1: 2010/06/29(火) 00:08:27.70 ID:mzKrkPef0
女友「……は?」
女「どうも、病んでしまったみたいです」
女友「風邪でも引いたの?だったら保健室に……」
女「違うんです」
女友「え?」
女「心が、病んでしまったんです」
女「どうも、病んでしまったみたいです」
女友「風邪でも引いたの?だったら保健室に……」
女「違うんです」
女友「え?」
女「心が、病んでしまったんです」
5: 2010/06/29(火) 00:11:01.08 ID:mzKrkPef0
女友「……えーと、つまりどゆこと?」
女「私は、男さんが好きです」
女友「いや、まぁ。知ってるけど」
女「今、男さんと女の子が話してますよね」
女友「うん、そうだね」
女「あの女の子を消してでも、あの位置にいきたいんです」
女友「……そりゃまた物騒だね」
女「私は、男さんが好きです」
女友「いや、まぁ。知ってるけど」
女「今、男さんと女の子が話してますよね」
女友「うん、そうだね」
女「あの女の子を消してでも、あの位置にいきたいんです」
女友「……そりゃまた物騒だね」
6: 2010/06/29(火) 00:15:33.21 ID:mzKrkPef0
女「変ですよね、こんなの」
女友「まぁね……てか、何でそんな話を私に?」
女「誰かに話さないと、溢れてしまいそうだったので」
女友「うぉー、こりゃ危ないとこだった」
女「幻滅、しちゃいましたか?」
女友「んー……褒められた感情じゃ、ないだろうね」
女「……すいません」
女友「まぁね……てか、何でそんな話を私に?」
女「誰かに話さないと、溢れてしまいそうだったので」
女友「うぉー、こりゃ危ないとこだった」
女「幻滅、しちゃいましたか?」
女友「んー……褒められた感情じゃ、ないだろうね」
女「……すいません」
7: 2010/06/29(火) 00:18:06.31 ID:mzKrkPef0
女友「で……私は、何が出来るのかね?」
女「え?」
女友「親友から恋愛相談受けたんだから、出来る限りは力になるよ」
女「……」
女友「なにポカーンとしてんのさ」
女「……ありがとう、ございます」
女「え?」
女友「親友から恋愛相談受けたんだから、出来る限りは力になるよ」
女「……」
女友「なにポカーンとしてんのさ」
女「……ありがとう、ございます」
10: 2010/06/29(火) 00:26:23.59 ID:mzKrkPef0
女友「しっかし……男のどこがそんなに好きなの?」
女「……秘密、です」
女友「あーあー、頬染めちゃって。まさに恋する女の子ですな」
女「……聞こえる(ピクッ」チキチキ
女友「ちょ、ちょっ!?」ガシッ
女「女友、さん?」グググ……
女友「いや、なんで止めるのみたいな顔で見られても……」グググ……
女「……秘密、です」
女友「あーあー、頬染めちゃって。まさに恋する女の子ですな」
女「……聞こえる(ピクッ」チキチキ
女友「ちょ、ちょっ!?」ガシッ
女「女友、さん?」グググ……
女友「いや、なんで止めるのみたいな顔で見られても……」グググ……
11: 2010/06/29(火) 00:30:54.98 ID:mzKrkPef0
女「……申し訳、ありませんでした」
女友「いやー、あんたあんなに力あったんだね……」
女「どうも、男さんと楽しそうに話してる女を見ると」チキチキ
女友「あーもー、物騒だからしまいなさいな」
女友「しかしまぁ、今までよく事件にならなかったもんだ……」
女「我慢してましたから」
女友「……?」
女「これで」スッ
女友「!!」
女友「いやー、あんたあんなに力あったんだね……」
女「どうも、男さんと楽しそうに話してる女を見ると」チキチキ
女友「あーもー、物騒だからしまいなさいな」
女友「しかしまぁ、今までよく事件にならなかったもんだ……」
女「我慢してましたから」
女友「……?」
女「これで」スッ
女友「!!」
13: 2010/06/29(火) 00:38:03.14 ID:mzKrkPef0
女「誰も傷つける勇気なんて、私には無かったんです」スッ
女友「うわー……いたそ」
女「……流石に、引いちゃいましたよね?」
女友「引く引かない以前に、もう痛くないの?それ」
女「え?あ、はい」
女友「一生残る傷作っちゃって……バカだね、あんた」
女「……」
女友「……私がその傷の代わりになれるか、分かんないけどさ」
女友「もう二度としないって、約束して」
女「……はい」
女友「うわー……いたそ」
女「……流石に、引いちゃいましたよね?」
女友「引く引かない以前に、もう痛くないの?それ」
女「え?あ、はい」
女友「一生残る傷作っちゃって……バカだね、あんた」
女「……」
女友「……私がその傷の代わりになれるか、分かんないけどさ」
女友「もう二度としないって、約束して」
女「……はい」
14: 2010/06/29(火) 00:42:39.51 ID:mzKrkPef0
女友「しっかし……こんな思いに気付かないなんて、罪な男だねぇ」
女「……いえ、男さんは悪くないです」
女友「ん?」
女「私が、自分の気持ちを伝えられないから……」
女「ただ、遠くから見つめながら、自分を傷つけるだけ」
女「迷惑な女ですよね、ほんと。私なんて……」
女友「はい、ストップ」ポンッ
女「……いえ、男さんは悪くないです」
女友「ん?」
女「私が、自分の気持ちを伝えられないから……」
女「ただ、遠くから見つめながら、自分を傷つけるだけ」
女「迷惑な女ですよね、ほんと。私なんて……」
女友「はい、ストップ」ポンッ
15: 2010/06/29(火) 00:48:58.85 ID:mzKrkPef0
女友「何?私に愚痴言うために相談したわけ?」
女「い、いえ……そんなつもりは」
女友「じゃぁ、女々しい台詞禁止ね」
女「え、えと……」ムグ
女友「はい、言い訳も禁止ー」
女友「とにかく、自分の気持ちに自信を持ちなよ。好きなんだろ?」
女「は、はい」
女友「じゃぁ、そんなくらーい顔じゃダメだよ」
女友「ほら、笑いな。にこーって」
女「……(ニコッ」
女友(……んーこの笑顔、男には実に勿体無いな)
女「い、いえ……そんなつもりは」
女友「じゃぁ、女々しい台詞禁止ね」
女「え、えと……」ムグ
女友「はい、言い訳も禁止ー」
女友「とにかく、自分の気持ちに自信を持ちなよ。好きなんだろ?」
女「は、はい」
女友「じゃぁ、そんなくらーい顔じゃダメだよ」
女友「ほら、笑いな。にこーって」
女「……(ニコッ」
女友(……んーこの笑顔、男には実に勿体無いな)
16: 2010/06/29(火) 00:56:20.93 ID:mzKrkPef0
女友「あ、男帰るみたいだね。私たちも帰ろうか」
女「あ、はい」ガサガサ
女友「おーい、男ー」
女「!!!」ガタンッ
男「ん?なんだよ、女友か」
女友「なんだよって……わざわざ美少女が二人でお出迎えしてんのにその態度かい?」
男「誰が美少女だよ、まったく」
男「女ならともかく、お前は美少女では断じてない」
女「……(ハワハワ」プシュー
女友(ありゃりゃ、ちょいとやりすぎたかな?)
女「あ、はい」ガサガサ
女友「おーい、男ー」
女「!!!」ガタンッ
男「ん?なんだよ、女友か」
女友「なんだよって……わざわざ美少女が二人でお出迎えしてんのにその態度かい?」
男「誰が美少女だよ、まったく」
男「女ならともかく、お前は美少女では断じてない」
女「……(ハワハワ」プシュー
女友(ありゃりゃ、ちょいとやりすぎたかな?)
17: 2010/06/29(火) 01:00:27.64 ID:mzKrkPef0
男「で、用はなんなんだよ」
女友「今から帰りでしょ?」
男「あぁ、そうだけど?」
女友「一緒に帰ろうかなー、なんてね」
男「……お前とか?お断りだ」
女友「女も一緒に、と言ってもダメかな?」
女「えっ……」
男「む……ま、まぁ、それなら構わないぞ」
女友「おんやー?照れてるのかな?素直じゃないねぇ」
男「ば、ばか言うな!さっさと帰るぞ」
女「……」
女友「今から帰りでしょ?」
男「あぁ、そうだけど?」
女友「一緒に帰ろうかなー、なんてね」
男「……お前とか?お断りだ」
女友「女も一緒に、と言ってもダメかな?」
女「えっ……」
男「む……ま、まぁ、それなら構わないぞ」
女友「おんやー?照れてるのかな?素直じゃないねぇ」
男「ば、ばか言うな!さっさと帰るぞ」
女「……」
18: 2010/06/29(火) 01:09:46.81 ID:mzKrkPef0
男「そういや、今日あった数学の抜き打ちどうだったよ?」
女友「あー、私?」
男「んなわきゃねーだろ。どうせお前はダメダメだろ」
女友「バレてましたか」
男「当たり前だろ。お前の学力ぐらい把握しきってるわ」
男「で、女はどうだったんだ?」
女「え、えと、えと……」アタフタ
男「……?」
女「……普通、でした」
男「ん、そ、そうか」
女友(うーん、こりゃ思ったより大変だな)
女友「あー、私?」
男「んなわきゃねーだろ。どうせお前はダメダメだろ」
女友「バレてましたか」
男「当たり前だろ。お前の学力ぐらい把握しきってるわ」
男「で、女はどうだったんだ?」
女「え、えと、えと……」アタフタ
男「……?」
女「……普通、でした」
男「ん、そ、そうか」
女友(うーん、こりゃ思ったより大変だな)
19: 2010/06/29(火) 01:14:31.16 ID:mzKrkPef0
男「じゃー、また明日な」
女友「ん?また明日も一緒に帰りたいのかい?」
男「ばっか、ちげーよ!女も、じゃあな」
女「は、はい……」
バタン
女友「さて、と」
女友「その握り締めすぎの手を解いてから、少し話しようか?」
女「あ……」ジワ
女友「ん?また明日も一緒に帰りたいのかい?」
男「ばっか、ちげーよ!女も、じゃあな」
女「は、はい……」
バタン
女友「さて、と」
女友「その握り締めすぎの手を解いてから、少し話しようか?」
女「あ……」ジワ
21: 2010/06/29(火) 01:25:58.27 ID:mzKrkPef0
女友「さて、言いたいことをどうぞ」
女「……」ギュッ
女友「唇噛んでても、誰も同情しないよ?」
女友「あんたの気持ちはあんたにしか分からないんだから」
女「……ああぁっ!」ヒュッ
女友「う、うわぁっ!?」ダダッ
女「フー……フー……」チキチキ
女友「あちゃー、予想よりちょっと斜め上だったかな」
女「……」ギュッ
女友「唇噛んでても、誰も同情しないよ?」
女友「あんたの気持ちはあんたにしか分からないんだから」
女「……ああぁっ!」ヒュッ
女友「う、うわぁっ!?」ダダッ
女「フー……フー……」チキチキ
女友「あちゃー、予想よりちょっと斜め上だったかな」
22: 2010/06/29(火) 01:32:31.74 ID:mzKrkPef0
女「幼馴染だからって……見せ付けてっ!」ヒュッ
女友「あわわわ」ヒョイッ ザクッ
女友「うわー、容赦ないなー……」
女「協力するとか言って、横取りする気だろっ!」ビュゴッ
女友「おっとぉ!?」ヒュパッ
女友「前髪とおでこがちょびっと切れた……」ツゥ
女友「あわわわ」ヒョイッ ザクッ
女友「うわー、容赦ないなー……」
女「協力するとか言って、横取りする気だろっ!」ビュゴッ
女友「おっとぉ!?」ヒュパッ
女友「前髪とおでこがちょびっと切れた……」ツゥ
23: 2010/06/29(火) 01:38:41.81 ID:mzKrkPef0
女「はぁ……はぁ……」フラフラ
女友「女!体力ないのに無茶するなって!」
女「う、うるさぁ……い」パタリ
女友「だから言わんこっちゃない……」
女「……」
女友「酸欠で気絶してる……ここまで思われてるなんて、幸せものだな男」
女友「さて、と。とりあえず、運びますかね」ヒョイ
女友「うわ、軽っ!女の私でも軽々だよ……」
女友「女!体力ないのに無茶するなって!」
女「う、うるさぁ……い」パタリ
女友「だから言わんこっちゃない……」
女「……」
女友「酸欠で気絶してる……ここまで思われてるなんて、幸せものだな男」
女友「さて、と。とりあえず、運びますかね」ヒョイ
