1: 2012/06/14(木) 13:48:32.61
バナージ「2人の女性を秤に掛けているなんて善玉のみんなに知られたら殺されそうだしな」

バナージ「ここは性根が歪んでいる悪役の人たちに相談してみよう。とりあえずラスボス級や首領級からにするか」

バナージ「でも誰に訊けば良いんだろう。あまり知っている人も多くないし・・・」


「ふふふ、お困りのようだね」


2: 2012/06/14(木) 13:50:41.71
バナージ「リボンズ・アルマーク・・・なんであんたがここに」

リボンズ「ヴェーダを通じて君が悩んでいるのを知ってね。その手伝いをしてあげようと思ったんだよ」

バナージ「俺の手伝い? あんたが?」

リボンズ「そう、僕は神そのものだけど、今だけは恋のキューピットになってあげよう」

バナージ「キューピットぉ? ・・・とてもそんな風には見えないぞ」

リボンズ「ふ、こう見えても僕は人の恋愛に茶々を入れるのが結構好きなのさ。愛し合う者同士を戦わせたりね」

バナージ「違う、それキューピット違う」

6: 2012/06/14(木) 13:57:19.39
リボンズ「・・・さっきから気になっているんだけどね。なぜタメ口なんだい? 年長者には敬語を使うものだろうバナージ・リンクス」

バナージ「え、あんた年上なのか?」

リボンズ「当然さ。僕は100年以上生きているからね。君の曾祖父と同年代くらいだよ」

リボンズ「それに君は劇中で同性相手のタメ口台詞が少ないからね。敬語じゃないと口調が再現しにくいんだよ」

リボンズ「ただでさえ君は平静なテンションの台詞が少なくて四苦八苦しているというのに」

バナージ「はぁ・・・。まあそういうことなら敬語で話しますけど」

リボンズ「ふふふ、それで良い。さて、君は悪役に相談を持ちかけたいと言っていたね?」

9: 2012/06/14(木) 13:59:43.74
バナージ「はい、そうなんです。でも、俺はあまり悪役に知り合いがいないからどうすべきかと迷っていて」

リボンズ「安心するといい。僕はそういう方面にはちょっとしたコネクションを持っていてね。彼らを紹介してあげよう」

バナージ「本当ですか? 助かります!」

リボンズ「ふふ、構わないよ」

バナージ「あ、ちなみにあなたはオードリーとマリーダさんどちらを選ぶべきと思いますか?」

リボンズ「正直どちらも嫌だが、強いて選ぶならプル12だろうね」

バナージ「なぜ?」

リボンズ「僕は気の強い女性は好きじゃないのさ。そういう女性はいずれヒステリックになって、些細なことに理不尽なまでに怒るようになる」

リボンズ「女性というのは理屈でなく感情を優先する存在だからね。我が強く小うるさい女など実に度し難い」

リボンズ「プル12ならばまあ再調整してしまえばこちらに従順になるし、ミネバ・ザビに比べれば僕好みだよ」

バナージ(最低だなこいつ)

10: 2012/06/14(木) 14:01:57.90
リボンズ「さてと。では悪役達のところに案内するとしようか。まずはそうだな・・・女関係といえばあの男だろう」

リボンズ「ついておいでバナージ・リンクス」

バナージ(まああの人のことだろうな)


リボンズ「こんにちは、パプテマス・シロッコ」

シロッコ「・・・リボンズ・アルマークか。久しいな、何の用だ」

リボンズ「ふふ、彼が君に相談したいというものでね、連れてきてあげたのさ」

シロッコ「なに?」

バナージ「どうも」

リボンズ「バナージ・リンクスは今、2人の女性のどちらを選ぶべきかで悩んでいてね。君ならそれに的確な助言を送れるんじゃないかな?」

シロッコ「ほお、私に相談を持ちかけるとは賢明な判断だな。良かろう答えてやる」

12: 2012/06/14(木) 14:06:03.05
シロッコ「バナージ君、どちらかを選ぶ必要などないぞ」

バナージ「え?」

シロッコ「どちらの女性も幸せにしてやればそれで良い」

バナージ「帰りましょう、リボンズさん」

リボンズ「ふふ、そうかい」

シロッコ「なに!?」

リボンズ「邪魔したね。そろそろお暇するよ」

シロッコ「待たんか! 真に優秀なニュータイプならば女性の2人も幸せに出来んでどうする!」

シロッコ「私にしても今現在ガールフレンドを5人も抱えているんだぞ!」

バナージ「それじゃあお世話になりました」

シロッコ「おい、人の話を・・・!」

ザクッ

シロッコ「・・・・・・え?」

14: 2012/06/14(木) 14:10:16.73
カツ「フーッ、フー・・・。許せない・・・サラを・・・サラを騙していたんだな・・・許しておくもんか・・・!」ググッ

