4: 2012/07/05(木) 20:02:49.98 ID:D/zjyxNU0
放課後 文芸部室にて


ハルヒ「………………………………」

みくる「………………………………」

長門「…」ソワソワ

古泉「…ふぅ~」ソワソワ

コンコン

ハルヒ「…はい」

ガチャッ

キョン「ういーっす、遅れてスマン」

長門「あ…」パァァ

古泉「!や、やぁどうも。掃除当番だったのですか?」パァァ

キョン「いや、進路の事で担任の岡部に呼び出されてな。一応、進学のつもりだが
そんな先の事なんてまだ決めかねるよな。とゆうワケだ。すまんなハルヒ」

ハルヒ「…」

キョン(?…えっ、無視?)

5: 2012/07/05(木) 20:05:05.67 ID:D/zjyxNU0
長門「…」チラチラ

古泉「……………僕と」ボソ

キョン「ん?」

古泉「長門さんも今日は掃除当番だったので少し遅れて来たんですが、僕達が来た頃には
涼宮さんと朝比奈さんが、何と言うかこう…険悪というか威嚇し合っていると言いましょうか、既にそんな雰囲気だったので…。一体どうしたのやら…」ボソボソ

みくる「…」

6: 2012/07/05(木) 20:06:48.27 ID:D/zjyxNU0
キョン(……確かに。よく見たら朝比奈さんもまだ一言も発していない。いつもなら真っ先に『あ、キョン君こんにちは~。今、お茶いれますねぇ~』ってなもんなのに…)

ハルヒ「…」ムカムカ

みくる「…」イライラ

長門「…………」プルプル

古泉「…………もふ」オドオド



キョン「…何かが、おかしい」




7: 2012/07/05(木) 20:14:39.39 ID:D/zjyxNU0
十数分前 文芸部室


バァァン!!

ハルヒ「やっほーい!…ってあれ?みくるちゃんだけ?」

みくる「あ、涼宮さぁん。こんにちは~」

ハルヒ「ん~有希がまだって事はきっと掃除当番ね!
キョンは岡部にどっか連れて行かれちゃったし…。
古泉君はわかんないけど、まぁ来るでしょ。みくるちゃん、お茶ちょーだいっ!」ドスンッ

みくる「はぁ~い」トテトテ


8: 2012/07/05(木) 20:21:45.45 ID:D/zjyxNU0
みくる「はい、どうぞ涼宮さん」コト

ハルヒ「ありがとっ♪あ、そうだ!お礼にガムあげるわね!
最後の一枚だけどみくるちゃん食べていいわよ!」スッ

みくる「わぁいいんですか?ありがとうございますぅ。じゃあ遠慮なk」パシーン!

みくる「!!痛っっ!……いったぁ」ジンジン

ハルヒ「あはははははっ!ごめんね、みくるちゃん!これオモチャなのよ~。
意外とこのバネが強力でさ~。大丈夫だった?あっはは!イケるわねこれ!
キョンにもやってやろっと♪」


10: 2012/07/05(木) 20:32:38.81 ID:D/zjyxNU0
みくる「………………チッ。…うぅわ、いった。……あ~くそっ」ボソ

ハルヒ「………ははっ。み、みくるちゃん大丈夫?」

みくる「………やまれ」ボソ

ハルヒ「えっ何?」

みくる「謝れやお前」

ハルヒ「」

15: 2012/07/05(木) 20:44:08.17 ID:D/zjyxNU0
ハルヒ「あっ、いやそのごめんね?みくるちゃん!みくるちゃんがそんなに痛がるとは思わなかったからさ!
あ、でも確かに当たり所が悪かったらすっごい痛いわよねコレ!
そもそも初めっから爪狙いだなんて!なんて狡猾かつ残虐なオモチャなんでしょうっ!
もうコレは封印ね!帰りに広○神社に寄って奉納という名目で封印しておくわ!
まったく、訴えてやろうかしら!コレ作った会社!」プンスカ

みくる「コラ」

ハルヒ「!はい」

みくる「…わりゃあ、プンスカちゃうやろ」

ハルヒ「……あぁ、…はい」

19: 2012/07/05(木) 20:54:00.08 ID:D/zjyxNU0
みくる「ハァ……。あんなぁ大概にせぇよこのがきゃあ。ええ加減ぶちまわすよ?」

ハルヒ(!!誰?)

みくる「謝らんかい」

ハルヒ「えっ!?さっき…、…いや、ごめん。ごめんなさい、みくるちゃん」

みくる「聞こえん」

ハルヒ「ご、ごめんなさい!」

みくる「ぜんぜん聞こえん」

ハルヒ「本当にごめんなさいっ!!みくるちゃん!!」

みくる「腹から声出せ」

ハルヒ「ほんっ!!っっっっとーにごめんなっっっさい!!みくるちゃん!!」


20: 2012/07/05(木) 20:56:34.11 ID:D/zjyxNU0
みくる「叫べ。アホの子のように」

ハルヒ「みくるちゃーーーーーーーん!!!ごめんなさーーーーーーーーーい!!!」

みくる「いつまで呼び捨てにしとんなら?」

ハルヒ「すいまっせんでしたーーーっ朝比奈先輩ぃぃぃっっ!!」

みくる「韓国語」

ハルヒ「미안합니다!!アサヒナ선배!!」

みくる「窓開けて校庭に謝れ」

ガラッ!

