1: 2012/07/17(火) 23:00:39.88 ID:x/xVULhj0

マミ「~♪」カキカキ…

QB「楽しそうだね、マミ。なにを書いているんだい?」


マミ「あっ!ダメよっ、キュウべぇ。これは女の子だけの秘密なんだからっ☆」

QB「そうかい」


2: 2012/07/17(火) 23:01:38.43 ID:x/xVULhj0

カキカキカキ…



ピタッ。


マミ「…どうしても知りたぁい?」チラッ

QB「そうくると思ってたよ」


3: 2012/07/17(火) 23:02:45.68 ID:x/xVULhj0

QB「『ひみつ★のーと』?」


マミ「お友だち同士でね、好きなことを書いて交換するの。
その日あったことや、最近悩んでいることや……ダレにも言えない恋の相談なんかをねっ!」

QB「きみは恋愛相談のプロだもんね」

マミ「えっへん!」


7: 2012/07/17(火) 23:04:24.90 ID:x/xVULhj0

○月×日(おつきさま) はれ 
書いた人→→→マミティ(はーと)

………………

今日は朝から星占いがサイアク!

気分なおしに放課後ケーキ屋さんに行くつもりだったんだけど…

な、NA、ナント!!!

クラスの男子に呼び止められて、

   <告白!> 

されちゃいましたぁ~ w(*゚o゚*)w キャー

困っちゃうなぁ。 

もう、今月これで3人目だよ~(泣)

……………


QB「盛ってない?」

マミ「真実よ」


9: 2012/07/17(火) 23:06:09.15 ID:x/xVULhj0

QB「しかしマミ、電子メール全盛のこの時代に、やけにアナログなものを好むんだね」

マミ「うふふ。こういうの、昔からずっと憧れてたの」

QB「それで、お相手はいつもの後輩たちかい?」



マミ「あら? ちがうわよ」


10: 2012/07/17(火) 23:08:57.11 ID:x/xVULhj0

○月×日(おみずのひ) あめ~↓↓↓
書いた人→→→げるとるーと(お花)

……………

マミティちゃんはモテ★モテだねぇ!

うらやましぃなぁ~。

わたしなんて、
男の人と目があっただけでもう……/// ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪

いいもんっ!わたしにはお花があるもん!

でもねっ、今度ちょっとだけでいいから “コツ” 教えてくれないかなっ♪

……………


マミ「かわいいわぁ、げるとるーとちゃん♪」

QB「階級は大尉、妹好きかい?」

マミ「だれのこと?」


11: 2012/07/17(火) 23:11:57.91 ID:x/xVULhj0

QB「へぇ~(パラパラ…)他にも色んな子がいるんだね」

マミ「そうよ」

マミ「お菓子大好き “しゃるロッテ” ちゃん。
芸術家志望の “伊佐辺留(イサベル)” ちゃん。
ちょっと腐女子な “ヅラ烏賊” ちゃん 」


12: 2012/07/17(火) 23:13:30.81 ID:x/xVULhj0

○月×日(おとこのこのひw) ああ^~↑↑↑
書いた人→→→ヅラ烏賊(喪)
……………

色ボケどもがぁ、爆発しろッ(藁)


今週のオススメCP → ウッディ×バズ(酒気帯び)
……………


マミ「顔も声も知らないけれど、一冊のノートで繋がる仲間」


マミ「それってとっても素敵でしょ?」

QB「そうだね」


14: 2012/07/17(火) 23:15:27.07 ID:x/xVULhj0

QB「でもさ、マミ。顔も声も知らないのなら、きみはどうやってそのノートを彼女たちに渡しているんだい?」

マミ「あら簡単よ?」



マミ「日記を書くでしょ? それから『みんなの元に届けてね』ってお願いして、自分のポストに入れておくの」



マミ「翌朝には無くなってるわ」



15: 2012/07/17(火) 23:17:56.27
こわい

16: 2012/07/17(火) 23:18:07.03 ID:x/xVULhj0
<学校だよ!お昼休みっ!>

まどか「あ、マミさんだ。また一人で図書室にいるよ…」

さやか「しょーがないねっ、まどか、いってあげよう!」


テテテテテ
まどか「マミさぁー……ん!?」


19: 2012/07/17(火) 23:18:42.91 ID:x/xVULhj0

マミ「ふふふ…。しゃるちゃんたら、また『ケーキちょっぴり食べ過ぎちゃった(*´艸`)』ですって。太っちゃうぞぉ?」カキカキ…


さやか(う、うわ~)
まどか(マミさん一人でお話ししてるよぉ…)


21: 2012/07/17(火) 23:20:00.79 ID:x/xVULhj0

マミ(ビクッ! ガタッ!)
まどか「ひっ…!」


マミ「あ…あら、二人とも、どうしたの?」ニコニコ


さやか「い、いえいえどうもしてませんよっ!
いや~、たまたま通りかかったらマミさんがいて、声かけちゃおうかな~って…お邪魔でした?」


まどか「マミさん、そのノート…むぐ!」
さやか(シッ! いいから!)

