1: 2013/02/07(木) 21:01:47.53 ID:JLPIwQwt0
前作:男「特務機関NERVブラックすぎクソワロww・・・えない」


マトリエル「~♪」カキンッ…カキンッ

マトリエル「」キュパッ


『114,173,246爆散っ229大破っ』
『143は生存者救出に向かえ』
『スタンダート残弾0。短SAMによる攻撃開始』
『178火災発生、手に負えませんっ!!コレより退艦指…ザリッ』
『178爆散っ!生存者不明っ!!』


男「あーあーあー。前に出るから…兵装ビルと違って人が乗ってんのになぁ…。友、煎餅取って」

友「ほいよ。にしてもなんでこいつらイージス艦で白兵砲戦やってんだ?装甲も無いのにアホじゃねーの?」

課長「上狙ってんじゃねーよ足元ねらえ足元。こけさせろ。友、俺にも煎餅」

オペ子「お茶入りましたよ…って、本格的に観戦モードですね」

男「こいつ移動遅くて俺らのところに来るのにまだまだかかるからなー」

友「零号機が列車で海岸線向かったからそこで迎撃するんだろ。さっき正式にタスク02が発令されたし」

課長「ん。そろそろか。友、無線を空に切り替えろ」

友「了解」

5: 2013/02/07(木) 21:03:04.02 ID:JLPIwQwt0
『高度1万2千。投下最終軌道に乗った。DPまで90』
『EVA弐号機。強襲用空挺装備最終点検。オールグリーン』
『パイロット02へ。燃料は全直噴射で3秒分。留意せよ』
『了解』
『拘束上、武装はEVA弐号機投下後に続けて投下する。落下予測軌道を送る』
『ふんっよっゆー』


男「パイロット女の子なんすね」

課長「ユーロ空軍のエースだとさ」

友「ゴリラ見たいな女っすよきっと」

オペ子「元軍人なら戦い慣れしてますよね。これから楽になるかなぁ?」

課長「参、四号機もアメリカで試験運用中だ。まとめて配備されれば楽になる

かもな」

男「5機も居りゃ、カラーリング分けて戦隊物やりそうですよね。そーすりゃ

NERV広報部もグッズ出せるし」

友「まんま怪獣映画だもんなぁ。どんなに削除してもネットでは戦闘動画が上

がって大人気ですし」

オペ子「そして街が吹っ飛ぶの?冗談じゃないわ。CGじゃないのよ?」

6: 2013/02/07(木) 21:05:01.51 ID:JLPIwQwt0
『護衛機へ。後方へ部品飛散の可能性あり。退避せよ』
『EVA投下まで、3,2,1,マーク。EVA移送シェル正常に空中分解。問題なし』
『続けて武装投下。3,2,1,マーク。離脱する。スターボード、ナウ』



弐号機「ふんっ!」

マトリエル「ぎゃー」

ぼちゅーん

7: 2013/02/07(木) 21:06:35.31 ID:JLPIwQwt0
オペ子「さっすが。手際良い~♪」

男「さーってと。さっさとレポまとめて帰ろ帰ろ」

課長「…まだ仕事残ってんぞ」

オペ子「建設現場でしたら皆避難して今日は中止ですよ?」

都市防衛部オペ子『通達。EVA撤収支援を行うので20分後、第4倉庫前に集合せよ』

男・友・オペ子「」

課長「…だ、そうだ。倉庫遠いんだもう行くぞ」

男「なななななんで俺らがEVAの撤収!?技術部の仕事じゃないっすか!」

課長「技術部顧問が来たらしいからなぁ。そいつのせいだな」

オペ子「い、いってらっしゃーい…」

課長「てめえも来んだよ!」

オペ子「」

9: 2013/02/07(木) 21:10:50.80 ID:JLPIwQwt0
がたんごとんがたんごとん

…いてぇよ。押すなタコ!
…てめぇこそ足踏んでんじゃねーよっ
…あ、暑さと息苦しさではきそ…
…うぉおい。マジでやめろよな!?

男「兵装コンテナにすし詰めで移動っておかしくねぇ!?誰の了見だよ!?」

課長「…空荷で行くよりはってことなんだろうよ」

友「せめて窓のある乗り物に乗せろよな!」

オペ子「お、男っ!ど、どこに足当ててんのっ!」ゲシッゲシッ

男「いてっ!、全く身動き取れないのにどうしろと!?」

…肘立ててんの誰だよ!
…きゃっ、今誰かおしり触った!?
…つ、潰れ…

がたんごとんがたんごとん

10: 2013/02/07(木) 21:11:56.72 ID:JLPIwQwt0
男「…夏の海が涼しく感じるぜ」

友「んで、これで働けって?冗談だろ?」

オペ子「っ」ゲシッゲシッ

男「いったっ。いつまで不機嫌なんだよっ」

課長「分担きまったぞー。俺らは弐号機バックパックの分解収納。技術部が取り付くから指示に従って重機動かせ」

男・友・オペ子「うぇーい」

課長「ああ、男と友。ちょっと待った」

男・友「……なんすか?」

課長「作戦部長の車引き起こすから男手集めてる。行ってこい」

男・友「」

11: 2013/02/07(木) 21:13:28.97 ID:JLPIwQwt0
せーのっ
どっしゃん

男「ったく余計な体力つかったぜ。なんでフォークあるのに使わないんだよ」

友「傷付くかららしいぜ。ボッコボコなのに何言ってんだか」

他地区オペ「なぁ。これ作戦部長のだろ?少しイタズラしとかね?」

他地区オペ「主モーター端子半抜きにしとこうぜ」

友「ウォッシャ液の中にションベンいれるってどうよ」

ミサト「それやるならエアコンフィルターにかけた方が手軽じゃない?」

男「良いなそれっ。この暑さでいい具合に発酵してスイッチ入れると…」

ミサト「…」

兵装オペレーターズ「…」

ミサト「…」

兵装オペレーターズ「」

ミサト「さっさと現場行け!!」

12: 2013/02/07(木) 21:15:42.52 ID:JLPIwQwt0
技術部「らーいっらーいっおっけー!」

よーし。固定したらじゃんじゃん外せー
うぇーい

オペ子「ふぅ…あっつ」

技術部「君ラフター運転できるんだ。カッコイイね」

オペ子「っ。危険ですので旋回半径内に入らないで下さい」

技術部「まぁまぁ。ほら飲み物、暑いだろ?」

オペ子「エアコン効かせてるので外よりマシです。ご心配なく」

技術部「つれないなー。せっかく他部との交流だってのに。君どの地区のオペ?」

オペ子「…」

13: 2013/02/07(木) 21:19:18.34 ID:JLPIwQwt0
技術部「今日の夜さ、良かったら軽く食事行こうぜ。俺いい店知ってるんだよ」

オペ子「…っ、私はっ」

男「おーい。課長からの届け物。あ、すみません取り込み中でした?」

技術部「…。またね」

オペ子「…で?」

男「…ん?」

オペ子「課長からの届け物」

男「あ、ああ。ほらっ、飲み物」

オペ子「…あのっ、その、ありがと」

男「おう。もう行くな」

オペ子「…~♪」



友「あいつらこの糞暑い中良くいちゃつけるなー」

よーし。あげろー!

友「うえーい」

14: 2013/02/07(木) 21:22:08.99 ID:JLPIwQwt0
課長「おーし撤収すんぞ。列車に乗り込め!」

男「の、乗り込めってどこに!?コンテナは機材入ってるし客車は技術部員が満載、つかまだ乗り切れてないじゃん…」

課長「そりゃあ、装甲車の下だとかコンテナの上とか隙間だよ。最後の便だから乗りっぱぐれたら自力で帰るんだぞ」

兵装オペレーターズ「」


がたんごとんがたんごとん

…あ、案外涼しくて良いかも
…うぉおおいっ押すなよ!絶対押すなよ!?
…やっべ!アンテナ曲げちまったっ
…トンネル来るぞ!!伏せろっ!!