ハルヒ「野球部のみなさん、ごめんなさーーーーーーーいっ!!」

23: 2012/07/05(木) 20:58:19.58 ID:D/zjyxNU0
ハルヒ「野球部のみなさん、ごめんなさーーーーーーーいっ!!」

みくる「ついでに広○神社にアポとれ」

ハルヒ「すいませーーーーん!!後で奉納に伺いまーーーーーーす!!」

みくる「この町に別れを告げろ」

ハルヒ「さよーーなら西宮ぁーーー!!今までありがとぉぉーーーー!!……」




ハルヒ「…………ん?」

25: 2012/07/05(木) 21:02:24.10 ID:D/zjyxNU0
みくる「よっしゃ、最後に靴のウラ舐めたら許したんど。さっきウ○コ踏んだけど気合い入れろ」

ぶちっ

ハルヒ「コルアアァァァァァッッッッ!!!!」

みくる「……あ?」

ハルヒ「ええ加減しろやクソガキ!ネチネチ女々しいんじゃ、おまえ女かコラァッ!(←?)」

みくる「あ~あ~、ナメナメしたら終わりじゃったのに。よいよ、頭の悪いやっちゃのォ」

27: 2012/07/05(木) 21:06:47.03 ID:D/zjyxNU0

ハルヒ「おちょくられて終われるか…。このガキ、ホンマどついたろか」ピキピキッ

みくる「年下(ガキ)はオドレじゃろ?調子ンのんなや」ピキピキッ


         ハルヒ「あ?」ビキビキッ
      ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
         みくる「あ?」ビキビキビキッ


28: 2012/07/05(木) 21:10:56.47 ID:D/zjyxNU0

ガチャッ …バタン

長門「…。………?」

長門(涼宮ハルヒと朝比奈みくるが超々至近距離で睨み合っている…)

長門(前例の無いパターン…。不用意に近づくのは危険と判断。観測…も危険。
今日は一日『空気』として過ごす。いや、まぁいつも空気みたいなもんなんですけどね)

ガチャッ ガンッ!

古泉「っあれ?何か当たっt…あ、長門さん!すいません大丈夫ですか!?
ドアの前に立っているなんて…!珍しいですね、どうしたんですか?」

長門「(痛ったー…)ジンジン いや、今来たところだったし………。
それより、あれを…」ボソ

古泉「!!!!!…………………これは一体?」


30: 2012/07/05(木) 21:15:32.30 ID:D/zjyxNU0

―――。

キョン「お前らが部室に来た時、既に超々至近距離で睨み合っていたと?」

長門「…」コク

古泉「ええ。まぁ僕らが来たことに気付いて、とりあえずは離れて
今は各々の席に座ってはいますが…」

キョン(空気の重さはハンパねえな。ハルヒはPCのキーボード叩きまくってるし…)

ハルヒ「だーっ!くそ!」バンバンバンバンバンバンッ

キョン(…。朝比奈さんは…ていうかアレ朝比奈さんか?窓際の椅子に男みたいに
足組んでポケットに手つっ込んで外を眺めて座ってるの、アレ朝比奈さんか!?
何だろう…『喋りかけんなオーラ』が周囲に漂っている…。こりゃ迂闊に…。
! 関係無いけどちょっと思いついた。『みくる、無言、窓辺にて。』。
………あんまり上手くないな。駄作。今のは心の奥底にそっと仕舞っておこう…。
ん?…しかもよく見たらそれ長門の椅子じゃね?だから長門、古泉の隣に座ってたの!?)

長門「…」フルフル

31: 2012/07/05(木) 21:18:44.08 ID:D/zjyxNU0

長門「! …古泉一樹。聞いてほしい」ボソ

古泉「え?どうしました長門さん?」ボソ

長門「『みくる、無言、窓辺にて。』」
古泉「プ、プススゥゥーーー!なんっ……くくくっ!ちょっサイコー…プスススww」
キョン「wwwいやちげーってwwww俺も思いついたしwwwwそれwwwww
ww長門おまwwwwぜってーパクったwwww謝wれwマwジwでwwww」ワイワイ

みくる「………わぁ~。楽しそうに何を喋ってるんですか~?」ガタッ

長門「」ビクッ
古泉「」
キョン「あ…いえ、特に何ってワケじゃ……はい。……スミマセン」

みくる「…ふ~ん、そうですかぁ。…………………………チッ」ドスンッ

キョン(…次、草生やしたら………氏ぬ!!)
古泉(僕は悪くない僕は悪くない僕は悪くない僕は悪くない僕は悪くn……)
長門(みくるっていうレベルじゃねーぞ…)


34: 2012/07/05(木) 21:24:31.11 ID:D/zjyxNU0

長門(聞こえる?口頭での会話は非常に危険。ここからは脳に直接声が届く様に
情報操作を施した。三人の間で会話が可能な筈…。)

キョン(! お…おぉ、き、聞こえるぞ長門!何か……何かオラ、ワクワクすっぞ!)

古泉(っすごい!彼からの声も聞こえます!…いや黙れっ!
それでは長門さん。単刀直入にお聞きします。喧嘩の『原因』は何ですか?)