女友「うわ、軽っ!女の私でも軽々だよ……」
27: 2010/06/29(火) 01:49:20.71 ID:mzKrkPef0
女友「さて、と。とりあえず女の家に連れてきたわけだが」
女友「酸欠の娘を背負ってきた、デコを怪我した友人」
女友「うん、意味不明だな……」
女友「なんて言い訳したもんかな……」
女友「……あれ?」ガチャリ
女友「開いてる……」
女友「酸欠の娘を背負ってきた、デコを怪我した友人」
女友「うん、意味不明だな……」
女友「なんて言い訳したもんかな……」
女友「……あれ?」ガチャリ
女友「開いてる……」
29: 2010/06/29(火) 01:52:36.38 ID:mzKrkPef0
女友(そういや、女の家に来るなんて初めてだな)
女友(両親の顔を見たことも無かったし、もしかして……)
ガバッ
女「……」
女友「あ、女……だいじょぶ?」
女「あ……えと、その」
女「ごめんなさいっ!」ズタッ
女友(両親の顔を見たことも無かったし、もしかして……)
ガバッ
女「……」
女友「あ、女……だいじょぶ?」
女「あ……えと、その」
女「ごめんなさいっ!」ズタッ
31: 2010/06/29(火) 01:58:41.66 ID:mzKrkPef0
女友「あ、いや」
女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガンガン
女友「いや!おかしいから!とりあえず落ち着いてってば!」
女「初めて、他人を攻撃してしまいました……」
女「今までは、自分で我慢できてたのに」
女「楽しそうな男さんと、女友さんに溢れて溢れて……」
女「おさえきれなくて……」ダキッ「!」
女友「んー……流石に、いきなりでビックリしたけどさ」
女友「私もかなーり悪いことしたし……お互い様でよくない、かな?」
女友「というわけで、私もごめんなさい」
女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガンガン
女友「いや!おかしいから!とりあえず落ち着いてってば!」
女「初めて、他人を攻撃してしまいました……」
女「今までは、自分で我慢できてたのに」
女「楽しそうな男さんと、女友さんに溢れて溢れて……」
女「おさえきれなくて……」ダキッ「!」
女友「んー……流石に、いきなりでビックリしたけどさ」
女友「私もかなーり悪いことしたし……お互い様でよくない、かな?」
女友「というわけで、私もごめんなさい」
32: 2010/06/29(火) 02:03:20.80 ID:mzKrkPef0
女友「……さて、少しは落ち着いた?」
女「……はい、すいません」
女友「んー、いいっていいって」
女友「じゃぁ、私はそろそろ帰ろうかなー。親を心配させちゃ悪いし」
女「……そう、ですね」
女友「……女?」
女「また明日、学校で」ニコ
バタン
女友(……さっきの笑顔、学校で見たのとだいぶ違った)
女友(本当に大丈夫、かね……?心配だけど)
女友(私に出来ることも無いしなぁ、今はとりあえず帰ろう)
女「……はい、すいません」
女友「んー、いいっていいって」
女友「じゃぁ、私はそろそろ帰ろうかなー。親を心配させちゃ悪いし」
女「……そう、ですね」
女友「……女?」
女「また明日、学校で」ニコ
バタン
女友(……さっきの笑顔、学校で見たのとだいぶ違った)
女友(本当に大丈夫、かね……?心配だけど)
女友(私に出来ることも無いしなぁ、今はとりあえず帰ろう)
37: 2010/06/29(火) 02:12:46.33 ID:mzKrkPef0
女「おかあさん、きょうわたしはともだちにてをだしました」スッ
女「わたしはわるいこですね、ごめんなさい」ザク
女「あ、やくそくしてたんだった。やぶっちゃった」ザクザク
女「やっぱりわるいこだ。わるいこ、わるいこ」ザクザクザク
女「わたしのこと、げんめつしちゃうかな?」ザクザクザクザク
女「おとこくん……わるいこでも、すきになってくれるかな?」ザクザクザクザクザクザクザクザク
女「わたしはわるいこですね、ごめんなさい」ザク
女「あ、やくそくしてたんだった。やぶっちゃった」ザクザク
女「やっぱりわるいこだ。わるいこ、わるいこ」ザクザクザク
女「わたしのこと、げんめつしちゃうかな?」ザクザクザクザク
女「おとこくん……わるいこでも、すきになってくれるかな?」ザクザクザクザクザクザクザクザク
43: 2010/06/29(火) 02:19:09.42 ID:mzKrkPef0
女友「かー、結局ほとんど眠れ無かったな……」
女友(女が心配で仕方が無い……今までこんなこと思いもしなかった)
女友(思わせもしないような平然とした顔で、昨日みたいな気持ちを我慢してたのかな?)
女「……おはよ」
女友「う、うわぉぉ!?」
女「ど、どしたの?」
女友「い、いや!なんでも!お、おはよ!」
女友(あれ?意外に普通……?)
女友(女が心配で仕方が無い……今までこんなこと思いもしなかった)
女友(思わせもしないような平然とした顔で、昨日みたいな気持ちを我慢してたのかな?)
女「……おはよ」
女友「う、うわぉぉ!?」
女「ど、どしたの?」
女友「い、いや!なんでも!お、おはよ!」
女友(あれ?意外に普通……?)
44: 2010/06/29(火) 02:22:47.68 ID:mzKrkPef0
男「ういーっす、女、女友!」
女友「よ、よう、男」
女「……おはよ、男くん」
男「ん?どうしたんだよ、女友。調子でも悪いのか?」
女友「い、いんや、別に」
男「まぁ、お前が調子悪いなんてあるわけないか」ククッ
男「じゃぁ、先行くぜ。日直の仕事があるんでな」タタタッ
女友(……今、女が普通に挨拶してた。いい兆候、と見るべき、だよね)
女友「よ、よう、男」
女「……おはよ、男くん」
男「ん?どうしたんだよ、女友。調子でも悪いのか?」
女友「い、いんや、別に」
男「まぁ、お前が調子悪いなんてあるわけないか」ククッ
男「じゃぁ、先行くぜ。日直の仕事があるんでな」タタタッ
女友(……今、女が普通に挨拶してた。いい兆候、と見るべき、だよね)
46: 2010/06/29(火) 02:29:36.84 ID:mzKrkPef0
キーンコーンカーンコーン
男「さーて、昼飯だ昼飯っ!」
男友「ずいぶんと腹減ってるな、おい」
男「何もしなくても人間は腹が減るんだよ!意味も無い頭を使えばなおさらな」クイ
男「ん?」
女「……男、くん」
男「なんだ、女か。どうしたんだ?」
女「……これ」
男「これは……弁当?」
女「……食べて」タタタッ
男「……」ポカーン
男友「……」ポカーン
女友(うん、いい兆候……なわきゃないでしょ!ここまできたら)
女友(なんでいきなりアクティブになってるの……?)
男「さーて、昼飯だ昼飯っ!」
男友「ずいぶんと腹減ってるな、おい」
男「何もしなくても人間は腹が減るんだよ!意味も無い頭を使えばなおさらな」クイ
男「ん?」
女「……男、くん」
男「なんだ、女か。どうしたんだ?」
女「……これ」
男「これは……弁当?」
女「……食べて」タタタッ
男「……」ポカーン
男友「……」ポカーン
女友(うん、いい兆候……なわきゃないでしょ!ここまできたら)
女友(なんでいきなりアクティブになってるの……?)
48: 2010/06/29(火) 02:38:43.57 ID:mzKrkPef0
女友「ね、ねぇ……女?」
女「なに?女友さん」
女友「どうしたの?今日」
女「どうしたのって……何が?」
女友「いや、昨日はあんな……に」
女「?」
女友「……腕を、見せて」
女「え?」
女友「……っ!」ガシッ
女「いっ……」
女友「あんた……また……」
女「なに?女友さん」
女友「どうしたの?今日」
女「どうしたのって……何が?」
女友「いや、昨日はあんな……に」
女「?」
女友「……腕を、見せて」
女「え?」
女友「……っ!」ガシッ
女「いっ……」
女友「あんた……また……」
50: 2010/06/29(火) 02:42:15.41 ID:mzKrkPef0
女「やくそく、やぶりました」
女「きらいに、なりましたか?」
女友(す、凄く冷たい目……)ゾクッ
女友(……でも、どこか端っこで救いを求めてる)
女友(……そんな、気がする)
女友「嫌いとか、嫌いじゃないとか……そういうのじゃなくて……」
女友「なんでこういうことするの……」
女「わるいこ、だからです」
女「きらいに、なりましたか?」
女友(す、凄く冷たい目……)ゾクッ
女友(……でも、どこか端っこで救いを求めてる)
女友(……そんな、気がする)
女友「嫌いとか、嫌いじゃないとか……そういうのじゃなくて……」
女友「なんでこういうことするの……」
女「わるいこ、だからです」
51: 2010/06/29(火) 02:50:32.33 ID:mzKrkPef0
女「わるいこをかくすために、いいこになりました」
女「でも、それもわるいこのすることです」チキチキ
女友「ちょっと!」ガシッ
女「……」チキチキチキチキ
女友「もうこれ以上は……だめだってば!」
バンッ
男「おい、どうしたん……だ」
女「……あう、あ(ガクガク」 カラン
女「……あああああ!!」ダッ
女友「ちょっと、女!」ダッ
男「行っちまった……」
男「……なんだってんだよ、さっきのは」
女「でも、それもわるいこのすることです」チキチキ
女友「ちょっと!」ガシッ
女「……」チキチキチキチキ
女友「もうこれ以上は……だめだってば!」
バンッ
男「おい、どうしたん……だ」
女「……あう、あ(ガクガク」 カラン
女「……あああああ!!」ダッ
女友「ちょっと、女!」ダッ
男「行っちまった……」
男「……なんだってんだよ、さっきのは」
59: 2010/06/29(火) 03:10:41.47 ID:mzKrkPef0
女「あ……あああ……」ガクガク
女「おとこ……みてた……わるいこ、わたし……」チキチキ
女「は……は……は」
女「くびは、たくさんでる……」スッ
バタンッ!!
女「!!」 カランッ
女友「おっと、あぶな、かった、かな……?」ハァハァ
女「おとこ……みてた……わるいこ、わたし……」チキチキ
女「は……は……は」
女「くびは、たくさんでる……」スッ
バタンッ!!
女「!!」 カランッ
女友「おっと、あぶな、かった、かな……?」ハァハァ
65: 2010/06/29(火) 03:17:03.62 ID:mzKrkPef0
女「……ハッ!」ガシッ
女「……こ、こないで……(ガタガタ」スッ
女友「おっと、今度はこっちに向けちゃう?」
女友(ヤバイね…・・・流石に、トイレは目立ちすぎる)
女友「と、とりあえず落ち着いて、ね?」
女「……(ガタガタ」
女友(あちゃー……男、マジで恨むぞこりゃ)
女友「……」スタスタ
女「く、く、くるなっ」プルプル
女友「……ぐ、っぅ」サクッ
女「!!!!」
女「……こ、こないで……(ガタガタ」スッ
女友「おっと、今度はこっちに向けちゃう?」
女友(ヤバイね…・・・流石に、トイレは目立ちすぎる)
女友「と、とりあえず落ち着いて、ね?」
女「……(ガタガタ」
女友(あちゃー……男、マジで恨むぞこりゃ)
女友「……」スタスタ
女「く、く、くるなっ」プルプル
女友「……ぐ、っぅ」サクッ
女「!!!!」
66: 2010/06/29(火) 03:23:08.21 ID:mzKrkPef0
女友「さ、さすがに洒落にならんねこりゃ……」ポタポタ
女「あ、あ、あ」
女友「さて、と。これで多少はまともに……」
女「……ごめん、なさい」
女友「え?」
女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
女友(あ、あれ?逆に酷くなった?無駄だった?)
女「あ、あ、あ」
女友「さて、と。これで多少はまともに……」
女「……ごめん、なさい」
女友「え?」
女「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
女友(あ、あれ?逆に酷くなった?無駄だった?)
