1: 2016/05/05(木) 04:38:37.481 ID:UOpSlBuD0
勇者「あのさぁ…暇だからさ、組み手しようぜ!」

魔王「えぇ……やだよ。勇者って我より強いし、はっきし言って面倒だし」

側近「なら、私と二人でだったらどうですか?」

魔王「え!? で、でも……それだったら、魔王としての威厳が……」

勇者「いいぜ? 二人でもどうせ俺には勝てないし……」

魔王「……嘗めるなよ? 我が宿敵よ……我ら二人が本気で掛かれば一人ぐらい」

側近「二人で格好つけてもつかないですね」

魔王「……ゴッホンッ。つまり!! 我ら二人が我が宿敵勇者の相手をしてやろうと言ってるのだ!!」

勇者「いいから、早く掛かって来いよ」

魔王「……ならば、行くぞ!!」

側近「はい!!」

2: 2016/05/05(木) 04:39:15.119 ID:UOpSlBuD0
魔王はバイキルト一回にスカラを二回掛けた。
勇者は魔王に正拳突きをした。魔王は彼方まで吹っ飛ばされた。
側近は逃げ出した。

勇者「……飛んだなぁ……」

側近「いくらなんでも強すぎでしょ」

勇者「あれ? 逃げたんじゃ?」

側近「いえ、戦闘から離脱しただけです」

勇者「そうだな……俺、魔王と戦って結局『伝説の剣』使わなかったもん」

側近「そうですね。正拳突きであそこまで飛ばされるなら、必要ないですね」

3: 2016/05/05(木) 04:39:55.131 ID:UOpSlBuD0
勇者「はぁ、暇だな……」

魔王「ぜぇぜぇぜぇ……帰ってきたぞ!! 我が魔王!! 魔界の王!!!」

勇者「お疲れー……はぁ」

魔王「そこ!! あからさまなため息吐かないで!! 我が傷つく!!」

勇者「……もう逆にしようと思う。俺が魔王でお前が勇者っていう図式」

勇者「そっちの方がしっくりくる」

魔王「やだ!! 我は魔王が良い!!」

4: 2016/05/05(木) 04:40:27.321 ID:UOpSlBuD0
側近「そんな駄々っ子みたいな……」

勇者「ま、んなことは良いか……」

側近「あれ? 勇者さんどこ行くんですか?」

勇者「魔界を旅してくる。もしかしたら魔王以上の強敵がいるかもしれないし……」

側近「そうですか。頑張ってきてください」

勇者「うん。側近ちゃんも魔王とよろしくね」

側近「!?」///

魔王「え?」

5: 2016/05/05(木) 04:41:02.382 ID:UOpSlBuD0
勇者「さてと、まずはどこからルーラっすか……」

側近「ちょっと待ってください!! どこでそれを!!」

勇者「この辺りで良いか」ビュンッ

魔界奥地

勇者「おお、知らない場所に来た。ここまで来たこと無いな……」

勇者「ま、もっと行くか……」ガサガサ

勇者「あ? 魔物だ」

魔物「ぎゃがあがあぁああああ!!」

勇者「魔物っぽい……魔王の軍勢は全員喋れてたからな……」

8: 2016/05/05(木) 04:44:09.833 ID:UOpSlBuD0
魔物「ぐあがあぁぁぁぁ!!」

戦闘が開始された。
魔物からの攻撃。勇者は0のダメージを受けた。
勇者からの攻撃。魔物は1500のダメージを受けた。
魔物からの攻撃。勇者は1のダメージを受けた。
勇者からの攻撃。魔物は2000のダメージを受けた。
魔物は倒れた。

勇者「強いな……どうなってんだ? 魔王の所に居た。側近クラスはあるぞ……」

勇者「ま、いいか……」

ガサガサ

9: 2016/05/05(木) 04:44:48.766 ID:UOpSlBuD0
魔界奥地の底

魔神「……?」

勇者「どもーっス!!!」

魔神「何者だ?」

勇者「勇者っす」

魔神「ふぅむ……余を倒しに来たのか?」

勇者「そんな所っすかな……」

魔神「掛かって来い……身の程を教えてやる」

10: 2016/05/05(木) 04:45:20.828 ID:UOpSlBuD0
勇者(やべぇ……滅茶苦茶強いヤツが言いそうなセリフだ!!)
 
魔神「……」

魔神から仕掛けてきた。
魔神からの攻撃 勇者は21のダメージを受けた。
勇者からの攻撃 魔神は230のダメージを受けた。
魔神からの攻撃 魔神は破壊光線を繰り出す。勇者は250のダメージを受けた。
勇者からの攻撃 勇者は正拳突きを繰り出す。魔神は4500のダメージを受けた。
魔神からの攻撃 魔神は破壊の剣を繰り出した。勇者は1200のダメージを受けた。
勇者からの攻撃 勇者は本気の正拳突きを繰り出した。魔神は12000のダメージを受けた。
魔神は倒れた。

12: 2016/05/05(木) 04:46:15.218 ID:UOpSlBuD0
勇者「……つ、強い……」

魔神「結果として、余は負けたがな……」

勇者「いや、アンタと戦って楽しかったよ……久々に本気だせた」

魔神「はぁ、貴様の本当の本気はその剣を抜くことこそなのではないか?」

勇者「ん? こんなのは、飾りみたいなモノさ。俺が勇者である証……」

魔神「……そうか。カッコイイ男だな……貴様は」

勇者「サンキュ。じゃ、俺はもう戻るよ。ここにはアンタ以上に強いヤツがいない気がするしな」

魔神「そうだな。すまぬ」

13: 2016/05/05(木) 04:46:58.044 ID:UOpSlBuD0
勇者「アンタが謝ることないよ。俺が強いんだからさ……」

魔神「ったく、ふてぶてしい男だよ……貴様は」

勇者「じゃあな!」

魔神「あぁ、また遊びに来い。次は余も少しは強くなっておくよ」

勇者「そりゃ、ありがたい」ビュンッ

14: 2016/05/05(木) 04:47:32.835 ID:UOpSlBuD0
魔王城

勇者「やっほー!!」

魔王「あ? 帰ってきた」

勇者「ここが俺の家じゃないんだけどね」

魔王「だったら、帰ればいいじゃん」

勇者「うーん。今更帰ってもなぁ……もう氏んでる扱いになってるかもしれないし」

魔王「んなことないだろ」

勇者「そっか……? 今まで俺って魔物頃してきたことないんだよね……全員倒すだけで……逆に怨まれてるかも」

15: 2016/05/05(木) 04:47:56.797 ID:UOpSlBuD0
魔王「もう、命令はしてないからな。そもそも魔物が襲うことがない」

勇者「そっか……」

勇者「あ、そうそう。魔界の奥地でさ、滅茶苦茶強いヤツと戦ったぜ?」

魔王「ほう、我より強いのか?」

勇者「あぁ、お前とじゃ相手にならないレベル」

魔王「それにお前が勝つんだから、レベルの違いを感じるよ」

勇者「まぁね……俺が最強ってことさ!!」

16: 2016/05/05(木) 04:48:30.278 ID:UOpSlBuD0
勇者「さて、俺達の戦いはこれからだ!!!」

魔王「え? 打ち切り?」

終わり

17: 2016/05/05(木) 04:48:46.373
なぁ、魔王ーっ!!

19: 2016/05/05(木) 04:49:00.611
なんか知らんが乙

20: 2016/05/05(木) 04:49:23.169
おわりかよwwww

引用元: 勇者「なぁ、魔王ーっ!!」魔王「なんだよ?」