長門(…実は私にはわからない。肝心な所だけ思念体からの情報が遮断される。
例によって涼宮ハルヒの『力』が働いているものと思われる。)

古泉(ふむ……。ふふっ、なるほど。「『力』が働いている」という事は、十中八九…)

キョン(はぁ~…、ハルヒの方から仕掛けたんだろ。あのバカ、また朝比奈さんに
余計なちょっかいかけやがって。で、今度ばっかりは逆鱗に触れてしまったと。)

長門(? なぜ情報に制限が…?)

古泉(喧嘩なんてものの多くは、ごく些細な事がきっかけですからね。
人に話すには、ふふっ。なかなか恥ずかしいものなんですよ)

長門(…よくわからない)


35: 2012/07/05(木) 21:29:37.78 ID:D/zjyxNU0


ハルヒ「…何が『わぁ~』やねん。頭ハレ晴レユカイちゃうんか、コイツ?」

みくる「おいおいおい氏にたいんか?ションベンカチューシャちゃんよ」

ハルヒ「…マジで半頃ししたろか」

みくる「…なんね?」ガタッ

ハルヒ「………」

みくる「………」

ハルヒ「…………全頃しやな」ガタッ

みくる「なんならぁぁぁわりゃぁぁぁぁっっっ!!!」

ハルヒ「んんじゃぁぁコルァァァァァッッッ!!!」

キョン「ちょっ!落ち着いてください!!朝比奈さぁぁぁんっっ!!」ガシィッ
長門「お願いします朝比奈さん」ガシィッ
古泉「やm…やめてください涼宮さnごっっ!!」ドガシィッ
   (暴れるハルヒの肘が古泉の頬骨に当たる音)↑


37: 2012/07/05(木) 21:33:18.22 ID:D/zjyxNU0

みくる「ふぅ~~っ、ふぅ~~っ」

ハルヒ「…くそったれ」ガンッ

長門「」ビクビク
キョン(大丈夫か?長門。…古泉も。ティッシュ使うか?)
古泉(あ…、平気です。血は出てませんから…)ジンジン

キョン(これは長期戦の構えか…。いや駄目だ。とてもじゃないが身が持たん)


38: 2012/07/05(木) 21:35:19.26 ID:D/zjyxNU0

キョン(さっさと仲裁に入って終わらしちまうのが得策だな。よしっ古泉!)

古泉(ははっ。僕に氏ねと?あえて言おう、ムリであると!)

長門(…。)

長門(…良い知らせと悪い知らせと二つある。…どちらから聞く?)

キョン(! …俺は、少し気分を落ち着かせたいな。お前は?)

古泉(僕も同感ですね。長門さん、良い知らせの方からお願いしても?)

長門(わかった…。まず初めに涼m)

ハルヒ「あっ!ねぇねぇ有希♪この前、貸してくれた本の続きなんだけどさぁ…」ズイッ

キョン「!」ビクッ
古泉「!」ビクッ
長門「ビクッ …いい。言ってくれればいつでも貸す。」


40: 2012/07/05(木) 21:42:56.19 ID:D/zjyxNU0

ハルヒ「わぁありがと!アレすっごい面白いわね!!ボボ○ーボ・ボーボボ!」ニコッ

みくる「…マジで言うとんか?オドレもええ感じに脳ミソ最強パレパレードじゃの」

ハルヒ「おっしゃ、おもて出ろアフロダイA」

みくる「上等じゃぁぁんならぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」ガシャァンッ

ハルヒ「やんのかぁぁぁぅぅるああぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」ゴオォッ

キョン「ちょい!ちょいちょい朝比奈さんちょおいっ!!」ガシィッ
長門「ほんますんません朝比奈さん。あとボー○ボは面白いです」ガシィッ
古泉「ちょっ、涼宮さん!一旦落ち着いtごぶふぅっ!!」ドガシィッ
      (暴れるハルヒの肘が古泉の鼻骨に当たる音)↑


41: 2012/07/05(木) 21:44:40.11 ID:D/zjyxNU0

みくる「頃すあいつ絶対頃す…」ブツブツ

ハルヒ「あーだるい、なんか一人めっちゃだるい奴おる、あー…」ブツブツ

長門「ごほっ…、ごほっ」ガタガタ
キョン(ゆっくり深呼吸しようか長門。…くそっ、なにか良い解決策はないか?古泉)
古泉(あ、すいませんその前に。やっぱりティッシュもらっても宜しいですか?)ボタボタ


42: 2012/07/05(木) 21:51:09.02 ID:D/zjyxNU0

長門(その解決策が良い知らせの方。この抗争は今日一日で終わる…)ゴホッ

キョン(っお!?)

古泉(本当ですか長門さん!?)トントントントン…

長門(本当。『策』と言うと語弊があるが、…私たちは何もしなくていい)

古泉(よかった…。日を跨いでトコトンまで行くのかと。しかし、何故?)