68: 2010/06/29(火) 03:28:11.32 ID:mzKrkPef0
女友「え、えと。あの……」ダクダク
女友「あ、ありゃれりゃ……?」フラフラ
女友(走った後に、血を流すのはまずか、た、かな……)ガクン
カラン
女「あ……」
女「また、しんじゃった。わたしをのこしてしんじゃった」
女「わたしがわるいこだからなの?おかあさん」
女友「あ、ありゃれりゃ……?」フラフラ
女友(走った後に、血を流すのはまずか、た、かな……)ガクン
カラン
女「あ……」
女「また、しんじゃった。わたしをのこしてしんじゃった」
女「わたしがわるいこだからなの?おかあさん」
70: 2010/06/29(火) 03:40:36.93 ID:mzKrkPef0
女友「あ、ちょうどよかった!そこのあなた!」
女「……え」ガタン
女友「見ず知らずで悪いけど、教科書貸してくれない?」
女「……あの、えと」
女友「お願い!このとーり!」
女「あう、い、いいですよ」
女友「ありがとうございます!神様!仏様!」
女「……え」ガタン
女友「見ず知らずで悪いけど、教科書貸してくれない?」
女「……あの、えと」
女友「お願い!このとーり!」
女「あう、い、いいですよ」
女友「ありがとうございます!神様!仏様!」
72: 2010/06/29(火) 03:49:16.37 ID:mzKrkPef0
男「よう、女友!今日の小テストどうだったよ?」
男「まぁ、教科書忘れたっていってたし散々……」
女友「ふっふっふ……はーっはっは!」
女友「これを見よぉ!」バッ
男「な、なにぃ!?満点だとぉ!」
男「教科書もなしにどうやって……」
女「……」ソワソワ
男「あれ?その子……」
女友「ん?教科書貸してくれた見知らぬ子」
男「……いや、うちのクラスの女だろ?」
女「っ!!!」
女友「……ありゃりゃ?そうだっけ?」
女友「ほんとーにごめんっ!女さんっ!」ペコッ
男「まぁ、教科書忘れたっていってたし散々……」
女友「ふっふっふ……はーっはっは!」
女友「これを見よぉ!」バッ
男「な、なにぃ!?満点だとぉ!」
男「教科書もなしにどうやって……」
女「……」ソワソワ
男「あれ?その子……」
女友「ん?教科書貸してくれた見知らぬ子」
男「……いや、うちのクラスの女だろ?」
女「っ!!!」
女友「……ありゃりゃ?そうだっけ?」
女友「ほんとーにごめんっ!女さんっ!」ペコッ
74: 2010/06/29(火) 03:55:26.55 ID:mzKrkPef0
女「……」ポーッ
男「でさー、そいつが」
男友「ふーむ、それは興味深いな」
女「……」ホカホカ
女友「……ねぇ、あんた」
女「……」ポーッ
女友「ありゃりゃぁ、こりゃ重症だわ」
男「でさー、そいつが」
男友「ふーむ、それは興味深いな」
女「……」ホカホカ
女友「……ねぇ、あんた」
女「……」ポーッ
女友「ありゃりゃぁ、こりゃ重症だわ」
77: 2010/06/29(火) 04:05:06.02 ID:mzKrkPef0
女「……ねぇ」
女友「ん?どした?」
女「男くんと仲いいよね、女友さん」
女友「そんな、仲いいなんてことは……」ザクリ
女友「……え?」ザクザク
女「氏んで」ザク グリュッ
女友「え?え?」ポタ ポタ ビシャッ
女「しんでしんでしんでしんでしねしねしねしねしね」グリュグリュ ザシュザシュ
女友「あは、は……すっごい痛い」パシャパシャ ビチョリ
女友「私、氏ぬ、の、か、な……?」
女友「ん?どした?」
女「男くんと仲いいよね、女友さん」
女友「そんな、仲いいなんてことは……」ザクリ
女友「……え?」ザクザク
女「氏んで」ザク グリュッ
女友「え?え?」ポタ ポタ ビシャッ
女「しんでしんでしんでしんでしねしねしねしねしね」グリュグリュ ザシュザシュ
女友「あは、は……すっごい痛い」パシャパシャ ビチョリ
女友「私、氏ぬ、の、か、な……?」
78: 2010/06/29(火) 04:11:29.36 ID:mzKrkPef0
男「……い!……丈……か!」
女友(あれ……生きてる?いや、天国?)
男「……おい!大丈夫か!」
女友「あれ、男じゃん……ここ、保健室……」
男「男じゃん、じゃねぇよ!心配して探しに行ってみれば……」
男「血ぃ流しながら倒れてるなんてどういうことだよ!」
女友「……えっと、ごめん。少し整理させて」
女友(あれ……生きてる?いや、天国?)
男「……おい!大丈夫か!」
女友「あれ、男じゃん……ここ、保健室……」
男「男じゃん、じゃねぇよ!心配して探しに行ってみれば……」
男「血ぃ流しながら倒れてるなんてどういうことだよ!」
女友「……えっと、ごめん。少し整理させて」
79: 2010/06/29(火) 04:13:58.97 ID:mzKrkPef0
女友「私、どこに倒れてた?」
男「女子トイレの前だよ。まったく、女にやられたのか?」
女友「……そうだ!女!女はどこ!?」
男「さぁな……俺が行ったときにはもういなかったな」
女友「探しに、行かなきゃ……!」フラフラ
男「おい!まだ寝てろって!倒れたばかりだろ!」ガシッ
女友「そんな場合じゃないんだって!あの子は……あの子は!」
男「……分かった」
男「俺が、探してくる。だから、お前は休んでろ」ダッ
男「女子トイレの前だよ。まったく、女にやられたのか?」
女友「……そうだ!女!女はどこ!?」
男「さぁな……俺が行ったときにはもういなかったな」
女友「探しに、行かなきゃ……!」フラフラ
男「おい!まだ寝てろって!倒れたばかりだろ!」ガシッ
女友「そんな場合じゃないんだって!あの子は……あの子は!」
男「……分かった」
男「俺が、探してくる。だから、お前は休んでろ」ダッ
94: 2010/06/29(火) 11:41:50.68 ID:mzKrkPef0
男「しかし……勢いで飛び出したものの」
男「女が行きそうな場所なんてまったく分からないな……」
男「とりあえず、聞いて回るしか……」
男友「おい、男。何があったんだ?」
男「ん、男友か……すまないが今急いで……」
男友「女さんが、凄い勢いで……」
男「どっち行った!?」
男友「屋上の方に……って、行っちまった」
男「女が行きそうな場所なんてまったく分からないな……」
男「とりあえず、聞いて回るしか……」
男友「おい、男。何があったんだ?」
男「ん、男友か……すまないが今急いで……」
男友「女さんが、凄い勢いで……」
男「どっち行った!?」
男友「屋上の方に……って、行っちまった」
95: 2010/06/29(火) 11:48:02.61 ID:mzKrkPef0
ヒュウー ヒュウー
女「……」バサバサ
バンッ!
女「……!!」
男「女っ!」ハァハァ
女「……おとこ」
男「うぉっ……そんな危ない所、すぐ降りろ!」
女「……」スタスタ
男「お、おいっ!?」
女「……」スッ
男「だから危ねぇって!そんな所に座んないでこっちに……」
女「……ねぇ」
女「……」バサバサ
バンッ!
女「……!!」
男「女っ!」ハァハァ
女「……おとこ」
男「うぉっ……そんな危ない所、すぐ降りろ!」
女「……」スタスタ
男「お、おいっ!?」
女「……」スッ
男「だから危ねぇって!そんな所に座んないでこっちに……」
女「……ねぇ」
96: 2010/06/29(火) 11:51:03.34 ID:mzKrkPef0
女「おとこは、すきなこいる?」
男「……?」
女「わたしは、いるよ。そのひとのことだいすき」
女「でも、そのひとはなかなかふりむいてくれないの」
女「そういうこと、おとこにもある?あるのよね?」
男「……」
男「……?」
女「わたしは、いるよ。そのひとのことだいすき」
女「でも、そのひとはなかなかふりむいてくれないの」
女「そういうこと、おとこにもある?あるのよね?」
男「……」
97: 2010/06/29(火) 12:08:59.95 ID:mzKrkPef0
女「でもね、つらいのもきょうでおわり」
女「ぜーんぶ、おわっちゃったから」スクッ
男「おい!やめろって!」タッ
女「……くるの?」クルッ
男「……(ビクッ」
女「……ほんとうに、くるの?あれをみても、そうおもうの?」
女「ほんとうに、わたしのためにおもってくれてる?」
女「ぜーんぶ、おわっちゃったから」スクッ
男「おい!やめろって!」タッ
女「……くるの?」クルッ
男「……(ビクッ」
女「……ほんとうに、くるの?あれをみても、そうおもうの?」
女「ほんとうに、わたしのためにおもってくれてる?」
98: 2010/06/29(火) 12:12:20.73 ID:mzKrkPef0
女「……おもってくれるわけ、ないよね」
女「わたしはわるいこだから。みんなわたしをだいきらい」
女「わたしもみんなだいきらい。あ、おかあさんはすき。とももすき」
女「でも、おかあさんはわたしをきらい。とももきらい、なのかな?」
女「もういいや、どうせかんけいないし」
男「……くっ」
女「わたしはわるいこだから。みんなわたしをだいきらい」
女「わたしもみんなだいきらい。あ、おかあさんはすき。とももすき」
女「でも、おかあさんはわたしをきらい。とももきらい、なのかな?」
女「もういいや、どうせかんけいないし」
男「……くっ」
100: 2010/06/29(火) 12:18:45.43 ID:mzKrkPef0
女友「はぁ……はぁ……」ズリズリ
女友「おんな……大丈夫かな……」
男友「あれは……女友さん?」ダッ
女友「男友……どう、したの?」
男友「いや、どうしたのって……だいぶこっちの台詞な気がするけど」
女友「なにか、用……?」ズリズリ
男友「いや、フラフラの人を放って置くのは……ってのもあるけど」
男友「男が」
女友「どうしたのっ!?」
女友「おんな……大丈夫かな……」
男友「あれは……女友さん?」ダッ
女友「男友……どう、したの?」
男友「いや、どうしたのって……だいぶこっちの台詞な気がするけど」
女友「なにか、用……?」ズリズリ
男友「いや、フラフラの人を放って置くのは……ってのもあるけど」
男友「男が」
女友「どうしたのっ!?」
101: 2010/06/29(火) 12:24:29.59 ID:mzKrkPef0
女友「……女は、屋上なのねっ……」ズリズリ
男友「そんな体で無理すんなよ。休んどけっって……」ガシッ
女友「触らないで!」バシッ
男友「……」
女友「あの子は、不安定なの……私がついてなきゃ……」ズリズリ
男友「……」スッ
女友「……なに?」
男友「肩ぐらい、貸すさ。心配すんな、屋上は行かずに帰る」
男友「そんな体で無理すんなよ。休んどけっって……」ガシッ
女友「触らないで!」バシッ
男友「……」
女友「あの子は、不安定なの……私がついてなきゃ……」ズリズリ
男友「……」スッ
女友「……なに?」
男友「肩ぐらい、貸すさ。心配すんな、屋上は行かずに帰る」
102: 2010/06/29(火) 12:28:20.96 ID:mzKrkPef0
女「じゃ、さよなら」スッ
男「……待てっ!」ガシッ
女「……」ジーッ
男「……」ダラダラ
女「……なに?」
男「いや、目の前で人を見頃しに出来る奴の方が珍しいだろ!バカか!」
男「……待てっ!」ガシッ
女「……」ジーッ
男「……」ダラダラ
女「……なに?」
男「いや、目の前で人を見頃しに出来る奴の方が珍しいだろ!バカか!」
103: 2010/06/29(火) 12:32:05.79 ID:mzKrkPef0
女「ばかって、わるいこ?」
男「うぐ……いや、まぁ。好きな奴は好きだぞ」
女「おとこは、ばかすき?」
男「んー、まぁ……小難しいよりは好きかな」
女「じゃぁわたし、ばかでいいや」
女「ばかなら、おとこはすきになってくれる?きらいにならない?」
男「……え」
男「うぐ……いや、まぁ。好きな奴は好きだぞ」
女「おとこは、ばかすき?」
男「んー、まぁ……小難しいよりは好きかな」
女「じゃぁわたし、ばかでいいや」
女「ばかなら、おとこはすきになってくれる?きらいにならない?」
男「……え」
107: 2010/06/29(火) 12:55:37.23 ID:mzKrkPef0
女「おとこは、すきなこいるよね」
女「それは、わたしじゃない。しってたよ」
女「でも、わたしはそれでもいいの」
女「それでも、おとこのこと、だいすきだよ」
女「それは、わたしじゃない。しってたよ」
女「でも、わたしはそれでもいいの」
女「それでも、おとこのこと、だいすきだよ」
108: 2010/06/29(火) 13:03:20.97 ID:mzKrkPef0
男「えー、と……」
女「……おとこは、きらい?こんなわるいこ、きらい?」
男「……いや、好きか嫌いかで言えば……好きなほう?」
