1: 2012/05/08(火) 20:12:12.05 ID:y7X94Mvb0
律「うん、割のいいバイト探してたらムギが教えてくれてさ
  一気に100万も稼げるんだぜ?」

唯「嘘!りっちゃんズルイ!私もやる!
  で、何すればいいの?」

律「私も初めてだからよく分かんないんだけどさ、
  なんかこのボタンを押すだけらしい。」

唯「え!?それだけ!?それを押すだけで
  100万円貰えるの!?やるやる、絶対やるよ!!」

9: 2012/05/08(火) 20:18:15.27 ID:y7X94Mvb0
律「でもな、唯ボタンを押すだけじゃないらしいんだ。」

唯「へ?どういうこと?」

律「ボタンを押した後、体が別の空間にとばされるんだ。
  そこには何もなくて、ただ独りだけ。
  そこで五億年も過ごさなくちゃいけないんだ。」

唯「えっ!?五億年!?何もない空間で
  独りぼっち!?ヤダヤダ、りっちゃん私
  やっぱりやめる!!」

律「待て、唯。続きがあってだな、
  確かに五億年過ごすわけだが、本人はその記憶が
  全くないらしい」

17: 2012/05/08(火) 20:22:00.05 ID:y7X94Mvb0
唯「へ?どういうこと??」

律「だから、本人は五億年過ごした記憶が残らないって
  こと!一瞬で終わっちゃうんだ!」

唯「ホントに一瞬だけ?」

律「そう!このボタンを押すだけなんだ!
  あとは何も感じない!どうだ、唯
  やるか?やらない?」

唯(うーん、どうしようかなあ、、、)

24: 2012/05/08(火) 20:27:56.59 ID:y7X94Mvb0
律「私はやるぞ!なにも感じないなら、
  押したほうが絶対得じゃん!!」

唯「えっ!りっちゃんやるの!?
  五億年だよ!?お菓子も、
  テレビも、友達も、
  なにもないんだよ!?」

律「だから~唯はバカだなあ~
  一瞬で終わるんだってば!押すだけ!
  じゃあ、賭けてみるか!?
  このボタンを押して、私が無事だったら1万円くれ。
  私がどっか行っちゃったら、ここに置いてある
  諭吉は唯のだ!とにかく私はやるからな!!」

唯(百万手に入るかもしれないのに一万円って、、、)

31: 2012/05/08(火) 20:33:42.14 ID:y7X94Mvb0
唯(ドキドキ)

律「じゃっ、、、じゃあ、私押すぞ、、、?」

唯「うん、、りっちゃん、、、」

律「えいっ!!」ポチッ

唯「、、、?」

律「、、、??」

唯「りっちゃん、早くおしなよ、」

律「あれ?私、押したよな、、
  なにもない!一瞬で終わった!!
  やったああ!!百万円手に入った!!
  やったあああああ!!」

唯(ホントだ!ホントに押すだけで
  百万円手に入るんだ!!)
  「りっちゃん、やっぱり私もやる!!
   絶対するよ!!!」

34: 2012/05/08(火) 20:37:07.16 ID:y7X94Mvb0
律「唯もやるのかよ!!ビビってたくせに!
  私もう一回やる!唯の一万円なんか
  おうでもよくなった!!」ポチッ

律「やったああ!!合計二百万円なりい~~」

唯「りっちゃんばっかりずるいよ!!
  私も押す!!えいっ!!」

      ポチッ

39: 2012/05/08(火) 20:40:16.91 ID:y7X94Mvb0
唯「う~ん、ここ、どこ!?
  あれ!?部室じゃない!!
  まさか、ホントに五億年!?
  ヤダヤダ、やっぱり
  やめとけばよかった!!
  りっちゃんもこんな感じだったのかなあ、、、
  
  、、、とりあえず、なんかないかなあ、、、
  探しに行ってみよう、、」

       唯、五億年スタート!!!

41: 2012/05/08(火) 20:43:15.41 ID:y7X94Mvb0
唯「ハア、、ハア、、疲れたよう、、
  ずっと寝ずに走りつずけて来たのに、
  なぜか眠くならない、、
  ご飯も食べてないのに
  お腹すかないし、、
  はあ、、
  みんなに会いたいよお
  でも、なにもすること
  ないなああ、、、」

45: 2012/05/08(火) 20:46:12.56 ID:y7X94Mvb0
唯がこの空間に飛ばされてから、
一週間が過ぎた。
唯はこの空間に出口など
ないことに気がつきはじめた