長門(涼宮ハルヒの『願望』。彼女は朝比奈みくるに対し常日頃、SOS団の仲間として
非常に好意を抱いている。『だからこそ』朝比奈みくるの本気を本能で感じ取り…)

キョン(ハラ割って 『本気 対 本気』 で『一度だけ』ぶつかってみたいと…。
戦闘民族かアイツは。てか朝比奈さんの本気て…)


44: 2012/07/05(木) 21:55:01.72 ID:D/zjyxNU0

古泉(いずれにしろ、お二人が喧嘩するのは必然だったって事ですか)

長門(おそらく…)

キョン(それにしてはやけにネチネチしてるような…。まぁいいけど。…ん?
じゃあ俺たち要らなくね?俺もうこの空気耐えらんねぇよ。先に帰っちまおうぜ?)

長門(はい、今なんと?)

キョン(? いや、だから先に帰ろうって…。………え?えっ、何?)

古泉(長門さん…。悪い知らせの方ですね?お聞かせ願いますか?)

長門(………………私達はこの部屋から出る事が出来ない)orz

キョン(………oh)



46: 2012/07/05(木) 21:56:18.02 ID:D/zjyxNU0

古泉(な、長門さん。それはどういうこt)

ガチャッ

鶴屋「やっほー!みくるいるっかーい?」

みくる「おらん」

キョン「!!」
長門「!!」
古泉「!!」

鶴屋「えっ?………………………あ(まさか…)」

47: 2012/07/05(木) 21:59:30.93 ID:D/zjyxNU0

鶴屋「ちょっ…キョン君、キョン君」チョイチョイ

キョン「ああ鶴屋さん。申し訳ないですけど今…」ボソボソ

鶴屋「もしかして、みくる誰かと喧嘩してる?雰囲気ハルにゃんとっぽいけど?」ボソボソ

キョン「! ええ、そうなんですよ。俺達じゃ手に負えなくて…。
鶴屋さん何とか!」ボソボソ


48: 2012/07/05(木) 22:03:42.05 ID:D/zjyxNU0

鶴屋「あームリムリ。前にも教室で一度だけみくるがキレちゃった時があってさー。とゆーのもね、
ある日クラスのヤンキーっぽい女の子が面白半分でニヤニヤしながらみくるに絡んでいったんだよ。
『オドオドしてんじゃねーよ朝比奈ァ』とか言ってさー。
はじめこそ『ふえぇ、すいましぇ~ん』とか言ってたんだけど今思えばどこからスイッチ入ってたのかなぁ~。
みくるってば、ああ見えて結構負けず嫌いじゃん?『無意味におちょくられる』のをすっごい嫌うんさ~。そしてココからだよ。
あたしが割って入るよりも早く、みくるったら既にヤンキーをマウントポジションで捕えて顔面ボッコボコに殴ってんの。
あ、顔面と言うよりむしろ鼻だね。そりゃもう執拗に。分単位で殴ってたんじゃないかなぁ。
ははっ。いや止めれるワケないっさ~。クラスのみんなも立ち尽くしていたよ。あたしも含めてね。でも聞いてキョン君!
勿論それは恐怖だったんだけど何てゆーのかなぁ、その殴っていた時の『光景』とゆーか『場面(シーン)』とゆーか。
こんな言い方しちゃ罰が当たるかも知んないっけどさー。…美しかったんだよね~。
様(さま)になっていたとゆーか…。そう、見とれてたんだよ。その『圧倒的超暴力』に…。
思うにクラスのみんなは動けなかったんじゃなく、動くことによって『場』を汚したくなかったんじゃないっかな~。
強さへの憧れを持つ人間の本能に従って…ね。その時ようやく板垣先生の仰っていた事がよ~っく理解できたよ!

49: 2012/07/05(木) 22:06:17.96 ID:D/zjyxNU0
わりと自信はあったんだけどな~、不測の事態ってヤツにも冷静に対応できる自信は。
でもアレを目の当たりにした時はもうね、『あー、あたしも何てことない普通の女子高生なんだな』なんて思っちゃったよ。
いや、思いしらされたと言った方がいいのっかな。
変な話、悔しい反面少し嬉しいと思えちゃったのはお姉さんとの秘密だゾ♪
おっと、ちょっと脱線しちゃったね!テヘペロッ☆ まぁその後のコトなんだけど
何とか生き永らえたらしいヤンキー女子は北高までの長い坂道を登り切るのは鼻無しでは体力的に不可能と言う事で敢え無く転校というこt」ボソボソ

みくる「鶴よ」

鶴屋「はい」

みくる「転校しとなかったら1秒以内に出ていけ」

鶴屋「っつかれしたー!お先っつれしまーっス!!」バターンッ!!  ダダダー…

みくる「…」

長門「」ガタガタガタガタガタガタ…
古泉「ははっ、大丈夫ですよ長門さん。僕らと朝比奈さんは同じSOS団。
『仲間』なんですからばばばばばばああばばばばああああ」モワァァァ
キョン「おおおお餅つけ古泉。シシションベン垂れてんぞろろろろぞぞぞおおお」モワモワァァ


54: 2012/07/05(木) 22:38:36.14 ID:D/zjyxNU0

キョン(…改めて、長門。理由を教えてもらってもいいか?)フキフキ

長門(コクッ ご存じ涼宮ハルヒの『願望』。彼女は私達にここに居てほしい。…いや、
むしろ誰でもいい。この部室に入る事は出来ても出る事は許されない…。…何故?)