がたんごとんがたんごとん

15: 2013/02/07(木) 21:25:18.27 ID:JLPIwQwt0
ミサト「んぐっんぐっんぐっ…ぷっはああああああ!!くぅううう!!!勝利後のビールは最高だわ!!」

リツコ「程々にしておきなさいよね。使徒はいつ来るか分からないのだから」

日向「弐号機、さすがですね。的確にコアのみを撃破、EVAに外的損傷なし。使徒戦初の快挙です」

マヤ「お陰で零号機の整備に人材を集中出来ます」

ミサト「人材といえばリツコ、最近都市防衛部使ってるらしいじゃない。EVAの作業なんかさせちゃって大丈夫なの?」

リツコ「あら。なんとかは使いようよ。技術部には野外作業に不慣れな人が多いから便利に使ってるわ」

青葉「どうせ頭使う仕事出来ないんですから出来ることはどんどんやらせれば良いんですよ。あ、葛城1佐。ビールおかわりしますか?」

16: 2013/02/07(木) 21:27:19.74 ID:JLPIwQwt0
課長「おはよう。今日は一日現場作業は無しだ。よかったな」

男・友・オペ子「…」

課長「さて、通達にあった通り、本日は戦闘訓練を行う。わかってると思うが規則なので説明する」

男・友・オペ子「…」

課長「我々都市迎撃防衛部には、大まかに陸戦隊と各種オペ、補給整備要員に分かれている。
兵装全滅時や対テロ時にはオペや整備は無力なので、予備兵力として陸戦隊に合流する。その訓練だ。」

男・友・オペ子「…」

課長「今回の想定は、武装組織がNERV本部内侵入。その迎撃だ。要項は事前に配られてたな?」

男・友・オペ子「…」

課長「…訓練なので恥ずかしがらずに真面目にやるように」

男・友・オペ子「…」

17: 2013/02/07(木) 21:29:33.61 ID:JLPIwQwt0
NERV職員「……ぶふぉっwwwwwwwww」

NERV職員「お嬢ちゃん!そんなへっぴり腰じゃ撃たれるぜ!もっとケツ突き出せ!」

オペ子「うっさい黙れ!! パンッパンッ!」

男「スモーク!!からんからんブシューッ!後ろの防壁まで下がれ!!」

軽トラ(30mm戦闘車)「ぶおおおおおん。ドガンッドガンッドガンッ」

NERV職員「軽トラに張wwりwww紙wwwwwwモップ砲塔wwwwww」

友「ぐっ…せ、戦車来たぞ!!ランチャー持って来い!!」

他地区オペ「CG行きます!後方注意!!発射!!どーんっ!!」

軽トラ(30mm戦闘車)「どがーん!!」

男「戦車撃破!押し戻すぞ!!パンッパンッ!」

NERV職員「wwwwwwwww」

18: 2013/02/07(木) 21:31:29.81 ID:JLPIwQwt0
課長「本日はご苦労」

男・友・オペ子「…」

課長「上からうちの戦区に関する所見が来てる。概ね良好。重火器の展開が遅いので、今一度使用法をを再把握すべし」

男・友・オペ子「…」

課長「……今日はもう帰って良いぞ」

男・友「…お疲れ様でした」

オペ子「…もう社員食堂使えない…」

19: 2013/02/07(木) 21:33:46.04 ID:JLPIwQwt0
後日


週刊ねるふ!
『頑張れNERVの守護者達!珍プレー写真特集!』
『通りがかった赤木博士、手榴弾(空き缶)直撃戦氏!?』
『女性オペ達の凛々しき銃撃スタイル。ローアングルの限界に挑戦』
『今週のチルドレン。綾波レイ、カードキーを閉じ込め途方に暮れる』


男「おー。良くこんなシーン撮れたなwwww」

友「ぶっはwww。赤木博士マジギレ2秒前の顔だぜwww」

オペ子「あたしも撮られてる!いつの間に!??ちょ、!男は見るな!!」

21: 2013/02/07(木) 21:36:55.68 ID:JLPIwQwt0
ビーッビーッ

男・オペ子「遅れました!!」

課長「おう。とっとと配置に付け」

男「友!状況は!?」

友「22分前に軌道上に使徒確認。現在、国連軍が阻止防戦中」

オペ子「きもっ!なにこれ!?」

課長「超強力なATフィールドだそうだ。これがココ目掛けて降ってくるってよ」

男「…弾道弾迎撃ミサイルで落とせると思うか?コレ」

友「無理だろうな。今国連軍がN2型攻撃衛星かき集めてる。30分後に飽和攻撃を仕掛ける予定」

オペ子「N2の飽和攻撃!?そこまでしなきゃダメなの?」

課長「むしろ倒しきれないと思ってるからこその飽和攻撃だろうな。落下軌道を逸らして自爆させるつもりだろ」

男「…それで軌道修正出来なかったら…」

課長「…。まぁ、使徒もタダじゃ済まねぇだろうからどのみち勝利は確定だろ。街はどうなるか知らん」

男・友・オペ子「」

22: 2013/02/07(木) 21:41:09.89 ID:JLPIwQwt0
友「国連軍、攻撃位置。N2航空爆雷による飽和攻撃開始」


国連軍攻撃衛星「ぽぽぽぽーん」
サハクィエル「ももももも」ぼぼぼぼぼぼぼ


男「…効果、無しか」

オペ子「だよね~。国連一回も役に立ったことないもんねー。あっ」

男「衛星がやられた…?」

課長「まさかATフィールド?押し出せるのか、アレ。この様子じゃ監視衛星もやべえぞ…って言わんこっちゃない」

友「監視衛星との通信途絶。…どうするんですか?これ」

課長「まぁ、作戦部が何か立案するだろ。俺としては一旦逃げて落っこちた使徒にトドメ刺したいね」

オペ子「それって、都市捨てるって事ですよね。…せっかくここまで作ったのに」

男「そうなったら別の支部に引越しか?この街好きなんだけどな…」

友「また陽電子砲使うんじゃないのか?落下中に当てればバランス崩せるかも」

都市防衛部オペ子『通達。D-17発令。陸戦隊に合流し、市民の市外避難を支援せよ。以上』

オペ子「あぁぁ。都市の破棄かぁ…。最近美味しい定食屋見つけたのに…」

男「陽電子砲の失敗した時の保険って線も残ってるぞ。とりあえず行こう。時間はあまりない」

23: 2013/02/07(木) 21:43:14.88 ID:JLPIwQwt0
オペ子「次の便もすぐに来ますので順番にお願いいたしまーす」

友「本部へ。迷子の子がいる。ID番号は…」

男「えぇ…。ペットはせめてケースか何かに入れてくれないと客車には…」

課長「お前ら。入院患者移送のドライバーが足らない。海岸線と病院をピストン移送しろ。UNが今輸送船を回してる」

うぇーい

24: 2013/02/07(木) 21:45:42.17 ID:JLPIwQwt0
『市内における民間人の避難は全て完了』
『部内警報Cによる、非戦闘員及びD級勤務者の退避、完了しました』


