯「あずにゃーん、ちゃんと10数えなきゃだめだよー」

梓「なんで私が…」

よつば「あずにゃ!よつば、5までしか かぞえられないけど 10までだぞ!!」

唯「よつばちゃん、5まで数えられるのー?すごいねー」

梓「いーちっ!にーいっ!…」

唯「あっ、逃げるぞ!よつばちゃん!」

よつば「にげろー!」

梓「…きゅーうっ!じゅーうっ!」

梓「いきますよー」タッタッタッ

梓(結局やってるんだけど…)キョロキョロ

梓(…いない)ポツーン

24: 2013/04/27(土) 14:12:45.12 ID:4mDrHQM60
梓「かくれんぼになっちゃってるのか…」キョロキョロ

梓(…)

梓「唯先輩、見つけました」

唯「もーなんでー」ブーブー

梓「ギターまる見えですよ」

唯「なるほど…」

梓「そしてよつばちゃんも」

よつば「あれー?」トコトコ

梓「そのくまちゃんが顔をのぞかせてるよ」

よつば「ジュラルミンはかくれるのがへただなー」

梓「へぇー、その子ジュラルミンっていうの?可愛いねー」

唯「あずにゃんってたまに素が出るよねー」

梓「へ!?あっいや…///」

27: 2013/04/27(土) 14:22:31.93 ID:4mDrHQM60
よつば「ん?ゆい、あずにゃ!せなかにあるのなんだ?ぶきか?」

梓「ギターケースのこと?」

唯「ふっふっふー…これはねーよつばちゃん。よつばちゃんを倒すための」ポカッ!

唯「いてて」

梓「嘘を教えないでください…これはね、よつばちゃん。ギターっていうんだよ」

よつば「ぎたー?それはなにをする?たたくか?」

唯「叩きません。弾くのです!」

よつば「ひく?せんをひくか?それなら よつばもできるよ」

梓「よつばちゃん、線を引くわけじゃないの」

唯「実際に弾いてあげようよっ!あずにゃん!」

梓「それが一番ですね」

28: 2013/04/27(土) 14:28:33.96 ID:4mDrHQM60
――――――

ジャガジャン!!

唯「ふぃー…一曲演奏したらお茶したくなっちゃうね、あずにゃん」

梓「先輩と一緒にしないでください」

よつば「…」ポケーッ

唯「どうだった、よつばちゃん?」

よつば「すげーっ!」

唯「おぉ、これは良い反応ですね」

よつば「おと でたぞ!」

梓「ここまで喜んでくれるとうれしいですね」

30: 2013/04/27(土) 14:33:32.34 ID:4mDrHQM60
よつば「これから おと でたかー。なんでだ?」

唯「不思議だねー」

梓「いやそこは説明してあげてくださいよ」

唯「わかりません!」エヘンプイッ!

梓「はぁ…えっとね、よつばちゃん。ここに弦があってね…」

よつば「ひもがおとだしたのか?」

梓「簡単に言うとそんな感じ」

よつば「でんわ!よつば しってるぞ!」ゴソゴソ

梓「電話?」

よつば「これも ひもから おとが きこえる!」

唯「そうか~ギー太と糸電話は同じ原理だったのか~」

31: 2013/04/27(土) 14:40:19.14 ID:4mDrHQM60
よつば「おなか へってきた!」

唯「そういえば暗くなってきたねー」

梓「そうですね、そろそろ帰りますか。よつばちゃんお家まで送ってあげるよ」

よつば「よつば、ひとりで かえれるよ?」

唯「じゃああずにゃん、私を送ってー」

梓「唯先輩は勝手に帰ってください」

唯「ぶー。あずにゃんの意地悪ー」

よつば「あっ!えなだ!ゆい、あずにゃ!またこんどな!」

梓(知り合いがいるなら大丈夫か…)