シロッコ「ゴハッ・・・そ、そんな・・・私が、俗人な、ど、に・・・」

シロッコ「」バタッ

カツ「は、はは、ざまあみろ!」



サラ「パプテマス・・・様?」

カツ「サラ!?」

サラ「いやあああああ! パプテマス様! パプテマス様あああああ!!」

シロッコ「」ユサユサ

カツ「さ、サラ・・・やめろよサラ・・・その男から離れるんだ!」

サラ「・・・」ピクッ

15: 2012/06/14(木) 14:11:36.05
いきなり修羅場かよ

17: 2012/06/14(木) 14:12:22.78
カツ「そ、そいつは・・・その男はサラを騙していたんだよ!? 他にもたくさん女の人とつきあっていて、サラを騙してたんだ!」

カツ「そんな男の側にいちゃいけない! サラが不幸になってしまう! サラ、来るんだ・・・僕が守ってあげるから!!」

サラ「・・・・・・あんたなんかに」

カツ「え?」

サラ「あんたなんかに何が解るっていうのよ!? 私は・・・私はただパプテマス様のお側にいられるだけで幸せだったのに!!」

カツ「サ・・・ラ・・・?」

サラ「あんたなんか・・・あんたなんか誰かを好きになったことさえないくせに!」

カツ「――あ――」ピシリ

カツ「俺、に、は」

カツ「俺には・・・好きな・・・人が・・・」

ザク

20: 2012/06/14(木) 14:15:20.59
サラ「・・・は」

サラ「カ、ツ・・・」

カツ「・・・あ」

サラ「」ドサッ

ダラダラダラ

カツ「あ、あ・・・」

「あああぁああアアアァあああァあああ・・・ッ!」



バナージ「・・・えらいもの見ちゃいましたね」

リボンズ「人間の愚かさが凝縮されていたね。ふふふ、僕を通してヴェーダに録画しておいたから、今夜はヒリングとあれを肴に晩酌かな」ホクホク

バナージ「うわあ・・・」

リボンズ「ん? 君もほしいならデータをコピーするけど」

バナージ「・・・・・・遠慮しておきます」

リボンズ「そうかい。さあて、シロッコがダメとなると次は誰が良いかなあ」

バナージ(こいつに頼ったのは間違いだったんじゃないだろうか・・・?)

22: 2012/06/14(木) 14:17:36.06
リボンズ「フル・フロンタルはどうだい? 君の作品の敵だろう」

バナージ「あの人ですか・・・。あまり男女関係に精通しているようには思えないですね」

バナージ「あんまり話したことがないのでよく知りませんけど」

リボンズ「僕もアニメしか見てないからいまいちキャラが掴めてないんだよね」

リボンズ「それなら君らと同じ最新作の人物にでも会ってみようか?」

25: 2012/06/14(木) 14:20:40.85
フリット「リボンズ・アルマークか。オバマ(仮)大統領はお元気かな?」

リボンズ「ええ、アスノ将軍。貴方の粛正委員会による反連邦主義者排除のおかげで、実に安定した統治が実現しています」

リボンズ「オバマ(仮)大統領も将軍閣下の恒久和平へのご尽力には常々感謝していると仰っていました」

フリット「なに、Xラウンダーとして当然のことをしたまでだ。後任のカタギリ君が上手くやっているのもあるだろう」

フリット「もちろんアルマーク。君達イノベイターとヴェーダが影ながら支えてくれているお陰でもある」

リボンズ「ふふふ、勿体ないお言葉です閣下」

フリット「謙遜するな、はっはっはっは」

バナージ(なんだこいつら)