男「あー終わった終わった。意外に早かったな」

友「流石、ココの住民は避難慣れしてるわ」

オペ子「さーって。私達も荷物纏めちゃいましょ」

課長「…お前らの避難命令は出てないぞ」

オペ子「…えっ?」

男「いや、だって、都市捨てるんですよね?」

友「ココで心中はマジカンベンなんですけど…」

課長「…迎撃するんだそうだ。落ちてくる使徒を直接受け止めて」

男・友・オペ子「」

課長「…その発想は無かったよなぁ」

男・友・オペ子「」

課長「技術部の連中は、EVA重要予備資材の一時退避で人手不足だ。次は展開支援に行くぞ」

男・友・オペ子「」

25: 2013/02/07(木) 21:48:20.25 ID:JLPIwQwt0
アナウンス『通達。国立天文台からの情報。使徒落下まで61分。誤差+17分』

男「仮設充電設備設置完了しました。プリチェック問題なし」

技術部「OK。EVAに接続するぞ!…接続OK。充電開始!」

技術部「急速充電開始。現在残電力82%。満充電まで15分です」

オペ子「エントリープラグ準備できましたーっ搭乗口まで上げるのでゴンドラに乗って下さーい」

アスカ「おっそい!何時まで暑い中待たせる気なの!?ほんっとにグズね!」

オペ子「…」

友「お、落ち着けオペ子!、ま、まずパイプレンチ放そうな、な?」

男「おーい!そろそろ戻るぞ!」

オペ子「……今行く」

友「…ふぅ」

26: 2013/02/07(木) 21:50:24.67 ID:JLPIwQwt0
ビーッビーッ

オペ子「目標を光学で捉えました。現在MAGIが弾道計算中」

男「…つ、ついに来ちゃったぜ…」

友「頼むぜ使徒ちゃん。素直に落ちてこいよ…」

オペ子「そもそもEVAの配置、かなり適当に見えるけど大丈夫なんですか?」

課長「作戦部とMAGIが算出した、最も成功率の高い配置だとさ。信じるしかあるまいに」

青葉『目標接近。距離、およそ2万』

ミサト『では、作戦開始。発進』

課長「全都市防衛監視システムを使徒に指向。発砲禁止、監視精度向上優先。オペ子は以後監視能力維持に集中。他の操作はしなくて良い」

男・友・オペ子「了解!」

オペ子「弾道予測結果出ました!落下地点131、着弾まで73。弐号機到着まで69。ギリギリです!」

27: 2013/02/07(木) 21:52:42.09 ID:JLPIwQwt0
サハクィエル「ぱっきゃーん」


青葉『目標のATフィールド、変質!軌道が変わります!!修正、205!』

課長「くっ…」

オペ子「目標更に増速!着弾まで51!!」

ミサト『緊急コース形成、605から675!』

課長『多目的装甲板、45度で引き起こせ!』

男「了解!!」

ミサト『次!1072から1078!スタンバイ!』

課長「ELSタワー、階段状に展開!」

友「了解!」

28: 2013/02/07(木) 21:55:22.85 ID:JLPIwQwt0
初号機「ぐうううううっ!!」


オペ子「初号機速力1.4に増速!落下点到着まで24!」

男「ダメです!!使徒が減速しない限り間に合いません!」

課長「んな事するわけ無いだろ!使徒が意外に馬鹿じゃなきゃな!!なんとか間に合わせろ!」

友「砲台射程外っミサイルでこの相対角度は追従できません!!」


サハクィエル「ふぁー」ももももも


青葉『目標変形!距離、1万2千!』

オペ子「抵抗面積増加、使徒急減速!!意外に馬鹿です!!」

29: 2013/02/07(木) 21:57:48.81 ID:JLPIwQwt0
初号機「ATフィールド、全開っ!!」

零号機「はやくっ」

弐号機「わかってるっちゅーのっ!!」

サハクィエル『うっ』




どばちゃあああああああああああああああああ

男・友・オペ子「」

どどどどどどどどどど

男「や、やべえ津波が来る!!」

友「都市外縁緊急防壁展開しますっ!」

課長「この量は止めきれん!芦ノ湖に受け流せ!」

オペ子「りょ、了解!芦ノ湖方向の装甲板収納しますっ!」

どどどどどどどどどど

31: 2013/02/07(木) 21:59:21.38 ID:JLPIwQwt0
街「ごちゃああああああ」

男・友・オペ子「」

青葉『電波システム回復。碇司令から通信が入ってます』

ミサト『お繋ぎして。申し訳ございません。EVA3体を破損。責任は全て、私にあります』

冬月『構わん。目標殲滅に対し、この程度の被害はむしろ幸運と言える』

碇司令『ああ。よくやってくれた。葛城1佐』

ミサト『ありがとうござます』

男「…この程度?」

オペ子「誰一人として街の被害気にしてないってどういうこと??」

課長「…あの地区はもう駄目だな」

友「ば、爆心が都市外縁で助かった…。中心街だったらって考えるとマジで恐ろしい」

ミサト『作戦終了。職員は瓦礫を片付けるように。以上』

リツコ『使徒の体液の洗浄も同時に行います。付近での作業者は防護服を着用して作業を行うこと。以上』

男・友・オペ子「」

課長「…熱中症だけは気をつけてな」

33: 2013/02/07(木) 22:10:19.74 ID:JLPIwQwt0
男「…地獄があったらこんな景観なのかな…」うぃぃぃぃぃいいいいん

オペ子「…話しかけないで」ごごごごごごごご

友「片付けてどうするんだよ…。俺は絶対こんな所住みたくないね」

課長「1750に4丁目で発破する。ここは大丈夫だとは思うが、一応破片に気をつけろ」

うぇーい

………
…………

男「よ、4日もぶっ続けで作業…」

友「…そろそろ俺過労氏するわ」

オペ子「…話しかけないで」

課長「おう、お前ら。朗報だ」

男「マジっすか?作業は無しとか!?」

課長「よくわかったな。この地区は凍結するって事で、片付けなくていいとの通達だ」

男・友・オペ子「」

課長「んで、兵装ビルの遅れた工期取り戻せとさ。現場行ってこい」

男「お、俺らの4日は一体…」

34: 2013/02/07(木) 22:11:37.15 ID:JLPIwQwt0
男「そして代休とかなかった」

監督「男ぉ!サボってんな!この兵装ビル後5日で完成させなきゃいけないんだぞ!」

男「もはや兵装ビルで安心してる俺がいるよ!」

オペ子「もう施工図見ないでも作れる気がする…」

監督「ならその時間分余計に働けるだろ?おめぇらぁ!ちゃきちゃき動け!」

うぇーい

35: 2013/02/07(木) 22:13:06.12 ID:JLPIwQwt0
男「そして俺らにはオペ業務も待っている」

オペ子「男、へばってんの?なっさけないなー」

男「お前だいぶ筋肉付いて楽になってきたんじゃね?」

オペ子「ふんっ」ゲシッ

男「いった!!…女ってめんどくせぇな」

NERV事務「あ、オペ子さーん。荷物預かってますよ。今持っていきます?」

オペ子「ありがとうございます。サインサインっと」

男「なにそれ?」

オペ子「ふっふーん。ついに使徒は動的進化を遂げるのだ」

37: 2013/02/07(木) 22:14:30.46 ID:JLPIwQwt0
マトリエル「」チッチッチッチ

マトリエル「きゅあああああああああああ」グルングルン

友「あー。昼だ昼だ。」

男「今日はA定食竜田揚げだってさ」

サハクィエル「」うぃーんうぃーん

オペ子「並ばれないうちに早くいこっ」

課長「…制御室も随分賑やかになったな」

39: 2013/02/07(木) 22:16:26.22 ID:JLPIwQwt0
北米NERV「」ずもももももももももも



オペ子「テストラン終了。問題なし」

男「ふぁ~あ、終わった。もう10時じゃねーか」

友「どうせこんな時間なんだ。少し時間つぶして残業代稼いでこうぜ」

オペ子「あ、お茶でも入れてくるねー」

PiPi

友「ん?」

男「どうした?」

友「北米第2ネルフが8秒前から応答してない」

男「…。え?さっき何も問題なかったじゃん…」

友「えぇぇ。再チェック?そんなんじゃ朝まで掛かるぜ」

オペ子「なになに?どうしたの?はい。お茶」

男「残業追加」

オペ子「」

40: 2013/02/07(木) 22:18:40.67 ID:JLPIwQwt0
Prrrrrrrrr

男「はい。兵装第1制御室」

他地区オペ『なぁ、お前らの所、北米ネルフのライン止まってない?』

男「お前らも?んじゃあ、こっちのシステムの問題じゃなさそうだな。俺らは一度インフラチェックするから他の地区にも確認取ってくれねーか?」

他地区オペ『おっけー』

オペ子「あと2分位内にライン復旧しないと自動的に優先度上がっちゃうじゃん。割りとマズイよ、コレ」

男「友ー?」

友「もう少しー。んー。ネバダのゲートウェイまでは信号が帰るんだけど、そっからがダメだ。向こうの機材トラブルじゃねーの?」

オペ子「んじゃぁ私達に出来ることは何もないわね。後は上がどう判断するか…」

ビーッビーッ
アナウンス『第1待機。繰り返す。第1待機』

男「…コレが上の判断か…」

オペ子「まさか使徒がアメリカに?」

友「わからん。まるで情報が無い」

課長「んだよ…ゆっくりクソも出来ないのか。お前らなにかミスったのか?」

男「お、俺らじゃないっすよ!」

41: 2013/02/07(木) 22:21:16.45 ID:JLPIwQwt0
オペ子「情報来ました。北米第2支部で超高エネルギー反応確認後、信号途絶。衛星観測データ来ます」

課長「…酷いな」

男「N2地雷の数万倍のエネルギー…。コレじゃあ北米支部は」

友「生存者どころか、建物の欠片が残っていたら奇跡だろうな」

アナウンス『状況を第2待機へ移行。繰り返す』

オペ子「第2、か…今日は帰れないね…」

男「ま、本部内に居れば良いんだ。シャワー入って寝ちゃおうぜ」

友「仮眠室で4人は狭すぎだろ…。2ずつ交代か?」

課長「俺は応接間のソファーで寝るから毛布だけ貸せ」

男・友・オペ子「その手があったか!!」

42: 2013/02/07(木) 22:22:28.19 ID:JLPIwQwt0
課長「んじゃ、毛布持ってくぞ」

友「もう一枚は俺な。電気消すぞ」

男「なんで当たり前のように持って行くんだよっ」

友「お前らは二人いるから寒くないだろ?おやすみ」

オペ子「…だ、抱きつくけど寒いからなんだからねっ」

男「良いから寝るぞ」

オペ子「…い、家では抱きまくら使ってるんだから」

男「知ってるよ。だからなんだよ」

オペ子「…ふんっ」だきっ

友「…お前らいい加減結婚しとけよ」

44: 2013/02/07(木) 22:25:54.00 ID:JLPIwQwt0
課長「起動実験用の仮設ケイジ建設のため各部署から一人ずつ人出すことになった」