梓「じゃあね、よつばちゃん」

唯「またねー」

梓「結局名前しか分かりませんでしたね」

唯「きっとまた会えるよ!」

梓「そうですね。近所みたいですし」

32: 2013/04/27(土) 14:45:44.92 ID:4mDrHQM60
―同日 公園前―

よつば「えーなー!」

恵那「あっ、よつばちゃん。遊んでたの?」

よつば「ひるねして おにごっこして ギターひいた!」

恵那「ギター弾けるの、よつばちゃん?」

よつば「よつばは ひかないよ?ゆいと あずにゃが ひいた!」

恵那「何かの演奏会?私も聴いてみたいなー」

よつば「じゃあ ゆいたちと あそべばいい!」

恵那「遊ぶの?」

よつば「うん!こんど あそべばいい!」

33: 2013/04/27(土) 14:50:07.74 ID:4mDrHQM60
―同日夕飯時 小岩井家―

よつば「はぁー…カレーは さいきょうだなー」

小岩井「そうだなー…さすがに3皿は多かったけどなー」

よつば「とーちゃんは ギターひけるか?」

小岩井「ギター?とーちゃんは弾けないなー。なんでまた?」

よつば「こうえんで ゆいと あずにゃが ひいてくれたからなー」

小岩井「なんだ?また新しい友達ができたのか?よつばの交友関係はどんどん広がっていくなー」

よつば「なー」

小岩井「そういや、やんだが弾いてたような」

よつば「やんだは いい」

小岩井「だよなー」

34: 2013/04/27(土) 14:54:12.57 ID:4mDrHQM60
小岩井「ん?くれたってことは、よつばのために弾いてくれたのか?」

よつば「よつばしか いなかったからなー」

小岩井「お礼は言ったか?」

よつば「…はっ!いってなかった!しまったぁ…」ウトウト

小岩井「また今度会ったときにでも言っとけよ」

よつば「うっかりしてたなぁ…」ウトウト

小岩井「よし、じゃあそろそろ寝るかー」

よつば「…おー……」ウトウト

小岩井「どんだけ遊んできたんだよ」

よつば「……なー」

37: 2013/04/27(土) 15:05:10.20 ID:4mDrHQM60
―数日後 桜高音楽室―

唯「…てなわけで、こないだそんなことがありました!」

律「梓も大変だったなぁ。試験週間にそんなとこに呼び出されて」

梓「そうですけど、事実楽しかったですし。そこまで切羽詰まってなかったので」

律「あらあら、余裕がありますわ」

唯「これが王者の貫録なのかしら」

律「私たちをいつ蹴落とそうかと企んでるんじゃありませんこと?」

唯「こわーい」

梓「私、お茶淹れますね」

唯「…ねぇねぇりっちゃん。最近あずにゃんにスルーされるんだけど」

律「精神的に来るものがあるよなー」

38: 2013/04/27(土) 15:10:41.11 ID:4mDrHQM60
澪「お前らの唐突なボケに一々突っ込んでたら疲れるからだろ」

律「澪が突っ込んでどうすんだよ!」

唯「そうだよ、澪ちゃん。私たちは澪ちゃんじゃなくてあずにゃんにボケたんだよ!」

梓「そうですよ、澪先輩。はい、みなさんお茶です」

澪「…ごめん……あれ?」

唯「ありがとー、あずにゃん」

律「ん?そういえばムギは?」

澪「掃除当番って聞いてたけど…律、お前も掃除じゃなかったか?」

律「…?……っ!?…」

41: 2013/04/27(土) 15:16:37.04 ID:4mDrHQM60
律「さ…さぁて!ムギが来るまでに一回練習しとくか!」

唯「りっちゃん!ムギちゃんのお菓子なしに練習なんてあり得ないよ!ねぇあずにゃん!」

梓「そういえば、よつばちゃんまたねって言ってましたね」

唯「りっちゃーん!りっちゃんの言い訳を利用した渾身のボケもスルーだよ!」

律「こらっ!言い訳って言うな!!」

澪(梓…いつの間にこんなしっかりした子に…それは置いといて)

ボコォ!!

律「いひゃいっ!!」

42: 2013/04/27(土) 15:25:04.95 ID:4mDrHQM60
澪「あとでムギに謝っとけよ、律」

律「はい…(あんなに本気で殴ることないじゃん」

澪「律ぅ?なんか言った?」

律「いいえ!田井中律は大丈夫です!」

澪「?何言ってるんだ?」

唯「そういえばまた今度って言った気がするねー」

梓「もしかして公園で待ってたりして」

律「ならムギが来たらみんなで行ってみるかー?」

唯「おっ!?放課後ティータイム初の路上ライブですなっ!」

澪(ろ…路上!?)

