1: 2014/09/12(金) 21:34:41.61 ID:aEc/uEXa0.net
律「……」

俺「今日はスタジオ借りてるし無料じゃないんだよ?ちょっとでも上達する為に練習しようよ!」

唯「だけど今スタジオついたばかりだし……少し位……」

俺「まだ文化祭まで時間はあるけど気を抜いてたらすぐに本番、恥をかくのは誰?そう、皆だよ」

澪「あぁ、俺くんの言う通りかもしれない、よし!今から練習しよう!」

俺「澪さん、1週間前から頼んでおいた歌詞、出来た?」

澪「え、いや……それは」

俺「あまり急かしたくないけどあんまり気長に考えられても困るよ、家帰って遊んでるんじゃないの?」

7: 2014/09/12(金) 21:37:42.20 ID:aEc/uEXa0.net
澪「で、出来ていない事はないぞ!」

俺「なら見せてよ」

澪「……こ、これなんだけど、あでもやっぱ──」

俺「(パシッ)見せて、んー。……?澪さん、ふざけてる?」

澪「ふ、ふざけてなんか!」

俺「あのね、前に俺言ったけどこのバンドは東京事変みたいなスタイルで行くの、こんな歌詞使えません、ボツ!」

澪「……」

俺「はぁ……澪さん今日は帰っていいから明日までにもうちょっとマシな歌詞考えてきて、はいさよなら」

澪「……うん」

俺「あ、スタジオの割り勘のお金、まだ払ってないよね?俺まとめて払っておいたから、750円ね」

8: 2014/09/12(金) 21:38:46.16
だから男は要らないのだよ

10: 2014/09/12(金) 21:39:26.35
部活入ってるくせにまともに部活しないやつ嫌いだから俺くんのファンになります

11: 2014/09/12(金) 21:44:57.15 ID:aEc/uEXa0.net
俺「はい皆おはよう、今日の練習だけどさ」

律「俺くん、もう私達限界だよ」

澪「皆で話して考えたんだけど、俺君が入ってギスギスしてて、なんか違うなって……」

俺「……?俺たちは遊びたいんじゃなくてバンドをやりたくて集まってるんじゃないの?」

唯「……私、全然楽しくない!!音で楽しんで音楽!俺君と一緒にバンド組んでもずっと辛いよ!!!!」

律「……唯」

俺「あのな、文化祭で最高のパフォーマンスを皆に魅せる為に俺たちは努力してるんだろ、辛いのは当たり前だ、練習なんだから」

澪「こんな気持で良い音楽なんて作れる訳ないだろ!!!!!!!」

俺「……」

14: 2014/09/12(金) 21:49:17.01 ID:aEc/uEXa0.net
俺「あのな、お前らの歩調に合わせてたらお菓子食べて雑談して休憩してるだけじゃないか」

唯「……」

俺「俺は全力で音楽やりたい、もっと上手くなりたい、生半可な気持ちのおふざけでバンドやるって言うんならお前らやめちまえ」

律「……あぁ!やめさせてもらうよ!解散だ!」

澪「じゃあな」

唯「……」

(バタン)

俺「──また俺一人ぼっちか、何で皆真剣になって音楽をやろうとしないんだよ」

15: 2014/09/12(金) 21:52:38.15
なんか俺かわいそうだな

16: 2014/09/12(金) 21:54:38.58
本気でやりたいけど本気の人達にはついていけない

17: 2014/09/12(金) 21:56:48.67 ID:aEc/uEXa0.net
俺「だけどまだ文化祭までに時間はある、仲間を集めよう」

俺「っていっても友達もいないし、誘える奴なんていないな、どうしよう」

俺「……ん?ピアノの音が聞こえる、これは音楽室からか。」

オビエチャダメダヨーミンナノユメのキハツヨイー

俺「弾き語りか、あの子うまいな」

真姫ちゃん「愛してるばんざ~い~ここでよかった~」

俺「──この子だ」

19: 2014/09/12(金) 21:57:46.36
ジャンル変わってんじゃねえか

20: 2014/09/12(金) 22:00:54.42 ID:aEc/uEXa0.net
真姫「いいわよ」

俺「ほ、本当にいいのか?バンドでキーボードをやってもらっても」

真姫「だけど条件があるわ」

俺「何?」

真姫「やるからには全力でやるわよ、中途半端な気持ちで音楽やる奴って大嫌いだから」

俺「……ハハッ。望む所だよ、その台詞、忘れるなよ真姫」

21: 2014/09/12(金) 22:01:57.83
楽しめばいいじゃん派とやるからには全力で派はわかりあえることはない

22: 2014/09/12(金) 22:08:15.26 ID:aEc/uEXa0.net
俺「俺がギターをやるとして、後はボーカルとギターとドラムか、先は長いな」

俺「……公園でクレープでも食べに行くか」

俺「にしても桜が綺麗だな、狂った様に咲いてやがる」

俺「あ、これ歌詞に使えそうだな、メモっておくか」

俺「って誰か桜の樹の下で歌ってる、何だ最近は一人で歌ったりするのが女子高生の間ではやってるのか?」

ことり「(誰かいる……でも悪い人じゃなさそう)」

ことり「風の~ささやきが~微笑みを誘うの~いつか~この気持ち~届けられますように~」

俺「(あれは学園のアイドル、白河ことりじゃないか。容姿もそうだが人の心を読むかのような心配りで大人気なんだよな)」

俺「(あんな人がバンドのボーカルに入ってくれたらな、いやまぁでも無理か、住む世界が違う)」

俺「(こんな人を感動させる歌声、初めて聞いたな)」

ことり「(この人、私の容姿じゃなくて歌声を純粋に褒めてくれた)」

ことり「──いいですよ」

俺「え?」

23: 2014/09/12(金) 22:09:22.34
ことり(こいつ直接脳内に…!?)

24: 2014/09/12(金) 22:09:28.55 ID:aEc/uEXa0.net
~完~

25: 2014/09/12(金) 22:11:48.07
このまま文化祭出てけいおんメンバーが嫉妬で狂うところまでお願いします

26: 2014/09/12(金) 22:18:00.18
めんどくさくなってんじゃねーよ

引用元: 律「練習の前に休憩しようぜー」俺「真面目に練習しようよ!」