友「男」

オペ子「男」

男「オペ子」

サハクィエル「」ういーんういーん

課長「んじゃ、男。行ってこい」

45: 2013/02/07(木) 22:27:24.48 ID:JLPIwQwt0
男「そもそも俺兵装オペっすよ!?」

サハクィエル「」ういーんういーん

課長「技術部からの要請だとさ。断れんよ」

男「…」

サハクィエル「」

男「ふんっ」

サハクィエル「」ばきっ

オペ子「あーっ!!なんてことするの!?」

男「せめて勤務中は電源切っとけよ!!しかもなんで俺の声だけに反応するんだよマジでイライラするわ!!」

オペ子「音は切ってるじゃん!この子本当は歌うんだよ!?」ポチッ

サハクィエル「ま~た~あ~う~日まで~♪」うぃ~んうぃ~ん

男「ふんっ!」

サハクィエル「」ばきっ

オペ子「あーっ!!」

課長「…良いからさっさと行け」

46: 2013/02/07(木) 22:29:42.83 ID:JLPIwQwt0
技術部「参号機到着まであと8日だ!建造とりかかれー!」

うぇーい

男「よりによって糞暑い」

他地区オペ「よう。お前も貧乏くじか?」

男「やってらんねーよな。技術部だけでやれっての」

他地区オペ「そんなお前に耳寄りな情報だ。技術のダチに聞いたんだけどさ。テスト用プラグスーツ、スケスケらしいぜ?」

男「マジで!?綾波レイ?式波アスカ?まさかの碇シンジ?」

他地区オペ「式波だとさ。技術の連中のむっつりここに極まれりって感じだな」

男「おっけ。やる気出てきた」

他地区オペ「お前式波派かよ…。まぁいいや。さっさと終わらせて実験見学してこうぜ」

48: 2013/02/07(木) 22:32:37.77 ID:JLPIwQwt0
課長「おはよう」

男「おはよう御座います。んじゃ、仮設ケイジ建造いってきまーす」

オペ子「…。何アレ。なんで嬉しそうなの?」

友「あ、ああ。なんでも、技術部の仕事も捨てたもんじゃないって言ってたぜ」

オペ子「…ふーん?」

友(プラグスーツの噂、オペ子の耳に入ったら男氏んだな)

51: 2013/02/07(木) 22:35:44.10 ID:JLPIwQwt0
アナウンス「参号機起動実験開始まで、60分」

技術部「ご苦労だった。以後は我々に任せて通常業務に戻るように」

うぇーい

男「おい…。ロープウェイの中で着替えるそうじゃねーか。光学カーテン設置してたぞさっき」

他地区オペ「抜かり無い。技術部の連中が波長プログラム弄ってさ。変調器かけると透過してるぜ。コレがそのプログラム」

他地区オペ「しかも2特と諜報6課が共同で地対地砲撃観測訓練をあの山で行う予定だ。高精度光学観測機を3機持ち込んでる」

男「諜報6課…。週刊ねるふの編集部か。あの山ならエントリープラグ搭乗口が良い角度で撮れるだろうな」

技術部サイコー!諜報部サイコー!

53: 2013/02/07(木) 22:39:57.65 ID:JLPIwQwt0
…おっ。着替え始めたぜ。
…おい!俺にも見せろよ!
…うるせー!そっちのモニタに1機繋いであるだろ!そっち見ろ!
…モニタで見るのとスコープで見るのじゃ臨場感が違うんだよ!
…良いラインしてるなぁ。ああ、クソ。これ以上の望遠は性能限界か。
…特科の連中、超高画質で見てるんだろうなぁ。俺も特科行けばよかった。
…後で裏ねるふで動画販売されると思うからそっちを待つしか無いだろ。
…でもそれってモザイクとかあるんだろ?誰か特科に友達居ないのか?

男「ちっとトイレ行ってくる」

他地区オペ「お前…。匂いに気をつけろよ?」

男「いや!マジでクソだから!」

他地区オペ「はいはい」


男「間違いなく勘違いしてやがるな…。トイレトイレっと…。うへぇ。仮設トイレ臭すぎ」

男「…臨時指揮所のトイレ借りるか。お、ウォシュレットまで付いてやがる。俺らとは待遇が違うなぁ…」

男「~♪」ジャー

アナウンス『告げる。起動実験開始』

男「あー。結局プラグスーツ見逃した…。まあ、後で週刊ねるふ見れば良いか」

54: 2013/02/07(木) 22:43:24.88 ID:JLPIwQwt0
オペ子「ともぉ~」

友「な、なんだ?」

オペ子「さっき聞いたんだけどさ。今回のテスト用プラグスーツ、なかなかに良いデザインらしいじゃない」

友「そ、そうだったかな?」

オペ子「もう実験開始時刻だし、建築作業もとっくに終わってるでしょ?男はなんで帰ってこないの?」

友「…あれだよ。その、いつもみたいに突然何か仕事を命令されてんだろ」

オペ子「ふーん。今日はじっくり話聞かなくっちゃ」

友(やべぇ。今日は速攻で帰らなきゃ)


ビーッビーッ


日向『っ。参号機起動実験場で高エネルギー反応!大規模振動観測!』

マヤ『実験場との通信途絶!詳細不明です!』

青葉『観測機は直ちに現場へ急行。状況を調べろ!』


オペ子「…えっ」

55: 2013/02/07(木) 22:48:10.89 ID:JLPIwQwt0
男「いつつ…。何が起こったんだ?確かトイレ出て手を洗ってて…」

男「まさか起動実験失敗したのか?まず外に出よう。あ、クソっ携帯ぶっ壊れてる。ライト代わりに出来ねぇ」

おーい。誰か明かり持ってないか?
あ、私携帯ならあります!明かりにして下さい!
駄目だ!ドアが潰れてて出られねぇ!
何かこじ開けるものは無いか!?
クソっ。携帯圏外だ!助けを呼べねえぞ!


男「おーい!こっちに非常用ハッチあるぞ!」

司令部オペ「お前詳しいな」

男「この仮設シェルターも組み立てたんでな。ここだ。えっと…レバーを強く引くだけか。爆発音がするらしいから耳塞げ!」

ドバンッ…ガランガラン…

男「よっと…。うわ…」

司令部オペ「参号機が無い…。吹き飛んだのか?」

男「…生存者を探そう。まだ居るはずだ」

56: 2013/02/07(木) 22:51:45.92 ID:JLPIwQwt0
いたぞー!生存者!
くそっ!人じゃ無理だ!何か無いか!

男「こっちに横倒しのフォークがある!まずコレから引き起こすぞ!」

司令部オペ「俺らは運転できないぞ?」

男「俺が運転する。救助の専門家じゃないが無いよりはマシだ」



ドドン…ドンッ
パタタタン



男「っ戦闘音!?使徒が来てるのか?」

司令部オペ「今更行っても何も出来ない。俺らはここの救助に全力を尽くそう」

男「おうっ」




初号機「あおーん」

バルディエル「ぐぎぎぎ」

ぐちゃ

58: 2013/02/07(木) 22:53:29.71 ID:JLPIwQwt0
増援、87名です!
東側はまだ重機が入れない!そっちに回ってくれ!
救護班!急いで来てくれ!!