女「……わたしは、ともをきずつけたよ?それでも?」
男(……やっぱり)
女「きっと、ともはわたしをだいきらいになったよね」
女「ぶきむけるようなやつ、ともだちなんじゃないよね」
女「やっぱり、わたしなんて……」
バンッ
女友「女ぁっ!」
女「!!!」
女「……おとこは、きらい?こんなわるいこ、きらい?」
男「……いや、好きか嫌いかで言えば……好きなほう?」
女「……わたしは、ともをきずつけたよ?それでも?」
男(……やっぱり)
女「きっと、ともはわたしをだいきらいになったよね」
女「ぶきむけるようなやつ、ともだちなんじゃないよね」
女「やっぱり、わたしなんて……」
バンッ
女友「女ぁっ!」
女「!!!」
109: 2010/06/29(火) 13:08:46.14 ID:mzKrkPef0
女友「……よかった、生きてた」フラフラ
女「……いや……いやぁっ!」ズザッ
男「おい、女!?お、落ち着け落ち着け!」
女「ああ……あ」ザッ
女友「とりあえず、女。女々しい言葉、禁止だってば」
女友「それと、あんぐらいで嫌いにはならないよ」
女友「だって親友じゃないか」
女「……しん、ゆう」
女「……いや……いやぁっ!」ズザッ
男「おい、女!?お、落ち着け落ち着け!」
女「ああ……あ」ザッ
女友「とりあえず、女。女々しい言葉、禁止だってば」
女友「それと、あんぐらいで嫌いにはならないよ」
女友「だって親友じゃないか」
女「……しん、ゆう」
111: 2010/06/29(火) 13:17:14.98 ID:mzKrkPef0
女「……わたしは、きたないよ?」
女「とものきもちしってて、あんなこといったよ?」
女「それでもしんゆう?ほんとにほんと?」
女友「……まぁ、確かに酷い言葉ではあったけど」
女友「私は、あんたほど好きにはなれなさそうだからね」
女友「あんたの気持ちの強さ見てたら、どうでもよくなっちゃったよ」
女「……」
女友「勘違いしないで、あんたのせいだとか言ってないからね?」
女友「もともと、その程度だったってだけ。それだけよ」
女「とものきもちしってて、あんなこといったよ?」
女「それでもしんゆう?ほんとにほんと?」
女友「……まぁ、確かに酷い言葉ではあったけど」
女友「私は、あんたほど好きにはなれなさそうだからね」
女友「あんたの気持ちの強さ見てたら、どうでもよくなっちゃったよ」
女「……」
女友「勘違いしないで、あんたのせいだとか言ってないからね?」
女友「もともと、その程度だったってだけ。それだけよ」
112: 2010/06/29(火) 13:22:43.27 ID:mzKrkPef0
男「……女友」
女友「さーてと、女の無事も確認できたし、お邪魔物は退散しますかねぇ」フラフラ
男「お、おい!」
女「……」
女友「……選べるよ、男。今ならまだ、ね」
女友「一生を決める、決断だよ。だけど、そういう決断ほど、時間はない」フラフラ
女友「どうするの?男」
女友「さーてと、女の無事も確認できたし、お邪魔物は退散しますかねぇ」フラフラ
男「お、おい!」
女「……」
女友「……選べるよ、男。今ならまだ、ね」
女友「一生を決める、決断だよ。だけど、そういう決断ほど、時間はない」フラフラ
女友「どうするの?男」
115: 2010/06/29(火) 13:40:47.34 ID:mzKrkPef0
男「お、おれは……そんな……」
男「いきなり、選べるわけないだろっ!」
女「……」
女友「ま、普通ならそれが正論なんだけどね」
女友「そうは言ってられないんだよね、これが」
女友「私もあんたのこと大好きだからね、いわゆる三角関係ってわけだ」
女友「まぁ、強要は出来ないけどさ。出来れば選んで欲しいかな、私としては」
男「いきなり、選べるわけないだろっ!」
女「……」
女友「ま、普通ならそれが正論なんだけどね」
女友「そうは言ってられないんだよね、これが」
女友「私もあんたのこと大好きだからね、いわゆる三角関係ってわけだ」
女友「まぁ、強要は出来ないけどさ。出来れば選んで欲しいかな、私としては」
117: 2010/06/29(火) 14:11:16.78 ID:mzKrkPef0
男「俺は……俺は……」
男「……女、かな」
女「!!」
女友「……そ、っか。まぁそうなるよね、普通」
女友「さーてと、邪魔者は退散しますかねー」ガチャリ
女友「……これでよかった、のかな?少し涙が出るねちくしょー」
男「……女、かな」
女「!!」
女友「……そ、っか。まぁそうなるよね、普通」
女友「さーてと、邪魔者は退散しますかねー」ガチャリ
女友「……これでよかった、のかな?少し涙が出るねちくしょー」
119: 2010/06/29(火) 14:24:37.57 ID:mzKrkPef0
女友「はぁ……まぁ、最初に相談受けたときから分かってたけどさ」
女友「こういう結果になるかー、やっぱ」フラフラ
女友「でも、ああでも言わないとあいつ一生決めれないだろうしな」
女友「逆に私選んでたら、うらんでたぞー……なんてな」
男友「……女友」
女友「おや、男友じゃないか」
女友「……傷心の女の子狙いに来たのかい?」
女友「残念だけど、そーは行かないよぅ……」ヨロッ
男友「おっと」ガシッ
男友「馬鹿言うな、フラフラのくせに。保健室行くまで手伝ってやるだけだ」
女友「こういう結果になるかー、やっぱ」フラフラ
女友「でも、ああでも言わないとあいつ一生決めれないだろうしな」
女友「逆に私選んでたら、うらんでたぞー……なんてな」
男友「……女友」
女友「おや、男友じゃないか」
女友「……傷心の女の子狙いに来たのかい?」
女友「残念だけど、そーは行かないよぅ……」ヨロッ
男友「おっと」ガシッ
男友「馬鹿言うな、フラフラのくせに。保健室行くまで手伝ってやるだけだ」
121: 2010/06/29(火) 14:47:46.52 ID:mzKrkPef0
女「……男くん、本当によかったの?」
女「男くんが好きだったのは、女友さん……だったんでしょ」
男「……」
女「私を拒めば、私が女友さんに手を出すって思ったから?」
女「やっぱり、私は悪い子ですね……自分で悪いと思ってても止められない」
女「一番タチが悪いですよね、そんなの……」
男「ちげーよ」
女「え?」ポン「あう」
女「男くんが好きだったのは、女友さん……だったんでしょ」
男「……」
女「私を拒めば、私が女友さんに手を出すって思ったから?」
女「やっぱり、私は悪い子ですね……自分で悪いと思ってても止められない」
女「一番タチが悪いですよね、そんなの……」
男「ちげーよ」
女「え?」ポン「あう」
125: 2010/06/29(火) 15:01:14.51 ID:mzKrkPef0
男「女友はな……そういうんじゃねぇんだ」
男「確かに、あの状況だ。女友を守ろうとしたってのも否定はしねぇよ」
男「だけどな……なんて言うか、えらべねえんだ」
男「恋愛とか、そういうのの対象にはな」
男「まぁ、女のことあまり知らないから、理由とかはうまく言えないけど」
男「女は……その、可愛いし?」
女「……」ポケー
男「確かに、あの状況だ。女友を守ろうとしたってのも否定はしねぇよ」
男「だけどな……なんて言うか、えらべねえんだ」
男「恋愛とか、そういうのの対象にはな」
男「まぁ、女のことあまり知らないから、理由とかはうまく言えないけど」
男「女は……その、可愛いし?」
女「……」ポケー
126: 2010/06/29(火) 15:13:41.06 ID:mzKrkPef0
男「だから、まぁ。選べといわれたから、選んだ、それだけだ」
男「義務感とか、惰性とか、そういうもんじゃ断じてないことだけははっきり言っとく」
男「確かに……女にはちょっと怖いとことかあるけど」
男「これから知り合っていけばなくなってくれるだろうし」
男「……って、女?聞いて……」
女「……」ダキッ
男「う、うわっと!?」
女「やっと、やっと、やっと!ここまでこれた」スリスリ
男「ちょ、ちょちょ……」
女「ありがとう、男くん……大好き」
男「いや、あぶねえって!ああ!聞いちゃいねぇ!」
男「義務感とか、惰性とか、そういうもんじゃ断じてないことだけははっきり言っとく」
男「確かに……女にはちょっと怖いとことかあるけど」
男「これから知り合っていけばなくなってくれるだろうし」
男「……って、女?聞いて……」
女「……」ダキッ
男「う、うわっと!?」
女「やっと、やっと、やっと!ここまでこれた」スリスリ
男「ちょ、ちょちょ……」
女「ありがとう、男くん……大好き」
男「いや、あぶねえって!ああ!聞いちゃいねぇ!」
128: 2010/06/29(火) 15:25:38.74 ID:mzKrkPef0
女友「……上手くいってるかな、女」
女友「男の奴、気の利かないこと言って泣かせてたらただじゃおかないぞ」
女友「……そーいや、そろそろ昼休み終わりだなー」
女友「授業、休もっと」ゴロン
ガラリ
担任「おーい、女友ー。いるかー」
女友「……先生?」
女友「男の奴、気の利かないこと言って泣かせてたらただじゃおかないぞ」
女友「……そーいや、そろそろ昼休み終わりだなー」
女友「授業、休もっと」ゴロン
ガラリ
担任「おーい、女友ー。いるかー」
女友「……先生?」
129: 2010/06/29(火) 15:30:20.21 ID:mzKrkPef0
担任「大丈夫か?倒れたんだってな」
女友「別に、ただの貧血ですよ」
担任「……本当に、そうなのか?」
女友「どういうことですか?」
担任「いや、それがな……ちょっと見たって奴がいてな」
担任「女がお前を、刺してた……ってとこを」
女友(……あちゃー)
女友「別に、ただの貧血ですよ」
担任「……本当に、そうなのか?」
女友「どういうことですか?」
担任「いや、それがな……ちょっと見たって奴がいてな」
担任「女がお前を、刺してた……ってとこを」
女友(……あちゃー)
130: 2010/06/29(火) 15:39:47.84 ID:mzKrkPef0
担任「で、どうなんだ?」
女友「どうなんだ、と言われましても……」
女友「そんなこと、あり得ると思います?」
担任「まぁ、私も学校でそういう事はないと思うのだが……」
担任「いかんせん、目撃者がいるとなるとな」
女友(もうちょっと周辺警戒しとくべきだったなー、むう)
担任「女にも話を聞きたいのだが、行方を知らないか?」
女友「んー、流石にそこまでは知りませんねー」
担任「そうか……不調なのに悪かったな、失礼するよ」
ガララー パタン
女友「むー、一難去ってまた一難……てところ?」
女友「どうなんだ、と言われましても……」
女友「そんなこと、あり得ると思います?」
担任「まぁ、私も学校でそういう事はないと思うのだが……」
担任「いかんせん、目撃者がいるとなるとな」
女友(もうちょっと周辺警戒しとくべきだったなー、むう)
担任「女にも話を聞きたいのだが、行方を知らないか?」
女友「んー、流石にそこまでは知りませんねー」
担任「そうか……不調なのに悪かったな、失礼するよ」
ガララー パタン
女友「むー、一難去ってまた一難……てところ?」
131: 2010/06/29(火) 15:58:30.77 ID:mzKrkPef0
男「……っと、そろそろ午後の授業が始まるな」
女「……」ギュー
男「……女?授業が……」
女「……授業なんて、いい。男くんがいればそれでいい」
男(……こりゃ、思った以上に大変だな)
男「俺が行きたい、って言ってもダメか?」
女「……」ギュー
女「……まぁ、男くんが望むことなら、私は否定しません」スッ
男「さて、行くか」
女「はい!」タタッ
女「……」ギュー
男「……女?授業が……」
女「……授業なんて、いい。男くんがいればそれでいい」
男(……こりゃ、思った以上に大変だな)
男「俺が行きたい、って言ってもダメか?」
女「……」ギュー
女「……まぁ、男くんが望むことなら、私は否定しません」スッ
男「さて、行くか」
女「はい!」タタッ
133: 2010/06/29(火) 16:04:23.62 ID:mzKrkPef0
男(……なんだろうか、心なしか視線が痛いな)
男(微笑ましい、とかじゃなくて……なんか、罪人を咎めるような視線だ)
男(俺に対してじゃない……とすると)
女「……♪」ニコニコ
男(女はまったく気にしてないようだが……何なんだ?)
男友「おう、男。……女も一緒か」
男『おい、なんなんだよ、この空気は』ボソッ
男友『ん、あぁ……それがな……』ボソッ
男(微笑ましい、とかじゃなくて……なんか、罪人を咎めるような視線だ)
男(俺に対してじゃない……とすると)
女「……♪」ニコニコ
男(女はまったく気にしてないようだが……何なんだ?)