梓「大丈夫ですよ、澪先輩。この前もよつばちゃん以外誰もいませんでしたし」

律「よぉし!こうなったら出掛ける準備だ!」

43: 2013/04/27(土) 15:30:35.45 ID:4mDrHQM60
―同日 公園内―

よつば「えなー、みうらー。こっちこっち!」

恵那「焦らなくても公園はなくならないよ、よつばちゃん」

みうら「ところで何すんの?呼ばれたから来たけど」

よつば「ギター!!」

恵那「そう。ギターだよ!みうらちゃん!」

みうら「ギター?誰も持ってないじゃん」

よつば「そうっ!だから かくれんぼを する!」

みうら「そうか…だからかくれんぼか」

みうら「…まぁいいか」

45: 2013/04/27(土) 15:38:25.09 ID:4mDrHQM60
――――――

よつば「みうら、かくれんぼ へただな」

恵那「探すのも時間かかったねー」

みうら「かくれんぼの下手ってなんだよ。恵那が隠れるのうますぎるんだよ」

恵那「えーそうかなぁ?」

みうら「そうだよ。私とよつばの二人がかりでも全然見つかんないじゃん」

よつば「えなは すごいなー。でも よつば、ジャンボなら すぐに みつけられるよ!」

みうら「あの人、隠れられないだろ」

唯「おー、なんだか今日はにぎやかだねー」

よつば「おっ!ゆいっ!かくれんぼするか!?」

唯「やりますかっ!」

律「よぉし!かかって来ーいっ!!」

澪「…なんだこれ?」

梓「律先輩もこうなるだろうなとは思ってました」

48: 2013/04/27(土) 15:44:27.97 ID:4mDrHQM60
紬「恵那ちゃんとみうらちゃんね」

梓「よろしくね」

恵那「こちらこそよろしくお願いします」

みうら「それでみなさんはどうしてここに?」

唯「かくれんぼをっ!」

律「しにきましたっ!!」

紬「私、みんなとかくれんぼするのが夢だったのー」ホワホワ

澪「いや違うだろ…最初は演奏しに…あれ?律は?」キョロキョロ

梓「よつばちゃんと意気投合して既に隠れてます」

澪「まったく…一声かけてからでもいいのに…なぁ梓?」

澪「…」

澪「……あれ?」

ミオチャーン サガスノハ 10 カゾエテカラダヨー

澪「へ?私が鬼?」

49: 2013/04/27(土) 15:51:38.38 ID:4mDrHQM60
――――――

紬「楽しかったわぁ」ホワホワ

よつば「みおは すごいなっ!どこに いても みんな みつかるっ!」

律「…ちくしょう!隠れながら逃げるには公園は自由度が少ない!」

唯「隠れる場所が少ないしねー」

よつば「みうら なんかより ずっと すごいな!」

恵那「あははー。みうらちゃん、澪さんに弟子にしてもらったら?」

澪「で…弟子ぃ!?」

みうら(…ふむ)

みうら「澪さん、弟子にしてください!」

澪「!?い…いや私ごときが弟子だなんて…その……」ゴニョゴニョ

みうら(なるほど…)

律(みうら、お前才能あるな)ヒソヒソ

みうら(それほどでも)ヒソヒソ

50: 2013/04/27(土) 15:58:34.91 ID:4mDrHQM60
―――――――

恵那「じゃあみなさんはバンドを組んでるんですか?」

みうら「風香姉ちゃんとは大違いだなー」

よつば「なぁなぁ、バンドってなんだ?」

梓「ごめんね、よつばちゃん。みんなで何か演奏しようと思ったんだけど律先輩がケチだったから」

律「…どうしちゃったの、コイツ?こんなキャラだっけ?」

唯「反抗期かなー」

澪「出掛ける準備って言い出したくせに、ドラムセット持って行きたくないの一点張りだもんな」

律「私のせい?そんなに攻められることじゃないじゃん。無理じゃん」

よつば「りつのケチー」ブーブー

唯・紬「ケチー」ブーブー

律「ケチー」ブーブー

澪「律は違うだろ」

51: 2013/04/27(土) 16:05:00.89 ID:4mDrHQM60
唯「…というわけで!」

律「文化祭でライブをします!」

紬「ぜひそのときに聴きにきて」

恵那「みうらちゃん、すごいね!ライブだって!」

みうら「ほんと…パウンドケーキとは大違いだね」

よつば「ライブかー…あれなー…」

みうら「どんな格好するんですか?」

澪「!?…」ブルブル

律「いいぞ!みうら、もっとやれ!」

恵那「…?何か専用の衣装があるんですか?」

律「いやぁ、パン!ん!んんー…!!」モゴモゴ

梓「まったく…人の嫌がることをしない」

律「むがー!!」モゴモゴ

53: 2013/04/27(土) 16:11:54.73 ID:4mDrHQM60
澪「梓、もういいよ。遅くなるし律、そろそろ帰るぞー」

梓「分かりました」パッ

律「むがっ!…はぁ…はぁ……覚えてろよぉ!中野ぉ!!次こそは!!」ダッ!

オボエテロー!!

澪「あっ!待て律!」

紬「うふふーりっちゃん、それじゃあ悪役よー。それじゃあ私も帰るわね」

よつば「じゃーなー」

唯「ばいばーい。また明日ねー」

恵那「あれ?二人はまだ帰らなくて大丈夫なんですか?」

梓「私たち、家がこの辺りだからもう少し大丈夫」

よつば「もう ひとあそび するか!?」

みうら「よつば、一輪車するかー?」

よつば・唯「おう!」

ワーワー コケルー …ギャー!!

