1: 2012/07/14(土) 20:11:42.34 ID:4d2xpLps0
ざわざわ… がやがや…

インデックス「わー! 見て、見て、とうま。人がいっぱい!」

スフィンクス「にゃー」

上条「そりゃお祭りだからな」

インデックス「そういえば、これって何のお祭りなの?」

上条「盆祭り。……オカルトを否定してる学園都市でも、こういう行事はやるんだな」

インデックス「へえ。盆ってこうやって祭るんだ」

上条「お盆のことは知ってるのか?」

インデックス「盆も魔術的な儀式の一種だからね。でも、お祭りを見るのは初めてなんだよ」

上条「お前がこっちに来てすぐにやってたはずだけど……あの時はどたばたしてたからな。……あ。ってことは……」

インデックス「?」

上条「お前と会って、もう一年経ったんだ」

インデックス「ほんとだ。……あっという間だったねー……」

上条「色々あったからなぁ……」

2: 2012/07/14(土) 20:14:03.30 ID:4d2xpLps0
インデックス「! とうま、とうま! 人が踊り始めたよ!」

上条「盆踊りか。ガキの頃はよくやったっけ」

インデックス「私たちも踊ろうよ」

上条「え。い、いやー、この歳で参加するのはちょっと恥ずかしいと言いますか……。ほら、

 小さな子共と大人しか踊ってないだろ?」

インデックス「お、ど、る、の!」

上条「はい……」

4: 2012/07/14(土) 20:17:20.94 ID:4d2xpLps0
……

初春「佐天さーん! 春上さーん!」

佐天「初春! 白井さん!」

春上「こんばんはなの」

白井「お待たせしてしまってすみません」

佐天「ううん。あたしらも今来たところだよ」

春上「風紀委員<ジャッジメント>の仕事が忙しいのに、今日はありがとうなの」

初春「いえいえ。息抜きになってちょうどいいですよ」

5: 2012/07/14(土) 20:20:10.48 ID:4d2xpLps0
佐天「おおっ。初春、今年は浴衣ちゃんと着られてるね」

春上「初春さんも白井さんもかわいいの」

初春「去年までの私じゃありません。日々成長してるんです!」 えっへん

白井「よく言いますわね。誰が着崩れを直してあげたと思ってるんですの?」

初春「し、白井さん。話を合わせてくださいよぉ」

佐天「なーんだ。白井さんに着付けてもらったんだ。一年経っても初春は初春だね」

初春「ら、来年は! 来年こそは……」 くすん

佐天「そうだ、御坂さんは?」

白井「さっきメールが着ましたわ。今こちらに向かってるそうですの」

春上「絆理ちゃんたちも、そろそろ着くってメールが着たの。木山さんもいっしょなの」

6: 2012/07/14(土) 20:23:03.38 ID:4d2xpLps0
……

インデックス「楽しかったー!」

上条「周りの微笑ましい視線で少し居心地が悪かったですけどね……」

インデックス「ね、次はお店行こう?」

上条「露店か。すごい数だな」

インデックス「すごい、すごい! 食べ物がいっぱいなんだよ!」

上条「やっぱりまず食い物か。言っておくが財布に余裕はねえからな? 全部食べるってのは無理だぞ」

インデックス「むー。そんなこと一言も言ってないのに失礼しちゃうかも。かき氷ください!