男友「おう、男。……女も一緒か」
男『おい、なんなんだよ、この空気は』ボソッ
男友『ん、あぁ……それがな……』ボソッ
134: 2010/06/29(火) 16:08:23.69 ID:mzKrkPef0
男「……マジか」
男友「さぁ……女友はんなこと無いって言ったみたいだが……」
男「……むぅ」
男友「本人に……聞いてみる、か?」
男「……もっとも確実で、もっとも避けたい方法だな」
女「男くん?どうしたんですか?」
キーンコーンカーンコーン
女「あ、授業始まっちゃいますね」トテトテ
男(……やっぱ、女友に聞くしかねーか)
男友「さぁ……女友はんなこと無いって言ったみたいだが……」
男「……むぅ」
男友「本人に……聞いてみる、か?」
男「……もっとも確実で、もっとも避けたい方法だな」
女「男くん?どうしたんですか?」
キーンコーンカーンコーン
女「あ、授業始まっちゃいますね」トテトテ
男(……やっぱ、女友に聞くしかねーか)
135: 2010/06/29(火) 16:15:31.03 ID:mzKrkPef0
ガヤガヤガヤ
男(……結局、本人には聞けずじまいで放課後か)
男(周りからの視線は相変わらず痛いし……)
女「男くん!」ダキッ
男「お、おう。女か」
女「一緒に帰りましょう!」
担任「おい、女。ちょっといいか」
女「……なんですか?」キッ
担任「あ、あぁ。少し話を聞きたいのだが、いいだろうか?」
女「…………」ガタン
女「はい、いいですよ」
女「男くん、本当にすいません」
男「い、いや……かまわないが」
男(担任を凄い目でにらんでたな……大丈夫、なのか?)
男(……結局、本人には聞けずじまいで放課後か)
男(周りからの視線は相変わらず痛いし……)
女「男くん!」ダキッ
男「お、おう。女か」
女「一緒に帰りましょう!」
担任「おい、女。ちょっといいか」
女「……なんですか?」キッ
担任「あ、あぁ。少し話を聞きたいのだが、いいだろうか?」
女「…………」ガタン
女「はい、いいですよ」
女「男くん、本当にすいません」
男「い、いや……かまわないが」
男(担任を凄い目でにらんでたな……大丈夫、なのか?)
136: 2010/06/29(火) 16:21:14.21 ID:mzKrkPef0
ガラリ
女友「やっぱ来たね……男」
男「……ぐ」
女友「んな気まずい顔すんなってー。こっちまで気分悪くなるだろ?」
男「……すまん」
女友「あーもー、謝られたらさらに惨めだっての!それよりも」
女友「女のことでしょ?」ガタン
男「おい……大丈夫かよ」
女友「親友のピンチにぬくぬく寝てたんだよ?さっきまで」フラフラ
女友「動きだしたくて仕方がないよ」
女友「やっぱ来たね……男」
男「……ぐ」
女友「んな気まずい顔すんなってー。こっちまで気分悪くなるだろ?」
男「……すまん」
女友「あーもー、謝られたらさらに惨めだっての!それよりも」
女友「女のことでしょ?」ガタン
男「おい……大丈夫かよ」
女友「親友のピンチにぬくぬく寝てたんだよ?さっきまで」フラフラ
女友「動きだしたくて仕方がないよ」
137: 2010/06/29(火) 16:23:45.42 ID:mzKrkPef0
男「なぁ、やっぱり……本当なのか?」
女友「ん?刺されたかどうか?」
男「ああ、そうだ」
女友「本当だよ、もちろん。先生には嘘ついたけどさ」
男「……やっぱり、なのか」
女友「あの子のこと、嫌いになったとか言わないよね?」
女友「あれはあの子なりの感情表現なのよ。あんたが許さんでどうすんのさ」
男「……そうだな。お前に言われないとダメなんて俺も最低な男だな」
女友「やっと気付いたの?ほんとバカだね」
女友「ん?刺されたかどうか?」
男「ああ、そうだ」
女友「本当だよ、もちろん。先生には嘘ついたけどさ」
男「……やっぱり、なのか」
女友「あの子のこと、嫌いになったとか言わないよね?」
女友「あれはあの子なりの感情表現なのよ。あんたが許さんでどうすんのさ」
男「……そうだな。お前に言われないとダメなんて俺も最低な男だな」
女友「やっと気付いたの?ほんとバカだね」
139: 2010/06/29(火) 16:29:36.29 ID:mzKrkPef0
女子1「ほら、先生に連れてかれたわよ……」
女子2「あの子、絶対刺したわよね。女友さんは脅されてるのよ」
女子3「うわー……あの子、前から暗いと思ってたけど……こわー」
男友(……ずいぶん、ヒソヒソ話がダークだな)
男友(ま、噂話が好きなのは人間しかたねーわな)
男友(しっかし、ずいぶんなのに惚れられたもんだな、あいつも)
男友(なーんてこと言ったら、あいつらに怒られちまうかな)
女子2「あの子、絶対刺したわよね。女友さんは脅されてるのよ」
女子3「うわー……あの子、前から暗いと思ってたけど……こわー」
男友(……ずいぶん、ヒソヒソ話がダークだな)
男友(ま、噂話が好きなのは人間しかたねーわな)
男友(しっかし、ずいぶんなのに惚れられたもんだな、あいつも)
男友(なーんてこと言ったら、あいつらに怒られちまうかな)
140: 2010/06/29(火) 16:40:05.84 ID:mzKrkPef0
ガララ
女「……」スタスタ
男友(お、帰ってきた)
女「……あ」
男友「男ならいねーぜ?さっき出て行ったからな」
女「……そう」
女子1「ちょっとあんた!」ガシッ
女「……?」
女子2「とぼけた顔してんじゃないわよ!」
女子3「この人頃し!」
女子1「そうよ!あんたみたいなのがいると危ないのよ!」
女「……?」
女子2「あー、もう!日本語も通じないわけ!?」ピシッ
女「……あう」
女子3「そうよ!とぼけた顔してっ!」ヒュッ
ガシッ
女子3「あ……?」
男友「流石に、3対1はフェアじゃねぇな」
女「……」スタスタ
男友(お、帰ってきた)
女「……あ」
男友「男ならいねーぜ?さっき出て行ったからな」
女「……そう」
女子1「ちょっとあんた!」ガシッ
女「……?」
女子2「とぼけた顔してんじゃないわよ!」
女子3「この人頃し!」
女子1「そうよ!あんたみたいなのがいると危ないのよ!」
女「……?」
女子2「あー、もう!日本語も通じないわけ!?」ピシッ
女「……あう」
女子3「そうよ!とぼけた顔してっ!」ヒュッ
ガシッ
女子3「あ……?」
男友「流石に、3対1はフェアじゃねぇな」
142: 2010/06/29(火) 16:51:41.09 ID:mzKrkPef0
女子3「な、なによあんた……」
男友「いやあね、実に見苦しいと思ってな。顔も行動も」
女子2「な、なんだって!?もう一度……」
男友「さっさと帰りなって。くだらんことしてないでさ」ギロッ
女子1「……くっ、二人とも!帰るわよ!」
女子3「覚えてなさいよ!あんた!」
女子2「ふん、なによすかしちゃって!」
ドタドタドタ
男友「……で、女。そのポケットで握ってるものは何だ?」
女「……」スッ
男友「カッターナイフ、か。ずいぶん物騒なもん携帯してんな」
男友「いやあね、実に見苦しいと思ってな。顔も行動も」
女子2「な、なんだって!?もう一度……」
男友「さっさと帰りなって。くだらんことしてないでさ」ギロッ
女子1「……くっ、二人とも!帰るわよ!」
女子3「覚えてなさいよ!あんた!」
女子2「ふん、なによすかしちゃって!」
ドタドタドタ
男友「……で、女。そのポケットで握ってるものは何だ?」
女「……」スッ
男友「カッターナイフ、か。ずいぶん物騒なもん携帯してんな」
143: 2010/06/29(火) 16:57:27.91 ID:mzKrkPef0
男友「てことは、やっぱ女友を刺したってのは……」
女「……!」スッ
男友「あーあー、すまんすまん。ポケットに手をいれんでくれ」
男友「また変なとこで見られでもしてたら、あいつらにも迷惑だろ?」
女「……」パッ
男友「……で、あいつらんとこ行くんだろ?はよ行ってやれよ」
男友「特に男は、かなり心配してるだろうしな」
女「……」トコトコ
男友「とは言ったが……さっきの女ども、少し気になるな」
男友「おい、女!俺も着いてくぞ」
女「……」トコトコ
男友「完全無視か……まぁ、その方がいいがね」
女「……!」スッ
男友「あーあー、すまんすまん。ポケットに手をいれんでくれ」
男友「また変なとこで見られでもしてたら、あいつらにも迷惑だろ?」
女「……」パッ
男友「……で、あいつらんとこ行くんだろ?はよ行ってやれよ」
男友「特に男は、かなり心配してるだろうしな」
女「……」トコトコ
男友「とは言ったが……さっきの女ども、少し気になるな」
男友「おい、女!俺も着いてくぞ」
女「……」トコトコ
男友「完全無視か……まぁ、その方がいいがね」
144: 2010/06/29(火) 17:03:16.99 ID:mzKrkPef0
女友「しかし、先生と話か……大丈夫かな、あの子」
男「んー……流石に正直に話すってこた無いとは思うんだが」
女友「そうは言っても心配だよねー……あの調子だし」
男「まぁ、その目撃者ってのが誰なのかがわからん限りはどうしようもないな」
女友「そういや、あの時のカッターナイフどうしたんだろ?」
女友「私を刺したなら、血が付いちゃってるような……」
男「……もしそのまま持ってるようなことがあったら」
女友「……かなり、マズイね」
男「んー……流石に正直に話すってこた無いとは思うんだが」
女友「そうは言っても心配だよねー……あの調子だし」
男「まぁ、その目撃者ってのが誰なのかがわからん限りはどうしようもないな」
女友「そういや、あの時のカッターナイフどうしたんだろ?」
女友「私を刺したなら、血が付いちゃってるような……」
男「……もしそのまま持ってるようなことがあったら」
女友「……かなり、マズイね」
145: 2010/06/29(火) 17:10:31.50 ID:mzKrkPef0
女「……」スタスタ
男友(特に現れる気配は無い……いらん心配だったか?)
女子1『ねえ、やっちゃってよ、あんな奴』
男子1『あいつか?随分根暗そうな奴だな。男持ちかよ、しかも』
女子1『……めちゃくちゃにしてやって』
男子2『ま、俺はやれれば相手は誰でもいいがな』
男子1『さて、行くか』
男友(特に現れる気配は無い……いらん心配だったか?)