梓「元気だなぁ…」

55: 2013/04/27(土) 16:20:06.86 ID:4mDrHQM60
恵那「そいえば、よつばちゃんがあずにゃって言ってましたけど梓さんのことですか?」

梓「…私だね。恥ずかしながら」

恵那「えー?可愛いじゃないですかー。普段あずにゃんって呼ばれてるんですね」

梓「唯先輩だけだけどね。恵那ちゃんはよつばちゃんと仲良いんだね」

恵那「はい。よつばちゃんが隣に引っ越してきてからほぼ毎日遊んでます」

梓「…毎日。私が言うのもおかしいかもしれないけど疲れない?」

恵那「うーん…楽しいですよ?梓さんも唯さんたちといて楽しいでしょう?」

梓「そうなんだよねー」

アズニャーン コナイノー? ワーワー

梓「…なんか幸せそうだよね、毎日」

恵那「あはは。分かります」

56: 2013/04/27(土) 16:27:11.72 ID:4mDrHQM60
???「おう。やっぱり恵那ちゃんじゃないか」

恵那「あー、ジャンボさん」

梓(ジャンボ…?)クルッ

梓「!?でかぁ!?」

ジャンボ「でかくてなんぼじゃ!」クワッ!

梓「っ!?」ビクッ!!

ジャンボ「初めて見る顔だな。あっちにも見慣れない顔が」

恵那「ジャンボさん、こちら梓さん。あっちは唯さんだよ。梓さん、こちらジャンボさんです」

梓「ど…どうも……」

ジャンボ「驚かせちまったか…ごめんな。ん?ギター弾くの?」

梓「あ…はい。高校でバンド組んでます」

ジャンボ「へー…それにしてもよつばと遊んでくれてみたいだな。ありがとう」

梓「いえ、いつも似たようなものなので」

ジャンボ「はっはっは。君も苦労してるんだなー」

57: 2013/04/27(土) 16:34:14.47 ID:4mDrHQM60
恵那「ジャンボさん、どうしてここに?」

ジャンボ「仕事終わってコイのとこに行こうと思ったらよつばが走り回ってるのが見え…」

梓「…?」

ジャンボ「いや聞えたからの方が正しいな」

ワー!! ギャー!! グワー!!

梓「確かに騒がしいですね」

ジャンボ「それにしてもよつばと張り合うなんて…やるなぁ」

恵那「そうだ!ジャンボさんは何か楽器できないの!?」

ジャンボ「俺?いろいろかじってるぞ。もちろんギターも弾ける」

梓「あ、ギター弾けるんですk「おおう!?なに人!?」

梓「も…もう驚きませんよ……」ドキドキ

ジャンボ「はっはっはー。予想通り勢いのある子だなー」

よつば「ゆいっ!ジャンボだよ!!」

唯「ジャンボ人!?」

58: 2013/04/27(土) 16:41:02.75 ID:4mDrHQM60
ジャンボ「じゃあよつばに恵那ちゃん、あとそこのハワイアンはライブにお呼ばれされたのか」

みうら「あーはいはい…」

よつば「ジャンボと とーちゃんも いくかっ!?」

ジャンボ「行っていいもんなのか?」

梓「大丈夫だと思いますよ?そこまで厳しいものじゃなかったはずですし」

唯「たくさん来てくれた方が私たちもうれしいし!」

ジャンボ「じゃあ早速帰ってコイに報告するか」

恵那「あ、もうこんな時間なんですね。私たちも帰らなくちゃ」

よつば「じゃーな!ゆい、あずにゃ!また あそべるか!?」

唯「もちろんだよー」

梓「ライブの練習で毎日は来れないけどね」

恵那「絶対見に行きます!」

59: 2013/04/27(土) 16:50:40.19 ID:4mDrHQM60
―文化祭一日目 桜高某教室前―

よつば「ゆーいー!」

唯「おー!よつばちゃーん!」

よつば「ライブはまだか!?」

紬「今日はライブはないの。でもその代わりに演劇があるのー」

恵那「演劇もしてライブもするんですか?」

みうら「…ちなみに演目は?」

律「……と…」ボソボソ

よつば「りつ、どうした?おなか へってるか?」

澪「………」ガクガク

みうら「もしかして…お二人が主役ですか?」

紬「その通りよー」

唯「ロミオとジュリエットです!私は木G!!」

風香(…G?)

60: 2013/04/27(土) 16:55:35.09 ID:4mDrHQM60
風香「それにしても今日はお招きいただきありがとうありがとうございます」

紬「いえいえー」

風香「保護者代表としてお礼を」

小岩井「…そうかー、風香ちゃん保護者代表だったのか」

風香「副代表が小岩井さんです」

姫子「軽音部ー。最終チェックするよー」

唯「おっと…よつばちゃんたちは始まるまでぶらぶらしててー」

よつば「また あとでなー」

小岩井「なるほどなるほど…」

62: 2013/04/27(土) 17:03:56.46 ID:4mDrHQM60
―同日 桜高廊下―

よつば「はー…なんだかなぁ…」キョロキョロ

恵那「すごいねー、いろいろあるねー」

よつば「なー。たいへん だなぁ…」キョロキョロ

小岩井「風香ちゃん…どんまい」

風香「…何故そこで私に言うんですか……いや、分かりますけど…」

みうら「姉ちゃん、見て見て。パウンドケーキじゃなくてケーキあるよ」

風香「ぐっ……」

よつば「みうら!ケーキどこだ!」

みうら「階が違うっぽいぞ、よつば。上の階だ」

よつば「ケーキ!!」ダッ!!