 苺味とレモン味とメロン味とー……」

上条「言ったそばからかよ! どれか一つにしなさい!」

7: 2012/07/14(土) 20:26:07.65 ID:4d2xpLps0
……

インデックス「かき氷、美味しいね」 もぐもぐ

インデックス「! あっちで何かやってる!」 たっ

上条「人混みなんだから走るなよ。危ないぞ」

青髪ピアス「カミやーん!」

上条「青髪。土御門も」

土御門「おっす。一人で祭り見物とは寂しい青春送ってるにゃー?」

上条「一人じゃねえ。上条さんは絶賛子守中だ」

青髪ピアス「子守? つまり口リ!? カミやん、遂に幼女にまで手を……!? あかんで、カミやん。犯罪やでー」

上条「テメェといっしょにすんな!」

9: 2012/07/14(土) 20:29:08.84 ID:4d2xpLps0
「お神輿わっしょい! お神輿わっしょい!」

インデックス(うわー。あんなに重そうなの担いでてすごいんだよ。みんなどこへ向かってるんだろう) てくてく

「わっしょい! わっしょい!」

土御門「この後どうする? いっしょに回るかにゃー?」

上条「そうだな。じゃあインデックスも……あれ? インデックス?」 きょろきょろ

スフィンクス「にゃー」

……

インデックス「すごいねー、とうま。……。とうま?」 きょろきょろ

インデックス「とうま? とうまー! ……はぐれちゃった?」

10: 2012/07/14(土) 20:32:00.86 ID:4d2xpLps0
……

打ち止め〈ラストオーダー〉「ね、ね。次はあれ食べたい、ってミサカはミサカはおねだりしてみたり!」

番外個体〈ミサカワースト〉「ぎゃは☆ そんなに食べると豚になっちゃうよ? 今までのだけでかなり太ったんじゃない?」

打ち止め「そんなことないもん、ってミサカはミサカは頬を膨らませてみる!」 ぷくー

番外個体「ぎゃはっ! その顔すごく豚さんっぽい! ぎゃはは!」

一方通行〈アクセラレータ〉「……だりィ……」

打ち止め「ね、ねってば、ってミサカはミサカはあなたの裾を引っ張ってみたり」 ぐいぐい

番外個体「お? あの店何だろ。ねぇ、ねぇ、あっち行こうぜー」 ぐいぐい

一方通行「うぜェ……。オマエら、金渡すから二人で勝手に遊ンでろ」

打ち止め「えー? そんなのつまんない、ってミサカはミサカは不平を言ってみたり」

番外個体「もうばてちゃったの? さすが貧弱もやし☆」

11: 2012/07/14(土) 20:35:02.94 ID:4d2xpLps0
一方通行「ねみィンだよ、ボケ。黄泉川に放り出されなきゃ今頃安眠真っ最中だってのに。

 クソガキ二人のお守なンてやってられっか」

打ち止め「じゃあ何か元気が出そうな食べ物探してくるね、ってミサカはミサカは労ってみたり」 たっ

番外個体「じゃあミサカは眠気が吹っ飛ぶようなゲテモノ探してくるね☆ 楽しみに待ってろよ」 たっ

一方通行(祭りだからって馬鹿騒ぎしやがって……これだからガキは。ベンチで一眠りすっか)

一方通行「……ぐー……」

12: 2012/07/14(土) 20:38:03.80 ID:4d2xpLps0
……

浜面「……」

麦野「はーまづらぁ。こんな所に居たの。勝手に休憩してんじゃないよ。ほら、追加の荷物」

浜面「……」

麦野「あれ? スルー? ブチコロシ確定?」

浜面「ぐー……」

麦野(何だ、寝てたのか。……ちょーっと扱き使い過ぎたかな)

浜面「ぐー……」

麦野「いつも以上に間抜けな顔しちゃって。ふあ……。こっちまで眠くなっちゃったじゃない」

13: 2012/07/14(土) 20:40:08.02 ID:4d2xpLps0
……

フレメア「浜面、見っけ。麦野も。にゃあ」

浜面「ぐー……」

麦野「すー……」

フレメア(……二人とも、大体、気持ちよさそうに寝てる。……) ちょこん

フレメア(私もお昼寝。大体、お昼じゃないけど。にゃあ)

フレメア「……くー……」

16: 2012/07/14(土) 20:42:02.63 ID:4d2xpLps0
……

青髪ピアス「カミやん、シスターちゃん見つけられたやろか」

土御門「……」

青髪ピアス「つっちー? えらいシリアスな顔してどないしてん。らしくないでー」

土御門「いや、何でもないぜよ。さ、オレたちはオレたちで楽しもうにゃー」

土御門(偶然だろうが、櫓やその他諸々の配置がこれ以上ないほど完璧だ。色々な要素も揃っちまってるし、

 このままだと……まあ、いいか。害は無い……はずだしな)

18: 2012/07/14(土) 20:45:09.31 ID:4d2xpLps0
……

美琴「……」 たったったっ…

美琴(急がないと待ち合わせの時間に遅れちゃう。ああ、あの露店が悪いのよ!

 ゲコ太グッズをあんなに揃えてるなんて。私を足止めするための罠だわ、絶対)

ミサカ「お姉様」

美琴「! っとと……」

ミサカ「とミサカはお姉様を呼び止めます」

美琴(……ネックレスをつけてないってことは、よく会うあの子とは別の子か)