オペ子「鉄骨が抜けてます!引き抜かないで切断しましょう!油圧カッターありますか?」

男「あ、おp」

司令部オペ「男!熱源だ!エアジャッキで持ち上げてくれ!ゆっくりな!」

男「り、了解!ゆっくり行きます!少しでも危なければ止めて下さい!」

司令部オペ「…よし!ストップ!ライトで中照らしてくれ!」

「うぅ…」

司令部オペ「生存者!負傷してる!救護班待機!」

男「コレ以上上げると崩れそうだが、エアジャッキもラムも足りないぞ。どうする?」

陸戦隊「こっからは我々に任せろ。君は散乱した瓦礫の搬送に回ってくれ!邪魔で車両が入れない」

男「了解しました。お願いします」

司令部オペ「男。さんきゅーな」

男「おう。そっちも頑張れ」

60: 2013/02/07(木) 22:56:13.83 ID:JLPIwQwt0



男「ふぃー。かなり人員増えてきたし、一度下がるかな。あ、課長!お疲れ様です!」

課長「お、おう。男か。お前平気だったのか?…連絡くらい寄越せ」

男「救助の手伝いで手が離せなくて…。スミマセン」

課長「ったく。こっちは遺体照合してたってのによ。おい!オペ子!少し休め!」

オペ子「大丈夫です!もう少し!」

男「休めって言ってるんだから素直に休めよ。疲れてるとミスるぞ」

オペ子「」

男「な、なんだよ」

オペ子「…ひぐっ…」

61: 2013/02/07(木) 22:59:04.96 ID:JLPIwQwt0
男「うぉおおおいっ。な、泣くなよ!どうしたんだよっ」

オペ子「おとこぉ…どこにいたのよぅ…」

男「いや、どこってずっとあの辺で救助してたけ、ど…」

オペ子「…ひぐっ…連絡…付かないし…ひぐっ、うちのっ課員、いっぱい、いっぱい、氏んでたし…で、でも、ひぐっ男、見つからないし、」

男「携帯ぶっ壊れてな。その、すまなかった」

オペ子「どこ探しても、ひぐっ、見つからないし、車、あったから、帰ってきてないしっひぐっ…うぇぇ…」

男「ごめん。大丈夫だ。大丈夫だから」


うぇえええええええええん


サキエル「」
シャムシエル(徳用)「」
ラミエル「」
マトリエル「」チッチッチッ

サハクィエル「」…ういーんういーん

1: 2013/02/08(金) 00:01:41.56 ID:d3pchn9Y0

男「…珍しく代休が出た」

オペ子「…なんか、かえってやること無くて困るね」

男「…適当にぶらぶらするか」

オペ子「…そだね」

男「あ、使徒人形入れてた店が無くなってる」

オペ子「ここもか。この前初めて市民流出数が流入数を上回ったらしいよ」

男「被害もだんだん洒落にならなくなってきたしな。第8使徒落着点から半径7kmは再建中止になったし」

オペ子「決定的なのは第9使徒だよきっと。アトラクション気分でこの街に居た人多いと思うんだ。
でも、皆あの戦闘を見て、いよいよ理解できないって気が付いたんだ。使徒も…EVAも…」

男「…そうだな」

2: 2013/02/08(金) 00:02:24.45 ID:d3pchn9Y0
オペ子「…聞いた?サードチルドレンの話」

男「…拘留中だってな。みんな、EVAを降りるんじゃないかって噂してる」

オペ子「セカンドも使徒汚染の可能性で隔離されてるし、零号機はまだ修理中。今、使徒が来たら…」

男「…逃げちまうか?」

オペ子「えっ?」

男「二人合わせれば結構な預金額だろ?全部下ろして、どっか遠くにさ」

オペ子「ふふっ。いいかもね、それ。でもちゃんと男は次の仕事見つけなきゃダメだからねっ」

男「はいはい。でも身分調べるような大きい所は無理だよな~。どっか小さい町工場的なところだな。当然、お前もパート出るんだぞ?」

オペ子「なにそれ~。甲斐性無いな~。ふふっ」

男「はははっ」


本気を冗談にしてしまう笑みかもしれないけど、俺達はまだ笑えている

6: 2013/02/08(金) 00:04:34.67 ID:d3pchn9Y0
課長「本日は総合戦闘訓練を行う。実弾射撃もあるぞ。良かったな」

男「げ、耳栓買うの忘れた…。貸出品キタネーんだよな…」

友「PX走って間に合うか?いや、皆同じ考えだろうな。もう無理か」

オペ子「…そんな事だろうと思って二人分余分に持ってきてあるわよ」

男・友「女神!」

課長(…最近やけに戦闘訓練が多い…。まるで、対人戦を見越してるような…。考え過ぎか?)

7: 2013/02/08(金) 00:05:41.50 ID:d3pchn9Y0
射撃監督官「射撃よーい!…撃て!」

男「撃て!。単発よし!」


ダアアアァン…ダダアアァン…


友「やべぇ。耳栓ズレてて音モロに聞いちまった…。あ、男。何点?」

男「42点。オペやって目が悪くなったな。友は?」

友「38。陸戦の連中より短い距離とは言え、300m先のマンターゲットなんてなんとなくしか分からねえよ。アイアンサイトだし」

男「でも平均よかずっと上じゃん。さっき天井撃った奴が居たぜ。防音材弾け飛んでたよ」

オペ子「くそぅ。途中で構えなおしたのがマズかった…」

男「オペ子悔しそうじゃん。何点だったん?」

オペ子「49。最後2cm程5点圏からズレちゃった…」

男・友「」

オペ子「あ、次は動的じゃんっ。連射で撃てるからコレ好きなのよね~」

8: 2013/02/08(金) 00:07:24.29 ID:d3pchn9Y0
的「」ガコッ

的「」ういぃぃぃん

バララン…バララン…

射撃監督官「一つのターゲットを深追いすぎるな!もう一方から撃たれるぞ!」

オペ子「はいっ!」

射撃監督官「引き金を引きながら次のターゲットを探せ!連射で撃つんだ。全弾当てる必要はない!」

バラランッバラランッ

的「ズババババ」

射撃監督官「よしっ」

男「お、おう」

友「こぇぇ。オペ子こえぇよ」

9: 2013/02/08(金) 00:09:38.72 ID:d3pchn9Y0
陸戦隊長「対暴徒警務訓練を行う。想定は、一般市民に扮した暴徒が突然銃器を奪いに来た時だ。まず始めにやってみたい者は?」

オペ子「はいはい!やります!」

陸戦隊長「警務時は基本、空チャンバーで安全装置をかけている。撃てる状態にするには時間がかかるため、暴徒との距離によっては銃床で殴るという判断が必要だ。隊員、前へ」

隊員「はっ」

陸戦隊長「コイツが突然襲いかかる。発砲か白兵か、即時に判断しろ。銃に頼りすぎるな」

隊員「~♪」

オペ子「~♪」

隊員「ふっ」ダッ

オペ子「」ガシャパチッ

カキンッ…

隊員「」

ざわ…ざわ…
男「は、速ぇ…」
友「ご、ゴルゴだ…」

陸戦隊長「…。か、彼女の場合は非常に対応が速いが、通常射撃可否判断は15mほどだ。意外に遠い距離でも間に合わない。各自自分の対応できる距離を掴むように。訓練開始!」

10: 2013/02/08(金) 00:12:26.31 ID:d3pchn9Y0
課長「分解整備始め。作動不良の原因になるから徹底的に磨け」

うぇ~い
ガチャガチャ

友「ふぃ~。一日中銃振り回してると流石に疲れるな…」

オペ子「もうへばったの?楽しいじゃない。銃いじるの」

男「…お前、配属場所間違ってるよな…。陸戦隊行けよ」

オペ子「でも技術部良いな~。私も軽機撃ってみたい…」

男「…。小銃でも物足りないのか…」

友「技術は基本定点防御だからな。俺らみたいな予備隊に軽機は配備されないよ」

オペ子「課長は拳銃射撃ですよね?調子どうでした?」

課長「ふつーだ。そもそも俺が拳銃使いはじめるって事はお前ら氏んでんだぞ。俺の訓練なんか必要ねえよ」

友「それもそっすね」

ガチャガチャガチャ
機能点検!
うぇ~い

11: 2013/02/08(金) 00:14:20.83 ID:d3pchn9Y0
加持「よ。すまんな、突然」

リツコ「おまたせ。こっちも忙しいのだからあまり食事に付き合ってる暇無いのだけど」

マリ「おいーっす。りっちゃん」

リツコ「…ミサトは居ないの?この子は?」

加持「まーまーまー。まず何か頼めよ。話はそれからだ」

リツコ「…えぇ。メニュー取ってちょうだい」

マリ「ホイサっ。ここのパスタ絶品だにゃ」

13: 2013/02/08(金) 00:16:22.89 ID:d3pchn9Y0
リツコ「仮設5号機パイロット…。報告書じゃ、ドイツに居るって話だったけど」

加持「書類上は、な。彼女はパーソナルデータ書き換え無しに弐号機とシンクロ可能だ。今、一番欲しいだろ?」

リツコ「…意図が見えないわね。勝手に乗せられると思っているの?」

加持「人の作った条約なんかで人類滅亡じゃ笑えないからな。乗る必要が無いならそれが一番だ。司令に話は通ってる」

リツコ「…。必要な物は?」

マリ「プラグスーツ、封印庫に直通で入れるID、協力してくれる技術員、あと保有武装リストあると嬉しいかにゃ」

リツコ「最優先で用意させるわ。明日中にはなんとか」

加持「それと、弐号機の裏コード」

リツコ「っ。あなた、どこまで知っているの?」

加持「なぁに。ちょいとばかり好奇心が旺盛なだけさ」

リツコ「裏となるからには理由があるの。…ヒトに、戻れなくなるわ。彼女に、そんな運命を背負わせる訳には、」

マリ「私は皆を守りたい、それだけだよ。だーいじょうぶだって。単機でやる為の保険だからさ」

リツコ「…」

14: 2013/02/08(金) 00:18:26.42 ID:d3pchn9Y0
男「オペ子ー。最後の40高射砲来たぞ!降ろせ!」

オペ子「はーい」

ぐおおおおおおおん

友「…不満そうっすね。課長」

課長「なんだこの命令は。『ジオフロント内にて演習を行う。地上に配備してるすべての陸戦兵器を運び入れたし』地上の防衛どうすんだよ」

友「小型砲類に関しては本部内通路に入れてますからね。まるで籠城っすよ。使徒相手の最後の抵抗ってことですかね?」

課長(こりゃあ、使徒戦を目的としてない。上は何を考えているんだ?)