小岩井「こらっ!よつば走るな!危ない!!」

ドーン!!

よつば「ぐわー!!」

???「きゃ!!!」

64: 2013/04/27(土) 17:16:18.92 ID:4mDrHQM60
小岩井「あーあ…言わんこっちゃない……」

???「あたたー…」

???「もう、だから前を向いて歩けって言ったのよ、純」

恵那「あっ、梓さん!!」

梓「ん?恵那ちゃん。ということはさっきのは…」

よつば「おー…あずにゃ…」クラクラ

梓「ごめんねーよつばちゃん。純が言うこと聞かなくて」ナデナデ

小岩井「こちらこそ申し訳ないね。君が…梓ちゃんかな?」

梓「どうも…よつばちゃんのお父さんですか?」

小岩井「うん。こないだからよつばがお世話になってるみたいで」

梓「いえいえ、どうってことないですよ」

純「…」

純「あのー…私の上で話を進められると起き上がれないんですけどー」

66: 2013/04/27(土) 17:23:24.76 ID:4mDrHQM60
純「…それで?このちびっこは梓の親友な訳?…むきー私というものがありながらっ!」

梓「憂、この子たちのことは聞いてるよね?」

憂「あははー、可愛いねーよつばちゃん」ナデナデナデナデナデナデ…

よつば「おー…」ワシャワシャ

純「…おーい」

梓「ちょ…憂ってば、頭撫ですぎだよ」

憂「はっ!…ごめんね、よつばちゃん」

よつば「うい?…あれ?ゆい?」フラフラ

恵那「唯さんとそっくりですねー」

みうら「ちょっと髪下してもらっていいですか?」

憂「いいよー」シュル

よつば「ゆい…?」

小岩井「おー、さっきの子とそっくりだなぁ」

純「なるほど…律先輩たちが嘆いていたのはこのことか…」

67: 2013/04/27(土) 17:32:16.68 ID:4mDrHQM60
純「…これは由々しき事態だ…」

梓「ねぇ純。さっきさ」

純「やっと触れてもらえるのか!」

純(なんだかんだ反応してくれるんじゃん。これは律先輩たちに報告しなくちゃねっ!)