19: 2012/07/14(土) 20:48:30.91 ID:4d2xpLps0
美琴「アンタも来てたんだ。他の子たちも?」

ミサカ「いえ、ここに来たのはこのミサカ一人だけです、とミサカは返答します。

 あまり大勢で押しかけてはお姉様を困らせてしまうのではと思い、

 他のミサカたちを代表してこのミサカがお姉様に会いに来たのです、とミサカは説明します」

美琴「私に会いに? 代表してって……何かあったの?」

ミサカ「いえ、特に用件がある訳ではないのですが……ただ、お姉様に会いたくて来てしまったのです、

 とミサカは告白します」

美琴「え……」

ミサカ「……用も無いのに会いに来るのは迷惑でしょうか、とミサカは確認を取ります……」

美琴「そ、そんなことない! ……そんなことないわよ。いつでも会いに来ていいんだから」

21: 2012/07/14(土) 20:51:16.48 ID:4d2xpLps0
ミサカ「……よかった、とミサカは胸をなでおろします。

 ミサカと会うことがお姉様を傷つけてしまうのではないかと不安だったのです、とミサカは心中を吐露します」

美琴「っ……」

ミサカ「お姉様?」

美琴「……ずっと、そう思ってたの……? ずっと、アンタたちにそう思わせちゃってたの? 私……」

ミサカ「……」

美琴「……そうよね。だって、私があの子に言ったんだものね。『私の前に現れないで』って……。

 それを今さら手の平を返して、なかったことにしようなんて……虫がよすぎるわよね。ごめん……」

ミサカ「お姉様が謝罪するようなことはありません、とミサカは正直な気持ちを話します」

美琴「あるわよ……! だって、アンタたちは何も悪くないのに! あんなに酷いこと言って、

 傷つけたのは私の方なのに……」

23: 2012/07/14(土) 20:54:17.74 ID:4d2xpLps0
ミサカ「……お姉様、ミサカたちはお姉様を恨んでなどいません、とミサカは伝えます」

美琴「……アンタたちはそうかもしれない。でも、あの子は……もう居ない、あの子たちは……」

ミサカ「居なくなってしまったミサカたちも同様です、とミサカは断言します」

美琴「……どうして……」

ミサカ「何故なら、このミサカがそう思っているのですから」

美琴「え……?」

ミサカ「ミサカはお姉様の謝罪を受け入れます。ですから、どうか、もう、それ以上自分を責めないでください、

 とミサカはお願いします。……お願いです」

美琴「……」

ミサカ「ミサカはそろそろ帰ります。お忙しい所ありがとうございました、とミサカは頭を下げます」 ぺこり

美琴「……うん……」

ミサカ「最後に、9982号からの伝言です。『バッチ、本当は嬉しかった。ありがとう、お姉様』」

美琴「え……!?」

ミサカ「もう一度会えてよかった。さようなら、お姉様」

24: 2012/07/14(土) 20:57:24.43 ID:4d2xpLps0
美琴「ま、待って! アンタ……!」 たっ

ミサカ「……」 くるっ

美琴(路地に入った! 浴衣で走りにくいけど、ここで追いつく!) ダッ!

御坂妹「え?」

美琴「あ――」

ゴンッ!

美琴・御坂妹「「っ……!」」 ぷるぷる…

美琴「っ……ア、アンタ……。!」

美琴(ネックレスつけてる……ってことは……)

御坂妹「……このような狭い所で走るのは危ないですよ、とミサカは非難の眼差しをお姉様に向けます」 じとー…

26: 2012/07/14(土) 21:00:21.45 ID:4d2xpLps0
美琴「ご、ごめん。ねぇ、妹達〈シスターズ〉の一人がこっちに来たでしょう? どこに居るかわかる?」

御坂妹「いいえ、この近辺に居る妹達はこのミサカ一人だけですが、とミサカは回答します」

美琴「そんなはずは……」

御坂妹「ミサカネットワークで確認しましたので確かな情報です、とミサカは補足します」

美琴「……」

御坂妹「お姉様?」

美琴「まさか、ね……」

27: 2012/07/14(土) 21:02:04.11 ID:4d2xpLps0
……

絹旗「! 滝壺さん、見つけましたよ」

滝壺「ほんと? はまづら、探した――」

浜面「ぐー……」

麦野「すー……」

フレメア「くー……」

滝壺「……」

絹旗(三人とも超寝てる。麦野と浜面の間にフレメアが座って、まるで夫婦とその子供みたいですね)

滝壺「……」 ゴゴゴゴゴ…

絹旗(なんて言える訳がない。超寒気が……) ブルッ

28: 2012/07/14(土) 21:04:08.56 ID:4d2xpLps0
滝壺「はまづら……。!」

浜面「……」 つぅ…

絹旗「な、涙?」

フレメア「……」 つぅ…

絹旗「フレメアも……。超怖い夢でも見てるんでしょうかね? 起こしてあげますか」

滝壺「待って。そのままにしてあげて」

絹旗「え? でも……」

滝壺「たぶん悪い夢じゃないよ。優しい雰囲気を感じる」

絹旗「そうなんですか? 私には全然わかりませんけど」

浜面「……まば……」

フレメア「……えちゃん……」

29: 2012/07/14(土) 21:07:18.98 ID:4d2xpLps0
浜面「……ん……。夢か……。そりゃそうだよな」

滝壺「おはよう、はまづら」

麦野「ん……」

フレメア「にゃ……」

絹旗「こっちもお目覚めですね」

浜面「……」

滝壺「……辛い夢だったの?」

浜面「……いいや。いい夢だったぜ。懐かしい顔に会えた」

麦野「……」

フレメア「にゃあ……」

絹旗「麦野の方は機嫌が超悪そうですね」

麦野「まあね。恨み言の一つでも言えばいいのにさ。……許されたいって私の心理が都合のいい夢を見せた訳か。

 嫌になるよ」

絹旗「……?」

33: 2012/07/14(土) 21:10:05.52 ID:4d2xpLps0
フレメア「違うよ」

麦野「え?」

フレメア「本当にお姉ちゃんだったよ。大体、じゃなくて、絶対」

麦野「……同じ夢、見てたの?」

浜面「みたいだな」

フレメア「にゃあ」

34: 2012/07/14(土) 21:12:36.38 ID:4d2xpLps0
……

打ち止め「……」 はらはら

番外個体「……」 にやにや

一方通行「う、あ……っ……うゥ……」

打ち止め「すごくうなされてる……。怖い夢見てるのかな? 起こしてあげた方がいいよね?