唯「なんにもすることないなあ、、
  ギー太でも弾いとこっと」

このとき、まだ唯の五億年の
認識は浅すぎた

51: 2012/05/08(火) 20:48:11.53 ID:y7X94Mvb0
唯「そうだ、、、ギーたもいないんだった、、、
  なにしよう、、独りじゃんけんでも
  しとくか、、でも、グーチョキパー
  だけじゃ面白くないなあ、、
  自分でいろいろ作って遊ぼ!!」

57: 2012/05/08(火) 20:51:19.86 ID:y7X94Mvb0
唯が別空間に来てから、もう二ヶ月が
たとうとしていた。
 
「なんかじゃんけんの仕組みって難しいなあ、、
 今のとこ、グー、チョキ、パーの他に
 マンティ、ガンダラ、シャックズ、パートルってのを考えたんだけど、、、
 複雑だねえ、、」

64: 2012/05/08(火) 20:55:57.88 ID:y7X94Mvb0
唯がこの空間にきてから、一年が経とうとしていた
唯はじゃんけんの種類を、グー、チョキ、パー
の他に約40種類も考えていた

唯「はあ、なんだか一人でじゃんけんってのも
  おもしろくないなあ、、
  飽きてきちゃったよう、、、
  今、どれくらい過ぎたんだろう、、、
  五万年くらいかな、、、」

あと四億九千九百九十九万九千九百九十九年がんばれ、唯!!

69: 2012/05/08(火) 20:59:03.25 ID:y7X94Mvb0
唯は、いろいろな遊びを独自のルールを
加え、遊んでいった。飽きてはまた
次の遊び、飽きてはまた次の、、、
はや五年が過ぎようとしていた

唯「はあ、、みんな今頃
  どうしてるだろうなあ
  憂のつくったご飯が
  たべたいなあ、、
  戻る方法ないかなあ、、
  そうだ!
  考えよう、戻る方法考えよう!!」

75: 2012/05/08(火) 21:02:59.81 ID:y7X94Mvb0
唯「え~っと、、何から始めたら
  いいんだろう、、とりあえず、
  ここは終がない、つまり
  無限だから、無限の上を
  もとめればいいんだ!!
  私って天才!
  1+1=2、2+2=4
  みたいなかんじで続けていけば、
  きっと無限までいけるよ!!」

79: 2012/05/08(火) 21:07:31.12 ID:y7X94Mvb0
唯はひたすら計算を続けた
しかし、いくらやっても無限
に数字が続くだけだった
「無限に終わりなんかない」
こんな簡単なことに気づいたのは
唯がここに来てから
12年が過ぎた頃だった

唯「はあ、、、どんぐらい時間経ったんだろう
  早くもどりたい、、
  よく考えたら、五億年って人生何回分だよ、、
  計算すんのも馬鹿らしい、、」

87: 2012/05/08(火) 21:11:54.03 ID:y7X94Mvb0
別空間に来てから50年後、
唯はもう考えるのをやめていた
ピクリとも動かず、植物の
ようになっていた
もう本当の空間にいた頃の
記憶が薄れつつあった。

唯(ああ、しゃべんのもめんどくさい、、
  もうほとんどあっちにいた頃の
  事思い出せない、、
  ちっこい奴誰だっけ、、
  あず、、あず、、
  あずなんとかだ、パツキンのやつも
  いたなあ、、誰だっけ、、、)

91: 2012/05/08(火) 21:13:45.86 ID:y7X94Mvb0
ここに来てから100年後、
日本語をしゃべらず、ただボーッとしてきたため、
日本語の大半を忘れていた。

唯(あ、、たし、、あうあう、、ううううう)

93: 2012/05/08(火) 21:17:19.52 ID:y7X94Mvb0
ここに来てから五百年後、必氏に日本語を
思い出そうとするが、思い出せない
それどころか、結の体に異変が起こった。
手や足の指を約400年以上使わずにいたため、
指が退化していき、細く、短くなっていった
暗闇であるため、目もだんだん小さくなっていった

106: 2012/05/08(火) 21:23:08.15 ID:y7X94Mvb0
ここに来てから1200がたった
音を全く聴かないため、
耳が退化し、小さな穴が
空いているだけの状態になった
脳も小さくなり
声もただ獣のようなうめき声を上げるだけになった

107: 2012/05/08(火) 21:23:39.05
あうあうあー^p^

114: 2012/05/08(火) 21:25:13.34 ID:y7X94Mvb0
2700年後、骨もだんだんなくなっていき、
背骨や頭蓋骨以外はほとんど
なくなってしまった
筋肉もほとんどなくなり、
足も退化して、
二本の腐った生肉のようなものが
へばりついているだけっだった