梓「転ぶとき、「きゃ!!」って」

純「へ?……///」

恵那「言ってましたねー」

純「い…いやいや……///…そこに触れんの?」

憂「純ちゃんも女の子なんだねー」

梓「普段とは違うねー」

みうら「気持ちは分かる」

純「わ…忘れろーっ!!」

68: 2013/04/27(土) 17:36:24.31 ID:4mDrHQM60
梓「あれ?今日はジャンボさんはいないんですか?」

小岩井「あー、あいつは仕事で配達が終わったら来るって言ってたよ」

純「なんだー!このちびっこめー!!」

よつば「おー!なんだってんだー!!」

憂「あはははー」

小岩井「なんだかんだよつばと張り合ってくれる子が多くて助かるなー」

風香「あっ!よつばちゃん!あっちに焼きそばがあるよ!」

よつば・純「なんだてー!いくぞー!!」

みうら「息ぴったりだなー」

71: 2013/04/27(土) 17:42:42.88 ID:4mDrHQM60
―同日 某教室前―

純「次はあっちだ!よつばっ!」

よつば「なんだなんだ!?」

風香「待て待てー。いやそれにしても本当にすごいねー、恵那?」

風香「……」キョロキョロ

風香「………はぁ」

風香「うん。予想はしてたけどこれはあれだね、よつばちゃんを押し付けられた形だね」

―同日同時刻 別の教室―

小岩井「いやー、伸び伸びできるのはいいけど、いないならいないで不安だね」

恵那「ていうかどこに行ったのか分からないからどうしようもないですよ」

梓「まったく純たら…」

憂「お姉ちゃんたちの演劇までには会えるでしょう?」

みうら「あれで風香姉ちゃんはしっかりしてるからねー」

72: 2013/04/27(土) 17:48:57.94 ID:4mDrHQM60
―同日 某教室前―

ジャンボ「おー、やっと見つけたー」

風香「あっ、ジャンボさん」

よつば「ジャンボー!」

純「…!?でかっ!」

ジャンボ「どーもジャンボです!!」

純「何をー!どーも純ボです!!」

ジャンボ「おー!まだよつばみたいなのがいるのか。この高校は変わってるなー」

風香「あははー。よつばちゃんみたいなのがたくさんいたら大変ですよー」

ジャンボ「安心しろ。風香ちゃんも同類だから」

風香「なっ!?」

純「とりあえずよつばの関係者ってことでいいですか?」

ジャンボ「そういうこと」

よつば「ジャンボー!たこ焼きー!」

73: 2013/04/27(土) 17:54:39.29 ID:4mDrHQM60
風香「それにしてもよくここが分かりましたね、ジャンボさん」

ジャンボ「騒がしいところに行けば会えるだろうと思ってたけど、さすがにこの祭りの中を探すのは大変だったなー」

よつば「じゅん!つぎは なにがある!?」

純「よしっ!よつば!次はあっちだぁ!」

ジャンボ「よつばの周りだけは違う騒がしさだったけど」

風香「…確かに」

74: 2013/04/27(土) 17:59:43.58 ID:4mDrHQM60
ジャンボ「それにしてもコイのやついないな?」

風香「どうも、お世話係の綾瀬風香です」

ジャンボ「よつばに付いてきたらこうなった。こんなとこだろ?」

風香「…ぐっ」

ジャンボ「面倒見いいよなー、風香ちゃんは」

風香「はいはいお人よしですよー」

ジャンボ「はっはっはー。さてそこの二人!そろそろ時間じゃないか?」

よつば「じかん?」

純「あっ本当だ!早く行かないと始まっちゃうっ!」

75: 2013/04/27(土) 18:04:17.50 ID:4mDrHQM60
―同日 講堂前―

恵那「あっジャンボさんだー」

梓「目立つなーあの人」

憂「話には聞いていたけど予想以上にでかいねー」

小岩井「さすがジャンボ。よつばをしっかり保護してくれてる」

よつば「とーちゃーん!」

風香「小岩井さん、無事連れてきました」

小岩井「ありがとう、保護者代表の風香ちゃん」

梓「さぁみんな揃ったところで、中に入りましょう」

77: 2013/04/27(土) 18:15:43.08 ID:4mDrHQM60
―同日演劇終了後 講堂前―

恵那「すごい迫力だったねー」

みうら「澪さんも律さんもすごかったねー」

純「さっすが澪先輩だね!」

よつば「ふーかっ!みおと りつ しんじゃったか?」

風香「どうだろうねー?」

ジャンボ「劇の中では氏んじゃったなー」

よつば「…しんだか?」

小岩井「現実と虚構の違いを教えるべきかなー」

風香「いや、多分分かってはいるんじゃないですか?」

ジャンボ「本番中に叫びまくりだったけどなー」

78: 2013/04/27(土) 18:18:57.79 ID:4mDrHQM60
恵那「明日はライブですね!」

純「梓、そろそろ練習あるでしょ?」

梓「うん、行ってくる。みなさん、明日の本番を楽しみにしててください」

小岩井「楽しみにしてるよ」

よつば「またあとでなー」

みうら「よつばー、そのたこ焼きちょーだい」

79: 2013/04/27(土) 18:27:02.44 ID:4mDrHQM60
―同日 音楽室―

唯「あー、あずにゃーん!!」ダキッ!

梓「ちょっと…急に抱きつこうとしないでください!」グググッ

唯「今日はあずにゃん分が足りないんだよー」グググッ

澪「おい、唯。せっかくみんな揃ったんだ。明日まで時間ないし練習するぞ」

唯「よーしっ!あずにゃん早く準備を!」

梓「…ではまず離れてください」

唯「まだ抱きつけてません!」

律「はい、終了」ヒョイ

唯「あー…あずにゃーん……」

80: 2013/04/27(土) 18:34:16.71 ID:4mDrHQM60
―同日夕刻 音楽室―

唯「ふぃー……」

紬「みんな大丈夫そうね」

律「演劇に比べたらどうってことないぜっ!」

澪「もう演劇はいいから…」

ガチャ!!