 ってミサカはミサカは同意を求めてみたり」

番外個体「ひひひ。楽しいからしばらくそのままにしておこうよ。ぎゃはっ。すっげー汗だく」 けらけら

打ち止め「番外個体に訊いたのが間違いだった、ってミサカはミサカは反省してみたり」

番外個体「いい機会だし、顔に落書きしちゃおっと☆」

打ち止め「こ、こら! やめなさい! ってミサカはミサカは叱ってみたり!」

番外個体「その命令は却下でーす。っつか、ミサカは最終信号〈ラストオーダー〉のどんな命令も受け付けませーん☆

 ぎゃは――」

一方通行「らァァァァァァァァァァ!?」 ガバッ!

ゴンッ!

番外個体「ぎゃふん!」

35: 2012/07/14(土) 21:15:14.68 ID:4d2xpLps0
一方通行「はァ……はァ……。ふゥ……」

一方通行(時間は……そンな経ってねェな。何日も過ぎた気がしやがる)

打ち止め「だ、大丈夫? ってミサカはミサカは心配してみる」

一方通行「……何でもねェよ。くそったれ……」

番外個体「つおぉ……っ。よくも顔面に頭突きを……っ」 ぷるぷる…

一方通行「で、この馬鹿は何やってンだ」

打ち止め「自業自得だから気にしないで、ってミサカはミサカは冷たく言ってみたり」

番外個体「こ、こにょやりょう……」 ポタッ

一方通行「鼻血出てンぞ。……俺の寝姿に興奮でもしたのか。ドン引きだぜ」

番外個体「ふにゃっ!?」

打ち止め「はい、紙、ってミサカはミサカは大人な対応をしてみたり」

番外個体「うう……。いつかコロす。絶対コロす」

36: 2012/07/14(土) 21:17:15.62 ID:4d2xpLps0
……

美琴「アンタ、今暇?」

御坂妹「特に予定はありませんが、とミサカは返答します」

美琴「それじゃ、いっしょに来る? これから友達とお祭り回るんだけど」

御坂妹「え……。ミサカは構いませんが、それではお姉様が困るのでは……とミサカは疑問を浮かべます」

美琴「困ることなんて一つもないわよ」

御坂妹「……お姉様とミサカの関係をご友人にどう説明されるのですか、とミサカは問います」

美琴「決まってるじゃない。『自慢の妹よ』。それ以外に何かあるの?」

御坂妹「……」

38: 2012/07/14(土) 21:20:04.63 ID:4d2xpLps0
美琴「それにしても、アンタ、いつもの格好よね……よし! お姉様が浴衣買ってあげる! えっと、

 メール……」 カチカチ…

御坂妹「浴衣……はっ、そういえば『殿方は普段と違う服装にときめく』と他の個体から情報が……」

美琴「遅れるって連絡したけど、急ぐわよ。早く会わせたいからね」

御坂妹「はい。ミサカも一刻も早く浴衣姿を彼に見せて反応を見たいです、とミサカは気力を奮わせます」 ふんすっ

御坂妹「ただ……」

美琴「何?」

御坂妹「ご厚意には甘えますが、浴衣は自分で選ばせていただきます、とミサカは宣言します。

 ミサカはお姉様のセンスを疑問視していますので、とミサカはぶっちゃけます」

美琴「んなっ!?」

39: 2012/07/14(土) 21:22:09.76 ID:4d2xpLps0
……

麦野「それじゃ、お祭り再開しようか。浜面、休んだ分ちゃんと働きなさいよ」

浜面「うへぇ……」

フレメア「麦野」 ぎゅっ

麦野「何? 手、繋いだりして……」

フレメア「大体、『仲良くしなさい』って言われたから」

麦野「……いいよ。私も『責任取って面倒見なさいよ』って言われたからね」

フレメア「えへへ。浜面も。にゃあ」 ぎゅっ

浜面「おう。『舶来を頼む』って言われちゃ、仕方ねえな」

絹旗(ますます家族みたいですね)

滝壺「……」 ゴゴゴゴゴゴゴ…

絹旗(って超言える訳ねー! 寒い! 夏なのに超寒い!) ブルブル…

40: 2012/07/14(土) 21:25:10.76 ID:4d2xpLps0
滝壺「はまづら、空いてる手は私と繋いで」 ゴゴゴゴゴゴゴ…

浜面「え。でもこっちの手は荷物を……」

滝壺「繋いで」 ゴゴゴゴゴゴゴ…

浜面「は、はい……」 ぎゅっ

滝壺「……」 むふー

滝壺「絹旗も」 すっ

絹旗「わ、私はいいですよ。超恥ずかしいじゃないですか」

滝壺「いいから」 ぎゅっ

絹旗「あう……」

浜面(……しかしアレだな。すげー歩きづれえな、これ)