15: 2013/02/08(金) 00:19:58.56 ID:d3pchn9Y0
男「おっし。後は任せた」

陸戦隊「おうよ。サンキュー」

オペ子「…なにこれ。なんで本部内に配備してるの?」

男「知らねぇよ。地上に置いておいても役に立たないからじゃねーの?」

オペ子「…サードがEVAを降りたからかな?」

男「ま、子供に頼りすぎてたんだよ今まで。ダミーシステムもあるってことだし、今後はそれメインで行くのかもな」

オペ子「…」

ビーッビーッ

アナウンス『未確認飛行物体接近。総員、第1種戦闘配置』

課長「っ、制御室に走れ!」

男・友・オペ子「了解!」

16: 2013/02/08(金) 00:22:19.63 ID:d3pchn9Y0
マリ「おいっす」

技術部「お待ちしてました。コレが新型プラグスーツになります。更衣室は、」

マリ「いいっていいって。時間がもったいない。それよか弐号機は?」

技術部「現在封印解凍作業中。30分以内になんとかします」

マリ「武装」

技術部「兵装パレットを各種ジオフロント内に射出しておきます。お好みのをどうぞ」

マリ「ぱーぺき。後は任せにゃさい」

技術部「頼みます」

17: 2013/02/08(金) 00:24:56.93 ID:d3pchn9Y0
オペ子「旧小田原防衛戦突破されました!」

課長「侵攻が速いぞ!市民避難が間に合わん!少しでもいい食い止めろ!」


ゼルエル「」キュパッ


オペ子「だ、第4地区に直撃!!地表、全装甲システム融解しました…」

男「な、なんて火力だ…」

友「こりゃあ、マジでヤバイんじゃ…」

課長「第2次防衛戦を突破されたらもう残弾は気にするな。全てぶっ放せ!」

男・友・オペ子「了解!」

日向『N2誘導弾攻撃使用許可』

友「諸元入力完了っ!N2行きます!」

男「使徒に直撃!効果認められず!」

日向『N2誘導弾第2波攻撃許可。同時多方向から攻撃せよ!』

18: 2013/02/08(金) 00:26:52.51 ID:d3pchn9Y0
ゼルエル「ぬもももも」キュパパパ

オペ子「第3次防衛線壊滅!持ちこたえられません!」

都市防衛部オペ子『告げる。地上迎撃断念。技術部より緊急要請。零号機腕部換装支援へ回れ』

課長「くっ。ビル群制御をオートで司令部に回せ!、行くぞっ」

青葉『兵装ビル群へ。市民の避難誘導が間に合わない。誘導援護へ回れっ』

課長「零号機に回せる人が減りますっ。よろしいですか?」

青葉『良いから。市民の避難が最優先だ!』

課長「男とオペ子は武装後、市民避難誘導。俺と友は零号機支援に回るぞ」

オペ子「な、なんで武装するんですか?こんなの使徒に…」

男「誘導用だろ。パニックになったら銃でもなければ収まらん…」

友「アーマープレートも入ってる。破片が飛んできても少しはマシだろ」

19: 2013/02/08(金) 00:28:56.82 ID:d3pchn9Y0
課長「準備は終わったな!行くぞ!」

男「オペ子!何してんだ!」

オペ子「待って!これだけ!」

ラミエル「」チャラッ

オペ子「…。みんなゴメンっ」ダッ


サキエル「」
シャムシエル(徳用)「」
マトリエル「」チッチッチッチ
サハクィエル「」…ういーん

20: 2013/02/08(金) 00:30:44.28 ID:d3pchn9Y0
ごごーん…

アナウンス『第4次防衛線壊滅。使徒、侵攻中』

技術部「外骨格固定急げ!鋲が間に合わない所はバンドで構わん!」

友「俺達は!?」

技術部「来てくれたか!半数が初号機と弐号機に回ってるからとにかく人手が足りない。腕部装甲板の搬出手伝ってくれ!」

友「了解!」

レイ「準備、できました」

技術部「プラグ内で待機してくれ。申し訳ないが、シンクロしたまま腕部に鋲を打つことになる。我慢してくれ」

レイ「問題ありません。武装は?」

技術部「…440mmガトリングとプログナイフだ」

レイ「…ダメ。これじゃ倒せない。もっと強力なのは?」

技術部「コレが俺たちの精一杯だ…すまない」

22: 2013/02/08(金) 00:32:46.49 ID:d3pchn9Y0
アナウンス『弐号機、射出します。続いて、武装パレット射出準備』

技術部「くそっ、弐号機だけの先行は…」

課長「……N2長距離弾道弾がある」

技術部「なに?」

課長「兵装ビルに装填してないN2長距離弾道弾が本部弾薬庫にある。零号機でATフィールドを中和すれば効く可能性はある」

技術部「零号機はどうなる。全能力を中和に使えば、零号機も一緒に、」

レイ「やらせて下さい。それで、行きます」

技術部「いいのか?」

レイ「もう、誰も傷付く所見たくないから」

課長「…すまんな」

23: 2013/02/08(金) 00:35:02.53 ID:d3pchn9Y0
陸戦隊「クソっ使徒がジオフロント内に来るぞ!今度は市民を地上に逃がせ!!」

男「ああっ。せっかく中に入れたのにっ!オペ子っ!行くぞっ、オペ子!?」

オペ子「あそこっ子供がはぐれてるっ」

陸戦隊「もうキャリアが満員だ!出発する。次を待てっ!」

ビーッ
ういいいいいいん

オペ子「大丈夫?学校の皆は?」

少女「私今日は病院だったので一人です。知らない場所で避難になったのでどっちに行っていいのか…」

男「子供のほうがよっぽど落ち着いてるな。学区は?家族はどのへんにいる?」

少女「市立第壱中学校におにいちゃんが…」

男「くそっあっちは使徒に近い…。安全になるまで俺達と一緒に行動できるか?」

少女「はい。お願いします」

オペ子「私オペ子。コイツは男ね。貴方は?」

サクラ「サクラ。鈴原サクラです」

25: 2013/02/08(金) 00:37:23.40 ID:d3pchn9Y0
アナウンス『弐号機、使徒と会敵。形勢不利』

技術部「零号機換装OKだ!射出口へ!上げろ!」

友「N2長距離弾道弾のプログラム改変したぞ!コレで零号機の管理下に置けるっリンク22!」

課長「よおし!もってけ!」

技術部「もってけって弾道弾ってはどこに!?」

課長「第4階層でリフト止めろ!その横まで弾薬運搬レールが来てる。隔壁ぶち破れ!」

技術部「リフト停止!東側だ!」

零号機「了解」

ばごおおおおおおん
バキバキバキバキ

技術部「よ、ようし。行けるぞ!頼んだ!」

アナウンス『零号機、リフトオフ』

27: 2013/02/08(金) 00:40:24.33 ID:d3pchn9Y0
男「零号機…N2!?オペ子!!」

オペ子「サクラちゃん!こっちへ!」


どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおん



男「いつつ…。うわ、空が見える。無茶苦茶な。オペ子、サクラ、無事か?」

オペ子「うん。大丈夫」

サクラ「わ、私も平気です」

男「N2でリフトごと吹き飛んだ。ここから地上に上がるのは無理だ。別のリフトを探そう」

オペ子「こっちの車無事だよ!コレで行きましょ!」

男「おっけ。…ん?アレは、」

29: 2013/02/08(金) 00:42:33.14 ID:d3pchn9Y0
シンジ「お願いします!僕を、初号機まで乗せて下さい!」

オペ子「…碇シンジ…」

サクラ「…碇?この人が、お兄ちゃんの言ってた…」

シンジ「お願いします!僕は、綾波を救わなくちゃならないんです!」

男「おし。乗れ。飛ばすぞ」

シンジ「はいっ!」

30: 2013/02/08(金) 00:44:02.19 ID:d3pchn9Y0
技術部「零号機が…もう、人類は…」

課長「お前ら。行くぞ」

兵装ビルオペ「うえーい」

技術部「行くって、どこへ?」

課長「どこって、そりゃあ、戦いにだよ。俺ら、兵装が主業務なんでね」

友「陸戦兵器のジオフロント格納って、コレを見越しての事だったんですかね?」

課長「さぁな。だが、あるものは使う。お前ら!地上は間に合わん。メインシャフトに重火器配備急げ!」

了解!