さやか「じゃ、じゃあ、あたしたち用事があるんでこれで~」ススススス・・・


マミ「あらあら、変な子たちねぇw さ、続き続きっと…」

22: 2012/07/17(火) 23:22:33.70 ID:x/xVULhj0
<その日の放課後、まどかの部屋>


さやか「結論から言う。マミさんがヤバい。」


まどか「う~ん、そうかなぁ…だれにだって秘密のノートの一冊くらい…」

さやか「甘いわね、まどか!」
まどか「ウェヒッ!」

さやか「さやかちゃんに言わせれば、あれはもう『狂気のしっぽがちょんぼりちょろり』よッ!」

まどか「ふにゅう…」


23: 2012/07/17(火) 23:24:16.95 ID:x/xVULhj0

ほむら「落ち込まなくてもいいわ、まどか。あなたにはわたしが付いているのだから」

さやか「な、転校生!? いつの間に!?」

ほむら「わたしは影。まどかの影。いつでもこの部屋の暗がりにいるわ」

まどか「ほむらちゃん////」


コン、コン
QB「ちょっといいかな、きみたち」

ほむら「消えなさい」


26: 2012/07/17(火) 23:27:06.36 ID:x/xVULhj0
<かくかくしかじか説明のあと>

QB「…ほら、これがそのノートだよ」
バサッ

さやか「ちょっとあんた、勝手に持ってきちゃ…」

QB「だいじょうぶ。マミはもう書き終わった後さ。ポストから拝借してきたんだ」


QB 「宛先もない、便箋もないのに “次のだれか” に届くというノート…」


まどか「なんだかこわいよ…」

さやか「ねえ、それってやっぱり…」


QB「いつものマミの一人遊び…初めはぼくもそう思った」


29: 2012/07/17(火) 23:29:04.08 ID:x/xVULhj0

QB「だけどこの一週間、巴マミに怪しい動きはなかった」

QB「もちろん、自分の手元にある間は肌身離さずノートを持ち歩いていたみたいだけど、
彼女が次にそれを手にした時、そこには必ず新しい書き込みが増えているんだ」


QB「…どうだい? ちょっとよくないニオイがするだろう?」

ほむら「あら、まどかの部屋はまどかのいいニオイしかしないわ」


32: 2012/07/17(火) 23:30:20.61 ID:x/xVULhj0

さやか「…なるほど。そこであたしたち魔法少女の出番ってわけね」

まどか「ティヒヒ…ほむらちゃん、後でわたしにもわかるように教えてほしいな…」

ほむら「まどかはまどかのままでいいのよ。キュウべぇ、その話、わたしも興味深いわ。
ことが魔女相手なら、一枚噛ませてもらおうかしら」

QB「みんなありがとう! そうだ、せっかくだから、」 


QB「窓の外のあの子にも協力してもらおうよ!」


34: 2012/07/17(火) 23:31:14.17 ID:x/xVULhj0
<まどかの部屋の窓の外>

ジー…
杏子(たまたまなんだけど。あいつらがそろって歩いてたから、ほんとにたまたまなんだけど…)

杏子(そんなことより、今あいつらが楽しそうに見てるやつ…)


杏子(あれってもしかして…『交換日記』じゃないのか?)



杏子(い……いいなぁ…///)


36: 2012/07/17(火) 23:32:07.47 ID:x/xVULhj0

ガラッ!
さやか「こら!そこのノラあんこ!!」

杏子(ひゃあああ!!見つかっちゃったぁぁぁぁ!!!)ジタバタ


さやか「入ってきなよ。ちょいとツラ貸しな」

杏子「ふぇ?」


38: 2012/07/17(火) 23:33:44.14 ID:x/xVULhj0

杏子「ホントかっ!杏子も一緒に書いていいのかっ!」キラキラ

さやか「ねえ、あんた、なんか勘違いしてるでしょ…」

QB「いいかい?くれぐれもマミに『バレないように』、『自然に』日記に加わるんだよ?」

QB「そうして少しでもマミからノートを遠ざけておいて、その間にぼくが魔女の狙いを突きとめる」

杏子「楽しみだなっ!はやく回ってこないかなっ!」ワクワク


41: 2012/07/17(火) 23:35:21.99 ID:x/xVULhj0
マドホムキョウコ、キャッキャwウフフw


さやか「…ねぇキュウべぇ。まさかと思うけど、」

QB「なんだい?」

さやか「…あんたもしかして、マミさんのこと心配してくれてるの?」


QB「さあ、どうだろうね。」

43: 2012/07/17(火) 23:36:52.28 ID:x/xVULhj0
<二日後、マミのマンション>

ドタドタドタドタ!