フリット「それで今日はどのような用件かね。珍しい客人を連れているようだが」

リボンズ「ええ閣下、実は・・・」


26: 2012/06/14(木) 14:24:26.97
フリット「なるほどな。ミネバ・ザビとマリーダ・クルスのどちらを選ぶべきか判断に迷っている、と」

バナージ「はい、それで先輩方にアドバイスを頂こうとこうしてお邪魔してまわっているんです(悪役にってことは黙っておこう)」

フリット「そうか。相談に乗るのは良いのだが・・・その前に一つ確認しておくことg」

リディ「バナージィィィィ!!」

バナージ「うわ!?」

フリット「うおお!? どうしたんだリディ少尉!?」

リディ「き、貴様、バナージ! ミネバと、けけけけ結婚だとお!? 本当なのか!!」

バナージ「え、ええ。でもまだ迷っていt」

リディ「許さん! 結婚なぞ俺は認めんぞおおお!」グアッ

バナージ「!」ピキーンッ スッ

リディ「あらっ」スカッ

バナージ「いきなり何をするんですか!」バキッ

リディ「ぐええ~」バタッ

フリット「止めないか君たち!」

リボンズ「●REC」ジー

28: 2012/06/14(木) 14:31:07.17
リディ「う、ううう。くそお、くそおおおお!」

フリット「落ち着くんだリディ少尉。見合い相手なら私がいくらでも見繕ってやるから」

リディ「うわあああああん、ミネバアアアアアア!!」ダッ

ガチャッ バタンッ ダダダダダダダ

バナージ「なんなんです一体・・・」

リボンズ「彼はマーセナス議長のご子息ですね。なぜここに?」

フリット「マーセナス家とは懇意にしていてね。今日も彼が遊びに来ていたんだが。まったくこれだから非Xラウンダーは・・・」

リボンズ「では閣下、続きをお伺いしてもよろしいでしょうか」

フリット「ん? ああそうだったな。バナージ君、君に助言をする前に確認しておかねばならないことがある」

バナージ「確認ですか?」

フリット「そうだ。あることを前提にするかどうかでどちらの女性を選ぶべきかが変わってくる」

バナージ「なんでしょうか」

フリット「すなわちそれは、マリーダ・クルスが子供を産める身体か否かだ」

バナージ「・・・・・・は?」

30: 2012/06/14(木) 14:37:08.38
フリット「妻というものは優秀な子供を産むために存在している。ゆえに妻にする人間はより優秀な者であることが望ましい」

フリット「とはいえかく言う私は凡夫を娶ってしまってね。隔世遺伝で孫には恵まれたものの、子に私の才が引き継がれなかったのだ」

フリット「ユリンと結ばれていればこんなことには・・・」ブツブツ

フリット「まあ私のことは良い。同じ過ちを犯さない為にも君はより優秀な方と結婚すべきだ」

フリット「X・・・いやニュータイプとしての資質はミネバよりもマリーダ・クルスの方が秀でているように見受けられる」

フリット「優秀な遺伝子を残す為には当然マリーダ・クルスと結婚すべきだと考えられるが・・・しかしここで一つ問題がある」

リボンズ「問題とは?」ホクホク

31: 2012/06/14(木) 14:41:20.13
フリット、クズ過ぎワロタw
こんなんだから、悪役で紹介されるわな

32: 2012/06/14(木) 14:44:03.38
フリット「原作小説では彼女は子を産めない身体になっていると聞く。いかに才能があろうとも子を産めないのでは何の意味もない。その場合凡才であろうとミネバを選ぶべきだろう」

フリット「ところがアニメではこの点について具体的な言及がない。原作通り子を産めないと考えるべきか、それとも描写が無いのだからそのような設定は無いと考えるべきか」

フリット「ここをどう解釈するかで君がどちらの女性を選ぶべきなのかも全く変わってくるのだよ」

フリット「どうかねバナージ君? マリーダ・クルスと性O渉はしてみたかね?」

フリット「原作ではそれすら出来なくなっていたようだから、性O渉が可能だったのであれば出産も可能かm」

バナージ「うらあっ!!」バキッ

フリット「ぎゅぴっ!?」

フリット「キュー」バタッ

33: 2012/06/14(木) 14:44:22.81
いい見方すればダースベイダーだからな

36: 2012/06/14(木) 14:48:38.08
バナージ「はーっ、はー・・・」プルプル

リボンズ「あーあー。何てことをするんだい。これじゃあ僕の面子が立たないじゃないか」

バナージ「帰りましょう。こんなに不快な思いをしたのは久しぶりです」

リボンズ「そうかい・・・ところで、実際のところマリーダ・クルスと肉体関係はあったのかい?」

バナージ「・・・」ギロッ

リボンズ「ごめん冗談です」

バナージ「とにかく! 俺はこんな風に女の人を大切にしないような人のアドバイスなんて聞きたくないんですよ!」

バナージ「もっとまともな人を紹介してください!」

リボンズ(二股かけてるくせに)

リボンズ「そうだね。ならば彼女のご親戚なんてどうかな?」

バナージ「親戚、って・・・まさか」

37: 2012/06/14(木) 14:50:19.46
バナージ…粛清されるぞ…

38: 2012/06/14(木) 14:51:13.65
一番相談しても問題無さそうな敵役は…駄目だ、思い浮かばんorz

ある意味で、マスターは大人の対応してくれそうだが

46: 2012/06/14(木) 14:55:13.96
>>38
主だった所は女性関係も最悪だからな…

39: 2012/06/14(木) 14:51:29.06
お義父さん!