純「あーずーさーっ!!」

よつば「ゆーいーっ!!」

よつば・純「かえるぞ!!」

梓「あっ純、私たち今日泊まり」

純「なんだとー!」

よつば「よしっ!じゅん!きょーそーだっ!」

純「望むところだっ!」

バタンッ! タッタッタッ…

律「まるで嵐だな」

81: 2013/04/27(土) 18:40:44.31 ID:4mDrHQM60
―同日 帰宅途中―

よつば「よつば、おなか いっぱいだ!」

恵那「よつばちゃん!明日のライブも楽しみだね!」

みうら「恵那のテンションが高い」

風香「ねぇみうらちゃん!ウクレレでライブに参加出来るかな!?」

みうら「風香姉ちゃんもテンション高いし」

ジャンボ「はっはっはー。ハワイアンは大変だなー」

みうら「あんたはいつも通りだな」

ジャンボ「そうだろうそうだろう。だがこう見えてライブは楽しみだ!」

みうら「分かってるよ」

小岩井「いやぁ、今日は楽しかった。久しぶりにゆっくりできたし」

風香「さいですか」

小岩井「明日もよろしく、保護者代表の風香ちゃん」

風香「あー…はいはい」

83: 2013/04/27(土) 18:49:29.71 ID:4mDrHQM60
―文化祭二日目 桜高―

よつば「ジャンボっ!たこやき!やきそば!わたあめ!」

ジャンボ「落ち着け、よつば。あんまりはしゃぐな」

小岩井「昨日の今日でよくそこまで騒げるもんだ」

風香「まったくです」

みうら「狐のお面付けて言っても説得力皆無だよ、風香姉ちゃん」

風香「かわいいよねー、これ」

みうら「…」

風香「あれ?」

風香「…あれ?」

恵那「ライブはいつからだっけ、みうらちゃん?」

みうら「確か昼過ぎだって言ってたよ」

風香「……」ショボーン

84: 2013/04/27(土) 18:54:46.78 ID:4mDrHQM60
小岩井「とりあえず昼まで時間潰さなきゃなー」

憂「あっ、みなさん」

よつば「おー!うーいー!」

純「出たな!よちばっ!!」

よつば「じゅんぼー!!」

みうら・恵那「噛んだ」ボソッ

純「ちっ……違う!!」

憂「噛んだよー」

純「な!?裏切ったなっ!?」

85: 2013/04/27(土) 19:07:23.53 ID:4mDrHQM60
ジャンボ「それにしてもいろいろあるなー」

恵那「ですねー」

小岩井「ん?…よつばー、ちょっと来ーい」

よつば「なんだー?」テクテク

小岩井「ここ入ってみろよ」

よつば「お…け……?」

恵那「お化け屋敷だよ、よつばちゃん」

よつば「!?よ…よつばは いい……」

純「ほほー。怖いのか、よつば?」

よつば「こ…こわくないぞ!だが…えんりょしとく」

純「よし一名確保ー!!」ガシッ!

よつば「あっ!?じゅんっ!やめろー!」バタバタ

ヤメロー  ギャーギャー…

87: 2013/04/27(土) 19:12:38.37 ID:4mDrHQM60
―同日数分後 廊下―

よつば「……」テクテク

小岩井「こう静かだと存在を疑うな」

風香「よつばちゃんにも苦手なものってあるんですねー」

恵那「よつばちゃん、いつも笑ってるからねー」

ジャンボ「割と気が弱いんだよな」

純「な…中々の完成度でした……」

憂「純ちゃんも相当参ってるねー」

ジャンボ「そこのハワイアンもな」

みうら「もー…うっさいなー。怖いもんは怖いんだよー…」

89: 2013/04/27(土) 19:17:36.38 ID:4mDrHQM60
よつば「っ!?じゅん!このにおいは なんだっ!?」

純「肉だーっ!」

タッタッタッ…

小岩井「萎れてたのが一転していつもの調子だ」

風香「んなこと言って、今日もよつばちゃんの監視役投げられてよかったと思ってるんでしょ?」

小岩井「もちろん。困ったときの保護者代表がいるからな」

ジャンボ「よつばが本当に困ったらどうするかは分かってるからな」

恵那「泣いちゃいますねー」

みうら「泣くに泣くねー、よつばは」

恵那「あっ、みうらちゃんも復活したー」

みうら「やかましいっ!」

90: 2013/04/27(土) 19:21:33.85 ID:4mDrHQM60
―同日数分後 廊下―

風香「……」テクテク

小岩井「で、今度はでかい子が萎れてるんだが」

よつば「でっ…かいケーキがあった!パンじゃなくてっ!!」

恵那「でかかったねー」

小岩井「あーそれでか…」

???「あっ!よつばちゃーん!」

よつば「おー!ゆいー!」

唯「みんなもー」

梓「ちょっと唯先輩!機材抱えたまま走らないでください!落としたらどうするんですかっ!」

唯「ご…ごめんなさい」

憂「お姉ちゃん、迷惑掛けたらダメだよー」

91: 2013/04/27(土) 19:27:03.68 ID:4mDrHQM60
恵那「ライブはまだ少し早いですけど、もう準備ですか?」

梓「うん。調整とかしなくちゃいけないし、それに…」

唯「よつばちゃん!あっちにたい焼きがあったよ!!」

よつば「ゆいは たいやき たべたこと あるか!?」

唯「ふっふー。大好物だよー」

よつば「やっぱり みんな たべてるなー」

純「唯先輩!肉食べますかっ!?」

唯「じゅんちゃん!それは愚問だよ!食べるに決まってるじゃない!」

梓「お祭りだからいつも以上にテンション高いしね」

憂「ごめんねー、梓ちゃん」

梓「いやいや大丈夫だよ、憂」

92: 2013/04/27(土) 19:31:37.71 ID:4mDrHQM60
ブーブーブー

梓「ん?律先輩からだ」ピッ

梓「もしもし?」

律『うーす。唯の調子はふぉうだー?』モグモグ

梓「律先輩と同じではしゃぎまくりですよ」ハァ

律『ん?なんで私がはしゃいで前提なんだよー』モグモグ

梓「そう主張するなら口の中の物をなんとかしてください」

律『おーうっかりして』ゴンッ!