32: 2013/02/08(金) 00:47:10.16 ID:d3pchn9Y0
キキキーッ

男「おし。このリフトで第7ケイジまで直結のはず。俺らはこの子を避難させるからここまでだ」

シンジ「ありがとうございますっ!」ダッ

オペ子「…いっちゃったね」

サクラ「…碇、さん」

男「さ、行くぞ。まだ俺らにはやることがある」




どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおん

課長「メインシャフト円周上に対空砲設置急げ!」

他地区オペ「来るぞ!」

ゼルエル「ぬもおおおおおおお」

友「クソっ!砲は間に合わん!携帯火器ケツにぶっ放せ!」

ドドドドドドドド

34: 2013/02/08(金) 00:52:04.35 ID:d3pchn9Y0
男「ダメだ。こっちも崩れてる!車じゃ出られないぞこりゃ」

オペ子「男!こっちから外に出られそうだよ!」

男「俺が先に行く。後から付いて来い…。よし、大丈夫だ!サクラから来い!」

サクラ「は、はいっ」

オペ子「よっと。使徒が居ない今のうちに地上に行きましょう」

どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおん
初号機「うおおおおおおおおおおおおおおお」
ゼルエル「ぎゃああああす」

サクラ「きゃああああっ」

男「っ、また使徒かよ!なんで毎度俺らが逃げる方向に来るんだよ!!」

オペ子どうする!?「ま、また中に逃げる!?」

男「…、様子が変だぞ?」

35: 2013/02/08(金) 00:54:42.04 ID:d3pchn9Y0
初号機「綾波!」

レイ「碇君…」

ミサト「翼っ、15年前と同じ…」

リツコ「サードインパクトが始まる…世界が終わるのよ」


オペ子「な、なにこれ…」

男「お、俺にもわからん…」

サクラ「綺麗…」



Mk6「ふんっ!」

初号機「うっ」キンッ

36: 2013/02/08(金) 00:55:57.53 ID:d3pchn9Y0
オペ子「と、とまった?」

男「な、何だったんだ一体…」

サクラ「オペ子さん。人がいる」

オペ子「ん?…んー。プラグスーツ?でも知らない顔だな」

男「…さっきの弐号機のパイロットだろ。っておい!大丈夫か?怪我してるのか?」

マリ「にゃはは。物理的な怪我は少ないから大丈夫だよ。神経ズタボロでまともに動かにゃいけど」

男「オペ子、診れるか?」

オペ子「応急的で良いなら」

マリ「応急と言いながら物凄く手際いいにゃ」

サクラ「…オペ子さん、すごい」

オペ子「救急の知識は覚えておいて損はないわよ。興味があるなら後で教えてあげる」

37: 2013/02/08(金) 00:57:58.00 ID:d3pchn9Y0
ごおおおおおおおおおおおおおおおおおお


男「ん?国連軍の重爆…、いや、空挺団か?」

オペ子「今更?もう全部終わってるっての…」

UN輸送機「ぽろぽろぽろぽろ」

マリ「アレは地上制圧部隊?…となると、」




Mk6「…目的はお義父さんか。シンジくんのためにも、処刑されてしまうわけには行かないな」

Mk6「司令、副司令。手に乗って下さい」ぐぐぐぐ

碇司令「お前は、」

Mk6「今、奴らに捕まれば確実に処刑されるでしょう。その前に離脱します」

冬月「…どうするのだ?碇。」

碇司令「我々の計画遂行の為には、今氏ぬわけにはいかない。いや、氏なぬが運命なのだ。それとも残るのか?冬月」

冬月「いや、行くさ。俺もお前も、もう後には引けないのだからな」

40: 2013/02/08(金) 01:01:20.68 ID:d3pchn9Y0
日向「し、司令と副司令がEVAで離脱しますっ。ど、どうしますか?」

ミサト「…マヤ、国連に回線開ける?それと、通話をネルフ本部内に流して」

マヤ「了解しました。はい、どうぞ」

ミサト「こちらはネルフ作戦本部長、葛城ミサト1佐。現最高責任者である。返答願う」

『ザザ…。こちらは国連直下、極東方面軍第2師団司令部。現在貴君らには人類への反逆容疑がかけられている。抵抗するならば、無警告で射頃する』

ミサト「当方に抵抗の意思はない。市民及びネルフ全職員、パイロット、幹部の安全保証を要求する」

『我々は命令を遂行するのみである。要求には答えられない』

リツコ「技術部長、赤木リツコです。こちらの要求が受け入れられるのならば、MAGI、EVA含むすべての技術情報開示の用意があります。受け入れられないのならば、保有データの完全物理消去を行います」

『…少し待て』

『こちらは極東方面軍第2師団長である。貴君らの要求を了解した。私の名の下に、安全を保証する』

ミサト「了解した。なお、戦闘により多数の市民に行方不明、負傷が出ている。市民の安全の保証の一環として、救出を願う」

『…。了解した。降伏を受け入れ、只今からネルフ全職員は国連の麾下に入る。国連軍の一員として、ネルフより救出作業要員の選定を依頼する』

ミサト「了解した。作業員統率の為、幹部は救出作業指揮に入る。不要な拘束は避けるように」

『………了解した。通信、終わる』

42: 2013/02/08(金) 01:04:56.96 ID:d3pchn9Y0
ミサト「あーもー。ムッカ付くわねあの態度。何が私の名の下に~よ。絶対エリート気取りの自信家よっ」

日向「…ヒヤヒヤモノでしたね。流石です」

ミサト「リツコ、良かったの?そりゃ、助かったけどさ」

リツコ「情報は所詮情報。本当のノウハウは、人に付くものよ。貴重な実戦をくぐり抜けた猛者たちを氏なすわけには行かないもの」

マヤ「先輩の考え方、素敵ですっ」

青葉「さて。救出作業員を出しますか。もう持ち場のない、都市迎撃防衛部の連中を中心に構成します」


…………
……………………
………………………………

43: 2013/02/08(金) 01:06:49.05 ID:d3pchn9Y0
トウジ「うっ…、ここは…」

サクラ「お兄ちゃんっ!気が付いたの!?」

トウジ「おぉサクラかぁ。無事やったか?」

サクラ「うんっ、私は平気だけど、お兄ちゃんが…うぅ、」ぐすっ

トウジ「大丈夫や。わい頑丈だけが取り柄だからのぅ。おお、ケンスケ、お前無事やったんかい?途中どっか行くから心配しとったわ」

ケンスケ「ああ。撮影しようと見晴らしのいい所行ったら、そっちは偶然無事だった」

トウジ「相変わらずやなぁ。そや、委員長は?最後まで一緒に居たんや」

ケンスケ「トウジ、その、な。委員長は…その、…」

トウジ「……そうか…。頑丈だけが取り柄のわいがこの様やもんなぁ。委員長、鍛え方が足らんかったもんなぁ…」

ケンスケ「トウジ…俺、」

トウジ「ケンスケ、スマンがサクラ頼むわ。少し、一人にしてくれんか?」

ケンスケ「…ああ、分かった。サクラちゃん、ちょっと外に出ようか」

46: 2013/02/08(金) 01:08:35.65 ID:d3pchn9Y0
男「…トウジ君の様態は?」

オペ子「…救出が少し遅かった。色々な合併症を引き起こしてる…。医者も手を尽くすと言っていたけど…」

男「…そうか。あの地区、悲惨だったもんな。生存者が居るだけでも奇跡だったって聞いた」

オペ子「うん…。まだ、サクラちゃんには伝えてない、伝え、られないよ…どうしたら…」

男「……そう、だな。俺にも、どうしたら良いのか分からない」

49: 2013/02/08(金) 01:12:01.64 ID:d3pchn9Y0
ミサト「おっすリツコ、久しぶり。だいぶやつれてるわね」

リツコ「貴方も、ね。この廃墟同然の本部内に幽閉状態、みな、疲れが見え始めてるわ」

ミサト「拘束されてないとはいえ、本部からは一歩も出られないものね。それよりリツコ、新型EVA、次の使徒までに間に合うの?」

リツコ「北米の開発情報と日本の実戦データ、これらを踏まえてより実戦的な7号機と8号機を建造中。7号機が遅れ気味で今、弐号機の改修計画を同時進行中よ」

ミサト「3機も同時に?技術部、ぶっ倒れるんじゃないの?」

リツコ「第3新東京市は廃棄で、都市迎撃防衛部が丸々暇してるからね。かなり人出してもらってるわ」

ミサト「ふーん。7号機は前衛を目的とした機体、だっけ。後衛の8号機とセットでの運用を前提とした」

リツコ「ええ。新型内蔵式機関の出力が思いの外低くてね。射撃特化型の8号機はともかく、格闘戦を行えるだけの出力が出ないの。だからしばらくは弐号機を使うわ。こっちは慣れたものだからもうすぐ改修完了見込み。7号機の部品も流用してるし速いわ」