女子1『ねえ、やっちゃってよ、あんな奴』
男子1『あいつか?随分根暗そうな奴だな。男持ちかよ、しかも』
女子1『……めちゃくちゃにしてやって』
男子2『ま、俺はやれれば相手は誰でもいいがな』
男子1『さて、行くか』
149: 2010/06/29(火) 17:19:18.56 ID:mzKrkPef0
男友(さて、この角曲がれば保健室だな)ゴッ
男友「がぁっ!?」グラッ
男子2「さーて、彼氏君には眠っててもらおうか」
男友「ぐっ……」
男友(しまった……油断してたな、マジで)ヒュッ
男子2「ぐへっ!?」バシッ「まだ動けたかクソがっ!」ゴッ
男友「ぐは、かっ……」ドサッ
男子1、2「さて、次はあの女だな……」
男友「がぁっ!?」グラッ
男子2「さーて、彼氏君には眠っててもらおうか」
男友「ぐっ……」
男友(しまった……油断してたな、マジで)ヒュッ
男子2「ぐへっ!?」バシッ「まだ動けたかクソがっ!」ゴッ
男友「ぐは、かっ……」ドサッ
男子1、2「さて、次はあの女だな……」
151: 2010/06/29(火) 17:26:56.62 ID:mzKrkPef0
女「……」
男子1「さて、と……あんまり手荒にすると後で楽しめないからな」
男子2「さっさと終わらせますかね」
タタタタッ ゴッ
女「……うっ」フラリ ドサッ
男子1「おっと、少しやり過ぎたか?」
男子2「うわー、お前容赦ねぇなー。血が出まくってるじゃねぇか」
男子1「は?手加減したのに血が出るわけ……」ドバドバドバドバ
男子1「……え?」
女「……ふー、ふー」チキチキチキチキ
男子1「さて、と……あんまり手荒にすると後で楽しめないからな」
男子2「さっさと終わらせますかね」
タタタタッ ゴッ
女「……うっ」フラリ ドサッ
男子1「おっと、少しやり過ぎたか?」
男子2「うわー、お前容赦ねぇなー。血が出まくってるじゃねぇか」
男子1「は?手加減したのに血が出るわけ……」ドバドバドバドバ
男子1「……え?」
女「……ふー、ふー」チキチキチキチキ
152: 2010/06/29(火) 17:29:43.81 ID:mzKrkPef0
男子1「い、いてええええ!!!??」
男子2「お、おい!大丈夫かよ!?」
女「……」ユラユラ
男子1「く、くんなぁ!こっちにくんな!!」
男子2「ひ、ひいいいいいい!」ダダダダッ
男子1「お、おい!お前、逃げんなって!」
女「……」チキチキチキチチキ
男子1「ば、ばけもの……」ブクブク
男「お、おい!女っ!?」
女「!!」
男子2「お、おい!大丈夫かよ!?」
女「……」ユラユラ
男子1「く、くんなぁ!こっちにくんな!!」
男子2「ひ、ひいいいいいい!」ダダダダッ
男子1「お、おい!お前、逃げんなって!」
女「……」チキチキチキチチキ
男子1「ば、ばけもの……」ブクブク
男「お、おい!女っ!?」
女「!!」
155: 2010/06/29(火) 17:35:58.20 ID:mzKrkPef0
女「おとこ……あああ、ああ」カラン
男「おい、女?大丈夫か、女!?」
男子1「お、おい!お前!この女を止めろ!殺される!」バコッ
男子1「……(ピクピク」
男友「てめーは、黙って、な。カッターは血が出やすいだけで大して切れてねーさ」
男友「幸い、目の前は保健室だしな」ズルズル バタン
男「おい、女?大丈夫か、女!?」
男子1「お、おい!お前!この女を止めろ!殺される!」バコッ
男子1「……(ピクピク」
男友「てめーは、黙って、な。カッターは血が出やすいだけで大して切れてねーさ」
男友「幸い、目の前は保健室だしな」ズルズル バタン
157: 2010/06/29(火) 17:42:54.22 ID:mzKrkPef0
女友「うわぁっ!?あんたどしたの!」
男友「しー、今は静かにしてくれ。外が大事だ」
男子1「ピクピクピク」
女友「私たちがいない間に、何かあったの……?って聞くまでもなくあるよね」
男友「まーな。特別手当が出てもたりねーぐらいの大事が起きてたぜ」ゲシッ
男子1「ぐえふっ」
女友「……大体、分かる気がするけどさ。あんたも難儀だねぇ」ゲシッ
男子1「ひでぼぇっ」
男友「しー、今は静かにしてくれ。外が大事だ」
男子1「ピクピクピク」
女友「私たちがいない間に、何かあったの……?って聞くまでもなくあるよね」
男友「まーな。特別手当が出てもたりねーぐらいの大事が起きてたぜ」ゲシッ
男子1「ぐえふっ」
女友「……大体、分かる気がするけどさ。あんたも難儀だねぇ」ゲシッ
男子1「ひでぼぇっ」
158: 2010/06/29(火) 17:49:41.01 ID:mzKrkPef0
女「おとこ……わたし、あの……これは……」オロオロ
男「……とりあえず、場所を変えよう。ここは目立ちすぎる」グイッ
女「あ……あ……」
ガラッ バタン
男友「いや、何で入ってくんだよ……」
男「え?いや、廊下じゃ人目につくし」
女友「……階段したの倉庫が、空いてるじゃん」
男「……あ」
女友「まぁいいか、全員で話したほうがよさそうだね」
男友「確かに、そうだな。さて、こいつは……おい」
男子1「はっ!」
男友「お前、このこと他言したら……分かってるな?」チキチキチキ
男子1「は、はひいいい!ごめんなさいいいい!」バタン
男友「まぁ、こんぐらいでいいだろ。あいつの肝が据わってたら知らんが」
男「意外と怖いな、お前」
男「……とりあえず、場所を変えよう。ここは目立ちすぎる」グイッ
女「あ……あ……」
ガラッ バタン
男友「いや、何で入ってくんだよ……」
男「え?いや、廊下じゃ人目につくし」
女友「……階段したの倉庫が、空いてるじゃん」
男「……あ」
女友「まぁいいか、全員で話したほうがよさそうだね」
男友「確かに、そうだな。さて、こいつは……おい」
男子1「はっ!」
男友「お前、このこと他言したら……分かってるな?」チキチキチキ
男子1「は、はひいいい!ごめんなさいいいい!」バタン
男友「まぁ、こんぐらいでいいだろ。あいつの肝が据わってたら知らんが」
男「意外と怖いな、お前」
159: 2010/06/29(火) 17:56:14.56 ID:mzKrkPef0
男「さて……とりあえず、どうしてこうなったのかを説明頼む」
男友「あー、だな。そこから話さんと始まらんわな」
―――
――
―
男「……俺が離れたばっかりに、そんなことが……」
女友「うー……やっぱり、教室に戻っとくべきだったなぁ」
男友「いやまぁ、それ言っちまったらそこにいた俺が一番不甲斐ないって言うかな」
女「……違う」
女「……わたしが、わるいこだから……すぐこうげきしちゃうから……」
男友「あー、だな。そこから話さんと始まらんわな」
―――
――
―
男「……俺が離れたばっかりに、そんなことが……」
女友「うー……やっぱり、教室に戻っとくべきだったなぁ」
男友「いやまぁ、それ言っちまったらそこにいた俺が一番不甲斐ないって言うかな」
女「……違う」
女「……わたしが、わるいこだから……すぐこうげきしちゃうから……」
171: 2010/06/29(火) 19:03:51.60 ID:mzKrkPef0
女「やっぱり、わたしなんておとことあわないんだ」
女「みんなわかってて、だまってるんだね。やさしいね、あまえちゃう」
女「わたしのせいでみんなめいわく、ごめんなさい、ごめんなさい」チキチキ
男「……女っ!」ガシ ザクリ
女「あぇ……う?」カタカタカタ
男「……いっ、てぇ……」ポタポタ
男「俺は、こんなちんけな刃物より、頼りないか?」
男「お前が俺に向けてる気持ちなんて、そんなもんなのか?」
男「頼ってくれよ、俺を。こんな人をきずつけるだけの道具じゃなくてさ」
男「俺は、お前を守るって……決めたんだから」
女「…あ、あ」パッ
男「……うぐ」ズキズキ
女友「お前バカだろ!?指が大変なことなってるぞ!」アセアセ
男友「包帯!包帯はどこだぁ!?」
男「……バカみたいに心配してくれるやつらも、いるしさ」ニコッ
女「……」ジワァ
女「みんなわかってて、だまってるんだね。やさしいね、あまえちゃう」
女「わたしのせいでみんなめいわく、ごめんなさい、ごめんなさい」チキチキ
男「……女っ!」ガシ ザクリ
女「あぇ……う?」カタカタカタ
男「……いっ、てぇ……」ポタポタ
男「俺は、こんなちんけな刃物より、頼りないか?」
男「お前が俺に向けてる気持ちなんて、そんなもんなのか?」
男「頼ってくれよ、俺を。こんな人をきずつけるだけの道具じゃなくてさ」
男「俺は、お前を守るって……決めたんだから」
女「…あ、あ」パッ
男「……うぐ」ズキズキ
女友「お前バカだろ!?指が大変なことなってるぞ!」アセアセ
男友「包帯!包帯はどこだぁ!?」
男「……バカみたいに心配してくれるやつらも、いるしさ」ニコッ
女「……」ジワァ
173: 2010/06/29(火) 19:07:55.19 ID:mzKrkPef0
男「しかし、やっぱカッター舐めてた。鋭利過ぎ……」
女「……ごめん、なさい」しゅん
男「あ、いやいや!女が悪いとかじゃなくてさ!」アタフタ
女友「あー、なんかこう、ね?」
男友「うん、たしかに、な」
友達「お邪魔虫は去るかね」
男友「あ、カッターは預かっとくか」
女友「どうすんの?それ。いろんな血付きまくりだけど」
男友「んー……焼く?」
女友「……あんた、アホ?」
女「……ごめん、なさい」しゅん
男「あ、いやいや!女が悪いとかじゃなくてさ!」アタフタ
女友「あー、なんかこう、ね?」
男友「うん、たしかに、な」
友達「お邪魔虫は去るかね」
男友「あ、カッターは預かっとくか」
女友「どうすんの?それ。いろんな血付きまくりだけど」
男友「んー……焼く?」
女友「……あんた、アホ?」
175: 2010/06/29(火) 19:13:33.19 ID:mzKrkPef0
男友「さーてと、色々しないといけないことあるな」
女友「例えば?」 ダダダダダダ
担任「おいっ!?女はいるか!?」
女友「うおっっと、どうしました?先生」(この人いたね、そういえば)
担任「いや、さっき話を聞いたとき、少し気がかりでな」
担任「……って、男友!なんだそのポケットは!」ガシッ
男友「……これすか?」
担任「血の付いたカッター……お前、だったのか?」
女友「例えば?」 ダダダダダダ
担任「おいっ!?女はいるか!?」
女友「うおっっと、どうしました?先生」(この人いたね、そういえば)
担任「いや、さっき話を聞いたとき、少し気がかりでな」
担任「……って、男友!なんだそのポケットは!」ガシッ
男友「……これすか?」
担任「血の付いたカッター……お前、だったのか?」
176: 2010/06/29(火) 19:15:46.07 ID:mzKrkPef0
男友「まぁ、そういうわけですね」
女友「……バカか、あんた」バシッ
女友「庇わなくていいよ、もう。目撃証言は女だったでしょ?」
担任「……」
女友「先生、私です。私が自分で自分を刺しました」
女友「お騒がせして、申し訳ありませんでした」
女友「……バカか、あんた」バシッ
女友「庇わなくていいよ、もう。目撃証言は女だったでしょ?」
担任「……」
女友「先生、私です。私が自分で自分を刺しました」
女友「お騒がせして、申し訳ありませんでした」
177: 2010/06/29(火) 19:20:35.23 ID:mzKrkPef0
担任「お、お前ら……」
担任「嘘付くの下手だな、ほんと」
友達「……へ?」
担任「あの時な、女は正直に言ったんだよ『私がやりました』ってな」
女友「え……」
担任「まぁ、お前から先に話聞いてたからな」
担任「本人が認めて、被害者が隠そうとしてた」
担任「理由は知らんが、私が踏み込めるのはそこまでだろうと思ってな」
担任「嘘付くの下手だな、ほんと」
友達「……へ?」
担任「あの時な、女は正直に言ったんだよ『私がやりました』ってな」
女友「え……」
担任「まぁ、お前から先に話聞いてたからな」
担任「本人が認めて、被害者が隠そうとしてた」
担任「理由は知らんが、私が踏み込めるのはそこまでだろうと思ってな」
178: 2010/06/29(火) 19:24:54.18 ID:mzKrkPef0
担任「まぁ、しかしな……女子1からすさまじい剣幕でどやされてな」
担任「話を聞くと、『男子1くんが、女さんに襲われたんです!』ときたもんだ」
担任「男子1は、腹を軽く切られて出血してたもんだから、もう大変でな」
担任「前回のこともあるしな、お前らがこっちに行くのを見たって聞いてきてみれば」
担任「お前達の三文芝居に出会ったわけだ」
友達「……」
担任「……で、女はその中か?」
担任「話を聞くと、『男子1くんが、女さんに襲われたんです!』ときたもんだ」
担任「男子1は、腹を軽く切られて出血してたもんだから、もう大変でな」
担任「前回のこともあるしな、お前らがこっちに行くのを見たって聞いてきてみれば」
担任「お前達の三文芝居に出会ったわけだ」
友達「……」
担任「……で、女はその中か?」
179: 2010/06/29(火) 19:27:48.76 ID:mzKrkPef0
男友「……」
女友「……」
担任「んー、まぁ。この場合どう受けてもそん中だろうが……」
担任「黙られると、先生困ってしまうぞ……」
女友「先生は、女をどうするつもりですか?」
担任「んー……事情を聞かんとどうするも何も……」
男友「……なら、俺達も一緒でいいですか?」
担任「別に、構わないが……出来るだけ、邪魔はしないでくれよ?」
ガラリ
女友「……」
担任「んー、まぁ。この場合どう受けてもそん中だろうが……」