マミ「ねえっ!キュウべぇっ!キュウちゃんってばぁ♪」

QB「耳を引っ張らないでくれるかな、マミ?」

マミ「新しい子が増えたのよッ!ほら見て見て!」

QB「ひみつもなにもあったもんじゃないね」


46: 2012/07/17(火) 23:38:09.36 ID:x/xVULhj0

○月×日(おかねのひ) はれ!
書いた人→→→まどっち(桃のようなマーク)
……………

こんにちは! マミティちゃん! わたしまどか!

あのね、いきなりなんだけど、
わたしもこの日記に参加してもいいかなって、いいよねって、ウェヒ。

友だちも3人ほど呼んでくるね、うれしいね!

マミティちゃんと、これからいっぱいお話したいな~♪

※イラスト付き
……………


48: 2012/07/17(火) 23:41:09.82 ID:x/xVULhj0

マミ「ふふっ、“まどっち” ちゃんって、元気いっぱいの女の子なのね」

マミ「でも3人のお友だちって、いったいどんな子たちなのかしら…」


“まどほむ” ちゃん…

“カミジョー・サヤカ” ちゃん…

“たいやき・あんこ” ちゃん…


52: 2012/07/17(火) 23:43:46.50 ID:x/xVULhj0

○月×日(さんでー) はれ!
書いた人→→→カミジョー・サヤカ(ト音記号)
……………

今日も恭介のおみまいに行った★

恭介ったらさ~あたしがいっしょーけんめー話してるのに、
全ッ然、聞いてくれないんだからもぉ~ ι(`ロ´)ノプンプン!

でもほら、あたしってトコトンつくしちゃうタイプだから、

そんな恭介の横顔もわるくないかな~って、てかむしろカッコE???

きゃー!
バカバカ、さやかちゃんってば不幸体質!ごちそうさまっ!←謎w

でもね、もし恭介があたしのことを見てくれたとしてね、

(長いので以下略)

……………


54: 2012/07/17(火) 23:45:49.23 ID:x/xVULhj0

○月×日(かよう) はれ
書いた人→→→あんこ(■) ←赤色で塗りつぶしてある
……………

やっとあたしのばんになった

こーゆーのはじめてでなにかいていいかわかんない


きょーはたいやきをたべたぞ

こんどさやかにもやるからな

ほっぺおちるぞ    あんこ
……………


59: 2012/07/17(火) 23:48:01.81 ID:x/xVULhj0

○月×日(火曜日) 薄曇り
書いた人→→→まどほむ
……………



まどか愛してる。



……………


QB(彼女たちに任せたぼくが愚かだったよ…)


63: 2012/07/17(火) 23:50:27.98 ID:x/xVULhj0

マミ「う~ん。」

QB「どうしたんだい、マミ」

マミ「最近ね、色んな子が交換日記に参加してくれてうれしいんだけど…」


マミ「ノートが回って来るのがゆっくりになっちゃって、マミティちょっと複雑かも」

QB(この子もこの子で大概だよなぁ…)

67: 2012/07/17(火) 23:52:15.45 ID:x/xVULhj0

○月×日(つちのひ) たぶん、あめ
書いた人→→→Elly
……………

おひさしぶり! 
お外がこわい子Ellyです。←マテw

お薬がきれて長いあいだ動けなかったけど、

ママがノートを持ってきてくれました。。。
これでまたお話できるよぉ\(≧∇≦)/


“まどっち” ちゃんとお友だちのみなさん、
こんな子だけどよろしくね(はーと)