青髪ピアス「おおっ!? 何やあれ!」

土御門「両手に花、しかも四輪とは羨まけしからんにゃー!」

青髪ピアス「綺麗なお姉さんから口リまで! くそっ! 壁は! 殴るための壁はどこやー!」

41: 2012/07/14(土) 21:27:15.13 ID:4d2xpLps0
……

番外個体「それで、それで? どんな夢見てたの? ねぇ、ねぇ」 にやにや

打ち止め「そういうことは訊かないの! ってミサカはミサカは窘めてみたり!」

一方通行「……」

……

一方通行「……」

ミサカ1号「ミサカはあなたを恨んでませんよ、とミサカ1号は無表情で話します」

ミサカ2号「ミサカはあなたを恨んでませんよ、とミサカ2号は以下同文」

ミサカ3号「ミサカはあなたを恨んでませんよ、とミサカ3号はゲシュタルト崩壊を感じつつ以下同文」

一方通行「……嘘つけ。オマエら絶対精神攻撃のつもりでやってンだろ」

ミサカ4号「何を言ってるのかわかりません、とミサカ4号は目を逸らして口笛を吹きます」 ぷぴー

ミサカ5号「やべぇ。ばれてる、とミサカ5号は作戦の終了を予感します」

43: 2012/07/14(土) 21:30:16.66 ID:4d2xpLps0
一方通行「……いや、いい。どンなつもりだろォと関係ねェ。何人だろォが会ってやるよ。言いたいことは全部言え。

 殴りたいなら好きにしろ。能力は使えねェみてェだから殴りたい放題だぜ」

ミサカ6号「一方通行、君ってやつは……とミサカ6号は一方通行の覚悟に感服します」

ミサカ7号「では、後10024人、がんばってくださいね、とミサカ7号は健闘を祈ります」 グッ

一方通行「おォ……」

……

ミサカ10030号「10031号は所用で来れませんので、このミサカで最後です。お疲れ様でした、

 とミサカ10030号は本当に全員と会った一方通行に労いの言葉をかけます」

一方通行「はァ……はァ……」

一方通行(10030人、一人除いて全員終了だ、くそったれ……) ガクッ

44: 2012/07/14(土) 21:32:31.45 ID:4d2xpLps0
一方通行(一人残らず居なくなったが……まだ目ェ覚めねェのか。いいかげン限界だぞ) げっそり

カツン…

一方通行(足音……?)

カツン… カツン…

一方通行「ったく。今度はどこのどいつ様だァ?」

カツン!

木原数多「会いたかったぜ、一方通行ァァァァァ!」 ドドドドドドド!

一方通行「木ィ原ァァァァァァァァァァ!?」

47: 2012/07/14(土) 21:35:26.61 ID:4d2xpLps0
……

一方通行(あそこで目が覚めてよかった。正直ビビった。……地獄であれが待ってンのか。気が滅入るぜ)