担任「黙られると、先生困ってしまうぞ……」
女友「先生は、女をどうするつもりですか?」
担任「んー……事情を聞かんとどうするも何も……」
男友「……なら、俺達も一緒でいいですか?」
担任「別に、構わないが……出来るだけ、邪魔はしないでくれよ?」
ガラリ
184: 2010/06/29(火) 20:02:57.14 ID:mzKrkPef0
女「……」ホワホワ
男「……落ち着いたか?」ナデナデ
女「……うん、ありがとう」
男「もっと甘えても、いいんだぜ?」
男(と、強がってみたり……実際限界なんだがな)アセアセ
女「……ん」ギュッ
男「……む」ギュッ
男友「……」
女友「……」
担任「……」
担任「っておい」
男「……落ち着いたか?」ナデナデ
女「……うん、ありがとう」
男「もっと甘えても、いいんだぜ?」
男(と、強がってみたり……実際限界なんだがな)アセアセ
女「……ん」ギュッ
男「……む」ギュッ
男友「……」
女友「……」
担任「……」
担任「っておい」
186: 2010/06/29(火) 20:14:57.77 ID:mzKrkPef0
女「……!」ビクッ
男「ん、女?どう、した……」
男友「んー、ごっそさん」
女友「いやー、男も手が早いもんだわ」
担任「うん、いいもの見せてもらったよ。青春だな」
女「……」カァーッ
男「えーと……先生、何の用ですか?」
担任「おっと、忘れるところだったな」
担任「女に話を聞きに、な」
男「ん、女?どう、した……」
男友「んー、ごっそさん」
女友「いやー、男も手が早いもんだわ」
担任「うん、いいもの見せてもらったよ。青春だな」
女「……」カァーッ
男「えーと……先生、何の用ですか?」
担任「おっと、忘れるところだったな」
担任「女に話を聞きに、な」
188: 2010/06/29(火) 20:22:19.65 ID:mzKrkPef0
女「……」
男「話って……なんのですか」
担任「男、そう睨むなって……お前も、知っているんだろ?」
担任「女が人を刺した、ってことを」
男「……っ!」
女「……」グイグイ
男「女……?」
女「……大丈夫」コクコク
男「話って……なんのですか」
担任「男、そう睨むなって……お前も、知っているんだろ?」
担任「女が人を刺した、ってことを」
男「……っ!」
女「……」グイグイ
男「女……?」
女「……大丈夫」コクコク
191: 2010/06/29(火) 20:32:06.18 ID:mzKrkPef0
担任「……で、やっぱりお前がやったのか?」
女「……はい」
担任「えーと……今回はまたどうしてだ?」
女「……」
担任「どうした?女、話せない理由があるのか……?」
男友「先生、ちょっと俺に話させてくれませんか」
担任「男友か……いいだろう、話してみろ」
女「……はい」
担任「えーと……今回はまたどうしてだ?」
女「……」
担任「どうした?女、話せない理由があるのか……?」
男友「先生、ちょっと俺に話させてくれませんか」
担任「男友か……いいだろう、話してみろ」
193: 2010/06/29(火) 20:40:21.68 ID:mzKrkPef0
担任「ふーむ……そんなことが、なぁ」
男友「……なので、女の行動は正当防衛、かと」
男「女っ!」
女「……?」
男「頭を見せてくれ」サラ
女「……っ」ズキ
男「コブが出来てる……女友、冷やすもの持ってきてくれ」
女友「あいよ」
女「……」ジワ
男「あー、痛かったな。ごめんごめん」
担任「……ダメだ、我慢できん。外で話すぞ、男友」
男友「はい、わかりました」
男友「……なので、女の行動は正当防衛、かと」
男「女っ!」
女「……?」
男「頭を見せてくれ」サラ
女「……っ」ズキ
男「コブが出来てる……女友、冷やすもの持ってきてくれ」
女友「あいよ」
女「……」ジワ
男「あー、痛かったな。ごめんごめん」
担任「……ダメだ、我慢できん。外で話すぞ、男友」
男友「はい、わかりました」
194: 2010/06/29(火) 20:59:42.46 ID:mzKrkPef0
担任「まぁ、理由は分かった。だが、前例があるのも確かだ」
男友「そう、ですよね……」
担任「なんらかの処分は免れない、と思っていてくれ」
男友「……」
担任「私も、出来る限りはしようと思っているよ」
担任「どんなことをしようと、私の大事な生徒だからね……」
男友「先生……」
担任「クラスのものには、私が上手く言っておこう」
男友「ありがとう、ございます」
担任「さて、私はもう行くよ。かっこつけることも出来たしね、ははは」
担任「じゃ、男友。男によろしく」
男友「そう、ですよね……」
担任「なんらかの処分は免れない、と思っていてくれ」
男友「……」
担任「私も、出来る限りはしようと思っているよ」
担任「どんなことをしようと、私の大事な生徒だからね……」
男友「先生……」
担任「クラスのものには、私が上手く言っておこう」
男友「ありがとう、ございます」
担任「さて、私はもう行くよ。かっこつけることも出来たしね、ははは」
担任「じゃ、男友。男によろしく」
201: 2010/06/29(火) 21:16:24.95 ID:mzKrkPef0
男友(……結局、血糊カッターはスルーかい、先生)
男友「考えたこと無かったが、意外といい人かもな」
ガラッ
女友「おい、男友。どういう話したの?」
男友「んー……まぁ、処分は免れないだろう、だってよ」
女友「……仕方ない、よね。やっぱ」
男「……くっ」
女「……仕方ないよね、私が悪いんだから」
女「大丈夫だよ、私。もう一人じゃないから」
男友「考えたこと無かったが、意外といい人かもな」
ガラッ
女友「おい、男友。どういう話したの?」
男友「んー……まぁ、処分は免れないだろう、だってよ」
女友「……仕方ない、よね。やっぱ」
男「……くっ」
女「……仕方ないよね、私が悪いんだから」
女「大丈夫だよ、私。もう一人じゃないから」
203: 2010/06/29(火) 21:21:54.66 ID:mzKrkPef0
女「……やっぱり、カッターは私が持っていくよ」スッ
男「……女」
女「私がやったことは、私が持っておかないと、ね」ニコ
男「……そうか」
男友「さて、いつまでも保健室にこもっててもしかたねぇな」
女友「そうだね……帰ろっか」
男「よし、今日はみんなで帰ろうぜ」
女「……うん、そうだね」
―――
――
―
男「……女」
女「私がやったことは、私が持っておかないと、ね」ニコ
男「……そうか」
男友「さて、いつまでも保健室にこもっててもしかたねぇな」
女友「そうだね……帰ろっか」
男「よし、今日はみんなで帰ろうぜ」
女「……うん、そうだね」
―――
――
―
208: 2010/06/29(火) 21:57:49.52 ID:mzKrkPef0
女「男……あの子は、誰だったの?」
男「いやー……あのな、あの子は後輩だ、そう部活の」
女「随分、仲よさそうだったよね……?」チキチキ
男「え、えーとだな……お、男友!証明してくれ!」
女友「だ、そうだが?」
男友「んー?ありゃ100%デレデレしてたわな」
女「……ゆるさないっ!」チキチキチキチキ
ブスッ
男「ぎゃーっ!」
男「シャーペン式消しゴムで耳はやめてーっ!くすぐってー!」
男「いやー……あのな、あの子は後輩だ、そう部活の」
女「随分、仲よさそうだったよね……?」チキチキ
男「え、えーとだな……お、男友!証明してくれ!」
女友「だ、そうだが?」
男友「んー?ありゃ100%デレデレしてたわな」
女「……ゆるさないっ!」チキチキチキチキ
ブスッ
男「ぎゃーっ!」
男「シャーペン式消しゴムで耳はやめてーっ!くすぐってー!」
213: 2010/06/29(火) 22:07:19.70 ID:mzKrkPef0
男(あの後、女が受けた処分は『謹慎1週間』だけだった)
男(女の家庭環境や精神状況、そして男子1の自白で退学は無くなったらしい)
男(余談だが、担任は『首覚悟だったわ、あはは』と笑っていた。かなり頑張ってくれたらしい)
男(女には、両親がいなかった。ずっと親戚からの仕送りで一人で耐えてきたらしい)
男(それを知ったとき、俺は自分が情けなかった。身近にいるから、気付けないこともあるのだ)
男(それからというもの、俺は……)
女「男、どうしたの?ボーッてして」
男「ん、あぁ。なんでもないんだ」
男(女の家庭環境や精神状況、そして男子1の自白で退学は無くなったらしい)
男(余談だが、担任は『首覚悟だったわ、あはは』と笑っていた。かなり頑張ってくれたらしい)
男(女には、両親がいなかった。ずっと親戚からの仕送りで一人で耐えてきたらしい)
男(それを知ったとき、俺は自分が情けなかった。身近にいるから、気付けないこともあるのだ)
男(それからというもの、俺は……)
女「男、どうしたの?ボーッてして」
男「ん、あぁ。なんでもないんだ」
214: 2010/06/29(火) 22:12:03.68 ID:mzKrkPef0
女「何も無い場所で、本当にごめんね」
男「んー?別にそうも思わないけどな」
男「女は、欲しいものとかないのか?ぬいぐるみとかさ」
女「んー……私は男がいてくれればそれでいい、かな?」
男「そっかー……なぁ、おん バンッ『やっほー!女っー!いるかーい?』
女「あ、女友……」
男友「俺もいるぞー」
男「ヨウ、オマエラ……」
男「んー?別にそうも思わないけどな」
男「女は、欲しいものとかないのか?ぬいぐるみとかさ」
女「んー……私は男がいてくれればそれでいい、かな?」
男「そっかー……なぁ、おん バンッ『やっほー!女っー!いるかーい?』
女「あ、女友……」
男友「俺もいるぞー」
男「ヨウ、オマエラ……」
216: 2010/06/29(火) 22:17:00.45 ID:mzKrkPef0
女友『で、聞き出せたか?』
男『いや、それが全然なんだ……』
女友『バカか?あんたは!早くしないと……』
女「男?そんなにくっついてどうしたの?」ヒョコッ
男「うわぁっ!?女!?」
女「……なんか、怪しい」ジトー
男「い、いや……んなことねーぞ?なぁ、女友?」
女友(わ、私に振るなし……)「あ、あぁ。そうだな!」
男友(お前もバカだよ、女友……)
男『いや、それが全然なんだ……』
女友『バカか?あんたは!早くしないと……』
女「男?そんなにくっついてどうしたの?」ヒョコッ
男「うわぁっ!?女!?」
女「……なんか、怪しい」ジトー
男「い、いや……んなことねーぞ?なぁ、女友?」
女友(わ、私に振るなし……)「あ、あぁ。そうだな!」
男友(お前もバカだよ、女友……)
217: 2010/06/29(火) 22:25:21.20 ID:mzKrkPef0
女「ふーん……まぁ、いいけどさ」プイッ
男『誤魔化せたか?』女友『ああ、誤魔化せたみたいだ』
女「ところで、今日は夜ご飯食べてくの?」
女友「あー、私はパスかなー。今日は見たいテレビがあるんよ」
男友「俺も同じくパスだな。今日は妹に勉強を教えなきゃならんからな」
男「このシスコーン」女友「不潔やろー」
男友「なんでそうなるんだお前らは……」
男『誤魔化せたか?』女友『ああ、誤魔化せたみたいだ』
女「ところで、今日は夜ご飯食べてくの?」
女友「あー、私はパスかなー。今日は見たいテレビがあるんよ」
男友「俺も同じくパスだな。今日は妹に勉強を教えなきゃならんからな」
男「このシスコーン」女友「不潔やろー」
男友「なんでそうなるんだお前らは……」
219: 2010/06/29(火) 22:29:27.89 ID:mzKrkPef0
女「……てことは、二人きり?」
男「……ま、そういうことかね?」
男女「……」アセアセ
ーーーーーーーーー
女友「よし、今日こそ手を出せ!今日こそだ!」
男友「なーにしてんだ、お前は……」
女友「あれ?男友も同じ理由じゃなかったの?」
男友「人の恋路をどうこうする趣味はないんでな」ガシッ
女友「あ、あれ?あーーれーー……」ズルズル
男「……ま、そういうことかね?」
男女「……」アセアセ
ーーーーーーーーー
女友「よし、今日こそ手を出せ!今日こそだ!」
男友「なーにしてんだ、お前は……」
女友「あれ?男友も同じ理由じゃなかったの?」
男友「人の恋路をどうこうする趣味はないんでな」ガシッ
女友「あ、あれ?あーーれーー……」ズルズル
220: 2010/06/29(火) 22:33:22.33 ID:mzKrkPef0
女「え、ええと……ご飯作るね」
男「あぁ、そうだな。よろしく頼むわ」
女「今日は二人分だから、そんな時間はかかんないと思うけど」バタン
男「んー、少し暇だなー……」キョロキョロ
男「……ん?なんだありゃ?」パシッ
男「これは……手帳?」ペラリ
男「あぁ、そうだな。よろしく頼むわ」
女「今日は二人分だから、そんな時間はかかんないと思うけど」バタン
男「んー、少し暇だなー……」キョロキョロ
男「……ん?なんだありゃ?」パシッ
男「これは……手帳?」ペラリ
221: 2010/06/29(火) 22:38:59.67 ID:mzKrkPef0
○月×日
今日、女友さんという人に、教科書を貸した
そのとき知り合った男さんは、私を知っていました。
うれしい……久しぶりな感情。
○月△日
女友さんは、男さんの幼馴染らしい。
うらやましいなぁ、私もそうだったら、もっと親しくなれたのに。
男「……こういうの読むのは、あまりよくないって分かってるけど……」
男「どうしても気になってしまうな……」ペラリ
□月×日