125: 2012/05/08(火) 21:29:51.85 ID:y7X94Mvb0
5000年が過ぎようとしていた
手や足は完全になくなり、かわりに
ムカデの様な細い足が
体中に生えてきていた
顔も人間であった形跡など
何も残されていないに等しかった
目は非常に小さくなり、
鼻はなくなった。耳も穴だけになり
口は呼吸をするのと、ただうめき声を
上げるためだけに作られていた

129: 2012/05/08(火) 21:30:29.36
これで10円か・・・

137: 2012/05/08(火) 21:33:31.41 ID:y7X94Mvb0
脳波、完全に考えることをやめた
氏ぬ危険もないため
全く考えずに住むため、
クルミほどの大きさしかなくなった
もう考えることはできない
人間と全く違う生物は
ただそこらじゅうを
徘徊し、異様なうめき声を上げる生物になった

138: 2012/05/08(火) 21:33:34.58
5億年間ずっと筋トレをしたらどうなるんだろう…

142: 2012/05/08(火) 21:34:22.32
>>138
!!!!

150: 2012/05/08(火) 21:36:18.33 ID:y7X94Mvb0
ただ、考えることはできなくても、
人間と同じ速さで、
一秒一秒、時間が過ぎていくこと
だけは感じられた
ここになぜいるかも考えられず、
なんの目的もなく、ただ徘徊していた
一年、十年、百年、、、
時間がくるまでずっと、、、

156: 2012/05/08(火) 21:38:37.42 ID:y7X94Mvb0
ここにきてから約一億二千万年が過ぎた
その生物は、空を飛べるようになった
地上の危険もまったくなく、
飛ぶメリットもデメリットもないのに、
何故か飛べるようになっていた

159: 2012/05/08(火) 21:39:31.74
既に亜空間にバケモンが一匹いるだけじゃねえか

166: 2012/05/08(火) 21:43:11.83 ID:y7X94Mvb0
唯は、この生物になった時間のほうがもう長かった
全く考えられないが、意識だけははっきりする
そして、ふいに人間であったことを
思い出した
小さすぎる脳のなかにも、
その記憶は少し残っていた
唯は、自分の姿を見た
あのころとは全然ちがう
人間ですらない
何か急に怖くなってきたが、
狂うことも、誰かに頼ることもできない
怖くなった唯は、本能的なものを感じ始めた

171: 2012/05/08(火) 21:47:06.41 ID:y7X94Mvb0
人間のように、色々なことを考えたり
思ったりできない
しかし、唯は昔、自分が書いた数字をみて、
自分以外の生物がいると感じた
自分で書いた字を、他の生物が書いたものだと
勘違いした
そのとき、脳の危険信号が活発に動き出した
進化を始めたのだ

177: 2012/05/08(火) 21:50:52.06 ID:y7X94Mvb0
まず、自分以外の敵を察知できるように、
目と耳が進化した。
脳も少しだけ大きくなった
素早く動くため、
骨が急ピッチで作られた。
そして、非常に短くであるが、
腕と脚にあたるものも生えてきた。

182: 2012/05/08(火) 21:54:10.96 ID:y7X94Mvb0
鼻のようなものも出来はじめた。
相手への攻撃手段として、足や腕も
もっと長く生えてきた
骨も丈夫になり、筋肉も
少しついてきていた

194: 2012/05/08(火) 21:58:41.51 ID:y7X94Mvb0
唯は、考えることができるようになった
そして、唯自身がかいた
数字の解読を進めていった

201: 2012/05/08(火) 22:00:35.10 ID:y7X94Mvb0
数百年経つと、唯は
足し算の意味を理解した
引き算も考えられるようになっていた
また数百年たち、
中学校卒業程度の
数学ができるようになった

207: 2012/05/08(火) 22:03:24.75 ID:y7X94Mvb0
そして、この空間が無限なものだと気づいたのが
三億年目のことだった
無限の計算をし始めた
何度も間違えた
しかし計算を諦めることなく
四億七千年目、
無限を理解した

210: 2012/05/08(火) 22:04:46.53 ID:y7X94Mvb0
そして五億年目
唯はもとの世に戻った

211: 2012/05/08(火) 22:07:07.80 ID:y7X94Mvb0
                お詫び 
この度はクソSSを書いてしまってすまない
五億年ボタンの怖さは十分知っていたが
進化とかしてなんか取り返しのつかないことになって
なんかやめた
途中から自分でもしょうもないと思った
とりあえず五億年経ったから
以下ラーメンスレ

212: 2012/05/08(火) 22:07:52.92
お、おう

218: 2012/05/08(火) 22:10:18.19
唯が究極生命態になったと思ったのに

226: 2012/05/08(火) 22:16:31.94

引用元: 唯「五億年ボタン?」