打ち止め「今は嫌なことは忘れてお祭り楽しもうよ、ってミサカはミサカは提案してみたり」

一方通行「……かき氷屋、どこだ」

打ち止め「こっちだよ、ってミサカはミサカは案内してみたり!」

番外個体「ぎゃはは! あなたがかき氷って。似合わねー!」

48: 2012/07/14(土) 21:37:37.50 ID:4d2xpLps0
……

「いらっしゃい! 何味だい?」

一方通行「削る前の氷くれ。ビニール袋に入れてくれ。金は払う」

「そりゃ構わねえけど……。はいよ!」

打ち止め「そんなの何に使うの? ってミサカはミサカは訊いてみたり」

一方通行「そら」 ぽいっ

番外個体「わっ」 ぱしっ

番外個体「何? 嫌がらせ?」

一方通行「それで鼻冷やしてろ。ちっと腫れてンぞ」

番外個体「なっ……」 カァ…

番外個体「……何のつもりだよ。気遣い? そんな柄じゃないでしょ。気持ち悪っ」

一方通行「別にィ。真っ赤なお鼻の愉快な面見て笑い氏にしたくねェだけだ」

番外個体「ふ、ふんっ」 ピトッ

番外個体「冷たっ」

49: 2012/07/14(土) 21:40:18.76 ID:4d2xpLps0
打ち止め「むー」 ぷくー

一方通行「ンだァ? 今度はオマエの頬がカエルみてェに腫れてンじゃねェか」

打ち止め「べっつにー、ってミサカはミサカはちょっぴりジェラシーを感じてみる」

一方通行「はァ……何買ってやればその腫れは治まるンですかねェ?」

打ち止め「! えっと、えっと……あのわたあめ食べたいって、ミサカはミサカは素直に言ってみたり!」

番外個体「じゃあミサカはリンゴ飴!」

一方通行「あァ。わかったからはしゃぐな。みっともねェ」

土御門「あいつも祭りを満喫してるにゃー」

青髪ピアス「ま、また綺麗な女の子と口リやとぉ!? 壁! おっちゃん、壁売ってくれへん!?」

「そんなもの、ウチにはないよ」

50: 2012/07/14(土) 21:42:27.00 ID:4d2xpLps0
……

インデックス「とうまー。とうまー」 きょろきょろ

上条「インデックス!」

インデックス「とうま! もう、勝手にどっか行っちゃうなんて酷いんだよ!」

上条「はは……そうだな。悪い」

インデックス「……随分と物分かりがいいんだよ。『勝手にどこかへ行ったのはテメェの方だろ!

 自分に都合が悪いことだけ忘れるなんて便利な脳みそだな、こいつ!』くらい言われるかと思ってた」

上条「自白してんじゃねえか! っつか、自分が悪いって自覚はあったのかよ!」

インデックス「し、しまった! 罠に嵌められたんだよ! ……あれ? スフィンクスは?」

上条「スフィンクス? あー……旅人に謎かけでもやってんじゃないか?」

インデックス「本当のスフィンクスじゃあるまいし、ただの猫がそんなことする訳ないんだよ」

上条「……友達に会ってさ。預かってもらった」

52: 2012/07/14(土) 21:45:11.10 ID:4d2xpLps0
インデックス「そう。……?」

上条「どうした?」

インデックス「……」 じー…

上条「何だよ?」

インデックス「……とうま、少し縮んだ?」

上条「何だと、この! テメェの方がちびっこいくせに失礼なことを言うじゃありませんか!」

インデックス「わ、私の身長は関係ないんだよ! とうま、絶対縮んだもん!

 完全記憶能力を持ってる私が言うんだから間違いないんだよ!」

上条「むっ。……あー、そうか。成長期だからか」

インデックス「? 成長期なのに身長、低くなるの? 変なの」

上条「相対的にな」

53: 2012/07/14(土) 21:48:11.92 ID:4d2xpLps0
インデックス「……? 私が大きくなったからって意味?」

上条「お前は今も昔もチビのまんまでしょうが」

インデックス「むー! いつもいつもそうやって馬鹿にして! これから大きくなるんだもん! 色々と!」

上条「はいはい。……実際、少しは背、伸びたかもな」

インデックス「ほんと? えへへ」

54: 2012/07/14(土) 21:50:14.86 ID:4d2xpLps0
……

インデックス「みんな同じ方へ向かってる。何だろー」

上条「夢中になるのはいいけどはぐれるなよ? また迷子になったら面倒見切れねえぞ」

インデックス「また子供扱いして……。……えっと……手、繋ぐ……?」 すっ

上条「……」

インデックス「ほ、ほら、手を繋いでれば絶対はぐれないし!」

上条「……インデックス」 きりっ

インデックス「な、何?」 どきっ

上条「さっきトイレ行った後洗ってない手だけど、それでもいいか?」 きりりっ

インデックス「よ、よくないんだよ! もうっ。たまにいい雰囲気になったと思ったらこんな風にぶち壊して、

 さすが幻想頃し〈イマジンブレイカー〉と言う他ないかも」

上条「照れるぜ」

55: 2012/07/14(土) 21:52:13.94 ID:4d2xpLps0
インデックス「褒めてないっ! ……どうせ冗談なんでしょ? 繋ごうよ」 ぱしっ