……………


70: 2012/07/17(火) 23:53:39.32 ID:x/xVULhj0
<学校だよっ!またお昼休みだよっ!>

まどか「ねえ、さやかちゃん」

さやか「な~に、まどか」

まどか「ひみつ★のーと、たのしいね!」

さやか「あはは、まどかったら、もう大事なこと忘れてるんじゃないでしょーねw」←

まどか「ウェヒヒw でもねっ…」

さやか「うん?」

72: 2012/07/17(火) 23:54:34.64 ID:x/xVULhj0

○月×日(きのひ) 快晴
書いた人→→→パトリシア

……………

今日もまた、だめだめだめ。

クラスメイトがわたしの言うことを聞いてくれません。。。

わたしがどんなに注意をしても、
『仕切り屋』だって、からかわれるばかり。

あーあ、わたしのまわりの人たちがみんな、
『ひみつ★のーと』のお友だちみたいに
すてきな子だったらいいのにな。。。。

わたしはただ、学級委員の役目を全うしたいだけなのに…

……………


75: 2012/07/17(火) 23:56:06.65 ID:x/xVULhj0

まどか「この子、すごく悩んでるんだろうね」

さやか「マジメないい子なんだろ~けどね~。ま、隣にいられると疲れるのかもw」

まどか「この子だけじゃない、このノートに書き込んでる子たち、みんなみんないい子だよ」

77: 2012/07/18(水) 00:00:38.51 ID:21BPvzxw0

まどか「ねえ、さやかちゃん。」

まどか「もしもすべてが魔女のしわざだったとしても、」

まどか「わたし、きっとこう思える」


まどか「もっと近くで出会えてたとしたら、同じ時間、同じ場所で、
ーーマミさんや杏子ちゃんやほむらちゃんみたいに、一緒におしゃべりできてたとしたら…」


まどか「わたしたちみんな、すごくいい友だちになれたんじゃないかなって…」


79: 2012/07/18(水) 00:02:07.51 ID:21BPvzxw0

さやか「ふふふ…そーかもねっw」

ペラッ


8月01日 
書いた人→→→ヅラ烏賊(糞喪)
……………

>>>さやか 必 氏 だ な (藁)

今週のオススメCP →野田×鳩山(リバはNG)
……………

さやか「あっ!コイツまたっ!くっそ~ww」

まどか「ウェヒヒ、ウェヒヒヒwww」


84: 2012/07/18(水) 00:06:05.10 ID:21BPvzxw0
<見滝原市某所、廃ビル>

QB「よいしょっと」

バサッ

QB「どうりで探し回っても見つからないわけだ」


QB「犯人はきみだったんだね」

86: 2012/07/18(水) 00:07:57.91 ID:21BPvzxw0

QB「色々調べていくうちに、きみのことを思い出したよ」


QB「ゲルトルート、シャルロッテ、イザベル、パトリシア…」


QB「交換日記に書かれた名前は、この街で倒された魔女たちのものだ」


QB「『魔法少女と魔女たちが仲良く話し合える世界』」


QB「きみの “願い” がこんな形で叶えられていようとはね…」


90: 2012/07/18(水) 00:10:33.83 ID:21BPvzxw0

杏子「キュウべぇ!ノートの秘密がわかったってほんとか!」

QB「うん。そのおかげでぼくを一匹、犠牲にすることになったけどね」

ほむら「あら、巴マミは呼ばなかったのかしら」

QB「この魔女はそんなに強力じゃない。きみたちだけで充分だよ」


まどか「魔女って、まさかこのノートが…?」


91: 2012/07/18(水) 00:11:37.58 ID:21BPvzxw0

QB「厳密に言えば、ノートは魔女の『結界』だ。“彼女” はこの中にいるよ」

杏子「えっ? じゃあどうやって倒すんだ!?」

QB「簡単さ。結界ごと破壊すればいい」

杏子「えっ? じゃあノート破いちゃうのか!?」

さやか「仕方ないでしょ、魔女なんだから」


杏子(次はあたしの番だったのに…)


93: 2012/07/18(水) 00:12:34.27 ID:21BPvzxw0

ほむら「…だれも気が進まないようね。だったらわたし一人でするわ」

まどか「あっ…!待って!最後にもう一度だけ…」


ほむら「ダメよ、まどか。あなたも魔法少女でしょう」

まどか「そんな…」


94: 2012/07/18(水) 00:15:15.64 ID:21BPvzxw0

ほむら「悲しそうな顔をしないで。いつかきっと、すべてが救われる日が来るわ。そう、きっと…」


QB(日記の魔女…)

QB(きみにそのやさしさに見合うだけの、もっと大きな力があれば、
あるいは全てを終わらせることができたのかもしれないね)


98: 2012/07/18(水) 00:18:18.70 ID:21BPvzxw0
<一夜明けて、学校>

さやか「あーあ。マミさん、ショック受けるだろーなぁ…」

まどか「う~ん……あっ!」


まどか「じゃあさ、これからもずっと続けようよ、交換日記。ね? ほむらちゃん!」

ほむら「え、ええ…賛成よ」


ほむら(とは言ったものの、このメンバー…)


ほむら(けっこうな『飽き性』揃いなのよね…まどかも含めて…)


まどか「うわーい! ティヒヒw」

101: 2012/07/18(水) 00:20:04.53 ID:21BPvzxw0

マミ「~♪」カキカキ…


マミ「交換日記はたのしいなっ♪」


QB「ねえ、マミ」

マミ「なぁに?」


QB「なんでもないよ。きみはほんとうにいい友だちを持ったね」

マミ「うんっ!」



103: 2012/07/18(水) 00:20:36.34
お つ

104: 2012/07/18(水) 00:20:50.04

引用元: マミ「交換日記はたのしいなっ♪」