40: 2012/06/14(木) 14:51:38.20
ハマーンの所に行ったら氏ぬな

41: 2012/06/14(木) 14:52:19.75
キシリア叔母さんか!

42: 2012/06/14(木) 14:53:07.90
ギレン「リボンズ・アルマーク・・・連邦の犬が何の用かと思えば、そんな話とはな」

リボンズ「侮辱は許さないよ総帥。僕はアースノイドもスペースノイドも管理する全人類の神なんだよ」

ギレン「ほざくな人形が。人類を統べるのは優良種たるジオン国民であり、その頂点に立つこの私だ」

ギレン「・・・が、まあいい。助言を請うというのならば領導者として導いてやらねばなるまい」

ギレン「バナージと言ったか?」

バナージ「は、はい!」

45: 2012/06/14(木) 14:54:36.62
ここでギレン総帥かよ…

48: 2012/06/14(木) 14:56:37.77
ギレン「ミネバは私の姪ではあるが、ここは中立の立場で物を言う」

ギレン「君が選ぶべきはミネバだ」

バナージ「オードリー、ですか。理由をお訊きしてもよろしいでしょうか」





ギレン「処Oだからだ」

バナージ「は?」

ギレン「ミネバは処Oで、マリーダ・クルスは非処Oだからだよ」

53: 2012/06/14(木) 14:59:57.17
ギレン「性の乱れは文化の乱れ。優良種である人間が婚前交渉などあってはならぬ」

ギレン「君が優良種であろうとするならばそんな女などと結婚すべきではない」

バナージ「・・・」スタスタスタ

ギレン「っておい! 無礼であろう! まだ話の途中だぞ!」

ギレン「良いか! これは君だけの問題ではないのだぞ! 君という社会の一員が秩序を乱せば、それは社会の綻びとなる!」

ギレン「人は伝統的な価値観に沿って生きていかねば・・・」

バナージ「スペースノイドに伝統なんてないでしょう」

ギレン「うっ」

バナージ「そういうことなんで、帰ります」

ギレン「待て! 待つんだ! そうだ、例え話をしよう、例えばだ!」

ギレン「ここに2つのアイスがある! 1つは新品で袋に入ったままのアイスで、もう1つはどこの誰かも知らん男がベロベロ舐め回したのを水で洗ったものだ!」

ギレン「はい!! 君はどっちを選びますか!?」

55: 2012/06/14(木) 15:00:35.77
最低だー!

56: 2012/06/14(木) 15:01:12.24
例えがクズ思考すぎるよ総帥・・・

60: 2012/06/14(木) 15:02:30.67
例えが最悪過ぎるわ!