古泉(……。まぁ…おそらくですが長門さん。彼女自身も引っ込みがつかない所まで
来てしまっているんでしょうね。誰が何と言おうと朝比奈さんも大切なSOS団の仲間。
『ぶつかりたい』と『喧嘩を終わらせたい』の葛藤に無意識下に悩まされ、その解決を
第三者に委ねている状態がこの『部室から出ることを許されない』なんでしょう)フキフキ

長門(…なるほど)

キョン(解決に関して俺達は何もしなくていいが…、さっきまでみたいに二人が
ぶつかりそうになった時、体を張って止めなきゃならんワケだな。…そうか、それが
さっきから殴るような殴らないような微妙なネチリ合いに繋がるってワケか。)

長門(私にしかできない役割が、もう一つだけあるが、…それは後でわかる。
又、『予定』が狂いそうな場合、貴方達にも協力してもらうかもしれない……)

古泉(? まぁ今考えても仕方がなさそうですね。とりあえずは長門さんにお任せします)

キョン(はぁ~、なるべく簡単なのを頼むぜ。走りまわったりしないヤツとかな)

長門(大丈夫。……………多分)


56: 2012/07/05(木) 22:41:57.78 ID:D/zjyxNU0

キョン(鶴屋さんは上手く帰ったみたいだが…。と、なると…)

古泉(はい。あの『ドア』が境界線と見ていいでしょう。
彼女はギリギリ『部室内』には入っていませんでした。流石です。恐るべきはケタ外れの
その直感力と危機回避能力ですね)

キョン(キレた朝比奈さんを見たのが二回目だったしな。ただ単に迂闊に
近づかなかっただけなんじゃあ…)

長門(日々の鍛錬の賜物。彼女はとても優秀…。だから私に妬まれる…)

キョン(…俺も早く帰りてぇよ、ちくしょう)


57: 2012/07/05(木) 22:44:51.19 ID:D/zjyxNU0

コンコン ガチャッ

岡部「ここか?おーい涼宮はいるかー?進路調査票出してないのお前だけだぞー」

ハルヒ「なんやコラしゃーすぞ、誰やお前」

岡部「!! …えっ?あ、あなたの担任の岡部ですけど…?
(……はっ!!関西弁!?……まさかっ!?)」


岡部「ちょっ、おいキョン!…ちょっと」チョイチョイ

キョン「ああ先生。申し訳ないんですが今ちょっと…」ボソボソ

岡部「まさかとは思うが涼宮の奴、今誰かと喧嘩してるのか?見た感じ…2年の
朝比奈とk…………ていうかアレ朝比奈か!?あんなんだったっけ!?」ボソボソ

キョン「ええそうなんですよ。よくわかりましたね。ここは教師である貴方が!」ボソボソ

58: 2012/07/05(木) 22:53:16.78 ID:D/zjyxNU0

岡部「教師だから仲裁に入れ…て事か。悪いがそれは出来ない相談だな。しかし勘違いするなよ。
『しない』んじゃない。かわいい教え子同士がいがみ合っているのを見て、それを止めないなんて!
そんなヤツは教師失格だバカヤロウ。しかし俺が言いたい事はなキョン。あくまで『出来ない』んだ。
俺程度の普通の人間じゃあ…な。ハァ…。お前、涼宮が全ての部活動に仮入部したってのは聞いた事あるだろう?
まぁ有名らしいからな。もちろん来たよ。我がハンドボール部にもな。だが知ってるか?
この学校には女子ハンドボール部は残念ながら無いんだよ。それでも男子の方に混ざって『仮入部させろ』ときたもんだ。
指導者としてはまぁ非常に喜ばしい事なんだが、やはり女生徒だからな~と思いつつ男子共に少し手を抜いてゲームに混ぜてやれと言ったんだ。
…我ながら情けない、涼宮を甘く見ていた。あいつは他の男子部員はおろか、3年のレギュラーすら翻弄する程の運動神経を見せつけたんだ!
圧倒的だったよ。…しかしキョン。本当にしたい話はここからだ。
涼宮も初めこそ『ふっふ~ん。どんなもんよ!』なんて可愛げもなく威張りながら調子よく笑っていたよ。
…ウチのエースがなぁ、プライドの高いヤツでさ。悪気は無かったんだと思うが、嫌みの様に言っちまったのさ。
『…女だから試合には出れねぇけどな』と。何かがキレる音を俺はあの時、確かに聞いたんだ。
涼宮ってあいつな、キレると関西弁になるんだな。『何かいっちゃりゃれりゃーっっ!!』とか言ってよ。
籠に山積みしていたハンドボールをそいつに目がけて次々投げまくるんだよ。
その様子がなんて言うか口で上手く説明できないんだが…、右で投げたと思ったら既に左でモーションに入っている。
そして、その左で投げたと思ったら右にはもう次のボールがセットされている。何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をしていたのかわからなかった…。
頭がどうにかなりそうだった。しかも投げたボールはエースにバシバシ命中するんだが見事に涼宮の下に返ってくるんだよ!