ミサト「電源問題に縛られないEVAならかなり作戦に自由度が出来ると思ったけど、そうは上手くは行かないか…。要塞都市廃棄で電源確保が難しいのに」

リツコ「技術部も工夫してくれてるわ。弐号機も換装式腕部や液体バッテリー採用で野戦での運用能力かなり上がるわよ。もはや原型が無いくらい」

ミサト「さしずめ、弐号機スーパー改って所ね」

ぱしゅうう

国連軍兵士「作戦部長、技術部長。緊急事態につき、ご同行願います」

ミサト「…まさかっ」

51: 2013/02/08(金) 01:16:47.05 ID:d3pchn9Y0
男「そして、もう2ヶ月位休みがない」

技術部「おらぁ!男!サボってんな!今日の昼には改弐の試験機動があるんだぞ!」

男「もはや何でも屋だよ俺ら!」

友「部署たらい回しってレベルじゃねーぞっ」

オペ子「都市防衛部入るんじゃなかった~!」

技術部「もう防衛する都市が無いんだ、諦めなっ。今はEVA建造が最優先だ」

ビーッビーッ

アナウンス『告げる。浅間山火口にて、第11使徒を補足。A-17を発動により、使徒捕獲作戦を実施する』

男・友・オペ子・技術部「ほ、捕獲!?」

53: 2013/02/08(金) 01:19:13.29 ID:d3pchn9Y0
浅間山火口

オペオ「こ、この中に使徒が居るの?」

男「らしいな。捕獲って正気か?孵化前の使徒ならとっとと潰しちまえば良いのに」

友「ま、上には上の考えがあるんだろ。俺らは命令通りクレーンを作るだけだ」

課長「お前ら。改弐のD型換装が終わったらしい。すぐに来るぞ。作業急げ」

うえーい


ミサト「作戦概要は以上です。何か質問は?」

マリ「そのケージで本当に使徒捕まえらえられるの?」

リツコ「理論上は可能です。第3使徒で実証され、改良もされています」

マリ「…失敗時は?」

ミサト「N2爆雷による攻撃が仕掛けられる予定です。国連にとって、失うのはネルフ関係者と旧型のEVAだけなので、躊躇なく実行されます」

マリ「にゃはは。皆の命が乗っかってるワケか。こりゃ精神的にきっつい」

リツコ「でも、成功すれば対ATフィールド兵器の開発も大幅に進みます。いずれは通常兵器による使徒撃滅も可能になるかもしれないの。コレは、チャンスなのよ」

マリ「おっけ。任せてちょ」

54: 2013/02/08(金) 01:21:33.03 ID:d3pchn9Y0
友「改弐、液体バッテリー充填完了。ノズル外せ!」

技術部「D型装備、事前冷却開始。ケージ、プリチェックOK。プラグスタンバイ」

男「プラグスタンバイ。了解。オペ子ー」

オペ子「マリーっ。乗ってー」

マリ「おおう。君たちも居たのか…。こりゃ、ますます失敗出来ないわ」

男「?まぁ、取り敢えず頼んだわ」

マリ「ほいさ。任されたっ」

55: 2013/02/08(金) 01:23:45.92 ID:d3pchn9Y0
改弐「よっ、ほっ。いっちょ上がり」

サンダルフォン「きゅー」



アナウンス『捕獲成功。撤収準備』

男「なんかあっけなかったな」

友「成功する時なんてこんなもんだろ。問題があるからドタバタするだけで」

オペ子「さー。さっさと片付けて帰りましょ。せっかく来たんだから温泉位入って行きたいわね」

課長「…残念だがそれはない。第11使徒専用の研究所を今から緊急で建造する。行ってこい」

男・友・オペ子「」

56: 2013/02/08(金) 01:26:03.67 ID:d3pchn9Y0
男「そして相変わらず休みがない」

監督「男ぉ!サボってんな!2週間後には使徒搬入予定だぞ!」

男「まだ耐爆ケージも出来てないのに!?」

監督「だから急ぐんだろうに。すべての工事止めて全員回してんだ。なんとか間に合わせろ!」

うえーい

57: 2013/02/08(金) 01:28:53.17 ID:d3pchn9Y0
ミサト「やっほ。新型EVAの調子はどう?次に間に合いそう?」

リツコ「8号機は順調よ。専用兵装のメガワット級電磁投射砲も問題なし。ただ、7号機が、ね」

マヤ「…これ以上出力を上げるとなると、4号機の二の舞になりかねません」

リツコ「やはり、7号機は技術部が考案した第2プランで行くしか無いようね」

ミサト「それってどんなの?」

リツコ「内蔵機関とバッテリーのハイブリッド。大きく重くなり、機動性が落ちるからそれを補う重装甲と盾持ち。更に機動が落ちるから緊急機動用の固体燃料ブースター標準搭載」

ミサト「…手段と目的が分けわからなくなってるわね。出力、そんなに低いの?」

マヤ「現状の内蔵機関では、旧零号機の7割程の出力しか出せません。改弐と比べると半分以下です」

リツコ「軽装甲化するって案もあったけど、絶対的な出力が低すぎる。なら改弐を軽装甲にした方が余程速く強いわ」

ミサト「まいっちんぐね。んで本題。今世界各地で確認されている謎の塔よ。ニアサード以降、南半球を中心に不規則に突如現れ始めたわ」

リツコ「……。データによると、何かATフィールドに似た何かが発せられているわね」

ミサト「…。これが次の使徒、なの?」

リツコ「コレはどちらかと言えば…、いえ、結論を出すには、データが少なすぎるわ。引き続き監視、頼むわね」

ミサト「りょーかい。いずれはEVA連れての調査も必要かもね」

59: 2013/02/08(金) 01:33:31.36 ID:d3pchn9Y0
ケンスケ「よ、トウジ。調子はどうだ?」

トウジ「おぉ。ケンスケ。いつもスマンのぅ」

サクラ「ケンスケさん、こんにちは」

ケンスケ「これ、二人に。もう街が無いから、いつもPXの品だけど」

サクラ「いつもありがとうございます。お兄ちゃんも喜んでますよ。病院食、飽きちゃったらしくて楽しみにしてます」

トウジ「余計なこと言わんでええ」

ケンスケ「それで、体調はどうなんだい?」

トウジ「治りが遅うてのう。気持ち的にはもう十分走れるんやが」

サクラ「アカンっ。ちゃんと治してからじゃないと、お医者様に言いつけますから」

60: 2013/02/08(金) 01:36:04.72 ID:d3pchn9Y0
技術部「よーし、使徒を入れろ!」

改弐「おっけー。みんな離れて。よっと」

封印起動、正常です!
耐爆ケージ閉めろー

男「…ふー。ヤレヤレだぜ。使徒、間近で見ちまったい」

友「改弐が居るとはいえ、ドキドキモノだな」

オペ子「あ、マリ。おつかれー」

マリ「もー。施設作るの遅いよ。2週間近くプラグ内で使徒の監視とか、勘弁してほしいにゃ」

男「俺らだって一日19時間労働で2週間ぶっ続けだぜ?プラグ内で座ってるだけ楽じゃねーか」

マリ「何もすること無く使徒とにらめっこの辛さ、君にも味あわせたいよ。ま、とにかくシャワー行ってくるー」

リツコ「残念。もう1週間、念の為にここで監視をしてもらうわ」

ミサト「ハイこれ、1週間分のゲル食。プラグ内に突っ込んでおくわね。乗った乗った」

マリ「」

男「…うわぁ。ご愁傷様」

監督「お前らサボってんな!機材の搬入始めるぞ!」

男・友・オペ子「」

61: 2013/02/08(金) 01:45:33.49 ID:d3pchn9Y0
∞「ぎぎぎぎ」


ビーッビーッ

マヤ「南米の未確認物体、パターンブルー!使徒と確認されました」

日向「数、更に増大。2000を超えました!っ、オーストラリアでも使徒発生確認!数増大中!」

ミサト「くっ、こんな大量に…。もっとデータ無いの!?監視衛星の過去データもかき集めて統計取って!」

リツコ「…。使徒出現は、謎の塔から一定圏内であることが分かったわ。至急、全世界に塔から緊急離脱するように伝える必要があります」

ネルフ代行司令「よし。国連を通じ、全世界に発信させる。引き続き情報を集めろ」

日向「国連軍、N2弾道弾による南米焦土化作戦を実行。着弾まで27分」

マヤ「なんで。まだ、市民がいるのに…」


リツコ「…MAGIによる中間データ来たわ。現在数万に及ぶ使徒、全てココへ向かっているらしいわ」

ミサト「…くっ」



男「特務機関NERVブラックすぎクソワロww・・・えない」破編・後段 完

引用元: 男「特務機関NERVブラックすぎクソワロww・・・えない」破編