上条「あ――」

インデックス「!?」 ぞくっ

上条「……」 ぱっ

インデックス「……? 今、何か……」

上条「お。何か始まったみたいだな。行こうぜ」

インデックス「う、うん」

56: 2012/07/14(土) 21:55:17.16 ID:4d2xpLps0
……

上条「櫓の上でライブって……。情緒とか関係無しだな。この街らしいと言えばそうだけど」

インデックス「わー……」

上条「……。……インデックス」

インデックス「何?」

上条「今、幸せか?」

インデックス「え?」

上条「学園都市に来て、俺と出会って……俺といっしょに居て、幸せか?」

インデックス「なっ! い、いきなり何を言ってるのかな!?」

上条「聞いておきたいんだ」

インデックス「え、えっと……」

上条「……」

インデックス「……幸せだよ。ここに来て色々なことがあったけど……とうまに会えて、友達もたくさんできて、楽しいよ。

 とうまといっしょに居られて、幸せだよ」

上条「……そっか。よかった」

57: 2012/07/14(土) 21:57:41.38 ID:4d2xpLps0
インデックス「は、恥ずかしいなぁ。もう言わないからね」

上条「……」

インデックス「……? とうま、笑ってるのに何だか悲しそう」

上条「……嬉しいけど、少し悔しいって言うか……。魔術師……ステイルや神裂もこんな気持ちだったのかな。

 大切な人の隣に自分以外の誰かが居て……大切な人を幸せにできるのは自分じゃなくて……」

インデックス「……?」

上条「ごめん。忘れてくれ……ってのは無理か。気にしないでくれ」

59: 2012/07/14(土) 22:00:37.56 ID:4d2xpLps0
……

インデックス「お祭り、楽しいね、とうま」

上条「……」

インデックス「とうま?」

上条「……もう、か……」

インデックス「何が?」

上条「インデックス」

インデックス「うん」

上条「……」 ぎゅっ

インデックス「え……ええ!? と、とうまっ!? な、何? 抱きついたりして、どうしたの?」

上条「……」

インデックス「わ、私にも心の準備ってものが……。それに、こういうことは人の居ない所で――?」

インデックス(あれ? 何だろう。感触が……)

上条「今から凄くクサいこと言うぞ。二度と言わねえ……言えねえから」

インデックス「とうま……?」

61: 2012/07/14(土) 22:03:34.31 ID:4d2xpLps0
上条「きっと、お前に会うために生まれてきたんだと思う」

インデックス「え……」

上条「お前に会うために生まれて……生きてきた」

インデックス「……」

上条「あの日、ベランダに引っかかってたお前と出会って……服を壊しちまって、噛みつかれて……魔術師と戦って、

 ボロボロになって……はは、不幸なことばっかだな」 

インデックス「……どうして、そのことを覚えてるみたいに……」

上条「でも、幸せだった。不幸だけど、幸せだった。上条当麻は、インデックスに会えて幸せだったんだ」

インデックス「……」

上条「元気でな、インデックス。……大好きだ」

64: 2012/07/14(土) 22:10:11.73 ID:4d2xpLps0
インデックス「とうま――」

??「インデックス!」

インデックス「?」

上条「ここに居たのか。散々探したんだぞ」

スフィンクス「にゃー」

インデックス「え? とうま? とうまはここに……あれ?」



上条「何だよ?」

インデックス「……とうま、空間移動<テレポート>できるようになったの?」

上条「はぁ? 何言ってんだ。上条さんは万年落ちこぼれの無能力者〈レベル0〉ですよ?」

インデックス「……」

上条「ほら」 すっ

インデックス「え」

上条「手、繋ぐぞ。ま、またはぐれたら困るからなっ」

インデックス「……うん!」 ぎゅっ

67: 2012/07/14(土) 22:13:04.29 ID:4d2xpLps0
……

翌日

上条「夏休みだってのに今日も補習……。不幸だ……」 はぁ…

上条「インデックス、飯はいつも通り冷蔵庫に……インデックス?」

……

インデックス「……」

上条「ベランダに出て何やってんだ?」

インデックス「……ううん。何でもないよ」

上条「補習行ってくる。飯は冷蔵庫に入ってるからな」

インデックス「うん。いってらっしゃい」

68: 2012/07/14(土) 22:15:33.17 ID:4d2xpLps0
……

佐天「さあ、本日語ります都市伝説は新ネタ、集団黄泉がえり現象アンド集団夢枕に立つ、でございます」

初春「な、何か都市伝説と言うか、ただの怪談な気がします」

佐天「結構噂になってるんだよねー。御坂さんにも聞かせてあげたかったなぁ。残念」

白井「仕方ありませんわ。今日は妹様との用があるそうですから」



上条「……」 たったったっ…

69: 2012/07/14(土) 22:17:11.51 ID:4d2xpLps0
……

御坂妹「本当に一つ一つ回るつもりですか? とても一日で済む数ではありませんが、

 とミサカは今一度確認を取ります」

美琴「やるわ。何日、何ヶ月かかっても。……自己満足でしかないってことはわかってる」

御坂妹「いいえ。きっとミサカたちも喜びます、とミサカは霊魂の存在を信じるような自分の物言いに、

 少し驚きつつ返答します。……こちらがそうです、とミサカはかつて実験が行われた場所を指し示します」

美琴「そう……あれ? 花、もう置いてある。……これ、アンタが?」

御坂妹「いえ、ミサカもここに来るのは久しぶりなので……とミサカは不思議に思います」

美琴「綺麗な花ね」

御坂妹「ええ、優しい香りがします、とミサカは感じたままを言葉にします」



上条「……」 たったったっ…

73: 2012/07/14(土) 22:20:17.78 ID:4d2xpLps0
……

一方通行「らしくねェ……。似合わねェにも程があらァ。花ァ大量に抱えてお花屋さンかよ。

 知り合いに見られたら即爆笑コースだぜ」

一方通行(反吐が出るほど卑怯だわなァ。今さらこンなことしても、許されるわきゃァねェのによ。

 ……何しよォが許されるなンてありえねェ。だが、許されねェから何もしねェなンてことは、もっとありえねェ。

 偽善だろォと、欺瞞だろォと、こォやって生きていく。地獄に落ちる、その日まで)