59: 2012/07/05(木) 22:55:40.27 ID:D/zjyxNU0
目を疑ったな。物理的には確かに可能だが人間業じゃあねぇぜ。分単位で投げ続けてたな。段々、手が何本にも見えてきてよ、
そりゃもう阿修羅の如く。リボルテックな感じ。…今のは忘れてくれ。いや本当にあいつを『神』と見間違えるぐらい魅せられたよ。
もうエースの事なんかどうでもよかった。あいつは再起不能で選手生命を断たれたが自業自得だしな。どうでもいいよ(←教師失格)。
俺は長年ハンドボールに携わってきたが、その常識を根底から覆す動きを目の当たりにしたその日、放心状態で家路に着いたよ。
どうやって帰ったかも覚えちゃいねぇ。そして家に着いた瞬間、俺はどうしたと思う?………『射精』していたんだよっ!!
一度や二度じゃねえ。そりゃもう一晩中でも足りないぐらいにな!ハハっ!性欲なんてそんなチャチなもんじゃねえぞ!
ましてや体操着姿の涼宮のしなやかな肢体を思い浮かべてたワケでもねぇ!いやごめん、正直ちょっと思い浮かべた!
そうじゃねぇ!俺のハンドボール人生を全否定された様な悔しさや憎しみと無意識の喜びが入り混じった射精だった!
もう一度、味わいたい!…なぁ涼宮ぁ?お願いだァ…。もう一度先生にアレを見せてくれないか?あの神がかり的な業を…。
ホント言うとなぁ、へへっ。進路調査票を理由にお前に会いに来たんだよォ。
じゃなけりゃ、イチ教師がわざわざ文化部棟くんだりまで足を運ぶと
思うkごぶふぅぅぅぅっ!!!」ドグシャァァァッッ!!(←ハルヒの投げた広辞苑が鼻骨に当たる音)

60: 2012/07/05(木) 23:00:24.84 ID:D/zjyxNU0

バタン・・・        廊下  岡部「」氏ーん。


ハルヒ「見せたったぞ。それで氏んどけ」

キョン(…広辞苑が超スピードでホッペをかすめて行ったんだな)モワァァ
古泉(ここに来て、まさかの下ネタ投入とは…!大人は…なんて汚いんだッ!)ガンッ!
長門(安心して…。あの教師は情報操作でア○ガ○ス○ンに転勤させる…)

63: 2012/07/05(木) 23:06:27.65 ID:D/zjyxNU0

みくる「良かったのぉ。オドレみとぉなヤツでズリセン扱くアホがおっていただいて」

ハルヒ「妬いてんのか?廊下に転がってるからイタしてもらえや、この淫乱テ○ィベア」

みくる「…ハナシつけとくけぇ、キミ3年生の肉便所になってきんさい、一生」ガタァッ

ハルヒ「ミ○○マーに売り飛ばしたろか?可愛がってもらえまっせ、ベア比奈さん」ガタァッ

キョン「ちょっともぉ~…、下ネタやめようて言うてますやん朝比奈さぁん!」ガシィッ
長門「今日のは聞かなかった事にする。帰ってきてください朝比奈さん」ガシィッ
古泉「涼み…あぶなっ!ちょ…涼宮さん落ち着いtメメタァッッ!!」ドガシィッ(←暴れるハルヒの手の甲が古泉の眼球に当たる音。因みにメメタァとは本来、擬音語でありセリフとしては使用しない)

65: 2012/07/05(木) 23:10:30.58 ID:D/zjyxNU0

ハルヒ「え~っと、アレどこ置いたっけなぁ~…?」ガサゴソ

みくる「フンッッ!!フゥゥンッッ!!」ブンッ ブンッ

キョン(あぶっ!…朝比奈さん、こんな狭いトコでゴルフクラブ振り回し始めやがった!)
長門(危険。流石にいよいよ殺る気…。このSSをZ指定にしたくない) ※岡部除く
古泉(すいませ~ん…。お二人ともドコにいらっしゃるんですか~?)ウロウロ


長門(まもなく終わりが近い。…が、予定時刻にはまだ早い)

キョン(ガシッ 何ウロウロしてんだ古泉、ココ座れ。で、ようやく終わるのか長門。
予定時刻ってのは?確かにもう二人ともネチネチどころか何か準備し始めて
いよいよな感じがするが、まだ早いってのは?)

古泉(いえ、確かにそういう意味でもありますが。長門さん、勝機はあるんですね?)

長門(古泉一樹。そっちは壁。 …ある。そして、やはり貴方達の協力が必要。
やってほしい事は……数分、時間を繋げてほしい。私も最後の為に『準備』しておく)

66: 2012/07/05(木) 23:14:03.61 ID:D/zjyxNU0

キョン(えぇっ?…やっぱりこのまま何もしないでいいってのは都合良すぎか……
しかし繋げろったってなぁ。何すりゃいいんだよ?)

長門(数分といえば……………………………………漫才?)

キョン(…………………あっちゃ~)

古泉(…………言っちゃいましたね、長門さん…。いやむしろ、それが言いたかった?)

長門(大丈夫。貴方達なら…………フフッ、必ず出来る)

キョン(あれ?今、ちょっと笑わなかった?)