61: 2012/06/14(木) 15:04:34.59
バナージ「・・・新品ですけど」

ギレン「だろ!? つまりそういうことだよ!!」

バナージ「失礼します」

ギレン「あ、ちょっと! 嫌じゃないのか!? 洗ったといっても知らん男の唾液や体液塗れの身体だぞ!!」

ギレン「それを君は舐められるのか!? 生理的に嫌だろそれは!」

ギレン「いや知らんオッサンがベロベロ舐めたアイスだって食べられなくはないよ? それしか無いんだったらまあちょっと嫌だけど普通に食べるし」

ギレン「たださ、新品にこしたことはないし、同じくらいの美味しさで新品があるんだったらそっちを選ぶだろ!?」

ギレン「だから出来れば良いなという話であって・・・あ、ちょっと!」

ギレン「ちょっと、このまま帰られたら私がおかしいみたいじゃん! 待てっておい! おーい・・・・・・」



バナージ「さあ次行きましょう次!」

63: 2012/06/14(木) 15:06:39.91
ギレンさん、残念ながら手送れです

64: 2012/06/14(木) 15:08:10.00
ギニアス「粘膜の作り出した(ry」

ガトー「なんと情けない男だ! 大義(ry」

鉄仮面「結婚は人生の墓場」

65: 2012/06/14(木) 15:09:33.50
小物は飛ばしてよし

69: 2012/06/14(木) 15:12:33.78
バナージ「・・・リボンズさん」

リボンズ「なんだい?」

バナージ「悪役とはいえもうちょいまともな人を紹介してくれませんか? 女性関係だけで良いんで」

リボンズ「そうだねえ。じゃあ彼が良いかもしれないね」

バナージ「・・・大丈夫なんでしょうね? その人はまともな人なんですか?」

リボンズ「大丈夫大丈夫。勘違い外国かぶれで、大量殺戮を繰り返し、身内に滅茶苦茶甘いことを除けばまともだからさ」

バナージ「もうその時点で全くまともじゃないですよね」


リボンズ「ごめんくださーい」

「はーい、ちょっとお待ちをー」

バナージ「・・・ここハワイですよね。何で純和風の邸があるんですか」

リボンズ「ふふふ、面白いだろう」

バナージ「いやもうミスマッチ感がもう・・・。悪趣味にも程があるでしょう」


72: 2012/06/14(木) 15:16:39.00
ガラガラガラ

グッドマン「んあ? 誰かと思えばリボンズ・アルマークじゃないか」

リボンズ「これはこれはグッドマン准将。君も来ていたのかい」

グッドマン「ああ、ちょっとした問題が起きてな」

リボンズ「問題?」

グッドマン「司令の甥御とその仲間がGN粒子を黒色にする実験に失敗して施設とトリロバイト30機を大破させてしまったのだ」

グッドマン「その実験の許可を出したのが司令で、政府や参謀本部から責任を追及する声も出ている」

リボンズ「それはそれは」

バナージ(なにしてんだよ)