律『!?いってーよ、澪!』

梓「とにかくすぐに唯先輩を捕獲して向かいます」ピッ

梓「というわけで」

恵那「はい。ライブ頑張ってください」

93: 2013/04/27(土) 19:35:29.59 ID:4mDrHQM60
梓「うん。さて…」スゥ

梓「ゆいせんぱいっ!!」

唯「!?」ビクゥッ

唯「はっ…はひぃ!」

梓「行きますよ」

唯「はいぃ!!」

ジャンボ「コイ見たか…あれが後輩だ」

小岩井「信じられんな…先輩が好き勝手するところには何か感じるものがあるが」

ジャンボ「やんだと梓ちゃんを一緒にしちゃいかんな」

94: 2013/04/27(土) 19:39:10.50 ID:4mDrHQM60
憂「そうだ、そろそろ講堂に入らないと」

風香「そろそろ時間だねー」

よつば「おなかも いっぱいだなー」

小岩井「なにが も だよ」

みうら「よつばは食べ過ぎだな」

恵那「あらゆる出店の食べ物食べてきたもんねー」

ジャンボ「早くせんと、よつばが おねむに なっちまう」

純「そうだよっ!早くしないと!放課後ティータイム、意外と人気だからいい席なくなっちゃう!」

よつば「いくぞー!!」

95: 2013/04/27(土) 19:44:28.79 ID:4mDrHQM60
―同日ライブ直前 講堂内―

風香「わぁー柄にもなくワクワクしてきたー」ワクワク

よつば「なー!なにが はじまるかなー?」ワクワク

小岩井「やっぱり何も分かってないな、コイツ」

ジャンボ「風香ちゃんの柄にもなくって発言も訳分からんしな」

恵那「こんな素敵なシャツもらっちゃって楽しみだなー」

風香「もっと素敵なシャツでもよかったけどね!」

みうら(暴動が起こるな…)

みうら「てか、あんた絶望的なまでにシャツ似合わないな」

ジャンボ「似合う似合わない以前の問題でサイズがだな」

みうら「それでも着るあんたの度胸に驚きだよ…」

純「これは山中先生に報告する必要があるね、憂」

憂「まさかこんな人がいるなんてね思わないもんねー」

96: 2013/04/27(土) 19:51:09.42 ID:4mDrHQM60
和『えー…それでは放課後ティータイムによるライブを始めます』

恵那「よつばちゃん始まるよっ!」

よつば「おっ、ゆいか?」

みうら「おー…ギター構えたら雰囲気違うなー」

ジャガジャンジャン……

――――――――

…ジャーン!

ワー パチパチ ミオセンパーイ ワー

唯『あーあー…どうもー放課後ティータイムですっ!』

小岩井「やるなぁ。やんだとは大違いだ」

ジャンボ「本当になー」

恵那「すごーい!」

みうら「おー…おー…」

よつば「………」ポカーン

97: 2013/04/27(土) 19:57:17.54 ID:4mDrHQM60
よつば「すっげーなぁ!!」

唯『よつばちゃーん!聴いてるーっ!?』

よつば「おっ?おー!ゆーいーっ!」

恵那「ジャンボさん、出番ですよ」

みうら「あんた以外に適役がいないな」

ジャンボ「…よつば、肩車だ」ヒョイ

ザワザワ ナニアレデッカーイ ザワザワ

唯『あはははーでっかいねー、よつばちゃーん』

小岩井「ほら、よつば。まだお礼言ってなかったんだろ?」

よつば「はっ、そうだ!」スゥ

よつば「ゆいーっ!あずにゃーっ!ありがとー!!また あそぼーなぁ!!」

唯『もちろんっ!また かくれんぼしよーねー!…じゃあ次の曲!みんないくよー!!』

―――――――
―――――
―――

98: 2013/04/27(土) 20:03:54.77 ID:4mDrHQM60
―数ヵ月後 綾瀬家―

「えーなーっ!ギター いくぞーっ!!」

「ちょっと待ってー」

あれからみうらちゃんと私は梓さんとジャンボさんにギターの弾き方を教わっています。

「はやくはやくーっ!」

よつばちゃんはたまに受験勉強の合間に付いてくる唯さんや律さんたちと遊ぶのがたのしいみたいです。

「お待たせー」

「きょーかん。はやく いくぞ!」


おわる!

100: 2013/04/27(土) 20:06:30.47

引用元: よつば「なにものだ!!」唯「そっちこそ!!」