一方通行「頃した張本人にこンなことされても嫌味にしか感じねェだろォけどよォ……わりィな。もォ決めちまった」 すっ

一方通行「……」

一方通行(次、行くか)



上条「……」 たったったっ…

74: 2012/07/14(土) 22:23:07.17 ID:4d2xpLps0
……

麦野「お供え、これでいいよね? フレンダ、鯖好きだったし」

絹旗「鯖は超やめておきましょうよ。お供え物って後で食べるんですよ? 夏だからすぐ腐っちゃいます」

滝壺「じゃあ、鯖の缶詰?」

絹旗「だから、まず鯖から離れましょうって」

浜面「鯖はいいとして、駒場の方は……あいつの好きな物って何だったっけか」

フレメア「それなら、大体、私が知ってる。にゃあ」



上条「……」 たったったっ…

75: 2012/07/14(土) 22:25:22.53 ID:4d2xpLps0
……

上条(――ここは学園都市。オカルトを否定する科学の街)

上条(超能力ですら科学的に解明されているこの街で、俗信を本気にしている人間はほとんどいない)

上条(でも、俺たちは神ならぬ身の弱い人間だから、心のどこかではそうしたものに縋っているのかもしれない)

上条(この時期は特にそう感じる)

上条(氏者を悼むのは氏者の為じゃなく、生きている人間――生きていく人間の為だ。心を慰める為、戒めの為、

 前へ進む為――言ってしまえば自分の為なのだろう)

上条(……でも、それだけじゃないと思う。それだけじゃないと、信じたい)

上条(祈りは届く。声は向こうまで届くのだと)

上条(そう思うのは、きっと、悪くないことだ)

76: 2012/07/14(土) 22:27:05.94 ID:4d2xpLps0
上条「……」 ふっ

小萌先生「上条ちゃーん。何かかっこつけてるところ悪いですが、テストの解答が一つずつずれてて0点ですよー」

上条「え」

小萌先生「再テストです。居残りですね」 にっこり

上条「……ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

青髪ピアス「いや、それはただのドジや」

77: 2012/07/14(土) 22:30:20.54 ID:4d2xpLps0
……

インデックス「……」

スフィンクス「にゃー」

インデックス「このベランダでね、とうまと出会ったの」



インデックス『おなかへった』

上条『ひょっとして、アナタはこの状況で自分は行き倒れですとかおっしゃりやがるつもりでせう?』

79: 2012/07/14(土) 22:32:03.64 ID:4d2xpLps0
インデックス「……」



インデックス『私の名前はね、インデックスって言うんだよ?』

上条『誰がどう聞いても偽名じゃねーか!』



インデックス「……」



上条『この右手で触ると……神の奇跡〈システム〉だって打ち消せます、はい』

インデックス『えー?』

80: 2012/07/14(土) 22:34:07.68 ID:4d2xpLps0
インデックス「……」



インデックス『私の抱えてる事情〈モノ〉、ホントに知りたい?』

上条『なんていうか、それじゃこっちが神父さんみてーだな』



インデックス「……」



上条『たった、それだけなんだろ?』

上条『ちったぁ俺を信用しやがれ。人を勝手に値踏みしてんじゃねーぞ』

81: 2012/07/14(土) 22:36:11.13 ID:4d2xpLps0
インデックス「……」



インデックス『とうま、とうま』

上条『何だよ?』

インデックス『何でもない。用がないのに名前が呼べるって、なんかおもしろいかも』

83: 2012/07/14(土) 22:38:16.54 ID:4d2xpLps0
インデックス「……」



上条『俺、強くなるから。もう二度と、負けねえから。お前をこんな風に扱う連中、

 全部残らず一人残らずぶっ飛ばせるぐらい、強くなるから』

上条『待ってろよ。今度は絶対、完璧に助け出してみせるから』

インデックス『分かった。待ってる』

84: 2012/07/14(土) 22:40:05.57 ID:4d2xpLps0
インデックス「……」



上条『頭痛が治ったらこんなヤツらやっつけて自由になろう』

上条『そしたら一緒に海にでも行きたいけど、夏休みの補習が終わってからだな』

上条『いっその事、夏休みが終わったら学校〈ウチ〉に転入してくるのはどうだ?』

インデックス『いっぱい思い出を作りたいね』

上条『作りたいじゃない、作るんだよ』

86: 2012/07/14(土) 22:42:08.99 ID:4d2xpLps0
インデックス「……一つも、忘れてないんだよ? ずっと、忘れないよ」

スフィンクス「……」

インデックス「届くかな?」

スフィンクス「にゃー」

インデックス「うん。届くよね」



インデックス「ありがとう、とうま」



とあるお盆の学園都市

おわり

89: 2012/07/14(土) 22:46:52.12
乙だが後日談はよ

91: 2012/07/14(土) 22:49:46.75

引用元: 上条「とあるお盆の学園都市」