グッドマン「揉み消せるか?」

リボンズ「容易いことさ」

グッドマン「ありがたいな。司令、リボンズ・アルマークでしたよ」

ホーマー「・・・アルマークか。よく来たな。着替え中で失礼する」イソイソ

77: 2012/06/14(木) 15:21:14.38
リボンズ「構いませんよ。今日は司令にご相談がありまして」

ホーマー「相談・・・? そちらの少年と関係があるのか?」

ホーマー「しかし済まんが今は立て込んでいてな。相談に乗れそうにないのだ」

バナージ「・・・あの。それ白装束ってやつですよね。なぜそれに着替えてるんです?」

ホーマー「ああ、今から切腹しようと思っていてな」

グッドマン「えええええええええ!?」

ホーマー「グッドマン准将、解釈を頼めるか?」スッ 

つ銃

グッドマン「どんな異文化交流!?」

79: 2012/06/14(木) 15:25:15.34
×解釈 
○介錯


ホーマー「甥に許可を出したのは私だ。不始末の責任をとらねば」

グッドマン「ちょっと、落ち着いてください司令!!」

ホーマー「我事に於いて後悔せず・・・後は頼んだぞ、アーサー」チャキ

グッドマン「司令いいいいいいい!!」

リボンズ「安心してくださいカタギリ司令。事故はヴェーダを使って揉み消しますし、政府と軍も黙らせますよ」

ホーマー「そうか、助かる」スクッ

ホーマー「要請するしかあるまい。イノベイター・・・人類を超えた存在に」ヌギヌギ

グッドマン「司令・・・」ホッ

バナージ「・・・もう帰ろうかな」

ホーマー「それで、アルマーク。相談というのはなんだ?」

リボンズ「はい、実はですね・・・」

81: 2012/06/14(木) 15:29:14.52
ホーマー「色恋か。どうも私はその方面に疎いのだがな」

バナージ「構いません、藁にも縋るような思いなんです!」

グッドマン「おい、失礼だろそれは」

ホーマー「良いのだ、准将。 ・・・バナージ君、差し出がましいことだが、これから言う話は、私が君の父の立場であった時の意見として聞いてもらいたい」

ホーマー「それで良いかな?」

バナージ「は、はい!」

ホーマー「・・・立場上私は家柄というものをそれなりに重視する。もし、息子の結婚相手としてミネバ・ザビ殿下とマリーダ・クルス嬢の2人が候補であれば」

ホーマー「私は迷いなくミネバ殿下を勧めるだろう」

バナージ「・・・それは、政治的な思惑に基づいてということですか?」

ホーマー「そうだ。息子の将来、さらにはアロウズの発展の為にも、ザビ家と繋がることは悪い話ではない・・・そういった打算を基準にした選択だよ」

バナージ「・・・解りました。ご相談に乗っていただいてありがとうございます」

バナージ「だけど、俺は・・・。俺はオードリーを家柄だとかそういうことで選びたくはないんです」

バナージ「家という重荷を背負って、それでも強く生きようとしているオードリーに俺は惚れました」

バナージ「でも、それは決してザビ家としてのオードリーを好きになったということではありません」

バナージ「だから、あなたのような基準でどちらかを選ぶことは、俺には出来ないんです」

82: 2012/06/14(木) 15:33:54.11
ホーマー「そうか。何となくそう言われる気はしていたよ」

バナージ「カタギリさん・・・」

ホーマー「だが最後に一つだけ聞いてもらってもいいかね」

バナージ「はい、何でしょうか」

ホーマー「別にどちらかを選ばずともミネバ殿下と結婚して、マリーダ嬢を妾にすれば良いのではないか?」

バナージ「なに言ってんだお前」

83: 2012/06/14(木) 15:37:16.55
途中までいい話だったのに…

84: 2012/06/14(木) 15:38:22.05
グッドマン「貴様あああああ! 何だその口のきき方はあああああ!!」

ホーマー「良いと言ったろう、准将」

グッドマン「はっ、しかし・・・」

ホーマー「バナージ君。キミは知らないだろうが、私の祖父が暮らしていた日本には側室という制度があってな。正妻の他に別の女性を娶る文化があるのだ」

ホーマー「その側室には特に遊女を身請けする場合が多い。連邦には重婚の制度はないが、ミネバ殿下を正妻、マリーダ嬢を妾とすれば2人とも幸福に・・・」

バナージ「シロッコと一緒じゃねえええか!」バキッ

ホーマー「フジヤマ!?」メキョッ

ホーマー「」バタッ


85: 2012/06/14(木) 15:38:47.92
権力者ってなんでこんな奴ばっかりなんだよ

86: 2012/06/14(木) 15:39:29.80
フジヤマwww

87: 2012/06/14(木) 15:41:19.05
グッドマン「司令いいいいい!! 貴様、なんてことを!」

リボンズ「まったく、お偉いさんを殴るのはやめてくれないかな」

バナージ「・・・」スタスタ ガラガラガラ ピシャッ

グッドマン「あ、おい待たんかこらあ!!」

ホーマー「・・・」ムクッ

グッドマン「あ、司令! お気づきですか!」

ホーマー「・・・・・・もう腹切る」ヌギヌギ

グッドマン「司令!? お気を確かに!! 司令えええええい!!」



リボンズ「やれやれ。あれも嫌、これも嫌ではいつまでも解決はしないよ。今度は誰に相談するつもりだい?」

バナージ「いいえ、もう誰にも相談しません」

リボンズ「へえ?」

バナージ「そもそも悪役なんぞに頼ろうとしたのが間違いだったんだとようやく気づきましたよ」

バナージ「これは俺の問題なんだ。俺が自分で決断します」

90: 2012/06/14(木) 15:44:45.82
リボンズ「そうかい。ではどちらを選ぶか決めたのかい」

バナージ「う、それは・・・」

リボンズ「自分では決められないからこそ色々と意見を聞いて回っていたんだろう?」

バナージ「それは・・・でも、誰の意見も役に立たなかったし・・・俺が、俺が自分で決める以外に・・・」

リボンズ「どちらかを選び、どちらかを捨てるわけだ」

バナージ「くっ・・・俺は、俺は・・・」



(バナージ・・・)



バナージ「! この声は・・・父さん!?」

カーディアス(バナージよ。悩んでいるようだな)

バナージ「父さん・・・っ。父さん、ごめん・・・俺はまだ、どちらを選ぶか決めきれずにいる」

バナージ「悪役達にも相談したんだけど、どれも糞みたいに役に立たない奴らばっかりで・・・」

カーディアス(それは違うぞ、バナージ)

バナージ「え!?」

92: 2012/06/14(木) 15:48:12.17
カーディアス(お前はニュータイプだろう? 常識という殻に囚われるな・・・心を、広げるのだ)

バナージ「心を・・・広げる」

カーディアス(例え社会とのズレを感じていても、『それでも』と言い続けろ・・・為すべきではなく、為すべきと思うことを為せ)

バナージ「父さん・・・」

カーディアス(バナージ、忘れてくれるな。この父の生き様を・・・)