古泉(確信しました。これ今日ゼッタイひとりだけ楽しんでますよね)

67: 2012/07/05(木) 23:19:05.86 ID:D/zjyxNU0

ハルヒ「お~いキョン君。キミこないだ貸したトンファーどこ持ってったぁ?」

みくる「ゴチャゴチャ言うとらんとチャッチャと来いやオラァッ!!」

ハルヒ「まぁええか、こっちのメリケンで。顔面グチャグチャになって心臓止マレ!」

みくる「見せたるよ。ウルトラデンジャラス廣島最強奥義“脳天Super Driver”をなァ!」

長門(!! 本当に危険。文芸部室に血はご法度。 ……勘違いしないでほしい。
この後の掃除が……メ、メンドクサイだけなんだからねっ)

キョン(朝比奈さん、それドライバー違いだろ!ちっ、仕方ねぇな……
行くぞ古泉!ハラくくれっ!!)ダッ

古泉(んっふ。漫才……ですか。キャラ的にもあまりガラではありませんが…。
まぁ貴方となら……何とかなりそうだっ!)ダッ

70: 2012/07/05(木) 23:37:20.70 ID:D/zjyxNU0
キョン&古泉「はいど~も~。いやぁしゃーけど『暑は夏いなぁ』なんてゆうてね
…うん。さっそく会場あったまったところで
/いやまだ全然冷えきっとるけどねキミ/暑いのんは夏のせいだけやあらへんでしゃーけど/うんうんどーしたん?
/このガッコ!なっぜっにこないな高い場所に造ってもうたのコレ?坂道登り降りするのに季節関係無く年中汗だくでっせ
/あーそれはもうみんな思てますよそんなん毎日来る時もそこかしこから
「しんどい~、しんどい~」言うてね
/せやろ?創立者はいったい何考えてたんやろね?何も考えてへんかったんやろうかね?
建築に携わった方々も何も思えへんかったんやろうかねっ!!!
/ちょっとちょっと失礼なコト言いなや。あと急に大っきい声ださんといてビックリした。
いやそら当時はやっぱりね何かしらの思いがあって造りはったんかも知らへんやん。
ん~何やろね、例えば
「生徒の運動不足を減らしたい!」とかぁ「この街の素晴らしい景色を毎日見せてあげたい!」とかね。

71: 2012/07/05(木) 23:38:57.59 ID:D/zjyxNU0
/……え?そんな精神論で学校って建つの?土地の都合とかじゃなくて?/めっちゃクールに返されたっ!
いやだから例えばですて!まぁそうでしょうね!おそらく土地の都合とか地形の問題でしょうねどうもスイマセンでした!
/うん、いいよ。それでね…/切り替え早やっ/僕らも毎日こんだけ頑張ってんねんやからやっぱり何かこう…アレですよね?ご褒美的な?
/あぁ~まぁまぁまぁチョットおこがましい気もせんでもないですけど、あったら全体のモチベーションも上がるってなもんですよね~
/でしょ~?冒険でしょでしょ~?/やかましいわ/で、僕いろいろ考えたんやけどちょっと聞いてもらってもええかな?
/あっご褒美を?早速何か考えてきはったん?/まず一つ目はね/あっ何コかあんのね
/好きな子にチューし放題/まてまてまてまて/何ですか?/えっ?いま逆によぉ何ですかって言えたね?
とりあえず坂道と好きな子チューの因果関係を教えてくれ/いやだから坂登るでしょ?
/おぅ/めっちゃしんどいでしょ?
/はいはい/やっとの思いで教室に着くでしょ?/おぉ着いた/佳代ちゃんおはよう「チュッ」/はいおかしい
/えっ?/いやだからキョトン顔すんなや腹立つわーとりあえずその佳代ちゃんて子にいっぺんシバかれてこい

72: 2012/07/05(木) 23:40:31.58 ID:D/zjyxNU0
/お前知らんの?佳代ちゃんめっちゃエエ子やねんで?保健委員やってて僕がお腹痛い痛いなった時も保健室まで連れてってくれたしな、
お友達の恋の悩みにも親身になって相談受けてたしな/お前が何でソレ知ってんねん
/あとな彼氏である野球部の杉村君に毎日お弁当作ってきてあげてるしな/よっしゃ一回ストップしよか
/グスッ…あとな…/わかった泣くな怒れへんから泣くな。でも彼氏おる女の子にチューしたらアカンな?
まぁキミの場合ハナからアカンかったわけやけど/とゆうか何で男前の名字で『杉村』ってヤツ多いの?
せめて読み方が『すぎそん』やったら良かったのに…もしくは○んだらエエのに/キミは全国の杉村君にもシバかれてきなさい
/それで二つ目のご褒美なんですけど/その言い方はちょっと語弊があるね。あとその切り返しの早さは高く評価するわ

73: 2012/07/05(木) 23:42:18.94 ID:D/zjyxNU0
/学校休み放題とかどう?/放題好きやねキミ、むかし何かエエことあったん?…イヤイヤ学校はちゃんと来なアカンよ!?
/そうはゆうてもね、もウンザリなの。下半身ばっかり鍛え上がってもうて上半身とのバランス悪なってきてんの
/あ~それは確かに思いますよね。僕らまだ1年も通ってないのに既にかなり引き締まってきてますよね?
/三年生に足見せてもらったコトある?全員競輪選手みたいになってたわ/それはチョット言いすぎでしょ
/コレ将来モデルさんとか目指してる子とかおったらどおするんやろね?
学校側はその子の夢が叶うまで責任もって金銭面の完全バックアップを補償してくれんのかね
/大げさに話しを展開すな!学校はちゃんと来なさい/でもな僕ホンマにイヤやねん/何をそんなにイヤイヤ言うてんの?
/佳代ちゃんの足が太くなってしまうのが!/おまえ佳代ちゃんの何やねん!もぉええわ!   
どうも、ありがとうございました~~」

77: 2012/07/06(金) 00:03:03.95 ID:LfQPKftI0

ハルヒ「………………(o'д'o)」

みくる「………………( ゚ρ゚)」

古泉(…………………………っ)ゴクッ

キョン(……………っく、どうだっ!!?)