男さんにまとわり付く女達がにくい。
でも、頃してやることなんで出来ない。
だから、久しぶりに腕を切ってみた。
少し落ち着いた、悪くない。
□月○日
思いが胸のうちで積もっていく。
苦しいな、辛いな。
腕の痛みより、心の痛みのほうがずっと辛いや。
男「……」
今日、女友さんという人に、教科書を貸した
そのとき知り合った男さんは、私を知っていました。
うれしい……久しぶりな感情。
○月△日
女友さんは、男さんの幼馴染らしい。
うらやましいなぁ、私もそうだったら、もっと親しくなれたのに。
男「……こういうの読むのは、あまりよくないって分かってるけど……」
男「どうしても気になってしまうな……」ペラリ
□月×日
男さんにまとわり付く女達がにくい。
でも、頃してやることなんで出来ない。
だから、久しぶりに腕を切ってみた。
少し落ち着いた、悪くない。
□月○日
思いが胸のうちで積もっていく。
苦しいな、辛いな。
腕の痛みより、心の痛みのほうがずっと辛いや。
男「……」
224: 2010/06/29(火) 22:43:53.51 ID:mzKrkPef0
月日
きょうはともさんにてをだしてしまったわたしはさいていだ
ともだちなのにきずつけたくないのになんてことをしたんだ
なんだかむねのいたみがおさまらない
おさまれおさまれおさまれおさまれおさまれおさまれおさまれ
男「……ところどころ、血が滲んでいる」ペラリ
しんでもいいっておもってたけど
おとこをおもうとしぬなんてできなかった
きもちをつたえずにしぬなんていやだよ
やんでいくこころのなかでおとこだけがおおきくかがやいてる
おとこにとってはちいさなことだったかもしれないけど
わたしはおとこがだいすきです
きょうはともさんにてをだしてしまったわたしはさいていだ
ともだちなのにきずつけたくないのになんてことをしたんだ
なんだかむねのいたみがおさまらない
おさまれおさまれおさまれおさまれおさまれおさまれおさまれ
男「……ところどころ、血が滲んでいる」ペラリ
しんでもいいっておもってたけど
おとこをおもうとしぬなんてできなかった
きもちをつたえずにしぬなんていやだよ
やんでいくこころのなかでおとこだけがおおきくかがやいてる
おとこにとってはちいさなことだったかもしれないけど
わたしはおとこがだいすきです
225: 2010/06/29(火) 22:51:07.51 ID:mzKrkPef0
男「……ふぅ」パタン
男(他にも色々なページに色々書いてあった)
男(が、自分に対しての卑下のみで、誰かを貶す言葉は少なかった)
女「……えーと」
男「……(ビクッ!」
女「見ちゃった?それ」シュン
男「あー……うん、見た」ダラダラ
女「……わたしを、きらいになった?」
男「え」
女「わたしの、こころのやんでるところ。ぜんぶかくしてた」
女「それでも……すき?」
男(他にも色々なページに色々書いてあった)
男(が、自分に対しての卑下のみで、誰かを貶す言葉は少なかった)
女「……えーと」
男「……(ビクッ!」
女「見ちゃった?それ」シュン
男「あー……うん、見た」ダラダラ
女「……わたしを、きらいになった?」
男「え」
女「わたしの、こころのやんでるところ。ぜんぶかくしてた」
女「それでも……すき?」
226: 2010/06/29(火) 22:58:38.83 ID:mzKrkPef0
男「……だーっ!もう」ダンッ
女「……(ビクッ」
男「まず、先に謝る。本当に、すまなかった」
男「勝手に、お前の心の中を覗いた。許されることじゃない」
女「……そんなこと、ない」
男「そして」ギュッ
女「……」ホワー
男「あんなんで嫌いになるなら、最初から好きなんて言わねーさ」ギュウゥ
男「俺のせいでもあるんだからな……お前のせいだけじゃない」
女「……ありがとう……大好き」
ーーーーーーーー
女友「おお!?さすが男だぜ!」
男友「……うむ、これで安心だな」
子供「ママー、怪しい人たちがー」
ママ「見ちゃダメよ!」タタッ
女「……(ビクッ」
男「まず、先に謝る。本当に、すまなかった」
男「勝手に、お前の心の中を覗いた。許されることじゃない」
女「……そんなこと、ない」
男「そして」ギュッ
女「……」ホワー
男「あんなんで嫌いになるなら、最初から好きなんて言わねーさ」ギュウゥ
男「俺のせいでもあるんだからな……お前のせいだけじゃない」
女「……ありがとう……大好き」
ーーーーーーーー
女友「おお!?さすが男だぜ!」
男友「……うむ、これで安心だな」
子供「ママー、怪しい人たちがー」
ママ「見ちゃダメよ!」タタッ
232: 2010/06/29(火) 23:12:25.01 ID:mzKrkPef0
女「……」スッ
男「……安心しろ、これからは何があっても、俺が支えてやるさ」
女「……うん」タッ
男「……女?どしたんだ?」
女「……」ガラッ
男「それは……」
女「……」チキチキチキチキ
女「……もう、必要ないから」ビリビリビリッ
女「私には男がいる……さよなら」バッ
男(女が細切れにした手帳の紙が、ふわりと夕焼け空に流れていった)
男(血のこびり付いたカッターナイフが仕事をするのは、これで最後のようだ)
男「……安心しろ、これからは何があっても、俺が支えてやるさ」
女「……うん」タッ
男「……女?どしたんだ?」
女「……」ガラッ
男「それは……」
女「……」チキチキチキチキ
女「……もう、必要ないから」ビリビリビリッ
女「私には男がいる……さよなら」バッ
男(女が細切れにした手帳の紙が、ふわりと夕焼け空に流れていった)
男(血のこびり付いたカッターナイフが仕事をするのは、これで最後のようだ)
234: 2010/06/29(火) 23:15:14.53 ID:mzKrkPef0
男「……さて、と。一段落したし飯でも食うか」
女「……だね」
男「まぁ、その前に……おいこら」
女友(あ、あれ……?こっち向いた?)
男友(い、いや……バレてないは)
男「悪趣味だな、ごらぁ!帰らんなら帰らんとさっき言わんか!」
友達「!!!」
女「……だね」
男「まぁ、その前に……おいこら」
女友(あ、あれ……?こっち向いた?)
男友(い、いや……バレてないは)
男「悪趣味だな、ごらぁ!帰らんなら帰らんとさっき言わんか!」
友達「!!!」
235: 2010/06/29(火) 23:17:08.14 ID:mzKrkPef0
女友「いやー……ハハハ」
男友「だから俺は止めようって……」
女友「あ、きったねーぞ!男友!」
男「あのなー……」
女「……いいよ、男。大勢のほうが楽しいし」
男「んー……まぁ、女がそういうならな」
女友「やった!女はやっぱり優しいなぁ!」
男友「だっしゃ!」
男友「だから俺は止めようって……」
女友「あ、きったねーぞ!男友!」
男「あのなー……」
女「……いいよ、男。大勢のほうが楽しいし」
男「んー……まぁ、女がそういうならな」
女友「やった!女はやっぱり優しいなぁ!」
男友「だっしゃ!」
236: 2010/06/29(火) 23:19:21.50 ID:mzKrkPef0
女友「じゃーね、女!今日も楽しかったよ!」
男友「いつも騒がしてすまんな、ほんと」
女「いいよ……親友なんだから」
男「……じゃな、女。また明日」
女「……ん、また明日」チュッ
男「っ!?」ボッ
女「……」カーッ パタン
女友「ナニモミテマセンネ、ワタシハ」ダッ
男友「サーテ、サッサトカエリマショウカ」ダダダッ
男友「いつも騒がしてすまんな、ほんと」
女「いいよ……親友なんだから」
男「……じゃな、女。また明日」
女「……ん、また明日」チュッ
男「っ!?」ボッ
女「……」カーッ パタン
女友「ナニモミテマセンネ、ワタシハ」ダッ
男友「サーテ、サッサトカエリマショウカ」ダダダッ
238: 2010/06/29(火) 23:25:11.92 ID:mzKrkPef0
女「……お母さん」
女「今まで、頼ってきました。恨みもしました」
女「でも、今日で本当にお別れですね」
女「悲しくはないです。あの人がいるから」
女「……」チキチキ スッ カタン
女「……よし、寝よう」
女「今まで、頼ってきました。恨みもしました」
女「でも、今日で本当にお別れですね」
女「悲しくはないです。あの人がいるから」
女「……」チキチキ スッ カタン
女「……よし、寝よう」
240: 2010/06/29(火) 23:30:10.55 ID:mzKrkPef0
男「ふー……さてと」
男「喜んでもらえる、かね?」
女友「んなこと、私が知るか。私はあの子じゃない」
男友「まぁ、テンプレ通りなら『あなたのくれたものなら~』ってなるんじゃね?」
男「なんかそれはやなんだよなー」
男友「はっきり聞きださなかったお前が悪いだろ」
男「むぐ……」
男「喜んでもらえる、かね?」
女友「んなこと、私が知るか。私はあの子じゃない」
男友「まぁ、テンプレ通りなら『あなたのくれたものなら~』ってなるんじゃね?」
男「なんかそれはやなんだよなー」
男友「はっきり聞きださなかったお前が悪いだろ」
男「むぐ……」
242: 2010/06/29(火) 23:32:09.48 ID:mzKrkPef0
女「あれ?みんなどしたの?」
女友「ほら、さっさとしなってば!女々しいなぁ」ドンッ
男「う、うおっ!?」トテテ
男「あ、あのな……女」
女「……?」キョトン
男「ええと……その……」
男「誕生日おめでとう」スッ
女「!!!」ハッ
女友「ほら、さっさとしなってば!女々しいなぁ」ドンッ
男「う、うおっ!?」トテテ
男「あ、あのな……女」
女「……?」キョトン
男「ええと……その……」
男「誕生日おめでとう」スッ
女「!!!」ハッ
246: 2010/06/30(水) 00:00:04.07 ID:oYFIFeRm0
女「……」
男「……」ジーッ
女「……あり、がとう」ジワァ
男「……お、女?」
女「……はじ、めてで……たんじょうび、なんて」グズグズ
女「うれしい……凄く、うれしい」ポロポロ
男友「……」スッ
女友「……」ジーッ ガッ「あぐっ!?」ズルズル
248: 2010/06/30(水) 00:01:56.35 ID:oYFIFeRm0
男「……開けて、くれるか?」
女「……今?」
男「気に入らんものだったら、言ってくれ」
女「……うん」 ピリピリ
女「……手帳?」
男「ん、手帳だ」
男「お前と俺の、『楽しいこと』を書き込んでいくための、な」
女「……今?」
男「気に入らんものだったら、言ってくれ」
女「……うん」 ピリピリ
女「……手帳?」
男「ん、手帳だ」
男「お前と俺の、『楽しいこと』を書き込んでいくための、な」
250: 2010/06/30(水) 00:08:05.20 ID:oYFIFeRm0
女「……ありがと、大事にする」ニコ
男「ごめんな、本当はもっといいもん買おうと……」
女「これが、いいんだよ……」ギュッ
男「……そっか」
男友「おー、泣いてる泣いてる」
女友「結局あんたも見てんじゃん……」
担任「おー、実に青春してんなー、四人とも」
担任「独り身の先生は実に悲しいぞー……ははは」
男「ごめんな、本当はもっといいもん買おうと……」
女「これが、いいんだよ……」ギュッ
男「……そっか」
男友「おー、泣いてる泣いてる」
女友「結局あんたも見てんじゃん……」
担任「おー、実に青春してんなー、四人とも」
担任「独り身の先生は実に悲しいぞー……ははは」
251: 2010/06/30(水) 00:10:51.31 ID:oYFIFeRm0
女友「四人ともって……こいつとですか?先生」
担任「おう、実に仲いいぞ、はためから見れば」
男友「そうですかねー……んなこたないんですが」
担任「んー、いいんじゃないの?ベタ甘もいいがそのぐらいの距離でも」
担任「ま、君達は若いからねー。いっぱい楽しみな……トホホ」スタスタ
担任「おう、実に仲いいぞ、はためから見れば」
男友「そうですかねー……んなこたないんですが」
担任「んー、いいんじゃないの?ベタ甘もいいがそのぐらいの距離でも」
担任「ま、君達は若いからねー。いっぱい楽しみな……トホホ」スタスタ
254: 2010/06/30(水) 00:19:57.61 ID:oYFIFeRm0
×月○日
今日は、生まれて初めて『日記』を書く日です。
男が、この手帳をくれました。
凄く嬉しいです、一生大切にします。
こんな毎日が、いつまでもいつまでも続きますように。
追記 先生の背中が大分小さく感じたのは気のせいでしょうか?
女「よし……と」ポフン
女「女友、私まだ病んでるみたい」
女「ずっとずっと、これからも……」
女「この恋の病は、男でも治せそうにない、かな」ニコ
~おわる~
今日は、生まれて初めて『日記』を書く日です。
男が、この手帳をくれました。
凄く嬉しいです、一生大切にします。
こんな毎日が、いつまでもいつまでも続きますように。
追記 先生の背中が大分小さく感じたのは気のせいでしょうか?
女「よし……と」ポフン
女「女友、私まだ病んでるみたい」
女「ずっとずっと、これからも……」
女「この恋の病は、男でも治せそうにない、かな」ニコ
~おわる~
255: 2010/06/30(水) 00:21:11.95
お疲れ
面白かった
面白かった
257: 2010/06/30(水) 00:22:20.26
乙
ついに全俺が泣いた
ついに全俺が泣いた
引用元: 女「病んでしまいました」
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