バナージ「父さん!!」

バナージ「・・・そうか、解ったよ、俺」

バナージ「母さん、ごめん・・・俺は、行くよ」


93: 2012/06/14(木) 15:51:03.42
マリーダ「それでバナージ。話というのはなんだ」

ミネバ「・・・私たちの関係についてでしょうか」

バナージ「ああ。今まで散々待たせてごめん・・・決めたよ、これからのことを」

ミネバ「!」

マリーダ「・・・どちらを選ぶか決めたということか」

バナージ「はい・・・俺は、俺は・・・」



バナージ「俺はオードリーと結婚します」



94: 2012/06/14(木) 15:52:11.62
カーディアスも愛人とかを…

96: 2012/06/14(木) 15:53:03.56
ミネバ「! バナージ・・・」

マリーダ「・・・・・・」

バナージ「オードリー、俺と結婚してくれるか?」

ミネバ「はい、でも・・・」

マリーダ「おめでとうございます、姫様」ニコッ

ミネバ「・・・! マリーダ、貴女は・・・」

マリーダ「バナージ。姫様を泣かせるようなことがあればどこからでも駆けつけてお前を頃すぞ」

マリーダ「・・・お幸せに」クルッ

97: 2012/06/14(木) 15:55:04.38
マリーダさん・・・

98: 2012/06/14(木) 15:57:19.49
バナージ「待ってください、マリーダさん!」

マリーダ「・・・なんだ。出来ればなるべく早く1人になりたいんだがな」

バナージ「俺はオードリーと結婚します。だけど、貴女と別れるわけじゃないんです!」

ミネバ「ん?」

マリーダ「え?」


バナージ「マリーダさん、俺の妾になってください!」


100: 2012/06/14(木) 15:58:43.37
えっ

99: 2012/06/14(木) 15:58:37.90
シロッコ「やはり私の意見を採用したか」

101: 2012/06/14(木) 15:58:50.98
最悪のプロポーズや

102: 2012/06/14(木) 15:59:48.42
マリーダ「・・・は?」

バナージ「父さんと話してようやく気がついたんです。父さんもまた、母さんを妾にして俺を生ませました」

バナージ「どちらかを選ぶ必要なんてなかったんだ。俺も父さんに倣います」

バナージ「結婚するのはオードリーですが、マリーダさんを妾にするんで、3人で一緒に暮らしましょう!」

バナージ「そうすれば誰も傷つかなくて済む。常識だとかモラルだとか社会だとか、そんなものに縛られてちゃダメだったんだ」

バナージ「2人ともきっと幸せにしてみせます・・・だから、3人で一緒にハネムーンサラダを食べましょう!」

ミネバ「・・・・・・・・・・・・」

マリーダ「・・・・・・・・・・・・」

パチパチパチパチ

リボンズ「よくぞ・・・よくぞその答えに辿り着いたねバナージ・リンクス」

バナージ「リボンズさん!」

104: 2012/06/14(木) 16:03:58.78
リボンズ「君にその答えに辿り着いてもらう為に、僕は多くの悪役達のところに連れていったんだよ」

バナージ「はい・・・あなたに頼って後悔した時もありましたけど、今では感謝しています。本当にありがとうございました」

リボンズ「良いんだ良いんだ。ところで結婚祝いというわけでもないけれど、君に贈り者を持ってきたんだよ」

バナージ「そんな・・・何から何まで」

バナージ「・・・でもその舞台みたいなのはなんです?」

リボンズ「それでは登場して頂きましょう。サプライズゲストはこの方達ですどうぞ!」


ジャーン!


ドズル「・・・・・・」

ジンネマン「・・・・・・」

バナージ「」ゴプッ

106: 2012/06/14(木) 16:06:34.35
お義父様!やっちまってください!

109: 2012/06/14(木) 16:10:37.52
コワモテお義父さんズw

107: 2012/06/14(木) 16:07:18.07
バナージ「・・・いや、違うんですよ?」

バナージ「お二人とも何か誤解されてますね? そういうアレじゃないんです」

ジンネマン「地獄見せたる」

ドズル「シンプルに頃す」

バナージ「テロはいけませんよ!」

バナージ「どんな理由があっても一方的に暴力を振るうのはよくない! そんな権利は誰にもないんだ!」

バナージ「だかr・・・ぐへぁっ」メキャッ

バナージ「」


ドズル「・・・」ゴキゴキ

ジンネマン「・・・」ポキッ ポキッ

バナージ「ちょっと待ってちょっと待って! 一旦冷静になりましょう、ね? ほら! 娘さんも見てますよ!? 娘さんの前で流血沙汰ってそれはどうかと思いますよ!?」


リボンズ「ふふふ、君は良い道化だったよ」

バナージ「・・・!? リボンズ!?」

111: 2012/06/14(木) 16:11:34.52
リボンズ「これは君の恋愛相談ではなく僕の暇つぶしになっていたのさ。君の醜態は僕らの肴にさせてもらうよ」ジーー

バナージ「リボンズ、貴様! 俺と父さんの悲願を!」

リボンズ「そういう物言いだから相手の親に殺されるのさ」

バナージ「リボンズうううううう!!!」

ジンネマン「・・・」バキッ

バナージ「うぎゃあっ」ドサッ

ドズル「娘はやらん! 娘はやらんぞお!!」ボカッ バキッ

バナージ「ちょ、ぐふっ、いやマジでゴハッ」

バナージ(マズイ・・・殺される・・・このままじゃ本気で殺される・・・!)

バナージ(終わるのか、俺は・・・こんなところで。まだミネバとも、マリーダさんともBまでしか行ってないのに)

バナージ(父さん、ごめん・・・俺は父さんのようにはなれなかったみたいだ・・・)



(諦めるな!)


バナージ「! この声は!?」

113: 2012/06/14(木) 16:13:45.05
一夏(こんなところで諦めちまうのかよお前は!)

バナージ「イチカ・・・!」

夏川(お前のハーレムへの覚悟ってのはそんなもんだったのか!?)