長門(……………………………)

長門(………貴方達はとても優秀)



長門(…………これで)スッ


キーーーン、コーーーン、カーーーン、コーーーン…




パタン……

長門(本日の団活終了…)

81: 2012/07/06(金) 00:08:40.54 ID:LfQPKftI0

ハルヒ「!」

みくる「!」

ハルヒ「あら、もうそんな時間?じゃあ今日はコレでおしまいねっ!!
そして、みくるちゃん!アツかった!あなた、アツかったわよ!!」

みくる「ふえぇ~。涼宮さぁ~ん。私も調子にのってましたぁ~…。
本当にごめんなさぁ~い。」

キョン(!  ……ほっ。どうやら終わったみたいだな)

ハルヒ「謝らないで、みくるちゃん!今日は私にも非があるわ!ごめんなさい!
それにしても凄く清々しい!大満足の一日だったわっ!!」

古泉(! 大満足か……。なるほど。閉鎖空間が発生しないワケだ……)

83: 2012/07/06(金) 00:11:16.86 ID:LfQPKftI0
ハルヒ「みくるちゃん!今日は一緒に帰りましょっ!
それからこの下衆で悪辣なおもちゃを一緒に封印しに行きましょう!」

みくる「わぁ~、いいですねぇ。是非ご一緒させてくださぁ~い♪」

ハルヒ「というワケで私達は先に帰るから、最後の人、戸締りヨロシクね!
ほら~っ!早く行くわよ、みくるちゃ~~ん!」グイグイ~~  ガチャッ

みくる「わあぁ~!引っ張らないでください涼宮さぁ~~ん!
すいません皆さん、お先に失礼しま~~~……」バタン…

キョン「……はぁ~~~~、何ともハタ迷惑な奴だぜ。
いや、しかし助かった…。長門よ、また借り作っちまったな」ドスンッ

長門「? …私は何もしていない。むしろ貴方達の功績によるもの。…功績」

古泉「いえ、長門さんの日々のルーチンワークがあればこその解決です。
……て言うか今またバカにしました?…ふふっ。しかしまぁ、悪くないものですね。
どうです?僕と一緒に天下(てっぺん)狙ってみましょうか?」

キョン「…………お前はもうちょっと間(ま)の取り方をだなぁ~…」

古泉「おやおや。これは手厳しい」

85: 2012/07/06(金) 00:17:18.46 ID:LfQPKftI0

ガチャッ

古泉「…うん。どうやら無事ココから出られるようですね。では、僕も帰ります。
また明日、この部室でお会いしましょう。それじゃ!」バタン…

キョン「おぅ!また明日!」

長門「お疲れ様。私も帰る……」

キョン「あぁお疲れさん。気をつけて帰れよ」

長門「……ひとつだけ」

キョン「ん?どうした?」

長門「………あの程度で天下獲ろうなんざ片腹痛い…」ガチャッ バタン…

キョン「…………おれ言ってねぇし」

86: 2012/07/06(金) 00:22:45.47 ID:LfQPKftI0

キョン「さて、俺も帰るとするか。…しっかしハルヒのヤツ。人の嫌がる事ばっかり
やりやがる。それでいて本人はまったく悪びれる様子もねぇし!ほんとガキだな。
ガキガキ。まだ、そこいらの小学生の方が大人じゃねぇか?ハハッ。
朝比奈さんも、ちょっとオドオドしすぎなんだよな~。まぁそれが可愛いところでも
あるんだが、もう少し先輩としての威厳をなぁ~。…でも今日は凄かったな。
完全に鬼じゃねぇか!鬼比奈さん。…ぶわははっ!今のイケる!明日、長門と古泉にm」

バァァン!!

キョン「!!」ビクッ

ハルヒ「いや~みくるちゃん、よく見たらメイド服のまんまだもんね~!
うっかりしてたわ~!あっはは!」

みくる「私も引っ張られてたけど全然気付きませんでしたぁ~。
流石にあのまま帰るワケにはいきませんよぉ~」

87: 2012/07/06(金) 00:26:35.49 ID:LfQPKftI0
キョン「は………はははっ!ふ、ふたりともオッチョコチョイだな~。ははっ。
…あ~さてと、俺も帰」

ハルヒ「……ところで」

みくる「……キョンくぅ~ん」

キョン「はい…」




            ハルヒ&みくる「「何かゆうたか?」」

キョン「いえ何も」


おしまい

89: 2012/07/06(金) 00:27:37.75
平和裡に解決して何より
乙乙

引用元: ハルヒ&みくる「「何かゆうたか?」」