バナージ「ミノルさんまで・・・!」

バナージ「そうだ・・・感じる心を無くしてはダメなんだ・・・」

バナージ「俺はハーレムを作りたい・・・作らなきゃならないんだ・・・ガンダム! 俺に力を貸せええええ!!」

一夏(行け、バナージ)

夏川(負けるんじゃないぞ、世間に)

115: 2012/06/14(木) 16:17:39.21
ワンサマーはわかるが夏川ってなんのキャラや?

116: 2012/06/14(木) 16:19:05.54
リボンズ「さて、そろそろ飽きたし帰ってお茶にしようかな」

ピカアアアアアアア!!

リボンズ「!!」

ドズル「ヌゥ!?」

ジンネマン「何だこの光は・・・!?」

リボンズ「こ、この力・・・! サイコフレームの力か!?」

バナージ「もう止めましょう、2人とも・・・。怒りに呑まれて、こんなことをしていたって哀しいだけですよ!」

ドズル「人の娘に手を出しておいて何を抜かすか小僧おおおおお!!」

ジンネマン「ぶっ頃す!!」

バナージ「この淀んだ黒い感覚・・・こんなものに染まっていくことに意味なんかないんですよ・・・! どうして・・・どうしてそれが解らないんですかあ!!」

オオオオオオオオオオオオオッ!!

ジンネマン「ぐおおおおおおおっ・・・・」

ドズル「ヤらせはせん・・・! ミネバとヤらせはせんぞおおおぉぉぉ・・・」

シュウウウウウウゥゥゥ・・・

リボンズ「馬鹿な・・・! 2人が消滅した!?」

117: 2012/06/14(木) 16:19:41.97
消滅させてどうすんだよ

121: 2012/06/14(木) 16:21:28.75
バナージ「リボンズ・アルマーク!」

リボンズ「あ、あわわわ」

バナージ「ここからいなくなれええええ!!」バシュン!

リボンズ「ぎゃあああああ人間風情がああぁぁぁぁ・・・」



バナージ「・・・これで障害は無くなった」

バナージ「オードリー・・・マリーダさん。色々あったけど俺と一緒に暮らしてくれるかい?」

リディ「ちょっと待ったあああ!!」

バナージ「リディ少尉!?」

リディ「ミネバ! こんな二股野郎と結婚したって幸せにはなれないぞ! 俺と来い!」

バナージ「なっ・・・ミネバは俺と結婚するんです! 引っ込んでて下さいこの間男が!」

124: 2012/06/14(木) 16:26:14.98
バナージ「ミネバ! マリーダさん! この手を握ってください!」ガバッ

リディ「ミネバ! 俺が幸せにしてみせる! お願いします!」ガバッ


マリーダ「・・・」ブンッ

バナージ「へう゛んっ」メキャッ

リディ「俺も!?」バキッ

バナージ「み、ミネバ・・・俺を必要だと言ってくr」

ミネバ「必要ありません」グシャッ

バナージ「」

リディ「お、俺・・・なにも悪いことしてないのに・・・」

リディ「」ガクッ


127: 2012/06/14(木) 16:29:52.87
マリーダ「・・・行きましょう、姫様」

ミネバ「ええ」

ミネバ「・・・あの、マリーダ・・・今の貴女すごく頼もしかったです///」

マリーダ「え? ひ、姫様!?///」

ミネバ「ダメ・・・ミネバ、って呼んでください」

マリーダ「ひ・・・ミ、ミネバ、様・・・///」

ミネバ「マリーダ・・・///」ピトッ

マリーダ「・・・///」


イチャイチャイチャ


バナージ「」

リディ「」

128: 2012/06/14(木) 16:30:56.13
なんだハッピーエンドか

129: 2012/06/14(木) 16:33:52.10
グッドマン「た、大変です司令! リボンズ・アルマーク氏亡に乗じてトレーズ・クシュリナーダらがクーデターを起こしました!」

グッドマン「既に大統領は射殺され、このままでは・・・」

ホーマー「」 つ遺書

グッドマン「司令いいいいい!? 早い、早いです司令えええええい!!」




遺書『十三人の刺客は良いが一命は断固認めない。三國連太郎は至高』




おわる

130: 2012/06/14(木) 16:36:26.63
乙。ある意味で最高のハッピーエンドだな

132: 2012/06/14(木) 16:37:17.06
色々詰め込んだせいで猥雑になったけどお付き合い下さってありがとうございました

まとめ方が思いつかんかった
リディがマジで何も悪いことしてないのに気の毒だからミネバと結婚させようかと思ったけどまあリディだしね


133: 2012/06/14(木) 16:38:04.77

リディならしょうがない

引用元: バナージ「オードリーとマリーダさんどちらと結婚するか悪役に訊く」